JP6712154B2 - ラベル付き物品、及び収納ラベル - Google Patents
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Description
かかる収納ラベルとして、特許文献1には、物品に接着させる粘着層が一方面に形成されたシート状の基材(下基材)と、前記基材の他方面に重ね合わされたフィルム(上基材)とで構成され、基材及びフィルムが、添付物を介在させた状態で周縁部を接着され、その端縁部に開封用のノッチが形成されている袋状ラベルが開示されている。
また、特許文献2には、裏面に粘着剤を塗布した基材上にリーフレットを折り畳み、その上に切れ目を形成した上面紙を被包することにより、基材と上面紙の間にリーフレットを内包した折り畳みラベルが開示されている。
また、特許文献2の折り畳みラベルを開封する際には、切れ目を利用して上面紙を破り取るが、上面紙は、粘着剤を介して物品に接着された基材と略平行な状態で、前記基材の側部に接着されているため、上面紙を破ることは困難である。
このように従来のラベルは、物品に接着された状態で開封することが困難であって、リーフレットなどの扁平状収納物を取り出し又は視認し難い。
さらに、一度開封した後、リーフレットなどの扁平状収納物を再びラベル内に収納しておきたい場合があるが、前記従来のラベルは、再び封緘することができない。
本発明の収納ラベルは、下基材と、上基材と、前記下基材と上基材の間に保持された扁平状収納物と、を有し、前記下基材が、独立した2つの領域であって第1方向に並んで配置された左領域及び右領域を有し、前記上基材の裏面が、前記下基材の左領域の表面に第1方向に対して直交する方向に延びる帯状に接着されていると共に、前記下基材の右領域の内縁を含む内縁部の表面に弱接着又は非接着とされ且つ前記内縁部の外側において前記右領域の表面に第1方向に対して直交する方向に延びる帯状に接着されており、前記下基材の左領域の裏面に、物品に対して接着可能な接着部が設けられ、前記下基材の右領域の裏面に、物品に対して剥離可能で且つ再貼付可能な接着部が設けられていると共に、前記右領域のうち外縁部の裏面に、物品に対して弱接着又は非接着となる易剥離部が設けられている。
なお、本明細書において、上基材、下基材及び扁平状収納物の「裏面」は、ラベル付き物品とされた際に、物品に近い側の面を指し、それらの「表面」は、裏面とは反対側の面を指す。第1方向と第2方向は、基材の面内において互いに直交する方向である。
「〜」で表される数値範囲は、「〜」の前後の数値を下限値及び上限値として含む数値範囲を意味する。
各図に示される部分及び部材の寸法、縮尺及び形状は、実際のものとは異なっている場合があることに留意されたい。
<収納ラベル>
図1乃至図3に於いて、収納ラベルAは、下基材1と、前記下基材1に重ねられた上基材2と、前記上基材2と下基材1の間に保持された扁平状収納物3と、を有する。
下基材1は、独立した2つの領域であって第1方向に並んで配置された左領域4及び右領域5を有する。下基材1(左領域4及び右領域5)の裏面は、接着部を介して物品の表面に接着されるが、少なくとも右領域5の裏面は、前記物品に対して剥離可能で且つ再貼付可能に接着される。
また、下基材1及び上基材2の厚みとしては、特に限定されないが、それぞれ独立して、例えば、15μm〜200μmであり、好ましくは、35μm〜100μmである。下基材1及び上基材2は、同厚であってもよく、或いは、異なる厚みであってもよい。
また、下基材1又は/及び上基材2には、必要に応じて、デザインを表示する印刷層(不図示)が設けられていてもよい。下基材1又は/及び上基材2の裏面側に、前記印刷層を設ける場合には、下基材1又は/及び上基材2は透明なものが用いられる。透明な下基材1及び上基材2としては、例えば、合成樹脂製フィルムが挙げられる。本明細書において、透明(無色透明又は有色透明)は、全光線透過率が70%以上であり、好ましくは80%以上であり、より好ましくは90%以上である場合をいう。ただし、全光線透過率は、JIS K 7361(プラスチック−透明材料の全光線透過率の試験方法)に準拠した測定法によって測定される値をいう。非透明は、基材の裏面側に表示されたデザインを表面側から認識できない程度の透明性をいう。
左領域4及び右領域5の各平面視形状は、特に限定されず、図示例では、それぞれ略矩形状である。矩形状は、長方形状又は正方形状を意味する。図示例の左領域4は、第1方向を長手とする略長方形状であり、右領域5は、第2方向を長手とする略長方形状である。
本明細書において、「略」は、本発明の属する技術分野において許容される形状を意味する。前記略矩形状の「略」は、例えば、角部が面取りされている形状、辺の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状や辺が若干湾曲している形状などが含まれる。
左領域4と右領域5は、同大(面積が同じ)でもよく、或いは、異なる大きさでもよい。また、左領域4と右領域5は、同形(平面視形状が同じ)でもよく、或いは、異形でもよい。
また、左領域4と右領域5の各第2長さは、特に限定されず、同じでもよく、或いは、異なっていてもよい。図示例では、左領域4と右領域5の第2長さは、略同じである。具体的には、左領域4及び右領域5の各第2長さは、それぞれ独立して、例えば、1cm〜10cmである。
本明細書において、基材又は部分の第1長さは、基材又は部分の第1方向における長さをいい、基材又は部分の第2長さは、基材又は部分の第2方向における長さをいう。
左裏接着部64は、粘着剤層又は接着剤層の裏面から構成されている。例えば、左領域4の裏面に、粘着剤又は接着剤を塗工する、又は、粘着剤層又は接着剤層を転写することにより、左裏接着部64を形成できる。
好ましくは、左裏接着部64は、感圧粘着剤又は感熱粘着剤からなる粘着剤層641の裏面から構成され、より好ましくは感圧粘着剤層の裏面から構成される。
左裏接着部64を構成する粘着剤層641又は接着剤層の厚みは、特に限定されず、例えば、10μm〜50μmであり、好ましくは15μm〜30μmである。
この場合、左裏接着部64は、左領域4の裏面全体にベタ状に形成されていてもよく、或いは、特に図示しないが、左領域4の裏面全体に亘って平面視ストライプ状、平面視無数の点状、平面視格子状などに形成されていてもよい。なお、本明細書において、ベタ状に形成するとは、粘着剤層又は接着剤層を1つの連続した層となるように面方向に略均一に形成することをいう。図示例では、左裏接着部64は、左領域4の裏面の全体に亘ってベタ状に形成されている。
左裏接着部64は、左領域4が物品から不用意に剥がれないような接着強度で物品の表面に接着できることを条件として、手の力で剥離可能な程度の接着強度でもよく、或いは、手の力で剥離不能な程度の接着強度でもよい。本明細書において、剥離可能とは、接着された2つの部材を、その部材を材料破壊させないで、標準的な成人の手の力で容易に剥がすことができることをいい、剥離不能とは、接着された2つの部材を標準的な成人の手の力で剥がすことが困難又は剥がすとその部材が材料破壊を生じることをいう。
また、左裏接着部64が剥離可能な程度の接着強度を有する場合においては、剥離後再貼付可能でもよく、或いは、剥離後再貼付できないものでもよい。
前記接着強度は、左領域4を接着させる物品の表面の状態(物品の表面の濡れ性など)を考慮して、左裏接着部64を構成する粘着剤又は接着剤の種類や厚みなどを調整することによって設定できる。
右裏接着部65は、右領域5を物品の表面に剥離可能な状態で接着させる。
右裏接着部65は、粘着剤層651の裏面から構成されている。例えば、右領域5の裏面に、粘着剤を塗工する、又は、粘着剤層を転写することにより、右裏接着部65を形成できる。右裏接着部65は、感圧粘着剤又は感熱粘着剤からなる粘着剤層651の裏面から構成され、より好ましくは感圧粘着剤層の裏面から構成される。
右裏接着部65を構成する粘着剤層651の厚みは、特に限定されず、例えば、10μm〜50μmであり、好ましくは15μm〜30μmである。
好ましくは、右裏接着部65は、右領域5の裏面の全体に設けられておらず、一部分に設けられている(好ましくは、右裏接着部65は、後述する易剥離部66が設けられた範囲を除いて、右領域5の裏面に設けられている)。図2において、右裏接着部65が設けられた範囲を判り易くするために、便宜上、その範囲に左斜線を付している。
好ましい右裏接着部65は、それが設けられた所定範囲の全体に亘って設けられる。この場合、右裏接着部65は、前記所定範囲の全体にベタ状に形成されていてもよく、或いは、特に図示しないが、所定範囲の全体に亘って平面視ストライプ状、平面視無数の点状、平面視格子状などに形成されていてもよい。
前記接着強度は、右領域5を接着させる物品の表面の状態(物品の表面の濡れ性など)を考慮して、右裏接着部65を構成する粘着剤の種類や厚みなどを調整することによって設定できる。
易剥離部66が右領域5の角部に設けられている場合、前記右裏接着部65が、右領域5の外縁5aにまで至って設けられる。
従って、右領域5の裏面のうち、易剥離部66が設けられた範囲は、物品に対して弱接着又は非接着となる。
易剥離部66が弱接着である場合、易剥離部66の接着強度は、零を越え1N/15mmであり、好ましくは0.1N/15mm〜0.5N/15mmである。前記易剥離部66の接着強度は、左裏接着部の接着強度と同様に、JIS Z 0237の180度剥離に準じた方法で測定された値をいう。易剥離部66の接着強度の具体的な測定法は、左裏接着部の接着強度に記載の方法において、「左裏接着部」を「易剥離部」に読み替えるものとする。
例えば、右領域5の裏面のうち易剥離部66の形成予定範囲を除いて、右裏接着部65を構成する粘着剤層651を設けることにより、非接着の易剥離部66(この易剥離部66は、右領域の裏面の露出部からなる)を形成できる。また、右領域5の裏面のうち易剥離部66の形成予定範囲に粘着力の弱い粘着剤層を設け、且つそれ以外に右裏接着部65を構成する粘着剤層651を設けることにより、弱接着の易剥離部66を形成できる。
隠蔽層661の厚みは、特に限定されず、例えば、1μm〜10μmである。隠蔽剤の選択や隠蔽層の厚みを適宜設定することにより、弱接着の易剥離部66の接着強度を調整でき、或いは、非接着の易剥離部66を構成できる。
なお、各図では、隠蔽層661が右裏接着部65を構成する粘着剤層651の内部に埋没し、隠蔽層661が積層された部分において粘着剤層651の厚みが小さく表されているが、これは図示における便宜上の表現であり、実際には、粘着剤層651は、略均一な厚みとなっていることが多い。
上基材2は、下基材2の、第1方向において向かい合った両側部に接着されている。詳しくは、上基材2は、下基材2の両側部において、その下基材1の左領域4及び右領域5の各表面にそれぞれ第1方向に対して直交する方向に延びる帯状に接着されている。
上基材2は、右領域5の全体又は一部及び左領域4の全体又は一部に重なるような大きさに形成されていればよい。
上基材2の左縁は、図示例のように、左領域4の外縁4aと一致していてもよく、或いは、左領域4の外縁4aよりも外側に位置していてもよく、或いは、左領域4の外縁4aよりも内側寄りに位置していてもよい。左領域4の外縁4aは、左領域4の縁のうち第2方向に延びる縁であって、右領域5とは反対側の縁である。左領域4の外縁部は、前記外縁4aを含み且つ左領域4の面内において第2方向に帯状に延びる右領域4の部分的な範囲である。
上基材2の右縁は、図示例のように、右領域5の外縁5aと一致していてもよく、或いは、右領域5の外縁5aよりも外側に位置していてもよく、或いは、右領域5の外縁5aよりも内側寄りに位置していてもよい。
上基材2の第2長さは、図示例のように、左領域4及び右領域5の各第2長さと同じでもよく、或いは、左領域4及び右領域5の各第2長さよりも大きい又は小さくてもよい。
左上下接着層74は、上基材2の左縁部において、第2方向に帯状に設けられている。従って、上基材2は、左領域4の表面に、第2方向に延びる帯状に接着されている。
左領域4の表面において、上基材2を接着する位置は、特に限定されないが、好ましくは、少なくとも左領域4の外縁4aを含む外縁部である。
図示例では、左上下接着層74を介して、上基材2の左縁を含む左縁部と左領域4の外縁4aを含む外縁部が、第2方向全体に亘って剥離不能に接着されている。
前記左上下接着層74で接着された帯状範囲以外においては、上基材2と左領域4とは非接着とされ、この非接着の上基材2と左領域4の間に、扁平状収納物3が保持されている。
右上下接着層75は、上基材2の右縁部において、第2方向に帯状に設けられている。従って、上基材2は、右領域5の表面に、第2方向に延びる帯状に接着されている。
右領域5の表面において、上基材2を接着する位置は、特に限定されないが、好ましくは、少なくとも右領域5の外縁5aを含む外縁部である。
図示例では、右上下接着層75を介して、上基材2の右縁部と右領域5の全体が、第2方向全体に亘って剥離不能に接着されている。
扁平状収納物3が上基材2と左領域4の間のみならず上基材2と右領域5の間にも保持される場合には、右上下接着層75は、右領域5の内縁5bにまで至らない(図示せず)。
左上下接着層74及び右上下接着層75を、感熱接着剤などの各種接着剤又は感熱粘着剤で構成する場合には、例えば、上基材2の裏面のうち、左上下接着層74及び右上下接着層75の形成予定範囲に、前記接着剤などを塗布することにより、左上下接着層74及び右上下接着層75を形成できる。また、左上下接着層74及び右上下接着層75を感圧粘着剤で構成する場合にも、その感圧粘着剤を形成予定範囲に塗布してもよい(この方法を直接形成法という)。もっとも、形成容易であることから、易剥離部66の形成方法と同様に、上基材2の裏面全体に感圧粘着剤層を設け、左上下接着層74及び右上下接着層75となる範囲を除いて、隠蔽層を積層することが好ましい(この方法を間接形成法という)。この間接形成方法によれば、後述する扁平状収納物3を上基材2に接着させるための接着層73も、容易に形成できる。つまり、左上下接着層74、右上下接着層75及び接着層73となる範囲を除いて、隠蔽剤を塗布して隠蔽層を積層することにより、上基材2の裏面において、左上下接着層74、右上下接着層75及び接着層73の裏面を露出させることができる。
なお、各図においては、層構成が複雑になることから、直接形成法で形成した場合の左上下接着層74、右上下接着層75及び接着層73を図示している。
図示例では、扁平状収納物3は、上基材2と下基材1(左領域4)との間であって、両者の非接着範囲の間に保持されている。換言すると、扁平状収納物3は、上基材2と下基材1(左領域4)との間であって、上基材2及び左領域4が接着された部分と上基材2及び右領域5が接着された部分との間に保持されている。従って、扁平状収納物3の第1長さは、上基材2の第1長さよりも小さい。図1において、上基材2及び左領域4が接着された部分(左上下接着層74)と、上基材2及び右領域5が接着された部分(右上下接着層75)と、を判り易くするために、便宜上、それらの部分に網掛けを付している。
なお、扁平状収納物3の第2長さは、上基材2の第2長さと同じでもよく、或いは、それよりも小さい又は大きくてもよい。好ましくは、扁平状収納物3の第2長さは、上基材2の第2長さと同じ又はそれよりも小さい。図示例では、扁平状収納物3の第2長さが上基材2の第2長さよりも小さい場合を示している。
図示例では、扁平状収納物3の表面のうち左縁部が、接着層73を介して、上基材2の裏面に剥離可能に接着されている。
扁平状収納物3は、特に限定されず、例えば、リーフレット;小冊子;懸賞応募ハガキ;薬品能書、取扱説明書、商品説明書などの各種説明書;保証書などの各種証明書類;各種カード類などが挙げられる。前記リーフレットやハガキなどは、折り畳んだ状態で上基材2と下基材1の間に保持されていてもよい。
扁平状収納物3の厚みは、上基材2と下基材1の間に介在させることができれば、特に限定されず、例えば、20μm〜10mm程度である。
図2では、扁平状収納物3として、複数枚の紙が端部で背貼りされた小冊子を例示している。
左裏接着部64を構成する粘着剤層又は接着剤層が感熱粘着剤又は感熱接着剤で形成され、且つ、右裏接着部65を構成する粘着剤層が感熱粘着剤で形成されている収納ラベルAは、そのまま(枚葉状のまま)で提供される。
左裏接着部64及び右裏接着部65を構成する各粘着剤層がいずれも感圧粘着剤で形成されている収納ラベルAは、通常、離型紙の上に仮貼付された状態で提供される。なお、左裏接着部64及び右裏接着部65を構成する各粘着剤層は、同じ感圧接着剤で形成されていてもよい。
以下、離型紙に仮貼付された状態で提供される収納ラベルAの製造方法の一例を説明する。
離型紙Bを第1方向に搬送しながら、離型紙Bを除いて、下基材原反を型抜きし、不要部分を除去する。すると、図7に示すように、離型紙Bの離型面上において、右領域5及び左領域4を一組とし、その組の複数が第1方向に並んだ積層体が得られる。
なお、図示例では、積層体を、左領域4を搬送先端側(紙面右側)として搬送している。もっとも、これとは逆に、右領域5を搬送先端側として搬送してもよい。
なお、上基材原反2Bを積層する際、左領域4及び右領域5の縁のうち、積層体の搬送先端側の縁に、剥離力が加わることがある。特に、易剥離部66は、離型紙Bの離型面に対する付着力が極めて小さく、右領域5の外縁部の全体に易剥離部66が設けられている場合には、離型紙Bから右領域5が剥がれるおそれがある。この点、上記のように、易剥離部66を右領域5の外縁部の角部に設け且つ右裏接着部65を右領域5の外縁5aに至るまで設けることにより、離型紙Bから右領域5が剥がれることを防止できる。
必要に応じて、前記不要部分Xを除去する時に、又は、それを除去する前に、上基材原反2Bの第2方向両側部を切断除去してもよい(いわゆる、耳カットをしてもよい)。また、必要に応じて、積層体と上基材原反2Bとを所望のラベル形状に打ち抜いて、不要部分を除去してもよい。
ラベル付き物品は、上記収納ラベルAの下基材1(左領域4及び右領域5)を物品の表面に接着することによって得られる。以下、物品の表面のうち、収納ラベルAを接着する部分を「被着面」という。
物品は、特に限定されず、商品が収納された容器、商品が収納された包装材、商品そのものなどが挙げられる。
前記商品は、特に限定されず、食品、日用品、飲料、菓子、化粧品、医薬品、薬品、洗剤、シャンプー、おもちゃ、機械部品などの任意である。また、前記容器としては、特に限定されず、飲料等のPETボトル、カップ容器、紙箱、アンプルやバイアル等のガラス瓶、プレフィルドシリンジ、パウチ等の軟包材などが挙げられる。前記包装材としては、包装袋、結束フィルム、オーバーラップフィルムなどが挙げられる。
物品の形状は、特に限定されない。本発明の収納ラベルAは、柔軟であるため、平坦な被着面、湾曲した被着面、波状に歪んだ被着面などの任意の面形状を有する被着面に接着できる。
なお、第1方向が被着面の周方向となるように収納ラベルを湾曲させると、内外の周長差によって下基材に皺が生じるおそれがある。この点、上記実施形態のように、下基材1が独立した左領域4及び右領域5に分離され且つ左領域4と右領域5が隙間を開けて配置されていることにより、収納ラベルAを第1方向において湾曲させても、皺が生じることを防止できる。
扁平状収納物3は、上基材2と下基材1(左領域4)の間に保持されているが、下基材1を有さない範囲(左領域4と右領域5の隙間)においては上基材2と物品の間に保持されている。
特に、右領域5の外縁部に易剥離部66が設けられている場合には、その外縁部を極めて容易に物品9の被着面から引き起こすことができ、それを摘んで右領域5と共に上基材2を左領域4から離反させることができる。収納ラベルAを開封することにより、扁平状収納物3を取り出し、或いは、扁平状収納物3の内容を視認できる。
また、右領域5の裏面は、物品9に再貼付可能であるため、一旦開封した上基材2を右領域5と共に被着面側に戻し、右領域5の裏面を物品9の被着面に再接着させることにより、収納ラベルAを容易に再封することができる。
上記第1実施形態の図示例では、上基材2の裏面は、右領域5の表面の全体に接着されているが、例えば、図13に示すように、上基材2が、右領域5の内縁5bから外側に寄った位置において右領域5の表面に剥離不能に接着されていてもよい。この場合、右上下接着層75の内縁75bは、右領域5の内縁5bよりも外側に寄っている。従って、上基材2と右領域5の内縁5bを含む内縁部52とは、第2方向全体に亘って、弱接着又は非接着とされている。
つまり、図13に示す例では、上基材2は、右領域5の内縁5bを含む内縁部52の表面に対して弱接着又は非接着とされており、その内縁部52の外側において右領域5の表面に剥離不能に接着されている。
つまり、図14に示す例では、上基材2は、右領域5の外縁5aを含む外縁部51の表面に対して弱接着又は非接着とされており、その外縁部51の内側において右領域5の表面に剥離不能に接着されている。
なお、図示例では、右上下接着層75の外縁75aが易剥離部66上に重なるように配置されているが、右上下接着層75の外縁75aが易剥離部66よりも内側に位置しているように右上下接着層75が配置されていることが好ましい(図示せず)。
また、上基材2が右領域5の内縁部52(又は外縁部51)の表面に対して非接着とされているとは、上基材2が右領域5の内縁部52(又は外縁部51)の表面に接着していないこと(上基材の裏面と右領域の表面が、任意の層を介して機械的、化学的又は物理的に結合していないこと)をいう。
上記第1実施形態では、上基材2と下基材1は、第1方向において向かい合った下基材1(左領域4及び右領域5)の両側部のみに接着されているが、第2方向において向かい合った下基材1(左領域4及び右領域5)の両側部にも接着されていてもよい。この場合、上基材2は、第1方向において向かい合った下基材1の両側部に対して、剥離不能に接着され、且つ、第2方向において向かい合った下基材1(左領域4及び右領域5)の両側部に対して、剥離可能(剥離後再貼付可能でもよく、剥離後再貼付不能でもよい)に接着される。
上記第1実施形態では、扁平状収納物3の第2長さが上基材2の第2長さよりも小さい収納ラベルAを図示したが、図16に示すように、扁平状収納物3と上基材2の第2長さが同じである収納ラベルAでもよい。
上記第1実施形態では、上基材2の裏面に、左上下接着層74、接着層73及び右上下接着層75がそれぞれ独立して設けられている収納ラベルAを図示したが、図17に示すように、上基材2の裏面全体に、感圧粘着剤などからなる接着層76が設けられている収納ラベルAでもよい。この場合、接着層76のうち、左領域4の表面に接着する部分が左上下接着層74に相当し、扁平状収納物3に接着する部分が接着層73に相当し、右領域5の表面に接着する部分が右上下接着層75に相当する。なお、この場合において、右領域5の表面に弱接着又は非接着処理をしておくことによって、図13〜15に示すような構成の収納ラベルAが得られる。
2 上基材
3 扁平状収納物
4 左領域
64 左領域の接着部
5 右領域
65 右領域の接着部
66 右領域の易剥離部
9 物品
A 収納ラベル
D ラベル付き物品
Claims (3)
- 収納ラベルと、前記ラベルが接着された物品と、を有し、
前記収納ラベルが、独立した2つの領域であって第1方向に並んで配置された左領域及び右領域を有する下基材と、前記下基材に重ねられた上基材と、前記上基材と下基材の間に保持された扁平状収納物と、を有し、
前記上基材の裏面が、前記下基材の左領域の表面に第1方向に対して直交する方向に延びる帯状に接着されていると共に、前記下基材の右領域の内縁を含む内縁部の表面に弱接着又は非接着とされ且つ前記内縁部の外側において前記右領域の表面に第1方向に対して直交する方向に延びる帯状に接着されており、
前記下基材の左領域の裏面が、前記物品に接着され、
前記下基材の右領域の裏面が、前記物品に対して剥離可能で且つ再貼付可能に接着されていると共に、前記右領域のうち外縁部の全体又は一部分が、前記物品に対して弱接着又は非接着とされている、ラベル付き物品。 - 前記上基材が、前記下基材の右領域の外縁を含む外縁部の表面に弱接着又は非接着とされ、且つ前記外縁部の内側において前記右領域の表面に接着されている、請求項1に記載のラベル付き物品。
- 下基材と、上基材と、前記下基材と上基材の間に保持された扁平状収納物と、を有し、
前記下基材が、独立した2つの領域であって第1方向に並んで配置された左領域及び右領域を有し、
前記上基材の裏面が、前記下基材の左領域の表面に第1方向に対して直交する方向に延びる帯状に接着されていると共に、前記下基材の右領域の内縁を含む内縁部の表面に弱接着又は非接着とされ且つ前記内縁部の外側において前記右領域の表面に第1方向に対して直交する方向に延びる帯状に接着されており、
前記下基材の左領域の裏面に、物品に対して接着可能な接着部が設けられ、
前記下基材の右領域の裏面に、物品に対して剥離可能で且つ再貼付可能な接着部が設けられていると共に、前記右領域のうち外縁部の裏面に、物品に対して弱接着又は非接着となる易剥離部が設けられている、収納ラベル。
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