JP6670655B2 - 封緘容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器本体と蓋部材に跨がって封緘ラベルが貼付されている封緘容器に関する。
従来、未開封性を担保するため、容器本体と蓋部材に跨がって封緘ラベルが貼付された封緘容器が知られている。
例えば、特許文献1には、容器の角部に折り曲げ貼着されるタックラベルにおいて、内側面域が容器表面に接着しない非接着面域であり、内側面域を除く周囲面域が容器に対する貼着代となる接着面域であると共に、内側面域には、2本の切り込み線が、互いに向い合って略縦方向に形成され、周囲面域には、ラベルの左右の端縁から内側面域に向う切り込み線が内側面域の左右両側に形成されている封緘用タックラベルが開示されている。かかる封緘用タックラベルが貼付された容器を押圧し、容器からラベルを浮かせて引き剥がそうとすると、切り込み線にてラベルが切り裂かれ、或いは、指先でラベルの縁を捲ると、切り込み線にてラベルが切り裂かれ、元の状態に戻せない。
特許文献1の封緘用タックラベルは、不正開封の有無を判別できる点において優れているが、本来、正規に購入した者にとって開封し難いという問題点がある。具体的には、上述のように、容器を押圧する開封方法は、ラベルが切り裂かれるような部分を押圧しなければならず(つまり、容器のどの部分を押してもラベルが破断するわけではないので、ちょうど良い部分を押圧する必要がある)、さらに、強く押しすぎると容器が変形するというデメリットがあり、また、この方法は、指で押し凹ませるほどの可撓性を有する容器でなければ実現できず、使用する容器が制限される。一方、ラベルの縁から捲る方法は、簡単に開封できず、また、上記のように切り込み線にてラベルが切り裂かれて複数の断片に分かれ、その断片をさらに引き剥がさなければならず、非常に煩雑である。
また、特許文献2には、シート本体と、シート本体に設けられ切込線で区切られた吊下げ部と、吊下げ部以外の部分に設けられ、シート本体の片面に粘着剤層が露出した粘着部と、を有し、前記粘着部の一部が、前記吊下げ部から所定長さに延出した帯状の封止部となり、本体側面と前記蓋部の両方に跨って前記封止部にて蓋部を封止し、吊下げ部が蓋部の中央に位置する吊下げラベルが開示されている。
この吊下げラベルは、吊下げ部にて包装用箱を吊り下げ陳列でき、また、封止部にて包装用箱を封緘できる。しかしながら、この吊下げラベルにあっても、上記と同様に、開封時には、封止部の縁を指先で捲らなければならず、簡単に開封できるものではない。
なお、特許文献2の吊下げラベルは、吊下げ部が包装用箱の上面部に対して直交状に起立するように貼り付けられるが、吊下げ部が上面部に対して直交状に起立していると、包装用箱を梱包箱に梱包などする際に起立状態を維持させるためにスペースを要する。また、その包装用箱の上面部に他の物品などを重ね置きして保管・運搬した際に、吊下げ部が無秩序に押し潰され、他の物品を取り除いた後には、吊下げ部が元のように起立しないおそれがある。
特開2003−026240号公報 特許第4416169号公報
本発明の第1の目的は、容器を封緘する封緘ラベルが貼付された封緘容器において、封緘ラベルを簡単に開封できる封緘容器を提供する。
本発明の第2の目的は、他の物品などを上面部に重ね置きした後、その物品を取り除いても、摘み片が元のように立ち上がり易い封緘容器を提供することである。
本発明の第1の封緘容器は、上方開口型の周壁を有する容器本体と、前記容器本体に取り付けられ且つ容器本体の開口部を塞ぐ上面部を有する蓋部材と、前記容器本体と蓋部材に跨がった状態で貼り付けられた封緘ラベルと、を有し、前記封緘ラベルが、前記蓋部材の上面部に接着された第1領域と、前記容器本体の周壁に接着された第2領域と、前記第1領域と第2領域の間のラベル両側縁を含む領域であってその領域全体が前記容器に非接着とされた中間領域と、を有し、前記中間領域の面内に、前記第2領域側に両端部を有し且つ前記第1領域側に膨らんだ凸頂部を有する平面視非直線状の切込み線が形成され、前記切込み線で区画された部分が摘み片とされ、前記摘み片の少なくとも先端部が、前記封緘ラベルの表面から離れて突出されている。
本発明の好ましい封緘容器は、前記摘み片の少なくとも先端部が、前記蓋部材の上面部に対して鋭角又は平行となって立ち上げられている。
本発明の好ましい封緘容器は、前記蓋部材の縁部に、外側弧状面が形成され、前記摘み片の基端部が前記外側弧状面に対応するように、前記封緘ラベルが貼り付けられている
本発明の第2の封緘容器は、上方開口型の周壁を有する容器本体と、前記容器本体に取り付けられ且つ容器本体の開口部を塞ぐ上面部を有する蓋部材と、前記容器本体と蓋部材に跨がった状態で貼り付けられた封緘ラベルと、を有し、前記蓋部材の縁部に、上方に延出され且つ平坦な突出面を有する延出部が形成され、前記封緘ラベルの面内に、両端部を有し且つその両端部から一方側に膨らんだ部分を有する非直線状の切込み線が形成され、前記切込み線で区画された部分が摘み片とされ、前記摘み片の基端部が、前記延出部の平坦な突出面に対応するように、前記封緘ラベルが貼り付けられていると共に、前記摘み片の少なくとも先端部が、前記封緘ラベルの表面から離れて突出されている。好ましくは、前記摘み片の少なくとも先端部が、前記蓋部材の上面部に対して鋭角又は平行となって立ち上げられている。
本発明の封緘容器は、摘み片の先端部を摘み易く、その摘み片を利用して封緘ラベルを簡単に分断できる。かかる封緘容器は、良好な封緘性と開封容易性を兼ね備えている。
さらに、本発明の封緘容器は、上面部に重ね置きした他の物品などを除いた後に、摘み片が元のように立ち上がり易いので、開封容易性を保持できる。
第1実施形態に係る封緘容器の斜視図。 図1のII−II線で切断した拡大断面図。 図1の封緘容器を上側から見た上側拡大平面図。 第1実施形態の封緘ラベルを表面側から見た表側平面図。 同封緘ラベルを裏面側から見た裏側平面図。ただし、接着部が設けられた領域を判り易く図示するためにその領域に無数のドットを付加している。 図5のVI−VI線で切断した断面図。 接着部の形成方法が異なる変形例の封緘ラベルを、図5のVI−VI線と同様の箇所で切断した断面図。 封緘容器の摘み片を引き出して封緘ラベルを開封する状態を示す参考斜視図。 封緘容器上に物品を載せた状態を示す参考断面図。 第2実施形態に係る封緘容器の斜視図。 図10のXI−XI線で切断した拡大断面図。 第3実施形態の第1例に係る封緘容器の拡大断面図(第3実施形態の封緘容器を図1のII−II線と同様の箇所で切断。図13及び図14も同様)。 第3実施形態の第2例に係る封緘容器の拡大断面図。 第3実施形態の第3例に係る封緘容器の拡大断面図。 第4実施形態の第1例に係る封緘ラベルを裏面側から見た裏側平面図。ただし、接着部が設けられた領域を判り易く図示するためにその領域に無数のドットを付加している(以下、図16乃至図19、図21も同様)。 第4実施形態の第2例に係る封緘ラベルを裏面側から見た裏側平面図。 第4実施形態の第3例に係る封緘ラベルを裏面側から見た裏側平面図。 第4実施形態の第4例に係る封緘ラベルを裏面側から見た裏側平面図。 第4実施形態の第5例に係る封緘ラベルを裏面側から見た裏側平面図。 第4実施形態の第6例に係る封緘ラベルを表面側から見た表側平面図。 第4実施形態の第7例に係る封緘ラベルを裏面側から見た裏側平面図。 図21のXXII−XXII線で切断した拡大断面図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本明細書において、「横方向」は、封緘ラベル(又は封緘ラベルを構成する基材)の面内における1つの方向であり、「縦方向」は、封緘ラベルの面内において前記横方向と直交する方向である。
また、「上」は、容器を水平面に安定的に自立させた状態を基準にして、水平面から離れる側を指し、「下」は、同状態を基準にして、水平面に近づく側を指す。さらに、「平面視」は、容器の場合には、容器の上面部に対して鉛直方向に見ることをいい、封緘ラベルの場合には、封緘ラベルの表面に対して鉛直方向に見ることをいう。
また、断面図におけるラベルなどの厚みは、実際のものとは異なっていることに留意されたい。
[第1実施形態]
図1乃至図3において、本発明の封緘容器10は、容器本体21と蓋部材22とを有する容器2と、前記容器2を封緘する封緘ラベル1と、を有する。
容器本体21は、上方開口型の周壁211を有し、蓋部材22は、前記容器本体21に取り付けられ且つ容器本体21の開口部を塞ぐ上面部221を有する。封緘ラベル1は、前記容器本体21と蓋部材22に跨がった状態で貼り付けられている。封緘ラベル1は、その面内に摘み片3を有し、その摘み片3の少なくとも先端部31が、前記封緘ラベル1の表面から離れて突出されている。
以下、封緘ラベル1と容器2について先ず説明した後、封緘容器10について具体的に説明する。
<封緘ラベル>
図4乃至図6に於いて、封緘ラベル1は、基材4と、基材4の面内に形成された切込み線5と、を有し、好ましくは、前記基材4の面内には、さらに、第1切取り補助線61及び第2切取り補助線62が形成されている。
前記基材4は、例えば、平面視略長方形状に形成されている。もっとも、基材4の平面視形状は、これに限定されず、それぞれ独立して、例えば、平面視略正方形状、略円形状、略楕円形状、略三角形状、略六角形状などの略多角形状などに形成されていてもよい。本明細書において形状の「略」は、本発明の属する技術分野において許容される形状を意味する。前記平面視略長方形状、略正方形状、略三角形状及び略多角形状の「略」は、例えば、角部が面取りされている形状、辺の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、辺が若干湾曲している形状などが含まれる。また、前記平面視略円形状及び略楕円形状の「略」は、例えば、周の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、周の一部が若干直線又は斜線とされた形状などが含まれる。
基材4の大きさは、特に限定されず、貼り付ける容器2の大きさなどに応じて適宜設定できる。例えば、前記基材4が平面視略矩形状に形成される場合、その大きさは、縦×横=15mm〜100mm×10mm〜100mm程度である。
基材4は、柔軟なシート材(一般にフィルムと呼ばれるものも同義である)から形成されている。前記シート材としては、例えば、紙、合成紙、合成樹脂製シート、金属蒸着シート、発泡樹脂シート、これらの積層シートなどが挙げられる。剛性及び復元性に優れていることから、基材4は、合成紙若しくは合成樹脂製シート又はこれらのシートを含む積層シートから形成されていることが好ましく、さらに、合成樹脂製シート又はこのシートを含む積層シートから形成されていることがより好ましい。
合成樹脂製シートなどの材質は特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状オレフィン、ポリエチレンを含む共重合ポリマーなどのポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系、ポリアミド系、ポリスチレン系などが挙げられる。特に、摘み片が立ち上がるのに適した剛性及び復元性を有することから、合成樹脂製シートの材質としてポリエチレンテレフタレートを含むことが好ましい。基材4は、透明なシート材或いは不透明なシート材のいずれを用いてもよい。
また、基材4の厚みは、特に限定されないが、30〜150μm程度が好ましい。
また、基材4は、引き裂き方向性を有するシート材であってもよい。引き裂き方向性は、その方向が他の方向に比して裂け易い性質をいう。基材4が引き裂き方向性を有する場合、少なくとも横方向(例えば、横方向及び縦方向)に引き裂き方向性を有することが好ましく、横方向のみに引き裂き方向性を有することがより好ましい。
引き裂き方向性を有する基材4としては、例えば、1軸延伸又は2軸延伸された合成樹脂製シート又はこれを含む積層シートなどが挙げられる。
なお、後述するように、封緘ラベル1は、その縦方向において容器2の蓋部材22と容器本体21に跨がるようにして貼付されるので、封緘ラベル1の縦方向は、蓋部材22と容器本体21の封緘に寄与する方向と言える。一方、封緘ラベル1の横方向は、前記縦方向と直交する方向であり、縦方向による封緘を解除する方向と言える。
少なくとも横方向に引き裂き方向性を有する基材4を用いることにより、摘み片3を引き出した際に、封緘ラベル1が横方向に切れていき易くなる。
また、基材4として反り癖を有するシート材を用いてもよい。かかるシート材を用いることにより、封緘ラベル1を開封した際に封緘ラベル1が浮き上がった状態となり、その外観変化から不正開封の有無を容易に発見できるようになる。このような基材4としては、例えば、乾燥や硬化反応などによる体積変化を生じるインキ塗膜が印刷法などで設けられたシート材、或いは、熱膨張率又は吸湿による体積変化率などの異なる異種材質のフィルム同士を積層接着した積層シートが挙げられる。
基材4には、必要に応じて、各種表示(商品名、懸賞案内などの広告を含む)を表した意匠印刷が施されている。意匠印刷(図示せず)は、基材4の少なくとも表面側から視認できるように設けられる。例えば、基材4が不透明である場合には、基材4の少なくとも表面に意匠印刷が施される。また、基材4が透明である場合には、基材4の表面及び裏面のうち少なくとも一方に意匠印刷が施される。なお、必要に応じて、基材4の裏面側から視認できる意匠印刷を施してもよい。
基材4の裏面には、容器2に貼り付けるための接着部7が設けられている。接着部7は、粘着剤層71の裏面が露出した部分である。なお、本明細書において、粘着剤には、接着剤が含まれる。
前記粘着剤としては、感圧粘着剤、感熱粘着剤などが挙げられ、好ましくは、感圧粘着剤が用いられる。粘着剤層71の厚みは、特に限定されず、例えば、10μm〜50μmであり、好ましくは15μm〜30μmである。
接着部7は、基材4の裏面全体に亘って設けられていてもよく、或いは、基材4の裏面のうち、第1領域41及び第2領域42に設けられていてもよい。前記第1領域41は、封緘ラベル1を容器2に貼り付ける際に、蓋部材22の上面部221に対応する領域の一部であり、第2領域42は、封緘ラベル1を容器2に貼り付ける際に、容器本体21の周壁211に対応する領域の一部である。第1領域41は、基材4の、縦方向一方側の領域であり、第2領域42は、縦方向反対側の領域である。第1領域41と第2領域42の間には、中間領域43が存在する。
好ましくは、接着部7は、基材4の裏面のうち第1領域41及び第2領域42の裏面にそれぞれ設けられ、基材4の中間領域43の裏面には、接着部が設けられていない。前記中間領域43の裏面は、容器2に対して非接着となる。なお、前記非接着は、付着していない又は付着していても極めて小さな剥離力で剥がれる程度であることを意味し、例えば、下記の接着強度が0.5N/25mm以下、好ましくは接着強度0.3N/25mm以下で付着していることをいう。
接着部7の容器2に対する接着強度は、特に限定されないが、例えば、5N/25mm以上であり、好ましくは、8N/25mm以上であり、より好ましくは、10N/25mm以上である。
前記接着強度は、JIS Z 0237の180度剥離に準じた方法で測定された値をいう。具体的には、前記接着強度は、測定対象の接着部が設けられた基材(又は接着部が設けられていない非接着とされている基材)を100mm×25mmに切り出し、それを容器2の表面の平坦部に貼り付け、温度23±2℃、湿度50±5%RH、300mm/分の速度で180度剥離したときの最大強度をいう。
前記第1領域41及び第2領域42の裏面において、接着部7は、ベタ状に設けられていてもよく、或いは、平面視略網目状、略ストライプ状若しくは無数のドット状に設けられていてもよい。前記ベタ状は、接着部7が面方向に延在して1つの連続した層を成していることをいう。
図示例では、接着部7は、第1領域41及び第2領域42の裏面にベタ状に設けられている。
接着部7が設けられる第1領域41及び第2領域42の大きさは、特に限定されないが、余りに小さいと容器2に対する接着面積が小さくなるので、それぞれ独立して、縦方向の長さが5mm以上で且つ横方向の長さが10mm以上であることが好ましい。第1領域41及び第2領域42は、容器2に対する接着の観点では何ら支障がないが、余りに大き過ぎても、材料コストが上がるので、例えば、縦方向の長さが30mm以下で且つ横方向の長さが50mm以下である。
接着部7の形成方法は、特に限定されず、公知の方法を採用できる。
基材4の裏面全体に接着部7を設ける場合には、基材4の裏面全体に亘って粘着剤を塗布する。
一方、第1領域41及び第2領域42に接着部7を設ける場合には、例えば、図6に示すように、基材4の裏面全体に粘着剤層71を設け、第1領域41及び第2領域42となる範囲を除いて隠蔽剤を塗布して隠蔽層72を積層することにより(以下、この方法を間接形成法という)、第1領域41及び第2領域42の裏面のみに粘着剤層71を露出させることができる。隠蔽剤としては、紫外線硬化型インキ、シリコーンなどの剥離剤を含む塗工液などが挙げられる。隠蔽層72の厚みは、特に限定されず、例えば、1μm〜10μmである。間接形成法は、粘着剤として感圧粘着剤を用いる場合に特に有効な方法である。
また、図7に示すように、第1領域41及び第2領域42の各裏面のみに、粘着剤を塗布して粘着剤層71を積層することにより(以下、この方法を直接形成法という)、第1領域41及び第2領域42の裏面のみに粘着剤層71を露出させることができる。直接形成法は、粘着剤として感熱粘着剤を用いる場合に特に有効な方法である。
感圧粘着剤を用いて所望の領域に接着部7を簡易に形成できることから、間接形成法が好ましい。
なお、他の断面図においては、層構成の描写が複雑になることから、接着部7を直接形成法で形成した場合で表している。
切込み線5は、中間領域43の面内に形成されている。切込み線5は、基材4を2つに分断する線であり、両端部51,52から一方側に膨らんだ部分53を有する。
詳しくは、切込み線5は、両端部51,52と、その両端部51,52の間で連続的に繋がった切り部53と、を有し、切り部53は、平面視非直線状に形成されている。好ましくは、切込み線5は、両端部51,52と、その両端部51,52の間であって縦方向に膨らむ凸頂部533を有する切り部53と、を有する。より好ましくは、切込み線5は、第2領域42側に配置された両端部51,52と、その両端部51,52の間であって第1領域41側に膨らむ凸頂部533を有する平面視山型状の切り部53と、を有する。
具体的には、切込み線5の両端部51,52は、横方向に所望間隔を開けて配置されている。図示例では、両端部51,52を結んだ仮想線が横方向に平行となるように切込み線5の両端部51,52が配置されているが、前記仮想線が横方向に対して傾斜するように、両端部51,52が配置されていてもよい(図示せず)。以下、横方向において向かい合った2つの側について、その一方側を「左側」といい、反対側を「右側」という。
また、切込み線5の切り部53の凸頂部533は、図示例のように1ヶ所でもよく、或いは、2ケ所以上でもよい(図示せず)。もっとも、凸頂部533の数が余りに多いと、略鋸刃状の端縁を有する摘み片が形成されるので、凸頂部533の数は、1又は2ヶ所が好ましい。また、図示例の凸頂部533は、横方向にある程度の長さで直線状に延びているが、これに限定されず、点状の凸頂部533であってもよい(図示せず)。
切込み線5の切り部53は、凸頂部533と、凸頂部533から左側の端部51まで延びる左側切り部531と、凸頂部533から右側の端部52まで延びる右側切り部532と、からなる。左側切り部531及び右側切り部532は、それぞれ独立して、平面視直線状に形成されていてもよく、平面視非直線状に形成されていてもよい。前記左側切り部531などの平面視非直線状としては、弧状、屈曲状などが挙げられる。なお、図示例では、左側切り部531及び右側切り部532は、緩やかな平面視弧状に形成されている。
好ましくは、左側切り部531及び右側切り部532は、両部の横方向間隔が凸頂部533から端部51,52に向かうに従って大きくなるように形成される。より好ましくは、図示例のように、左側切り部531及び右側切り部532が第2領域42側に向かうに従って互いに離れるように、左側切り部531が凸頂部533から左側の端部51に向かうに従って縦方向に対して傾斜し、且つ、右側切り部532が凸頂部533から右側の端部52に向かうに従って縦方向に対して傾斜して形成される。この場合、左側切り部531の延長線は、基材4の左側縁4aに交差し、右側切り部532の延長線は、基材4の右側縁4bに交差するようになる。
切込み線5の凸頂部533及び端部51,52は、それぞれ第1領域41の接着部7の縁及び第2領域42の接着部7の縁から離反されている。切込み線5の凸頂部533と第1領域41の接着部7の縁までの縦方向長さは、特に限定されず、例えば、10mm〜30mm程度である。切込み線5の端部51,52と第2領域42の接着部7の縁までの縦方向長さは、特に限定されず、それぞれ独立して、例えば、10mm〜30mm程度である。
基材4のうち、前記切込み線5で区画された部分は、摘み片3とされる。この摘み片3は、基端部32において基材4に繋がっている。
切込み線5で区画された摘み片3の先端部31は、切込み線5の凸頂部533の内側領域であり、摘み片3の基端部32は、切込み線5の両端部51,52の間の領域である。
さらに、中間領域43の面内には、切込み線5の左側の端部51に連設された第1切取り補助線61と、切込み線5の右側の端部52に連設された第2切取り補助線62と、が形成されている。
第1切取り補助線61及び第2切取り補助線62は、いずれも、切込み線5の端部51,52から第2領域42側へと延ばされている。第1及び第2切取り補助線61,62は、それぞれ独立して、平面視直線状に形成されていてもよく、平面視非直線状に形成されていてもよい。前記第1切取り補助線61などの平面視非直線状としては、弧状、屈曲状などが挙げられる。なお、図示例では、第1切取り補助線61及び第2切取り補助線62は、緩やかな平面視弧状に形成されている。
第1切取り補助線61及び第2切取り補助線62は、その線に沿って基材4が容易に分断されていくようにするために設けられた線である。第1切取り補助線61及び第2切取り補助線62としては、前記作用を有するものであれば特に限定されず、それぞれ独立して、例えば、ミシン目線、ハーフカット線などを用いることができる。これらは単独でまたは適宜組み合わせて用いることができる。
前記ミシン目線は、ミシン針の縫い目跡の如く、基材4の厚み方向に貫通する貫通孔(円形状の貫通孔または線状の貫通孔)が断続的に刻設された線である。前記ハーフカット線は、(基材4を貫通せず)基材4の厚み方向に略V字状に切り込んだ刻み部が連続する線である。好ましくは、第1切取り補助線61及び第2切取り補助線62としては、図示のように、ミシン目線が用いられる。
前記ミシン目線の貫通孔の長さ(貫通孔が円形状の場合には直径)は、特に限定されないが、例えば、0.3mm〜2.5mm程度に形成され、且つ、その非貫通部の長さが、例えば、0.3mm〜2.5mm程度に形成される。
好ましくは、第1切取り補助線61及び第2切取り補助線62は、両線の横方向間隔が第2領域42側に向かって大きくなるように形成される。より好ましくは、図示例のように、第1切取り補助線61及び第2切取り補助線62が第2領域42側に向かうに従って互いに離れるように、第1切取り補助線61が縦方向に対して傾斜し、且つ、第2切取り補助線62が縦方向に対して傾斜して形成される。この場合、第1切取り補助線61は、基材4の左側縁4aに至らず且つその左側縁4aの内側部分まで形成されていてもよいが、好ましくは、図示例のように、第1切取り補助線61は、基材4の左側縁4aに交差するまで形成される。同様に、第2切取り補助線62は、基材4の右側縁4bに至らず且つその右側縁4bの内側部分まで形成されていてもよいが、好ましくは、図示例のように、第2切取り補助線62は、基材4の右側縁4bに交差するまで形成される。
<容器及び封緘容器>
上記封緘ラベル1を容器2に貼り付けることにより、本発明の封緘容器10が構成される。
図1乃至図3において、容器2は、上方開口型の周壁211を有する容器本体21と、容器本体21に取り付けられ且つ容器本体21の開口部を塞ぐ上面部221を有する蓋部材22と、を有する。
具体的には、容器本体21は、底面部212と、底面部212の周縁から上方に連設された筒状の周壁211と、を有する。周壁211の上方には、径外方向に延出されたフランジ部213が形成されている。フランジ部213が形成されていることにより、周壁211とフランジ部213の間には、段差が生じている。容器本体21は、底面部212を下にして自立可能である。
周壁211の外面は、上方から下方に向かって次第に縮径しており、従って、周壁211は、逆錐台筒状に形成されている。もっとも、周壁211は、上下方向において周長が変わらない直胴筒状でもよく、或いは、上方に向かって次第に縮径した錐台筒状などであってもよい。また、図示例では、周壁211は、平面視略円形状に形成されているが、これに限定されず、平面視略楕円形状、平面視略矩形状などの略多角形状などであってもよい。
フランジ部213は、周壁211の外面よりも外側に延出されている。
前記蓋部材22は、容器本体21(周壁211)の上面開口部を塞ぐ上面部221と、周壁211のフランジ部213に係止される係止部223と、を有する。蓋部材22は、係止部223をフランジ部213に係止嵌合することによって容器本体21に取り付けられる。また、係止部223の係止を解除することにより、蓋部材22を容器本体21から取り外すことができる。また、蓋部材22の上面部221の縁部には、外側弧状面251aが形成されている。
図示例では、蓋部材22は、周壁211と同様に、平面視略円形状に形成されているが、これに限定されず、平面視略楕円形状、平面視略矩形状などの略多角形状などであってもよい。
上面部221は、平坦面を有する。この平坦面は、容器2を自立させた状態において、水平面と平行である。図示例では、上面部221の全体(ただし、後述する延出部を除く)が平坦面とされている。もっとも、上面部221は、一部分に凹凸を有する平坦面、全体に亘って凹凸を有する凹凸面などに形成されていてもよい。前記凹凸面は、その凸部を結んで形成される仮想面が平坦面とされていることが好ましい。
係止部223は、上面部221の縁部から下方に垂設されている。係止部223の上方は、上面部221よりも上方に延出された延出部229とされている。換言すると、平面視において、蓋部材22(上面部221)の縁部は、延出部229を有する。延出部229の高さは、特に限定されないが、例えば、1mm〜20mmであり、好ましくは、2mm〜10mmである。なお、延出部229の高さは、延出部229の頂部と上面部221との高低差をいう。従って、蓋部材22の上面部221の縁部には、延出部229に起因した段差が生じている。
蓋部材22の縁部を構成している延出部229は、その上面が少なくとも外側において断面視略弧状に形成され、好ましくは全体的に断面視略半円弧状に形成されている。外側において断面視略弧状に形成された部分は、図2に示すように、弧状の部分が外側を向いており、立体的に見ると、外側に向いた弧状面である(外側に膨らんだ弧状面である)。本明細書において、蓋部材22の縁部の、外側において断面視略弧状に形成された部分を「外側弧状面」という。なお、前記断面視略半円弧状に形成された部分は、立体的に見ると、半円弧面である。
詳しくは、図2に示すように、延出部229の上面(蓋部材22の縁部)には、半円弧面25a(断面視略半円弧状)が形成されている。かかる半円弧面25aは、頂部253aを挟んで外側弧状面251aと内側弧状面252a(内側において断面視略弧状に形成された部分)とからなる。外側弧状面251a及び内側弧状面252aは、いずれも、断面視において、頂部253aに向かうに従って次第に傾斜角が緩やかになっている(次第に水平に近づく)。
前記延出部229は、係止部223の上方全体(上面部221の縁部全体)に亘って設けられている。従って、蓋部材22の上面部221の縁部全体には、外側弧状面251aを含む半円弧面25aが延在している。
容器本体21及び蓋部材22は、それぞれ独立して、例えば、紙材、防水性を有する紙材、樹脂シート成形品、樹脂射出成形品、発泡樹脂成形品、陶器、ガラス、金属などで形成される。容器本体21と蓋部材22は、同材質で形成されていてもよく、互いに異なる材料で形成されていてもよい。図示例の容器本体21及び蓋部材22は、いずれも、防水性を有する紙材から形成されている。
容器2内に収納される収納物は、特に限定されず、調味料などの食品、飲料、化粧品、医薬品、清掃用品、サニタリー品、おもちゃ、機械部品などが挙げられる。
封緘ラベル1は、接着部7を介して、容器本体21の周壁211と蓋部材22の上面部221とに跨がった状態で貼り付けられている。容器本体21と蓋部材22に跨がって貼り付けられた封緘ラベル1は、その中間領域43が蓋部材22の上面部221の縁部において折れ曲がる。
詳しくは、摘み片3の基端部32が上面部221の外側弧状面251aに対応するように位置合わせして、封緘ラベル1が容器本体21の周壁211と蓋部材22の上面部221の平坦面に跨がって貼り付けられている。そして、封緘ラベル1の第1領域41の裏面が、接着部7を介して上面部221に貼り付けられ、第2領域42が、接着部7を介して周壁211に貼り付けられている。封緘ラベル1の中間領域43は、容器2に対して非接着であり、延出部229(上面部221の縁部)において折り曲げられている。図2に示すように、中間領域43のうち第1領域41に隣接する中間領域上部及び第2領域42に隣接する中間領域下部は、それぞれ上面部221及び周壁211から離れて浮き上がっており、中間領域43の残部は、延出部229を含む係止部223に非接着な状態で密着している。
封緘ラベル1の中間領域43には非直線状の切込み線5で区画された摘み片3が形成され、摘み片3の基端部32が外側弧状面251aに位置し且つ封緘ラベル1がその外側弧状面251aに沿って折り曲げられているので、摘み片3の少なくとも先端部31が、外側弧状面251aの傾斜に従い封緘ラベル1の表面(つまり、基材4の表面)から離れて突出され且つ蓋部材22の上面部221に対して鋭角となって立ち上げられている。図示例では、摘み片3の基端部32及びその近傍は外側弧状面251a(延出部229)に接しているが、先端部31を含む摘み片3の半分以上が突出されている。
前記摘み片3の傾斜角である鋭角は、特に限定されないが、例えば、蓋部材22の上面部221に対して0度を超え90度未満であり、好ましくは15度〜75度である。
本発明の封緘容器10は、摘み片3の少なくとも先端部31が封緘ラベル1の表面から離れて突出されているので、摘み片3を簡単に摘むことができる(図8参照)。そして、摘み片3を摘んで第2領域42側に引き出すことにより、切込み線5の両端部51,52から基材4が引き裂かれていき、中間領域43を横方向において切断して2つに分断できる。
特に、左側切り部531及び右側切り部532の横方向間隔が凸頂部533から端部51,52に向かうに従って大きくなるように切込み線5が形成されていることにより、摘み片3を引き出した際に、切込み線5の左側の端部51及び右側の端部52から基材4の左側縁4a及び右側縁4bへとそれぞれ切れていきやすくなる。さらに、横方向に引き裂き方向性を有する基材4を用いた場合には、前記基材4の左側縁4a及び右側縁4bへの切れが促進される。また、基材4の面内に、第1切取り補助線61及び第2切取り補助線62が形成されている場合には、摘み片3を引き出した際に、切込み線5の左側の端部51及び右側の端部52から第1切取り補助線61及び第2切取り補助線62に略沿って基材4が切れていきやすくなる。
なお、中間領域43の全体が容器2に対して非接着であるので、中間領域43のうち第2領域42側に位置する下方部(中間領域43のうち、摘み片3の基端部32を基準にして第2領域42側の部分)に引き剥がし負荷が加わらず、摘み片3を利用して中間領域43を横方向において容易に切断できる。
このように、本発明の封緘容器10は、封緘ラベル1を容易に開封できる。
また、封緘容器10の上に、他の物品9或いは同形態の封緘容器又は別形態の封緘容器などを重ね置きした際には、摘み片3の先端部31がその物品9によって押される。
この点、本発明の封緘容器10においては、摘み片3が上面部221に対して鋭角に立ち上げられているので、図9に示すように、物品9に押された摘み片3は、封緘ラベル1の面内に戻るようになり、無秩序に押し潰されることがない。このため、物品9を除去した後には、基材4の復元性により、摘み片3の少なくとも先端部31が、元のように突出し、図1及び図2に示すように、蓋部材22の上面部221に対して鋭角に立ち上がり易くなる。
本発明は、上記第1実施形態に限られず、適宜設計変更することができる。以下、本発明の他の実施形態を説明するが、上記第1実施形態と同様の構成については、説明を省略し、用語及び符号を援用する場合がある。
[第2実施形態]
上記第1実施形態では、摘み片3の先端部31が上面部221に対して鋭角に傾斜して立ち上げられている場合を例示したが、摘み片3の少なくとも先端部31が上面部221に対して平行となって立ち上げられていてもよい。
図10及び図11は、第2実施形態の封緘容器10を示す。
第2実施形態の蓋部材22は、第1実施形態と同様に、容器本体21(周壁211)の上面開口部を塞ぐ上面部221と、周壁211のフランジ部213に係止される係止部223と、を有する。
上面部221は、平坦面を有し、上面部221の縁部には係止部223が垂下されている。係止部223の上方は、上面部221よりも上方に延出された延出部229とされているが、第2実施形態の延出部229は、断面視略コの字状(下向きに開口された略コの字状)に形成されている。この延出部229の上面は、断面視で上面部221と平行な直線状に形成され、立体的には、平坦面とされている。延出部229の上面と上面部221との間には、延出部229に起因した段差が生じている。従って、上面部221を基準として、延出部229の上面は上方に突出した突出面26aである。この突出面26aは、前述のように上面部221と平行な平坦面であり、好ましくは水平である。突出面26aの幅Wは、特に限定されないが、例えば、3mm〜20mmである。
なお、図示例の容器2は、前記突出面26aの外側に連続して外側弧状面251aが形成されている。
容器本体21のフランジ部213は、前記蓋部材22の係止部223が嵌合する形状に形成されている。
このような容器2の形成材料は、特に限定されないが、通常、樹脂シート成形品や樹脂射出成形品から形成される。
なお、図10及び図11では、平面視略矩形状の容器本体21及び蓋部材22を例示しているが、このような形状に限定されるわけではない。
封緘ラベル1は、摘み片3の基端部32が延出部229の突出面26a(上面)に対応し且つ摘み片3の少なくとも先端部31がその突出面26aの内縁261aよりも内側に出るように位置合わせして、第1実施形態と同様に、第1領域41の裏面が接着部7を介して上面部221に貼り付けられ、第2領域42が接着部7を介して周壁211に貼り付けられている。
封緘ラベル1の中間領域43は、延出部229において折り曲げられている。摘み片3の基端部32が上面部221と平行な突出面26aに位置し且つ延出部229が上面部221よりも上方に延出されているので、摘み片3の少なくとも先端部31は、封緘ラベル1の表面(つまり、基材4の表面)から離れて突出され且つ蓋部材22の上面部221と平行となって立ち上げられている。
かかる封緘容器10も、摘み片3の少なくとも先端部31が封緘ラベル1の表面から離れて突出されているので、上記第1実施形態と同様に、摘み片3を簡単に摘むことができ、摘み片3を利用して封緘ラベル1を2つに分断して簡単に開封できる。
また、この封緘容器10の上に他の物品などを重ね置きしても、摘み片3が無秩序に押し潰されることがなく、立ち上がり易い。
なお、上記第1実施形態の図2などで示したような、外側弧状面251aを有する延出部229であっても、摘み片3の基端部32がその延出部229の頂部253aに対応するように位置合わせして封緘ラベル1を貼り付けることにより(図示せず)、摘み片3の少なくとも先端部31が上面部221に対して平行となって立ち上げられた封緘容器が得られる。
一方、本実施形態で示した図11の容器2は、延出部229が平坦な突出面26aと外側弧状面251aを有するので、摘み片3の基端部32がその延出部229の外側弧状面251aに対応するように位置合わせして封緘ラベル1を貼り付けることにより(図示せず)、上記第1実施形態のように、摘み片3の少なくとも先端部31が上面部221に対して鋭角に傾斜して立ち上げられた封緘容器10が得られる。
また、図11では、延出部229の突出面26aが上面部221と平行な平坦面に形成されている容器2を図示したが、例えば、延出部229の突出面26aが上面部221に対して鋭角に傾斜した平坦面に形成されている容器2を用いた場合には(図示せず)、摘み片3の少なくとも先端部31が上面部221に対して鋭角に傾斜して立ち上げられた封緘容器10となる。この傾斜した平坦面は、第1実施形態及び第1実施形態以外の実施形態で図示した外側弧状面に代えて、その面が断面視傾斜直線状(傾斜した平坦面)とされているものである。
[第3実施形態]
上記第1及び第2実施形態では、蓋部材22が容器本体21に嵌着される容器2を例示したが、蓋部材22の容器本体21に対する取り付け構造は、嵌着に限られず、例えば、図12に示すように、ネジ作用で容器本体21に取り付けられる蓋部材22であってもよい。また、上記第1及び第2実施形態では、フランジ部213を有する容器本体21を例示したが、例えば、図12及び図13に示すようにフランジ部を有さない容器本体21でもよい。この場合、蓋部材22の係止部223の外面と容器本体21の周壁211の外面が、図示のように面一であってもよく、或いは、係止部223と周壁211の間に段差が生じるように係止部223が周壁211よりも径大又は径小に形成されていてもよい。なお、図12は、摘み片3の少なくとも先端部31が、蓋部材22の上面部221に対して鋭角となって立ち上げられた封緘容器10を示し、図13は、摘み片3の少なくとも先端部31が、封緘ラベル1から離れて蓋部材22の上面部221に平行となって立ち上げられた封緘容器10を示している。なお、図13では、平坦な突出面26aの外側は、(弧状面を有さず)直角状に形成されている。
さらに、上記第1実施形態では、係止部223の上方の延出部229が蓋部材22の上面部221よりも上方に延出されている容器2を例示したが、これに限られず、例えば、図14に示すように、係止部223の上面と上面部221が面一であってもよい。この場合、図示のように、上面部221の縁部が外側弧状面251aを有するように形成し、封緘ラベル1の基端部32がこの外側弧状面251aに対応するように封緘ラベル1を貼り付けることにより、摘み片3の少なくとも先端部31が、蓋部材22の上面部221に対して鋭角となって立ち上げられた封緘容器10を構成できる。
[第4実施形態]
第4実施形態は、封緘ラベル1の様々な態様を列記する。
上記第1乃至第3実施形態では、第1領域41及び第2領域42に接着部7が設けられ且つ中間領域43が非接着とされているが、中間領域43の一部分にも接着部7が設けられていてもよい。
例えば、図15は、中間領域43のうち第2領域42に隣接する中間領域下部の裏面に、接着部7が設けられている封緘ラベル1を示す。中間領域下部の接着部7は、第1切取り補助線61の下端部及び第2切取り補助線62の下端部の近傍にまで設けられている。
図16は、中間領域43のうち第1領域41に隣接する中間領域上部の裏面に、接着部7が設けられている封緘ラベル1を示す。中間領域上部の接着部7は、切込み線5の凸頂部533の外側近傍にまで設けられている。なお、図示例では、中間領域下部の裏面にも、接着部7が設けられている。
図17は、中間領域43のうち第1領域41に隣接する中間領域上部の裏面に、接着部7が設けられている封緘ラベル1を示す。図17の中間領域上部の接着部7は、切込み線5並びに第1切取り補助線61及び第2切取り補助線62の外側近傍にまで設けられている点で、図16と異なっている。なお、図示例では、中間領域下部の裏面には接着部7が設けられていない。
図18は、基材4の裏面のうち、切込み線5並びに第1切取り補助線61及び第2切取り補助線62で区画された領域を除く裏面に、接着部7が設けられている封緘ラベル1を示す。この場合、接着部7は、切込み線5並びに第1切取り補助線61及び第2切取り補助線62の外側においてそれぞれ隣接している。
図19は、中間領域43のうち第2領域42に隣接する中間領域下部の裏面に、接着部7が設けられている封緘ラベル1を示す。図19の中間領域下部の接着部7は、第1切取り補助線61及び第2切取り補助線62の内側近傍にまで設けられている点で、図15と異なる。
なお、図19に示すように、接着部7が切込み線5並びに第1切取り補助線61及び第2切取り補助線62で区画された領域にまで延在されている封緘ラベル1は、その領域にて容器2に接着する場合があり、その領域が容器2に接着すると、摘み片3にて開封する際に生じる切断が、第1切取り補助線61及び第2切取り補助線62から逸れる蓋然性が高くなる。かかる観点から、切込み線5並びに第1切取り補助線61及び第2切取り補助線62で区画された領域に接着部7を設ける場合には、当該領域の接着部7の接着力を弱接着とすることにより、摘み片3の不用意な剥がれを防止しつつ、開封時に封緘ラベル7が横方向において2つに分断され易くなる。或いは、図5、図16、図17及び図18に示すように、切込み線5並びに第1切取り補助線61及び第2切取り補助線62で区画された領域を除いて、接着部7を設けることにより、開封時に封緘ラベル7が横方向において2つに分断され易くなる。
なお、前記弱接着の接着強度としては、例えば、0.7N/25mm〜4N/25mm以上であり、好ましくは、1N/25mm〜3N/25mmである。この接着強度は、上記と同様にJIS Z 0237の180度剥離に準じた方法で測定された値をいう。
また、基材4の面内に、さらに、切り目81を形成してもよい。
例えば、図20に示すように、第1領域41及び/又は第2領域42の面内に、平面視略×状の切り目81を形成してもよい。なお、切り目81の形状は、これに限られず、例えば、略V字状、略U字状などの様々な形状に変更できる。かかる切り目81を形成することにより、例えば、第1領域41又は第2領域42の縁から封緘ラベル1を引き剥がしたときに、切り目81にて封緘ラベル1が無秩序に分断され、封緘ラベル1を元のように容器2に貼り付けることができない。かかる切り目81を形成することにより、不正開封の有無を容易に発見できる。
なお、図20では、切込み線5の凸頂部533として、点状の凸頂部533を例示している。
さらに、切込み線5で区画された部分を摘み片3とする本発明において、前記切込み線5に別途の切込み線82(以下、第2切込み線82という)が連設されていてもよい。
例えば、図21及び図22に示すように、中間領域43の面内に、切込み線5の両端部51,52に連設された第2切込み線82が形成されていてもよい。この第2切込み線82は、切込み線5の両端部51,52から第1領域41側に膨らんだ平面視非直線状である。かかる第2切込み線82と切込み線5とで囲繞された部分は除去され、除去後には、中間領域43の面内に孔部83が生じている。このような両端部51,52において繋がった第2切込み線82と切込み線5は、全体的に見ると、中間領域43の面内に前記孔部を穿設したとも言える。
[他の実施形態]
また、上記各実施形態では、容器の蓋部材が係止部にて容器本体に着脱可能に取り付けられる構造のものを例示したが、これに限定されず、例えば、蓋部材が容器本体に熱シールや接着剤などを用いて接着されている容器などに封緘ラベルを貼り付けてもよい(図示せず)。このような容器としては、例えば、即席麺が入れられた容器などが挙げられる。
なお、上記様々な実施形態から選ばれる2以上の構成を適宜組み合わせてもよく、或いは、上記様々な実施形態から選ばれる1つ又は2つ以上の構成を、それ以外の実施形態に置換してもよい。
1 封緘ラベル
2 容器
21 容器本体
211 容器本体の周壁
22 蓋部材
221 蓋部材の上面部
251a 外側弧状面
26a 突出面
3 摘み片
31 摘み片の先端部
32 摘み片の基端部
4 基材
5 切込み線
61,62 第1及び第2切取り補助線
10 封緘容器

Claims (5)

  1. 上方開口型の周壁を有する容器本体と、前記容器本体に取り付けられ且つ容器本体の開口部を塞ぐ上面部を有する蓋部材と、前記容器本体と蓋部材に跨がった状態で貼り付けられた封緘ラベルと、を有し、
    前記封緘ラベルが、前記蓋部材の上面部に接着された第1領域と、前記容器本体の周壁に接着された第2領域と、前記第1領域と第2領域の間のラベル両側縁を含む領域であってその領域全体が前記容器に非接着とされた中間領域と、を有し、
    前記中間領域の面内に、前記第2領域側に両端部を有し且つ前記第1領域側に膨らんだ凸頂部を有する平面視非直線状の切込み線が形成され、
    前記切込み線で区画された部分が摘み片とされ、
    前記摘み片の少なくとも先端部が、前記封緘ラベルの表面から離れて突出されている、封緘容器。
  2. 前記摘み片の少なくとも先端部が、前記蓋部材の上面部に対して鋭角又は平行となって立ち上げられている、請求項1に記載の封緘容器。
  3. 前記蓋部材の縁部に、外側弧状面が形成され、
    前記摘み片の基端部が前記外側弧状面に対応するように、前記封緘ラベルが貼り付けられている、請求項1または2に記載の封緘容器。
  4. 上方開口型の周壁を有する容器本体と、前記容器本体に取り付けられ且つ容器本体の開口部を塞ぐ上面部を有する蓋部材と、前記容器本体と蓋部材に跨がった状態で貼り付けられた封緘ラベルと、を有し、
    前記蓋部材の縁部に、上方に延出され且つ平坦な突出面を有する延出部が形成され、
    前記封緘ラベルの面内に、両端部を有し且つその両端部から一方側に膨らんだ部分を有する非直線状の切込み線が形成され、
    前記切込み線で区画された部分が摘み片とされ
    前記摘み片の基端部が、前記延出部の平坦な突出面に対応するように、前記封緘ラベルが貼り付けられていると共に、前記摘み片の少なくとも先端部が、前記封緘ラベルの表面から離れて突出されている、封緘容器。
  5. 前記摘み片の少なくとも先端部が、前記蓋部材の上面部に対して鋭角又は平行となって立ち上げられている、請求項4に記載の封緘容器。
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