JP2008296994A - キャップシール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明のキャップシール1は、開封用横補助線5が軸線回り方向に形成された円筒状の筒状体2を有し、容器に熱収縮装着した際、容器の蓋部の上方部形状に従って、筒状体の上方部が縮径して縮径部3が形成され、筒状体2の上縁の第1位置21を始点とし、且つ前記開封用横補助線5まで延びる第1切取用補助線61と、前記第1位置21よりも筒状体2の軸線回り一方側に位置ずれした、第2位置22を始点とし、且つ前記縮径部3の少なくとも中途まで延びる第2切取用補助線62と、前記第2位置22よりも前記軸線回り一方側に位置ずれした、第3位置23を始点とし、且つ前記縮径部3の少なくとも中途まで延びる第3切取用補助線63と、が形成されている。
【選択図】 図1
Description
一般に、キャップシールは、熱収縮性フィルムを筒状に形成した筒状体から構成されている。具体的には、キャップシールは、容器の蓋部と容器の首部に跨って熱収縮装着される筒状体を有し、熱収縮装着時に、筒状体の上方部が容器の蓋部の上方部形状に従って縮径する。従って、筒状体の上方部に、容器の蓋部に密着する縮径部が形成される。
このキャップシールは、開封の有無を目視判断することを目的としているが、開封時に、筒状体の上方領域を簡易に除去することができないものである。
すなわち、上記キャップシールは、2条のミシン目線に沿って筒状体を螺旋状に分断しても、キャップシールの縮径部の殆どは(摘み片を除いて)、容器の上面周端部に密着している。このため、内側に折れ曲がった縮径部が容器の上面周端部に掛かって抵抗となり、筒状体の上方領域を筒状体の径外方向に引き出しても、横ミシン目線を越えて亀裂(分断)が生じ、横ミシン目線に沿って確実に分断することが困難である。
本発明のキャップシールは、筒状体の上縁の第1位置〜第3位置に、筒状体の上縁から縮径部に延びる第1〜第3切取用補助線が形成されている。このため、蓋部の上方部形状に従って縮径した縮径部は、第1位置〜第3位置の各位置において分断(縦断)される、又は少しの引裂き力によって分断可能である。
このように縮径部が第2位置及び第3位置に於いて縦断されるので、上記摘み部分を筒状体の径外方向に引き出す際、内側に縮径した縮径部が抵抗とならず、開封用横補助線に沿って筒状体を容易に分断できる。
かかるキャップシールは、第1切取用補助線が筒状体の軸線回り一方側(つまり、第1位置を基準にして第3位置側)に傾斜状に形成されているので、摘み部分を軸線回り一方側に引き出すことにより、第1切取用補助線に沿って開封用横補助線まで筒状体を確実に縦断することができる。
上述のように、キャップシールを開封する際には、先ず、第1切取用補助線と第2切取用補助線の間に於ける筒状体の上縁部を摘んで引き出すことにより、第1切取用補助線に沿って分断する。上記好ましいキャップシールは、第2切取用補助線が、縮径部を越えて形成され、且つ筒状体の軸線回り一方側へ延びる傾斜状に形成されているので、摘み部分を引き出した際、第1切取用補助線と第2切取用補助線に挟まれる領域が帯状に切り取られていく。従って、第1切取用補助線に沿って分断する際、摘み部分が途中(開封用横補助線の手前)で千切れることを防止できる。
好ましくは、上記キャップシールは、上記第1切取用補助線、第2切取用補助線及び第3切取用補助線が、筒状体の上縁から縮径部までの範囲において、筒状体の上縁から切り込まれた切込み線とされている。
上記好ましいキャップシールは、熱収縮装着時、第1〜第3切取用補助線に対応して、筒状体の上縁から縮径部を縦断する亀裂が生じる。このため、開封時、縮径部が抵抗とならず、開封用横補助線に沿って筒状体を容易に分断できる。
かかる好ましいキャップシールは、縮径部を縦断する亀裂が適切な位置に生じるので、縮径部が抵抗とならず、開封用横補助線に沿って筒状体を容易に分断できる。
図1〜図3に於いて、1は、熱収縮性フィルムを円筒状に成形した筒状体2を有するキャップシールを示す。ただし、図1及び図2においては、筒状のキャップシールを扁平状に畳んだ状態で示している。
なお、本発明に於いて、筒状体2の軸線回り方向とは、円筒状の筒状体2の中心を通る線(軸線L)の回り方向を指し、筒状体2の周方向と同義である。また、軸線回り一方側とは、円筒状の筒状体2の中心を通る線(軸線L)の時計回り方向又は反時計回り方向の何れか一方をいう。また、本発明に於いて、用語の接頭語として「第1」「第2」などを付しているが、これは、部材などの優劣を意味するものではなく、用語の区別のために付している。
筒状体2の形成に用いる熱収縮性フィルムとしては、特に限定されず、例えば、ポリスチレンなどのスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系樹脂、ポリプロピレン、環状オレフィンなどのオレフィン系樹脂、ポリカーボネート、塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂から選ばれる1種単独、又は2種以上の混合物などを含むフィルムを用いることができる。また、該フィルムとしては、熱収縮性を有する2種以上のフィルムが積層された積層フィルムや、金属蒸着層などの非熱収縮層が熱収縮性を有するフィルムに積層された積層フィルムでもよい。フィルムは公知の製法で製膜し延伸処理することにより熱収縮性を付与できる。延伸処理は、通常、70〜110℃程度の温度で、幅方向(TD方向)に2.0〜8.0倍、好ましくは3.0〜7.0倍程度延伸することにより行われる。さらに、長手方向(MD方向)にも、例えば1.5倍以下の低倍率で延伸処理を行ってもよい。得られたフィルムは、一軸延伸フィルム又は主延伸方向と直交する方向に若干延伸された二軸延伸フィルムとなる。筒状体2は、熱収縮性フィルムの主たる延伸方向を軸線回り方向にして筒状に形成されている。
熱収縮性フィルムの厚みは、特に限定されないが、例えば20〜80μm、更に、20〜60μm程度のものを用いることができる。
但し、熱収縮率(%)=[{(幅方向(又は長手方向)の元の長さ)−(幅方向(又は長手方向)の浸漬後の長さ)}/(幅方向(又は長手方向)の元の長さ)]×100。
また、筒状体2の軸線方向(上下方向)長さは、熱収縮装着時に、容器の蓋部の上面周端部に折れ曲がって密着する上面視リング状の縮径部3が形成可能で、且つ容器の蓋部の外周面から容器の首部外周面に跨って装着できる長さに形成されている。
図1に、縮径部3となる筒状体2の上方部の範囲を示し、図4に、容器に熱収縮装着した際、実際に形成される縮径部3を示す。
後述するように、上面が平坦状に形成された蓋部を有する容器に、キャップシール1を熱収縮装着した場合、筒状体2の上方部は、内側に略直角に折れ曲がる。このように折れ曲がった縮径部3の場合、筒状体2の上方部のうち、折れ曲がって蓋部の上面に密着する部分が、縮径部3に相当し、折れ曲がった屈曲部が、縮径部3の下端部に相当する。
なお、後述するように、キャップシール1は、機械的に製造され、容器に連続的に装着される。このため、通常、キャップシール1は、筒状体2が繋がった筒状連続体を扁平状に畳み且つこれを巻き取った筒状連続体ロールの形態で提供される。そして、キャップシール1を容器に装着する際、前記筒状連続体から順次1個のキャップシールを切り取って、筒状に開口し、容器に外嵌し、加熱することで、容器に装着される。
ミシン目線とは、ミシン針の縫い目跡の如く、筒状体2の厚み方向に貫通する貫通孔(円形状の貫通孔または線状の貫通孔)が断続的に刻設された線である。つまり、ミシン目線は、貫通孔と非貫通部が交互に連なって形成された線である。ハーフカット線とは、(筒状体2を貫通せず)筒状体2の厚み方向に略V字状に切り込んだ刻み部が連続する線である。好ましくは、開封用横補助線5としては、ミシン目線が用いられる。
開封用横補助線5としてミシン目線を用いる場合には、その形成部分を極めて容易に分断できることから、その貫通孔の長さ(貫通孔が円形状の場合には直径。以下同じ)が、例えば、0.5mm〜2mm程度に形成され、且つその非貫通部の長さが、例えば、0.5mm〜2.5mm程度に形成されていることが好ましい。また、開封用横補助線5として、マイクロミシン目線を用いることもできる。ただし、マイクロミシン目線とは、ミシン目線であって、貫通孔の長さと非貫通部の長さがそれぞれ0.3mm〜0.8mm程度のものをいう。
なお、開封用横補助線5のうち、センターシール部4を横断する部分においては、図1に示すように、センターシール部4を軸線回り方向に分断するように、細長い貫通孔51(切込み線)とすることが好ましい。センターシール部4は、フィルムを重ね合わせ接着した分厚い部分であるので、センターシール部4を軸線回り方向にほぼ完全に分断しておくためである。
第1切取用補助線61は、下方に向かうに従い軸線回り一方側(例えば時計回り)へ徐々に位置ずれしながら延びる傾斜直線状に形成されている。従って、第1切取用補助線61の下端部は、第1位置21(上端部)を基準にして、軸線回り一方側に位置ずれしており、第1切取用補助線61は、筒状体2の上縁2aに対して、鋭角な直線状(傾斜直線状)に延びている。
第1切取用補助線61と筒状体2の上縁2aの成す角θ1は、好ましくは30°以上90°未満、より好ましくは60°以上80°以下である。角θ1を前記範囲に設定することにより、開封時、途中で千切れることなく、第1切取用補助線61に沿って筒状体2を軸線方向に分断することができる。
第2切取用補助線62は、下方に向かうに従い軸線回り一方側へ徐々に位置ずれしながら延びる傾斜直線状に形成されている。従って、第2切取用補助線62の下端部は、第2位置22(上端部)を基準にして、軸線回り一方側に位置ずれしており、第2切取用補助線62は、筒状体2の上縁2aに対して、鋭角な直線状(傾斜直線状)に延びている。
第2切取用補助線62と筒状体2の上縁2aの成す角θ2は、好ましくは30°以上90°未満、より好ましくは60°以上80°以下である。なお、本実施形態では、第2切取用補助線62は、第1切取用補助線61とほぼ平行に形成されている。もっとも、第2切取用補助線62は、第1切取用補助線61と非平行に形成されていてもよいし、或いは、筒状体2の軸線方向と平行に形成されていてもよい。第2切取用補助線62を第1切取用補助線61と非平行に形成する場合には、第2切取用補助線62と筒状体2の上縁2aの成す角θ2は、第1切取用補助線61と筒状体2の上縁2aの成す角θ1よりも小さくなるように、第2切取用補助線62を形成することが好ましい。前記角θ2が、角θ1よりも大きくなると、第1切取用補助線61と第2切取用補助線62の間隔が下方に向かうに従い短くなるので、開封時、途中で千切れる虞があるからである。
第3切取用補助線63は、下方に向かうに従い軸線回り一方側へ徐々に位置ずれしながら延びる傾斜直線状に形成されている。従って、第3切取用補助線63の下端部は、第3位置23(上端部)を基準にして、軸線回り一方側に位置ずれしており、第3切取用補助線63は、筒状体2の上縁2aに対して、鋭角な直線状(傾斜直線状)に延びている。
第3切取用補助線63と筒状体2の上縁2aの成す角θ3は、好ましくは30°以上90°未満、より好ましくは60°以上80°以下である。なお、本実施形態では、第3切取用補助線63は、第1切取用補助線61とほぼ平行に形成されている。もっとも、第3切取用補助線63は、第1切取用補助線61と非平行に形成されていてもよいし、或いは、筒状体2の軸線方向と平行に形成されていてもよい。
このように第2位置22を設定することにより、第1位置21に形成された第1切取用補助線と第2位置22に形成された第2切取用補助線との間における筒状体2の上縁部(摘み部分)を、良好に摘むことができる。
第1切取用補助線61としては、好ましくはミシン目線が用いられ、より好ましくはミシン目線と切込み線の組み合わせである。
具体的には、図1に示すように、筒状体2の上縁2aの第1位置21から開封用横補助線5まで形成された第1切取用補助線61のうち、前記第1位置21から縮径部3の下端部の範囲(つまり、縮径部3の形成範囲)を、筒状体2の上縁2aの第1位置21から切り込まれた切込み線とし、縮径部3を越えて開封用横補助線5までの範囲を、ミシン目線とすることが好ましい。この場合、前記ミシン目線の貫通孔の長さは、好ましくは0.5mm〜2mmであり、非貫通部の長さは、好ましくは0.5mm〜1mmである。
具体的には、図1に示すように、筒状体2の上縁2aの第2位置22から開封用横補助線5と筒状体2の上縁2aの中途部まで形成された第2切取用補助線62のうち、前記第2位置22から縮径部3の下端部の範囲を、筒状体2の上縁2aの第2位置22から切り込まれた切込み線とし、縮径部3を越える範囲を、ミシン目線とすることが好ましい。この場合、前記ミシン目線の貫通孔の長さは、好ましくは0.5mm〜2mmであり、非貫通部の長さは、好ましくは0.5mm〜1mmである。
具体的には、筒状体2の上縁2aの第3位置23から縮径部3まで形成された第3切取用補助線63は、筒状体2の上縁2aの第3位置23から切り込まれた切込み線(又はマイクロミシン目線)とすることが好ましい。
また、第3切取用補助線63に対応して、フィルムに亀裂が生じるため、この部分に於いて、上面視リング状の縮径部3が予め縦断される。よって、開封時、縮径部3が抵抗とならず、開封用横補助線5に沿って筒状体2を容易に分断できる。
第1〜第3切取用補助線61〜63としてミシン目線のみを用いる場合には、キャップシールを熱収縮させた際、図4(b)に示すように、第1〜第3切取用補助線61〜63が形成された箇所は、亀裂が生じず、フィルムが繋がったままとなるが、開封時に摘み部分2eを摘んで引き出すことで、第1〜第3切取用補助線61〜63に対応して、縮径部3に亀裂が生じる。特に、ミシン目線としてマイクロミシン目線を用いることにより、摘み部分2eを引き出すこと、殆ど負荷なく、各切取用補助線61〜63に沿って縮径部3に亀裂が生じる。
TD方向に主として熱収縮しうる熱収縮性フィルム原反の両側端部を重ね合わせ、溶剤などで接着することにより、筒状体2が繋がった筒状連続体を作製する。これを扁平状にした後、該扁平状の筒状連続体の表面側から切り刃を押し当て、第1〜第3切取用補助線61〜63及び開封用横補助線5を刻設する。なお、筒状連続体の表面から裏面に切り刃を貫通させることにより、筒状連続体の裏面に、第1〜第3切取用補助線61〜63と線対称な上記第4〜第6切取用補助線64〜66が形成される。
次に、筒状連続体を、ロール状に巻き取る。該筒状連続体ロールは、ラベラーに装填される。ラベラーは、筒状連続体を所定長さに切り取って1個のキャップシールを形成し、これを開口し、容器の蓋部と首部の境界部分に開封用横補助線5を略一致させつつ、容器の蓋部から少なくとも首部にかけて外嵌し、その後、加熱する。加熱によってキャップシール1は、大きく縮径し、図5及び図6に示すように、筒状体2の上方側が内側へ折れ曲がり、容器9の蓋部91の上面周端部91aに密着する縮径部3が形成されると共に、容器9の蓋部91及び首部92の外周面に密着する。
このようにして、キャップシールが装着されたキャップシール付き容器10を得ることができる。
また、開封用横補助線5のうち、第4切取用補助線64の下端部が連設された部分は、細長い貫通孔53とされている。このため、上記第1切取用補助線61と第2切取用補助線62との間の上縁部を開封起点として開封する場合であって、開封用横補助線5に沿って分断していく過程で、その分断線(実際にフィルムが切れていく箇所)が、第4切取用補助線64の下端部が連設された部分に達しても、第4切取用補助線64に沿って枝分かれすることを防止できる。
このように軸線回り一方側及び軸線回り他方側の何れの方向に引き出しても開封できるので、右利きの使用者及び左利きの使用者の双方に適するキャップシール1を提供できる。
なお、開封用横補助線5のうち、第1切取用補助線61の下端部が連設された部分は、細長い貫通孔52とされている。このため、上記第4切取用補助線64と第5切取用補助線65との間の上縁部を開封起点として開封する場合において、開封用横補助線5に沿って分断していく過程で、その分断線が、第1切取用補助線61の下端部が連設された部分に達しても、第1切取用補助線61に沿って枝分かれすることを防止できる。
上記実施形態では、第2切取用補助線62は、上記縮径部3を越え、開封用横補助線5と筒状体2の上縁2aの中途部にまで延びて形成されているが、例えば、図8に示すように、第2切取用補助線62は、筒状体2の上縁2aの第2位置22から縮径部3まで形成されていてもよい(つまり、第2切取用補助線62の下端部が、縮径部3の下端部に位置している態様)。さらに、上記第2切取用補助線62は、縮径部3の中途まで形成されていてもよい(つまり、第2切取用補助線62の下端部が、縮径部3の中途部に位置している態様)。具体的には、第2切取用補助線62が縮径部3の中途にまで形成される場合、好ましくは縮径部3の1/5〜2/3の長さ、より好ましくは縮径部3の1/2〜2/3の長さまで延びて形成される。これらの変形例に係る第2切取用補助線62であっても、第2切取用補助線62と第1切取用補助線61の間に、摘み部分2eを形成できる。
また、上記実施形態では、第3切取用補助線63は、上記縮径部3にまで延びて形成されているが(つまり、第3切取用補助線63の下端部が、縮径部3の下端部に位置している態様)、例えば、第3切取用補助線63は、縮径部3の中途まで形成されているものでもよい(つまり、第3切取用補助線63の下端部が、縮径部3の中途部に位置している態様)。具体的には、第3切取用補助線63が縮径部3の中途にまで形成される場合、好ましくは縮径部3の1/5〜2/3の長さ、より好ましくは縮径部3の1/2〜2/3の長さまで延びて形成される。第3切取用補助線63は、筒状体2の上縁2aを始点とし、僅かな長さで縮径部3に延びて形成されていれば、本発明の効果を奏するからである。
なお、第3切取用補助線63は、上記第2切取用補助線62と同様に、縮径部3の下端部を越えて形成されていてもよい。
なお、特に図示しないが、第2切取用補助線62及び/又は第3切取用補助線63についても、上記第1切取用補助線61と同様に、傾斜湾曲状に形成されていてもよい。
さらに、開封用横補助線5のうち、第1切取用補助線61の下端部が連設された部分、及び第4切取用補助線64の下端部が連設された部分が、細長い貫通孔52,53とされているが、この部分が上記ミシン目線とされていてもよい。
なお、上記実施形態では、筒状体2に、第4〜第6切取用補助線64〜66が形成されているが、第4〜第6切取用補助線64〜66が形成されていないキャップシールであってもよい。
かかる容器9に装着した場合、容器9の蓋部91の上方部形状に従って、前記筒状体2の上方部が縮径して縮径部3が形成される。この場合の縮径部3は、上方側に向かうに従って徐々に縮まった形状となる。該縮径部3は、実質的に蓋部91の外面に密着する。
このように折れ曲がり(屈曲部)を有しない縮径部3の場合、筒状体2の上方部のうち、容器9の首部92(径が等しい円筒状部分)に密着した筒状体2の周長に対し、0.95倍の周長となる部分が、縮径部3の下端部に相当する。
厚み50μmのポリスチレンフィルム(グンゼ(株)製。幅方向の熱収縮率(90℃温水中に10秒間浸漬):60%)の幅方向両端部を重ね合わせて接着し、加熱によって縮径する筒状体を作製した。
図12に示すように、この筒状体の面内に、軸線回りにミシン目線からなる開封用横補助線5(貫通孔の長さ:1.0mm、非貫通部の長さ:0.5mm)を周設した。
さらに、筒状体の上縁から、ミシン目線からなる第1及び第2切取用補助線61,62(貫通孔の長さ:1.0mm、非貫通部の長さ:0.5mm)を形成した。また、筒状体の上縁から切込み線からなる第3切取用補助線63を形成した。
実施例1では、第1及び第2切取用補助線61,62と筒状体の上縁との成す角θ1,θ2がそれぞれ30°となるように、第1及び第2切取用補助線61,62を形成した。また、第3切取用補助線63と筒状体の上縁との成す角θ3が30°となるように、第3切取用補助線63を形成した。
なお、筒状体の形状及び寸法、開封用横補助線及び第1〜第3切取用補助線の形状及び形成位置は、図12に示すとおりである(長さ数値は、[mm]表示)。ただし、図12は、筒状体を扁平状に畳んだ状態で示している。
また、第3切取用補助線63の上端部(第3位置)と筒状体の中心を結んだ線と、第1切取用補助線61の上端部(第1位置)と筒状体の中心を結んだ線と、の成す角は、約110°である。
第1及び第2切取用補助線と筒状体の上縁との成す角θ1,θ2を、それぞれ45°としたこと以外は、実施例1と同様にして、キャップシールを作製した。
第1及び第2切取用補助線と筒状体の上縁との成す角θ1,θ2を、それぞれ60°としたこと以外は、実施例1と同様にして、キャップシールを作製した。
第1及び第2切取用補助線と筒状体の上縁との成す角θ1,θ2を、それぞれ65°としたこと以外は、実施例1と同様にして、キャップシールを作製した。
第1及び第2切取用補助線と筒状体の上縁との成す角θ1,θ2を、それぞれ75°としたこと以外は、実施例1と同様にして、キャップシールを作製した。
第1及び第2切取用補助線と筒状体の上縁との成す角θ1,θ2を、それぞれ85°としたこと以外は、実施例1と同様にして、キャップシールを作製した。
第1及び第2切取用補助線と筒状体の上縁との成す角θ1,θ2を、それぞれ60°としたこと、及び、第1及び第2切取用補助線(ミシン目線)の貫通孔の長さを0.7mmに且つ非貫通部の長さを0.7mmにしたこと以外は、実施例1と同様にして、キャップシールを作製した。
第3切取用補助線の形成位置を下記のように変更したこと以外は、実施例1と同様にして、キャップシールを作製した。
変更点:第3切取用補助線の上端部(第3位置)と筒状体の中心を結んだ線と、第1切取用補助線の上端部(第1位置)と筒状体の中心を結んだ線と、の成す角が、約90°でとなるように、第3切取用補助線の形成位置をずらした。
第3切取用補助線の形成位置を下記のように変更したこと以外は、実施例1と同様にして、キャップシールを作製した。
変更点:第3切取用補助線の上端部(第3位置)と筒状体の中心を結んだ線と、第1切取用補助線の上端部(第1位置)と筒状体の中心を結んだ線と、の成す角が、約120°でとなるように、第3切取用補助線の形成位置をずらした。
第3切取用補助線の形成位置を下記のように変更したこと以外は、実施例1と同様にして、キャップシールを作製した。
変更点:第3切取用補助線の上端部(第3位置)と筒状体の中心を結んだ線と、第1切取用補助線の上端部(第1位置)と筒状体の中心を結んだ線と、の成す角が、約150°でとなるように、第3切取用補助線の形成位置をずらした。
第3切取用補助線の形成位置を下記のように変更したこと以外は、実施例1と同様にして、キャップシールを作製した。
変更点:第3切取用補助線の上端部(第3位置)と筒状体の中心を結んだ線と、第1切取用補助線の上端部(第1位置)と筒状体の中心を結んだ線と、の成す角が、約180°でとなるように、第3切取用補助線の形成位置をずらした。
第3切取用補助線を形成しなかった(第1及び第2切取用補助線のみを形成した)こと以外は、実施例1と同様にして、キャップシールを作製した。
上記実施例1〜11及び比較例のキャップシールを市販の容器にそれぞれ熱収縮装着(加熱方式:100℃のスチームの5秒間曝す)し、容器の上面周端部にキャップシールの上方部が折れ曲がっって装着されたキャップシール付き容器を作製した。
上記のように装着した実施例1〜7のキャップシールのそれぞれについて、第1切取用補助線と第2切取用補助線の間に於ける筒状体の上縁部を摘み、これを径外方向に引き出して、キャップシールを開封した。なお、この開封試験は、各実施例毎に、5つのサンプルついて行った。
また、実施例1、2、6、8及び11については、5つのサンプル中、2個が、途中で千切れたが、その他のサンプルは、第1切取用補助線に沿って軸線方向に分断でき、更に、開封用横補助線に沿って分断できた。
Claims (5)
- 開封用横補助線が軸線回り方向に形成された円筒状の筒状体を有し、容器に熱収縮装着した際、容器の蓋部の上方部形状に従って、前記筒状体の上方部が縮径して縮径部が形成されるキャップシールであって、
筒状体には、筒状体の上縁の第1位置を始点とし、且つ前記開封用横補助線まで延びる第1切取用補助線と、前記第1位置よりも筒状体の軸線回り一方側に位置ずれした、筒状体の上縁の第2位置を始点とし、且つ前記縮径部の少なくとも中途まで延びる第2切取用補助線と、前記第2位置よりも前記軸線回り一方側に位置ずれした、筒状体の上縁の第3位置を始点とし、且つ前記縮径部の少なくとも中途まで延びる第3切取用補助線と、が形成されていることを特徴とするキャップシール。 - 前記第1切取用補助線が、下方に向かうに従って筒状体の軸線回り一方側へ延びる傾斜状に形成されている請求項1に記載のキャップシール。
- 前記第2切取用補助線が、前記縮径部を越えて形成され、且つ下方に向かうに従って筒状体の軸線回り一方側へ延びる傾斜状に形成されている請求項1または2に記載のキャップシール。
- 前記第1切取用補助線、第2切取用補助線及び第3切取用補助線が、筒状体の上縁から縮径部までの範囲において、筒状体の上縁から切り込まれた切込み線とされている請求項1〜3のいずれかに記載のキャップシール。
- 前記第1位置と筒状体の中心を結んだ線と、前記第3位置と筒状体の中心を結んだ線と、の成す角が、120°〜150°の範囲内である請求項1〜4のいずれかに記載のキャップシール。
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