JP6522350B2 - ブリスター包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、封止シートの一部分を開閉し、収納された物品を出入れできるブリスター包装体に関する。
従来、医薬品、乾電池、口腔衛生用品、化粧品、ネジなどの機械部品、お菓子などの食品、玩具などの各種物品を包装する形態として、ブリスター包装体が知られている。
ブリスター包装体は、一般的に、合成樹脂製シートの成形品からなるカバー部材と、封止シートと、を有する。カバー部材は、その一部分に物品収納用の収納凹部が形成され、且つ収納凹部の端縁からフランジ部が延設されている。封止シートは、前記収納凹部の開口側を閉塞するように、前記フランジ部の裏面に接着される。
また、特許文献1のように、常温で粘着性を示す粘着剤を介して封止シートがカバー部材のフランジ部に貼付されている包装体も知られている。かかる包装体は、封止シートの一部分をミシン線に沿って切り取って収納凹部を開口し、収納凹部から物品を取り出した後、再度、切り取った封止シートの一部分を前記粘着剤によって元の位置に貼付して前記収納凹部を閉塞できる。
しかしながら、前記包装体は、封止シートを再封できるが故に、悪意者が、封止シートを剥離して物品を盗み出す又は悪戯した後、そのシートを元通りに貼付する虞がある。そのため、封止シートが再封可能なブリスター包装体において、悪戯されたことが一目で判るようなブリスター包装体が求められている。
また、封止シートにて収納凹部を再封できる包装体において、ミシン目線に沿って封止シートを切り取る際、切り取り線がミシン目線から逸れると、封止シートにて再封した際に、収納凹部の開口を完全に閉塞できない場合がある。
特開2013−067406号公報
本発明の第1の目的は、封止シートにて収納凹部を再封でき、悪戯などされた場合にそのことが外観上一目で判り得るブリスター包装体を提供することである。
本発明の第2の目的は、封止シートにて収納凹部を再封でき、封止シートを切断用補助線に沿って切り取りやすいブリスター包装体を提供することである。
本発明のブリスター包装体は、2つ以上の収納凹部と、前記各収納凹部を連結する1つ又は2つ以上の連結フランジ部と、前記連結フランジ部にて連結された全ての収納凹部を取り囲む周囲フランジ部と、を有するカバー部材と、前記連結フランジ部及び周囲フランジ部の被貼付面に剥離且つ再貼付可能に貼付された封止シートであって前記各収納凹部の開口側を閉塞する封止シートと、を有し、前記周囲フランジ部が、収納凹部を挟んで向かい合い且つ上下方向に延びる第1縦フランジ部及び第2縦フランジ部と、収納凹部を挟んで向かい合い且つ左右方向に延びる第1横フランジ部及び第2横フランジ部と、を有し、封止シートのうち、1つの連結フランジ部に貼付されたシート領域には、前記第1縦フランジ部から第2縦フランジ部に向かって延びる切断用補助線が設けられ、前記第1横フランジ部貼付されたシート領域には、2つの端部から前記第1横フランジ部の縁に向かって膨らむ部分を有するシート裂け開始部が設けられ、且つ、前記第2横フランジ部に貼付されたシート領域には、2つの端部から前記第2横フランジ部の縁に向かって膨らむ部分を有するシート裂け開始部が設けられ、前記封止シートには、前記1つの連結フランジ部の側方に位置する第1縦フランジ部の縁よりも外側に延出された摘み片が設けられている
本発明の好ましいブリスター包装体は、前記封止シートには、前記1つの連結フランジ部の側方に位置する第2縦フランジ部の縁よりも外側に延出された摘み片が設けられ、前記第1縦フランジ部の縁及び第2縦フランジ部の縁よりも延出された各摘み片と封止シートの境界部又はその近傍には、前記切断用補助線の端部に繋がる切断線がそれぞれ設けられている。
本発明の好ましいブリスター包装体は、前記切断用補助線が、上下方向に対して傾斜して延設されている。
本発明の好ましいブリスター包装体は、前記切断用補助線が、複数の貫通孔が断続的に形成されたミシン目線から構成され、前記複数の貫通孔が、隣接する各貫通孔間で上下に間隔を開けて重なる部分を有しつつ全体として階段状に配置されている。
本発明のブリスター包装体は、封止シートを開封した後、それを元に戻して収納凹部を再封することができる。さらに、本発明のブリスター包装体は、悪戯などされた場合に、封止シートの面内に亀裂が生じるので、外観上一目で悪戯などの事実を判別できる。
また、本発明の好ましいブリスター包装体は、封止シートを切断用補助線に沿って切り取りやすい。
第1実施形態に係るブリスター包装体の背面図。なお、背面は、ブリスター包装体を封止シート側から見た図である。以下、カバー部材や封止シートの背面も、それらがブリスター包装体を構成したときに背面となる側である。 図1のII−II線概略断面図。 1つの実施形態に係るカバー部材の斜視図。 同カバー部材の背面図。 図4のV−V線断面図。 カバー部材のフランジ部の範囲を示す参考背面図。 1つの実施形態に係る封止シートの背面図。 同封止シートの正面図。なお、正面は、背面とは反対側である。 図7のIX−IX線断面図。 封止シートの各シート領域の範囲を示す参考正面図。 ブリスター包装体を切断用補助線に沿って開封したときを示す斜視図。 ブリスター包装体を悪戯などで開封されたときを示す斜視図。 第2実施形態の第1例に係るブリスター包装体の背面図。 第2実施形態の第2例に係るブリスター包装体の背面図。 第2実施形態の第3例に係るブリスター包装体の背面図。 第3実施形態の第1例に係るブリスター包装体の背面図。 第3実施形態の第2例に係るブリスター包装体の背面図。 第3実施形態の第3例に係るブリスター包装体の背面図。 第3実施形態の第4例に係るブリスター包装体の背面図。
以下、本発明の具体的な実施態様について適宜図面を参照しつつ説明する。
なお、各部の用語の頭に、第1、第2などを付す場合があるが、この第1などは、用語を区別するために付加されたものであり、各部の優劣などを意味しない。
また、方向性を示す用語として、上、下、左、右などを使用するが、これらは、ブリスター包装体の任意の1つの縁を水平面に載せてその包装体を自立させたと仮想して、その封止シートの面に対して直交する方向から見たときの方向を指す。上下方向と左右方向は、互いに直交する方向である。
本明細書において、「AAA〜BBB」という表記は、「AAA以上BBB以下」を意味する。
[第1実施形態]
図1及び図2において、ブリスター包装体1は、カバー部材2と、前記カバー部材2に剥離可能且つ再貼付可能に貼付された封止シート3と、を有する。
カバー部材2は、2つ以上の収納凹部21,22と、2つの収納凹部21,22を連結する1つ又は2つ以上の連結フランジ部4と、前記連結フランジ部4にて連結された各収納凹部21,22を取り囲む周囲フランジ部5と、を有する。各収納凹部21,22は、それぞれ物品を収納する凹状の部分であり、それぞれ独立している。収納凹部21,22は、それぞれ貼付される封止シート3と協働して、独立した収納空間を形成する。
まず、カバー部材及び封止シートのそれぞれの構成を説明した後、本発明のブリスター包装体について具体的に説明する。
<カバー部材>
図3乃至図5において、カバー部材2は、複数の収納凹部21,22を有する。収納凹部21,22の数は、2つ以上であれば特に限定されず、図示したように、2つでもよく、特に図示しないが、3つ以上でもよい。以下、1つの収納凹部を「第1収納凹部21」といい、もう1つの収納凹部を「第2収納凹部22」という場合がある。各収納凹部21,22の端縁にはフランジ部が延設されている。複数の収納凹部21,22は、上下に規則的に整列させて配置されているが、不規則に配置されていてもよい。また、複数の収納凹部が、左右に規則的に又は不規則に配置されていてもよい(図示せず)。
各収納凹部21,22は、それぞれ、正面壁と、前記正面壁の周端縁から正面壁に対して略直交して延設された周面壁と、を有し、前記周面壁の端縁で囲われた部分に、物品を出し入れするための開口が形成されている。
収納凹部21,22の形状は、特に限定されず、物品の形状などに応じて適宜設計できる。本実施形態では、各収納凹部21,22の正面壁は、背面視略矩形状に形成され、且つ、各収納凹部21,22の開口部も、同様に背面視略矩形状に形成されている。従って、各収納凹部21,22の周面壁は、正面壁の左右の側端縁から正面壁に対して略直交して延設された一対の側面壁と、正面壁の上下端縁から正面壁に対して略直交して延設された上下面壁と、から構成されている。
本明細書において、背面視形状は、封止シート3の背面に対して直交する方向から見たときの形状をいう。
さらに、各収納凹部21,22の端縁(周面壁の端縁)から、フランジ部が外側へ延設されている。
フランジ部は、封止シート3を貼付する被貼付面を構成する部分であると共に、各収納凹部21,22を区画する部分でもある。フランジ部は、背面視略矩形状の収納凹部21,22の開口の四方全体から延設されている。
このフランジ部を概念上で区別すると、フランジ部は、各収納凹部21,22を連結する1つ又は2つ以上の連結フランジ部4と、前記連結フランジ部4にて連結された全ての収納凹部21,22を取り囲む周囲フランジ部5と、を有する。本実施形態では、収納凹部21,22は2つ設けられているので、連結フランジ部4は、第1収納凹部21と第2収納凹部22の間に1つ存在する。なお、3つ以上の収納凹部が設けられているカバー部材は、2つ以上の連結フランジ部を有する(図示せず)。2つ以上の連結フランジ部を有するカバー部材の場合、後述する封止シートの切断用補助線は、それぞれの連結フランジ部に対応して設けられていてもよく、或いは、2つ以上の連結フランジ部の中から選ばれる1つ又は2つ以上の連結フランジ部に対応して設けられていてもよい。
周囲フランジ部5は、収納凹部を挟んで向かい合い且つ上下方向に延びる第1縦フランジ部51及び第2縦フランジ部52と、収納凹部を挟んで向かい合い且つ左右方向に延びる第1横フランジ部53及び第2横フランジ部54と、を有する。
参考のため、図6に、連結フランジ部4の範囲、並びに、第1縦フランジ部51、第2縦フランジ部52、第1横フランジ部53及び第2横フランジ部54からなる周囲フランジ部5の範囲を図示している。判り易くするために、連結フランジ部4に無数のドットを、第1及び第2縦フランジ部51,52に網掛けを、第1及び第2横フランジ部53,54に細斜線を付加している。なお、第1縦フランジ部51と第1及び第2横フランジ部53,54並びに第2縦フランジ部52と第1及び第2横フランジ部53,54は、互いに直交する角部において重複するが、本発明においては、図6に示すように、各角部は第1横フランジ部53及び第2横フランジ部54に含まれるものとする。
前記連結フランジ部4及び周囲フランジ部5は、同一平面状に延設されている。
第1縦フランジ部51及び第2縦フランジ部52の各縁は、例えば、後述する凹み部を除き、上下方向に直線状に延在され、第1横フランジ部53及び第2横フランジ部54の各縁は、例えば、左右方向に直線状に延在されている。また、第1縦フランジ部51と第2縦フランジ部52は、略平行に且つ上下方向帯状に延び、第1横フランジ部53と第2横フランジ部54は、略平行に且つ左右方向帯状に延びている。
第1及び第2縦フランジ部51,52並びに第1及び第2横フランジ部53,54の各幅は、特に限定されないが、それらが余りに短いと封止シート3を十分な強度で貼付できないおそれがある。かかる観点から、第1及び第2縦フランジ部51,52並びに第1及び第2横フランジ部53,54の各幅は、2mm以上が好ましく、さらに、3mm以上がより好ましい。
連結フランジ部4の幅は、特に限定されないが、余りに短いと封止シート3を十分な強度で貼付できないおそれがある上、封止シート3に形成された傾斜状の切断用補助線(切断用補助線については、後述する)が連結フランジ部4からはみ出るおそれがある。かかる観点から、連結フランジ部4の幅は、10mm以上が好ましく、さらに、15mm以上がより好ましい。
なお、第1及び第2縦フランジ部51,52並びに第1及び第2横フランジ部53,54、連結フランジ部4の各幅は、それらフランジ部が延びる方向に対して直交する方向における長さをいう。その延びる方向においてその幅が一定でない場合には、それらの幅は、それぞれ、その中で最も小さい箇所の長さをいう。
第1及び第2縦フランジ部51,52並びに第1及び第2横フランジ部53,54、連結フランジ部4の各一方面(収納凹部が突出した側の面とは反対側の面)は、封止シート3を貼付するための被貼付面である。
第1縦フランジ部51の縁部の一部分には、内側に凹んだ凹み部51a(以下、第1凹み部51aという場合がある)が形成されている。第2縦フランジ部52の縁部の一部分には、内側に凹んだ凹み部52a(以下、第2凹み部52aという場合がある)が形成されている。
第1凹み部51a及び第2凹み部52aは、第1縦フランジ部51及び第2縦フランジ部52のうち連結フランジ部4の延長範囲内に設けられている。第1凹み部51aと第2凹み部52aは、左右方向に並んで設けられていてもよいが、図示例では、第1凹み部51aと第2凹み部52aは、上下方向にずれた位置に設けられている。
また、連結フランジ部4の面内には、厚み方向に刻まれた略V字状の切込み線41が設けられている。この切込み線41は、フランジ部の両面に貫通しておらず、フランジ部の一方面(例えば、被貼付面)に刻まれている。切込み線41は、第1縦フランジ部51の縁から連結フランジ部4を通り、第2縦フランジ部52の縁にまで形成されている。図示例では、切込み線41は、第1凹み部51aの底縁から連結フランジ部4を通り、第2凹み部52aの底縁にまで形成されている。
切込み線41は、背面視直線状に延設されていてもよいし、上方又は下方に膨らんだ背面視弧状又は屈曲状に形成されていてもよい。図示例では、切込み線41は、背面視直線状に形成されている。好ましくは、切込み線41は、後述する切断用補助線と平行に延設されている。
本発明のブリスター包装体1は、封止シート3の一部分を切断用補助線に沿って切り取り、これをカバー部材2から完全に剥離した後、前記切込み線41を利用して、カバー部材2の1つの収納凹部21を分割することもできる。
上記カバー部材2の材質は、特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリスチレン等の合成樹脂が挙げられる。カバー部材2は、収納された物品を透視するため、透明又は半透明であることが好ましいが、非透明な材質を用いてもよい。
カバー部材2は、射出成形法によって形成することもできるが、通常、シート成形法によって形成される。前記シート成形法に用いるシートとしては、合成樹脂製シート、複数の合成樹脂製シートが積層された積層シートなどが挙げられる。
カバー部材2の厚みは、0.1〜2mmであり、好ましくは0.2〜1mmである。
<封止シート>
図7乃至図9において、封止シート3は、各収納凹部21,22の開口部を閉塞するために、連結フランジ部4及び周囲フランジ部5の各被貼付面に貼付される。
封止シート3は、基材31と、前記基材31の一方面に積層された粘着層32と、前記粘着層32の一方面の一部分に積層された隠蔽層33と、を有する層構造である。
なお、図8において、これらを分かりやすくするために、粘着層32の一方面が露出した範囲に無数の小さなドットを付加している。
前記粘着層32は、常温で粘着性を示す粘着剤からなる層である。
前記隠蔽層33は、粘着層32の粘着面の粘着性を実質的に隠蔽するための層である。
粘着面は、常温で粘着性を示し、連結フランジ部4及び周囲フランジ部5の被貼付面に剥離可能に貼付でき且つ剥離後に再貼付可能なものである。
基材31は、特に限定されず、合成紙、合成樹脂製フィルム、紙などの各種シート、これらの積層シート、及びこれらシートに金属蒸着層などの他の機能層が積層された積層シートなどを用いることができる。
好ましくは、基材31として、合成紙、合成樹脂製フィルム、又はこれらの積層シートが用いられる。
基材31の厚みは、特に限定されないが、0.05mm〜1.0mmであり、好ましくは0.1mm〜0.5mmである。
基材31の正面視形状は、特に限定されず、適宜な形状に形成できる。基材31は、(凹み部51a,52aの縁を除く)カバー部材2の周囲フランジ部5の縁と略一致又はその縁よりも少し内側になるように、背面視略矩形状に形成されている。
前記粘着層32は、基材31の一方面の略全体に、常温で粘着性を示す粘着剤(感圧型粘着剤)を実質的にベタ状に塗工することによって形成できる。なお、実質的にベタ状とは、格子状、網目状、無数の点が集まった形状などを含む意味である。
粘着層32の厚みは、3μm〜50μm程度であり、好ましくは10μm〜30μm程度である。
前記粘着剤の形態としては、溶剤系、無溶剤系、水系、ホットメルト系(このホットメルト系とは、加熱して塗工した後に、常温で粘着性を示す形態の粘着剤を指す)、UV系などが挙げられる。
粘着層32の粘着面の剥離強度は、3〜20N/25mmであることが好ましく、さらに、5〜15N/25mmがより好ましい。
前記粘着面の剥離強度は、JIS Z 0237の180度剥離に準じた方法で測定された値をいう。具体的には、粘着層32を形成した合成樹脂製フィルム(試験片)を100mm×25mmに形成し、これをポリエチレンテレフタレート製の被着体に貼り付け、300mm/分の速度で180度に試験片を引っ張り、その試験片が剥離したときの最大応力値をいう。
前記隠蔽層33の一方面は、カバー部材や物品などに接着しない、非粘着面となっている。以下、隠蔽層33の一方面を非粘着面という場合がある。
隠蔽層33は、封止シート3をカバー部材2に貼付したときに、各収納凹部21,22の開口に対応する領域に設けられている。本実施形態では、第1収納凹部21及び第2収納凹部22の各周面壁の端縁で囲われる領域に対応して、2つの隠蔽層33が設けられている。隠蔽層33を設けることによって、封止シート3によって各収納凹部21,22の開口部を閉塞したとき、物品が封止シート3に付着することを防止できる。
隠蔽層33は、例えば、粘着層32の一方面に薄い合成樹脂製フィルムを貼付することによって形成されている。
薄い合成樹脂製フィルムを粘着面に貼付することにより、粘着剤が滲み出ることなく、隠蔽層33が設けられた領域を非粘着面とすることができる。
なお、隠蔽層33の形成方法として、マスキング剤を隠蔽層形成領域に肉厚状に塗布する方法を採用してもよい。例えば、マスキング剤を厚み5μm〜30μm程度に塗布することにより、その塗布部分において粘着面の粘着性を隠蔽した隠蔽層を形成できる。マスキング剤としては、例えば、紫外線硬化型樹脂を含むインキなどが挙げられる。
封止シート3には、切断用補助線6が設けられている。この切断用補助線6は、封止シート3のうち、連結フランジ部4に対応するシート領域75(以下、連結対応領域75という)に形成されている。前記連結対応領域75は、封止シート3をカバー部材2に貼付した際に、連結フランジ部4に貼付される封止シート3の1つの領域である。
また、封止シート3には、シート裂け開始部8が設けられている。シート裂け開始部8は、封止シート3のうち、第1横フランジ部53に対応するシート領域73(以下、第1横対応領域73という)及び第2横フランジ部54に対応するシート領域74(以下、第2横対応領域74という)にそれぞれ形成されている。前記第1横対応領域73は、封止シート3をカバー部材2に貼付した際に、第1横フランジ部53に貼付される封止シート3の1つの領域である。前記第2横対応領域74は、封止シート3をカバー部材2に貼付した際に、第2横フランジ部54に貼付される封止シート3の1つの領域である。
なお、封止シート3のうち、第1縦フランジ部51に対応するシート領域を、第1縦対応領域71といい、第2縦フランジ部52に対応するシート領域を、第2縦対応領域72という。
参考のため、図10に、連結対応領域75の範囲、並びに、第1縦対応領域71及び第2縦対応領域72の範囲、第1横対応領域73及び第2横対応領域74の範囲を図示している。判り易くするために、連結対応領域75に無数のドットを、1縦対応領域及び第2縦対応領域72に網掛けを、第1横対応領域73及び第2横対応領域74に細斜線を付加している。
具体的には、連結対応領域75に形成された切断用補助線6は、前記第1縦対応領域71から第2縦対応領域72に向かって延設されている。前記切断用補助線6は、上下方向に対して傾斜して延設されている。すなわち、切断用補助線6は、第1縦対応領域71から連結対応領域75の幅方向中央部を通り第2縦対応領域72に延設され、第1縦対応領域71から第2縦対応領域72に向かうに従って下向き斜めに延設されている。換言すると、切断用補助線6は、第2縦対応領域72から連結対応領域75の幅方向中央部を通り第1縦対応領域71に延設され、第2縦対応領域72から第1縦対応領域71に向かうに従って上向き斜めに延設されている。前記幅方向は、例えば、収納凹部21,22が並んだ方向であり、図示例では上下方向に相当する。前記切断用補助線6の傾斜角度は、特に限定されないが、例えば、60度〜85度である。切断用補助線6の傾斜角度は、切断用補助線6の延びる方向と上下方向(第1縦フランジ部51の縁に相当する)とが成す角度であって、そのうちの鋭角なものをいう。なお、切断用補助線6が後述するようにミシン目線から構成される場合、切断用補助線6の延びる方向は、各貫通孔の中心を結んだ線である。
前記切断用補助線6としては、ミシン目線、ハーフカット線などが用いられる。ミシン目線は、ミシン針の縫い跡の如く、シートの両面に貫通する貫通孔の複数が断続的に形成された線である。ハーフカット線は、シートの一方面を厚み方向に略V字状に切り込んだ刻み線である。
切断用補助線6に沿って封止シート3を容易に切り取ることができることから、切断用補助線6はミシン目線であることが好ましい。
ミシン目線を構成する複数の貫通孔は、背面視円状又は楕円状の孔でもよく、細長い線状の孔でもよい。
好ましくは、各貫通孔は、細長い線状の孔からなる。
前記ミシン目線は、直線状の各貫通孔が切断用補助線6の延びる方向と一致して配置されたものでもよいが、好ましくは、図示したように、複数の貫通孔が、隣接する各貫通孔間で上下に間隔を開けて重なる部分を有しつつ全体として階段状に配置されている。
具体的には、図7に示すように、各貫通孔は、封止シート3の背面視において、上下方向に対して傾斜して延びる第1貫通部61と、前記第1貫通部61の1つの端部に連設され且つ第1貫通部61に対して上向き斜めに延びる第2貫通部62と、前記第1貫通部61の反対側の端部に連設され且つ第1貫通部61に対して下向き斜めに延びる第3貫通部63と、から構成されている。前記第2貫通部62及び前記第3貫通部63は、第1貫通部61との関係を無視すれば、いずれも、左右方向に対して僅かに傾斜しつつ上向きに延びている。各貫通孔の背面視形状(又は平面視形状)は、異なっていてもよいが、好ましくは、全ての貫通孔の背面視形状(又は平面視形状)は同一である。
前記第2貫通部62は、背面視において、第1貫通部61の右側(第2縦対応領域72側)に配置されていることが好ましく、前記第3貫通部63は、背面視において、第1貫通部61の左側(第1縦対応領域71側)に配置されていることが好ましい。
かかるミシン目線は、1つの貫通孔の第2貫通部62が、その貫通孔に隣接する貫通孔の第3貫通部63の上側に間隔を開けて配置され、その部分において上下に間隔を開けて重なっており、全ての隣接する貫通孔間において前記関係(第2貫通部62と第3貫通部63が上下に間隔を開けて配置されていること)を有する。前記間隔としては、特に限定されないが、例えば、0.1mm〜3mmである。
各貫通孔の右側の端部(第2縦対応領域72側の端部)と左側の端部(第1縦対応領域71側の端部)が、いずれも左右方向直線上に配置されていてもよいが、好ましくは、図示したように、各貫通孔において、右側の端部(図示例では、第2貫通部62の端部)が左側の端部(第3貫通部63の端部)よりも上側となるように配置されている。このように右側の端部が上側に位置することにより、封止シート3を切断した際の切り取り線が明瞭な階段状になるので好ましい。
なお、図示例では、例えば、各第1貫通部61が平行な状態で、各貫通孔が一定間隔を開けて階段状に配設されることによって、ミシン目線からなる切断用補助線6が封止シート3に形成されている。
また、図示例では、各貫通孔の背面視形状(又は平面視形状)は、それぞれ点対称形状であるが、点対称形状でなくてもよい。ただし、貫通孔の点対称の中心は、その貫通孔の両端部間の中点とする。
さらに、切断用補助線6の背面視形状(又は平面視形状)は、点対称形状であるが、点対称形状でなくてもよい。ただし、切断用補助線6の点対称の中心は、封止シートの概ね重心とする。
シート裂け開始部8は、カバー部材2に貼付された封止シート3の第1横対応領域73の縁又は第2横対応領域74の縁から封止シート3を剥離した際に、その封止シート3の面内に亀裂を生じさせる部分である。
シート裂け開始部8は、第1横対応領域73内に1つ又は2つ以上設けられ、第2横対応領域74にも1つ又は2つ以上設けられている。図示例では、第1横対応領域73内の左右方向中央部辺りにシート裂け開始部8がそれぞれ設けられ、第2横対応領域74の左右方向両端部辺りに2つのシート裂け開始部8がそれぞれ設けられている。
シート裂け開始部8は、前記のような亀裂を生じさせるものであれば特に限定されないが、例えば、有端状の切込み線が挙げられる。この有端状の切込み線は、2つの端部81,81からシートの縁に向かって膨らむ切込み部82を有し、封止シートの両面に貫通する切込み線である。前記縁に向かって膨らむ部分82を有する切込み線は、非直線状である。
図示例では、第1横対応領域73内に形成された切込み線(シート裂け開始部8)は、2つの端部81,81と、その2つの端部81,81から第1横対応領域73の縁に向かって膨らむV字状の切込み部82と、を有する。前記第1横対応領域73の縁は、カバー部材2の全ての縁のうち第1横対応領域73が占める縁をいう。
第2横対応領域74内に形成された切込み線(シート裂け開始部8)は、2つの端部81,81と、その2つの端部81,81から第2横対応領域74の縁に向かって膨らむV字状の切込み部82と、を有する。前記第2横対応領域74の縁は、カバー部材2の全ての縁のうち第2横対応領域74が占める縁をいう。
さらに、封止シート3の第1縦対応領域71には、摘み片91(以下、第1摘み片91という場合がある)が延出して設けられている。同様に、封止シート3の第2縦対応領域72には、摘み片92(以下、第2摘み片92という場合がある)が延出して設けられている。
第1摘み片91及び第2摘み片92は、フランジ部に対して接着しない。図示例では、封止シート3と第1摘み片91及び第2摘み片92とは、1枚の基材31にて一体的に形成されている。この第1摘み片91及び第2摘み片92には、粘着層及び隠蔽層が設けられておらず、第1摘み片91及び第2摘み片92は基材31から構成されている。
この第1摘み片91と封止シート3の境界部には、前記切断用補助線6の1つの端部に繋がる切断線93が設けられている。同様に、第2摘み片92と封止シート3の境界部には、前記切断用補助線6の反対側の端部に繋がる切断線94が設けられている。換言すると、前記切断線93は、第1摘み片91と封止シート3を区画し、前記切断線94は、第2摘み片92と封止シート3を区画している。切断線93は、図7に示すように、封止シート3の第1縦対応領域71の縁から下向き斜めに延設され、切断線94は、封止シート3の第2縦対応領域72の縁から上向き斜めに延設されている。切断線93は、第1摘み片91の上部から切断補助線6の1つの端部に繋がっており、切断線94は、第2摘み片92の下部から切断補助線6の反対側の端部に繋がっている。従って、ブリスター包装体を第1摘み片91から開封する際、その切り取り線は、切断線93に従い下向き斜めに誘導され、切断補助線6へと導かれる。同様に、ブリスター包装体を第2摘み片92から開封する際、その切り取り線は、切断線94に従い下向き斜めに誘導され(この下向き斜めは、第2摘み片92から開封する際に、紙面上、第2横対応領域74を上側に且つ第1横対応領域73を下側にした状態を基準としている)、切断補助線6へと導かれる。
なお、図示例では、第1摘み片91と第2摘み片92の背面視形状(又は平面視形状)、及び、切断線93と切断線94の背面視形状(又は平面視形状)は、それぞれ点対称形状であるが、点対称形状でなくてもよい。ただし、これらの点対称の中心は、封止シートの概ね重心とする。
なお、封止シート3には、通常、種々の印刷が施されるが、第1摘み片91及び第2摘み片92(切断線93の下方位置及び切断線94の上方位置)には、開封起点を示す表示(例えば、「開け口」などの表示)を印刷しておくことが好ましい。
<第1実施形態のブリスター包装体>
上記カバー部材2の各収納凹部21,22に所望の物品(図示せず)を入れ、カバー部材2のフランジ部の被貼付面に、封止シート3を貼付することにより、本発明のブリスター包装体1が得られる。
具体的には、カバー部材2の第1縦フランジ部51、第2縦フランジ部52、第1横フランジ部53、第2横フランジ部54及び連結フランジ部4の各貼付面に、それぞれ、封止シート3の第1縦対応領域71、第2縦対応領域72、第1横対応領域73、第2横対応領域74及び連結対応領域75の粘着面を貼り合わせることにより、図1及び図2に示すようなブリスター包装体1が得られる。封止シート3を被貼付面に剥離且つ再貼付可能に貼付することにより、カバー部材2の各収納凹部21,22の開口が閉塞される。封止シート3の非粘着面が各収納凹部21,22の開口に面しているので、収納された物品が封止シート3に付着することはない。
また、封止シート3が貼付された状態で、第1摘み片91は、第1凹み部51aの縁よりも外側に延出され、且つ第2摘み片92は、第2凹み部52aの縁よりも外側に延出されている。非粘着の第1摘み片91及び第2摘み片92は、第1縦フランジ部51及び第2縦フランジ部52に貼付されておらず、自由端となっている。
このようにして得られたブリスター包装体1は、封止シート3のうち、連結フランジ部4に貼付されたシート領域75に、カバー部材2の第1縦フランジ部51から第2縦フランジ部52に向かって延びる切断用補助線6が設けられ、第1横フランジ部53及び第2横フランジ部54に貼付されたシート領域73,74に、シート裂け開始部8が設けられている。
なお、上記カバー部材2には、ブリスター包装体1を吊り下げ陳列するために、吊下げ用孔23が穿設されていてもよい。
本発明のブリスター包装体1は、ブリスター包装体1の正面側を左手で持ち、第1摘み片91を右手の指で摘み、それを右下斜め外方に引き出すことにより、封止シート3の切断用補助線6に沿って切り取り線(切り取り線は、シートを分断する際に生じる切れ跡である)が生じ、封止シート3の下方部を連結フランジ部4、第1縦フランジ部51及び第2縦フランジ部52から引き剥がすことができる。封止シート3の下方部を引き剥がすことにより、図11に示すように、第2収納凹部22を開封でき、そこから物品を取り出すことができる。また、封止シート3は、再貼付可能であるので、引き剥がした封止シート3の下方部を再び元に戻して第2収納凹部22を閉塞することもできる。
切断用補助線6は上下方向に対して傾斜状に延設されているので、切り取り線の開始部分(切り取りが始まった付近)が鋭角となり、上述のように、左手でブリスター包装体の正面側を持ち、右手で封止シート3を引き出すことにより、切り取り線が切断用補助線6から逸れにくい上、封止シート3を切り取り易い。特に、切断用補助線6は、隣接する各貫通孔間で上下に間隔を開けて重なる部分を有しつつ全体として階段状に配置されているミシン目線からなるので、封止シート3の下方部の引き出しに伴う切断力が、隣接する貫通孔に伝搬し易くなり(図7に示す例では、1つの貫通孔の第2貫通部62の端部からこれに隣接する貫通孔の第1貫通部61又は第3貫通部63に伝搬し易くなる)、切り取り線が各貫通孔を経由し易くなって切断用補助線6から逸れにくい。このため、封止シート3に生じる切り取り線が連結対応領域75からはみ出る場合が少なく、封止シート3の下方部を再び元に戻した際に、封止シート3の連結対応領域75を連結フランジ部4に確実に貼付できる。
同様に、ブリスター包装体1の正面側を左手で持ち、第2摘み片92を右手の指で摘み、それを右下斜め外方(この右下斜め外方は、第2摘み片92から開封する際に、紙面上、第2横対応領域74を上側に且つ第1横対応領域73を下側にした状態を基準としている)に引き出すことにより、封止シート3の切断用補助線6に沿って切り取り線が生じ、封止シート3の上方部を連結フランジ部4、第1縦フランジ部51及び第2縦フランジ部52から引き剥がすことができる。
なお、第2摘み片92から開封する場合でも、上記と同様に、切断力が隣接する貫通孔に伝搬し易くなり(図7に示す例では、1つの貫通孔の第3貫通部63の端部からこれに隣接する貫通孔の第1貫通部61又は第2貫通部62に伝搬し易くなる)、切り取り線が各貫通孔を経由し易くなって切断用補助線6から逸れにくい。特に、上記のように、第1貫通部61に対して上向き斜めに延びる第2貫通部62と、第1貫通部61に対して下向き斜めに延びる第3貫通部63を有する切断用補助線6は、隣接する各貫通孔の端部(1つの貫通孔の右側の端部とこれに隣接する貫通孔の左側の端部)における上下の間隔が広くなるので、切り取り線がより大きな段差を有する階段状となり、切断補助線6に沿って開封されたことが一目で判りやすい。
また、上記ブリスター包装体1は、カバー部材2に貼付されておらず且つカバー部材2の縁から延出された摘み片が設けられているので、上述のようにそれを摘んで封止シート3を容易に開封できる。
さらに、上記ブリスター包装体1の切断用補助線6は、隣接する各貫通孔間で上下に間隔を開けて重なる部分を有しつつ全体として階段状に配置されたミシン目線からなるので、切り取り線が階段状になり、切断用補助線6に沿って開封されたことが一目で判りやすい。
他方、切断用補助線6に沿って開封せず、悪戯目的などで悪意者が、封止シート3を、第1横対応領域73の縁や第2横対応領域74の縁から引き剥がすことも考えられる。上記封止シート3は、カバー部材2に再貼付できるため、このような事態も想定される。
この点、本発明のブリスター包装体1は、封止シート3の第1横対応領域73及び第2横対応領域74にシート裂け開始部8が設けられているので、図12に示すように、例えば、第2横対応領域74の縁から封止シート3を引き剥がすと、シート裂け開始部8(切込み線の2つの端部)からシートが裂けるようになる。このため、仮に、この封止シート3を元のように第2横フランジ部54に再貼付しても、封止シート3の面内に亀裂Aが生じているので、外観上一目で悪戯などされたことを判別できる。
なお、本発明のブリスター包装体は、上記第1実施形態に限られず、本発明の意図する範囲で適宜設計変更できる。以下、本発明の他の実施形態を説明するが、その説明に於いて、主として上記第1実施形態と異なる構成及び効果について説明し、上記第1実施形態と同様の構成などについては、(それを説明したものとして)用語又は符号をそのまま援用し、その構成の説明を省略する場合がある。
[ブリスター包装体の第2実施形態]
上記ブリスター包装体1のシート裂け開始部8は、2つの端部81,81と、その2つの端部81,81から第1横対応領域73(及び第2横対応領域74)の縁に向かって膨らむV字状の切込み部82と、を有する切込み線からなるが、例えば、図13に示すように、U字状の切込み部82を有する切込み線から構成されていてもよく、×字状の切込み部82を有する切込み線などから形成されていてもよい。
また、上記ブリスター包装体1のシート裂け開始部8は、第1横対応領域73内(及び第2横対応領域74内)に形成されているが、第1横対応領域73の縁から第1横対応領域73内(及び第2横対応領域74の縁から第2横対応領域74内)に至るように形成されていてもよい。このようなシート裂け開始部8は、例えば、図14に示すように、第1横対応領域73の縁から第1横対応領域73内(及び第2横対応領域74の縁から第2横対応領域74内)に向かって延びる有端状の切込み線などが挙げられる。もっとも、封止シート3をカバー部材2のフランジ部に貼付しやすいことから、シート裂け開始部8は、上記第1実施形態のように、第1横対応領域73(及び第2横対応領域74)の領域内に形成されていることが好ましい。
さらに、シート裂け開始部8として、無数の孔を用いてもよい。例えば、図15に示すように、封止シート3の第1横対応領域73及び第2横対応領域74に無数の孔83を穿設してもよい。この孔83は、好ましくは、マイクロミシン目線の貫通孔の如く、直径1mm以下の微細な孔が好ましい。
[ブリスター包装体の第3実施形態]
上記ブリスター包装体1において、隣接する各貫通孔間で上下に間隔を開けて重なる部分を有しつつ全体として階段状に配置されているミシン目線として、上下方向に対して傾斜して延びる第1貫通部61と、第1貫通部61に対して上向き斜めに延びる第2貫通部62と、第1貫通部61に対して下向き斜めに延びる第3貫通部63と、からなるミシン目線が例示されているが、これに限定されない。
例えば、図16に示すように、各貫通孔が、封止シート3の背面視において、上下方向に対して傾斜して延びる第1貫通部61と、前記第1貫通部61に対して傾斜して延び且つ左右方向と平行な第2貫通部62と、前記第1貫通部61に対して傾斜して延び且つ左右方向と平行な第3貫通部63と、から構成されたミシン目線を、切断用補助線6として用いてもよい。
さらに、図17に示すように、各貫通孔が、1つの直線状の貫通孔64からなり、隣接する各貫通孔64が上下に間隔を開けて重なる部分を有しつつ全体として階段状に配置されたミシン目線を切断用補助線6として用いてもよい。
また、図18に示すように、背面視略S字状の貫通孔65が全体として階段状に配置されたミシン目線を切断用補助線6として用いてもよい。
また、図19に示すように、切断用補助線6として、複数の直線状の貫通孔66が切断用補助線6の延びる方向と一致して配置されたミシン目線を用いてもよい。
[ブリスター包装体の他の実施形態]
上記実施形態において、基材31の全体に粘着層32が設けられ且つ収納凹部21,22に対応する領域に隠蔽層33が設けられた封止シート3を用いているが、例えば、基材のうち、第1縦対応領域、第2縦対応領域、第1横対応領域、第2横対応領域及び連結対応領域のみに粘着層が形成された封止シートを用いてもよい(図示せず)。
また、収納凹部に対応する領域の一部に粘着層の一方面が露出された封止シートを用いてもよい(図示せず)。かかる封止シートを用いた場合には、その収納凹部に対応する領域の一部に露出した粘着面に、収納凹部に収納された物品が付着するので、物品を収納凹部の所定位置に仮止めできる。
さらに、上記実施形態において、基材31に設けられた粘着面(粘着面は、露出された粘着層32の一方面)の剥離強度がその粘着面の全体に亘って一様であるが、互いに剥離強度の異なる領域を2つ以上有するように粘着面を形成してもよい。例えば、封止シートのうち、第1縦対応領域及び第2縦対応領域に設けられる粘着面を、その他の領域に比して剥離強度が小さくなるように形成してもよい。つまり、封止シートのうち、第1縦対応領域及び第2縦対応領域の粘着面を、剥離強度の小さい弱粘着面とし、その他の領域の粘着面を、剥離強度がそれよりも大きい強粘着面としてもよい。第1縦対応領域及び第2縦対応領域に弱粘着面を形成することにより、カバー部材から封止シートをより剥離しやすくなる。前記弱粘着面及び強粘着面の形成方法としては、(1)弱粘着面を形成する領域にドット状の粘着層を設け、強粘着面を形成する領域にベタ状の粘着層を設けること、(2)基材にベタ状の粘着層を設け、弱粘着面を形成する領域における粘着層に、隠蔽効果の小さい隠蔽層を設けること、などが挙げられる。
また、上記実施形態において、封止シート3には、摘み片91,92が設けられているが、摘み片を有さない封止シートを用いてもよい。
1 ブリスター包装体
2 カバー部材
21,22 収納凹部
3 封止シート
4 連結フランジ部
5 周囲フランジ部
51 第1縦フランジ部
52 第2縦フランジ部
53 第1横フランジ部
54 第2横フランジ部
6 切断用補助線
61 第1貫通部
62 第2貫通部
63 第3貫通部
73 第1横フランジ部に貼付されたシート領域
74 第2横フランジ部に貼付されたシート領域
75 連結フランジ部に貼付されたシート領域
8 シート裂け開始部
91,92 摘み片
93,94 切断線

Claims (4)

  1. 2つ以上の収納凹部と、前記各収納凹部を連結する1つ又は2つ以上の連結フランジ部と、前記連結フランジ部にて連結された全ての収納凹部を取り囲む周囲フランジ部と、を有するカバー部材と、
    前記連結フランジ部及び周囲フランジ部の被貼付面に剥離且つ再貼付可能に貼付された封止シートであって前記各収納凹部の開口側を閉塞する封止シートと、を有し、
    前記周囲フランジ部が、収納凹部を挟んで向かい合い且つ上下方向に延びる第1縦フランジ部及び第2縦フランジ部と、収納凹部を挟んで向かい合い且つ左右方向に延びる第1横フランジ部及び第2横フランジ部と、を有し、
    封止シートのうち、1つの連結フランジ部に貼付されたシート領域には、前記第1縦フランジ部から第2縦フランジ部に向かって延びる切断用補助線が設けられ、前記第1横フランジ部貼付されたシート領域には、2つの端部から前記第1横フランジ部の縁に向かって膨らむ部分を有するシート裂け開始部が設けられ、且つ、前記第2横フランジ部に貼付されたシート領域には、2つの端部から前記第2横フランジ部の縁に向かって膨らむ部分を有するシート裂け開始部が設けられ、
    前記封止シートには、前記1つの連結フランジ部の側方に位置する第1縦フランジ部の縁よりも外側に延出された摘み片が設けられている、ブリスター包装体。
  2. 前記封止シートには、前記1つの連結フランジ部の側方に位置する第2縦フランジ部の縁よりも外側に延出された摘み片が設けられ、
    前記第1縦フランジ部の縁及び第2縦フランジ部の縁よりも延出された各摘み片と封止シートの境界部又はその近傍には、前記切断用補助線の端部に繋がる切断線がそれぞれ設けられている、請求項1に記載のブリスター包装体。
  3. 前記切断用補助線が、上下方向に対して傾斜して延設されている、請求項1または2に記載のブリスター包装体。
  4. 前記切断用補助線が、複数の貫通孔が断続的に形成されたミシン目線から構成され、
    前記複数の貫通孔が、隣接する各貫通孔間で上下に間隔を開けて重なる部分を有しつつ全体として階段状に配置されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のブリスター包装体。
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