JP6456674B2 - Pop包装体の製造方法、及びpop筒状ラベル - Google Patents

Pop包装体の製造方法、及びpop筒状ラベル Download PDF

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Description

本発明は、被着体に筒状ラベルが装着され、その筒状ラベルの外部にPOPラベルが突出しているPOP包装体の製造方法などに関する。
食品、飲料、菓子、日用品、化粧品、薬、洗剤、シャンプーなどの様々な物品が容器などに収納され、流通している。
これらの容器などの被着体には、広告宣伝及び原材料表示などのため、ラベルが装着されている。被着体は、ラベルの装着対象をいう。
このラベルの中で、主として消費者の注意を惹き且つ広告宣伝機能を高めるため、一部分を被着体から突出させた状態で貼着できるPOPラベルが公知である。POPラベルは、アイキャッチラベルとも呼ばれる。また、ラベルの中で、被着体の周囲全体に装着できる筒状ラベルも公知である。
POPラベルは、一般に、裏面が粘着面とされた貼着片と、裏面が非粘着面とされた表示片と、を有する。このようなPOPラベルは、その貼着片を被着体に貼着し、表示片を被着体から突出させることによって使用される。また、筒状ラベルが装着されている被着体に対しては、例えば、特許文献1に開示されているように、POPラベルの貼着片を筒状ラベルに貼着することにより、筒状ラベルを介してPOPラベルを被着体に装着する場合もある。
ここで、本明細書において、筒状ラベルにPOPラベルが貼着されたものをPOP筒状ラベルといい、POP筒状ラベルが被着体に装着された状態でPOPラベルが筒状ラベルの外部に突出しているものをPOP包装体という。
ところで、かかるPOPラベルを、機械装置類を用いて自動的に被着体などに貼着することは難しい。特に、筒状ラベルが装着されている被着体に対して、機械装置類を用いて、その筒状ラベルの所定位置にて突出するようにPOPラベルを貼着することは難しい。このため、一般に、POPラベルは、手作業にて貼着されているが、製造コストの観点から、POPラベルも機械的に貼着することが好ましい。
なお、特許文献2には、ラベラーを用いて、第2ラベルシートに第1ラベルシート(POPラベルに相当)を連結して連結ラベルシートを形成した後、その連結ラベルシートの非貼着領域を除く全面に粘着剤を塗布し、その連結ラベルシートを容器の周囲に巻き付け、粘着剤を介して容器に貼着することが開示されている。しかしながら、この文献2の方法は、第2ラベルシートがいわゆるタックラベル(粘着ラベル)に属するものであり、筒状ラベル(詳しくは、容器に装着する前から予め筒状に形成されているラベル)に対して文献2の方法を適用してPOPラベルを機械的に貼着し且つその筒状ラベルを容器に装着することは困難である。
特開2013−054173号公報 特開2004−138753号公報
本発明の第1の目的は、機械装置類を用いてPOP包装体を製造できる方法を提供することである。
本発明の第2の目的は、被着体に装着する際にPOPラベルを突出させることができ、従前の筒状ラベルと同様に扁平にして保管・搬送することができるPOP筒状ラベルを提供することである。
本発明のPOP包装体の製造方法は、貼着片と前記貼着片に連結された表示片とを有するPOPラベルと、軸方向両側に第1筒端及び第2筒端を有し且つ扁平に折り畳まれた柔軟な筒状ラベルと、を有し、前記POPラベルが筒状ラベルの第1筒端及び第2筒端からはみ出さないように筒状ラベルの内側に介在され且つ前記POPラベルの貼着片が筒状ラベルの内面に接着された扁平のPOP筒状ラベルを準備する工程、前記扁平のPOP筒状ラベルを拡げることにより、前記表示片を筒状ラベルの内面から離反させる工程、前記拡げたPOP筒状ラベルと被着体を相対移動させ、第2端側からPOP筒状ラベルを前記被着体に外嵌することにより、前記被着体にて表示片が押し出され、前記表示片を筒状ラベルの第1筒端から外部に突出させる工程、を有する。
本発明の好ましいPOP包装体の製造方法は、前記準備工程において、POP筒状ラベルの複数が軸方向に連続的に繋がった扁平の長尺連続体を所定位置で切断することにより、前記扁平のPOP筒状ラベルを得る。
本発明の別の局面によれば、POP筒状ラベルを提供する。
本発明のPOP筒状ラベルは、貼着片と前記貼着片に連結された表示片とを有するPOPラベルと、軸方向両側に第1筒端及び第2筒端を有し且つ扁平に折り畳まれた柔軟な筒状ラベルと、を有し、前記POPラベルが筒状ラベルの第1筒端及び第2筒端からはみ出さないように筒状ラベルの内側に介在されており、前記POPラベルの貼着片が、前記扁平の筒状ラベルの向かい合った内面のうち第1内面に接着され且つ前記内面のうち第2内面に非接着とされ、前記POPラベルの表示片が、前記扁平の筒状ラベルの第1内面に非接着とされている
本発明の好ましいPOPラベルは、記POPラベルの表示片が、前記扁平の筒状ラベルの第2内面に擬似接着されている。
本発明の製造方法によれば、機械装置類を用いてPOP包装体を製造することができる。
また、本発明のPOP筒状ラベルは、従前の筒状ラベルと同様に扁平にして保管・搬送することができ、被着体に装着する際にはPOPラベルを突出させることができる。
拡開した状態の筒状ラベルの斜視図。 扁平に折り畳んだ状態の筒状ラベルの正面図。 図2のIII−III線で切断した断面図。 POPラベルを第2面側から見た正面図。 POPラベルを第1面側から見た背面図。ただし、粘着面に、便宜上、網掛けを付加している。 図4のVI−VI線で切断した断面図。 扁平に折り畳んだPOP筒状ラベルの正面図。 同POP筒状ラベルを第1筒端側から見た平面図。 図7のIX−IX線断面図。 図8のX−X線で筒状ラベルのみを切断した断面図。 POP筒状ラベルの製造工程を示す参考平面図。 POP筒状ラベルを拡開した状態を示す参考平面図。ただし、そのPOP筒状ラベルの下方側に配置された被着体を同時に示している。 図12のXIII−XIII線で切断した断面図。ただし、被着体は、断面で示していない(以下、図14及び図15も同様)。 拡げたPOP筒状ラベルを被着体に外嵌している途中を示す断面図。 POP筒状ラベルを被着体の所定位置まで外嵌し、表示片が起立した状態を示す断面図。 POP包装体の正面図。 図16のXVII−XVII線で切断した断面図。ただし、被着体は、断面で示していない。 扁平に折り畳んだ第1変形例に係るPOP筒状ラベルの正面図。 扁平に折り畳んだ第2変形例に係るPOP筒状ラベルを第1筒端側から見た平面図。 図19のXX−XX線で切断した断面図。 第3変形例に係るPOP筒状ラベルを、図7のIX−IX線と同様の箇所で切断した断面図。 第3変形例に係るPOP筒状ラベルを拡開し始めた状態を示す断面図。 第4変形例に係るPOP筒状ラベルに使用されるPOPラベルの正面図。 第4変形例に係るPOP筒状ラベルを、図7のIX−IX線と同様の箇所で切断した断面図。 第5変形例に係るPOP筒状ラベルに使用されるPOPラベルの正面図。 第6変形例に係るPOP筒状ラベルを被着体に装着して得られたPOP包装体の正面図。
以下、本発明について、図面を参照しつつ具体的に説明するが、まず、筒状ラベル及びPOPラベルをそれぞれ説明した後、POP筒状ラベルを説明し、その後にPOP包装体及びその製造方法を説明する。
なお、本明細書において、「上」及び「下」は、容器などの被着体を自立させた状態を基準にしている。本明細書において、「PPP〜QQQ」という表記は、「PPP以上QQQ以下」を意味する。本明細書において、用語の頭に「第1」、「第2」などを付す場合があるが、この第1などは、用語を区別するためだけに付加されたものであり、その順序や優劣などの特別な意味を持たない。各図に表された厚み及び長さなどの寸法は、実際のものとは異なっていることに留意されたい。
[筒状ラベル]
本発明の筒状ラベルAは、軸方向両側に第1筒端11及び第2筒端12を有し、柔軟なフィルム1を筒状に形成した筒状体からなる。筒状ラベルAは、図1に示すように、円筒状に拡げることができる筒状体であるが、保管・搬送の便から、被着体に装着する前には、図2及び図3に示すように、扁平に折り畳まれている。
フィルム1は、透明でもよく、不透明でもよい。フィルム1の両面は平滑である。また、フィルム1の厚みは、特に限定されず、例えば、20μm〜120μmである。ただし、フィルム1が断熱層を有する積層フィルムからなる場合には、前記厚みよりも厚い場合がある。
フィルム1の性質は、本発明の筒状ラベルAの用途等に応じて、適宜選択できる。
本発明の筒状ラベルAを熱収縮性筒状ラベルとして使用する場合には、フィルム1としては、一方向(筒状ラベルAとした際に、その周方向。以下同じ)に大きく熱収縮し得る熱収縮性フィルムが用いられる。なお、熱収縮性フィルムは、他方向(筒状ラベルAとした際に、その軸方向。以下同じ)に若干熱収縮又は若干熱膨張してもよい。熱収縮性筒状ラベルは、シュリンクラベル、筒状シュリンク、シュリンクチューブなどとも呼ばれる。
熱収縮性フィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体などのスチレン系樹脂、環状オレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂を含む延伸フィルムが挙げられる。前記熱収縮性フィルムの熱収縮率としては、熱収縮により被着体に密着可能な程度であれば特に限定されないが、通常、一方向に於ける熱収縮率(90℃温水中に10秒間浸漬)が約30%以上である。
ただし、熱収縮率(%)=[{(一方向の元の長さ)−(一方向の浸漬後の長さ)}/(一方向の元の長さ)]×100。
本発明の筒状ラベルAを自己伸縮性筒状ラベルとして使用する場合には、フィルム1としては、一方向に伸縮し得る自己伸縮性フィルムが用いられる。自己伸縮性筒状ラベルは、ストレッチラベルなどとも呼ばれる。自己伸縮性フィルムとしては、例えば、ポリエチレンなどのオレフィン系樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体などの熱可塑性樹脂を含むフィルム1が挙げられる。
また、フィルム1は、熱収縮性及び自己伸縮性の双方の性質を有しているものでもよい。
フィルム1は、1層のフィルム(単層フィルム)から構成されていてもよいし、2以上の層が積層されたフィルム(積層フィルム)から構成されていてもよい。フィルム1が積層フィルムである場合、その積層フィルムの各層は任意に選択できる。筒状ラベルAを熱収縮性筒状ラベルとして使用する場合には、前記積層フィルムとして、熱収縮性を有する2種以上の樹脂が積層された積層フィルム;熱収縮性を有するフィルム層に、断熱層又はその他の機能層が積層された積層フィルム;などを用いることができる。筒状ラベルAを自己伸縮性筒状ラベルとして使用する場合には、前記積層フィルムとして、自己伸縮性を有する2種以上の層が積層された積層フィルム;自己伸縮性を有するフィルム層に、断熱層又はその他の機能層が積層された積層フィルム;などを用いることができる。前記断熱層としては、発泡樹脂層、不織布などが挙げられる。前記その他の機能層としては、ガスバリア層などが挙げられる。
上記熱収縮性フィルム、自己伸縮性フィルム、熱収縮性及び自己伸縮性を有するフィルムなどは、本発明の筒状ラベルAを構成するフィルム1の一例であり、上記の例示以外にも、熱収縮性筒状ラベルなどの従来公知の各種筒状ラベルを形成するための基材として使用されているフィルムから適宜選択できる。
また、フィルム1には、通常、商品名などの所望の表示を表したデザイン印刷層が設けられる。さらに、必要に応じて、フィルム1には、表面保護層、滑り層、オーバーコート層などが設けられる。デザイン印刷層、表面保護層などは図示せず。
筒状ラベルAは、前記フィルム1を筒状に丸め、その第1側端部1aと第2側端部1bとを所要幅重ね合わせて接着してシール部13を形成することにより、筒状に形成されている。
かかる筒状ラベルAは、軸方向両側がエッジ(開口端)となっている。この軸方向両側のエッジのうち、一方を第1筒端11といい、他方を第2筒端12という。
筒状ラベルAは、図2及び図3に示すように、扁平に折り畳まれている。扁平に折り畳まれた筒状ラベルAは、向かい合った2つの箇所に軸方向に延びる第1折り目21及び第2折り目22が形成されている。図1を参照して、前記第1折り目21及び第2折り目22は、筒状ラベルAの中心角が180度となる位置である。
また、扁平に折り畳まれた筒状ラベルAは、向かい合った内面1x,1yが接し又は近接している。扁平の筒状ラベルAの向かい合った内面のうち一方を第1内面1xといい、もう一方を第2内面1yという。この第1内面1xと第2内面1yの間に、POPラベルが介装される。
[POPラベル]
本発明のPOPラベルBは、図4乃至図6に示すように、シート材31から形成されている。シート材31は、平坦であり、その両面(第1面及び第2面)は平滑である。
POPラベルBを構成するシート材31は、可撓性並びに適度な強度及び剛性を有する枚葉状のものであれば特に限定されず、例えば、紙、合成紙、合成樹脂製シート、金属蒸着シート、発泡樹脂シート、及びこれらが2層以上積層された積層シートなどが挙げられる。合成樹脂製シート等の材質は特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状オレフィン、ポリエチレンを含む共重合ポリマーなどのポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系、ポリアミド系、ポリスチレン系などが挙げられる。特に、剛性が高く且つ起立し易いPOPラベルBを構成できることから、2軸延伸された合成樹脂製シート又はこのシートを含む積層シートを用いることが好ましく、ポリエチレンテレフタレート製シート又はこれを含む積層シートがより好ましい。なお、シートという用語には、一般にフィルム1と呼ばれるものも含まれる。また、シート材31は、透明でもよく、不透明でもよい。
シート材31の厚みは、特に限定されず、通常、30μm〜150μm程度である。
POPラベルBは、筒状ラベルAに貼着されるときの状態に従って区分けすると、筒状ラベルAの内面に貼着可能な粘着面を有する貼着片4と、筒状ラベルAの内面に非貼着とされる表示片5と、を有し、表示片5は貼着片4に連結されている。
貼着片4の第1面31xは、粘着剤層が露出した粘着面とされており、貼着片4の第2面31yは、粘着性を有さない面(例えば、シート材31の第1面そのもの)から構成されている。表示片5の第1面31x及び第2面31yは、いずれも粘着性を有さない面(例えば、シート材31の第1面及び第2面そのもの)から構成されている。なお、貼着片4及び表示片5はシート材31で形成されており、それらの第1面及び第2面は、シート材31の両面に対応するので、同じ符号である31x,31yを付けている。
前記粘着面の形成方法は、特に限定されず、特許文献1などに開示された従来公知の方法を採用できる。代表的には、シート材31の第1面31x全体に粘着剤を塗布した後、貼着片4となる部分を除いて隠蔽剤を塗布する方法が挙げられる。この形成方法による場合、前記隠蔽剤を塗布した部分が、非粘着面となる。この隠蔽層を設ける方法に代えて、貼着片4の第1面31xのみに粘着剤層32を積層し且つそれ以外には粘着剤層を設けない(つまり、シート材31のままにしておく)という方法によって、粘着面と非粘着面を形成してもよい。
なお、POPラベルBが表されている各図において、便宜上、後者の方法によって粘着面が形成されている態様で図示している。
上述のように貼着片4は、POPラベルBを筒状ラベルAに貼着するための部分である。表示片5は、POP筒状ラベルを被着体に装着した際に、筒状ラベルAの外部に突出する部分である。表示片5には、商品名や宣伝広告などの所望の表示を表したデザイン印刷層が設けられている(デザイン印刷層は図示せず)。デザイン印刷層は、POP筒状ラベルを被着体に装着した際にその外側から所望の表示を視認できるように、表示片5の少なくとも一部に設けられている。
表示片5は、例えば、比較的大面積の主片51と、前記主片51よりも小面積の副片52と、から構成されている。副片52は、主片51と貼着片4の間の部分であって、主片51と貼着片4を連結している部分とも言える。表示片5のうち少なくとも主片51は、POP包装体において筒状ラベルAの第1筒端11から外部に突出する。従って、前記デザイン印刷層は、少なくとも主片51に設けられている。
貼着片4及び表示片5は、それぞれ所要の平面視形状に形成されている。例えば、貼着片4は、平面視略矩形状に形成され、表示片5は、その主片51が平面視略円形状に且つ副片52が平面視略矩形状に形成されている。なお、貼着片4及び副片52は、平面視略矩形状に限られず、それぞれ独立して、例えば、平面視略円形状、略三角形状、略多角形状、その他任意の形状に形成されていてもよい。また、主片51は、平面視略円形状に限られず、例えば、平面視略矩形状、略三角形状、略多角形状、その他任意の形状に形成されていてもよい。
前記略矩形状は、正方形や長方形などの4つの角が等しい四角形及び4つの角の差が±20度の範囲内にある四角形並びにこれらの形状においてその輪郭線の一部が内側に凹む又は外側に突出している異形四角形などが含まれる。前記略円形状は、円形、楕円形及び卵形、並びにこれらの形状においてその輪郭線の一部が内側に凹む又は外側に突出している異形円及び異形楕円などが含まれる。前記略三角形状は、正三角形、二等辺三角形、直角三角形及び3つの角が互いに異なる正三角形、並びにこれらの形状においてその輪郭線の一部が内側に凹む又は外側に突出している異形三角形などが含まれる。前記略多角形状は、全ての角が等しい多角形及び少なくとも2つの角の差が±20度の範囲内にある多角形並びにこれらの形状においてその輪郭線の一部が内側に凹む又は外側に突出している異形多角形などが含まれる。
貼着片4の横幅4Wと表示片5の横幅5Wは、同じでもよく、異なっていてもよい。筒状ラベルAのうち貼着片4が貼着された部分はその熱収縮及び/又は伸縮が規制されるので、貼着片4の横幅4Wは小さいことが好ましい。一方、表示片5は所望の表示を表して宣伝広告機能を発揮するので、表示片5の横幅5Wは大きいことが好ましい。従って、表示片5の横幅5Wは、貼着片4の横幅4Wよりも大きいことが好ましい。なお、貼着片4及び表示片5の各横幅4W,5Wは、POPラベルBを筒状ラベルAに貼着した際に、筒状ラベルAの周方向となる方向の長さである。また、貼着片4の横幅4Wが均等でない場合(例えば、平面視略円形状である場合の横幅は均等でない)、前記貼着片4の横幅4Wは、その中で最大の長さをいう。また、表示片5の横幅5Wについても、前記と同様に、最大の長さをいう。
具体的な寸法では、貼着片4の横幅4Wは、例えば、3mm〜30mmであり、好ましくは5mm〜20mmである。貼着片4の横幅4Wが余りに小さいと、POPラベルBを筒状ラベルAに安定的に貼着できないおそれがあり、貼着片4の横幅4Wが余りに大きいと、上述のように筒状ラベルAの熱収縮及び/又は自己伸縮に対する規制が大きくなり、貼着片4が貼り付いた部分及びその周辺部分における筒状ラベルAに皺などが生じるおそれがある。
一方、表示片5の横幅5Wは、広告宣伝機能を発揮する観点から、例えば、10mm以上であり、好ましくは、15mm以上であり、より好ましくは、20mm以上である。表示片5の横幅5Wの上限は、特に限定されないが、余りに大きいと、POPラベルBを扁平の筒状ラベルAの内側に介在させた際に、表示片5が筒状ラベルAの折り目にて折れ曲がるおそれがある。かかる観点から、表示片5の横幅5Wは、筒状ラベルAの周長×1/2以下が好ましく、筒状ラベルAの周長×1/3以下がより好ましく、筒状ラベルAの周長×1/4以下がさらに好ましい。図示例の表示片5は、その横幅5Wが筒状ラベルAの周長×1/8以上且つ周長×1/4未満の範囲内に設定されている。
貼着片4の縦幅4Hと表示片5の縦幅5Hは、同じでもよく、異なっていてもよい。上述のように貼着片4は筒状ラベルAの熱収縮及び/又は伸縮を規制するので、貼着片4の縦幅4Hは小さいことが好ましく、表示片5は宣伝広告機能を有するので、表示片5の縦幅5Hは大きいことが好ましい。従って、表示片5の縦幅5Hは、貼着片4の縦幅4Hよりも大きいことが好ましい。なお、貼着片4及び表示片5の各縦幅4H,5Hは、POPラベルBを筒状ラベルAに貼着した際に、筒状ラベルAの軸方向となる方向の長さである。前記横幅の方向と縦幅の方向は、POPラベルBの面内で直交する。また、貼着片4の縦幅4Hが均等でない場合、前記貼着片4の縦幅4Hは、その中で最大の長さをいう。また、表示片5の縦幅5Hについても、前記と同様に、最大の長さをいう。
具体的な寸法では、貼着片4の縦幅4Hは、例えば、3mm〜30mmであり、好ましくは5mm〜20mmである。貼着片4の縦幅4Hが余りに小さいと、POPラベルBを筒状ラベルAに安定的に貼着できないおそれがあり、貼着片4の縦幅4Hが余りに大きいと、上述のように筒状ラベルAの熱収縮及び/又は自己伸縮に対する規制が大きくなりすぎるおそれがある。
一方、表示片5の縦幅5Hは、広告宣伝機能を発揮する観点から、例えば、10mm以上であり、好ましくは、15mm以上であり、より好ましくは、20mm以上である。表示片5の縦幅5Hの上限は、POPラベルBを扁平の筒状ラベルAの内側に介在させた際にPOPラベルBがはみ出ないようにするため、理論上、筒状ラベルAの軸方向長さ以下である。もっとも、POP包装体を製造する際に、POPラベルBの表示片5が筒状ラベルAの内面に当たることを防止するために、表示片5の縦幅5Hは、筒状ラベルAの直径以下が好ましく、筒状ラベルAの直径×4/5以下がより好ましく、筒状ラベルAの直径×2/3以下がさらに好ましい。図示例の表示片5は、その縦幅5Hが筒状ラベルAの直径×1/4以上且つ直径×4/5以下の範囲内に設定されている。
また、表示片5において、主片51の横幅と副片52の横幅は、同じでもよく、異なっていてもよい。副片52は主片51と貼着片4を連結する部分であるため、これが筒状ラベルAの周方向に沿って湾曲すると、POP包装体において主片51が少し湾曲した状態で突出するおそれがある。従って、主片51をできるだけ平坦な状態で突出させるために、副片52の横幅は小さいことが好ましい。もっとも、副片52の幅が比較的大きい場合であっても、例えば、副片52の横方向両側位置に切込みをそれぞれ形成することにより、主片51の湾曲を防止することも可能である。一方、宣伝広告機能の点から、主片51の横幅は大きいことが好ましい。従って、主片51の横幅は、副片52の横幅よりも大きいことが好ましい。
主片51の縦幅と副片52の縦幅は、同じでもよく、異なっていてもよい。宣伝広告機能を十分に発揮する観点から、主片51の縦幅は、副片52の縦幅よりも大きいことが好ましい。
具体的な寸法では、主片51の横幅は、例えば、副片52の横幅の2倍〜40倍であり、好ましくは、副片52の横幅の3倍〜30倍であり、主片51の縦幅は、副片52の縦幅の2倍〜40倍であり、好ましくは、副片52の縦幅の3倍〜30倍である。
また、副片52の横幅と貼着片4の横幅は、同じでもよいし、異なっていてもよい。例えば、副片52の横幅は、貼着片4の横幅の1/2倍〜4倍であり、好ましくは、貼着片4の横幅の2/3倍〜3倍である。副片52の横幅と貼着片4の横幅が異なっている場合、いずれが大きくてもよいが、主片51をできるだけ平坦な状態で突出させるために、副片52の横幅の方が小さいことが好ましい。図示例のPOPラベルBは、副片52と貼着片4の横幅は同じである。
[POP筒状ラベル]
本発明のPOP筒状ラベルCは、図7乃至図10に示すように、貼着片4と前記貼着片4に連結された表示片5とを有するPOPラベルBと、軸方向両側に第1筒端11及び第2筒端12を有し且つ扁平に折り畳まれた柔軟な筒状ラベルAと、を有する。前記POPラベルBは、筒状ラベルAの第1筒端11及び第2筒端12からはみ出さないように筒状ラベルAの内側に介在され、且つ前記POPラベルBの貼着片4が筒状ラベルAの内面に接着されている。
POP筒状ラベルCは、前記[筒状ラベル]及び[POPラベル]の欄で説明したものから構成され、そのPOPラベルBは、扁平の筒状ラベルAの第1内面1xと第2内面1yの間に介装されている。
具体的には、POPラベルBは、貼着片4を筒状ラベルAの第1筒端11側に向け且つ表示片5を筒状ラベルAの第2筒端12側に向け、筒状ラベルAの内側に介在されている。POPラベルBは、貼着片4の粘着剤層32を介して第1内面1x(この第1内面は、本実施形態では、扁平に折り畳まれた筒状ラベルAのシール部13に対向する内面である)に貼着することよって、筒状ラベルAの内側の所要位置に固着されている。従って、POPラベルBの表示片5の第1面31x及び第2面31yは、筒状ラベルAの第1内面1x及び第2内面1yのいずれにも接着されずに離れており、また、POPラベルBの貼着片4の第2面31yは、筒状ラベルAの第2内面1yの接着されずに離れている。ただし、POPラベルBは扁平の筒状ラベルAの内側に介装されているので、表示片5の第1面31x及び第2面31yは第1内面1x及び第2内面1yにそれぞれ接し又は近接し、貼着片4の第2面31yも第2内面1yに接し又は近接している。
筒状ラベルAに対する貼着片4の貼着位置は、POPラベルBが筒状ラベルAからはみ出ず且つPOP包装体の製造時に表示片5の少なくとも主片51が筒状ラベルAの外部に突出するような位置であれば特に限定されない。もっとも、POP包装体の製造時に表示片5を良好に起立させることができることから、貼着片4は、筒状ラベルAの第1筒端11寄りに貼着されていることが好ましく、さらに、第1筒端11の近傍に貼着されていることがより好ましい。前記近傍に貼着されているとは、貼着片4の先端(貼着片4の先端は、表示片5とは反対側の端である)と第1筒端11との間の軸方向長さが、例えば、零を越え30mm以下であり、好ましくは、1mm〜20mmである。
また、貼着片4の先端が第1筒端11に一致するような位置に、貼着片4が貼着されていてもよい(図示せず)。後述するように、長尺連続体の切断によって得られるPOP筒状ラベルCにあっては、長尺連続体の切断箇所が第1筒端11(及び第2筒端12)となる。この場合、前記先端が第1筒端11に一致するように貼着片4が貼着されたPOP筒状ラベルCを得るためには、切断箇所を貼着片4の先端に一致させて長尺連続体を切断しなければならないが、このような切断は極めて高い精度が求められ、費用対効果を考慮した量産下では現実的に困難である。このような観点から、貼着片4は、筒状ラベルAの第1筒端11寄りに貼着されていることが好ましく、さらに、POPラベルBの良好な起立をも考慮すると、第1筒端11の近傍に貼着されることがより好ましい。
POPラベルBは、(表示片5を貼着片4に対して折り曲げなどすることなく)貼着片4と表示片5を平坦状にして、筒状ラベルAに貼着されている。
POPラベルBは、表示片5の重心と貼着片4の重心を結んだ仮想線が筒状ラベルAの軸方向に対して略平行となるように、配置されている。図10において、前記仮想線を一点鎖線で示している。このような配置により、POP包装体の製造時に、表示片5を筒状ラベルAの軸方向に沿って起立させることができる。なお、前記略平行とは、表示片5の重心と貼着片4の重心を結んだ仮想線と、筒状ラベルAの軸方向との成す角が0度である場合のみならず、±10度の範囲を含む意味である。もっとも、POPラベルBは、前記仮想線と筒状ラベルAの軸方向との成す角が10度を越え45度以下、好ましくは10度を超え30度以下となるように配置されていてもよい(図示せず)。
[POP筒状ラベル及びPOP包装体の製造方法]
本発明のPOP包装体は、前記扁平のPOP筒状ラベルCを準備する工程と、そのPOP筒状ラベルCを拡げることにより、表示片5を筒状ラベルAの内面から離反させる工程と、前記拡げたPOP筒状ラベルCと被着体を相対移動させ、第2端側からPOP筒状ラベルCを被着体に外嵌することにより、被着体にて表示片5が押し出され、表示片5を筒状ラベルAの第1筒端11から外部に突出させる工程と、を少なくとも有する。本発明のPOP包装体の製造方法は、必要に応じて、前記各工程以外に他の工程を有していてもよい。
また、本発明のPOP包装体は、通常、機械装置類を用いて製造される。前記製造方法の各工程は、1つの装置で一連に行ってもよく、1つ又は2つ以上の工程を1つの装置で実施し、残る工程を別途の装置で実施してもよい。さらに、各工程の実施者は同一でもよく、或いは、少なくとも1つの工程をある実施者が行い、残る工程を別の実施者が行ってもよい。
なお、本発明のPOP包装体の製造方法は、機械装置類で実施することが好ましいが、その各工程の少なくとも1つ又は全部を手作業で実施することもできる。
(POP筒状ラベルの準備工程)
POP筒状ラベルCは、通常、POP筒状ラベルの複数が軸方向に連続的に繋がった扁平の長尺連続体を所定位置で切断することによって得られる。この長尺連続体は、長尺フィルムにPOPラベルBを貼着した後、その長尺フィルムを筒状に形成することによって得られる。以下、長尺連続体からPOP筒状ラベルCを得る方法について説明する。もっとも、枚葉状のフィルムにPOPラベルBを貼着し、そのフィルムを筒状に形成することによって、POP筒状ラベルCを1つずつ製造してもよい。
まず、長尺フィルムを準備する。長尺フィルムは、上記[筒状ラベル]の欄で述べたように、必要に応じてデザイン印刷層などが設けられた熱収縮性フィルム、自己伸縮性フィルム又は熱収縮性及び自己伸縮性を有するフィルムが用いられる。本明細書において、長尺とは、MD方向の長さがTD方向に比べて長い平面視長方形状をいい、例えば、MD方向の長さがTD方向の長さの3倍以上、好ましくは20倍以上である。具体的な寸法では、MD方向の長さが5m以上、好ましくは30m以上である。なお、MD方向は、フィルムの製造ライン方向を指し、TD方向は、前記MD方向と直交する方向を指す。
図11に示すように、長尺フィルム6をMD方向に送りながら、その長尺フィルム6の内面に、所定間隔を開けてPOPラベルBの貼着片4を貼着する。前記間隔は、得ようとする1つのPOP筒状ラベルCの軸方向長さに等しい。
POPラベルBは、例えば、表示片5の重心と貼着片4の重心を結んだ仮想線が長尺フィルム6のMD方向(本実施形態では、このMD方向は筒状ラベルAの軸方向に相当する)と略平行となるようにして貼り付けられる。
その後、長尺フィルム6の第1側端部6aと第2側端部6bを重ね合わせるように、長尺フィルム6を筒状に形成し、前記第1側端部6aと第2側端部6bを、溶剤又は接着剤を用いて接着してシール部を形成することにより、筒状の長尺連続体7を形成する。そして、長尺連続体7を第1折り目及び第2折り目にて畳んで扁平状にすることにより、筒状ラベルAとPOPラベルBとを有するPOP筒状ラベルCの複数が連続的に繋がった、扁平の長尺連続体7が得られる。なお、必要に応じて、扁平の長尺連続体7を、一旦、巻き芯に巻き取り、ロールの状態で保管・搬送した後、次の切断工程を行ってもよく、或いは、長尺連続体7の製造工程から引き続いて切断工程を行ってもよい。図11に示すように、POPラベルBの貼着片をMD方向下流側に向けて貼着して得られる長尺連続体7の場合、通常、巻き芯に巻き取り、そのロールから長尺連続体を繰り出して、切断工程以降が実施される。
この扁平の長尺連続体7の所定位置(POPラベルBを横断しない位置)にて切断していくことにより、個々のPOP筒状ラベルCが連続的に得られる。なお、図11に、長尺連続体7の切断箇所を一点鎖線で示している。貼着片4が筒状ラベルAの第1筒端11近傍に貼着されているPOP筒状ラベルCを得る場合には、切断箇所はPOPラベルBの貼着片4の先端近傍に設定される。
(POP筒状ラベルの拡開工程)
前記扁平のPOP筒状ラベルCを拡げることにより、表示片5を筒状ラベルAの内面から離反させる。
POP筒状ラベルCの拡開は、例えば、従来公知のラベラー(ラベル装着装置)を用いて実施できる。通常、ラベラーは、ロール状に巻き取られた扁平の長尺連続体を引き出し、それを所定位置で切断して個々の扁平の筒状ラベルを得た後、その筒状ラベルを拡開して被着体に装着するという一連の工程を行うことができる。このようなラベラーにて本発明のPOP筒状ラベルCを被着体に装着する場合には、前記扁平の長尺連続体7をロール状のままでラベラーに装填し、切断によって扁平のPOP筒状ラベルCを順次得た後に、その扁平のPOP筒状ラベルCを拡開して被着体に装着できる。
POP筒状ラベルCの拡開方法は、特に限定されず、例えば、(1)POP筒状ラベルCの外面の少なくとも2カ所を吸引して筒状ラベルAを径外方向に引き出すことにより、POP筒状ラベルCを拡げる方法、(2)POP筒状ラベルCの内側に少なくとも2つの治具を挿入して筒状ラベルAを径外方向に押し出すことにより、POP筒状ラベルCを拡げる方法、などが挙げられる。前記(1)の方法の一例として、例えば、特許第5329643号などを参照でき、前記(2)の方法の一例として、例えば、特許第2756524号などを参照できる。
ここでは、前記(1)の方法による拡開を簡単に説明する。
第1及び第2折り目21,22にて畳まれた扁平のPOP筒状ラベルCのうち、筒状ラベルAの外面を、複数の吸引機89で吸引し、それら吸引機89を筒状ラベルAの径外方向に移動させることにより、筒状ラベルAが正方形に近似した円形に拡開される(図12参照)。なお、図示例では、筒状ラベルAは、第1筒端11から第2筒端12まで同形同大形状に拡開する場合を例示しているが、筒状ラベルAは、第1筒端11から第2筒端12に至るまで拡開していればよく、必ずしも第1筒端11から第2筒端12まで同形同大に拡げる必要はない。例えば、第2筒端12が略円形に拡開され且つ第2筒端12が正方形に近似した円形に拡開されていると共に、筒状ラベルAの中途部が前記第2筒端12の拡開形状から第1筒端11の拡開形状へと徐々に変化するように、POP筒状ラベルCが拡開されてもよい。
前記吸引機89は、例えば、所要間隔を開けて4つ配置される。それらの吸引機89は、折り目を除いた筒状ラベルAの外面を吸引するように配置されていることが好ましい。
POP筒状ラベルCのうち筒状ラベルAが拡がると、第2内面1yによって押さえられていた表示片5が第1内面1xから離反して浮き上がる。ただし、貼着片4は、筒状ラベルAの第1内面1xに貼着されているので、貼着片4は筒状ラベルAから離反しない。
貼着片4が離反しない一方で、表示片5が筒状ラベルAの第1内面1xから離反するので、図13に示すように、表示片5は、貼着片4(筒状ラベルAの第1内面1x)に対して15度〜45度くらいの鋭角を成して傾斜する。特に、表示片5の横幅が比較的大きく設定されている場合(例えば、表示片5の横幅が筒状ラベルAの周長×1/8以上且つ周長×1/4以下に設定されている場合)、表示片5の横幅方向両側端が筒状ラベルAの拡開に従い弧状に湾曲する第1内面1xに当たることによって筒状ラベルAの径内方向に押し出されるので、前記表示片5の傾斜角度がより大きくなる。前記POP筒状ラベルCを拡開する際に、筒状ラベルAの第2筒端12側から筒内にエアーを吹き入れてもよい。このように拡開しながらエアーを入れた場合には、前記表示片5の横幅方向両側端が筒状ラベルAの第1内面1xに当たることなく、表示片5が第1内面1xから離反して傾斜状になる場合もある。
また、POP筒状ラベルCを拡開した後に、別途、筒状ラベルAの第2筒端12側から筒内にエアー等を吹き入れてもよい。この場合には、表示片5を筒状ラベルAの径内方向にさらに押し出すことができる。
(POP筒状ラベルの外嵌工程)
前記拡げたPOP筒状ラベルCと被着体を相対移動させて、第2端側からPOP筒状ラベルCを被着体8に外嵌する(図12及び図13参照)。
前記相対移動は、拡げたPOP筒状ラベルCが被着体8の外側に嵌めるように、POP筒状ラベルC及び被着体8の少なくとも何れか一方を移動させることをいう。例えば、位置決めして固定した被着体8にPOP筒状ラベルCを移動させて外嵌してもよく、位置決めしたPOP筒状ラベルCに被着体8を移動させて拡げたPOP筒状ラベルCを被着体8に外嵌してもよく、或いは、POP筒状ラベルCと被着体8を近づく方向に相互に移動させてPOP筒状ラベルCを被着体8に外嵌してもよい。
図示例では、被着体8を位置決めし、拡げたPOP筒状ラベルCを被着体8の上方から下方へと移動させて外嵌する場合を示している。
被着体8は、特に限定されず、例えば、ボトル型容器、その他の容器、立方体状又は円筒状の物品などが挙げられる。
図示例の被着体8は、ボトル型容器である。この被着体8は、自立可能であり、自立面となる底部81と、充填物を収納する収納部を構成する胴部82と、注出口(図示せず)を塞ぐ蓋部83と、を有する。胴部82の外形は、特に限定されず、円筒状、楕円筒状、四角筒状などの多角筒状、その他任意の形状などが挙げられる。蓋部83の外形も特に限定されず、円筒状、楕円筒状、四角筒状などの多角筒状などが挙げられるが、通常、円筒状である場合が多い。上方から見たときの蓋部83の外形と胴部82の外形は、同じでもよく、異なっていてもよい。異なる場合には、上方から見たときの蓋部83の外形が、胴部82の外形よりも小さいことが好ましい。また、胴部82と蓋部83の間には、肩部84が形成されている。肩部84は、胴部82から蓋部83に向かう部分であり、好ましくは、肩部84の周長は、胴部82の周長よりも小さい。このような肩部84は、例えば、図示のように、胴部82から蓋部83に向かうに従ってその周長が小さくなる、錐形筒状のものが挙げられる。
上述のように、拡げたPOP筒状ラベルCは、筒状ラベルAの内側でPOPラベルBの貼着片4が筒状ラベルAの内面に貼着されていると共に、表示片5が浮き上がっている。このため、図14に示すように、拡げたPOP筒状ラベルCと被着体8とを相対移動させた際に、表示片5の先端(表示片5の先端は、貼着片4とは反対側の端である)が、被着体8の端面8aに当たり、さらに、相対移動させると、前記端面8a上を表示片5の先端が滑りながら被着体8にて表示片5が押し出される。前記被着体8の端面8aは、平坦状であることが好ましい。また、被着体8の端面8aは、被着体8の最も上方に位置する面であることが好ましく、図示例では、容器の蓋部83の上面が被着体8の端面8aとなっている。
押された表示片5は、表示片5と貼着片4の境界部分において曲がりながら反転する。さらに、POP筒状ラベルCを被着体8に嵌め入れていくと、POPラベルBは、第2面31yが筒状ラベルAの第1内面1xに対面するような方向に回動しながら、筒状ラベルAの第1筒端11側へと起立していく。POP筒状ラベルCを被着体8の所要位置(例えば、被着体8の胴部82に対応する位置)まで外嵌すると、図15に示すように、POPラベルBが完全に起立し、表示片5の少なくとも主片51を筒状ラベルAの第1筒端11から外部へと突出させることができる。なお、図示例では、表示片5の主片51の全部と副片52の一部が筒状ラベルAの第1筒端11よりも上方に突出する場合を例示しているが、POPラベルBの筒状ラベルAに対する貼着位置、主片51及び副片52の縦幅の設定などを変えることにより、主片51及び副片52の全部を突出させ、或いは、主片51の一部のみを突出させることも可能である(図示せず)。
(POP筒状ラベルの装着工程)
前記所要位置にPOP筒状ラベルCを外嵌した後、POP筒状ラベルCの筒状ラベルAを被着体8に固定する。
筒状ラベルAが熱収縮性筒状ラベル又は熱収縮性及び自己伸縮性を有する筒状ラベルである場合には、従来公知の方法に従い、POP筒状ラベルCに熱を加えることにより、筒状ラベルAを熱収縮させる。熱収縮により、筒状ラベルAが被着体8に密着し、図16及び図17に示すような、POPラベルBが突出した状態で被着体8に装着されたPOP包装体Dが得られる。
筒状ラベルAが自己伸縮性筒状ラベルである場合には、従来公知の方法に従い、POP筒状ラベルCの拡開を解除することにより、筒状ラベルAを元の大きさに復元させる。前記自己復元力により、筒状ラベルAが被着体8に密着し、図16及び図17に示すような、POPラベルBが突出した状態で被着体8に装着されたPOP包装体Dが得られる。なお、図16及び図17では、POPラベルBが略上下方向に起立したPOP包装体Dを例示しているが、例えば、上記POP筒状ラベルの外嵌工程にて、被着体8にPOP筒状ラベルCを外嵌する際に、貼着片4が被着体8の肩部あたりに対応するように位置合わせしてPOP筒状ラベルCを外嵌し、装着工程にて、筒状ラベルを被着体8に密着させることにより、POPラベルBが被着体側に傾いた状態で突出したPOP包装体が得られる。本実施形態のPOP包装体Dは、POPラベルBが折れ曲がって反転して突出しているので、シート材31の復元力によって、POPラベルBが自重等により外側に倒れにくい。
以上のように、本発明の製造方法によれば、機械装置類を用いてPOP包装体Dを簡単に製造することができる。
すなわち、本発明の製造方法は、POPラベルBが筒状ラベルAの内側に介在され且つ第1筒端11及び第2筒端12からはみ出ていないPOP筒状ラベルCを用いるので、従来の筒状ラベルと同様に機械装置類にて保管・搬送することができる。筒状ラベルAに予めPOPラベルBが貼着されたPOP筒状ラベルCを用いることにより、手作業にてPOPラベルBを貼り付けなくても、筒状ラベルAの所定位置からPOPラベルBを外部に突出させることができる。
得られたPOP包装体Dは、POPラベルBの表示片5が被着体8から浮き上がって突出しているので、表示片5が目立ち、広告宣伝効果を十分に発揮し得る。
さらに、POP包装体Dは、POPラベルBの貼着片4が被着体8と筒状ラベルAの間に密着して挟まれているので、POPラベルBが不用意に外れることもなく、また、悪戯でPOPラベルBが引き剥がされる事態も防止できる。
[変形例]
本発明は、上記で示した実施形態に限られず、本発明の意図する範囲で適宜設計変更できる。以下、本発明の変形例を説明するが、その説明に於いて、主として上記実施形態と異なる構成及び効果について説明し、上記実施形態と同様の構成などについては、(それを説明したものとして)用語又は符号をそのまま援用し、その構成の説明を省略する場合がある。
上記実施形態のPOP筒状ラベルCは、POPラベルBが筒状ラベルAの一方の折り目寄りの位置に貼着されている(例えば、表示片5の側縁が第2折り目22の近傍に位置するように、POPラベルBが貼着されている)が、図18に示すように、第1折り目21と第2折り目22の略中間部にPOPラベルBが位置するようにPOPラベルBが筒状ラベルAに貼着されていてもよい。
なお、扁平の長尺連続体をロール状に巻き取って保管・搬送する場合において、その連続体にはシール部13とPOPラベルBとに起因するフィルムの盛り上がりが生じ、それによって皺等の発生が生じるおそれがある。このようなフィルムの盛り上がりをバランス良く配置するために、上記実施形態のように、シール部13とPOPラベルBとを扁平状態で重ならないように配置する(シール部を第1折り目11の近傍に位置するように配置し、POPラベルBを第2折り目22の近傍に位置するように配置する)ことが好ましい。
上記実施形態のPOP包装体Dの製造方法においては、第1折り目21及び第2折り目22にて折り畳まれたPOP筒状ラベルC(又は長尺連続体7)を、折り直しせずに拡開しているが、POP筒状ラベルC(又は長尺連続体7)を折り直しした後に拡開してもよい。折り直し作業は、筒状ラベルAを被着体8に装着する際に、従来から適宜行われている手法であり、例えば、第1及び第2折り目21,22にて扁平に折り畳まれたPOP筒状ラベルC(又は長尺連続体7)を一旦拡開し、再び、第3折り目及び第4折り目にて扁平に折り畳む作業である。前記第3折り目及び第4折り目は、第1及び第2折り目21,22とは異なっており、第3及び第4折り目の位置は、筒状ラベルAの中心角が180度となる位置である。なお、通常、第3及び第4折り目は、第1折り目21に対して中心角が90度±10度となる位置に形成されるが、別段これに限定されるわけではない。
このような折り直し作業を行う場合、表示片5の横幅5Wが筒状ラベルAの周長の1/4未満のPOPラベルBが、第1折り目21と第3折り目形成予定位置の間の領域内に収まるように、筒状ラベルAに貼着されたPOP筒状ラベルCを用いることが好ましい。かかるPOP筒状ラベルCは、第3及び第4折り目にてPOP筒状ラベルCを折り直した際に、POPラベルBが折れ曲がることを防止できる。
上記実施形態のPOP筒状ラベルCは、貼着片4と表示片5を平坦状にしてPOPラベルBが筒状ラベルAの内側に介在されているが、これに限定されず、表示片5の一部にて折り曲げた状態でPOPラベルBが筒状ラベルAの内側に介在されていてもよい。
例えば、図19及び図20に示すように、POPラベルBの貼着片4が筒状ラベルAの第1内面1xに貼着され且つ表示片5と貼着片4の境界部分又は副片52の中途部分においてPOPラベルBの表示片5が貼着片4に重なるように折り返されたPOP筒状ラベルCでもよい。この場合、表示片5の第1面31xが筒状ラベルAの第2内面1yに接している。
かかるPOP筒状ラベルCは、折り曲げた状態でPOPラベルBが筒状ラベルAの内側に介在されているので、POP包装体Dの製造時にPOP筒状ラベルCを拡開した際、POPラベルBの表示片5が筒状ラベルAの内面から離れやすくなるので好ましい。
なお、上記実施形態のPOP筒状ラベルCは、被着体8に装着した際に、POPラベルBがその表示片5と貼着片4の境界部分において折れ曲がり反転して起立するが、図19及び図20に示すPOP筒状ラベルCは、被着体8に装着した際に、POPラベルBの全体が平坦な状態で起立する。
上記実施形態のPOP筒状ラベルCは、POPラベルBの表示片5が筒状ラベルAの第1内面1x及び第2内面1yのいずれにも接着されていないが、POPラベルBの表示片5が、筒状ラベルAの第2内面1yに擬似接着されていてもよい。
例えば、図21に示すように、筒状ラベルAの第1内面1xに貼着片4が貼着されたPOPラベルBの表示片5は、その第2面31yの一部又は全部が筒状ラベルAの第2内面1yに擬似接着されている。好ましくは、表示片5の一部が筒状ラベルAの第2内面1yに擬似接着され、より好ましくは、図示のように、表示片5の先端部のみが筒状ラベルAの第2内面1yに擬似接着されている。擬似接着された部分を、符号33で示す。擬似接着の方法としては、極めて接着力の弱い粘着剤を用いて接着する、通常の接着力を有する粘着剤をドット状に設ける、通常の接着力を有する粘着剤層の上に、その接着力を軽減する程度の隠蔽層を設ける、などの方法が挙げられる。
前記表示片5の筒状ラベルAの内面に対する擬似接着の剥離強度(接着力)は、0.2〜5N/25mm程度が例示される。なお、貼着片4の筒状ラベルAの内面に対する剥離強度(接着力)は、例えば、10N/25mm以上が例示される。
ただし、これらの剥離強度は、JIS Z 0237に準じ、2つの試験材料(擬似接着の場合には表示片5と筒状ラベルAの内面、粘着の場合には貼着片4と筒状ラベルAの内面)を長さ100mm×幅25mとし、剥離角度を180度、剥離速さを300mm/分、温度を23℃とした条件下の剥離試験において測定される。
このように表示片5が筒状ラベルAの第2内面1yに擬似接着されているPOP筒状ラベルCは、それを拡開した当初に、表示片5が筒状ラベルAの第2内面1yに引っ張られるので、表示片5が筒状ラベルAの第1内面1xから離れやすく且つ比較的大きな角度で傾斜するようになる(図22参照)。なお、擬似接着は非常に弱い接着力であるので、POP筒状ラベルCの拡開途中で擬似接着が解除され、表示片5が筒状ラベルAの第2内面1yからも離反するようになる。
この擬似接着は、上記表示片5の一部にて折り曲げた状態でPOPラベルBが筒状ラベルAの内側に介在されている変形例に適用することもできる。この場合、表示片5の第1面31xが筒状ラベルAの第2内面1yに接するので、表示片5の第1面31xの一部又は全部を筒状ラベルAの第2内面1yに擬似接着すればよい。
また、上記実施形態のPOPラベルBは、平坦で且つ両面が平滑であるが、例えば、POPラベルBを折り曲げ易くするために、図23に示すように、表示片5と貼着片4の境界部分又は副片52の中途部分に曲げ補助線35が形成されていてもよい。この曲げ補助線35は、表示片5の重心と貼着片4の重心を結んだ仮想線と略直交する方向に延設されることが好ましい。前記略直交は、90度±10度を含む。
曲げ補助線35としては、POPラベルBを構成するシート材31を押圧して凹みを付ける押し線、シート材31の両面に貫通する貫通孔が断続的に並んだミシン目線、(シート材31に貫通せず)シート材31の厚み方向に切り込んだVノッチ線などが挙げられる。図示例では、押し線を例示している。押し線の場合には、図24に示すように、第2面31yに凹みが付くように押し線を形成することが好ましい。一方、Vノッチ線の場合には、第1面31xに切り込みが生じるようにVノッチ線を形成することが好ましい(図示せず)。なお、図19及び図20に示すPOPラベルBに前記曲げ補助線を適用する場合には、第1面31xに凹みが付くように押し線を形成することが好ましく、第2面31yに切り込みが生じるようにVノッチ線を形成することが好ましい(何れも図示せず)。
さらに、POPラベルBとして、図25に示すように、表示片5の先端に起立補助片59が延設されているものを用いてもよい。この起立補助線59は、表示片5の先端から、貼着片4とは反対側に突出するように、延設されている。起立補助片59の横幅及び縦幅は、表示片5の横幅及び縦幅よりも小さい。かかる起立補助片59を有するPOP筒状ラベルCは、それを拡開し且つ被着体に外嵌する際に、起立補助片59が被着体8の端面8aに当たりやすくなり、表示片5の起立を補助できる。
図25に示すように、表示片5と起立補助片59の境界部分又は起立補助片59の中途部分に曲げ補助線36が形成されていることが好ましい。曲げ補助線36としては、上述の押し線、ミシン目線、Vノッチ線などが挙げられる。押し線の場合には、第2面31yに凹みが付くように形成することが好ましく、Vノッチ線の場合には、第1面31xに切り込みが生じるようにVノッチ線を形成することが好ましい(何れも図示せず)。なお、図19及び図20に示すPOPラベルBに前記曲げ補助線を適用する場合には、第1面31xに凹みが付くように押し線を形成することが好ましく、第2面31yに切り込みが生じるようにVノッチ線を形成することが好ましい(何れも図示せず)。このような曲げ補助線36が設けられていることにより、扁平のPOP筒状ラベルCを拡開した際に、起立補助片59の先端が筒状ラベルAの第1内面1xから離れて第2内面1y側へと曲がり易くなる。このため、起立補助片59が被着体8の端面8aに当たり易くなり、起立補助片59がその端面8aに沿って円滑に移動し、表示片5の起立を効果的に補助できる。
さらに、上記POP筒状ラベルCに、懸賞機能を付加してもよい。懸賞機能の付加の方法としては、(a)POP筒状ラベルCとは別途に、懸賞ラベルを具備させる、(b)POP筒状ラベルCの一部を懸賞ラベルとして利用する、(c)懸賞応募情報を印刷しておく、などの方法が挙げられる。懸賞機能は、POPラベルB及び/又は筒状ラベルAに具備され、好ましくは、POPラベルBに具備される。本発明のPOP筒状ラベルCは、被着体8に装着した後、POPラベルBの貼着片4が被着体8と筒状ラベルAの間に挟まれるので、懸賞機能は貼着片4に付加することがより好ましい。貼着片4に懸賞機能を付加することにより、悪戯などによる懸賞の喪失を防止できる。
例えば、(a)の方法では、貼着片4の第2面31yに、別途の懸賞ラベルを剥離可能な粘着剤を介して貼着する。この粘着剤として剥離後再貼付可能な粘着剤を用いることにより、POP包装体Dを購入した消費者が、筒状ラベルAを破断した後、懸賞ラベルを剥離して応募葉書などに貼付して応募できる。(b)の方法では、例えば、貼着片4を筒状ラベルAに対して剥離可能且つ剥離後再貼付可能な粘着剤にて貼着することにより、前記(a)と同様に、消費者が容易に懸賞応募できる。前記(b)の場合、貼着片4と表示片5との境界にミシン目線などの切り離し線を形成しておくことにより、使用者は、懸賞ラベルを兼用する貼着片4を容易に切り出し、懸賞応募できる。
また、上記POP筒状ラベルCの筒状ラベルAに、軸方向に延びる開封用のミシン目線を形成してもよい。好ましくは、前記開封用のミシン目線は、軸方向に延び且つ第1筒端11から第2筒端12まで形成され、より好ましくは、一対設けられ、さらに好ましくは、POPラベルBの貼着片4を挟んだ位置に一対設けられる。
図26は、この開封用の一対のミシン目線91,92が形成された筒状ラベルAを有するPOP筒状ラベルCを被着体8に装着した、POP包装体Dを示す。
ミシン目線91,92は、貼着片4が貼着された部分に重ならず、貼着片4の両側に配置されている。一対のミシン目線91,92は、第1筒端11から第2筒端12にまで直線状に形成されている。なお、図26において、便宜上、ミシン目線91,92を一点鎖線で示している。
かかるPOP包装体Dは、POPラベルBの表示片5を指で摘んで、これを引き出すことにより、ミシン目線91,92に略沿って筒状ラベルAを容易に分断することができる。
なお、筒状ラベルAが軸方向に引裂き性を有する場合、開封用のミシン目線に代えて、筒状ラベルAの第1筒端11近傍若しくは第2筒端12近傍又は第1及び第2筒端11,12近傍に開封用のスリット(切込み線)を部分的に設けてもよい。この場合においても、前記スリットは、前記ミシン目線と同様に、POPラベルBの貼着片4を挟んだ位置に少なくとも一対設けることが好ましい。
A 筒状ラベル
B POPラベル
C POP筒状ラベル
D POP包装体
1x 筒状ラベルの第1内面
1y 筒状ラベルの第2内面
11 筒状ラベルの第1筒端
12 筒状ラベルの第2筒端
4 貼着片
5 表示片
7 長尺連続体
8 被着体

Claims (4)

  1. 貼着片と前記貼着片に連結された表示片とを有するPOPラベルと、軸方向両側に第1筒端及び第2筒端を有し且つ扁平に折り畳まれた柔軟な筒状ラベルと、を有し、前記POPラベルが筒状ラベルの第1筒端及び第2筒端からはみ出さないように筒状ラベルの内側に介在され且つ前記POPラベルの貼着片が筒状ラベルの内面に接着された扁平のPOP筒状ラベルを準備する工程、
    前記扁平のPOP筒状ラベルを拡げることにより、前記表示片を筒状ラベルの内面から離反させる工程、
    前記拡げたPOP筒状ラベルと被着体を相対移動させ、第2端側からPOP筒状ラベルを前記被着体に外嵌することにより、前記被着体にて表示片が押し出され、前記表示片を筒状ラベルの第1筒端から外部に突出させる工程、
    を有する、POP包装体の製造方法。
  2. 前記準備工程において、POP筒状ラベルの複数が軸方向に連続的に繋がった扁平の長尺連続体を所定位置で切断することにより、前記扁平のPOP筒状ラベルを得る、請求項1に記載のPOP包装体の製造方法。
  3. 貼着片と前記貼着片に連結された表示片とを有するPOPラベルと、軸方向両側に第1筒端及び第2筒端を有し且つ扁平に折り畳まれた柔軟な筒状ラベルと、を有し、
    前記POPラベルが筒状ラベルの第1筒端及び第2筒端からはみ出さないように筒状ラベルの内側に介在されており、
    記POPラベルの貼着片が、前記扁平の筒状ラベルの向かい合った内面のうち第1内面に接着され且つ前記内面のうち第2内面に非接着とされ、
    前記POPラベルの表示片が、前記扁平の筒状ラベルの第1内面に非接着とされている、筒状ラベル。
  4. 記POPラベルの表示片が、前記扁平の筒状ラベルの第2内面に擬似接着されている、請求項3に記載のPOP筒状ラベル。
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