JP6936567B2 - 収納ラベル連続体、及び収納ラベル付き物品の製造方法 - Google Patents
収納ラベル連続体、及び収納ラベル付き物品の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6936567B2 JP6936567B2 JP2016184872A JP2016184872A JP6936567B2 JP 6936567 B2 JP6936567 B2 JP 6936567B2 JP 2016184872 A JP2016184872 A JP 2016184872A JP 2016184872 A JP2016184872 A JP 2016184872A JP 6936567 B2 JP6936567 B2 JP 6936567B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piece
- base material
- side end
- end portion
- storage label
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
Description
例えば、特許文献1には、物品に接着させる粘着層が一方面に形成されたシート状の基材(下基材)と、前記基材の他方面に重ね合わされたフィルム(上基材)とで構成され、基材及びフィルムが、添付物を介在させた状態で周縁部を接着され、その端縁部に開封用のノッチが形成されている収納ラベルが開示されている。この収納ラベルは長尺帯状の離型シート上に貼付された収納ラベル連続体の形態にて供給される。その収納ラベル連続体を長手方向に送りながら、離型シートから収納ラベルを剥離し、その収納ラベルを物品に貼り付けることによって収納ラベル付き物品が得られる。
また、特許文献2には、裏面に粘着剤を塗布した基材上にリーフレットを折り畳み、その上に切れ目を形成した上面紙を被包することにより、基材(下基材)と上面紙(上基材)の間にリーフレットを内包した収納ラベルが開示されている。
しかしながら、物品の中には曲面部を有するものものあり、特許文献1や特許文献2の収納ラベルを物品の曲面部に貼り付けると、皺が生じる、或いは、収納ラベルの、曲面部の曲がり方向第1側又は第2側の端部が物品に対して貼付不十分となる場合がある。
本発明の第2の目的は、収納ラベルが物品の曲面部に綺麗に貼り付けられた収納ラベル付き物品の製造方法を提供することである。
本発明の収納ラベル付き物品の製造方法は、上述の収納ラベル連続体から収納ラベルを剥離する剥離工程、前記収納ラベルの下第1片の第1側端部から物品の曲面部に収納ラベルを貼付し、前記下第2片の第2側端部まで物品に貼り付ける貼付工程、を有し、
前記貼付工程において、前記下第1片の第2側端部に前記下第2片の第1側端部を重ね合わせつつ下第2片を物品に貼付する。
なお、本明細書において、上基材、下基材及び扁平状収納物並びに収納ラベルの「裏面」は、離型シートの離型面に近い側の面を指し、それらの「表面」は、裏面とは反対側の面を指す。また、「平面視」は、収納ラベルを表面側から見ることをいう。
「〜」で表される数値範囲は、「〜」の前後の数値を下限値及び上限値として含む数値範囲を意味する。複数の下限値と複数の上限値が別個に記載されている場合、任意の下限値と任意の上限値を選択し、「〜」で結んだ範囲とすることができるものとする。
各図に示される部分及び部材の寸法、縮尺及び形状は、実際のものとは異なっている場合があることに留意されたい。
図1及び図2において、収納ラベル連続体Aは、長尺帯状の離型シート1と、その離型シート1の長手方向に並んで貼付された複数の収納ラベル2と、を有する。
前記離型シート1は、長尺帯状のシートの表面に離型剤などを塗工することにより離型面が形成されたものである。剥離剤としては、代表的には、シリコーンなどを含む樹脂溶液が挙げられる。
離型シート1に用いられるシートは、容易に破断しない程度の機械的強度を有しているものであれば特に限定されず、例えば、合成樹脂製シート、紙、合成紙などが挙げられる。前記シートの厚みも、特に限定されず、例えば、20μm〜300μm程度が挙げられる。
前記長尺帯状は、一方向における長さが他方向(他方向は、一方向に対して直交する方向である)における長さよりも十分に長い略長方形状を意味する。前記長尺帯状は、例えば、前記一方向における長さが他方向における長さの10倍以上の略長方形状であり、好ましくは30倍以上であり、より好ましくは100倍以上である。また、離型シート1の長手方向は、前記長尺帯状の一方向(長尺帯状の長辺と平行な方向)である。
ここで、本明細書において、剥離可能とは、接着された2つの部材を、その部材を材料破壊させないで、標準的な成人の手の力で容易に剥がすことができることをいう。
収納ラベル2は、図3乃至図7にも示すように、下基材3と、前記下基材3に重ねられた上基材4と、前記上基材4と下基材3の間に保持された扁平状収納物5と、を有し、下基材3が前記離型面上に剥離可能に貼付されている。
下基材3は、独立した2つの基材片である下第1片31と下第2片32とから構成されており、前記下第1片31と下第2片32はその端縁を近接させて同一平面上に並んで配置されている。
また、下基材3及び上基材4の厚みとしては、特に限定されないが、それぞれ独立して、例えば、15μm〜200μmであり、好ましくは、35μm〜100μmである。下基材3及び上基材4は、同厚であってもよく、或いは、異なる厚みであってもよい。
ここで、本明細書において、「略」は、本発明の属する技術分野において許容される形状を意味する。前記略矩形状の「略」は、例えば、角部が面取りされている形状、辺の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状や辺が若干湾曲している形状などが含まれる。
また、下基材3又は/及び上基材4には、必要に応じて、デザインを表示する印刷層(不図示)が設けられていてもよい。下基材3又は/及び上基材4の裏面側に、前記印刷層を設ける場合には、下基材3又は/及び上基材4は透明なものが用いられる。透明な下基材3及び上基材4としては、例えば、合成樹脂製シートが挙げられる。本明細書において、透明(無色透明又は有色透明)は、全光線透過率が70%以上であり、好ましくは80%以上であり、より好ましくは90%以上である場合をいう。ただし、全光線透過率は、JIS K 7361(プラスチック−透明材料の全光線透過率の試験方法)に準拠した測定法によって測定される値をいう。非透明は、基材の裏面側に表示されたデザインを表面側から認識できない程度の透明性をいう。
本明細書において、部材又は部分の横長さは、部材又は部分の横方向における長さをいい、部材又は部分の縦長さは、部材又は部分の縦方向における長さをいう。なお、横長さが縦方向において均等でない場合には、その平均値を横長さとする。同様に、縦長さが横方向において均等でない場合には、その平均値を縦長さとする。
前記間隔を有して離れているとは、下第1片31の第2側縁312bの全部と下第2片32の第1側縁321aの全部とが所望の間隔を有して離反していることをいう。前記間隔を有して離れている場合の第2側縁312bと第1側縁321aの間は、例えば、0.5mm〜5mmであり、1mm〜3mmが好ましい。
前記一部が接している場合としては、例えば、下第1片31の第2側縁312bの一部又は全部と下第2片32の第1側縁321aの一部とが、接着されていないが接している場合、下第1片31の第2側縁312bの一部と下第2片32の第1側縁321aの全部とが、接着されていないが接している場合などが挙げられる。前記全部が接している場合としては、下第1片31の第2側縁312bの全部と下第2片32の第1側縁321aの全部とが、接着されていないが接している場合が挙げられる。
図示例では、下第1片31の第2側縁312bの全部と下第2片32の第1側縁321aの全部が接している。なお、前記「接している」とは、完全に当接している場合のほか、微視的に見ると僅かに離れている場合を含む意味である。前記微視的に見ると離れている場合の第2側縁312bと第1側縁321aの間は、0.5mm未満である。
収納ラベル2を物品に貼付した際に、収納ラベル2の両端部を物品にしっかりと貼付させるため、下第1片31の裏面のうち横方向の第1側端部311の裏面及び下第2片32の裏面のうち横方向の第2側端部322の裏面は、少なくとも接着面とされている。なお、下第1片31の第1側端部311及び第2側端部312は、下第1片31の横方向において向かい合った端部であり、その第1側端部311は、その横方向第1側の端部で、その第2側端部312は、その横方向第2側の端部である。また、下第2片32の第1側端部321及び第2側端部322は、下第2片32の横方向において向かい合った端部であり、その第1側端部321は、その横方向第1側の端部で、その第2側端部322は、その横方向第2側の端部である。
なお、下第1片31の裏面の全体が接着面とされていてもよいが、後述する製造方法において、マスキング剤の塗布範囲を厳密に管理しなくてもよいことから、前記のように下第1片31の第2側端部312の裏面は非接着面とされていることが好ましい。この場合、下第1片31の第2側端部312の裏面における前記非接着面の横長さは、後述する下第2片32の第1側端部321における非接着面の横長さよりも小さいことが好ましい(図4及び図5参照)。
下第1片31の第2側端部312における非接着面を小さく形成することにより、収納ラベル2を物品に貼付する際に、下第1片31の第2側端部312が物品から浮きにくくなり、下第2片32の第1側端部321を下第1片31の第2側端部312に容易に重ねることができる。
下第1片31の第2側端部312及び下第2片32の第1側端部321の各非接着面は、縦方向全体に亘っている。
下第2片32の第1側端部321における非接着面の横長さは、特に限定されないが、余りに小さいと下第2片32の下第1片31に対する重なり幅が小さくなって皺などが生じるおそれがあり、余りに大きいと相対的に下第2片32に設けられる接着面の横長さが小さくなる。かかる観点から、下第2片32の第1側端部321における非接着面の横長さは、1mm〜15mmが好ましく、3mm〜10mmがより好ましい。
また、下第1片31及び下第2片32の裏面に前記接着面及び非接着面をそれぞれ形成する方法としては、(1)下第1片31及び下第2片32のそれぞれの接着面形成予定領域のみに、粘着剤又は接着剤を塗工して接着層71を形成する、或いは、接着層71を転写する、(2)下第1片31及び下第2片32のそれぞれの裏面全体に、粘着剤又は接着剤を塗工して接着層71を形成し、或いは、接着層71を転写し、さらに、その接着層71の裏面のうち非接着面形成領域に、マスキング剤を塗工してマスキング層72を形成する、或いは、マスキング層72を転写する、などの方法が挙げられる。図示例では、前記(2)の方法で接着面と非接着面が形成されている。
なお、前記接着層71は、その形成範囲にベタ状に設けられていてもよく、或いは、実質的にベタ状に設けられていてもよい。本明細書において、ベタ状に設けるとは、接着層を1つの連続した層となるように面方向に略均一に形成することをいう。実質的にベタ状に設けるとは、その形成範囲の全体に亘って平面視ストライプ状、平面視無数の点状、平面視格子状などに接着層を形成することをいう。
本発明では、接着面は、感圧粘着剤又は感熱粘着剤からなる粘着剤層の裏面から構成されていることが好ましく、感圧粘着剤層の裏面から構成されていることがより好ましい。前記粘着剤層などの接着層71の厚みは、特に限定されず、例えば、10μm〜50μmであり、好ましくは15μm〜30μmである。
マスキング剤の塗工厚み(マスキング層72の厚み)は、特に限定されず、例えば、1μm〜10μmである。
上基材4は、下基材3の、横方向において向かい合った両端部の表面、すなわち、下第1片31の第1側端部311の表面と下第2片32の第2側端部322の表面に貼付されている。
上基材4は、下第1片31及び下第2片32に跨がる大きさ、すなわち、下第1片31の全部又は一部及び下第2片32の全部又は一部に重なるような大きさに形成されていればよい。
上基材4の第1側縁41aは、図示例のように、下第1片31の第1側縁311aと一致していてもよく、或いは、下第1片31の第1側縁311aよりも外側又は内側に位置していてもよい。上基材4の第2側縁42bは、図示例のように、下第2片32の第2側縁322bと一致していてもよく、或いは、下第2片32の第2側縁322bよりも外側又は内側に位置していてもよい。
上基材4の第1側端部41の裏面(接着面)は、下第1片31の第1側端部311の表面に貼付され、上基材4の第2側端部42の裏面(接着面)は、下第2片32の第2側端部322の表面に貼付されている。下第1片31のうち、前記上基材4が貼付されていない領域(この領域は、下第1片31の第2側端部312を含んでいる)は、上基材4に対して独立している。同様に、下第2片32のうち、前記上基材4が貼付されていない領域(この領域は、下第2片32の第1側端部321を含んでいる)は、上基材4に対して独立している。
扁平状収納物5は、上基材4と下基材3との間であって、両者の非貼付領域の間に保持されている。具体的には、扁平状収納物5は、上基材4と下第1片31の間のうち、上基材4の第1側端部41と下第1片31の第1側端部311を除いた非貼付領域の間、及び、上基材4と下第2片32の間のうち、上基材4の第2側端部42と下第2片32の第2側端部322を除いた非貼付領域の間、に介在されて保持されている。なお、特に図示しないが、扁平状収納物5は、上基材4の第1側端部41と下第1片31の第1側端部311を除いた上基材4と下第1片31の非貼付領域の間のみに保持されていてもよい。
扁平状収納物5の横長さは、上基材4の横長さよりも小さい。扁平状収納物5の縦長さは、上基材4及び下基材3の縦長さと同じでもよく、或いは、それよりも小さい又は大きくてもよい。図示例では、扁平状収納物5の縦長さは上基材4及び下基材3の縦長さと略同じである。
図示例では、扁平状収納物5の表面が、接着面を介して、上基材4の裏面に貼付されている。例えば、上基材4の裏面が接着面とされ、その接着面に扁平状収納物5が剥離不能又は剥離可能に貼付されている。なお、図示例では、上基材4の裏面全体に接着層73をベタ状に設けることにより、前記下第1片31及び下第2片32に貼付するための接着面と扁平状収納物5を貼付するための接着面とが形成されている。
なお、扁平状収納物5が小冊子等の場合、その背貼り部分を第1側とし且つその見開き部分を第2側として、上基材4と下基材3の間に保持することが好ましい。
扁平状収納物5の厚みは、上基材4と下基材3の間に介在させることができれば、特に限定されず、例えば、20μm〜10mm程度である。
離型シート1に貼付された状態において、収納ラベル2の横方向第1側は離型シート1の長手方向第1側に相当し、且つ、横方向第2側は離型シート1の長手方向第2側に相当するので、離型シート1との関係では、各収納ラベル2の下第1片31は長手方向第1側に存在し、各収納ラベル2の下第2片32は長手方向第2側に存在することになる。
収納ラベル2の下基材3(下第1片31及び下第2片32)の裏面が接着面とされているので、その接着面を介して収納ラベル2が離型シート1の離型面に剥離可能に貼付されている。なお、下第2片32の第1側端部321の裏面は非接着面とされているので、この第1側端部321は、離型シート1に非接着となっている。
上記収納ラベル連続体Aは、例えば、次のような方法で製造できる。なお、収納ラベル2は、収納ラベル連続体Aに含まれるので、収納ラベル連続体Aと同時に得られる。
ただし、本発明の収納ラベル連続体A及び収納ラベル2は、次の製造方法で得られたものに限定されるわけではない。
この積層シート371Xについて、図8(a)に示すように、離型シート1Xから粘着剤層71を伴って下基材原反3Xを剥離し、前記粘着剤層71の裏面に長手方向に所定間隔を開けてマスキング剤を塗布してマスキング層72Xを形成する。マスキング層72Xの形成範囲は、最終的に形成される下第2片32の第1側端部321に対応する範囲であればよいが、この第1側端部321に対応する範囲に正確にマスキング層を形成することは困難である。そのため、前記範囲よりも少し大きい範囲にマスキング層72Xを形成する。
下基材原反3Xを離型シート1Xに積層した後、図8(c)に示すように、下第1片31及び下第2片32を形成するために、下基材原反3Xのみに切断線61Xを刻設する。この切断線61Xは、下基材原反3Xの短手方向に延び、マスキング層72Xを横切る位置に形成される。
最後に、前記切断線62Xで囲われた部分以外を除去することにより(図9(c)に、この除去する部分に無数の小ドットを付している)、図1及び図2に示すような、収納ラベル連続体Aが得られる。
なお、上記製造方法では、離型シート1に1列の収納ラベル2が形成されるが、実際の製造では、離型シート1の短手方向に2列以上同時に収納ラベル2を形成した後、離型シート1Xを長手方向に切断して1列の収納ラベル2が長手方向に複数並んだ図1に示すような収納ラベル連続体Aを作製することが多い。
上記収納ラベル連続体Aの離型シート1から個々の収納ラベル2を剥離し、収納ラベル2を所望の物品の表面に貼り付けることにより、収納ラベル付き物品が得られる。
物品は、特に限定されず、商品が収納された容器、商品が収納された包装材、商品そのものなどが挙げられる。
前記容器は、特に限定されず、例えば、表面にシュリンクラベルが装着された容器、表面にタックラベルが貼付された容器などが挙げられる。
前記商品は、特に限定されず、食品、日用品、飲料、菓子、化粧品、医薬品、薬品、洗剤、シャンプー、おもちゃ、機械部品などの任意である。また、前記容器としては、特に限定されず、飲料等のPETボトル、カップ容器、紙箱、アンプルやバイアル等のガラス瓶、プレフィルドシリンジ、パウチ等の軟包材などが挙げられる。前記包装材としては、包装袋、結束フィルム、オーバーラップフィルムなどが挙げられる。
以下、収納ラベル付き物品Bの製造方法の一例として、物品の曲面部に収納ラベル2を貼り付ける場合を説明する。
収納ラベル連続体Aから収納ラベル2を剥離し、これを物品の曲面部に貼付する行為は、人為的に行ってもよいが、通常、ラベル貼付装置を用いて機械的に行われる。
搬送ラインの途中には、ピールプレート81が配置されている。ピールプレート81は、その先端部で離型シート1を反転させる部材であり、ピールプレート81は、例えば、図10に示すように、先端部811が鋭角状に形成された側面視三角形状の部材からなる。長手方向第1側を搬送ラインの下流側にして搬送された収納ラベル連続体Aは、ピールプレート81の先端部811において離型シート1のみが反転され、それに従い、収納ラベル2がその下第1片31の第1側端部311から剥がれ始め、離型シート1から完全に剥離される。なお、反転された離型シート1は、回収ロール(図示せず)に巻き取られる。離型シート1の回収方向を実線矢印で示す。
剥離された収納ラベル2は、下第1片31の第1側端部311の裏面(接着面)から物品9の曲面部91に貼り付けられる。
上記のように下第1片31の横長さが下第2片32の横長さよりも十分に大きい場合(下第1片31の横長さが下第2片32の横長さの2倍〜6倍などの場合)、相対的に短い第2片32はその第2側端部322の反発力が大きくなるので、下第2片32の第1側端部321が下第1片31の第2側端部312上に重なり易くなる。特に、下第1片31の第2側端部312における非接着面の横長さを比較的小さくしておくことにより(例えば、その横長さが2mm以下)、下第1片31の第2側端部312が曲面部91から浮き難く、下第2片32の第1側端部321を下第1片31の第2側端部312に容易に重ねることができる。
最後に、図12に示すように、下第2片32の第2側端部322の裏面(接着面)を物品9の曲面部91に貼り付けることにより、収納ラベル2の物品9に対する貼付工程が終了する。
なお、図10乃至図13では、物品9として、円筒状の胴部(曲面部91)とキャップ部92を有する容器を例示している。
従って、外見上綺麗に収納ラベル2が貼付された収納ラベル付き物品Bを提供できる。
さらに、収納ラベル2の上基材4の第1側端部41及び第2側端部42のうち少なくとも一方は、下基材3に対して剥離可能に貼付されているので、例えば、上基材4の第1側端部41を下第1片31から剥離することにより、上基材4と下基材3の間に保持された扁平状収納物5を取り出すことができる。
例えば、図14に示すように、1つの基材(下基材3)を縦方向に対して傾斜した切断線611で切断することにより、下第1片31と下第2片32が形成されていてもよい。
また、切断線は直線状に限られず、例えば、図15に示すように、平面視波状などの非直線状の切断線612で1つの基材(下基材3)を縦方向に切断することにより、下第1片31と下第2片32が形成されていてもよい。非直線状は、平面視波状以外に、平面視鋸刃状、”<”の字状(三角屋根状)、”(”の字状(円弧状)などであってもよい。また、非直線状の切断線は、縦方向に対して傾斜して形成されていてもよい。
なお、図14及び図15は、変形例に係る収納ラベルを裏面側から見た図であるが、その平面図などは、図1などと同様であるので省略している。また、図14及び図15に、下第1片31の第2側端部312及び下第2片32の第1側端部321の各非接着面に網掛けを付している。
このような先端部3211を有する下第2片32を有する収納ラベル2は、物品に貼り付ける際に、下第1片31の第2側端部312にその先端部3211が掛かり易くなり、下第1片31の第2側端部312上に下第2片32が重なり易くなるので好ましい。
このように上基材4の側端部に、部分的な非接着部分を設けることにより、その非接着部分(上基材4の一部分)を摘み部として利用でき、上基材4を下基材3から容易に剥離できる。
また、上基材4の端部に、開封用のノッチ(V字状などの切込み)やミシン目線を設けてもよい(図示せず)。かかる開封用のノッチなどを設けることにより、上基材4の一部分を分断して下基材3から開け、扁平状収納物5を取り出すことができる。
本発明では、扁平状収納物5は、上基材4と下基材3の間に保持されていればよく、例えば、扁平状収納物5の一部分が、上基材4の第1側端部41と下第1片31の第1側端部311の間、又は、上基材4の第2側端部42と下第2片32の第2側端部322の間に介在されていてもよい。
前記扁平状収納物5の端部51が介在した部分における、上基材4の第2側端部42と下第2片32の第2側端部322とは非接着であり、前記端部51が介在していない部分における上基材4の第2側端部42と下第2片32の第2側端部322とは、剥離可能に貼付又は剥離不能に貼付されている。かかる端部51が介在した非接着部分は、上記のような摘み部として利用することもできる。
B 収納ラベル付き物品
1 離型シート
2 収納ラベル
3 下基材
31 下第1片
312 下第1片の第2側端部
32 下第2片
321 下第2片の第1側端部
4 上基材
41 上基材の第1側端部
42 上基材の第2側端部
5 扁平状収納物
9 物品
91 物品の曲面部
Claims (3)
- 長尺帯状の離型シートと、前記離型シートに貼付された複数の収納ラベルと、を有し、
前記収納ラベルが、裏面に接着面と非接着面が設けられ且つその接着面を介して前記離型シートに剥離可能に貼付された下基材と、前記下基材に重ねられた上基材と、前記上基材と下基材の間に保持された扁平状収納物と、を有し、
前記下基材が、前記離型シートの長手方向第1側に存する下第1片と、前記長手方向第2側に存する下第2片と、から構成され、前記下第1片の第2側縁の全部と前記下第2片の第1側縁の全部が接しており、
前記下第1片の裏面のうち少なくとも第1側端部の裏面が、接着面とされており、
前記下第2片の裏面のうち第1側端部が、非接着面とされ、且つ、前記下第2片の裏面のうち第2側端部の裏面が、接着面とされている、収納ラベル連続体。 - 前記上基材の第1側端部が前記下第1片に貼付され、且つ、前記上基材の第2側端部が前記下第2片に貼付されており、前記上基材の第1側端部及び第2側端部のうち少なくとも一方が前記下基材に対して剥離可能に貼付されている、請求項1に記載の収納ラベル連続体。
- 請求項1または2に記載の収納ラベル連続体から収納ラベルを剥離する剥離工程、前記収納ラベルの下第1片の第1側端部から物品の曲面部に収納ラベルを貼付し、前記下第2片の第2側端部まで物品に貼り付ける貼付工程、を有し、
前記貼付工程において、前記下第1片の第2側端部に前記下第2片の第1側端部を重ね合わせつつ下第2片を物品に貼付する、収納ラベル付き物品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016184872A JP6936567B2 (ja) | 2016-09-21 | 2016-09-21 | 収納ラベル連続体、及び収納ラベル付き物品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016184872A JP6936567B2 (ja) | 2016-09-21 | 2016-09-21 | 収納ラベル連続体、及び収納ラベル付き物品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018049176A JP2018049176A (ja) | 2018-03-29 |
JP6936567B2 true JP6936567B2 (ja) | 2021-09-15 |
Family
ID=61767532
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016184872A Active JP6936567B2 (ja) | 2016-09-21 | 2016-09-21 | 収納ラベル連続体、及び収納ラベル付き物品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6936567B2 (ja) |
-
2016
- 2016-09-21 JP JP2016184872A patent/JP6936567B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018049176A (ja) | 2018-03-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6171196B2 (ja) | 蓋材、保形シート付き蓋材、及び包装体 | |
JPH09134131A (ja) | シート及びそのための小出し器パッケージ | |
CN116113579A (zh) | 标签组件和使用标签组件将标签粘贴到表面的方法 | |
JP6936567B2 (ja) | 収納ラベル連続体、及び収納ラベル付き物品の製造方法 | |
JP6670655B2 (ja) | 封緘容器 | |
JP2019123545A (ja) | 包装用シート | |
JP6114931B2 (ja) | 結束ラベル、及び包装体 | |
JP6712154B2 (ja) | ラベル付き物品、及び収納ラベル | |
JP6912905B2 (ja) | ラベル付き物品 | |
JP2007108492A (ja) | ラベルおよびその貼付用治具 | |
JP6391938B2 (ja) | Popラベル、及びラベル付き容器 | |
JP2017043375A (ja) | フィルム包装体 | |
JP6955394B2 (ja) | Popラベル、及びラベル付き物品 | |
JP6819137B2 (ja) | 配送伝票 | |
JP2014139607A (ja) | ジグザグ折りラベル | |
JP2012192961A (ja) | ラベル付き物品 | |
JP2018135116A (ja) | 台紙及び筒状フィルム付き台紙 | |
JP2004347965A (ja) | 瓶用首かけ袋 | |
JP4806339B2 (ja) | リーフレットラベル | |
JP2021009241A (ja) | 封緘ラベル | |
JP4847368B2 (ja) | 収納ラベル | |
JP6175974B2 (ja) | ジグザグ折りラベル | |
JP6762696B2 (ja) | 医薬品包装体 | |
JP4344443B2 (ja) | ラベル | |
JP6629655B2 (ja) | キャンペーンラベル及びラベル連続体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190826 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200630 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200811 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201009 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210224 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210330 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210803 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210827 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6936567 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |