JP2021054511A - 容器包装体 - Google Patents

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寿夫 竹柴
高橋 覚
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覚 高橋
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雄介 岡田
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Abstract

【課題】 封緘材の材料量を少なくしつつシート蓋を封緘でき、且つ使用時に容易に除去できる封緘材が具備された容器包装体を提供する。【解決手段】 収納空間を画成する胴部31と収納空間に連通した開口を画成する縁部32とを有する容器本体3と、収納空間に内容物Aが入れられた状態で開口を閉じ且つ縁部32に接着されたシート蓋4と、タックラベル5と、封緘材と、を有し、タックラベル5が胴部31及びシート蓋4の少なくとも一方に貼り付けられた状態でシート蓋4と胴部31に跨がって配置されており、封緘材が筒状シュリンクフィルム6を有し、筒状シュリンクフィルム6がタックラベル5の一部分を覆いつつ、シート蓋4の周端領域及び胴部31の縁部側周端領域に熱収縮装着されており、タックラベル5の残部58が筒状シュリンクフィルム6のシート蓋側の筒縁6a及び胴部側の筒縁6bの少なくともいずれか一方から延出されている。【選択図】 図7

Description

本発明は、内容物が収納された容器のシート蓋を封緘する封緘材が具備された容器包装体に関する。
従来、即席麺入り容器200は、図19に示すように、収納空間を有する容器本体300と、前記収納空間に内容物が入れられた状態で前記開口を閉塞したシート蓋400と、からなる。
さらに、即席麺入り容器200の未使用状態を保証するため、即席麺入り容器200の容器本体300とシート蓋400との不用意な剥離を防止するため、及び、即席麺入り容器200への悪戯を防止するため、前記即席麺入り容器200は、その外側を全体的に密封するオーバーラップフィルム900にて被包されている。
かかるオーバーラップフィルム900で被包された即席麺入り容器200(容器包装体)の使用時は、前記オーバーラップフィルム900を除去し、シート蓋400を開けてお湯を注ぎ、シート蓋400で開口を再び閉じ、数分後に即席麺を食することができる。
前記オーバーラップフィルムのような封緘材は、容器包装体の流通過程で、未使用状態を保証するなどの意義があるが、使用時には、破られて廃棄される。
しかしながら、近年、環境保護の観点から、出来るだけ廃棄物を少なくすることが望まれている。他方、封緘材を一切用いなければ、即席麺などの内容物に悪戯される可能性を否定できない。
さらに、この種の封緘材には、シート蓋を確実に封緘することに加えて、容易に除去できることも求められる。
本発明の目的は、環境保護の観点から封緘材の材料量を少なくしつつシート蓋を封緘でき、且つ使用時に容易に除去できる封緘材が具備された容器包装体を提供することである。
本発明の容器包装体は、収納空間を画成する胴部と前記収納空間に連通した開口を画成する前記胴部の縁部とを有する容器本体と、前記収納空間に収納された内容物と、前記開口を閉塞するシート蓋であって前記胴部の縁部に剥離可能に接着されたシート蓋と、基材と基材の裏面に設けられた粘着部とを有するタックラベルと、封緘材と、を有し、前記タックラベルが、前記胴部及びシート蓋の少なくとも一方に貼り付けられた状態で前記シート蓋と前記胴部に跨がって配置されており、前記封緘材が、筒状シュリンクフィルムを有し、前記筒状シュリンクフィルムが前記タックラベルの一部分を覆いつつ、前記シート蓋の周端領域及び前記胴部の縁部側周端領域に熱収縮装着されており、前記タックラベルの残部が、前記筒状シュリンクフィルムのシート蓋側の筒縁及び胴部側の筒縁の少なくともいずれか一方から延出されている。
本発明の好ましい容器包装体は、前記タックラベルの残部が延出されている前記筒状シュリンクフィルムの筒縁のうち、前記タックラベルの側縁又は側縁の外側近傍に対応する位置から、切断用補助線が形成されている。
本発明の好ましい容器包装体は、前記シート蓋の一部分に、ベロ部が延設されており、前記タックラベルが、前記シート蓋のベロ部に貼り付けられている。
本発明の好ましい容器包装体は、前記シート蓋のベロ部が、前記胴部側に折れ曲がっており、前記タックラベルの残部が、少なくとも前記筒状シュリンクフィルムの胴部側の筒縁から延出されていると共に、前記切断用補助線が、少なくとも前記筒状シュリンクフィルムの胴部側の筒縁のうち、前記タックラベルの側縁又は側縁の外側近傍に対応する位置から形成されている。
本発明の好ましい容器包装体は、前記タックラベルの残部が、タックラベルの摘まみ部とされている。
本発明の好ましい容器包装体は、前記タックラベルが、前記胴部及びシート蓋に剥離可能に貼り付けられている。
本発明の容器包装体は、シート蓋を開封できないように封緘材が装着されているので、悪戯などを防止でき、また、封緘材を形成する材料の量を少なくできるので、環境保護上好ましいものである。
また、本発明の容器包装体を使用する際には、封緘材を容器から容易に取り外すことができる。
本発明の容器の斜視図。 図1のII−II線で切断した断面図。 タックラベルの平面図。 同タックラベルの背面図。 図3のV−V線で切断した断面図。 容器に装着する前の筒状シュリンクフィルムの斜視図。 本発明の第1実施形態に係る容器包装体の斜視図。 同容器包装体の正面図。 図7のIX−IX線で切断した断面図(縦断面図)。 容器包装体の製造過程を示す斜視図。 胴部側の筒縁から筒状シュリンクフィルムを除去している状態を示す斜視図。 筒状シュリンクフィルムの除去とシート蓋の開封を同時に行なっている状態を示す縦断面図。 本発明の第2実施形態の第1例に係る容器包装体の正面図。 第2実施形態の第2例に係る容器包装体の斜視図。 シート蓋側の筒縁から筒状シュリンクフィルムを除去している状態を示す斜視図。 第2実施形態の第3例に係る容器包装体の縦断面図。 第2実施形態の第4例に係る容器包装体の縦断面図。 第2実施形態の第5例に係る容器包装体の斜視図。 従来の容器包装体の斜視図。
以下、本発明について、図面を参照しつつ説明する。
本明細書において、「上」は、容器を自立させた状態を基準にして、その上側を指し、「下」は、上の反対側を指す。
各断面図に示される層及び部分の寸法、縮尺及び形状は、実際のものとは異なっていることに留意されたい。
[第1実施形態]
本発明の容器包装体は、容器と、タックラベルと、封緘材と、を有する。
容器は、容器本体と、容器本体の収納空間内に収納された内容物と、容器本体の開口を塞ぐシート蓋と、を有する。タックラベルは、基材と、基材の裏面に設けられた粘着部と、を有する。封緘材は、筒状シュリンクフィルムからなり、シート蓋と容器本体に跨がって装着される。
以下、容器、タックラベル及び封緘材をそれぞれ説明した後、それらから構成される容器包装体について説明する。
<容器>
図1は、容器2の斜視図を示し、図2は、その断面図を示す。
図1及び図2を参照して、容器2は、内容物Aが入れられた容器本体3と、シート蓋4と、から構成されている。
内容物Aは、特に限定されないが、代表的には、食品類である。食品類以外の内容物Aとしては、おしぼりなどのサニタリー品などが挙げられる。前記食品類としては、即席麺、即席ご飯、スープなどのお湯又は水で加工する食品、冷凍食品、冷蔵食品、常温保存食品などが挙げられる。なお、食品には、飲料も含まれる。
容器本体3は、底部311を含む断面視凹状の胴部31と、胴部31の縁部32(胴部31の上方の縁部)と、を有する。前記胴部31は、内容物Aを収納するための収納空間を画成している。従って、収納空間は、胴部31で囲われた範囲内に形成されている。前記胴部31の縁部32は、前記収納空間に連通する開口を画成している。従って、開口は、胴部31の縁部32で囲われた範囲内に形成されている。
前記胴部31は、底部311を下にして水平面上に自立可能である。胴部31は、直胴状でもよく、非直胴状でもよい。前記直胴状は、上下方向において周長が変わらない形状をいう。図示例の胴部31は、非直胴状であり、例えば、下方に向かうに従って周長が小さくなるテーパ状である。
胴部31の上面視形状は、特に限定されず、図示例のような略円形状のほか、略楕円形状、略長方形状、略正方形状、略三角形状、略六角形状などの略多角形状などが挙げられる。本発明において、平面視形状の「略」は、本発明の属する技術分野において許容される形状を意味する。略円形及び略楕円形の「略」は、例えば、周の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、周の一部が若干直線又は斜線とされた形状などが含まれる。また、略長方形、略正方形、略三角形及び略多角形の「略」は、例えば、角部が面取りされている形状、辺の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、辺が若干湾曲している形状などが含まれる。
前記胴部31の縁部32は、上面視で環状である。胴部31が上面視略円形状である場合には、胴部31の縁部32は、上面視略円環状である。シート蓋4の接着領域を大きくするため又は胴部31の縁部32の強度を向上させるために、胴部31の縁部32には、必要に応じて、フランジ部321が形成される。フランジ部321は、縁部32に沿って外側に突出した部分であり、上面視環状に形成されている。フランジ部321の上面を含む縁部32の上面は、好ましくは、平坦面である。
容器本体3の材質は、特に限定されず、発泡された合成樹脂、非発泡の合成樹脂、防水性を有する紙、ガラス、金属、陶器及びこれらの組み合わせなどが挙げられる。
前記胴部31の縁部32には、シート蓋4が剥離可能に接着されている。フランジ部321が設けられている容器本体3にあっては、フランジ部321を含む縁部32の上面にシート蓋4が剥離可能に接着されている。ここで、本明細書において、「剥離可能」は、人力で引き剥がすことができるという意味である。
好ましくは、シート蓋4の一部分に、ベロ部41が延設される。前記ベロ部41は、縁部32(フランジ部321)に接着されておらず、縁部32(フランジ部321)から外方へ延出されている。
シート蓋4は、容器本体3の開口を閉塞するものであり、シート蓋4が取り付けられた状態で、収納空間は密封状態となる。
シート蓋4の縁部32に剥離可能に接着する手段は、特に限定されず、接着剤を用いた接着でもよいが、簡易に接着できることから、ヒートシールが好ましい。
シート蓋4は、柔軟なシートから形成されている。シート蓋4を構成するシートとしては、特に限定されないが、上述のように縁部32に対してヒートシールにて接着できるものが好ましい。このようなシートとしては、例えば、胴部31の縁部32の上面に熱融着可能なシーラント層(図示せず)と、シーラント層に積層された耐熱層(図示せず)と、を有する積層シートが挙げられる。耐熱層は、シート蓋4の表面層を構成する。耐熱層としては、ポリアミド系、ポリエステル系などの合成樹脂フィルム、紙、金属箔などが積層された合成樹脂フィルムなどが挙げられる。また、シート蓋4を構成するシートは、必要に応じて、ガス及び/又は光バリア層が積層されていてもよい。
なお、シート蓋4には、通常、任意の文字などが表れたデザイン印刷層(図示せず)が設けられる。
<タックラベル>
図3乃至図5は、タックラベル5を示す。
図3乃至図5を参照して、タックラベル5は、基材51と、粘着剤層52と、粘着部と、を有する。好ましくは、タックラベル5は、基材51と、粘着剤層52と、粘着部と、非粘着部と、を有する。
基材51は、例えば、長軸と短軸を有する平面視形状に形成されている。長軸と短軸は、基材51の面内で直交する方向をいう。前記長軸と短軸を有する平面視形状は、代表的には、図3のような平面視略長方形状である。平面視略長方形状以外の長軸と短軸を有する平面視形状としては、例えば、平面視略楕円形状、平面視略三角形状や略六角形状などの略多角形状、平面視略瓢箪形状、その他の異形状が挙げられる。
なお、基材51は、長軸と短軸を有する平面視形状に形成されている場合に限られず、例えば、平面視略正方形状、平面視略円形状などに形成されていてもよい。
基材51の大きさは特に限定されず、例えば、平面視で縦方向長さが10mm〜100mmであり、横方向長さが10mm〜100mmである。横方向は、基材51の面内の任意の1つの方向をいい、縦方向は、基材51の面内で前記横方向に直交する方向をいう。ただし、縦方向及び横方向は、基材51の長さや形状などで決まるわけではない。
基材51は、熱収縮性を有していてもよいが、好ましくは、実質的に熱収縮性を有さない。実質的に熱収縮性を有さないとは、縦方向及び横方向における熱収縮率が、いずれも、5%以下、好ましくは3%以下、より好ましくは、1%以下であることをいう。なお、熱収縮性及び熱収縮率については、下記<筒状シュリンクフィルム(封緘材)>の欄に記載の通りである。
基材51の材質は、特に限定されず、ポリエステル系などの合成樹脂フィルム、紙、不織布、織布、合成紙、及びこれらの積層体などが挙げられる。
タックラベル5の基材51は、合成樹脂フィルム、紙、合成紙又はこれらから選ばれる2種以上の積層体が好ましい。環境保護の観点から、基材51は、バイオマス由来の合成樹脂フィルム(例えば、バイオポリエチレン、ポリ乳酸、これらと延伸フィルムとの積層フィルム等)からなる又はバイオマス由来の合成樹脂フィルムを含む積層体を使用することが好ましい。
基材51の厚みは、特に限定されず、例えば、合成樹脂フィルムを用いた場合には、30μm〜200μmであり、好ましくは、40μm〜120μmである。
なお、基材51には、必要に応じて、任意の文字などが表れたデザイン印刷層(図示せず)が設けられていてもよい。前記印刷層を形成するインキとしては、紫外線硬化型インキ、溶剤乾燥型インキ、トナーインキ、バイオマス由来成分を含有したインキなどが挙げられる。
基材51の裏面には、粘着剤層52が積層されている。
粘着剤層52は、粘着剤によって形成される。前記粘着剤としては、例えば、感圧型粘着剤を用いることができる。前記感圧型粘着剤は、常温で粘着性を有し、加圧されることにより流動し被着体に接着するゲル状の粘着剤である。また、前記粘着剤として、ホットメルト粘着剤を用いることもできる。ホットメルト粘着剤は、加熱することによって軟化して塗工できる粘着剤であって、常温で粘着性を有するものである。本明細書においては、前記ホットメルト粘着剤も、感圧型粘着剤の範疇に含まれる。感圧型粘着剤としては、例えば、天然ゴム系、合成ゴム系、アクリル樹脂系、ポリビニルエーテル樹脂系、ウレタン樹脂系、シリコーン樹脂系などが挙げられる。なお、前記粘着剤には、バイオマス由来成分が含有されていてもよい。
粘着剤層52は、透明(無色透明又は有色透明)又は不透明のいずれでもよいが、通常、透明である。
粘着剤層52の厚みは、特に限定されず、例えば、10μm〜50μmであり、好ましくは、20μm〜35μmである。
上述のように、タックラベル5は、粘着部と、非粘着部と、を有することが好ましい。
粘着部は、粘着剤層52の裏面が露出した部分(粘着剤層52の露出面)から構成され、非粘着部は、粘着剤層52の裏面が露出していない部分から構成される。タックラベル5の粘着部は、被着体に剥離可能に接着し、さらに、剥離後に被着体に再貼付可能である。タックラベル5の非粘着部は、被着体(シート蓋4や容器本体3)に接着させることができない又は極めて弱く接着する。この非粘着部は、タックラベル5の摘まみ部59を構成する。
本実施形態では、タックラベル5の摘まみ部59は、縦方向(又は横方向)の一方側の端部に形成されている。図4において、粘着部と非粘着部を判りやすく図示するため、粘着部に無数のドットを付し、非粘着部を無地としている。
基材51に粘着部及び非粘着部を形成する手段としては、例えば、図5(a)に示すように、基材51の裏面全体に粘着剤層52をベタ状(又はドット状或いはストライプ状)に積層し、且つ、その粘着剤層52の裏面の一部分(例えば、縦方向一方側の端部)にマスキング層53をベタ状に積層する、同図(b)に示すように、基材51の一部分(例えば、縦方向一方側の端部)を除く基材51の裏面に粘着剤層52をベタ状(又はドット状或いはストライプ状)に積層する、などが挙げられる。
前記(a)の構成では、マスキング層53によって粘着剤層52の裏面の粘着力が隠蔽され、マスキング層53が設けられた部分は、被着体に接着させることができない又は極めて弱く接着する、摘まみ部59(非粘着部)となる。マスキング層53としては、例えば、紫外線硬化型インキからなる印刷層、シリコーン樹脂や微粒子などを含む剥離層などを用いることができる。マスキング層53の厚みを大きく形成すると、被着体に接着させることができない摘まみ部59(非粘着部)を得ることができ、マスキング層53の厚みを比較的小さくすると、被着体に極めて弱く接着する摘まみ部59(非粘着部)を得ることができる。
前記(b)の構成では、粘着剤層52が設けられていない部分(つまり、基材51の裏面が露出した部分)は、被着体に接着させることができない、摘まみ部59(非粘着部)となる。
<筒状シュリンクフィルム(封緘材)>
図6は、封緘材である筒状シュリンクフィルム6の斜視図である。
この欄で説明する筒状シュリンクフィルム6(封緘材)は、容器2に装着する前の状態であることに留意されたい。
筒状シュリンクフィルム6は、シート状の柔軟な熱収縮性フィルムが筒状に形成されたものである。筒状シュリンクフィルム6は、筒状であるため、その軸方向の一方側及び反対側にそれぞれ筒縁6a,6b(開口縁)を有する。
前記熱収縮性は、熱収縮温度(例えば、70℃〜100℃)に加熱されると収縮する性質をいう。熱収縮性フィルムは、前記熱収縮性を有するフィルムをいう。
前記熱収縮性フィルムとしては、熱収縮性を有する合成樹脂フィルム、不織布、発泡樹脂フィルム、これらの積層フィルムなどが挙げられる。なお、前記積層フィルムは、その積層物全体として熱収縮性を有することを条件として、熱収縮性を有さない層と熱収縮性を有する層の積層物であってもよい。好ましくは、熱収縮性フィルムとして、合成樹脂フィルム又は合成樹脂積層フィルムが用いられる。
前記合成樹脂フィルム又は合成樹脂積層フィルムの材質は、特に限定されず、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系;ポリプロピレン、環状オレフィンなどのオレフィン系;ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体などのポリスチレン系;ポリアミド系;塩化ビニル系などの熱可塑性樹脂から選ばれる1種、又は2種以上の混合物などが挙げられる。前記熱収縮性を有する合成樹脂フィルムは、1つの樹脂層で構成されていてもよく、又、異種若しくは同種の異なる複数の樹脂層から構成されていてもよい。比較的軟らかく且つ切断用補助線を利用して裂けやすいことから、ポリスチレン系樹脂層を含むフィルムを用いることが好ましく、さらに、ポリスチレン系樹脂フィルム、或いは、ポリスチレン系樹脂層とポリエステル系樹脂層が積層された積層フィルムを用いることがより好ましい。また、熱収縮性フィルムとして、バイオマス由来の合成樹脂フィルム(例えば、バイオポリエチレン、ポリ乳酸、これらと異種若しくは同種のフィルムとの積層フィルムなど)を使用してもよい。
熱収縮性フィルムは、透明又は不透明の何れでもよいが、好ましくは、透明なフィルムが用いられる。
前記熱収縮性フィルムの厚みは、特に限定されないが、例えば、8μm〜100μm、更に、20μm〜80μm程度のものを用いることができる。
なお、熱収縮性フィルムには、必要に応じて、任意の文字などが表れたデザイン印刷層(図示せず)が設けられていてもよい。さらに、熱収縮性フィルムには、必要に応じて、任意の機能層が設けられていてもよい。前記機能層としては、表面保護層、滑り層などが挙げられる。
前記熱収縮性フィルムとしては、少なくとも第1方向に主として熱収縮するフィルムが用いられ、第2方向に若干熱収縮又は熱伸長するフィルムを用いてもよい。前記第1方向は、フィルムの面内における1つの方向を意味し、第2方向は、前記面内において前記第1方向と直交する方向である。かかる熱収縮性フィルムとしては、第1方向に主として延伸された1軸延伸又は2軸延伸フィルムを用いることができる。
前記熱収縮性フィルムの第1方向(熱収縮方向)における熱収縮率は、特に限定されないが、好ましくは20%以上であり、より好ましくは、30%以上であり、さらに好ましくは40%以上である。なお、前記第1方向における熱収縮率は、大きいほど好ましいが、それにも自ずと限界があるため、前記第1方向における熱収縮率は、理論上、100%未満である。前記熱収縮性フィルムが第2方向に熱変化するフィルムである場合、その第2方向における熱収縮率は、例えば、−3〜15%であり、好ましくは0〜10%である。前記熱収縮率のマイナスは、熱伸長を意味する。
熱収縮率は、加熱前(標準状態下で24時間保存)のフィルムの長さ(元の長さ)と、90℃温水中に10秒間浸漬して取り出した後のフィルムの長さ(浸漬後の長さ)と、をそれぞれ標準状態下で計測し、下記式に代入して求められる。なお、各フィルムの長さは、標準状態下で計測する。標準状態は、23℃、1気圧、50%RHをいう。
熱収縮率(%)=[{(第1方向(又は第2方向)の元の長さ)−(第1方向(又は第2方向)の浸漬後の長さ)}/(第1方向(又は第2方向)の元の長さ)]×100。
前記熱収縮性フィルムの第1方向(主たる熱収縮方向)が周方向となるように、そのフィルムを筒状に丸め、熱収縮性フィルムの第1側端部を第2側端部に重ね合わせて接着して接合部61を形成することにより、筒状シュリンクフィルム6が構成されている。
前記第1側端部と第2側端部の接着方法は、特に限定されず、溶剤を用いた溶着、接着剤を用いた接着、熱溶着などが挙げられる。
容器装着前の筒状シュリンクフィルム6の周長は、例えば、容器2の被装着部位の最大周長×1倍を超え同×1.5倍以下であり、好ましくは同×1.01倍〜同×1.3倍であり、より好ましくは同×1.02倍〜同×1.15倍である。
筒状シュリンクフィルム6には、切断用補助線7が形成されている。
切断用補助線7は、フィルムを切れ易くするために筒状シュリンクフィルム6に形成された線である。切断用補助線7は、その線に沿って筒状シュリンクフィルム6が切れ易くなるものでもよく、或いは、筒状シュリンクフィルム6を切断する当初の切っ掛けとなるものでもよい。切断用補助線7としては、ミシン目線、ハーフカット線、脆弱線、切込み線などが挙げられる。ミシン目線、ハーフカット線、及び脆弱線は、切断当初の切っ掛けとなるものであると共にその線に沿って切れ易くなるものでもある。切込み線は、切断当初の切っ掛けとなるものである。
前記ミシン目線は、ミシン針の縫い目跡の如く、フィルムの厚み方向に貫通する貫通孔部が断続的に連なった線である。つまり、ミシン目線は、貫通孔部と非貫通部が交互に連なって形成された線である。前記ハーフカット線は、フィルムの厚み方向に貫通せず、略V字状に切り込んだ刻み部が連続する線である。脆弱線は、フィルムを部分的に脆弱化させた脆弱部が連続する線である。切込み線は、フィルムの縁から形成された切り目である。
本実施形態では、切断用補助線7としてミシン目線71が用いられている。前記ミシン目線71の貫通孔部の長さは、例えば、0.5mm〜3mmであり、好ましくは1mm〜2mmである。ミシン目線71の非貫通部の長さは、例えば、0.5mm〜3mmであり、好ましくは1mm〜1.5mmである。
切断用補助線7は、筒状シュリンクフィルム6の軸方向に延設される。切断用補助線7は、筒状シュリンクフィルム6の軸方向と略平行に延設されていてもよく、或いは、その軸方向に対して傾斜状に延設されていてもよい。図示例では、切断用補助線7は、筒状シュリンクフィルム6の軸方向と略平行に延設されている。
切断用補助線7は、筒状シュリンクフィルム6の一方側の筒縁6aから反対側の筒縁6bまで形成されていてもよく、或いは、筒状シュリンクフィルム6の一方側の筒縁6aから軸方向中途部まで形成されていてもよい。好ましくは、切断用補助線7は、図示例のように、筒状シュリンクフィルム6の一方側の筒縁6aから反対側の筒縁6bにまで形成される(軸方向全体に亘って延設される)。
切断用補助線7は、1本でもよいが、好ましくは、独立して2本以上設けられる。図示例では、切断用補助線7は、筒状シュリンクフィルム6の周方向に所定間隔を開けて2本設けられている。
この2本の切断用補助線7の間隔は、筒状シュリンクフィルム6を容器2に熱収縮装着した際に、2本の切断用補助線7(ミシン目線71)がそれぞれタックラベル5の側縁又は側縁の外側近傍に位置するように設定される。前記設定は、筒状シュリンクフィルム6の周長及び熱収縮率を考慮して行なえばよい。
<容器包装体>
図7は、容器包装体1の斜視図、図8は、容器包装体1の正面図、図9は、容器包装体1の断面図を示す。なお、図9の断面図においては、便宜上、図5(b)の態様のタックラベル5(基材の裏面の一部分に粘着剤層が設けられ且つ基材の裏面が露出した部分が非粘着部とされているタックラベル)を図示している(以下、容器包装体1を示す他の断面図においても同様)。
図7乃至図9を参照して、本発明の容器包装体1は、容器本体3及びシート蓋4を有する容器2と、タックラベル5と、封緘材である筒状シュリンクフィルム6と、を有する。内容物Aが収納された容器本体3及びシート蓋4を有する容器2、タックラベル5及び筒状シュリンクフィルム6の各構成は、上述の通りである。
これらから構成された容器包装体1は、タックラベル5がシート蓋4と容器本体3の胴部31に跨がって貼り付けられており、筒状シュリンクフィルム6がタックラベル5の一部分を覆いつつ、シート蓋4の周端領域及び胴部31の縁部32側周端領域に熱収縮装着されており、タックラベル5の残部58が筒状シュリンクフィルム6のシート蓋側の筒縁6a及び胴部側の筒縁6bの少なくともいずれか一方から延出されている。
具体的には、タックラベル5は、その粘着部を介してシート蓋4の表面と胴部31の表面に架け渡すように貼り付けられている。好ましくは、タックラベル5は、その粘着部を介してシート蓋4のベロ部41の表面と胴部31の表面に架け渡すように貼り付けられている。
シート蓋4との関係では、タックラベル5は、少なくともベロ部41の先端部に貼り付けられていればよく、例えば、タックラベル5がベロ部41の先端部のみに貼り付けられていてもよく、或いは、タックラベル5がベロ部41の全体に貼り付けられていてもよく、或いは、ベロ部41からシート蓋4のベロ部41以外の箇所まで貼り付けられていてもよい。タックラベル5が貼り付けられたベロ部41は、縁部32(フランジ部321)において下方に折れ、胴部側に折り曲げられている。
容器本体3の胴部31との関係では、タックラベル5は、胴部31の縁部側周端領域(胴部31の上方領域)に貼り付けられている。胴部31の縁部側周端領域は、胴部31のうち、縁部32の直近から所定長さ離れた箇所までの領域をいう。
タックラベル5の摘まみ部59は、シート蓋側に配置されていてもよく、或いは、胴部側に配置されていてもよい。本実施形態では、タックラベル5は、その摘まみ部59が胴部側となるように、摘まみ部59を下方にして、シート蓋4と胴部31に跨がって貼り付けられている。
タックラベル5は、胴部31に対して剥離可能な状態で貼り付けられている。また、タックラベル5は、シート蓋4(ベロ部41を含むシート蓋4)に対して剥離可能な状態で貼り付けられていてもよく、或いは、剥離困難又は剥離不能な状態で貼り付けられていてもよい。図示例では、タックラベル5は、シート蓋4(ベロ部41を含むシート蓋4)に対して剥離可能な状態で貼り付けられている。上述のように、粘着部は、剥離後再貼付可能なので、前記タックラベル5は、シート蓋4及び胴部31から剥離した後、再びシート蓋4の表面及び/又は胴部31の表面に貼り付けることもできる。
タックラベル5の胴部31の表面に対する剥離強度は、人力で剥離可能な程度で適宜設定されるが、例えば、0.01N/25mm〜3N/25mmであり、好ましくは0.05N/25mm〜2N/25mmである。本明細書において、剥離強度は、JIS Z 0237に準じ、幅25mm×長さ100mmの試験片を、剥離角度:90度、剥離速さ:300mm/分、温度:23℃の条件下で剥離したときに測定される値である。
タックラベル5のシート蓋4の表面に対する剥離強度は、例えば、0.01N/25mm以上であり、その上限は特に限定されない。もっとも、現実的な数値では、タックラベル5のシート蓋4の表面に対する剥離強度の上限は、25N/25mm以下である。一般的には、剥離強度が3N/25mm以下である場合には、人力で容易に剥離でき、剥離強度が3N/25mmを越え且つ次第に大きくなっていくと、それに応じて、人力で剥離困難になり、さらに剥離強度が大きくなると人力で剥離不能になる。後述するように、筒状シュリンクフィルム6(封緘材)の分断と同時にシート蓋4の開封を行なう場合において、タックラベル5がシート蓋4(ベロ部41)から不用意に剥がれないようにするために、タックラベル5は、シート蓋4(ベロ部41)の表面に強固に貼り付いていることが好ましい(つまり、タックラベル5が比較的大きな剥離強度でシート蓋4に貼り付けられていることが好ましい)。他方、タックラベル5が剥離可能な程度の接着強度でシート蓋4に貼り付けられていても、筒状シュリンクフィルム6(封緘材)の分断と同時にシート蓋4の開封を行なうこともでき、また、使用者によっては、タックラベル5をシート蓋4から引き剥がすことを所望する場合もある。このような場合には、タックラベル5は、剥離可能な程度の剥離強度でシート蓋4に貼り付けられていることが好ましい。
前記剥離強度は、シート蓋4の表面の材質及び胴部31の表面の材質と粘着剤の種類とを適宜選択することにより調整できる。
前記タックラベル5が貼り付けられた容器2の外側に、筒状シュリンクフィルム6が熱収縮装着されている。
装着された筒状シュリンクフィルム6は、タックラベル5の一部分を覆いつつ、シート蓋4の周端領域及び胴部31の縁部側周端領域を覆っている。シート蓋4の周端領域は、シート蓋4のうち、シート蓋4の周縁から所定長さ離れた箇所までの領域(上面視で、シート蓋4の周縁を含む帯環状の領域)をいう。筒状シュリンクフィルム6は、シート蓋4の周端領域及び胴部31の縁部側周端領域に略密着している。なお、タックラベル5が存在する箇所においては、筒状シュリンクフィルム6は、タックラベル5の表面に略密着している。ただし、筒状シュリンクフィルム6は、熱収縮装着の特質上、外方に突出したフランジ部321の下方において胴部31から離れている。
一部分が筒状シュリンクフィルム6で覆われたタックラベル5の、残部58(タックラベル5のうち前記一部分以外の部分)は、筒状シュリンクフィルム6に覆われておらず、筒状シュリンクフィルム6の筒縁から延出されている。
前記タックラベル5の残部58は、筒状シュリンクフィルム6のシート蓋側の筒縁6a及び胴部側の筒縁6bの少なくともいずれか一方から延出される。例えば、タックラベル5の残部58がシート蓋側の筒縁6aから延出されている場合、タックラベル5の残部58は、シート蓋4の表面に沿って突出する。例えば、タックラベル5の残部58が胴部側の筒縁6bから延出されている場合、タックラベル5の残部58は、胴部31の表面に沿って突出する。
図示例では、タックラベル5の残部58は、胴部側の筒縁6bから延出されている。また、この残部58は、タックラベル5の摘まみ部59(非粘着部)とされている。
さらに、前記タックラベル5の残部58が延出されている筒状シュリンクフィルム6の筒縁6bのうち、タックラベル5の側縁5a又は側縁5aの外側近傍に対応する位置から、切断用補助線7が形成されている。タックラベル5の残部58である摘まみ部59が胴部側の筒縁6bから延出されている場合、切断用補助線7は、その胴部側の筒縁6bのうちタックラベル5の側縁5aに対応する位置から形成され、又は、その胴部側の筒縁6bのうちタックラベル5の側縁5aの外側近傍に対応する位置から形成される。
前記外側近傍は、例えば、タックラベル5の側縁5aから7mm以内の範囲(図8の符号Wで示す範囲)を含み、好ましくは、タックラベル5の側縁5aから5mm以内の範囲を含み、より好ましくは、タックラベル5の側縁5aから3mm以内の範囲を含む。なお、前記外側近傍は、タックラベル5に重ならない位置である。
上述のように、ミシン目線71(切断用補助線7)が軸方向全体に亘って形成されている筒状シュリンクフィルム6を用いた場合には、ミシン目線71(切断用補助線7)は、概ね、タックラベル5の側縁5aに沿って延在する。なお、切断用補助線7が軸方向と略平行に直線状に延設されている場合であっても、熱収縮装着の特質上、容器2の被装着部位の外形に応じて筒状シュリンクフィルム6が変形するため、それに応じて切断用補助線7も若干変形する。
上記容器包装体1は、図10に示すように、シート蓋4と容器本体3の胴部31に跨がるようにタックラベル5を貼り付けた後、筒状に開いた筒状シュリンクフィルム6(二点鎖線で示す)を外嵌し、それを加熱することによって熱収縮させることによって得られる。筒状シュリンクフィルム6を容器2に外嵌する際には、タックラベル5の側縁5a又はその外側近傍に対応するように、筒状シュリンクフィルム6の切断用補助線7を位置合わせし、且つ、筒状シュリンクフィルム6の胴部側の筒縁6bからタックラベル5の残部58(摘まみ部59)が外出するように、筒状シュリンクフィルム6を位置合わせる。
<容器包装体の使用>
本発明の容器包装体1は、シート蓋4の周端領域及び胴部31の縁部側周端領域に筒状シュリンクフィルム6が熱収縮装着されているので、封緘材である筒状シュリンクフィルム6を取り外さない限り、シート蓋4を開封できない。かかる封緘材が具備されている容器包装体1は、悪戯などを防止でき、内容物Aの未使用状態が保証される。
また、従来ではこの種の容器の封緘材としてオーバーラップフィルムが用いられてきたが、本発明のように筒状シュリンクフィルム6を用いることにより、フィルムの材料量を削減できる。フィルム(封緘材)の材料量を削減できる本発明の容器包装体1は、環境保護の観点から非常に好ましいものである。
容器包装体1の使用時には、筒状シュリンクフィルム6を取り外す。
タックラベル5の残部58が筒状シュリンクフィルム6の筒縁から延出されているので、その残部58を指で掴み、引き出すことによって、筒状シュリンクフィルム6を容器2から取り外すことができる。タックラベル5の残部58が摘まみ部59とされている場合には、その残部58を容易に容器2から起して摘まむことができる。
また、切断用補助線7が形成されている場合には、図11に示すように、タックラベル5の残部58を摘まんで引き出すと、切断用補助線7を切っ掛けとして筒縁6bから筒状シュリンクフィルム6が簡単に切断されていくようになる。特に、切断用補助線7がミシン目線71からなる場合には、そのミシン目線71に略沿って筒状シュリンクフィルム6が破断し、筒状シュリンクフィルム6を容易に分断できる。
図11に示すように、容器2に装着された筒状シュリンクフィルム6のうち、少なくとも胴部31の縁部側周端領域を覆っている部分を分断すると、筒状シュリンクフィルム6を容器2から簡単に除去できる。
本実施形態のように、タックラベル5がシート蓋4のベロ部41に貼り付けられ且つタックラベル5の残部58が筒状シュリンクフィルム6の胴部側の筒縁6bから延出されている場合、前述のようにタックラベル5の残部58を摘まんで筒状シュリンクフィルム6を分断した後、さらに、引き上げると、図12に示すように、シート蓋4を容器本体3から引き剥がすこともできる。このように筒状シュリンクフィルム6の除去とシート蓋4の開封を1つのアクションで同時に行なうこともできる。
なお、タックラベル5はシート蓋4のベロ部41の表面に対して略平行な方向に引っ張られるので、比較的小さい剥離強度でタックラベル5の粘着部がベロ部41に接着されていても、前述のようにタックラベル5を引き上げることにより、シート蓋4を胴部31の縁部32から剥離できる。もっとも、シート蓋4を剥離している途中で、タックラベル5がベロ部41から不用意に剥がれないようにするという観点では、タックラベル5のシート蓋4のベロ部41の表面に対する剥離強度を大きくすることが好ましい。このような観点でのタックラベル5のシート蓋4のベロ部41の表面に対する剥離強度は、例えば、5N/25mm〜15N/25mmであり、好ましくは、8N/25mm〜10N/25mmである。
本発明の容器包装体1は、特に、即席麺、即席ご飯、スープなどのお湯又は水で加工する食品を収納する場合に好適である。
具体的には、上述のように、タックラベル5の残部58を利用して筒状シュリンクフィルム6を除去すると同時にシート蓋4をある程度まで開封し、容器本体3の開口から収納空間内にお湯などを注いだ後、そのシート蓋4を再び閉じてタックラベル5を容器本体3の胴部31に再貼付する。シート蓋4で容器本体3の開口を再封し且つタックラベル5を胴部31に再貼付してシート蓋4の戻りを防止することにより、例えば、お湯によって即席麺を良好に調理できる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態の様々な例を説明するが、その説明に於いては、主として上記第1実施形態と異なる構成及び効果について説明し、同様の構成などについては、(その説明を行ったものとして)用語又は符号をそのまま援用し、その構成などの説明を省略する場合がある。
上記第1実施形態では、切断用補助線7としてミシン目線71を用いた場合を例示したが、例えば、図13に示すように、切断用補助線7が切込み線72であってもよい。切込み線72は、タックラベル5の残部58が延出されている筒状シュリンクフィルム6の筒縁6bのうち、タックラベル5の側縁5a又は側縁5aの外側近傍に対応する位置から形成されていることが好ましい。
上記第1実施形態では、タックラベル5の残部58が筒状シュリンクフィルム6の胴部側の筒縁6bから延出されているが、例えば、図14に示すように、タックラベル5の残部58が、筒状シュリンクフィルム6の胴部側の筒縁6b及びシート蓋側の筒縁6aの双方から延出されていてもよい。この場合でも、両筒縁6a,6bから延出されたタックラベル5の残部58,58は、摘まみ部59(非粘着部)とされていることが好ましい。
また、特に図示しないが、タックラベル5の残部58が、筒状シュリンクフィルム6のシート蓋側の筒縁6aのみから延出されていてもよい。
タックラベル5の残部58が筒状シュリンクフィルム6のシート蓋側の筒縁6aから延出されていている場合、図15に示すように、残部58を摘まんで引き出すと、シート蓋側の筒縁6aから筒状シュリンクフィルム6を破断させることもできる。図15に示すように、容器2に装着された筒状シュリンクフィルム6のうち、少なくともシート蓋4の周端領域を覆っている部分を分断すると、筒状シュリンクフィルム6を容易に分断できる。この場合、タックラベル5は、シート蓋4に対して剥離可能に貼り付けられている、或いは、後述するように、シート蓋4に貼り付けられていない状態とされる。また、このようにシート蓋側の筒縁6aから開封する場合、上述の切込み線72が筒状シュリンクフィルム6の筒縁6aのうち、タックラベル5の側縁5a又は側縁5aの外側近傍に対応する位置に形成されていてもよい(図示せず)。
さらに、上記第1実施形態では、タックラベル5がシート蓋4及び胴部31の双方に貼り付けられた状態でシート蓋4と胴部31に跨がるように配置されているが、例えば、図16に示すように、タックラベル5がシート蓋4に貼り付けられ且つ胴部31に貼り付けられていない状態でシート蓋4と胴部31に跨がるように配置されていてもよい。この場合、タックラベル5の裏面のうち、胴部31に対応する部分は、非粘着部とされる。また、図17に示すように、タックラベル5が胴部31に貼り付けられ且つシート蓋4に貼り付けられていない状態でシート蓋4と胴部31に跨がるように配置されていてもよい。この場合、タックラベル5の裏面のうち、シート蓋4に対応する部分は、非粘着部とされる。
タックラベル5が胴部31及びシート蓋4の少なくとも一方に貼り付けられた状態でシート蓋4と胴部31に跨がって配置されていれば、タックラベル5の残部58を摘まんで引き出した際に、筒状シュリンクフィルム6の少なくとも胴部31の縁部側周端領域又はシート蓋4の周端領域を分断でき、筒状シュリンクフィルム6を容器2から除去できる。
また、上記第1実施形態では、タックラベル5はシート蓋4のベロ部41に貼り付けられているが、図18に示すように、タックラベル5が、シート蓋4のベロ部41以外の箇所に貼り付けられていてもよい。ベロ部41以外にタックラベル5が貼り付けられている場合でも、タックラベル5の残部58を摘まんで引き出した際に、筒状シュリンクフィルム6の少なくとも胴部31の縁部側周端領域又はシート蓋4の周端領域を分断でき、筒状シュリンクフィルム6を容器2から除去できる。なお、シート蓋4に対するタックラベル5の剥離強度を比較的大きくすると(例えば、タックラベル5がシート蓋4から剥離困難な程度の剥離強度で貼り付けられる場合)、シート蓋4のベロ部41以外の箇所にタックラベル5が貼り付けられている場合であっても、胴部側の筒縁6bから延出されたタックラベル5の残部58を摘まんで引き出し、筒状シュリンクフィルム6の分断とシート蓋4の開封を同時に行なうことも可能となる。
なお、上記第1実施形態の容器包装体1の製造方法にあっては、予め筒状に形成されている筒状シュリンクフィルム6を容器2に外嵌する場合を説明したが、容器2を利用して筒状シュリンクフィルム6を形成した後にそれを加熱してもよい。
例えば、帯状の熱収縮性フィルムを容器2の周囲に巻き付け且つその第1側端部と第2側端部を重ねて接着することにより、容器2の周囲を包囲する筒状シュリンクフィルム6を形成した後、それを加熱しても、本発明の容器包装体1が得られる。
1 容器包装体
3 容器本体
31 胴部
32 縁部
4 シート蓋
41 シート蓋のベロ部
5 タックラベル
5a タックラベルの側縁
51 タックラベルの基材
52 タックラベルの粘着剤層
58 タックラベルの残部
6 筒状シュリンクフィルム(封緘材)

Claims (6)

  1. 収納空間を画成する胴部と前記収納空間に連通した開口を画成する前記胴部の縁部とを有する容器本体と、前記収納空間に収納された内容物と、前記開口を閉塞するシート蓋であって前記胴部の縁部に剥離可能に接着されたシート蓋と、基材と前記基材の裏面に設けられた粘着部とを有するタックラベルと、封緘材と、を有し、
    前記タックラベルが、前記胴部及びシート蓋の少なくとも一方に貼り付けられた状態で前記シート蓋と前記胴部に跨がって配置されており、
    前記封緘材が、筒状シュリンクフィルムを有し、
    前記筒状シュリンクフィルムが前記タックラベルの一部分を覆いつつ、前記シート蓋の周端領域及び前記胴部の縁部側周端領域に熱収縮装着されており、
    前記タックラベルの残部が、前記筒状シュリンクフィルムのシート蓋側の筒縁及び胴部側の筒縁の少なくともいずれか一方から延出されている、容器包装体。
  2. 前記タックラベルの残部が延出されている前記筒状シュリンクフィルムの筒縁のうち、前記タックラベルの側縁又は側縁の外側近傍に対応する位置から、切断用補助線が形成されている、請求項1に記載の容器包装体。
  3. 前記シート蓋の一部分に、ベロ部が延設されており、
    前記タックラベルが、前記シート蓋のベロ部に貼り付けられている、請求項1または2に記載の容器包装体。
  4. 前記シート蓋のベロ部が、前記胴部側に折れ曲がっており、
    前記タックラベルの残部が、少なくとも前記筒状シュリンクフィルムの胴部側の筒縁から延出されていると共に、
    前記切断用補助線が、少なくとも前記筒状シュリンクフィルムの胴部側の筒縁のうち、前記タックラベルの側縁又は側縁の外側近傍に対応する位置から形成されている、請求項3に記載の容器包装体。
  5. 前記タックラベルの残部が、タックラベルの摘まみ部とされている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の容器包装体。
  6. 前記タックラベルが、前記胴部及びシート蓋に剥離可能に貼り付けられている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の容器包装体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024014515A1 (ja) * 2022-07-14 2024-01-18 Toppanホールディングス株式会社 包装体および包装体の製造方法

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