JP6044442B2 - 再封可能な包装袋 - Google Patents

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本発明は,菓子やウェットティッシュ等の物品を包装するための包装袋に関する。具体的に説明すると,本発明は,商品の取出口を再封可能な包装袋に関するものである。
一般的に,菓子等の食品や,ウェットティッシュ等の衛生品に代表される様々な物品が,柔軟な包装袋に収納されている。包装袋は,物品の取出口を有しつつも,内部の衛生状態を保ち,物品が損傷することを防ぐために,内部を密閉する構造を有する。このような柔軟な包装袋としては,代表的には,シーラントフィルムを有する積層フィルムを持つピロー包装袋が挙げられる。ただし,ピロー包装袋は,一度開封してしまうと再封しにくいという問題があった。包装袋を再封できないと,袋体内の気密性を確保できず,袋体内にチリや埃が混入したりする恐れがあるため不便である。このため,従来から,一旦開封して内部の物品を取り出した後であっても,容易に再封できる包装袋が提案されている(特許文献1,特許文献2等)。
例えば,特許文献1には,いわゆるハーフカット型のフラップを持つ再封可能な包装袋が開示されている。特許文献1の包装袋では,感圧接着剤等で積層した2枚のシートによって,袋体の天面を形成する。そして,まず,表側に配置されたシートを切断しつつも,裏側のシートは切断しないように,表側のシートにのみ切り込みを形成する。また,裏側のシートを切断しつつも,表側のシートを切断しないようにして,表側のシートの切り込みとずれた位置に,裏側のシートにも切り込みを形成する。このように,特許文献1の包装袋は,積層された状態にある表側のシートと裏側のシートのいずれか一方のみを切断する,いわゆるハーフカットを行うことにより,袋体の天面に蓋フラップと取出口を形成し,且つこの蓋フラップによって取出口を再封可能に構成している。
また,特許文献2には,袋体の天面に形成された取出口を覆うための蓋ラベルを持つ再封可能な包装袋が開示されている。特許文献2の包装袋では,袋体と蓋ラベルが別体として形成されている。そして,蓋ラベルを袋体の天面に重ねて貼合することによって,袋体の天面に形成された取出口を再封できるようにしている。
特開2008−265876号公報 特開平9−150872号公報
しかしながら,まず,特許文献1に開示されたハーフカット型のフラップを持つ包装袋では,積層した2枚のシートのいずれか一方のみを切断するハーフカットを行う必要があることから,その製造が比較的困難であるとされていた。すなわち,特許文献1の包装袋を製造しようとした場合,重ねられた薄手のシートの1枚のみを正確に切断する必要があり,切断刃に加える加圧力等の調整が難しい。このため,積層した2枚のシートの両方を切断してしまうというエラーが発生する可能性が高く,また,2枚のシートの両方が切断された不良品では,包装袋内の密閉性を十分に確保できないという問題が生じていた。
また,特許文献2に開示された袋体とは別体の蓋ラベルを持つ包装袋の場合,袋体の天面に蓋ラベルを重ねて貼合する必要があることから,袋体の天面を平坦な一面とすることが出来ないという問題があった。例えば,袋体の天面部分は,消費者にとって最も視認しやすい部分であるため,消費者に対し商品をアピールするために,この天面部分の全体に,商品名や商品を宣伝するための図柄を表記したいという要望が強い。しかし,特許文献2の袋体のように,天面に蓋ラベルを貼合するものの場合,蓋ラベルが天面を覆うこととなるため,天面全体に商品名や図柄を表記しにくくなるという不具合があった。また,天面に蓋ラベルを貼合すると,袋体の上部に段差が生じることになることから,包装袋を搬送する際や商品棚に陳列する際等に,この蓋ラベルが何かに引っ掛かって剥がれやすいという不具合もあった。
このため,現在では,取出口が形成された天面を平坦な一面とすることができると共に,加工装置の精密な制御を必要とせず比較的容易に製造することのできる再封可能な包装袋が求められている。
そこで,本発明の発明者は,上記の従来発明の問題点を解決する手段について鋭意検討した結果,包装袋を構成する袋体の天面に略コの字型等の切り込みを設けて蓋フラップと取出口を形成すると共に,この袋体の天面の裏側に,蓋フラップが接着される裏止めシートを貼合しておくことにより,蓋フラップを閉じたときに袋体の天面を平坦な一面とすることができ,しかも,袋体の天面の裏側に裏止めシートを貼合するという比較的簡単な工程によって再封可能な包装袋を製造できるようになるという知見を得た。そして,本発明者は,上記知見に基づけば,従来技術の課題を解決できることに想到し,本発明を完成させた。
具体的に説明すると,本発明は以下の構成を有する。
本発明は,再封可能な包装袋に関する。
本発明の包装袋は,袋体10と,裏止めシート20を備える。
この袋体10は,蓋フラップ12と,取出口13を有する。
蓋フラップ12は,天面に切り込み11を設けることによって形成されたものである。取出口13は,上記蓋フラップ12を持ち上げることにより,袋体10の天面に現れる開口である。すなわち,蓋フラップ12は,取出口13を自由に開閉することができる。
また,裏止めシート20は,袋体10の内部に配置されるものであり,基材層21と接着層22を有している。接着層22は,基材層21が袋体10の取出口13の内縁よりも内側にはみ出すように,袋体10の天面の裏側に接着される。
これにより,本発明の包装袋は,蓋フラップ12によって取出口13を閉じたときに,蓋フラップ12の一部が,接着層22の一部に接着する。その結果,本発明の包装袋は,蓋フラップ12を利用して,取出口13を繰り返し開閉することができる。
上記構成のように,本発明の包装袋では,袋体10の天面の切り込み11を設けることで,蓋フラップ12を形成しているため,この蓋フラップ12は袋体10と一体になっている。このため,蓋フラップ12によって天面の取出口13を閉じた状態にあっては,袋体10の天面が平坦な一面となる。従って,本発明の包装袋は,袋体の天面全体に商品名や図柄を描画しやすくなると共に,蓋フラップ12が意図しないタイミングで剥がれることを防止できる。さらに,本発明では,袋体10とは別体の裏止めシート20によって,蓋フラップ12の再封を実現している。このため,本発明の包装袋を製造するにあたり,上述したハーフカット等の比較的精密な制御が求められる加工を行う必要がないため,包装袋を容易に製造できると共に,不良品の発生を低減して良品出荷率を向上させることが可能である。
本発明の包装袋は,蓋フラップ12の先端に取り付けられた粘着シール30を,さらに備えることが好ましい。
ここで,粘着シール30は,シール支持体31と,粘着層32と,ミシン目33と,分離片34を有していることが好ましい。
シール支持体31は,蓋フラップ12の先端縁から延出した延出部31aと,蓋フラップ12に固定される固定部31bとに区分することができる。
粘着層32は,シール支持体31の延出部31a及び固定部31bにわたって形成されている。
ミシン目33は,シール支持体31の延出部31aに形成されている。
分離片34は,ミシン目33を破断させることにより,シール支持体31から分離される。すなわち,分離片34は,シール支持体31の一部である
これにより,本発明の包装袋では,蓋フラップ12を持ち上げたときに,分離片34が,シール支持体31から分離して,袋体10の天面に残存するようになる。
上記構成のように,本発明の好ましい形態に係る包装袋は,改ざん防止機能を備えている。すなわち,上記構成のように,蓋フラップ12の先端部分に粘着シール30を取り付けて,包装袋を開封する前の状態において,粘着シール30の一部を袋体10の天面に固着しておく。そして,この粘着シール30のうち,袋体10の天面と固着する部分に,ミシン目33を形成しておく。このため,蓋フラップ12を持ち上げて取出口13を開封すると,粘着シール30の一部がミシン目33に沿って破断されて,破断された一部(分離片34)が袋体10の天面に残存するようになる。これにより,粘着シール30の一部(分離片34)が天面に残存しているか否かによって,包装袋が既に開封されたものであるか,又は未だ開封されていないものであるかを容易に判断できるようになる。その結果,本発明の包装袋に,改ざん防止機能が付与される。
本発明の包装袋において,粘着シール30のシール支持体31は,粘着層32が形成されていない摘み部35を有することが好ましい。
上記構成のように,粘着シール30のシール支持体31に摘み部35(非粘着部分)を設けることで,この粘着シール30の摘み部35を摘持して,蓋フラップ12を開封することができるようになる。また,このような摘み部35が設けられていることで,蓋フラップ12の開封が容易になる。さらに,シール支持体31の延出部31aに,摘み部35を形成することで,ミシン目33に沿ってシール支持体31を破断させやすくなり,その結果,分離片34をシール支持体31の本体から分離しやすくなる。
本発明は,取出口を持つ天面が平坦な一面として形成されており,かつ,比較的容易に製造することのできる再封可能な包装袋を提供することができる。
図1は,本発明に係る包装袋の一例を示す外観斜視図である。 図2は,図1に示したA−Aの線分における包装袋の断面図である。 図3は,粘着シールを抽出して示した拡大斜視図である。 図4は,改ざん防止機能を持つ粘着シールの動作例を示している。図3(a)は,包装袋の開封前の状態を示している。図3(b)は,包装袋の開封後の状態を示している。
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜修正したものも含む。
なお,本願明細書において,「A〜B」とは,「A以上B以下」であることを意味する。
図1は,本発明の一実施形態に係る包装袋100の外観を示す斜視図である。図1においては,模式的に,包装袋100に含まれる裏止めシート20を破線で囲われた斜線にて表示している。図1に示されるように,包装袋100は,菓子やウェットティッシュ等の物品を収容するための袋体10と,袋体10の内部に配置され袋体10の再封機能を実現するための裏止めシート20と,袋体10の天面に取り付けられ改ざん防止機能を実現するための粘着シール30と,を備えている。
図1に示されるように,袋体10は,菓子やウェットティッシュ等の物品を収納可能なように略方形又は偏平形をなしている。袋体10は,天面と,天面に対向する底面と,天面と底面を繋ぐ側面を有し,これらの天面,底面,及び側面によって,物品の収納空間を形成している。菓子やウェットティッシュ等を内包するための袋体10は,気密性を有する液不透過性のフィルムで形成されていることが好ましい。これにより,酸素や水分等が袋体10内に入ることによって,菓子の味や,風味,食感等が低下することが防止できる。また,内容物がウェットティシュの場合は,逆に,内容物の乾燥や有効成分の揮散が防止できる。また,袋体10内にチリや埃が混入することを防止する。気密性を持つ液不透過性のフィルムとしては,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエステル,ポリアミド,塩化ビニル,塩化ビニリデン,セロハン,又はアセテート等のプラスチックフィルム,これらフィルムを2種以上組み合わせて構成された積層フィルム,又はこの積層フィルムにアルミ箔をさらに積層して構成された複合フィルムやアルミ蒸着フィルムが挙げられる。
また,図1に示されるように,袋体10の天面には,切り込み11が形成されている。ここにいう切り込み11は,連続的した切断線と間欠的なミシン目線の両方を含む概念である。図1には,切り込み11が連続的な切断線である場合の例が描画されている。図1に示されるように,切り込み11は,例えば,略コの字型に形成されていることが好ましい。ただし,切り込み11は,略L字型であってもよいし,略半円型であってもよい。すなわち,切り込み11は,完全に袋体10の天面をくり抜くためのものではなく,一部が途切れた状態となっているものであればどのような形態であっても適宜採用することができる。このような切り込み11を,袋体10の天面に設けることで,この切り込み11によって画定された蓋フラップ12が形成される。蓋フラップ12は,袋体10の一部であり,切り込み11が途切れている部分において,袋体10の本体と一体に繋がっている。また,袋体10の天面に切り込み11を形成することで,その部分に菓子やウェットティッシュ等の取出口13が形成される。すなわち,取出口13は,蓋フラップ12を持ち上げることにより,袋体10の天面に現れる開口である。
図2には,包装袋100の断面図が示されている。なお,図2においては,蓋フラップ12を持ち上げた状態を示している。また,図2では,包装袋100を構成する各要素を分かりやすく示すために,概念的な厚みを持たせて描画しているが,本来,包装袋100を構成する各要素は薄いフィルム状の部材である。
図2に示されるように,袋体10の内部には,裏止めシート20が配置されている。裏止めシート20は,取出口13を封止する蓋フラップ12を繰り返し開閉できるように,蓋フラップ12が接着されるシート状の部材である。裏止めシート20は,少なくとも一部が,袋体10の取出口13の内縁よりも内側にはみ出すように,袋体10の天面の裏側に接着されている。例えば,図1に示された実施形態において,裏止めシート20は,袋体10の取出口13の全周囲の内縁に沿って形成されており,取出口13の全周囲の内縁よりも内側にはみ出すように配置されている。すなわち,図1の実施形態では,裏止めシート20は,中央部分に開口部23を持つ環状に形成されている。また,図2に示されるように,裏止めシート20を袋体10の裏側に接着した状態において,裏止めシート20の開口部23と袋体10の取出口13は,一つの開口をなすように連通したものとなっている。このため,裏止めシート20の開口部23と袋体10の取出口13と通して,袋体10に内包される物品を取り出すことができる。また,袋体10の蓋フラップ12を閉じると,この蓋フラップ12は,裏止めシート20のうち,袋体10の取出口13の内縁よりも内側にはみ出した部分に接着するようになっている。このように,蓋フラップ12を裏止めシート20に接着することにより,袋体10の取出口13を再封することが可能になる。
図2に示されるように,裏止めシート20は,基本的に,基材層21と接着層22とによって構成されている。基材層21は,裏止めシート20の外形をなすフィルム部材である。基材層21は,ポリエチレン(PE),ポリプロピレン(PP),ポリ塩化ビニル(PVC),ポリアミド(PA),ポリカーボネート(PC),ポリエチレンテレフタレート(PET)等のプラスチック樹脂からなるフィルムであってもよいし,不織布,紙,SMS不織布を用いた基材であってもよい。基材層21の厚みは,例えば,1μm〜15μm又は2μm〜10μmとすればよい。接着層22は,例えば,基材層21に対し接着剤を塗布することにより形成された層である。接着層22を形成するための接着剤としては,繰り返し接着可能なものを採用することが好ましい。例えば,接着剤は,感圧接着剤を用いることが好ましい。感圧接着剤は,例えば天然ゴム系のものを用いればよい。その他,接着剤としては,ホットメルト粘着剤又はアクリル系粘着剤であってもよい。アクリル系粘着剤としては,例えば,アクリル酸エステルを主体とするモノマー成分に,カルボキシル基やヒドロキシル基等の官能基を有するモノマー成分を共重合した公知のものを用いることができる。また,接着層22は,基材層21に両面テープを貼合することにより形成されたものであってもよい。
図2に示されるように,基材層21を接着層22を備える裏止めシート20は,接着層22によって,袋体10の取出口13の内縁よりもさらに内側にはみ出した位置に取り付けられている。すなわち,裏止めシート20は,接着層22が袋体10の天面の裏側に接着されている。このため,裏止めシート20が取出口13の内縁からはみ出した部分において,裏止めシート20の接着層22は上向きとなり,袋体10の蓋フラップ12と対面するようになっている。このようにして,蓋フラップ12を,裏止めシート20の接着層22に対して繰り返し着脱することができる。例えば,裏止めシート20うちの取出口13の内縁からはみ出す部分の長さは,1mm〜30mm,5mm〜25mm,10mm〜20mm程度とすればよい。
図1の斜視図及び図2の断面図に示されるように,袋体10の蓋フラップ12の先端部分には,粘着シール30が取り付けられている。本実施形態において,粘着シール30は,袋体10とは別体として構成されていることが好ましい。粘着シール30は,袋体10の蓋フラップ12を持ちあげて取出口13を開封しやすくすると共に,袋体10が一度開封されたことを表示して,一度開封した袋体10を再閉止するという改ざんを防止するための機能を持つ。
図3は,図2に示した破線の枠内を拡大して示した斜視図であり,粘着シール30の具体的な構成を示している。図3に示されるように,粘着シール30は,基本的に,シール支持体31と,粘着層32とによって構成されている。シール支持体31は,粘着シール30の外形をなすフィルム部材である。シール支持体31は,ポリエチレン(PE),ポリプロピレン(PP),ポリ塩化ビニル(PVC),ポリアミド(PA),ポリカーボネート(PC),ポリエチレンテレフタレート(PET)等のプラスチック樹脂からなるフィルムであってもよいし,不織布,紙,SMS不織布を用いた基材であってもよい。シール支持体31の厚みは,例えば,1μm〜15μm又は2μm〜10μmとすればよい。また,粘着層32は,例えば,シール支持体31に対し粘着剤を塗布することにより形成された層である。例えば,粘着剤は,感圧接着剤を用いることが好ましい。感圧接着剤は,例えば天然ゴム系のものを用いればよい。その他,粘着剤としては,ホットメルト粘着剤又はアクリル系粘着剤であってもよい。アクリル系粘着剤としては,例えば,アクリル酸エステルを主体とするモノマー成分に,カルボキシル基やヒドロキシル基等の官能基を有するモノマー成分を共重合した公知のものを用いることができる。粘着層32は,シール支持体31に両面テープを貼合することにより形成されたものであってもよい。
図3に示されるように,シール支持体31は,蓋フラップ12の先端縁から延出した延出部31aと,蓋フラップ12の先端部分に固定された固定部31bとに区分される。そして,粘着層32は,シール支持体31の延出部31aと固定部31bの両方に形成されている。このため,蓋フラップ12によって取出口13が閉じられている状態において,シール支持体31は,延出部31aに形成された粘着層32を介して,袋体10の天面に接着している。また,シール支持体31は,固定部31bに形成された粘着層32を介して,袋体10の蓋フラップ12の先端部分に固定されている。ここで,シール支持体31の延出部31aは,袋体10の天面に対し自由に着脱できるものであることが好ましい。他方,シール支持体31の固定部31bは,袋体10の蓋フラップ12に強固に固着されたものであることが好ましい。そこで,シール支持体31の延出部31aに形成される粘着層32と,固定部31bに形成される粘着層32とで,その接着強度を異ならせることしてもよい。すなわち,シール支持体31の固定部31bに形成される粘着層32の接着強度を,延出部31aに形成される粘着層32の接着強度よりも強力なものとすることが好ましい。このように,シール支持体31の延出部31aと固定部31bとで,塗布する粘着層32の種類や量などを異ならせて,その接着強度の強弱を付与することもできる。ただし,当然のことながら,シール支持体31の延出部31aと固定部31bには,同種の接着剤を同じ量で用いることともできる。
図3に示されるように,シール支持体31の延出部31aには,ミシン目33が形成されている。ミシン目33は,シール支持体31と粘着層32と貫通して形成されたものである。ミシン目33は,例えば,シール支持体31の先端側の角部分を切り離すために設けられたものであり,略くの字型に湾曲してシール支持体31の外縁にまで達している。このため,ミシン目33に沿ってシール支持体31の延出部31aを破断させることにより,この延出部31aの本体と,延出部31aの一部である分離片34が分離するようになっている。すなわち,この分離片34は,シール支持体31の延出部31aの外縁とミシン目33とにより周囲を囲われた部分となっている。
また,図3に示されるように,シール支持体31の延出部31aには,粘着層32が形成されていない摘み部35(非粘着部)が設けられている。摘み部35は,シール支持体31の先端において延出するように形成されている。図3に示されるように,摘み部35は,分離片34に隣接する位置において,分離片34よりも延出するように形成されたものであることが好ましい。また,摘み部35は,摘み部35の外縁がミシン目33の延長線上に位置するように形成されたものであることが好ましい。このように,摘み部35の外縁がミシン目33の延長線上に位置することで,摘み部35を摘持して上方に持ち上げたときに,ミシン目33が破断しやすくなる。
図4は,蓋フラップ12及び粘着シール30の動作例を示している。まず,図4(a)には,蓋フラップ12が開封される前の状態が示されている。このような開封前の状態において,蓋フラップ12の先端部分に取り付けられた粘着シール30は,その延出部31aが,袋体10の天面に接着された状態となっている。また,開封前の状態において,粘着シール30に形成されたミシン目33は破断していない。
他方,図4(b)は,粘着シール30を持ち上げて,蓋フラップ12を開封した状態を示している。図4(b)に示されるように,粘着シール30の摘み部35を摘持して持ち上げると,粘着シール30に形成されていたミシン目33が破断して,シール支持体31から分離片34が分離する。その結果,シール支持体31から分離した分離片34は,袋体10の天面に残存したままとなる。また,粘着シール30を持ち上げると,粘着シール30が固着されている蓋フラップ12も持ち上がる。これにより,蓋フラップ12によって閉止されていた取出口13が,袋体10の天面に出現する。従って,図4(b)に示されるように,蓋フラップ12が一旦開封されると,粘着シール30のシール支持体31から分離片34が分離することとなるため,蓋フラップ12が開封されたという事実を一目で確認することができる。他方,図4(a)に示されるように,シール支持体31から分離片34が分離していなければ,蓋フラップ12が一度も開封されていないという事実を表示することができる,これにより,蓋フラップ12を一旦開封し再度閉止し直すような改ざんを防止することが可能になる。
また,上述のように,本発明において,粘着シール30のシール支持体31の延出部31aのうち,分離片34が形成される部分は,袋体10の天面から剥離される必要はない。このため,シール支持体31の延出部31aのうち分離片34が形成される部分については,袋体10の天面に強固に固着されていることが好ましい。他方,シール支持体31の延出部31aのうち,分離片34以外の部分については,袋体10の天面に対し自由に着脱できるものであることが好ましい。シール支持体31の延出部31aのうち,分離片34に形成される粘着層32と,分離片34以外の部分に形成される粘着層32とで,その接着強度を異ならせることしてもよい。すなわち,分離片34に形成される粘着層32の接着強度を,分離片34以外の部分に形成される粘着層32の接着強度よりも強力なものとすることが好ましい。このように,シール支持体31の延出部31aのうち,分離片34とそれ以外とで,塗布する粘着層32の種類や量などを異ならせて,その接着強度の強弱を付与することもできる。これにより,分離片34を袋体10の天面に残存させつつ,分離片34以外の部分を袋体10の天面から剥離する作業を行いやすくなる。ただし,当然のことながら,シール支持体31の延出部31aと固定部31bには,同種の接着剤を同じ量で用いることともできる。
以上,本発明について好ましい形態を例に挙げて説明を行った。ただし,本発明は,上記した実施形態に限定されるものではなく,上記した実施形態に基づいて当業者が自明な範囲で適宜修正や改変を行うことができる。
本発明は,菓子やウェットティッシュ等の物品を包装するための包装袋に関するものである。従って,本発明は,例えば,菓子やウェットティッシュ等の製造産業において好適に利用し得る。
10…袋体
11…切り込み 12…蓋フラップ 13…取出口
20…裏止めシート
21…基材層 22…接着層 23…開口部
30…粘着シール
31…シール支持体 31a…延出部 31b…固定部
32…粘着層 33…ミシン目 34…分離片 35…摘み部
100…包装袋

Claims (2)

  1. 袋体(10)と裏止めシート(20)を備える再封可能な包装袋であって,
    前記袋体(10)は,
    天面に切り込み(11)を設けることによって形成された蓋フラップ(12)と,
    前記蓋フラップ(12)を持ち上げることにより現れる取出口(13)と,を有し,
    前記裏止めシート(20)は,
    前記袋体(10)の内部に配置されており,
    基材層(21)と,
    前記基材層(21)を前記取出口(13)の内縁よりも内側にはみ出すように,前記袋体(10)の天面の裏側に接着する接着層(22)と,を有し,
    これにより,前記蓋フラップ(12)によって前記取出口(13)を閉じたときに,前記蓋フラップ(12)の一部が,前記接着層(22)の一部に接着し,
    前記包装袋は,前記蓋フラップ(12)の先端に取り付けられた粘着シール(30)を,さらに備え,
    前記粘着シール(30)は,
    前記蓋フラップ(12)の先端縁から延出した延出部(31a),及び前記蓋フラップ(12)に固定される固定部(31b)を持つシール支持体(31)と,
    前記シール支持体(31)の延出部(31a)及び固定部(31b)にわたって形成された粘着層(32)と,
    前記シール支持体(31)の延出部(31a)に形成されたミシン目(33)と,
    前記ミシン目(33)を破断させることにより,前記シール支持体(31)から分離する分離片(34)と,を有し,
    これにより,前記蓋フラップ(12)を持ち上げたときに,前記分離片(34)が,前記シール支持体(31)から分離して,前記袋体(10)の天面に残存する
    包装袋。
  2. 前記シール支持体(31)は,前記粘着層(32)が形成されていない摘み部(35)を有する
    請求項1に記載の包装袋。
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