JP6955394B2 - Popラベル、及びラベル付き物品 - Google Patents
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前記ラベル付き物品は、通常、その複数個を段ボール箱のようなケース状の梱包材に箱詰めして保管流通に供され、販売店などで梱包材から取り出されて個々に陳列される。ラベル付き物品を梱包材に箱詰めすると、表示部が梱包材の蓋部などによって押さえ付けられ略直角又は鋭角に折れ曲がる。この状態が続くと、いわゆる折り癖が付き、梱包材から取り出した後に、表示部が真っ直ぐに起立し難いという問題点がある。
特許文献1には、ラベル基材の少なくとも片面上にデザイン等表示が形成された表示部と、ラベル基材の片面上に接着領域が形成された基部と、表示部と基部との間において、ラベル基材を横方向両側から切り欠いたように形成された首部と、を備え、接着領域は、基部のうち首部と縦方向に隣り合う第1領域よりも横方向両端側に位置する第2領域に形成され、第1領域には、少なくとも前記首部から縦方向に連続する所定範囲に非接着領域が形成されているPOPラベルが開示されている。
本発明の好ましいPOPラベルは、前記中間部の横方向長さが、前記表示部の中間部近傍部分の横方向長さ以上に形成されている。
本発明のラベル付き物品は、曲面部と前記曲面部にコーナー部を介して連設された上面部とを有する物品と、前記いずれかのPOPラベルと、を有し、前記POPラベルの貼付部が前記物品の曲面部に貼り付けられ、前記POPラベルの中間部が前記物品のコーナー部に対応し且つ前記POPラベルの表示部が前記物品の上面部から離れて起立されている。
本明細書において、「上」は、物品を水平面に安定的に自立させた状態を基準にして、水平面から離れる側(上側)を指し、「下」は、同状態を基準にして、水平面に近づく側(下側)を指す。
POPラベルの縦方向は、ラベル基材の任意の1つの方向を指し、POPラベルの横方向は、前記縦方向と直交する方向である。
「〜」で表される数値範囲は、「〜」の前後の数値を下限値及び上限値として含む数値範囲を意味する。複数の下限値と複数の上限値が別個に記載されている場合、任意の下限値と任意の上限値を選択し、「〜」で結んだ範囲とすることができるものとする。
また、断面図におけるラベルなどの厚みは、実際のものとは異なっていることに留意されたい。
図1乃至図3において、本発明のPOPラベル1は、一部分を物品から突出させて貼り付けられるラベル基材2を有する。
このラベル基材2は、物品に貼り付けられるときの物品との位置関係に従って区分けすると、縦方向に順に、物品に貼付可能な貼着面31を有する貼付部3と、前記貼付部3に連設された中間部4と、前記貼付部3を物品に貼り付けた際に物品から離れて起立し且つ前記中間部4に連設された表示部5と、を有する。換言すると、貼付部3と表示部5は、中間部4を介して連結されている。中間部4が折れ曲がることにより、表示部5は貼付部3に対して傾き得る。
前記中間部4の面内に、切込み6が形成されている。この切込み6は、ラベル基材2の横方向に延びる部分を有する又は横方向に対して傾斜する方向に延びる部分を有する。なお、切込み6は、横方向に延びる部分及びそれに対して傾斜する方向に延びる部分の双方を有していてもよい。
本発明においては、中間部4を横方向中央点において縦方向に延びる仮想直線Xにて二分したとき、前記切込み6が前記仮想直線Xと中間部4の横方向一方側の縁4aとの間の領域内に形成されている。
POPラベル1を構成するラベル基材2は、柔軟性並びに適宜な強度及び剛性を有する枚葉状のものであれば特に限定されず、例えば、紙、合成紙、合成樹脂製シート、金属蒸着シート、発泡樹脂シート、不織布、及びこれらが2層以上積層された積層シートなどが挙げられる。なお、シートという用語には、一般にフィルムと呼ばれるものも含まれる。
合成紙としては、ポリエステル系合成紙、ポリプロピレン系合成紙などが挙げられる。合成紙の市販品としては、例えば、(株)ユポ・コーポレーションの商品名「ユポ」、東洋紡績(株)の商品名「クリスパー」などを用いることができる。
合成樹脂製シートなどの材質は特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状オレフィン、ポリエチレンを含む共重合ポリマーなどのポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系、ポリアミド系、ポリスチレン系などが挙げられる。特に、剛性が高く且つ自立復帰性が優れていることから、2軸延伸された合成樹脂製シート又はこのシートを含む積層シートを用いることが好ましく、ポリエチレンテレフタレート製シート又はこれを含む積層シートがより好ましい。
また、ラベル基材2は、透明又は不透明のいずれでもよい。また、通常、ラベル基材2は、1枚のシートを所望形状に裁断したものが使用されるが、2枚以上のシートを面方向に繋合わせて枚葉状とし且つこれを所望形状に裁断したものを用いてもよい。
ラベル基材2の厚みは、特に限定されず、通常、30μm〜150μm程度である。
なお、ラベル基材2には、意匠印刷層以外に他の機能層が設けられていてもよい(図示せず)。機能層としては、保護層、滑り層などが挙げられ、これらは、通常、印刷法にて形成される。
前記貼着面31は、物品に剥離可能に貼付できる面であり、好ましくは、物品に貼付した後、人力で容易に剥離でき且つ剥離後再貼付できる面である。
ラベル基材2のうち、前記貼着面31が形成された部分が貼付部3であり、貼付部3と反対側(ラベル基材2の縦方向他方側)の部分が表示部5である。また、概念上、貼付部3と表示部5の間の部分が中間部4である。
前記貼着剤が実質的に露出していない面(非貼着面32)とは、(1)その面に貼着剤が存在しない(例えば、貼着剤が塗布されていない又は貼着剤が隠蔽剤で完全に隠蔽されている)、或いは、(2)その面の僅かな部分に貼着剤が存在していても、表示部5の裏面などが物品に貼付されるほどの接着力を有さない(例えば、貼着剤が僅かな部分に塗布されている又は貼着剤が隠蔽剤で不完全に隠蔽されている)、という意味である。
図示例では、ラベル基材2の縦方向一方部において横方向全体に亘って貼着剤を塗布することによって、貼着剤層Aを形成している。この貼着剤層Aの裏面(露出面)が貼着面31となる。この場合、ラベル基材2の残余の部分には、貼着剤が存在せず、その残余の部分はラベル基材2の裏面からなる(非貼着面32とされている)。
また、図5に示すように、ラベル基材2の裏面全体に粘着剤を塗布して貼着剤層Aを設けた後、貼着面31となる部分を除いて、その貼着剤層Aの裏面に隠蔽剤を塗布して隠蔽層Bを形成することによって、貼着面31と非貼着面32が形成されていてもよい。この場合、前記隠蔽層Bの裏面が、非貼着面32となる。
前記粘着剤としては、感圧型粘着剤が好ましいが、感熱型粘着剤を用いることもできる。なお、感圧型粘着剤は、常温で接着力を有し且つその接着力が長期間持続している粘着剤であり、従来公知のタックラベルで広く使用されているものである。感熱型粘着剤は、加熱することにより接着力を発揮し且つその接着力が長期間持続する粘着剤である。
前記隠蔽剤としては、紫外線硬化型インキ、シリコーンを含むコート剤などが挙げられる。
前記貼着剤層Aの厚みは、特に限定されず、例えば、10μm〜30μmである。隠蔽層Bの厚みは、通常、3μm〜20μmである。隠蔽層Bを比較的厚く形成することにより、貼着剤の接着力を確実に隠蔽できる。
図4において、ラベル基材2は、2層以上のシートが積層された積層シートからなる。例えば、ラベル基材2は、中心層21と、表層22と、裏層23と、からなる3層構造の積層シートからなる。中心層21としては、例えば、合成紙、紙、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂製シートなどを用いることができ、表層22及び裏層23としては、それぞれ独立して、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂製シートなどを用いることができる。また、図4では、ラベル基材2の表面側及び裏面側の双方から視認できるように意匠印刷層24が設けられている。1つの意匠印刷層24は、表層22と中心層21の間に設けられ、もう1つの意匠印刷層24は、裏層23と中心層21の間に設けられている。また、表層22と中心層21、及び、裏層23と中心層21を接着させるために、適宜適切な接着層25が介在されている。
中間部4は、その横方向長さ4Wが貼付部3の中間部近傍部分の横方向長さ以上(貼付部3の中間部近傍部分の横方向長さと同じ又はそれよりも大きい)に形成されている。また、中間部4は、その横方向長さが表示部5の中間部近傍部分の横方向長さ以上(表示部5の中間部近傍部分の横方向長さと同じ又はそれよりも大きい)に形成されている。なお、中間部4の横方向長さが縦方向において均等でない場合には、前記中間部4の横方向長さは、その最大長さを意味する。また、前記貼付部3の中間部近傍部分は、貼付部3のうち、中間部4との境界を含まず且つその境界付近をいい、表示部5の中間部近傍部分は、表示部5のうち、中間部4との境界を含まず且つその境界付近をいう。例えば、前記境界付近は、その境界から縦方向に3mm離れた箇所を含む。
表示部5、中間部4及び貼付部3を含むラベル基材2の縦方向長さ(最大長さ)は、特に限定されないが、具体的数値では、30mm〜150mmである。
ラベル基材2が平面視略長方形状(又は略正方形状)に形成されている図示例にあっては、中間部4の横方向長さは、貼付部3の中間部近傍部分の横方向長さと同じである。また、中間部4の横方向長さは、表示部5の中間部近傍部分の横方向長さと同じである。
例えば、切込み6は、(a)横延設部分のみからなる、(b)傾斜延設部分のみからなる、(c)横延設部分と傾斜延設部分のみからなる、(d)横延設部分と縦延設部分のみからなる、(e)傾斜延設部分と縦延設部分のみからなる、(f)横延設部分と傾斜延設部分と縦延設部分のみからなる、などの場合が挙げられる。POPラベル1が中間部4にて折れ曲がった際に皺が生じ難くなることから、切込み6は、傾斜延設部分を有することが好ましく、上記の例では(b)、(c)、(e)又は(f)の何れかである。
なお、平面視非直線状の切込みの延びる方向は一定でないため、非直線状の切込みについては、その切込みの両端部を結んだ直線を仮想し、その仮想の直線を非直線状の切込みの延びる方向とみなすものとする。
切込み6は、前記中間部4を横方向中央点において縦方向に延びる仮想直線Xにて二分したとき、前記仮想直線Xと中間部4の横方向一方側の縁4aとの間の領域内に形成されている。切込み6は、前記領域内に1つ形成されていてもよく、或いは、複数形成されていてもよい。複数の切込み6は、それぞれ独立して形成されていてもよく、或いは、一部分において互いに繋がって形成されていてもよい。切込み6は、前記仮想直線Xに重ならず且つ中間部4の横方向一方側の縁4aにも重ならないように配置されている。
図1に、仮想直線Xを一点鎖線で示している。仮想直線Xは、実際に表示されている線ではなく、中間部4を横方向において均等に二分する概念上の直線である。
以下、中間部4の横方向一方側の縁4aを「第1縁4a」、仮想直線Xと中間部4の横方向一方側の縁4aとの間の領域を「第1領域」、中間部4の横方向他方側の縁4bを「第2縁4b」、仮想直線Xと中間部4の横方向他方側の縁4bとの間の領域を「第2領域」という。また、第1領域に形成された切込み6を「第1切込み61」、第2領域に形成された切込み6を「第2切込み62」という。
第1切込み61の一方の端部61aは、第1縁4a側に配置され、第1切込み61の他方の端部61bは、仮想直線X側に配置されている。横方向に対して傾斜した第1切込み61にあっては、一方の端部と他方の端部は、縦方向において位置ずれしている。例えば、一方の端部61aは、他方の端部61bよりも縦方向上側に配置されている。この場合、第1切込み61は、図示のように、他方の端部61bから一方の端部61aに向かって上向き傾斜で延びている。なお、特に図示しないが、反対に、一方の端部61aが他方の端部61bよりも縦方向下側に配置されていてもよく、この場合、第1切込み61は、他方の端部61bから一方の端部61aに向かって下向き傾斜で延びるようになる。
図示例のように、第1切込み61が、他方の端部61bから一方の端部61aに向かって上向き傾斜で延設されていることにより、POPラベル1が中間部4にて折れ曲がった際に、より皺が生じ難くなる。
また、第1切込み61の長さは、特に限定されないが、例えば、第1領域の横方向長さ×1/4〜第1領域の横方向長さ×4/5である。第1切込み61は直線状又は非直線状であるので、前記第1切込み61の長さは、第1切込み61の一方の端部61aから他方の端部61bまでの直線長さとする。なお、第1領域の横方向長さは、中間部4の横方向長さ×1/2に等しい。
第2切込み62の一方の端部62aは、第2縁4b側に配置され、第2切込み62の他方の端部62bは、仮想直線X側に配置されている。横方向に対して傾斜した第2切込み62にあっては、一方の端部62aと他方の端部62bは、縦方向において位置ずれしている。例えば、一方の端部62aは、他方の端部62bよりも縦方向上側に配置されている。この場合、第2切込み62は、図示のように、他方の端部62bから一方の端部62aに向かって上向き傾斜で延びている。なお、特に図示しないが、反対に、一方の端部62aが、他方の端部62bよりも縦方向下側に配置されていてもよく、この場合、第2切込み62は、他方の端部62bから一方の端部62aに向かって下向き傾斜で延びるようになる。
図示例のように、第2切込み62が、他方の端部62bから一方の端部62aに向かって上向き傾斜で延設されていることにより、POPラベル1が中間部4にて折れ曲がった際に、より皺が生じ難くなる。
また、第2切込み62の長さは、特に限定されないが、例えば、第2領域の横方向長さ×1/4〜第2領域の横方向長さ×4/5である。第2切込み62は直線状又は非直線状であるので、前記第2切込み62の長さは、第2切込み62の一方の端部62aから他方の端部62bまでの直線長さとする。なお、第2領域の横方向長さは、中間部4の横方向長さ×1/2に等しい。
なお、中間部4には、前記切込み6を除いて、ミシン目線やハーフカット線などの折り曲げ手段が設けられておらず、好ましくは、表示部5、中間部4及び貼付部3には、前記切込み6を除いて、ミシン目線やハーフカット線などの折り曲げ手段が設けられていない。
本発明のPOPラベル1を物品の任意の箇所に貼付することにより、ラベル付き物品が得られる。
POPラベル1は、通常、その複数枚が帯状のセパレータに仮貼付された、ラベル供給体の態様(不図示)にて提供される。
提供されたPOPラベル1は、人力で物品に貼付することもできるが、通常、ラベラー(ラベル貼付装置)を用いて物品に貼付される。
物品は、特に限定されず、取引の目的物である物品を収納している容器でもよく、物品そのものでもよい。代表的には、POPラベル1は、容器に装着される。容器としては、特に限定されず、飲料等のPETボトル、カップ容器、紙箱などが挙げられる。その容器に収納されている物品は、特に限定されず、食品、日用品、飲料、菓子、化粧品、薬品、洗剤、シャンプー、おもちゃ、機械部品などの任意である。また、容器の材質も特に限定されず、プラスチック、紙、金属、ガラス、陶器などが挙げられる。なお、容器は、その外側を包材にて包装されているものでもよい。包材としては、シュリンクフィルム、包装紙などが挙げられる。
本発明のPOPラベル1は、中間部4が円弧状に湾曲した状態で折れ曲がっても、表示部5が起立し易く、さらに、中間部4に皺が生じ難い。このため、前記POPラベル1は、曲面部を有する物品の当該曲面部に貼り付けて使用することが特に効果的である。
曲面部を有する物品の形状としては、例えば、略円柱状、略楕円柱状、略円錐台状、略楕円錐台状などが挙げられ、このような物品は、曲面部と、前記曲面部にコーナー部を介して連設された上面部と、を有する。
前記曲面部の曲率半径は、特に限定されないが、例えば、15mm〜150mmであり、好ましくは18mm〜100mmであり、より好ましくは20mm〜60mmである。このような曲率半径を有する曲面部に貼付部3を貼り付けることにより、POPラベル1に皺が生じ難くなる。
図示例の物品9は、全体として略円柱状であり、曲面部91と、上面部92と、接地面となる下面部94と、を有し、曲面部91と上面部92及び曲面部91と下面部94は、コーナー部93,95を介して連設されている。
コーナー部93,95は、図7に示す側面視で、直角部を有さない形状(角張らないように形成されている)、例えば、略弧状に形成されている。もっとも、コーナー部93,95は、側面視で略直角状に形成されていてもよい。また、曲面部91と上面部92は、図7に示す側面視で、略直角状に配置されている。もっとも、曲面部91と上面部92は、側面視で、鈍角又は鋭角状に配置されていてもよい。
POPラベル1が中間部4にて折れ曲がった際に皺が生じ難くなることから、切込み6(第1切込み61及び第2切込み62)の一方の端部6aが上面部92よりも上方に位置するように貼付部3を貼り付けることが好ましい。この場合、図6に示す正面視において、切込み6(第1切込み61及び第2切込み62)が上面部92に交差する。
ラベル付き物品10は、例えば、その複数個を梱包材8に箱詰めした状態で保管流通に供される(図9参照)。梱包材8は、厚紙、段ボール紙、樹脂シートなどの板状体を箱状に形成したものからなる。具体的には、梱包材8は、図9に示すように、箱本体81と、箱本体81の開口を塞ぐ開閉蓋82と、を有し、必要に応じて、さらに仕切り83を具備する。
梱包材8に梱包されたラベル付き物品10においては、開閉蓋82や積み重ねられた物品9によって表示部5に荷重が加わり、柔軟性を有する中間部4にてPOPラベル1が折れ曲がり、表示部5が物品9の上面部92に接するようになる。
本発明のPOPラベル1は、少なくとも第1領域に第1切込み61が形成されているので、中間部4が折り曲げられた際、折り癖が付き難く、従って、梱包材8からラベル付き物品10を取り出して表示部5に加わる荷重が解除されると、表示部5が図6乃至図8に示すような元のように起立し易くなる。特に、第1領域及び第2領域の双方に切込み6(第1切込み61及び第2切込み62)が形成されていることにより、表示部5が良好に立ち上がるようになる。
また、本発明のPOPラベル1は、折れ曲がった中間部4に皺が生じ難いので、表示部5が立ち上がった後も中間部4の付近に折線が生じ難く、外観上も好ましい。
さらに、第1切込み61の一方の端部61aと第1縁4aとの間の部分41においてラベル基材2が切断されていないので、この部分41が表示部5の起立状態を補助する。このため、表示部5の起立状態を長期間安定的に維持できるラベル付き物品10を提供できる。
特に、第1切込み61の一方の端部61aと第1縁4aとの間の部分41及び第2切込み62の一方の端部62aと第2縁4bとの間の部分42においてラベル基材2がそれぞれ切断されていないので、表示部5の起立状態を長期間安定的に維持できる。
第2実施形態は、切込み6の様々な態様を例示する。
上記第1実施形態では、平面視略直線状の切込み6(第1切込み61及び第2切込み62)を図示したが、例えば、図12に示すように、略弧状に形成されていてもよい。略弧状の切込み6は、図示のように上側に膨らんだ略弧状でもよく、特に図示しないが、下側に膨らんだ略弧状でもよい。
上記第1実施形態では、横方向に対して傾斜する方向に延びる切込み6(第1切込み61及び第2切込み62)を図示したが、例えば、図13に示すように、横方向に平行に延びる部分を有する切込み6でもよい。
また、複数の切込み6(第1切込み61)が第1領域に形成される場合、図15に示すように、複数の切込み6が繋がっていてもよい。図示例では、1つの第1切込み61’の一方の端部61a’ともう1つの第1切込み61”の一方の端部61a”が繋がり且つ1つの第1切込み61’の他方の端部61b’ともう1つの第1切込み61”の他方の端部61b”が繋がっている。この場合、2つの第1切込み61’,61”で囲われた部分は除去されるので、第1切込み61’,61”を輪郭線とする開口が第1領域に形成される。
第2領域についても、同様に2つの第2切込み62’,62”について一方の端部62a’,62a”同士が繋がり且つ他方の端部62b’,62b”同士が繋がっていてもよい。
同様に、第2切込み62が、比較的長い線状部分621と、比較的短い線状部分622と、から構成されていてもよい。この場合、短い線状部分622は、第1切込み62と同様に、長い線状部分621の一方の端部及び他方の端部の双方側に設けられていてもよく、或いは、長い線状部分621の一方の端部(又は他方の端部)のみに設けられていてもよく、また、2つ設けられていてもよく、或いは、3つ以上設けられていてもよい。
上記各実施形態では、貼付部3はラベル基材2の下縁にまで形成されているが、例えば、図17及び図18に示すように、貼付部3(貼着面31)がラベル基材2の下縁よりも上方寄りの位置に形成されていてもよい。この場合、貼付部3よりも下方の部分は、非貼着面32であり、物品9に貼り付かない。
また、上記各実施形態では、第1切込み61の他方の端部61bが貼付部3に重ならないように配置されているが、図19に示すように、第1切込み61の他方の端部61bが貼付部3の範囲内に配置されていてもよい。この場合、第1切込み61の僅かな部分が貼付部3に重なるが、POPラベル1の使用上、支障を来すことはない。第2切込み62についても同様に、第2切込み62の他方の端部62bが貼付部3の範囲内に配置されていてもよい。
上記各実施形態では、平面視略長方形状(又は略正方形状)のPOPラベル1を図示したが、例えば、図20に示すように、平面視略台形状のPOPラベル1でもよい。かかるPOPラベル1は、中間部4の横方向長さが表示部5の中間部近傍部分の横方向長さよりも大きく形成されている態様の1つである。なお、このPOPラベル1は、中間部4の横方向長さが貼付部3の中間部近傍部分の横方向長さよりも小さい。
また、図21に示すように、平面視略円形状のPOPラベル1でもよい。かかるPOPラベル1は、中間部4の横方向長さが貼付部3の中間部近傍部分の横方向長さよりも大きく形成されている態様の1つである。なお、このPOPラベル1は、中間部4の横方向長さが表示部5の中間部近傍部分の横方向長さよりも小さい。
2 ラベル基材
3 貼付部
31 貼着面
4 中間部
4a 中間部の一方側の縁
4b 中間部の他方側の縁
5 表示部
6,61,62,61’,61”,62’,62” 切込み
9 物品
91 物品の曲面部
92 物品の上面部
93 物品のコーナー部
10 ラベル付き物品
X 仮想直線
Claims (4)
- 一部分を物品から突出させて貼り付けられるラベル基材を有し、
前記ラベル基材が、縦方向に順に、物品に貼付可能な貼着面を有する貼付部と、前記貼付部に連設された中間部と、前記貼付部を物品に貼り付けた際に物品から離れて起立し且つ前記中間部に連設された表示部と、を有し、
前記中間部には、2つ以上の切込みが形成され、
第1切込みが、前記中間部を横方向中央点において縦方向に延びる仮想直線にて二分したとき、前記仮想直線及び中間部の横方向一方側の縁のそれぞれに重なることなく前記仮想直線と中間部の横方向一方側の縁との間の領域内に形成され、且つ、第2切込みが、前記仮想直線及び中間部の横方向他方側の縁のそれぞれに重なることなく前記仮想直線と中間部の横方向他方側の縁との間の領域内に形成されており、
前記第1切込みが、前記中間部の横方向一方側の縁側に位置する一方端部と前記仮想直線側に位置する他方端部を有し、且つ、その他方端部から一方端部に向かって上向き傾斜で全体として略直線状に形成され、
前記第2切込みが、前記中間部の横方向他方側の縁側に位置する一方端部と前記仮想直線側に位置する他方端部を有し、且つ、その他方端部から一方端部に向かって上向き傾斜で全体として略直線状に形成されている、POPラベル。 - 前記中間部の横方向長さが、前記貼付部の中間部近傍部分の横方向長さ以上に形成されている、請求項1に記載のPOPラベル。
- 前記中間部の横方向長さが、前記表示部の中間部近傍部分の横方向長さ以上に形成されている、請求項1または2に記載のPOPラベル。
- 曲面部と前記曲面部にコーナー部を介して連設された上面部とを有する物品と、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のPOPラベルと、を有し、
前記POPラベルの貼付部が前記物品の曲面部に貼り付けられ、前記POPラベルの中間部が前記物品のコーナー部に対応し且つ前記POPラベルの表示部が前記物品の上面部から離れて起立されている、ラベル付き物品。
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