JP2004138753A

JP2004138753A - 立体隠蔽機能ラベル

Info

Publication number: JP2004138753A
Application number: JP2002302414A
Authority: JP
Inventors: Kazuyuki Mochizuki; 望月　和幸
Original assignee: Toppan Label Co Ltd
Current assignee: Toppan Infomedia Co Ltd
Priority date: 2002-10-17
Filing date: 2002-10-17
Publication date: 2004-05-13

Abstract

【課題】物品面に貼着されるラベル本体に、その物品面に貼着されない自由端部領域を設けることによって、物品の展示環境における僅かな風圧や物品本体の僅かな揺動によって、ラベル本体が三次元的な立体的揺らぎや動きを生じるようにしたアイキャッチ機能性の高いＰＯＰ（Ｐｏｉｎｔ　ｏｆ　Ｐｕｒｃｈａｓｅ　Ａｄｖｅｒｔｉｓｉｎｇ　）機能と隠蔽機能とを備えたラベルを提供することにある。
【解決手段】非貼着領域Ｌ１　による自由端部と剥離剤を介して剥離可能な仮り貼着領域Ｌ２　とを有し、物品Ａの表面に前記仮り貼着領域Ｌ２　にて剥離可能に仮り貼着された第１ラベルシート１と、該第１ラベルシート１の前記仮り貼着領域Ｌ２　上面にオーバーラップして該仮り貼着領域Ｌ２　上面と物品Ａ表面とに亘って貼着された第２ラベルシート２とから構成され、第１ラベルシート１の仮り貼着領域Ｌ２　における貼着内面側に適宜情報が表示されている。
【選択図】図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、包装容器など各種商品や、イベント、催物などにおける展示、広告宣伝表示用の隠蔽機能性ラベルやシールとして、あるいは書籍や雑誌等のページや綴じ込みシート、あるいはそれらのページや綴じ込みシートに添付して使用する立体隠蔽機能ラベルに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の隠蔽機能ラベルとしては、特願２００１−１６３９６９に記載する隠蔽ラベル類があり、その出願明細書の従来の技術の図５に示すように、例えば、不透明基材層４２と粘着剤層４３と剥離紙４４とをこの順に積層し、前記基材層４２の表面に表示印刷層４５を形成し、この基材層４２の裏面側となる粘着剤層４３の表面に隠蔽の対象となる隠蔽情報を印刷した隠蔽印刷層４６を設け、該隠蔽印刷層４６が印刷された粘着剤層４３表面に剥離紙４４を剥離可能に接着した隠蔽機能ラベル４１がある。
【０００３】
また、上記出願明細書の従来の技術の図６に示すように、不透明基材層４２と透明粘着剤層４３と剥離紙４４とをこの順に積層し、前記基材層４２の表面に表示印刷層４５を形成し、この基材層４２の裏面と透明粘着剤層４３との層間に隠蔽の対象となる隠蔽印刷層４６を印刷して、前記粘着剤層４３表面に剥離紙４４を剥離可能に接着した隠蔽機能ラベル４１がある。
【０００４】
そして、従来の上記隠蔽機能ラベル類は、一般的にラベル基材層の裏面の全面が、包装容器など各種商品等の物品面に粘着剤層を介して貼着される形式であるため、ラベルのシート本体全体が物品面に全面固定されている。
【０００５】
そのためにラベルを、より良い広告、宣伝効果のあるラベルとするためには、ラベルの形状パターンを斬新な形状にしたり、ラベルの表示情報に斬新な絵柄や色彩を採用することによって、アイキャッチ機能を持たせるようにしていた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、包装容器など各種商品等の物品に貼着して使用する隠蔽機能ラベルであって、ラベル形状に斬新な形を採用したり、ラベル表面に斬新な絵柄や色彩を付与することによって、より良いアイキャッチ機能を持たせることができるだけでなく、物品面に貼着されるラベル本体に、その物品面に貼着されない自由端部領域を設けることによって、物品の展示環境における僅かな風圧や物品本体の僅かな揺動によって、ラベル本体が三次元的な立体的揺らぎや動きを生じるようにしたアイキャッチ機能性の高いＰＯＰ（Ｐｏｉｎｔ　ｏｆ　Ｐｕｒｃｈａｓｅ　Ａｄｖｅｒｔｉｓｉｎｇ　）機能と隠蔽機能とを備えたラベルを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項１に係る発明は、非貼着領域Ｌ１　による自由端部と剥離剤を介して剥離可能な仮り貼着領域Ｌ２　とを有し、物品Ａの表面に前記仮り貼着領域Ｌ２　にて剥離可能に仮り貼着された第１ラベルシート１と、該第１ラベルシート１の前記仮り貼着領域Ｌ２　上面にオーバーラップして該仮り貼着領域Ｌ２　上面と物品Ａ表面とに亘って貼着された第２ラベルシート２とから構成され、第１ラベルシート１の仮り貼着領域Ｌ２　における貼着内面側に適宜情報が表示されていることを特徴とする立体隠蔽機能ラベルである。
【０００８】
本発明の請求項２に係る発明は、非貼着領域Ｌ１　による自由端部ｆと、剥離剤を介して剥離可能な仮り貼着領域Ｌ２　とを有し、物品Ａの表面に前記仮り貼着領域Ｌ２　にて剥離可能に仮り貼着された第１ラベルシート１と、該第１ラベルシート１の前記仮り貼着領域Ｌ２　上面にオーバーラップして該仮り貼着領域Ｌ２　上面と物品Ａ表面とに亘って貼着された第２ラベルシート２とから構成され、第１ラベルシート１の仮り貼着領域Ｌ２　における貼着内面側に適宜情報が表示され、第２ラベルシート２には第１ラベルシート１とのオーバーラップ領域を囲むように切り離しミシン目３が設けられていることを特徴とする立体隠蔽機能ラベルである。
【０００９】
本発明の請求項３に係る発明は、上記請求項１又は請求項２に係る立体隠蔽機能ラベルにおいて、前記第１ラベルシート１が部分的に仮り貼着され且つ第２ラベルシート２が貼着された物品Ａの表面が円筒面であることを特徴とする立体隠蔽機能ラベルである。
【００１０】
本発明の請求項４に係る発明は、上記請求項１又は請求項２に係る立体隠蔽機能ラベルにおいて、前記第１ラベルシート１が部分的に仮り貼着され且つ第２ラベルシート２が貼着された物品Ａの表面が円筒面であり、且つ第１ラベルシート１の非貼着領域Ｌ１　面が、前記円筒面と連続する曲率半径の小さい円筒面と対向していることを特徴とする立体隠蔽機能ラベルである。
【００１１】
【作用】
本発明の立体隠蔽機能ラベルは、図１に示すように、物品面に貼着された第１ラベルシート本体の端部に、非貼着領域Ｌ１　による自由端部ｆと、仮り貼着された仮り貼着領域Ｌ２　とを備えているので、物品Ａ面に貼着されない第１ラベルシート１の自由端部ｆに、店頭などにおける物品展示陳列環境における僅かな風圧や、物品の移動運搬時や、物品を手に取って観察した際の僅かな揺動によって、三次元的な立体的揺らぎや動きを生じて、それが趣向性のあるラベル表示作用となって、高いＰＯＰ機能性と、より良いアイキャッチ機能性を醸し出すものである。
【００１２】
また、本発明の立体隠蔽機能ラベルの物品Ａ面に貼着された第１ラベルシート１本体は、物品面に対しては仮り貼着領域Ｌ２　にて仮り貼着され、その仮り貼着領域における第１ラベルシート１上面の第２ラベルシート２に対しては完全に貼着されているので、第１ラベルシート１を、その非貼着領域Ｌ１　における自由端部ｆを手で摘んで側方に引っ張り、剥離剤を介して物品Ａ面より引き剥がし、その上面の第２ラベルシート２のオーバーラップ外周を破りながら物品Ａより剥離することができる。
【００１３】
また、本発明の立体隠蔽機能ラベルの第２ラベルシート２には、第１ラベルシート１とのオーバーラップ領域を囲むように切り離しミシン目３が設けられているので、第１ラベルシート１を、非貼着領域Ｌ１　における自由端部ｆを手で摘んで側方に引っ張り、剥離剤を介して物品Ａ面より引き剥がし、その上面の第２ラベルシート２のオーバーラップ外周を切り離しミシン目３に沿って切り離しながら物品Ａより剥離することができる。
【００１４】
また、本発明の立体隠蔽機能ラベルの第１ラベルシート１本体裏面の仮り貼着領域Ｌ２　面には、適宜情報（例えば物品に関する周辺情報、抽選情報、懸賞情報など）が表示されているので、第１ラベルシート１を物品Ａより剥離することによって、はじめて、その表示されている情報を目視にて確認することができ、隠蔽すべき情報等の各種情報を隠蔽した状態で物品Ａに対して付与することができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】
本発明の立体隠蔽機能ラベルの実施の形態を以下に詳細に説明すれば、本発明の請求項１に係る立体隠蔽機能ラベルは、図１の正面図に示すように、第１ラベルシート１が、例えば飲料を充填包装したボトル容器等の物品Ａの円筒状胴部４の表面に剥離可能に仮り貼着されている。
【００１６】
第１ラベルシート１は、非貼着領域Ｌ１　による自由端部ｆと、剥離剤を介して接着剤［感圧接着剤（粘着剤）、感熱接着剤］が塗布形成された仮り貼着領域Ｌ２　とを備え、仮り貼着領域Ｌ２　の接着剤にて物品Ａの円筒状胴部４面に剥離可能に仮り貼着されていて、第１ラベルシート１は、非貼着領域Ｌ１　による物品Ａの表面に貼着されない自由端部ｆによるアイキャッチ性のあるＰＯＰ機能性ラベルとなるものである。
【００１７】
第２ラベルシート２は、第１ラベルシート１の仮り貼着領域Ｌ２　上面にオーバーラップして、該第１ラベルシート１の仮り貼着領域Ｌ２　上面と、物品Ａの円筒状胴部４周面（部分周面又は全周面）とに亘って貼着されている。
【００１８】
第１ラベルシート１の非貼着領域Ｌ１　の自由端部ｆ側は、物品Ａ面には貼着されていないため、店頭などにおける物品展示陳列環境における僅かな風圧や、物品の移動運搬時や、物品を手に取って観察した際の僅かな揺動によって、三次元的な立体的揺らぎや動きを生じて、それが趣向性のあるラベル表示作用となり、高いＰＯＰ機能性と、より良いアイキャッチ機能性を醸し出す。
【００１９】
第１ラベルシート１の第２ラベルシート２とオーバーラップした仮り貼着領域Ｌ２　における貼着内面側には、例えば、その物品（商品）に関する周辺情報、抽選情報、懸賞情報など隠蔽すべき情報等の各種情報が表示されている。
【００２０】
第１ラベルシート１を、その上面にオーバーラップしている第２ラベルシート２を切り破りながら、剥離剤層を介して物品Ａの表面より剥離（接着剤層は物品面に残留）することによって、はじめて、第１ラベルシート１の貼着内面側（裏面）に表示されている情報を目視にて確認することができるようになっている。
【００２１】
本発明の請求項２に係る立体隠蔽機能ラベルは、図１の正面図に示すように、第１ラベルシート１と第２ラベルシート２とがオーバーラップした仮り貼着領域Ｌ２　の外周に沿って、第２ラベルシート２に切り離しミシン目３が形成されていて、第１ラベルシート１を、その上面にオーバーラップしている第２ラベルシート２を切り破りながら物品Ａの表面より剥離する際に、第２ラベルシート２を切り離しミシン目３に沿って切り離すことができるようになっている。
【００２２】
図２は、物品Ａの表面に貼着される本発明の立体隠蔽機能ラベルの積層構造の一例を説明する側断面図であり、第１ラベルシート１は、第１ラベルシート基材１１の外面側の非貼着領域Ｌ１　から仮り貼着領域Ｌ２　にかけて接着剤層１２［感圧接着剤（粘着剤）、感熱接着剤］を備え、該接着剤層１２上の非貼着領域Ｌ１　には非接着性層１３［接着剤層１２の接着性能を消去するための印刷インキによる非接着性被膜層］を備え、該非接着性層１３上には、適宜ラベルとして文字、絵柄等を表示したラベル表示印刷層１３ａを備えている。
【００２３】
他方、第１ラベルシート基材１１の内面側の仮り貼着領域Ｌ２　には、適宜情報を表示した情報表示層１５（隠蔽情報表示層）と、該情報表示層１５上より剥離剤層１６とを備え、該剥離剤層１６上には接着剤層１７［感圧接着剤（粘着剤）、感熱接着剤］を備え、また、第１ラベルシート基材１１の内面側の非貼着領域Ｌ１　には適宜ラベルとして文字、絵柄等を表示したラベル表示印刷層１４を必要に応じて備えている。
【００２４】
図２に示す本発明の立体隠蔽機能ラベルの第２ラベルシート２は、第２ラベルシート基材２１の外面側には、適宜ラベルとして文字、絵柄等を表示したラベル表示印刷層２２を備えている。
【００２５】
他方、第２ラベルシート基材２１の内面側の仮り貼着領域Ｌ２　（オーバーラップ領域）を含めた全面（又は仮り貼着領域Ｌ２　（オーバーラップ領域）を除外した全面）に接着剤層２３［感圧接着剤（粘着剤）、感熱接着剤］を備えている。
【００２６】
図２に示す本発明の立体隠蔽機能ラベルは、ボトル容器等の物品Ａの円筒状胴部４面に、第１ラベルシート１が仮り貼着領域Ｌ２　の接着剤層１７を介して貼着されている。
【００２７】
さらに前記第１ラベルシート１の仮り貼着領域Ｌ２　上面には、第２ラベルシート２がオーバーラップして接着剤層１２（又は接着剤層１２と接着剤層２３）を介して貼着され、さらにオーバーラップ領域Ｌ２　以外の第２ラベルシート２内面側が物品Ａの胴部４周面に接着剤層２３を介して貼着されて、図１に示すようなラベルの実施態様となっている。
【００２８】
この際に、第１ラベルシート１の非貼着領域Ｌ１　である自由端部ｆ側のラベル面が、例えば、図２に示すように物品Ａの胴部４より曲率半径Ｒの小さい円筒状の周面５に対向した状態で貼着された場合は、第１ラベルシート１の自由端部ｆ側は、物品Ａ面に対して離間した状態に配置されるため立体的なラベル配置となり、また、店頭などにおける物品展示陳列環境における僅かな風圧や、物品の移動運搬時や、物品を手に取って観察した際の僅かな揺動によって揺らぎや動きを生じ易くなり、趣向性のある高いＰＯＰ機能性と、より良いアイキャッチ機能性を醸し出す。
【００２９】
図３（ａ）は、物品Ａの表面に貼着される本発明の立体隠蔽機能ラベルの積層構造の他の例を説明する側断面図であり、第１ラベルシート１の第１ラベルシート基材１１内面側に形成される剥離剤層１６は、非貼着領域Ｌ１　から仮り貼着領域Ｌ２　に亘って全面に形成してもよい。また、第１ラベルシート１と第２ラベルシート２との各々内面側に形成される接着剤層１７、２３は、第１ラベルシート１と第２ラベルシート２とを仮り貼着領域Ｌ２　にてオーバーラップさせて接着剤層１２を介して貼着した後に塗布して形成された連続する接着剤層１７、２３としてもよい。
【００３０】
図３（ｂ）は、物品Ａの表面に貼着される前における本発明の立体隠蔽機能ラベルの積層構造の一例を説明する側断面図であり、例えば、図３（ａ）に示した立体隠蔽機能ラベルの内面側に、離型シート２４を仮り貼着したものであってもよく、あるいは先の図２に示した本発明の立体隠蔽機能ラベルの内面側に、図３（ｂ）と同様に、離型シート２４を仮り貼着したものであってもよい。
【００３１】
次に、本発明の立体隠蔽機能ラベルの物品Ａに対する貼着方法の一例について図４に基づいて以下に説明する。
【００３２】
長尺状（ロール状、ウエブ状）の第２ラベルシート２（第２ラベルシート２の片面にラベル表示印刷層２２を印刷したもの）を第２ラベルシート供給手段より巻き出しながら、インフィードロール３２（対向するニップロール３２ａ、３２ｂ）とガイド３２ｃにてロータリーカッター３３に供給する。
【００３３】
供給された第２ラベルシート２をロータリーカッター３３にて所定サイズにシート状（枚葉状）にカッティングした後、カッティングされた第２ラベルシート２の前端部を、回転する受け渡しドラム３４のシート保持部３４ａ（バキューム吸着部）にて保持して受け渡しドラム３４周面に受け取る。
【００３４】
続いて、受け渡しドラム３４周面の第２ラベルシート２の前端部を、受け渡しドラム３４と同期して回転するラベル貼着ドラム３５のシート保持部３５ａ（バキューム吸着部）にて保持してラベル貼着ドラム３５周面に受け取り、回転するラベル貼着ドラム３５周面に受け取られた前記第２ラベルシート２は、長尺状の離型シート２５に仮り貼着されたラベラー用の第１ラベルシート２６を順次供給して第２ラベルシート２のラベル内面側（ドラム３５周面に接した第２ラベルシート２のラベル外面側と反対面）の仮り貼着領域Ｌ２　に貼着するためのラベラー３６に到達する。
【００３５】
ラベラー用の第１ラベルシート２６は、第１ラベルシート基材１１のラベル外面側の全面に粘着剤層１２、該粘着剤層１２上の非貼着領域Ｌ１　には非接着性層１３、ラベル表示印刷層１３ａをこの順に備え、そのラベル内面側の仮り貼着領域Ｌ２　に情報表示層１５（隠蔽情報表示層）と剥離剤層１６と粘着剤層１７とをこの順に備えた枚葉状の第１ラベルシート１を、離型シート２５の片面に長さ方向に等間隔に配置して前記粘着剤層１２を介して仮貼着したものである。
【００３６】
ラベラー３６は、ラベル貼着ドラム３５の回転と同期してラベラー用第１ラベルシート２６を巻き出し動作して、該ドラム３５周面に保持されて移動する第２ラベルシート２に順次供給動作するもので、ラベラー用第１ラベルシート２６を巻き出す第１ラベルシート巻き出し手段３６ａと、巻き出し送行する長尺状のラベラー用第１ラベルシート２６を折り返しながら、長尺状の離型シート２５面から枚葉状の第１ラベルシート１をその粘着剤層１２をラベル貼着ドラム３５周面側に向けて剥離して前方に押し出す剥離板３６ｂ（三角形状の鋭角板）と、長尺状の離型シート２５のみをロール状に巻き取る巻き取り手段３６ｃとを備えている。
【００３７】
ラベラー３６は、枚葉状の第１ラベルシート１を、その粘着剤層１２をラベル貼着ドラム３５周面側に向けて離型シート２５から剥離しながら前方に押し出し、ラベル貼着ドラム３５周面に保持されて移動到達した第２ラベルシート２の内面側の仮り貼着領域Ｌ２　に、前記粘着剤層１２を介してオーバーラップした状態で貼着し、第１ラベルシート１と第２ラベルシート２とを連結して連結ラベルシートが作製され、該連結ラベルシートは、そのままラベル貼着ドラム３５周面に保持されて回転移動する。
【００３８】
続いて、前記ラベラー３６の後段のラベル貼着ドラム３５の回転周面の途中に近接して配置され、ラベル貼着ドラム３５の回転と同期して動作する接着剤塗布手段３７にて、ラベル貼着ドラム３５周面に保持されて回転移動する前記連結ラベルシート（オーバーラップ貼着した第１、第２ラベルシート１、２）の前記非貼着領域Ｌ１　と第１、第２ラベルシート１、２のオーバーラップ領域とを除くラベル内面側（ドラム３５周面に接したラベル外面側と反対面）の全面に、接着剤［感圧接着剤（粘着剤）又は感熱接着剤］を塗布して接着剤層２３を形成することにより連結ラベルシートとして、図２に示す本発明のラベルが形成される。
【００３９】
なお、図３（ａ）に示すような連結ラベルシートとしての本発明のラベルの形態において使用するラベラー用の第１ラベルシート２６としては、第１ラベルシート基材１１のラベル外面側の全面に粘着剤層１２、該粘着剤層１２上の非貼着領域Ｌ１　には非接着性層１３、ラベル表示印刷層１３ａをこの順に備え、そのラベル内面側の仮り貼着領域Ｌ２　に情報表示層１５（隠蔽情報表示層）と剥離剤層１６とをこの順に備えた枚葉状の第１ラベルシート１を、離型シート２５の片面に長さ方向に等間隔に配置して前記粘着剤層１２を介して仮貼着したものが使用される。
【００４０】
そして、前記同様にしてラベラー３６は、枚葉状の第１ラベルシート１を、その粘着剤層１２をラベル貼着ドラム３５周面側に向けて離型シート２５から剥離しながら前方に押し出し、ラベル貼着ドラム３５周面に保持されて移動到達した第２ラベルシート２の内面側の仮り貼着領域Ｌ２　に、前記粘着剤層１２を介してオーバーラップした状態で貼着し、第１ラベルシート１と第２ラベルシート２とを連結して連結ラベルシートが作製される。
【００４１】
そして、該連結ラベルシートの前記非貼着領域Ｌ１　を除くラベル内面側（ドラム３５周面に接したラベル外面側と反対面）の全面に、接着剤［感圧接着剤（粘着剤）又は感熱接着剤］を塗布して接着剤層１７、２３を形成することにより連結ラベルシートとして、図３（ａ）に示す本発明のラベルが形成される。
【００４２】
このようにして接着剤が塗布された図２又は図３（ａ）に示す形態の連結ラベルシートは、そのままラベル貼着ドラム３５周面に保持されて回転移動し、ベルトコンベア等の物品搬送手段３８によって連続的に搬送されてくる円筒状の物品Ａを、間欠回転するスターホイール３９の回転によって、その物品保持凹部３９ａ（部分円筒）内に１個ずつ受け取り保持し、回転移動するラベル貼着ドラム３５周面の連結ラベルシート面（接着剤層１７、２３面）に物品Ａ表面を周接させた時点でスターホイール３９の回転を一旦停止させ、物品Ａ面に周接しながら継続して回転移動するラベル貼着ドラム３５周面の連結ラベルシートを、停止する物品保持凹部３９ａ内にて連結ラベルシート面に周接して回転する物品Ａ表面に貼着する。
【００４３】
物品保持凹部３９ａ内の物品Ａ表面に連結ラベルシート（オーバーラップ貼着した第１、第２ラベルシート１、２）を貼着した後は、スターホイール３９は回転を再開し、連結ラベルシートが貼着された物品Ａは、物品保持凹部３９ａ内より排出されてベルトコンベア等の搬送手段３８にて搬出され、物品搬送手段３８によって搬送されてくる後続の円筒状の物品Ａを物品保持凹部３９ａ（部分円筒）内に１個ずつ受け取り保持した後は、上記動作を繰り返すことにより、本発明の立体隠蔽機能ラベルを物品Ａに対して貼着するものである。
【００４４】
【発明の効果】
本発明の立体隠蔽機能ラベルは、各種商品の販売や、イベント、催物などにおける展示、広告、宣伝などのためのアイキャッチ機能性の高いＰＯＰラベル、シール類として使用でき、また玩具類や会員カードなど各種カード類、あるいは書籍、雑誌等の綴じ込みシート類などにも使用展開できるアイキャッチ機能性の高いＰＯＰラベルである。
【００４５】
また本発明の立体隠蔽機能ラベルは、隠蔽すべき適宜情報を、ラベル製造工程又はラベル貼着工程等のインライン工程にて、オンデマンド方式にて印字して製造できるため、製造工程の省力化と製造効率の向上及び製造コストの低減化が達成でき、比較的に安価に隠蔽情報付きのラベルを提供できる効果がある。
【００４６】
また本発明の立体隠蔽機能ラベルは、包装容器など各種商品等の物品に貼着して使用するラベルであって、ラベル形状に斬新な形を採用したり、ラベル表面に斬新な絵柄や色彩を付与することによって、より良いアイキャッチ機能を持たせることができるだけでなく、物品面に貼着されるラベル本体に、その物品面に貼着されない自由端部領域を設けることによって、物品の展示環境における僅かな風圧や物品本体の僅かな揺動によって、ラベル本体が三次元的な立体的揺らぎや動きを生じるようにしたアイキャッチ機能性の高いＰＯＰ（Ｐｏｉｎｔ　ｏｆ　Ｐｕｒｃｈａｓｅ　Ａｄｖｅｒｔｉｓｉｎｇ　）機能と隠蔽機能とを備えたラベルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の立体隠蔽機能ラベルを物品に貼着した状態を説明する正面図。
【図２】本発明の立体隠蔽機能ラベルの一例を説明する側断面図。
【図３】（ａ）は本発明の立体隠蔽機能ラベルの他の例を説明する側断面図、（ｂ）はその他の例を説明する側断面図。
【図４】本発明の立体隠蔽機能ラベルを円筒状の物品に貼着する方法及びその装置を説明する概要側面図。
【図５】従来の隠蔽機能ラベルを説明する側断面図。
【図６】従来の隠蔽機能ラベルを説明する側断面図。
【符号の説明】Ａ…物品　ｆ…自由端部　Ｌ１　…非貼着領域　Ｌ２　…仮り貼着領域
１…第１ラベルシート　２…第２ラベルシート　３…切り離しミシン目
４…物品表面　５…物品表面
１１…第１ラベルシート基材　１２…接着剤層　１３…非接着性層
１４…ラベル表示印刷層　１５…情報表示層　１６…剥離剤層　１７…接着剤層
２１…第２ラベルシート基材　２２…ラベル表示印刷層　２３…接着剤層
２４…離型シート　２５…離型シート　２６…ラベラー用第１ラベルシート
３１…巻き出し手段　３２…インフィードロール　３３…ロータリーカッター
３４…受け渡しドラム　３５…ラベル貼着ドラム　３６…ラベラー　３７…接着剤塗布手段　３８…物品搬送手段　３９…スターホイール
３９ａ…物品保持凹部
４１…隠蔽機能ラベル

Claims

非貼着領域による自由端部と、剥離剤を介して剥離可能な仮り貼着領域とを有し、物品の表面に前記仮り貼着領域にて剥離可能に仮り貼着された第１ラベルシートと、該第１ラベルシートの前記仮り貼着領域上面にオーバーラップして該仮り貼着領域上面と物品表面とに亘って貼着された第２ラベルシートとから構成され、第１ラベルシートの仮り貼着領域における貼着内面側に適宜情報が表示されていることを特徴とする立体隠蔽機能ラベル。
非貼着領域による自由端部と、剥離剤を介して剥離可能な仮り貼着領域とを有し、物品の表面に前記仮り貼着領域にて剥離可能に仮り貼着された第１ラベルシートと、該第１ラベルシートの前記仮り貼着領域上面にオーバーラップして該仮り貼着領域上面と物品表面とに亘って貼着された第２ラベルシートとから構成され、第１ラベルシートの仮り貼着領域における貼着内面側に適宜情報が表示され、第２ラベルシートには第１ラベルシートとのオーバーラップ領域を囲むように切り離しミシン目が設けられていることを特徴とする立体隠蔽機能ラベル。
前記第１ラベルシートが部分的に仮り貼着され且つ第２ラベルシートが貼着された物品の表面が円筒面であることを特徴とする請求項１又は請求項２記載の立体隠蔽機能ラベル。
前記第１ラベルシートが部分的に仮り貼着され且つ第２ラベルシートが貼着された物品の表面が円筒面であり、且つ第１ラベルシートの非貼着領域面が、前記円筒面と連続する曲率半径の小さい円筒面と対向していることを特徴とする請求項１又は請求項２記載の立体隠蔽機能ラベル。