JPH07251859A - 台紙付きシュリンク包装体 - Google Patents

台紙付きシュリンク包装体

Info

Publication number
JPH07251859A
JPH07251859A JP6042474A JP4247494A JPH07251859A JP H07251859 A JPH07251859 A JP H07251859A JP 6042474 A JP6042474 A JP 6042474A JP 4247494 A JP4247494 A JP 4247494A JP H07251859 A JPH07251859 A JP H07251859A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mount
packaged
heat
shrinkage
shrink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6042474A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Kato
正明 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Pencil Co Ltd filed Critical Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority to JP6042474A priority Critical patent/JPH07251859A/ja
Publication of JPH07251859A publication Critical patent/JPH07251859A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D2585/00Containers, packaging elements or packages specially adapted for particular articles or materials
    • B65D2585/68Containers, packaging elements or packages specially adapted for particular articles or materials for machines, engines, or vehicles in assembled or dismantled form
    • B65D2585/86Containers, packaging elements or packages specially adapted for particular articles or materials for machines, engines, or vehicles in assembled or dismantled form for electrical components
    • B65D2585/88Batteries

Landscapes

  • Packages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 収縮むら(皺)の発生も少なくなり外観を美
麗にすると共に、台紙及び被包装物との密着性を向上さ
せて被包装物の安定性に優れた台紙付きシュリンク包装
体を提供する。 【構成】 吊り下げ孔10を備えた台紙11に載置され
た被包装物20を熱収縮性合成樹脂フィルム30で被包
し、その熱収縮力により被包装物20と台紙11とを一
体に包装してなる台紙付きシュリンク包装体Aにおい
て、前記熱収縮性スリーブ30を、長手方向の収縮率S
Lが10%〜25%、幅方向の収縮率SWが45%〜60
%の収縮特性を有する熱収縮性合成樹脂フィルムから構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吊り下げ孔を備えた台
紙に載置された被包装物を熱収縮性合成樹脂フィルムの
スリーブで被包し、その熱収縮力により被包装物と台紙
とを一体に包装してなる台紙付きシュリンク包装体に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、量販店向けIP包装は、バーコ
ード表示、吊り下げ(ハンガー)機能等を有する必要が
あり、大半は商品の輪郭に合わせた形に成型した硬質性
の凹型カバーを使用してなるSパック包装又はブリスタ
ー包装であったが、包装資材費が高く製造コストが高価
となる点、製造工程が煩雑となる点に問題点を有してい
る。そこで、最近では、吊り下げ孔を備えた台紙に載置
された被包装物を熱収縮性合成樹脂フィルムのスリーブ
で被包し、その熱収縮力により被包装物と台紙とを一体
に包装してなる台紙付きシュリンク包装体も数多く提案
されている。
【0003】この台紙付きシュリンク包装体としては、
例えば、両側縁に一対の突設片を有する台紙上に環状熱
収縮フィルムを配し、該環状熱収縮フィルム内に両側か
ら上記突設片の各々を折曲すると共に上記環状熱収縮フ
ィルム内に電池を配し、加熱により環状熱収縮フィルム
を収縮し、環状熱収縮フィルムと電池との間に上記突設
片を挟持して台紙と電池とを一体としたもの(実公平4
−30139号公報)、若しくは、乾電池を予めシュリ
ンク包装したシュリンク包装体と台紙とを更に第2の熱
収縮性スリーブで一体包装したもの(実開昭61−97
153号公報)が知られている。上記従来の台紙付きシ
ュリンク包装体に一般的に使用されている熱収縮性合成
樹脂フィルムは、収縮速度が速く、かつ、結束力が強い
という特性を有し、短時間の加熱でシュリンク包装体が
得られるという特徴を有するものである。
【0004】しかしながら、上記従来の台紙付きシュリ
ンク包装体に一般的に使用されている熱収縮性合成樹脂
フィルムにより台紙に載置した被包装物を加熱収縮包装
すると、内包された物品とフィルムが接触しない部分で
は、加熱による相当量の収縮が起こるのに対して、内包
された物品とフィルムが接触する部分及び台紙底面側の
フィルム部分においては、該フィルムの速い収縮速度と
結束力により加熱と同時にフィルムが物品及び台紙に強
く密着し、収縮に要する熱が物品又は台紙によって奪わ
れる結果、収縮しないうち又は途中でシュリンク包装が
終了する場合などがあり、同一のシュリンク包装体中に
フィルムの収縮部分が充分な所と不充分な所が併存する
収縮むら(皺)の発生が多くなり外観の低下を招来し、
また、加熱温度及び加熱時間を調整して収縮を調節する
と、フィルムと台紙及び被包装物との密着性が劣り、被
包装物が移動し安定性が悪くなったりする点に問題点を
有している。
【0005】一方、熱収縮性合成樹脂フィルムにおい
て、縦方向(長手方向)と横方向(幅方向)の収縮特性
が相違する熱収縮性合成樹脂フィルム及びそのスリーブ
は、例えば、特公昭52−12225号公報に開示され
るように既に知られており、また、このような収縮特性
が相違する熱収縮性合成樹脂フィルムを使用して被包装
物を一体に包装したシュリンク包装体も知られている
(特公平1−29139号公報)。
【0006】しかしながら、これらのシュリンク包装体
は、長手方向と幅方向の収縮特性が相違する熱収縮性合
成樹脂フィルムを使用する点で本発明と近似するもので
あるが、被包装物に直接シュリンク包装するものであ
り、本発明の如く被包装物及び台紙との関係において収
縮率を特定するものではないので、本発明とはその目
的、用途、構成及び効果が相違するものであり、本発明
の如く被包装物及び台紙との関係において収縮率を特定
するものでなければ、収縮むら(皺)の発生が多くなっ
て外観の低下を招来したり、或いは、フィルムと台紙及
び被包装物との密着が劣り、被包装物が移動し安定性が
悪くなったりする点に問題点を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の問題点を解決するものであり、収縮むら(皺)の
発生を少なくすると共に、熱収縮性合成樹脂フィルムと
台紙及び被包装物との密着性を向上させて被包装物の安
定性に優れた台紙付きシュリンク包装体を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の問題
点を解決するために鋭意研究を行った結果、収縮むら
(皺)、熱収縮性合成樹脂フィルムと台紙及び被包装物
との密着性とその安定性は、被包装物と台紙とを一体に
包装した時の長手方向の収縮率及び幅方向の収縮率等に
密接な関係があることに着目し、この長手方向及び幅方
向の収縮率を特定することにより上記目的の台紙付きシ
ュリンク包装体を得ることに成功し、本発明を完成する
に至ったのである。すなわち、本発明の台紙付きシュリ
ンク包装体は、吊り下げ孔を備えた台紙に載置された被
包装物を熱収縮性合成樹脂フィルムのスリーブで被包
し、その熱収縮力により被包装物と台紙とを一体に包装
してなる台紙付きシュリンク包装体において、前記熱収
縮性合成樹脂スリーブを、長手方向と幅方向の収縮特性
が相違する熱収縮性合成樹脂フィルムから構成すると共
に、長手方向の収縮率SLが10%〜25%、幅方向の
収縮率SWが45%〜60%に設定されたことを特徴と
する。前記被包装物は、単独又は複数個の物品からな
り、該単独又は複数個の物品が予め凹部を備えた透明カ
バーに部分的又は全面的に収納されていることが好まし
い。前記被包装物は、単独又は複数個の物品からなり、
該単独又は複数個の物品が予め熱収縮性合成樹脂スリー
ブにより部分的又は全面的に密着被覆されていることが
好ましい。
【0009】
【作用】本発明の台紙付きシュリンク包装体は、吊り下
げ孔を備えた台紙に載置された被包装物を長手方向と幅
方向の収縮特性が相違する熱収縮性合成樹脂スリーブで
被包し、長手方向と幅方向の収縮特性が特定された収縮
力により被包装物と台紙とを一体に包装してなるもので
あり、長手方向と幅方向の収縮率SL、SWの範囲を被包
装物及び台紙との関係においてSLを10%〜25%、
Wを45%〜60%に特定することにより、フィルム
と台紙及び被包装物との密着性、被包装物の安定性、収
縮の際における収縮むら(皺)の発生による外観の低下
がなくなるという新たな事実に基づくものであり、上記
長手方向と幅方向の収縮率が本発明の範囲外となる場合
には本発明の目的は達成されないこととなる。前記被包
装物が単独又は複数個の物品からなり、該単独又は複数
個の物品、例えば、歯ブラシを予め凹部を備えた透明カ
バーに部分的又は全面的に収納すれば、物品の品質の低
下を防止する(歯ブラシの場合は衛生的に包装する)こ
とができることとなる。前記被包装物が単独又は複数個
の物品からなり、該単独又は複数個の物品、例えば、複
数個の乾電池を予め熱収縮性スリーブにより部分的又は
全面的に密着被覆すれば、物品の品質の低下を防止する
(乾電池の場合は電極の腐食を防止する)ことができる
こととなる。
【0010】以下、本発明の内容を説明する。本発明の
台紙付きシュリンク包装体は、吊り下げ孔を備えた台紙
に載置された被包装物を長手方向の収縮率SLが10%
〜25%、幅方向の収縮率SWが45%〜60%に設定
された熱収縮性スリーブで被包し、その熱収縮力により
被包装物と台紙とを一体に包装してなるものである。
【0011】本発明で用いる台紙の材質は、例えば、
紙、合成紙、プラスチックシート、金属膜シート、若し
くはこれらの複合シート等が使用でき、包装される物品
の性質により、例えば、乾電池等のように、電極の防錆
のために、台紙の湿気等を避けることが必要な場合に
は、耐水紙やプラスチックシート等を使用することがで
きる。台紙には、店頭での陳列用のため丸型、方形型等
の吊り下げ孔を備えており、必要に応じて、台紙の表面
には、包装される物品に関する情報、例えば、商品名、
商標、用法、効能、値段、バーコード等が表示される。
なお、台紙への熱収縮性合成樹脂フィルムの密着性等を
向上させるために台紙の両側縁に波状、歯状の凹凸部、
切り込み部を形成してもよいものである。
【0012】本発明で規定する被包装物としては、例え
ば、ボールペン、シャープペンシル、鉛筆、マーキング
ペン、サインペン、万年筆等の筆記具類、事務用又は家
庭用のり、ハサミ、修正液、スタンプ、スタンプ台、接
着テープ等の文房具類、接着剤、カミソリ、口紅などの
化粧品、アイラインマーカーなどの化粧用具、歯ブラ
シ、印鑑、乾電池、腕時計、時計バンド、絆創膏、医療
用具などを挙げることができ、小売店等の店頭でフック
に吊り下げて陳列する物品であれば、特に限定されるも
のではない。また、本発明で規定する被包装物は、上記
種々の物品の単独、又は複数個をセットにして、或いは
上記種々の物品の単独とその付属品、例えば、筆記具と
その替え芯、カミソリとその替え刃等を組み合わせたも
のであってもよい。さらに、上記種々の物品の単独、又
は複数個をセットにして、或いは上記種々の物品の単独
とその付属品を組み合わせた被包装物を予め凹部を備え
た合成樹脂製、紙製等の透明カバーに部分的又は全面的
に収納、或いは、予め熱収縮性合成樹脂スリーブにより
部分的又は全面的に密着被覆してもよいものである。
【0013】本発明で用いる熱収縮性合成樹脂フィルム
としては、長手方向の収縮率SLが10%〜25%、幅
方向の収縮率SWが45%〜60%に設定されたアンバ
ランスタイプの透明なポリ塩化ビニルフィルム、ポリプ
ロピレンフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリ
スチレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィル
ム等が使用できる。本発明では、上記収縮率SL、SW
要件が必要不可欠のものである。すなわち、収縮むら
(皺)の発生による外観の低下、熱収縮性フィルムと台
紙及び被包装物との密着性とその安定性は、被包装物と
台紙とを一体に包装した時の長手方向の収縮率及び幅方
向の収縮率に密接な関係があることに着目して上記長手
方向の収縮率SLが10%〜25%、幅方向の収縮率SW
が45%〜60%に設定したものであり、これらの範囲
にある場合に初めて本発明の目的を達成でき、収縮率S
Lが10%又はSWが45%未満の場合には、フィルムと
台紙及び被包装物との密着性及び被包装物の安定性の低
下、収縮の際における収縮むら(皺)の発生による外観
の低下を招来し、好ましくない。
【0014】本発明で用いる熱収縮性合成樹脂フィルム
は、通常の合成樹脂フィルムの製造法において、延伸条
件を適宜に設定することにより本発明で規定する長手方
向の収縮率SLが10%〜25%、幅方向の収縮率SW
45%〜60%の熱収縮性合成樹脂フィルムを製造する
ことができる。なお、本発明で用いる熱収縮性合成樹脂
フィルムも通常の熱収縮性合成樹脂フィルムと同様に、
加熱温度、加熱時間及び加熱方法等の加熱条件により収
縮率SL、SWは変動するものであり、加熱温度が高い場
合及びその加熱時間が長い場合等には収縮率SL、SW
高くなるが、本発明は、上記加熱温度、加熱時間及び加
熱方法等の加熱条件を含めて上記収縮率SL、SWの要件
を設定したものである。従って、上記収縮率SL、SW
要件を充足するためには、必要に応じて加熱温度及び加
熱時間等の加熱条件を適宜調節することもある。
【0015】また、上記熱収縮性合成樹脂フィルムの透
明性を悪化させない範囲内で安定剤、帯電防止剤、着色
剤などの添加剤、あるいは他の熱可塑性樹脂を適宜混合
することもでき、更に、熱収縮性合成樹脂フィルムの片
面又は両面には印刷或いは帯電防止、バリヤー性向上等
を目的とした種々の塗料をコーテングしたり、コロナ放
電処理等による表面活性化処理を施したものであっても
よい。なお、本発明における熱収縮性合成樹脂フィルム
の厚みは、包装する被包装物の重量、フィルム強度等に
より適宜厚みのフィルムを用いることができる。
【0016】本発明の熱収縮性スリーブは、上記収縮率
L、SWを特定した熱収縮性合成樹脂フィルムを幅方向
に二つ折にし、適宜幅をとってヒートシールすることに
より作製される。該熱収縮性スリーブの寸法は、台紙及
び被包装物の大きさ等を考慮して適宜設定されるもので
ある。
【0017】本発明の台紙付きシュリンク包装体は、上
記熱収縮性スリーブを吊り下げ孔を備えた台紙に載置さ
れた被包装物に、シュリンク包装後にフィルムの上端部
が吊り下げ孔を塞がないように被包したのち、例えば、
初めからフィルムの上端部が吊り下げ孔を塞がないよう
被包したり、または、被包の際にはフィルムの上端部が
吊り下げ孔を塞いでいるがシュリンク包装後にフィルム
の上端部が吊り下げ孔を塞がないように被包したのち、
加熱により熱収縮させて被包装物と台紙とを一体に密着
させることにより製造される。熱収縮させるための加熱
条件は、フィルムの物性等により異なるものであるが、
熱風の場合、120〜160℃であり、2〜10秒間で
ある。なお、加熱温度と時間の関係は、熱風の風速、吹
き付け角度等により決定される。また、加熱方法及び加
熱条件は、熱風によることが以外の方法であってもよい
ことは勿論である。
【0018】
【実施例】本発明に係る台紙付きシュリンク包装体の実
施例等を図1〜図5を参照しながら説明するとともに、
比較例を示して本発明の優位性を更に詳細に説明する。
図1〜図3は、本発明の第1実施例である。本実施例の
台紙付きシュリンク包装体Aは、丸形の吊り下げ孔10
を備えた台紙11と、消しゴムで消せるサインペンから
なる被包装物20と、長手方向と幅方向の収縮特性が相
違する帯状の熱収縮性合成樹脂フィルムの長手方向(縦
方向)を軸としてヒートシールしたスリーブ(円筒状)
30とから構成されている。本実施例(以下実施例2、
3)で用いた熱収縮性合成樹脂フィルムは、日本カーバ
イド工業社製のポリ塩化ビニルシュリンクフィルム(商
品名「ハイエスフィルム」)を使用した。このシュリン
クフィルムの物性を下記表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】上記台紙11上には、接着剤により取り替
え用のペン芯12が取り付けられており、また、被包装
物20には、そのキャップ21の先端部に消しゴム22
を備えている。本実施例の台紙付きシュリンク包装体A
を手作業により製造する場合は、接着剤により取り替え
用のペン芯12を取り付けた台紙11の所定位置に被包
装物20を載置し、ヒートシール部が台紙底面中央にく
るようにし、かつ、シュリンク包装後にフィルムの上端
部が吊り下げ孔を塞がないように被包したのち本実施例
では、初めからフィルムの上端部が吊り下げ孔を塞がな
いよう熱収縮性スリーブ30で全体を被包し、熱風の加
熱炉(160℃×5秒間)に通過させて熱収縮させるこ
とにより被包装物20と台紙11とを一体に包装するこ
とにより行われる(図1参照)。なお、包装外観を更に
向上させるためにスリーブ30を被包する際、そのスリ
ーブ30の下端部を若干台紙11の底面側に折り返し
て、シュリンク包装してもよい。
【0021】また、本実施例の台紙付きシュリンク包装
体Aは、周知の自動機械によって包装することもでき
る。すなわち、多数の台紙11を連続した状態にしてお
き、順次台紙11に接着剤を塗布し、該接着剤上に取り
替え用のペン芯12を取り付け、次いで、該台紙11上
に被包装物20を順次載置し、本発明で規定する帯状の
熱収縮性合成樹脂フィルムに上記で規定した所定長さと
なるようにミシン目形成装置によりミシン目を順次設け
た帯状の熱収縮性合成樹脂フィルムを幅方向に二つ折に
すると同時に、その中に被包装物20を載置した台紙1
1を挿置すると共に、台紙11の底面中央側で樹脂フィ
ルムの両側縁をヒートシール装置によりヒートシールし
てスリーブの形態とし、連続するミシン目を該ミシン目
部分から適宜手段により切り離す。ここで、ヒートシー
ル装置によりヒートシールして完成したスリーブ内に被
包装物20を載置した台紙11がその長手方向に挿入さ
れたのと同じ方向になるようにする。これにより、上記
手作業の場合と同様の構成、すなわち、被包装物20を
載置した台紙11には、ヒートシール部が台紙底面中央
に配置され、かつ、フィルムの上端部が吊り下げ孔を塞
がないよう熱収縮性スリーブ30を被包した状態とな
り、次いで、上記第1実施例の熱風の加熱炉に連続して
通過させることにより台紙付きシュリンク包装体Aを自
動的に連続して製造することができる。
【0022】図4は、本発明の第2実施例である。本実
施例の台紙付きシュリンク包装体Bは、側縁部から連続
して形成した吊り下げ孔10を備えた台紙11と、歯ブ
ラシからなる被包装物20と、凹部を備えた硬質性の透
明カバー25と、長手方向と幅方向の収縮特性が相違す
る帯状の熱収縮性合成樹脂フィルムの長手方向(縦方
向)を軸としてヒートシールしたスリーブ(円筒状)3
0とから構成されている。本実施例の台紙付きシュリン
ク包装体Bは、台紙11の所定位置にブラシ部23を透
明カバー25で被覆した被包装物20を載置し、次い
で、上記実施例1と同様にして製造することにより被包
装物20と台紙11とを一体に包装することができる。
本実施例によれば、収縮むら(皺)の発生も少なくなり
外観を美麗にできると共に、フィルムと台紙及び被包装
物との密着性を向上させて被包装物の安定性に優れると
共に、歯ブラシである被包装物20を予め凹部を備えた
透明カバー25に部分的に収納しているので、衛生的に
包装することができ、従来のブリスター包装体に較べ製
造コストを大幅に低下することができる利点を有する。
なお、本実施例も上記第1実施例と同様に、周知の自動
機械によって包装することもできる。
【0023】図5は、本発明の第3実施例である。本実
施例の台紙付きシュリンク包装体Cは、吊り下げ孔10
を備えた台紙11と、二個の電池からなる被包装物20
と、環状の熱収縮性合成樹脂フィルム26と、長手方向
と幅方向の収縮特性が相違する帯状の熱収縮性合成樹脂
の長手方向(縦方向)を軸としてヒートシールしたスリ
ーブ(円筒状)30とから構成され、上記被包装物20
は、予め環状の熱収縮性合成樹脂フィルム26により部
分的に密着被覆せしめて電極部を保護している。本実施
例の台紙付きシュリンク包装体Cは、台紙11の所定位
置に上記熱収縮性合成樹脂フィルム26により部分的に
密着被覆せしめて電極部を保護した被包装物20を載置
し、次いで、上記実施例1と同様にして製造することに
より被包装物20と台紙11とを一体に包装することが
できる。本実施例3によれば、乾電池を予め熱収縮性合
成樹脂スリーブにより部分的に密着被覆してから台紙付
きシュリンク包装体として、電極の腐食を防止すること
ができる。また、従来のブリスター包装体に較べ製造コ
ストを大幅に低下することができることは、上述従来技
術の項目で説明した実開昭61−97153号公報と同
様であるが、本実施例3では、さらに、収縮むら(皺)
の発生も少なくなり外観を美麗にでき、フィルムと台紙
及び被包装物との密着性を向上させて被包装物の安定性
に優れる点に利点を有する。なお、本実施例も上記第1
実施例と同様に、周知の自動機械によって包装すること
もできる。
【0024】本発明の台紙付き被包装物包装体は、上述
のように構成され、使用されるものであるが、上記実施
例に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しな
い範囲で上述の如く種々の台紙、被包装物等の態様に、
又は上述の如く設計変更等できるものである。
【0025】次に、上記第1実施例の台紙付きシュリン
ク包装体(収縮特性を変えた2種類の実施例)につい
て、被包装物の安定性、並びに、外観について評価し
た。比較のために下記表2に示される各収縮特性の熱収
縮性合成樹脂フィルムを使用して上記第1実施例と同様
の台紙付きシュリンク包装体(比較例1〜4)を作製し
上記と同様に被包装物の安定性、並びに、外観について
評価した。実施例1及び比較例1〜4の評価結果を下記
表2に示す。
【0026】なお、被包装物の安定性の評価は、シュリ
ンク包装後に包装体を振ってガタツキ度合い等で評価
し、外観の評価は、皺の発生等を目視で評価した。夫々
の評価基準は、下記のとおりである。 安定性の評価基準: ◎>○>△>×で評価した。 ○以上では、包装後のガタツキ等がなく良好。 △以下では、包装後のガタツキ等があり、製品として不
良。 外観の評価基準 : ◎>○>△>×で評価した。 ○以上では、包装後の皺の発生がなく良好。 △以下では、包装後の皺の発生がみられ、製品として不
良。
【0027】
【表2】
【0028】実施例1ー1、1−2及び比較例1〜4で
使用した台紙、被包装物(サインペン)、スリーブの寸
法は、共に下記のとおりである。 台紙:厚さ0.5mm、幅4.5cm、長さ21.0cm 被包装物:長さ14.0cm、高さ(グリップ部)1.8cm
(外径φ14mm) スリーブ:長さ21.0cm、外周長10.4cm また、実施例1ー1、1−2、比較例1の熱収縮性合成
樹脂フィルムは、日本カーバイド工業社製のポリ塩化ビ
ニルシュリンクフィルム(商品名「ハイエスフィル
ム」、厚さ25μ)、比較例2、3は、興人社製のポリ
プロピレンシュリンクフィルム(商品名「コージンポリ
セット」、厚さ16μ)、比較例4は、同社製のポリプ
ロピレンシュリンクフィルム(商品名「コージンポリセ
ットU」、厚さ20μ)を使用した。
【0029】上記表2から明らかなように、本発明の収
縮特性を有する実施例1ー1、1−2の場合に初めて収
縮むら(皺)の発生も少なくなり外観を美麗にできると
共に、フィルムと台紙及び被包装物との密着性を向上さ
せて被包装物の安定性に優れていることが判明した。こ
れに対して、本発明の収縮特性から外れる比較例1〜4
は、収縮むら(皺)の発生による外観の低下、被包装物
のガタツキがあり被包装物の安定性が低下することが判
明した。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、収縮むら(皺)の発生
も少なくなり外観を美麗にできると共に、フィルムと台
紙及び被包装物との密着性を向上させて被包装物の安定
性に優れた台紙付きシュリンク包装体が提供される。ま
た、単独又は複数個の物品からなる被包装物を、予め凹
部を備えた透明カバーに部分的又は全面的に収納すれ
ば、或いは、予め熱収縮性合成樹脂スリーブにより部分
的又は全面的に密着被覆すれば、上記効果と共に物品の
品質の低下を更に防止することができる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の台紙付きシュリンク包装体の一例を示
す分解斜視図である。
【図2】第1実施例の台紙付き被包装物包装体の側面図
である。
【図3】第1実施例の台紙付き被包装物包装体の正面図
である。
【図4】第2実施例の台紙付きシュリンク包装体の一例
を示す分解斜視図である。
【図5】第3実施例の台紙付きシュリンク包装体の一例
を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
A 第1実施例の台紙付きシュリンク包装体 B 第2実施例の台紙付きシュリンク包装体 C 第3実施例の台紙付きシュリンク包装体 10 吊り下げ孔 11 台紙 20 被包装物 30 熱収縮性合成樹脂スリーブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊り下げ孔を備えた台紙に載置された被
    包装物を熱収縮性合成樹脂フィルムのスリーブで被包
    し、その熱収縮力により被包装物と台紙とを一体に包装
    してなる台紙付きシュリンク包装体において、前記熱収
    縮性スリーブを、長手方向と幅方向の収縮特性が相違す
    る熱収縮性合成樹脂フィルムから構成すると共に、長手
    方向の収縮率SLが10%〜25%、幅方向の収縮率SW
    が45%〜60%に設定されたことを特徴とする台紙付
    きシュリンク包装体。
  2. 【請求項2】 前記被包装物は、単独又は複数個の物品
    からなり、該単独又は複数個の物品が予め凹部を備えた
    透明カバーに部分的又は全面的に収納されている請求項
    1記載の台紙付きシュリンク包装体。
  3. 【請求項3】 前記被包装物は、単独又は複数個の物品
    からなり、該単独又は複数個の物品が予め熱収縮性スリ
    ーブにより部分的又は全面的に密着被覆されている請求
    項1記載の台紙付きシュリンク包装体。
JP6042474A 1994-03-14 1994-03-14 台紙付きシュリンク包装体 Pending JPH07251859A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6042474A JPH07251859A (ja) 1994-03-14 1994-03-14 台紙付きシュリンク包装体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6042474A JPH07251859A (ja) 1994-03-14 1994-03-14 台紙付きシュリンク包装体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07251859A true JPH07251859A (ja) 1995-10-03

Family

ID=12637065

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6042474A Pending JPH07251859A (ja) 1994-03-14 1994-03-14 台紙付きシュリンク包装体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07251859A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999052788A1 (fr) * 1998-04-09 1999-10-21 Asahi Breweries, Ltd. Recipient a etiquette integrale retrecissable, et etiquette retrecissable tubulaire
JP2007253992A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Sumitomo Chemical Co Ltd 光学フィルム重畳体の包装方法
JP2014169123A (ja) * 2013-03-05 2014-09-18 Fuji Seal International Inc 複合包装体
JP2015030511A (ja) * 2013-08-02 2015-02-16 株式会社フジシールインターナショナル 包装体
JP2018052530A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 株式会社フジシール 包装体および包材

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999052788A1 (fr) * 1998-04-09 1999-10-21 Asahi Breweries, Ltd. Recipient a etiquette integrale retrecissable, et etiquette retrecissable tubulaire
JP3553501B2 (ja) * 1998-04-09 2004-08-11 アサヒビール株式会社 フルシュリンクラベル付き容器及び筒状シュリンクラベル
JP2007253992A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Sumitomo Chemical Co Ltd 光学フィルム重畳体の包装方法
JP2014169123A (ja) * 2013-03-05 2014-09-18 Fuji Seal International Inc 複合包装体
JP2015030511A (ja) * 2013-08-02 2015-02-16 株式会社フジシールインターナショナル 包装体
JP2018052530A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 株式会社フジシール 包装体および包材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6405869B1 (en) Shrink wrap gift bag and method of manufacturing the same
EP0925171B1 (en) Sampler device having a reinforced compartment and method of packaging sample material
US2573309A (en) Tissue package
CA2436838A1 (en) Plastic film packaging with tearable tape strip
JP2004519390A (ja) 試供品保管領域を具える液体製品用試供体
US20010025442A1 (en) Roll-fed method for constructing a rotatable label system
JPH07251859A (ja) 台紙付きシュリンク包装体
JP4540110B2 (ja) 熱収縮性筒状ラベル
JPS63212979A (ja) ラベル及びその製造方法
JP3025920U (ja) 複数物品結束包装材
JPH0532258A (ja) 手提部材
JP4334694B2 (ja) ボトルネッカー
GB2289616A (en) Glove pack
WO2004014749A1 (en) Gift packaging
CN211633937U (zh) 一种急救耗材包
US9180651B1 (en) Low temperature shrink wrap film and methods of use
JP3041298U (ja) 粗供養専用ケース
JPH0331579Y2 (ja)
JPH0231413Y2 (ja)
JPH03202341A (ja) 熱収縮性フィルム
JP2000083729A (ja) 化粧料充填容器
JP3086798U (ja) 米袋用チューブ体の製造加工による縦置きできる米袋
JPS6140687Y2 (ja)
JPS5940317Y2 (ja) 障子紙包装体
JPH057159Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020924