JP6388226B2 - 包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、台紙にシュリンクフィルムが接着されたシュリンクフィルム付き台紙に、被包装物が保持された包装体に関する。
従来、筒状のシュリンクフィルムを介して台紙に被包装物が取り付けられた包装体が知られている。特に、特許文献1の図18のように、台紙の表面に接着剤を用いて接着されたシュリンクフィルムを有するシュリンクフィルム付き台紙は、簡易な構造であるので、それを用いれば比較的安価な包装体が得られる。
このようなシュリンクフィルム付き台紙を用いた包装体においては、被包装物を取り出すため、シュリンクフィルムに一対の切断用ミシン目線が形成されている。かかる包装体は、一対の切断用ミシン目線の間のシュリンクフィルムの端部(摘み部)を摘み、それを外側に引き出し、ミシン目線を利用してシュリンクフィルムを分断することにより、被包装物を取り出すことができる。
ところで、前記被包装物として、包装フィルムで包装された物品がある。例えば、物品である電池は、通常、複数個を纏めて包装され(所謂、電池パック)、販売に供されている。かかる電池パックは、複数個の電池が熱収縮性を有する筒状の包装フィルムでシュリンク包装された態様からなる。
このような物品が筒状のフィルムで包装された被包装物を、前記シュリンクフィルム付き台紙のシュリンクフィルム内に保持することにより、包装体を構成できる。
しかしながら、かかる包装体から被包装物を取り出すべく、シュリンクフィルムを分断する際、被包装物の筒状の包装フィルムも一緒に破けることがある。特に、前記電池パックのような被包装物は、複数個の電池の一部を使い、残りを包装フィルムにて包装したままで保管しておくことが好ましい。
このため、シュリンクフィルムと同時に包装フィルムが破けないような、包装体が求められる。
実開平7−40530号公報
本発明の目的は、シュリンクフィルムの分断時に被包装物の包装フィルムが破れないように工夫した包装体を提供することである。
本発明の包装体は、台紙と、接着部を介して前記台紙に接着され且つ軸周り方向に熱収縮可能な筒状のシュリンクフィルムと、前記シュリンクフィルムの熱収縮によってそのフィルム内に保持された被包装物と、を有し、前記被包装物が、物品と前記物品を包んだ包装フィルムとを有し、前記包装フィルムが、一方側に開口を有する又は一方側及びそれとは反対の他方側にそれぞれ開口を有する筒状であり、前記包装フィルムの開口が前記シュリンクフィルムの内面にて塞がれた状態で、前記被包装物が前記シュリンクフィルム内に保持されており、前記台紙には、その縁から前記シュリンクフィルムの軸方向に延びる一対の開封用切り目及びその開封用切り目に連設された補助切り目が形成され、前記接着部が、前記一対の補助切り目の間の領域に設けられており、前記シュリンクフィルムに、前記接着部の両側縁又はその各側縁から外側に10mm以内の領域に沿ってそれぞれミシン目線が形成されている。
本発明の好ましい包装体は、前記シュリンクフィルムには、軸方向に延びる分断手段が設けられている。
本発明の好ましい包装体は、前記包装フィルムが、熱収縮性を有するフィルムから形成されている。
本発明の好ましい包装体は、前記シュリンクフィルム及び前記包装フィルムが、それぞれ一軸延伸フィルムから形成されており、前記包装フィルムの主延伸方向が前記シュリンクフィルムの主延伸方向に対して略直交状となるように、前記被包装物が前記シュリンクフィルム内に保持されている。
本発明の包装体は、開封時に、被包装物の包装フィルムを破くことなく、被包装物を取り出すことができる。特に、シュリンクフィルムに分断手段が設けられている包装体は、シュリンクフィルムを容易に分断でき、被包装物を容易に取り出すことができる。
本発明の第1実施形態に係る包装体の正面図。 同包装体の左側面図。 図1のIII−III線で切断した断面図。 第1実施形態のシュリンクフィルム付き台紙の正面図。 図4のV−V線で切断した断面図。 同シュリンクフィルム付き台紙について、台紙を不図示とした背面図。 (a)は、物品と包装フィルムからなる被包装物の正面図、(b)は、その被包装物の平面図、(c)は、物品を包装フィルムで包む過程の参考斜視図。 第1実施形態に係る包装体の製造過程の参考左側面図。 本発明の第2実施形態に係る包装体の正面図。 同包装体の左側面図。 図9のXI−XI線で切断した断面図。 第2実施形態のシュリンクフィルム付き台紙の正面図。 図12のXIII−XIII線で切断した断面図。 同シュリンクフィルム付き台紙について、シュリンクフィルムを不図示とした正面図。 同シュリンクフィルム付き台紙について、台紙を不図示とした背面図。 同包装体から取り外した後の被包装物及び被包装物が取り外された後の台紙の背面図。 第3実施形態に係る包装体の正面図。 図17のXVIII−XVIII線で切断した断面図。 第3実施形態のシュリンクフィルム付き台紙の正面図。 同包装体の製造過程を示す参考正面図。
本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。なお、用語の始めに、「第1」、「第2」などを付す場合があるが、これらは、用語を区別するために付加されたものであり、その順序や優劣などを意味しない。台紙の「表面」は、台紙を図1に示す正面(台紙の面を直視する方向)から見たときに、見る者に近い側にある面を指し、「裏面」は、その反対側の面を指す。平面視形状は、台紙の表面又は裏面に対して鉛直方向から見たときの形状である。方向性を示す用語として、上、下、左、右を使用するが、これらは、台紙の任意の一辺を水平面上に置いて包装体を立てた状態を仮想して、その台紙の表面に対して鉛直方向から見たときの方向を指す。前記台紙の任意の一辺を水平面上に置いて台紙を立てた状態は、例えば、図1に示すように、台紙の下縁を水平面上に置いて包装体を立てた状態である。また、「PPP〜QQQ」という記載は、「PPP以上QQQ以下」を意味する。さらに、本発明において、台紙という用語は、それが紙製であるという限定的な意味を有するわけではない。
なお、各図において、ミシン目線と破線(隠れ線)とを区別できるようにするため、ミシン目線を一点鎖線で示している。
各図の具体的な寸法及び縮尺比は、実際のものとは異なっていることに留意されたい。
[第1実施形態]
(包装体の概要)
図1乃至図3において、本発明の包装体10は、シュリンクフィルム付き台紙1と、そのシュリンクフィルム付き台紙1に取り付けられた被包装物9と、を有する。
前記シュリンクフィルム付き台紙1は、シート材からなる台紙2と、筒状のシュリンクフィルム3と、を有する。前記筒状のシュリンクフィルム3は、その軸周り方向に熱収縮可能である。前記シュリンクフィルム3は、シュリンクフィルム3の軸方向に延びる所定幅の接着部4を介して台紙2の表面に接着されている。筒状のシュリンクフィルム3は、軸方向を左右方向と平行にして台紙2に接着されている。従って、本実施形態においては、左右方向とシュリンクフィルム3の軸方向とは、同じ方向(平行)である。
前記シュリンクフィルム3には、軸方向に延びる分断手段が設けられている。分断手段としては、例えば、ミシン目線が挙げられる。図示例では、シュリンクフィルム3の面内に、分断手段としてミシン目線51,52が軸方向にそれぞれ形成されている。
前記筒状のシュリンクフィルム3の内側に被包装物9を挿入し、シュリンクフィルム3を熱収縮させることにより、被包装物9がシュリンクフィルム3内に保持される。
(シュリンクフィルム付き台紙)
図4及び図5に示すように、シュリンクフィルム付き台紙1においては、保管又は運搬の便のため、通常、台紙2に接着された筒状のシュリンクフィルム3は扁平状に折り畳まれている。
台紙2を形成するシート材は、特に限定されず、従来公知のものを用いることができる。シート材としては、例えば、厚紙(薄い合成樹脂製フィルムが積層された厚紙を含む)、合成樹脂製シート、金属蒸着層を有する合成樹脂製シート、発泡樹脂シート、及びこれらの積層シートなどが挙げられる。比較的安価であることから、前記厚紙又は合成樹脂製シートを用いることが好ましい。前記合成樹脂製シートとしては、例えば、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリスチレン系などのシートが挙げられ、適度な剛性を有することから、ポリエステル系シートが好ましい。また、台紙2は、複数枚のシート材を剥離可能に積層してなる積層シート、1枚のシート材を複数回折り返して剥離可能に重ね合わせた積層シートなどであってもよい。このような積層シートを用いることにより、表示面積が大きい台紙2を構成できる。
シート材の厚みは、特に限定されないが、好ましくは0.2mm〜1.5mm程度である。厚紙の場合には、0.5mm〜1.5mm程度であり、合成樹脂製シートの場合には、0.2mm〜0.6mm程度である。また、台紙2の表面又は/及び裏面には、必要に応じて、所望のデザインが印刷などにより表示されていてもよい。
台紙2の平面視形状は、図示したように、上下方向の長さが左右方向の長さよりも大きい平面視略矩形状に形成されているが、これに限定されない。例えば、台紙2は、平面視略三角形状、平面視略楕円形状などに形成されていてもよい(図示せず)。なお、平面視略矩形状は、長方形、正方形、台形状、角部を円弧状にした長方形、正方形又は台形状などが挙げられる。また、台紙2に、例えば、包装体10に自立性を付与するため、脚片等が形成されていてもよい(図示せず)。また、台紙2の上方部には、吊り下げ用の孔29が形成されている。もっとも、前記吊り下げ用の孔29が形成されていなくてもよい。
筒状のシュリンクフィルム3を構成するために用いられるフィルムは、柔軟性を有し、さらに、少なくとも一方向(一方向は、筒状に形成された際に軸周り方向となる)に熱収縮性を有するフィルムであれば特に限定されず、従来公知のフィルムを用いることができる。なお、前記熱収縮性は、所定の温度(例えば、70℃〜100℃)に加熱されると収縮する性質をいう。前記フィルムとして、他方向(他方向は、フィルム面内で前記一方向に直交する方向)にも若干熱収縮又は熱伸張するフィルムを用いてもよい。熱収縮性を有するフィルムは、公知の製法で製膜し延伸処理することにより得ることができる。延伸処理は、通常、70〜110℃程度の温度で、一方向に2.0〜8.0倍、好ましくは3.0〜7.0倍程度で主延伸することにより行われる。さらに、フィルムの他方向(筒状に形成した際に於ける縦方向。以下同じ)にも、例えば1.5倍以下の低倍率で延伸処理を行ってもよい。得られたフィルムは、少なくとも一方向に延伸され且つその方向が主延伸方向となった一軸延伸フィルムである。
前記フィルムは、不透明のフィルムでもよいが、筒状のシュリンクフィルム3にデザインを表示した際、それが綺麗に見えるので、無色透明又は有色透明のフィルムを用いることが好ましい。前記フィルムは、単層でもよいし、複数の層が積層一体化された積層フィルムでもよい。前記フィルムの形成材料は、特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系樹脂、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂、ポリスチレンなどのポリスチレン系樹脂、環状オレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂から選ばれる1種、又は2種以上の混合物などを主成分として含む樹脂組成物が挙げられる。フィルムの厚みは、特に限定されないが、例えば、20μm〜100μmである。
シュリンクフィルム3には、必要に応じて、所望のデザインが印刷などにより表示されていてもよい。デザインの印刷層(図示せず)は、筒状のシュリンクフィルム3の内面又は外面の何れに設けられていてもよいが、傷付き防止の観点から、シュリンクフィルム3の内面に設けることが好ましい。この場合、シュリンクフィルム3は、無色透明又は有色透明なフィルムが用いられる。
シュリンクフィルム3は、前記フィルムの一方向(主延伸方向)が軸周り方向となるようにそのフィルムを丸め、その一側端部3aを他側端部3bに重ね合わせ、その両側端部3a,3bを溶剤又は接着剤で互いに接着することにより、筒状に形成されている。なお、前記重ね合わせて接着した部位(以下、「重合部位」という)は、筒状のシュリンクフィルム3の軸周り方向の何れに位置していてもよく、特に限定されない。好ましくは、前記重合部位は、シュリンクフィルム3に被包装物9を取り付けた際に、被包装物9の正面視におけるデザインを阻害しないような位置に配置される。
筒状のシュリンクフィルム3の大きさは、被包装物9に応じて適宜設定できる。被包装物9を挿入するために、筒状のシュリンクフィルム3の内周長さは、被包装物9の外周長さよりも少し大きい。筒状のシュリンクフィルム3の軸方向の長さは、被包装物9の左右方向の長さよりも大きい若しくは小さい又はそれと同じでもよい。
軸方向の長さが被包装物9よりも大きい筒状のシュリンクフィルム3を用いた場合には、それに被包装物9を挿入し加熱することにより、そのシュリンクフィルム3の一方側の開口周縁部及び他方側の開口周縁部が、被包装物9の左側の周縁部及び右側の周縁部に回り込んで密着する、又は、シュリンクフィルム3の一方側の開口周縁部が、被包装物9の左側の周縁部に回り込んで密着する、若しくは、シュリンクフィルム3の他方側の開口周縁部が、被包装物9の右側の周縁部に回り込んで密着するようになる。なお、前記軸方向は、シュリンクフィルム3を円筒形に開いたときにその円筒の全ての中心を通る線方向である。また、本明細書において、他方は、一方とは反対の側を意味する。
図示例では、軸方向の長さが被包装物9の左右方向の長さよりも大きいシュリンクフィルム3が用いられている。このシュリンクフィルム3は、台紙2の表面に取り付けられている。また、シュリンクフィルム3の一方側の開口縁38a及び他方側の開口縁38bが台紙2の左縁及び右縁から離れるように、シュリンクフィルム3が台紙2に取り付けられている。もっとも、シュリンクフィルム3の一方側の開口縁38a及び他方側の開口縁38bの少なくとも一方が台紙2の左縁及び右縁の少なくとも一方に一致するように又は少なくとも一方よりも外側に延出するように、シュリンクフィルム3が台紙2に取り付けられていてもよい。
筒状のシュリンクフィルム3は、接着部4によって台紙2に接着されている。
前記接着部4は、台紙2とシュリンクフィルム3を連結する部分であって、接着剤又は粘着剤から構成されている。接着剤又は粘着剤は、シュリンクフィルム3との接着強度が強く、被包装物9の荷重に耐えて、流通過程や陳列過程において長時間接着状態を維持できるものであれば特に限定されない。接着剤(粘着剤を含む)としては、エラストマー系接着剤、熱可塑性樹脂系接着剤、及びホットメルト接着剤等の感圧性接着剤や感熱性接着剤などがが挙げられる。特に、加熱塗工してシュリンクフィルム3を貼り合わせた後、常温に冷却されたときに強い接着強度を発現するホットメルト接着剤が好適であり、中でも湿気反応型ホットメルト接着剤がより好適である。なお、接着強度は、接着剤の種類だけでなく、接着剤の塗布面積や各種添加物等によっても調整することができ、被包装物9の重量等に応じて適宜調整できる。
図6は、接着部が設けられた範囲を判りやすくするため、図4及び図5のシュリンクフィルム付き台紙から台紙を省略した背面図であり、この背面図において、接着部が設けられた範囲に、便宜上、無数のドットで表している。
図6にも示すように、接着部4は、台紙2の表面に、左右方向に延びる所定幅の帯状に設けられている。接着部4は、例えば、台紙2の左右方向略中央部に設けられ、接着部4の一方縁及び他方縁は、台紙2の左縁及び右縁から離れている。なお、前記左右方向略中央部は、台紙2の左右方向中心点という厳格な意味ではなく、概ね中間という意味である。また、接着部4は、シュリンクフィルム3の一方側の開口縁38aから他方側の開口縁38bにまで形成されている。ただし、接着部4の一方縁及び他方縁が、シュリンクフィルム3の一方側の開口縁38a及び他方側の開口縁38bから離れるように、接着部4は配置されている。もっとも、接着部4の一方縁及び他方縁の少なくとも一方が、シュリンクフィルム3の一方側の開口縁38a及び他方側の開口縁38bの少なくとも一方に一致するように、接着部4が配置されていてもよい。
なお、帯状の接着部4は、実質的に帯状に形成されていればよい。実質的に帯状の接着部4は、図6に示すように、接着剤などを1つの帯状領域にベタ状に形成される。その他、前記帯状の接着部4は、例えば、接着剤などを無数のドット状に設けて全体として帯状となるように形成される場合などを含む。前記ベタ状とは、いわゆるベタ塗り状態(隙間無く設けた状態)を意味する。
接着部4の幅(この幅は、図6では、接着部の上下方向の長さとなる)は、特に限定されない。前記幅が、余りに小さいと、シュリンクフィルム3に被包装物9を取り付けた際に、被包装物9の重さなどに耐えられず、シュリンクフィルム3が台紙2から外れるおそれがある。このため、前記接着部4の幅は、3mm以上が好ましく、5mm以上がより好ましく、7mm以上が特に好ましい。一方、接着部4の幅が余りに大きいと、扁平状に畳んだシュリンクフィルム3を円筒状に開くことが困難となる。このため、前記接着部4の幅は、15mm以下が好ましく、12mm以下がより好ましい。ただし、前記接着部4の幅は、直径1cm〜7cm程度の円筒状の被包装物9又は前記円筒状の被包装物9と同程度の周長を有する円筒状でない被包装物9を取り付ける場合である。このような被包装物9以外の被包装物(例えば、非常に大きな被包装物)を取り付ける場合には、接着部4の幅が前記範囲以外でも、支障を来さない場合もある。
筒状のシュリンクフィルム3には、軸方向(左右方向)に延びるミシン目線51,52が少なくとも1本ずつ設けられている。特に図示しないが、ミシン目線51及びミシン目線52は、それぞれ二重ミシン目線(二重ミシン目線は、近接して設けられた2本のミシン目線からなる)で構成されていてもよい。
このミシン目線51,52は、シュリンクフィルム3の一方側の開口縁38aから他方側の開口縁38bにまで形成されている。一対のミシン目線51,52の間隔は、特に限定されないが、例えば、3mm〜20mmであり、好ましくは、5mm〜10mmである。
ミシン目線51,52は、シュリンクフィルム3の厚み方向に貫通する複数の貫通孔の集合である。それらの貫通孔の間には、非貫通部が存在する。前記貫通孔の平面視形状は、細長い直線状、針穴状(円形孔又は楕円形孔)などが挙げられる。前記貫通孔の長さ及び隣接する貫通孔の間隔は、特に限定されない。ミシン目線51,52に沿ってシュリンクフィルム3を容易に分断できることから、1つの貫通孔の長さ(この長さは、図示例の場合、左右方向の長さである)は、0.1mm〜2.5mmが好ましく、隣接する貫通孔の間の長さ(非貫通部の左右方向の長さに等しい)は、0.1mm〜4.0mmが好ましい。
また、シュリンクフィルム3の一方側の開口縁38aには、摘み部39が形成されている。この摘み部39は、一対のミシン目線51,52の間におけるシュリンクフィルム3の一方側の開口縁38aを外側に延出させることにより、形成されている。
筒状のシュリンクフィルム3に保持された被包装物9は、物品91と、その物品91を包む包装フィルム92と、から構成されている。
具体的には、図7(a)及び(b)に示すように、被包装物9は、複数の物品91と、その複数の物品91を結束する1つの包装フィルム92と、からなる。物品91は、特に限定されない。物品91としては、例えば、化粧料などが収納されたスプレー式容器、キャップ付き容器、ボトル型容器などの各種容器、電池などが挙げられる。前記物品の形状は、特に限定されないが、例えば、円筒状、楕円筒状、四角筒状などの多角筒状、円錐台状、楕円錐台状などが挙げられる。図示例では、物品91として乾電池を例示している。また、包装フィルム92で包まれる物品91は、複数であることが好ましいが、1つの包装フィルムにて1つの物品が包まれた被包装物9を用いてもよい。
包装フィルム92は、一方側及び他方側にそれぞれ開口を有する筒状であり、その筒状の包装フィルム92の内側に複数の物品91が保持されている。なお、包装フィルム92は、少なくとも一方側に開口を有していればよく、例えば、一方側にのみ開口を有する筒状であってもよい(図示せず)。包装フィルム92を構成するフィルムの性質は、特に限定されず、熱収縮性を有するフィルム、自己伸縮性を有するフィルム、熱収縮性及び自己伸縮性を有さないフィルムの何れでもよい。自己伸縮性を有するフィルムは、拡張力を加えると伸び、その力を解除すると概ね元の大きさに戻るフィルムである。このようなフィルムは、ストレッチフィルムとも呼ばれる。熱収縮性及び自己伸縮性を有さないフィルムは、二軸延伸フィルムなどが挙げられる。
包装フィルム92としては、熱収縮性を有するフィルム(熱収縮性及び自己伸縮性を有するフィルムを含む)を用いることが好ましい。熱収縮性を有するフィルムは、シュリンクフィルム3と同様に、例えば、少なくとも一方向に延伸され且つその方向が主延伸方向となった一軸延伸フィルムを用いることができる。
包装フィルム92が熱収縮性又は/及び自己伸縮性を有するフィルムである場合、その筒状の包装フィルム92は、軸周り方向に熱収縮可能(すなわち、軸周り方向が主延伸方向となる)又は/及び自己伸縮可能である。熱収縮性又は/及び自己伸縮性を有する包装フィルム92は、複数の物品91に外嵌する、或いは、複数の物品91の外側に巻き付けることによって、複数の物品91を纏めて包むことができる。包装フィルム92が熱収縮性及び自己伸縮性を有さないフィルムである場合、複数の物品91の外側に巻き付けることによって、複数の物品91を纏めて包むことができる。熱収縮性を有する包装フィルム92は、例えば、図7(c)に示すように、複数の物品91の外側に嵌めた後、又は、複数の物品91の周囲に巻き付けた後(巻き付ける場合は図示せず)、加熱することにより、図7(a)及び(b)に示すような被包装物9が得られる。
かかる被包装物9においては、物品91の一方側及び他方側に包装フィルム92の一方側の開口縁92a及び他方側の開口縁92bがそれぞれ位置している。このため、物品91の一方側及び他方側は包装フィルム92で覆われていない。
前記被包装物9の包装フィルム92の2つの開口(開口縁92a,92bにて囲われる範囲)がシュリンクフィルム3の内面にて塞がれるように、被包装物9がシュリンクフィルム3に保持されている。換言すると、筒状の包装フィルム92の開口縁92a,92bが筒状のシュリンクフィルム3の一方側の開口(開口縁38aにて囲われる範囲)及び他方側の開口(開口縁38bにて囲われる範囲)から視認できない配置にて、被包装物9がシュリンクフィルム3に保持されている。図示例では、筒状の包装フィルム92の軸方向が筒状のシュリンクフィルム3の軸方向に略直交状となるように、被包装物9がシュリンクフィルム3内に保持されている。前記包装フィルム92の軸方向が筒状のシュリンクフィルム3の軸方向に略直交しているため、包装フィルム92の軸周り方向(包装フィルム92の主延伸方向)もシュリンクフィルム3の軸周り方向(シュリンクフィルム3の主延伸方向)に略直交状となる。
本明細書において、略直交状は、好ましくは90度±30度の範囲である。
(包装体の製法及び開封)
上記シュリンクフィルム付き台紙1のシュリンクフィルム3に被包装物9を保持させることにより、本発明の包装体10が得られる。具体的には、扁平状に畳まれたシュリンクフィルム3を開き、被包装物9をシュリンクフィルム3内に挿入する(図8参照)。この際、被包装物9を、包装フィルム92の軸方向がシュリンクフィルム3の軸方向に対して非平行(好ましくは45度〜90度)となるように挿入する。その後、加熱することにより、シュリンクフィルム3が縮径して被包装物9の包装フィルム92の外面に密着し、包装フィルム92の開口縁92a,92bがシュリンクフィルム3の内面にて塞がれた、図1乃至図3に示すような包装体10を得ることができる。
得られた包装体10を開封する際には、2つのミシン目線51,52で挟まれた縁であるシュリンクフィルム3の摘み部39を指先で摘み、これを外側且つシュリンクフィルム3の軸方向に引き出す。すると、ミシン目線51,52に沿ってシュリンクフィルム3が分断され、被包装物9をシュリンクフィルム3から取り出すことができる。
仮に、シュリンクフィルム3の開口縁38aと包装フィルム92の開口縁92aが同じ側に位置していると、シュリンクフィルム3の開口縁38aである摘み部39を摘む際に誤って包装フィルム92も同時に摘み、包装フィルム92の一部を破くおそれがある。或いは、シュリンクフィルム3の摘み部39を摘み、これを引き出した際、爪が包装フィルム92の開口縁92aに引っ掛かり、包装フィルム92の一部が破けるおそれがある。
この点、本発明の包装体10においては、前記包装フィルム92の開口縁92aがシュリンクフィルム3の内面にて塞がれるように、被包装物9がシュリンクフィルム3に保持されている。このため、包装体10の開封時にシュリンクフィルム3を分断するときに、包装フィルム92の開口縁92aを摘む又は開口縁92aが引っ掛かることを防止できる。このように本発明の包装体10は、包装フィルム92を不用意に破くことなく、シュリンクフィルム3を分断し、(包装フィルム92で包装された状態の)被包装物9を容易に取り出すことができる。
[第2実施形態]
第2実施形態は、台紙に切り目が形成されている包装体に関する。
ただし、第2実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の構成及び効果は、(その説明を行ったものとして)その説明を省略し、用語及び符号をそのまま援用する場合がある。
図9乃至図11において、第2実施形態の包装体10も、台紙2に接着部4を介して筒状のシュリンクフィルム3が接着されたシュリンクフィルム付き台紙1と、そのシュリンクフィルム付き台紙1のシュリンクフィルム3に保持された被包装物9と、を有する。
前記シュリンクフィルム3に形成されたミシン目線51,52は、接着部4の両側縁又はその両側縁の外側近傍に沿って形成されている。さらに、前記台紙2には、シュリンクフィルム3の軸方向に延びる部分を有する一対の開封用切り目61,62が形成されている。本実施形態では、シュリンクフィルム3に摘み部は延設されていない。
具体的には、シュリンク付き台紙1は、図12乃至図15にも示すように、シュリンクフィルム付き台紙1においては、保管又は運搬の便のため、通常、台紙2に接着された筒状のシュリンクフィルム3は扁平状に折り畳まれている。
なお、図14は、接着部が設けられた範囲と開封用切り目及び補助切り目の位置関係を判りやすくするため、図12及び図13のシュリンクフィルム付き台紙からシュリンクフィルムを省略した正面図であり、図15は、接着部が設けられた範囲とミシン目線の位置関係を判りやすくするため、同シュリンクフィルム付き台紙から台紙を省略した背面図である。この正面図及び背面図において、接着部が設けられた範囲に、便宜上、無数のドットで表している。
シュリンクフィルム3に形成された一対のミシン目線51,52は、接着部4の両側縁又はその両側縁の外側近傍に沿って配置されている。換言すると、2つのミシン目線51,52の間の領域に、接着部4が設けられている。なお、前記2つのミシン目線51,52の間の領域は、シュリンクフィルム3の軸周り方向において2つ観念できるが、そのうちミシン目線51,52の間隔が短い方の領域を指す。以下、一方のミシン目線51を「第1ミシン目線51」といい、他方のミシン目線52を「第2ミシン目線52」といい、両者を併せて「ミシン目線51,52」という。ミシン目線51,52は、シュリンクフィルム3の一方側の開口縁38aから軸方向に延びており、好ましくは、シュリンクフィルム3の他方側の開口縁38bにまで形成される。第1ミシン目線51は、帯状の接着部4の第1側縁に沿って又はその側縁の外側近傍に沿って配置されている。第2ミシン目線52は、帯状の接着部4の第2側縁に沿って又はその側縁の外側近傍に沿って配置されている。前記第1側縁及び第2側縁は、接着部4の縁のうち軸方向に延びる2つの縁であり、第1側縁及び第2側縁を併せて両側縁という。
第1側縁の外側近傍又は第2側縁の外側近傍は、接着部4の第1側縁の近傍又は第2側縁の近傍であって、接着部4に重ならない領域を意味する。
ミシン目線51,52を接着部4の両側縁に沿って設けることは、製造上、その位置合わせが難しいことから、好ましくは、第1ミシン目線51は接着部4の第1側縁の外側近傍に沿って設けられ、且つ、第2ミシン目線52は接着部4の第2側縁の外側近傍に沿って設けられる。第1ミシン目線51及び第2ミシン目線52が第1側縁及び第2側縁の外側近傍に設けられる場合、第1ミシン目線51と第1側縁の間隔W1及び第2ミシン目線52と第2側縁の間隔W2は、特に限定されず、適宜設定できる。もっとも、前記間隔W1,W2が大きすぎる(ミシン目線51,52が接着部4の側縁から離れすぎている)と、被包装物9を台紙2から取り外す際に、ミシン目線51,52においてシュリンクフィルム3を容易に分断できないおそれがある。かかる観点から、前記間隔W1,W2は、それぞれ独立して、5mm以下が好ましく、3mm以下がより好ましい。
本明細書において、「GGGの近傍」又は「GGG近傍」とは、そのGGGとの距離が、例えば、10mm以下であること、好ましくは5mm以下であることを意味する。
一対の開封用切り目61,62は、台紙2の縁からシュリンクフィルム3の軸方向に形成されている。以下、一方の開封用切り目61を「第1開封用切り目61」といい、他方の開封用切り目62を「第2開封用切り目62」といい、両者を併せて「開封用切り目61,62」という。
第1開封用切り目61は、台紙2の左縁から軸方向に延び、第2開封用切り目62は、第1開封用切り目61から所要間隔を開け、台紙2の左縁から軸方向に延びている。
第1開封用切り目61及び第2開封用切り目62は、何れも台紙2を厚み方向に分断した線である。第1開封用切り目61及び第2開封用切り目62の長さは、特に限定されないが、それぞれ独立して、例えば、1mm〜10mmである。なお、図示例では、第1開封用切り目61及び第2開封用切り目62は、その全体がそれぞれ軸方向に延びているが、一部分が軸方向に延びていればよい。
この第1開封用切り目61と第2開封用切り目62の間の領域又はそれらの切り目61,62の各延長線上の間の領域に、接着部4が設けられている。前記第1開封用切り目61及び第2開封用切り目62は、接着部4の両側縁若しくはその延長線又はその両側縁若しくは延長線の外側近傍に沿って形成されていることが好ましい。図示例では、第1開封用切り目61は、接着部4の第1側縁の延長線に沿って形成され、第2開封用切り目62は、接着部4の第2側縁の延長線に沿って形成されている。従って、前記2つの開封用切り目61,62の延長線の間の領域に、接着部4が存在している。
さらに、台紙2の面内には、第1開封用切り目61の端部に連設された、複数の第1補助切り目63が形成されている。同様に、第2開封用切り目62の端部に連設された、複数の第2補助切り目64が形成されている。複数の第1補助切り目63は、所要間隔を開けて第1開封用切り目61の延長線上に並んでいる。好ましくは、複数の第1補助切り目63は、所要間隔を開けて軸方向に一列に並んでいる。複数の第2補助切り目64は、所要間隔を開けて第2開封用切り目62の延長線上に並んでいる。好ましくは、複数の第2補助切り目64は、所要間隔を開けて軸方向に一列に並んでいる。第1補助切り目63及び第2補助切り目64は、台紙2の厚み方向に貫通するものであり、その平面視形状は特に限定されず、例えば、直線状、細長い直線状、針穴状、略L字状などが挙げられる。なお、本明細書において、平面視略L字状は、長い線(L字を構成する長い方の線)と短い線(L字を構成する短い方の線)が直角に交わった形状の他、前記長い線と短い線の成す内角が鈍角(好ましくは、90度を越え150度以下)又は鋭角(好ましくは、40度以上90未満)となって長い線と短い線が交わった形状を含む意味である。
図示例では、第1補助切り目63及び第2補助切り目64は、いずれも平面視略L字状に形成されている。第1補助切り目63と第2補助切り目64の間の領域には、接着部4が存在する。第1補助切り目63及び第2補助切り目64の数は、特に限定されない。
なお、第1開封用切り目61と複数の第1補助切り目63を合わせたものは、1本のミシン目線とも観念できる。第2開封用切り目62と複数の第2補助切り目64を合わせたものも、1本のミシン目線と観念できる。
本実施形態のシュリンクフィルム付き台紙1のシュリンクフィルム3に被包装物9を保持させることにより、図9乃至図11に示すような包装体10が得られる。前記包装体10は、シュリンクフィルム3に形成されたミシン目線51,52が接着部4の両側縁又はその外側近傍に沿って形成されているので、図9に示すように、包装体10の正面から前記ミシン目線51,52が見えず、被包装物9の外観も良好である。
得られた包装体10を開封する際には、図16に示すように、2つの開封用切り目61,62で挟まれた部分である台紙2の縁部を起こし、これを外側に引き出す。すると、第1開封用切り目61及びそれに連なる第1補助切り目63並びに第2開封用切り目62及びそれに連なる第2補助切り目64に沿って台紙2が分断され、台紙2の一部分Cが帯状に切り取られる(切り取られる台紙2の一部分を「帯状片C」という)。第1開封用切り目61及び第2開封用切り目62の間には接着部4が存在するので、シュリンクフィルム3のうち2つのミシン目線51,52の間の領域Aが、前記帯状片Cに接着されたままで引き出される。このため、シュリンクフィルム3の前記領域Aが、ミシン目線51,52に略沿って分断されていく。シュリンクフィルム3の他方側の開口縁38bまで分断されると、図16に示すように、被包装物9を台紙2から完全に取り外すことができる。図16に、被包装物9を取り外した後の台紙2を併せて示している。第1開封用切り目61などに従って帯状片Cが切り取られた台紙2には、その抜き跡Dが生じている。前記帯状片Cには、接着部4と、シュリンクフィルム3の切り取られた部分である2つのミシン目線51,52の間の領域Aと、が付随している。分断後、被包装物9の周囲に残存するシュリンクフィルム残部Bは、シュリンクフィルム3の一方側の開口縁38aから他方側の開口縁38bまで分断されているので、フィルム残部Bを簡単に外して被包装物9を取り出すことができる。
このように被包装物9を台紙2及びシュリンクフィルム3から容易に取り出すことができる包装体10を提供できる。
また、本実施形態の包装体10も、包装フィルム92の開口縁92aがシュリンクフィルム3の内面にて塞がれるように、被包装物9がシュリンクフィルム3に保持されているため、包装体10の開封時に、包装フィルム92の開口縁92aを摘む又は開口縁92aが引っ掛かることを防止できる。よって、包装フィルム92を不用意に破くことなく、シュリンクフィルム3を分断し、被包装物9を容易に取り出すことができる。
[第3実施形態]
第3実施形態は、台紙に切り目が形成され且つ台紙にカバーが設けられている包装体に関する。
ただし、第3実施形態の説明において、上記第1実施形態及び第2実施形態と同様の構成及び効果は、(その説明を行ったものとして)その説明を省略し、用語及び符号をそのまま援用する場合がある。
図17及び図18において、第3実施形態の包装体10は、台紙2に接着部4を介して筒状のシュリンクフィルム3が接着されたシュリンクフィルム付き台紙1と、そのシュリンクフィルム付き台紙1のシュリンクフィルム3に保持された被包装物9と、シュリンクフィルム3に保持された被包装物9を外側から覆うカバー部7と、を有する。
シュリンクフィルム付き台紙1及び被包装物9は、上記第2実施形態と同様であるので、その具体的な説明は省略する。本実施形態では、台紙2の縁から摘み片21が外側へ延出されている点を除いて、第2実施形態のシュリンクフィルム付き台紙1及び被包装物9と同様なものを示している。
カバー部7は、シュリンクフィルム3に保持された被包装物9の一部又は全部を覆う部分である。なお、前記シュリンクフィルム3に保持された被包装物9は、シュリンクフィルム3及び被包装物9からなる。以下、本実施形態において、シュリンクフィルム3で保持された被包装物9を、単に被包装物9という場合がある。図示例のカバー部7は、被包装物9の一部を覆っている。例えば、カバー部7は、被包装物9の下方部を覆っており、従って、被包装物9の上方部は露出している。かかるカバー部7は、一対の側壁部71,72(第1側壁部71及び第2側壁部72)と、底壁部73と、正面壁部74と、を有する。
第1側壁部71は、台紙2の左縁に連結され、且つ、第2側壁部72は、台紙2の右縁に連結されており、各側壁部71,72は、台紙2の表面に対して略直交状に立ち上げられている。
本実施形態においては、台紙2の左縁のうち、開封用切り目61,62で挟まれた部分は、外側に延出されている。この延出された部分は、包装体10の外側に突出した摘み片21である。
第1側壁部71の面内には、差入れ穴75が形成されている。この差入れ穴75は、前記摘み片21の表面に対応する位置に形成されている。従って、第1側壁部71の縁と摘み片21の表面との間には、差入れ穴75が介在している。
底壁部73は、台紙2の下縁に連結され、台紙2の表面に対して略直交状に立ち上げられている。底壁部73には、下方に僅かに突出する複数の脚部76が設けられている。正面壁部74は、前記底壁部73に連結され、台紙2の表面に対して略平行となるように、底壁部73に対して略直交状に立ち上げられている。図17に示すように、正面壁部74は、被包装物9の下方部に重なっている。従って、被包装物9の上方部は、カバー部7の上方に突出している。正面壁部74は、矩形状でもよいが、包装体10の正面から被包装物9の視認可能な面積を大きくできることから、正面壁部74は、図示のように、略中央部が切り欠かれた切欠き窓部74aを有する。
図19は、本実施形態で使用されるシュリンクフィルム付き台紙の正面図である。
この台紙2の左縁には、第1糊代部711が連設され、台紙2の右縁には、第2糊代部721が連設されている。第1糊代部711の面内には、上下方向に延びる起点切り目66が形成されている。この起点切り目66は、摘み片21を形成する。この起点切り目66の両端部から2つの開封用切り目61,62がシュリンクフィルム3の軸方向に形成されている。また、台紙2の下縁には、底壁部73が連設され、さらに、その底壁部73には、正面壁部74が連設されている。底壁部73の面内には、横長U字状の切込み線77が4箇所所定間隔を開けて形成されている。この切込み線77で囲われた部分は、底壁部73を立ち上げた際に底壁部73の下方に突出し、脚部76を構成する。正面壁部74の左縁には、第1側壁部71が連設され、正面壁部74の右縁には、第2側壁部72が連設されている。第1側壁部71には、差入れ穴75を形成するために、摘み片21に対応する箇所に切欠き部78が形成されている。第1糊代部711、第2糊代部721及び底壁部73と台紙2の各境界、底壁部73と正面壁部74の境界、第1側壁部71及び第2側壁部72と正面壁部74の各境界には、それぞれ直線状の折り罫線が形成されている。図19において、前記折り罫線を細点線で表している。
このシュリンクフィルム付き台紙1のシュリンクフィルム3に被包装物9を保持させた後、図20に示すように、第1糊代部711及び第2糊代部721を立ち上げる。第1糊代部711を立ち上げることにより、摘み片21が外側に延出される。次に、底壁部73を立ち上げ、正面壁部74を被包装物9に被せた後、第1側壁部71を第1糊代部711に接着剤などを介して接着し、且つ第2側壁部72を第2糊代部721に接着剤などを介して接着する。このようにして、図17及び図18に示すような包装体10が得られる。なお、接着された第1糊代部711は、概念上、第1側壁部71に含まれ、接着された第2糊代部721は、概念上、第2側壁部72に含まれる。
本実施形態の包装体10は、摘み片21を摘んで引き出すことにより、切り目61,62に沿って台紙2の帯状片Cが切り取られ、同時に、ミシン目線51,52に沿ってシュリンクフィルム3が分断される。従って、本実施形態の包装体10も第2実施形態と同様に、台紙2の一部分を切り取り、被包装物9を台紙2及びシュリンクフィルム3から容易に取り出すことができる。
また、本実施形態の包装体10も、その開封時に、包装フィルム92が不用意に破れることを防止できる。
さらに、本実施形態の包装体10は、シュリンクフィルム3で保持された被包装物9がカバー部7にて保護されているので、そのシュリンクフィルム3が異物に接触して不用意に破れることを防止できる。また、摘み片21が台紙2から延出されているので、台紙2の摘み片21を指で摘みやすくなる。さらに、カバー部7には、差入れ穴75が形成されているので、その差入れ穴75に指先を差し入れながら摘み片21を摘むことができる。このため、摘み片21をさらに指で摘み易くなっている。
[他の実施形態]
上記第1乃至第3実施形態において、シュリンクフィルム3に設けられる分断手段としてミシン目線51,52を例示しているが、分断手段はこれに限定されない。例えば、分断手段として、シュリンクフィルム3の面内にその軸方向に延びるハーフカット線を形成してもよく、或いは、シュリンクフィルム3の面内にその軸方向に延びる脆弱線を形成してもよい。前記ハーフカット線は、Vノッチ線のような、フィルムを完全に分断せず且つフィルムの厚み方向に切り込んだ切込み線である。前記脆弱線は、フィルムを完全に分断せず且つ熱処理などによってフィルムの一部分を他の部分よりも脆弱化した線状脆弱部である。
なお、本発明の包装体においては、シュリンクフィルム3に分断手段を必ずしも設けなければならないわけではなく、分断手段を有さないシュリンクフィルムを用いることも可能である。分断手段を有さないシュリンクフィルムを有する包装体は、例えば、シュリンクフィルムの開口縁と包装体の隙間にハサミなどの切断具を差し入れ、シュリンクフィルムを切断する、又は、前記隙間に指の爪を差し入れ、シュリンクフィルムを分断するなどの方法により、開封できる。この場合でも、ハサミや爪が包装フィルムの開口縁に引っ掛からないので、包装フィルムを破くおそれはない。もっとも、上記実施形態のように、シュリンクフィルム3に分断手段が設けられていれば、切断具を用いなくても、指で容易にシュリンクフィルム3を分断して包装体10を開封できるので好ましい。
さらに、上記第1乃至第3実施形態のシュリンクフィルム3の内面及び/又は包装フィルム92の外面に、滑り処理を施してもよい。滑り処理としては、シュリンクフィルム3の内面及び/又は包装フィルム92の外面の一部又は全体に、メジウムインキ、オーバーコートニス、滑剤を含むインキなどをベタ状に塗工して滑り層を形成することが挙げられる。このようにシュリンクフィルム3及び包装フィルム92の少なくとも一方に滑り性を付与することにより、包装体10を製造する際、被包装物9をシュリンクフィルム3内に挿入し易くなる。
また、上記第1乃至第3実施形態において、軸方向が台紙2の左右方向となるように、シュリンクフィルム3が台紙2に配置されているが、これに限定されず、シュリンクフィルム3の軸方向が台紙2の上下方向となるようにシュリンクフィルム3が台紙2に配置されていてもよいし、或いは、軸方向が上下方向又は左右方向の何れかに対して鈍角となるようにシュリンクフィルム3が台紙2に配置されていてもよい。
その他、上記第1乃至第3実施形態で示した様々な態様を、適宜組み合わせることも可能である。
10…包装体、1…シュリンクフィルム付き台紙、2…台紙、3…シュリンクフィルム、38a…シュリンクフィルムの一方側の開口縁、38b…シュリンクフィルムの他方側の開口縁、4…接着部、4a…接着部の一端、51,52…ミシン目線(分断手段)、61,62…開封用切り目、9…被包装物、91…物品、92…包装フィルム、92a…包装フィルムの一方側の開口縁、92b…包装フィルムの他方側の開口縁

Claims (4)

  1. 台紙と、接着部を介して前記台紙に接着され且つ軸周り方向に熱収縮可能な筒状のシュリンクフィルムと、前記シュリンクフィルムの熱収縮によってそのフィルム内に保持された被包装物と、を有し、
    前記被包装物が、物品と前記物品を包んだ包装フィルムとを有し、前記包装フィルムが、一方側に開口を有する又は一方側及び他方側にそれぞれ開口を有する筒状であり、前記包装フィルムの開口が前記シュリンクフィルムの内面にて塞がれた状態で、前記被包装物が前記シュリンクフィルム内に保持されており、
    前記台紙には、その縁から前記シュリンクフィルムの軸方向に延びる一対の開封用切り目及びその開封用切り目に連設された補助切り目が形成され、前記接着部が、前記一対の補助切り目の間の領域に設けられており、
    前記シュリンクフィルムに、前記接着部の両側縁又はその各側縁から外側に10mm以内の領域に沿ってそれぞれミシン目線が形成されている、包装体。
  2. 前記シュリンクフィルムには、軸方向に延びる分断手段が設けられている、請求項1に記載の包装体。
  3. 前記包装フィルムが、熱収縮性を有するフィルムから形成されている、請求項1または2に記載の包装体。
  4. 前記シュリンクフィルム及び前記包装フィルムが、それぞれ一軸延伸フィルムから形成されており、前記包装フィルムの主延伸方向が前記シュリンクフィルムの主延伸方向に対して略直交状となるように、前記被包装物が前記シュリンクフィルム内に保持されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の包装体。
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