JP2013256299A - 蓋材、保形シート付き蓋材、及び包装体 - Google Patents

蓋材、保形シート付き蓋材、及び包装体 Download PDF

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Abstract

【課題】 蓋材の貼付作業を簡素化でき、開封の有無を容易に判別できる包装体を提供する。
【解決手段】 本発明の包装体1は、取出口4を有する包材2と、取出口4を覆うように包材2の表面に再剥離再接着可能に貼付された蓋材3であって、一端部に摘み部31が設けられ且つ一端部から剥離可能な蓋材3と、を有し、蓋材3は、摘み部31を含む蓋基材32と、蓋基材32から一体的に延設された封緘部7と、を有し、蓋基材32には、摘み部31の縁に連なり且つ蓋材3の剥離方向に対して傾斜した傾斜縁32aが形成され、封緘部7が、蓋基材32の傾斜縁32aから延設されていると共に、封緘部7の裏面が、前記包材2の表面に貼付されており、前記蓋基材32と封緘部7との間に易破断領域が介在されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、物品を包装した包材の取出口を塞ぐ蓋材、及びその包材に蓋材が貼付された包装体などに関し、特に、水、薬剤、アルコールなどの液体が含浸されたウェットシートを包装するために好適な包材用蓋材及び包装体などに関する。
ウェットシートが包装された包装体として、取出口を有する包材と、前記取出口を覆うように包材の表面に剥離可能に貼付されたフィルム状の蓋材と、を有する包装体が知られている。
かかる包装体からウェットシートを取り出す際には、蓋材の一端部を捲り上げ、ウェットシートを取り出した後には、蓋材を包材の表面に再貼付することにより、元のように取出口を蓋材で覆うことができる。
しかしながら、かかる包装体は、蓋材にて取出口を容易に再封できるので、第3者が、蓋材を不正に開封した後、再封する場合もある。
このような不正開封を未然に防止する又は不正開封されたことを容易に発見できるようにするため、特許文献1には、包材と蓋材に跨がって封緘ラベルが貼付された包装体が開示されている。
特許文献1の包装体は、封緘ラベルを通じて蓋材の開封の有無を容易に判別でき、さらに、蓋材に残存した封緘ラベルの一部分を容易に除去できるという優れた効果を有する。
しかしながら、特許文献1の包装体を製造する際には、蓋材を包材に貼付した後、さらに、封緘ラベルを貼付しなければならない。このように包装体の製造途中に、2回の貼付工程を行う場合、2台の貼付装置が必要となる上、蓋材に対する封緘ラベルの貼付位置がずれるおそれがある。
特開2010−058837号公報
本発明の目的は、比較的簡単に製造でき、開封の有無を容易に判別できる蓋材、保形シート付き蓋材、及びその包装体を提供することである。
本発明の蓋材は、物品を取り出すための取出口を有する包材の前記取出口を覆って前記包材に再剥離再接着可能に貼付可能で且つ一端部から他端部の方向に剥離可能な蓋材であって、前記一端部に摘み部が設けられた蓋基材と、前記蓋基材から一体的に延設された封緘部と、前記蓋基材及び封緘部の裏面に設けられた粘着剤層と、を有し、前記蓋基材には、前記摘み部の縁に連なり且つ蓋材の剥離方向に対して傾斜した傾斜縁が形成され、前記封緘部が、前記蓋基材の傾斜縁から延設されており、前記蓋基材と封緘部との間に易破断領域が介在されている。
本発明の蓋材は、封緘部が蓋基材から一体的に延設されているので、従来のように、封緘ラベルと蓋材を別々に製造する必要がなく、又、これらを別々に包材に貼付する必要もない。
さらに、本発明の蓋材は、蓋基材と封緘部の間に易破断領域が設けられているので、包材に貼付した蓋材を、その一端部から他端部の方向(剥離方向)に捲り上げると、易破断領域において破断し得る。この破断跡を視覚で確認することにより、蓋材が一度開封されたことを容易に判別できる。
本発明の好ましい蓋材は、前記易破断領域に、平面視山型線状の先端を有する切込み部が形成されている。
かかる蓋材によれば、易破断領域において破断した後の破断跡が、切込み部の山型線状に沿った山型状となる。このため、破断跡を視覚又は触覚により、確実に確認できる。
本発明の別の局面によれば、保形シート付き蓋材を提供する。
この保形シート付き蓋材は、前記蓋材が前記粘着剤層を介して保形シートの表面に貼付されており、前記易破断領域の裏面が、前記保形シートの表面に弱く接着され又は非接着とされ、前記封緘部の裏面が、前記易破断領域よりも前記保形シートの表面に強く接着されている。
好ましくは、前記保形シートの裏面には、粘着剤層が設けられる。
かかる保形シート付き蓋材は、保形シートを包材に貼付することにより、蓋材を包材に貼付できる。保形シートに貼付された蓋材は、平坦性を維持し易いので、蓋材が歪む又は皺になることなく、包材に貼付できる。
さらに、前記易破断領域の裏面が、前記保形シートの表面に弱く接着され又は非接着とされ、前記封緘部の裏面が、前記易破断領域よりも保形シートの表面に強く接着されているので、蓋材を引き剥がした際に、易破断領域に引き裂き力が集中し易くなり、封緘部が保形シート(包材)の表面に貼付されたままで、易破断領域において確実に破断し得る。
本発明の別の局面によれば、包装体を提供する。
この包装体は、物品を取り出すための取出口を有する包材と、前記取出口を覆うように前記包材の表面に再剥離再接着可能に貼付された蓋材であって、一端部に摘み部が設けられ且つ一端部から他端部の方向に剥離可能な蓋材と、を有し、前記蓋材は、前記摘み部を含む蓋基材と、前記蓋基材から一体的に延設された封緘部と、を有し、前記蓋基材には、前記摘み部の縁に連なり且つ蓋材の剥離方向に対して傾斜した傾斜縁が形成され、前記封緘部が、前記蓋基材の傾斜縁から延設されていると共に、前記封緘部の裏面が、前記包材の表面に貼付されており、前記蓋基材と封緘部との間に易破断領域が介在されている。
本発明の包装体は、蓋基材に封緘部が一体的に設けられているので、蓋材を包材の表面に貼付すると同時に封緘部を包材の表面に貼付することにより得ることができる。従って、従来のように、貼付工程を2回別々に行う必要がなく、また、蓋材に対する封緘部の位置の合わせも不要である。
さらに、本発明の包装体は、蓋基材と封緘部の間に易破断領域が設けられているので、蓋材の初回開封時に、摘み部から蓋材を剥離方向に引き剥がすと、易破断領域において破断し得る。よって、封緘部が包材の表面に貼付されたままで、蓋材が剥がれる。
この破断跡を視覚で確認することにより、蓋材が一度開封されたことを容易に判別できる。
本発明の好ましい包装体は、前記易破断領域の裏面が、前記包材の表面に弱く接着され又は非接着とされ、前記封緘部の裏面が、前記易破断領域よりも包材の表面に強く接着されている。
かかる包装体によれば、蓋材の初回開封時に、易破断領域に引き裂き力が集中し易くなり、封緘部が包材の表面に貼付されたままで、易破断領域において確実に破断し得る。
本発明の蓋材は、蓋基材に封緘部が一体的に設けられているので、比較的簡単に製造でき、さらに、その貼付工程も1度で済む。
本発明の保形シート付き蓋材は、蓋材が歪んだりすることなく、包材の表面に簡易に貼付できる。
本発明の包装体は、蓋材と封緘部を同時に包材の表面に貼付することにより得ることができるので、比較的簡単に製造できる。
さらに、本発明の包装体は、蓋材の初回開封時に、易破断領域において破断するので、その破断跡を視覚などを通じて確認することにより、蓋材の開封の有無を判別できる。
本発明の1つの実施形態に係る包装体の斜視図。 同包装体の平面図。 図2のIII−III線で切断した端面図。 図2のIV−IV線で切断した端面図。 包材の平面図。 保形シートの平面図。 蓋材の平面図。 蓋材の一部を拡大した平面図。 蓋材の一部を拡大した背面図。 離型層が設けられた保形シート原反の平面図。 第1切断線を形成した後の蓋基材原反の平面図。 (a)は、第1切断線で区画された領域を除去し、さらに、第2切断線を形成した後の蓋基材原反の平面図、(b)は、保形シート付き蓋材の平面図、(c)は、図12(b)のXIIc−XIIc線断面図。 本発明の他の実施形態に係る蓋材の一部を拡大した平面図。 本発明の更なる他の実施形態に係る蓋材の一部を拡大した平面図。 本発明の更なる他の実施形態に係る蓋材の平面図。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
なお、本明細書において、平面視の形状は、蓋材の表面又は包材の表面に対して法線方向から見た形状をいう。また、ある部材の表面は、包材の収納部から遠い側の面を指し、裏面は、その反対側(包材の収納部に近い側の面)を指す。用語を区別するために、「第1」、「第2」などの語を付す場合があるが、これらは順序や優劣などの特別な意味を持たない。さらに、「PPP〜QQQ]という記載は、「PPP以上QQQ以下」を意味する。
図1乃至図4に於いて、包装体1は、収納部内に物品Aが収納された包材2と、包材2の表面に貼付されたフィルム状の蓋材3と、を有する。
前記包材2の一部分には、包装された物品Aを取り出すための取出口4が形成されている。前記蓋材3は、前記取出口4を覆いつつ包材2の表面に再剥離再接着可能に貼付されている。
なお、蓋材3が再剥離再接着可能に貼付されているとは、蓋材3を人力で包材2から剥離でき、剥離した後、再び蓋材3を包材2の表面に貼付でき、この剥離と接着を何度か繰り返して行うことができることをいう。
本発明の包装体1の包装対象である前記物品Aは、特に限定されず、菓子などの食品、ネジなどの機械部品、クリップなどの文房具類、ナプキンなどの医薬部外品、ウェットシートなどの液体含有品などが挙げられる。
前記液体含有品としては、含浸させる液体及びその液体を含浸させる支持体の材質に応じて、様々なものが知られており、例えば、お手拭き、掃除用シート、ふきん、おしり拭き、油取りシート、化粧落としシートなどが挙げられる。
これらの液体含有品は、通常、図3に示すように、シートに液体を含浸させたウェットシートを複数枚積み重ねて構成されている。
前記液体は、特に限定されず、用途に応じて適宜選択される。例えば、水、アルコール、界面活性剤、除菌剤、抗菌剤、防腐剤、香料などの液体が挙げられる。これらは1種単独で、又は2種以上混合して用いることができる。
前記ウェットシートを構成するシートは、吸液性(吸水性及び/又は吸油性)を有していれば特に限定されず、例えば、吸液性を有する材料を含む不織布、織布、紙、多孔質シートなどを用いることができる。
なお、ウェットシートを包装した包装体1は、ウェットシート包装体とも呼ばれる。
包材2は、前記物品Aを収納可能であって物品Aを取り出すための取出口4を有するものであれば特に限定されないが、前記取出口4を塞ぐ蓋材3と協働して、前記物品Aを密封状(液漏れ及び空気が侵入しない密封状態)に包装できるものが好ましい。
包材2としては、樹脂成形品などのような外力によって簡単に変形しない容器、ピロー包装袋などのような柔軟なフィルム袋などを用いることができる。
図1乃至図4では、包材2として、柔軟性及び耐液性を有するフィルムから構成されたフィルム袋を用いた場合を例示している。なお、本発明において、フィルムとは、一般にシートと呼ばれている枚葉体が含まれる。
前記フィルムの材質は、特に限定されず、従来公知のものを用いることができ、例えば、合成樹脂フィルムを用いることができる。特に、物品Aとして液体含有品を包装する場合には、ガスバリア層を有するベースフィルムと、シーラント層と、を有する積層フィルムを用いることが好ましい。前記ベースフィルムとしては、アルミニウムを蒸着した合成樹脂フィルム(例えばアルミ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム)などが挙げられる。前記シーラント層としては、ポリエチレンフィルムなどが挙げられる。
前記積層フィルムの厚みは、通常、30μm〜100μm程度である。
前記フィルムにて物品Aの周囲を包み、フィルムの重ね合わせ部及び両端部を接着(熱シールなど)することにより、フィルム袋が構成される。フィルム袋の形態は、通常、ピロー包装であるが、他の形態でも構わない。
かかるフィルム袋(包材2)の一面には、取出口4が開口されている。
取出口4は、図5に示すように、フィルム袋の一面に形成された平面視環状の第1切込み線21で囲われた領域に生じる。つまり、この第1切込み線21で囲われた領域全体を包材2から取り除くことによって、孔からなる取出口4が形成される。
前記第1切込み線21は、フィルムの厚み方向に貫通した切込みである。
前記平面視環状の第1切込み線21は、実質的に端部のない無端状の切込み線(完全な無端状の切込み線又は短い非貫通部を有する無端状の切込み線)である。無端状の切込み線は、図示したような平面視略楕円形状のほか、平面視略円形状、平面視略矩形状、平面視略三角形状、その他の任意の形状に形成できる。
取出口4を形成する第1切込み線21は、完全な無端状の切込み線(一筆書きからなる切込み線)でもよいが、図5に示すように、長い切込み211の一部分において厚み方向に貫通していない短い非貫通部212を有する無端状の切込み線が好ましい。フィルム袋の面内に完全な無端状の切込み線を形成してもよいが、その場合には、その切込み線で囲われた領域が打ち抜かれる(その領域に孔が生じる)。一部分において非貫通部を有する切込み線は、切込み線形成時に切込み線で囲われた領域が抜けず、蓋材3の初回の剥離時に、第1切込み線21で囲われた領域全体が蓋材3と共に切り取られ、その部分に取出口4を生じる。
もっとも、前記第1切込み線21は、無端状のミシン目線(複数の短い切込みの集合からなり、隣接する短い切込みの間に短い非貫通部を有する無端状の切込み線)でもよい。
このように切込み線が無端状のミシン目線であっても、それで囲われた領域全体が蓋材3と共に切り取られ、孔状の取出口4を生じる。
包材2の表面には、保形シート5が設けられていてもよい。前記保形シート5は、包材2が柔軟である場合、その柔軟な包材2の剛性を高めるために、包材2の表面であって取出口4よりも外側の領域に設けられる。もっとも、包材2の表面に保形シート5を設けずに、蓋材3を包材2の表面に直接貼付してもよい(図示せず)。
具体的には、保形シート5は、図6に示すように、包材2の一面の面積よりも小さい、所定の平面視形状(例えば、保形シート5の外形が略矩形状など)に形成されている。保形シート5の面内には、取出口4と略同形又は取出口4よりも少し大きな開口を生じるように、平面視略U字状又は略コの字状の第2切込み線52が形成されている。この第2切込み線52は、保形シート5の厚み方向に貫通した切込みである。この第2切込み線52は、包材2に形成された第1切込み線21と同様に、一筆書きからなる切込み線でもよいし、短い非貫通部を有する切込み線(長い切込みの一部分において厚み方向に貫通していない短い非貫通部を有する切込み線、或いは、ミシン目線など)でもよい。
なお、第2切込み線52の両端部52a,52aは、裂け止めのため、略半円弧状に返されている。
保形シート5の裏面には、図3及び図4に示すように、第1粘着剤層61が設けられている。その第1粘着剤層61は、前記第2切込み線52で囲われた領域を含んで保形シート5の裏面全体に実質的にベタ状に設けられている。
前記第2切込み線52で囲われた領域にて前記包材2の第1切込み線21で囲われた領域を覆うように、保形シート5が、第1粘着剤層61を介して、包材2に接着され且つ包材2に一体化されている。
保形シート5の第2切込み線52で囲われた領域が包材2の第1切込み線21で囲われた領域に接着されているので、第2切込み線52で囲われた領域を蓋材3と共に捲り上げると、包材2の第1切込み線21で囲われた領域もそれに追従するので、包材2に取出口4が生じる。
前記第1粘着剤層61は、従来公知の粘着剤からなる層である。例えば、第1粘着剤層61を構成する粘着剤としては、室温で粘着性を示す粘着剤であって、包材2に再剥離再接着可能な粘着剤などが挙げられる。このような粘着剤としては、例えば、従来公知の感圧型粘着剤を用いることができる。もっとも、保形シート5は、包材2から剥離する必要性がないので、第1粘着剤層61を構成する粘着剤に代えて、その層を接着剤(再接着型でない粘着剤とも言える)で構成することもできる。
前記保形シート5は、包材2の表面のうち、少なくとも蓋材3を貼付する領域に設けられている。従って、包材2の表面と蓋材3の第2粘着剤層62の裏面の間には、保形シート5が介在する。保形シート5が設けられた領域は包材2の剛性が増すので、その領域における包材2の表面の平面性を維持でき、蓋材3を包材2の表面に隙間無く貼付することができる。
蓋材3を剥離する際に保形シート5が蓋材3に追従して包材2から剥がれないようにするため、保形シート5は、包材2に対して強固に接着されている。つまり、包材2の表面に対する保形シート5の接着強度は、保形シート5の表面に対する蓋材3の接着強度よりも大きい。好ましくは、包材2の表面に対する保形シート5の接着強度は、保形シート5の表面に対する蓋材3の接着強度の1.5倍以上である。
保形シート5の材質は、特に限定されず、例えば、合成樹脂フィルムを用いることができる。中でも、剛性に優れていることから、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系フィルム、ポリアミド系フィルムを用いることが好ましい。特に、表面処理が施されていないポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系フィルムを用いることがより好ましい。
保形シート5の厚みは、特に限定されないが、例えば、50μm〜200μmである。
保形シート5は、不透明でもよいが、蓋材3を剥離した際に、保形シート5を通じて包材2の表面に設けられたデザイン印刷を透視できるようにするため、無色透明又は有色透明であることが好ましい。
蓋材3は、図1及び図2に示すように、取出口4を覆うように包材2の表面に再剥離再接着可能に貼付されている。なお、蓋材3の表面に保形シート5が設けられている本実施形態においては、蓋材3は、保形シート5を介して包材2の表面に貼付されている。保形シート5は実質的に包材2と一体化されているので、本発明において、保形シート5が設けられている場合、保形シート5の表面を包材2の表面とみなす。
蓋材3は、図1乃至図4及び図7乃至図9に示すように、一端部3aに摘み部31を有する所望の平面視形状に形成された柔軟な蓋基材32と、蓋基材32から一体的に延設された封緘部7と、蓋基材32及び封緘部7の裏面に設けられた第2粘着剤層62と、を有する。
具体的には、蓋材3は、例えば、略矩形状、略五角形状、略三角形状、略円形状、略楕円形状などの任意の平面視形状に形成することができる。
本実施形態では、蓋材3は、平面視略ホームベース状(五角形状)に形成されている。
封緘部7を含む蓋材3は、第2粘着剤層62を介して、保形シート5の表面(上述のように、包材2の表面に保形シート5が設けられている場合、保形シート5の表面は、概念上、包材2の表面と同義である。以下、同じ)に貼付されている。前記第2粘着剤層62は、室温で粘着性を示す粘着剤であって、保形シート5の表面に再剥離再接着可能な粘着剤からなる層である。このような粘着剤としては、例えば、従来公知の感圧型粘着剤(溶剤タイプのアクリル系粘着剤など)を用いることができる。
蓋材3は、一端部3aから他端部3bの方向に捲り上げることにより、保形シート5の表面から剥離できる。一方、剥離した蓋材3を、反対に、他端部3bから一端部3aの方向に引き戻すことにより、再び保形シート5の表面に貼付できる。蓋材3の一端部3aと他端部3bは、向かい合った端部である。以下、一端部3aから他端部3bの方向を、蓋材3の剥離方向という場合がある。
蓋基材32は、柔軟なシートであればその材質は特に限定されず、従来の一般的なラベルで用いられている基材を用いることができる。蓋基材32としては、例えば、合成樹脂フィルム、合成紙、発泡シート、紙及びこれらの積層体などを用いることができる。蓋基材32は、好ましくは、ガスバリア性を有するものが用いられ、より好ましくは、ガスバリア性を有する合成樹脂フィルム及びそれを含む積層体が用いられる。
蓋基材32の表面又は裏面には、デザイン印刷が施されていてもよい。蓋基材32は、不透明でもよいし、透明でもよい。
蓋基材32の厚みは、特に限定されないが、例えば、30μm〜100μmである。
本実施形態において、蓋基材32は、平面視略ホームベース状に形成されている。
摘み部31は、蓋材3の一端部3aに設けられている。摘み部31は、蓋材3の一部分であり、蓋基材32の幅方向中央部に設けられている。なお、幅方向は、蓋基材32の面内において剥離方向と直交する方向である。詳しくは、略ホームベース状の蓋基材32の幅方向中央部に位置する角部(一端部3a)において、蓋基材32を少し外側に膨出させた延出片を形成し、その延出片が摘み部31とされている。摘み部31の外形は、例えば、半円弧状に形成されている。
摘み部31を摘み易くするために、摘み部31の裏面は、保形シート5の表面に弱く接着又は非接着とされている。
また、摘み部31には、折り罫線311が形成されている。折り罫線311は、摘み部31の先端と基部の間に配置され、摘み部31の幅方向に延びる直線状に形成されている。折り罫線311としては、ハーフカット線、押し線などが挙げられる。摘み部31の面内に前記折り罫線311を形成することにより、摘み部31の先端が包材2の表面から浮きやすくなり、摘み部31を容易に捲ることが可能となる。
前記摘み部31の縁に連なって、蓋基材32には、蓋材3の剥離方向に対して傾斜した傾斜縁32aが形成されている。傾斜縁32aは、少し外側に膨らんだ緩やかな曲線状に形成されているが、直線状又は少し内側に膨らんだ曲線状に形成されていてもよい。
本実施形態では、前記傾斜縁32aは、摘み部31を挟んで2箇所形成されている。各傾斜縁32aは、摘み部31の一方基部31a及び他方基部31bにそれぞれ連設されており、剥離方向に向かうに従って徐々に外側へ膨らむように傾斜している。つまり、傾斜縁32aは、摘み部31の幅方向中心部を通る剥離方向に平行な仮想直線に対する距離が、剥離方向に向かうに従って徐々に長くなるように外側に拡がっている。
前記剥離方向に平行な仮想直線と、前記傾斜縁32aとの成す角(傾斜縁32aの傾斜角)は、例えば、鋭角であり、好ましくは、10度〜80度であり、より好ましくは、30度〜70度である。
傾斜縁32aの傾斜角が90度に近くなるほど、蓋材3の初回開封時に、封緘部7と蓋材3の間において切れ難くなるおそれがある。また、傾斜縁32aの傾斜角が0度に近くなるほど、それに応じて、蓋材3をその一端部から他端部の方向に細長い形状としなければならなくなる。
封緘部7は、前記傾斜縁32aから外側に延設されている。封緘部7は、蓋基材32と一体的に形成されており、本実施形態では、蓋基材32の傾斜縁32aの一部分を少し外側に膨出させた延出片を形成し、その延出片が封緘部7とされている。封緘部7の外形は、例えば、半円弧状に形成されている。なお、封緘部7は、蓋基材32の延出片から構成されている場合に限られない。つまり、上記のように、封緘部7と蓋基材32が1つのシートから形成されている場合に限られない。例えば、蓋基材32と別のシートを用いて所定形状の封緘部7を形成し、その封緘部7の端部を蓋基材32の傾斜縁32aに強固に固着することにより(例えば、人力では取り外せないほどに強い接着力で固着)、封緘部7を蓋基材32に一体的に設けてもよい(図示せず)。
また、図示例では、封緘部7は、摘み部31を挟んだ2つの傾斜縁32a,32aの一方にのみ設けられているが、2つの傾斜縁32aにそれぞれ封緘部7が設けられていてもよいし、或いは、1つ又は2つの傾斜縁32aに2つ以上の封緘部7が設けられていてもよい(図示せず)。さらに、図示例では、封緘部7は、摘み部31寄りに設けられているが、蓋基材32の側縁寄りに設けられていてもよい。
上述のように、封緘部7の裏面にも、蓋基材32の裏面と同様に、第2粘着剤層62が設けられている。封緘部7の裏面は、第2粘着剤層62を介して、保形シート5の表面に貼付されている。
さらに、蓋基材32と封緘部7との境界には、易破断領域8が介在されている。
易破断領域8は、引き裂き力が加わることにより、蓋基材32を容易に破断できる領域である。
易破断領域8は、蓋基材32の仮想傾斜線Yを含み且つその仮想傾斜線Yの近傍に設けられている。なお、仮想傾斜線Yは、封緘部7が延設されていなかったと仮定したときに、その封緘部7の延設部位に存在していると仮想される傾斜縁32aの一部に相当する。仮想傾斜線Yは、図8の細点線で示すように、封緘部7の一方基部7aと封緘部7の他方基部7bとを結んだ線である。また、易破断領域8を、図9の薄墨塗りで示している。
易破断領域8には、蓋基材32を容易に破断させるために、易破断処理が施されている。
易破断処理としては、例えば、蓋基材32の厚み方向に貫通した切込み部を部分的に形成すること;蓋基材32の厚み方向に非貫通の刻み部を形成すること(ハーフカット);無数の小さな穴を形成すること;熱、薬品又はブラストなどを蓋基材32に行い、蓋基材32を脆弱化すること;などが挙げられる。
本実施形態では、易破断処理として、切込み部91が易破断領域8に形成されている。前記切込み部91は、蓋基材32の厚み方向に貫通した切込みである。
この切込み部91は、複数形成されており、これらの切込み部91の全部が、仮想傾斜線Yに交わって仮想傾斜線Yの近傍に設けられている。なお、一部の切込み部91が、仮想傾斜線Yに交わっていなくてもよい(図示せず)。
図示例では、4つの切込み部91が形成されている。このうち、第1切込み部91は、封緘部7の一方基部7aから外側に向かって斜めに延び、且つ、第1切込み部91の先端は平面視山型線状に屈曲されている。好ましくは、第1切込み部91は、封緘部7の一方基部7aから剥離方向に向かうに従って外側に向かって斜めに延びている。
第4切込み部94は、封緘部7の他方基部7bから内側に向かって斜めに延びている。好ましくは、第4切込み部94は、封緘部7の他方基部7bから剥離方向と反対方向に向かうに従って内側に向かって斜めに延びている。
なお、封緘部7の一方基部7aは、摘み部31に近い側の基部であり、封緘部7の他方基部7bは、蓋基材32の側縁に近い側の基部である。
第2切込み部92及び第3切込み部93は、第1切込み部91と第4切込み部94の間に形成されている。第2切込み部92及び第3切込み部93は、仮想傾斜線Yから外側に向かって斜めに延び、且つ、第2切込み部92及び第3切込み部93の各先端は、第1切込み部91と同様に、平面視山型線状に屈曲されている。
第1乃至第4切込み部91,…は、互いに交わらず且つ概ね略平行であり、それぞれ仮想傾斜線Yに対して鋭角(好ましくは、10度〜45度)を成して延びている。
易破断領域8の裏面は、保形シート5の表面(包材2の表面と同義)に弱く接着されている。もっとも、易破断領域8の裏面が保形シート5の表面に非接着とされていてもよい。
封緘部7の裏面は、保形シート5の表面に貼付されている。保形シート5の表面に対する封緘部7の接着強度は、保形シート5の表面に対する易破断領域8の接着強度よりも大きい。
蓋材3の、保形シート5の表面(保形シート5が設けられていない場合には、包材2の表面)に対する接着強度は、手で引きはがせる程度である。例えば、前記蓋材3の接着強度は、1.5N/25mm〜8N/25mmであり、好ましくは、2N/25mm〜6N/25mmである。
封緘部7の、保形シート5の表面(保形シート5が設けられていない場合には、包材2の表面)に対する接着強度は、蓋材3の接着強度と同程度又はそれ以上である。本実施形態では、蓋材3及び封緘部7は、同じ第2粘着剤層62を介して保形シート5に貼付されているので、それらの接着強度は同じである。
保形シート5の表面に対する易破断領域8の接着強度は、蓋材3の接着強度よりも小さければ特に限定されない。例えば、易破断領域8の接着強度は、蓋材3の接着強度の0.5倍以下であり、好ましくは、3N/25mm以下である。易破断領域8の接着強度の下限は、零(つまり、易破断領域8が非接着された場合)である。
なお、保形シート5の表面に対する摘み部31の接着強度についても、適宜設定できるが、摘み部31を容易に引き起こし易くするために、その接着強度は、例えば、3N/25mm未満である。摘み部31の接着強度の下限は、零である(つまり、摘み部31が非接着された場合の接着強度は零である)。
ただし、前記各接着強度は、JIS Z 0237に準じ、試験片(試験片の長さ100mm×幅25mmとする)を保形シート(又は包材の表面)に貼り付け、これを剥離角度を180度、剥離速さを300mm/分、温度を23℃とした条件下の剥離試験において測定される。
易破断領域8及び摘み部31を保形シート5の表面に対して弱く接着させる又は接着させない方法としては、第2粘着剤層62の裏面のうち、易破断領域8及び摘み部31に相当する領域における第2粘着剤層62の裏面に、マスキング剤を塗布すること;易破断領域8及び摘み部31の裏面に、第2粘着剤層62を設けないこと;などが挙げられる。前者の方法によれば、マスキング剤の種類や厚みなどにより、弱接着又は非接着を調整でき、後者の方法によれば、非接着の易破断領域8及び摘み部31を構成できる。
本実施形態では、前者の方法が用いられている。
つまり、第2粘着剤層62の裏面のうち、易破断領域8及び摘み部31に相当する領域における第2粘着剤層62の裏面に、マスキング剤を塗布し固化させたマスキング層63が設けられている。
マスキング剤は、粘着剤の粘着力を隠蔽する性質を有するものが用いられる。マスキング剤は、従来公知の剤を用いることができ、例えば、着色剤を含まない紫外線硬化型インキなどが挙げられる。
マスキング層63の厚みは、適宜設定できるが、例えば、0.5μm〜3μmである。このようなマスキング層63が設けられた易破断領域8及び摘み部31は、保形シート5の表面に弱く接着する。
なお、図示例では、摘み部31を保形シート5の表面から捲り易くするために、摘み部31に対応する保形シート5の表面に、剥離剤を塗布し固化させた離型層64が設けられている。
剥離剤としては、シリコーン樹脂を含み且つ着色剤を含まないインキなどが挙げられる。
また、蓋材3(及び必要に応じて保形シート5)の他端領域には、剥離止め用切込み線33が形成されている。この剥離止め用切込み線33は、例えば、幅方向両側にそれぞれ形成されている。
剥離止め用切込み線33を形成しておくことにより、蓋材3の剥離時に、蓋材3の他端領域(剥離方向の終端部)が保形シート5の表面から剥がれないようになる。なお、図6に示すように、保形シート5の面内にも、蓋材3の剥離止め用切込み線33と同じ剥離止め用切込み線53が形成されているが、保形シート5には、剥離止め用切込み線53を形成しなくても、蓋材3を捲ったときに、蓋材3の他端領域が包材から剥がれ難い。もっとも、剥離止め用切込み線33,53を蓋材3及び保形シート5の同じ箇所に同時に刻設しておくことにより、アンカー効果を生じるから、蓋材3を捲ったときにその他端領域が特に剥がれ難くなる。
剥離止め用切込み線33は、例えば、平面視略U字状に形成されている。
次に、上記蓋材及び包装体の製造方法について簡単に説明する。
なお、下記の説明では、上記蓋材3と保形シート5が積層されたもの(以下、積層体という場合がある)を長尺状の離型紙原反の短手方向に1列製造する場合を例に採って説明するが、その短手方向に2列以上の積層体を製造することもできる。2列以上の積層体を製造する場合も1列製造と同様な手順で実施できる。
図10に示すように、長尺状の離型紙原反(図示せず)の上に第1粘着剤層(図示せず)を介して保形シート原反5Pが積層されたものを準備する。
保形シート原反5Pの長手方向に所定間隔を開けて、保形シート原反5Pのみに第2切込み線52を形成する。
この保形シート原反5Pの表面のうち、上記摘み部31が重なる領域及び後述する蓋基材原反を取り除く領域に、離型剤を塗布し、それを固化させて離型層64を形成する。
図10において、離型層64が設けられた領域を網掛けで示す。
保形シート原反5Pとして、表面処理がなされていないポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系フィルムを用いることにより、前記離型剤を所定領域に良好に塗布して離型層64を形成でき、他方、離型層64が設けられていない領域において、蓋基材原反32Pの第2粘着剤層が強く接着し過ぎることを防止できる。特に、前記保形シート原反5Pとして表面処理がなされていないポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系フィルムを、前記剥離剤としてシリコーン樹脂を含むカチオン系紫外線硬化型離型剤を、前記第2粘着剤層として溶剤タイプのアクリル系粘着剤を用いることにより、蓋基材原反32Pの第2粘着剤層が強く接着し過ぎることをより効果的に防止できる。
このため、後述するように、蓋基材原反32Pのうち第1切断線で囲われた領域以外の領域(第1切断線の外側領域)を容易に除去でき、蓋材3が保形シート5の表面に対して剥離可能な程度に貼付された包装体1を製造できる。
次に、図11に示すように、裏面に第2粘着剤層(図示せず)が設けられ且つ前記離型紙原反と略同形同大の蓋基材原反32Pを準備する。この蓋基材原反32Pの第2粘着剤層62の裏面には、摘み部31及び易破断領域8に相当する領域に、上記マスキング層63が設けられている。前記蓋基材原反32Pを、第2粘着剤層を介して保形シート原反5Pの表面に積層する。
この重ね合わせた蓋基材原反32Pの表面側から、蓋基材原反32Pのみを、上記蓋材3の傾斜縁32a、摘み部31の外形及び封緘部7の外形、並びに、蓋材3の両側縁及び他端部の縁よりも少し大きな外形を象るように切断する。その切断線(第1切断線)を符号X1で示す。この際、易破断領域8に切込み部91を同時に刻設しておく。
蓋基材原反32Pのうち前記第1切断線X1で囲われた領域以外の領域を、保形シート5から取り除く。保形シート5の表面には、第1切断線X1で囲われた領域以外の領域に対応して離型層64が設けられているので、前記第1切断線X1で囲われた領域以外の領域を簡単に剥離し、除去できる。図11において、第1切断線X1で囲われた領域以外の領域を薄墨塗りで示す。
次に、図12(a)に示すように、蓋基材原反32Pの表面側から、蓋基材原反32P及び保形シート原反5Pを、保形シート5の外形を象るように切断する。その切断線(第2切断線)を符号X2で示す。また、図12(a)の網掛け部分は、蓋基材原反32Pのうち第1切断線X1で囲われた領域以外の領域を除去した後に露出した、保形シート原反上の離型層の表面である。
最後に、蓋基材原反32P及び保形シート原反5Pのうち、前記第2切断線X2で囲われた領域以外の領域(第2切断線X2の外側領域)を、離型紙原反から取り除く。
このようにして、保形シート5の表面上に蓋材3が貼付されている積層体10(保形シート付き蓋材)を得ることができる。この積層体10は、図12(b)及び(c)にも示すように、蓋基材32及び封緘部7が粘着剤層62を介して保形シート5の表面に貼付されており、易破断領域8の裏面が、保形シート5の表面に弱く接着され又は非接着とされ、封緘部7の裏面が、易破断領域8よりも前記保形シート5の表面に強く接着されている。
この積層体10を離型紙原反32Pから引き剥がし、第1粘着剤層61を介してその積層体10の保形シート5の裏面を包材2の表面に貼付することにより、上記包装体1が得られる。
かかる積層体10(保形シート付き蓋材)は、比較的剛性の高い保形シート5に蓋材3が貼付されているので、その蓋材3の平坦性が維持される。このため、この積層体10を用いれば、蓋材3が歪み又は皺になることなく、包材2の取出口を覆うように包材2の表面に蓋材3を貼付できる。
本発明によれば、蓋基材32に封緘部7が一体的に設けられているので、蓋材3を、保形シート5を介して包材2の表面に貼付すると、同時に封緘部7も包材2の表面に貼付することができる。
従って、従来のように、貼付工程を2回別々に行う必要がなく、また、蓋材3に対する封緘部7の位置の合わせも不要である。このため、包装体1を簡易に製造できる。
本発明の包装体1は、次のようにして使用される。
まず、未開封の包装体1を初めて開封する際には、摘み部31を摘み、蓋材3を剥離方向の他端部3b側へと捲り上げ、蓋材3を保形シート5の表面から引き剥がす。
本発明の包装体1は、蓋基材32と封緘部7の間に易破断領域8が設けられているので、蓋材3の初回開封時に、易破断領域8において破断し得る。よって、封緘部7が包材2の表面に貼付されたままで、蓋材3が剥がれる。
この破断跡を視覚で確認することにより、蓋材3が一度開封されたことを容易に判別できる。
特に、易破断領域8の裏面は、保形シート5の表面に弱く接着され又は非接着とされ、且つ、封緘部7の裏面が、前記易破断領域8よりも包材2の表面に強く接着されているので、蓋材3の初回開封時に、易破断領域8に引き裂き力が集中し易くなる。このため、封緘部7が包材2の表面に貼付されたままで、易破断領域8において確実に破断するようになる。
また、易破断領域8に形成された切込み部91が、平面視山型線状の先端を有するので、易破断領域8において破断した後の破断跡が、切込み部91の山型線状に沿った山型状となる。このため、破断跡を視覚又は触覚により、確実に確認でき、開封の有無をより容易に判別することができる。
蓋材3を捲り挙げると、蓋材3と共に、保形シート5の第2切込み線52で囲われた領域も、包材2の第1切込み線21で囲われた領域を伴って捲り上がるので、包材2の取出口4が開放される。その取出口4から収納部内の物品Aを取り出した後、蓋材3を元のように貼付することにより、取出口4を蓋材3にて再封できる。
なお、本発明の包装体は、上記実施形態に限られず、本発明の意図する範囲で、適宜変更することができる。以下、本発明の包装体の他の実施形態を説明する。ただし、他の実施形態の説明においては、上記実施形態と異なる事項について主として説明し、上記実施形態と同様の構成及び効果については、その説明を省略し且つ用語及び図番を援用する場合がある。
上記実施形態においては、易破断領域8に4つの切込み部を形成しているが、例えば、図13に示すように、易破断領域8に3つの独立した切込み部91,92,93を形成してもよい。或いは、特に図示しないが、易破断領域8に、1つ、2つ又は5つ以上の切込み部を形成してもよい。
また、図14に示すように、易破断領域8に、平面視略V字状の切込み部95を形成してもよい。このような略V字状の切込み部95は、複数設けられることが好ましい。この場合、蓋材3の初回開封時に、易破断領域8において破断を生じさせ易くするために、封緘部7の少なくとも一方基部7aに、切り目99を刻設しておくことが好ましい。なお、図示例では、切り目99は、他方基部7b及び隣り合う切込み部95の間にも設けられている。略V字状の切込み部95は、平面視山型線状の先端を有するので、易破断領域8において破断した後の破断跡が、山型状となるので、上記実施形態と同様の効果を奏する。
切込み部が複数設けられる場合、少なくとも1つの切込み部91が、平面視山型線状の先端を有する形状に形成されていることが好ましい。
さらに、上記実施形態の蓋材3は、摘み部31の基部(縁)に連なる傾斜縁32aが2つ形成されているが、例えば、摘み部31の一方の基部(縁)に連なる傾斜縁32aが1箇所だけ形成されているような蓋基材32を用いてもよい。この場合、その1つの傾斜縁32aの一部分から封緘部7が少なくとも1つ延設される。
なお、他の実施形態の蓋材3の摘み部31にも、必要に応じて、上記実施形態で示した折り罫線を適宜設けてもよい。
1…包装体、2…包材、3…蓋材、3a…蓋材の一端部、3b…蓋材の他端部、31…摘み部、32…蓋基材、32a…傾斜縁、4…取出口、5…保形シート、61…第1粘着剤層、62…第2粘着剤層、7…封緘部、8…易破断領域、91〜94…切込み部、A…物品

Claims (5)

  1. 物品を取り出すための取出口を有する包材の前記取出口を覆って前記包材に再剥離再接着可能に貼付可能で且つ一端部から他端部の方向に剥離可能な蓋材であって、
    前記一端部に摘み部が設けられた蓋基材と、前記蓋基材から一体的に延設された封緘部と、前記蓋基材及び封緘部の裏面に設けられた粘着剤層と、を有し、
    前記蓋基材には、前記摘み部の縁に連なり且つ蓋材の剥離方向に対して傾斜した傾斜縁が形成され、前記封緘部が、前記蓋基材の傾斜縁から延設されており、
    前記蓋基材と封緘部との間に易破断領域が介在されている、蓋材。
  2. 前記易破断領域に、平面視山型線状の先端を有する切込み部が形成されている、請求項1に記載の蓋材。
  3. 請求項1または2に記載の蓋材が前記粘着剤層を介して保形シートの表面に貼付されており、
    前記易破断領域の裏面が、前記保形シートの表面に弱く接着され又は非接着とされ、前記封緘部の裏面が、前記易破断領域よりも前記保形シートの表面に強く接着されている、保形シート付き蓋材。
  4. 物品を取り出すための取出口を有する包材と、前記取出口を覆うように前記包材の表面に再剥離再接着可能に貼付された蓋材であって、一端部に摘み部が設けられ且つ前記一端部から他端部の方向に剥離可能な蓋材と、を有し、
    前記蓋材は、前記摘み部を含む蓋基材と、前記蓋基材から一体的に延設された封緘部と、を有し、
    前記蓋基材には、前記摘み部の縁に連なり且つ蓋材の剥離方向に対して傾斜した傾斜縁が形成され、
    前記封緘部が、前記蓋基材の傾斜縁から延設されていると共に、前記封緘部の裏面が、前記包材の表面に貼付されており、
    前記蓋基材と封緘部との間に易破断領域が介在されている、包装体。
  5. 前記易破断領域の裏面が、前記包材の表面に弱く接着され又は非接着とされ、前記封緘部の裏面が、前記易破断領域よりも前記包材の表面に強く接着されている、請求項4に記載の包装体。
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