JP2004142818A - シーリングラベル - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造で外観も良く、開封が容易なシーリングラベルを提供する。
【解決手段】有底筒状の容器本体16と着脱自在なキャップ18を包装する熱収縮性のフィルム体20から成る。フィルム体20は、容器本体16を覆うラベル部26と、キャップ18を覆う切離部28と、ラベル部26と切離部28の境界線である横ミシン線24と、切離部28の縁部に位置する摘み部30を備える。摘み部30から横ミシン線24まで略垂直に向かい、切離部28を横断して形成された第一縦ミシン線32と、第一縦ミシン線32近傍に形成され摘み部30から横ミシン線24に接しない程度で切離部28内の所定位置まで形成された第二ミシン線34を有する。第二縦ミシン線34は、第一縦ミシン線32と互いに略平行に位置する。
【選択図】 図1
【解決手段】有底筒状の容器本体16と着脱自在なキャップ18を包装する熱収縮性のフィルム体20から成る。フィルム体20は、容器本体16を覆うラベル部26と、キャップ18を覆う切離部28と、ラベル部26と切離部28の境界線である横ミシン線24と、切離部28の縁部に位置する摘み部30を備える。摘み部30から横ミシン線24まで略垂直に向かい、切離部28を横断して形成された第一縦ミシン線32と、第一縦ミシン線32近傍に形成され摘み部30から横ミシン線24に接しない程度で切離部28内の所定位置まで形成された第二ミシン線34を有する。第二縦ミシン線34は、第一縦ミシン線32と互いに略平行に位置する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、点眼薬容器等の液体を入れる小形の容器を、この容器の形状に沿って包むシーリングラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開2001−130621号公報
従来、点眼薬等の液体を入れる小形の容器は、液体を収容する容器本体と、容器本体に形成された取出口にキャップが着脱自在に取り付けられている。キャップの取付方法は、例えばキャップの内周面に雌ねじが形成され、容器本体の取出口に雄ねじが形成され、互いに螺合するものである。そして、使用前は、容器にシーリングラベルが取り付けられている。シーリングラベルは、熱収縮性樹脂フィルムを筒状にしたものであり、熱収縮させて容器にぴったりと取り付けられている。シーリングラベルには、容器本体とキャップの境目にミシン線が形成され、ミシン線を境に、容器本体を覆うラベル部と、キャップを覆う切離部に区分されている。切離部は、キャップを開封する前に切り離される。ラベル部は内容物の名称などが印刷されたり、容器本体に貼り付けられた表示ラベルを覆うものであり、キャップを開封した後も容器本体に取り付けられている。
【0003】
このシーリングラベルの切離部には、横ミシン線に対してほぼ直角に一本または二本の縦ミシン線が設けられている。これらの縦ミシン線は切離部の端部から横ミシン線に繋がっている。また、切離部の端部には、縦ミシン線の近傍に、切離部を剥がすときの摘み部が側方に突出して形成されている。
【0004】
このようなシーリングラベルの開封方法は、摘み部を持ち、縦ミシン線に沿って引き起こすと縦ミシン線でラベルが引き裂かれ、横ミシン線に達して切離部が分割される。縦ミシン線が二本設けられている場合は、一対の縦ミシンの間の帯体が切除される。そして、切離部の縦ミシン線で分割された縁付近を保持して横ミシン線に沿って切離部のラベルを引き起こすと、横ミシン線が分割されて切離部がラベル部から分断され外れる。そしてキャップが露出し、キャップを回して開封する。
【0005】
しかし、このようなシーリングラベルの開封方法は、縦ミシン線を破断する動作と、横ミシンを破断する動作の、2回の動作を必要とし、面倒である。
【0006】
そこで、シーリングラベルの切離部を簡単に外す方法として、特許文献1に開示されているような、シーリングラベルがある。これは、容器の胴部を覆う下領域と、キャップ部を覆う上領域から成り、上領域と下領域の境界に沿って延びた横ミシン線と、上領域の縁部に位置するつまみ部と、上記つまみ部から上記横ミシン線まで上記上領域を斜めに延びた傾斜ミシン線とが設けられている。このシーリングラベルの開封方法は、つまみ部を持って引き起こすと、上領域が傾斜ミシン線で分割され、続いて横ミシン線で分割され、上領域は下領域から外される。また、傾斜ミシン線と横ミシン線を分割する前に、キャップを回転させてシーリングラベルに力を加え、この力により横ミシン線を破断して開封してもよいものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示されたシーリングラベルは、傾斜ミシン線の形成が難しいという問題がある。さらに、傾斜ミシン線は横ミシン線の交点付近の形成が難しく、ミシン線が斜めに交差して一致すると大きい孔が形成されたり、フィルムの小片部分が切り取られたりする恐れがある。また、シーリングラベルのフィルムの引っ張り強度の異方性により、きれいに傾斜ミシン線に沿って切除されない場合もある。
【0008】
この発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で外観も良く、開封が容易なシーリングラベルを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、有底筒状の容器本体と、上記容器本体の取出口に着脱自在なキャップが設けられた容器を熱収縮性のフィルム体で包装するシーリングラベルであって、上記フィルム体に、上記容器本体を覆うラベル部と、上記キャップを覆う切離部と、上記ラベル部と上記切離部の境界線である横ミシン線と、上記切離部の縁部に位置する摘み部と、上記摘み部から上記横ミシン線まで略垂直に向かい上記切離部を横断して形成された第一縦ミシン線と、上記第一縦ミシン線近傍に形成され上記摘み部から上記横ミシン線に接しない程度で上記切離部内の途中の所定位置まで形成された第二ミシン線が設けられているシーリングラベルである。
【0010】
また、上記第二縦ミシン線は、上記第一縦ミシン線と互いに略平行に設けられている。上記第二縦ミシン線の下端部は、上記第一縦ミシン線と反対側へ曲げられ上記横ミシン線に沿って所定位置まで延出していても良い。
【0011】
上記横ミシン線と、上記第一縦ミシン線および上記第二縦ミシン線は、ミシン線の切り部と継ぎ部との比率が、上記シーリングラベルのフィルム体の引っ張り強さの異方性に合わせて、引っ張り強さの強い方向のミシン線の継ぎ部の比率を、引っ張り強度の低い方向の継ぎ部の比率よりも大きくしたものである。
【0012】
この発明のシーリングラベルは、開封時に摘み部を保持し、第一縦ミシン線と第二縦ミシンに沿って引くと、第一縦ミシン線は破断されて切離部が分割され、第二縦ミシン線も破断されて、第一縦ミシン線との間にテープ状の舌片が形成される。この舌片を保持しながら、横ミシン線に沿って第一縦ミシン線と反対に向かって引き剥がすと、横ミシン線が破断され、一周すると横ミシン線でラベル部と切離部が分割され、切離部が容器から外されるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1、図2は、この発明の第一実施形態のシーリングラベル12であり、シーリングラベル12は透明な熱収縮性の樹脂、例えばポリエチレンで作られている。シーリングラベル12は、点眼薬等の液体を収容する小形の容器14の外側に巻き回して筒状に取り付けられている。
【0014】
ここで、容器14の説明をする。容器14は、液体を収容する有底筒状の容器本体16が設けられ、容器本体16の上端部には筒状の取出口が設けられている。取出口の周囲には、雄ねじが形成されている。取出口にはキャップ18が着脱可能に取りつけられ、キャップ18の内周面には雌ねじが形成され、取出口の雄ねじに螺合されている。
【0015】
シーリングラベル12は、展開すると図2に示す形状のフィルム体20となる。図2に示すフィルム体20は、フィルム体20の表側面を見た展開図である。フィルム体20は、容器14を巻き回して覆う大きさの矩形に形成され、巻き回す方向が長手方向となる。フィルム体20の長手方向の両端部は、フィルム体20の端部同士が重なって接着される重なり部21であり、この重なり部21及び横ミシン線24の下部は、粘着剤により粘着可能とした粘着部22となっている。粘着部22により、容器本体16からフィルム体20が抜け落ちないように形成される。
【0016】
フィルム体20のほぼ中心には、長手方向に沿って切り部と継ぎ部が交互に形成される横ミシン線24が形成されている。フィルム体20の、横ミシン線24で区切られた一方は、容器14の容器本体16を覆うラベル部26である。ラベル部26には商品名や使用方法が印刷されてもよい。フィルム体20の横ミシン線24で区切られた他方は、容器14のキャップ18を覆う切離部28である。切離部28の、横ミシン線24に対して平行な上端部28aには、外側へ突出する半円状の摘み部30が一体に形成されている。
【0017】
切離部28には、摘み部30の図面上の左側端部に連続して、切離部28の上端部28aから横ミシン線24に達する第一縦ミシン線32が設けられている。第一縦ミシン線32は、横ミシン線24に対してほぼ直角に設けられている。摘み部30の図面上右側端部に連続して、上端部28aから切離部28の途中に達する第二縦ミシン線34が設けられている。第二縦ミシン線34は、第一縦ミシン線32に対してほぼ平行に位置している。
【0018】
横ミシン線24のピッチは、例えば切り部が0.5mm〜1.5mm、継ぎ部が0.3mm〜0.5mmである。第一縦ミシン線32と第二縦ミシン線34のピッチは、例えば切り部が0.5mm〜1.5mm、継ぎ部が0.1〜0.3mmである。フィルム体20の素材はポリエチレンであり、塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート等他の素材よりも切れ難い特徴があり、継ぎ部は短く形成されている。また、フィルム体20は、引っ張り強度に異方性がある。この実施形態では、横ミシン線24と平行な方向が、縦ミシン線32,34と平行な方向よりも引っ張り強度が強い。このため、第一縦ミシン線32、第二縦ミシン線34の方が、横ミシン線24に比較して切れ難いため、第一縦ミシン線32、第二縦ミシン線34の継ぎ部の比率を横ミシン線24に比較して小さく形成し、切れ易くしている。
【0019】
次に、シーリングラベル12の取付方法について説明する。まず、キャップ18を備えた容器14に対して、その容器本体16の側面にフィルム体20のラベル部26が位置するように、一方の重なり部21の粘着部22面を押し当てて巻き回す。そして、フィルム体20の重なり部21同士を重ねて貼り合わせるとともに、容器本体16の側面に粘着部22を粘着させ、筒状に形成する。この後、加熱処理を行い、フィルム体20を熱収縮させ、容器14に密着させる。このとき、フィルム体20の切離部28はキャップ18に密着し、切離部28の上端部28aは、キャップ18の上面18aの周縁部に覆い被さっている。上端部28aに設けられた摘み部30は、キャップ18の上面18aに沿って重ねられている。
【0020】
次に、シーリングラベル12の開封方法について説明する。まず、シーリングラベル12の、摘み部30をキャップ18の上面18aから引き起こし、第一縦ミシン線32と第二縦ミシン線34に沿って引く。第一縦ミシン線32は破断され、切離部28が分割される。第二縦ミシン線34も破断され、第一縦ミシン線32との間にテープ状の舌片36が形成される。舌片36は、第二縦ミシン線34の端部が切離部28の途中で止まっているため、切離部28に繋がって連続している。舌片36を保持しながら横ミシン線24に沿って、第一縦ミシン線32と反対側に向かって引くと、横ミシン線24が破断される。一周すると横ミシン線24でラベル部26と切離部28が分割され、切離部28は、容器14から外される。これにより、キャップ18が露出し、キャップ18が容器本体16から着脱自在となる。ラベル部26は容器本体16の外側面に粘着して残り抜けることはなく、印刷された商品名等を表示する。
【0021】
この実施形態のシーリングラベル12によれば、簡単な構造で容易に開封することができる。摘み部30を保持して横ミシン線24に沿って一周して剥がすだけで簡単に開封することができ、持ち替えたりする必要がなく操作性がよい。横ミシン線24と第一縦ミシン線34はほぼ直角に交差しているため、切り部が重なっても不要に大きな切り部が形成されたりすることがなく、外観上もきれいに製造することができる。切離部28は、舌片36とその他の部分が一体であるため、廃棄するときに散乱せずきれいに捨てることができる。フィルム体20は、ポリエチレンで作られているため、柔軟性が高く、スクイズ性のある容器本体16に対してその容器本体16を手で押したり、ひねったりした場合も、ラベル部26が容器本体16の変形に追従して、フィット感があり、ラベル部26にシワが生じない。
【0022】
次にこの発明の第二実施形態について図3に基づいて説明する。ここで、上記実施形態と同様の部材は、同様の符号を付して説明を省略する。この実施形態のシーリングラベル38は、上記実施形態のシーリングラベル12と同様に容器14に取り付けるものであり、展開すると図3に示すフィルム体40となる。図3に示すフィルム体40は、フィルム体40の表側面を見た展開図である。フィルム体40は、容器14を巻き回して覆う大きさの矩形に形成され、巻き回す方向が長手方向となる。
【0023】
切離部28の第二縦ミシン線38は、第一縦ミシン線32に対して平行に位置し、切離部28の中心よりも横ミシン線24寄りの位置で、第一縦ミシン線32から離れる方向へ折れ曲がっている。そして第二縦ミシン線の先端は、横ミシン線24に対して平行になり、所定位置まで延出している。横ミシン線24に対して平行な部分は、長い一本の切り部により形成されている。
【0024】
この実施形態のシーリングラベル38によれば、上記実施形態と同様に、簡単な構造で簡単に開封することができるとともに、第二縦ミシン線34の端部は横ミシン線24に対して平行に折り曲げられているため、舌片36を持って行なう開封動作が、第一縦ミシン線32に対して平行な方向から横ミシン線24に対して平行な方向へ円滑に移行する。
【0025】
なお、この発明のシーリングラベルは上記各実施形態に限定されるものではなく、ラベル部に商品名等が印刷されず、容器本体に貼ったシール式のラベルを覆う無色透明なものでもよい。摘み部の形状や、第一縦ミシン線と第二縦ミシン線の間隔等、自由に変更可能である。フィルム体の素材も、ポリエチレン以外に変更可能である。ミシン線のピッチは、フィルム体の素材や厚みにより適したものに設定することができる。
【0026】
【発明の効果】
この発明のシーリングラベルは、摘み部を保持して横ミシン線に沿って一周して剥がすだけで簡単に開封することができ、持ち替えたりする必要がなく、操作性がよい。特に、横ミシン線と第一縦ミシン線が、ほぼ直角に交差しているため、交差部分のミシン線の外観形状が良好であり、交差部の不具合が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施形態のシーリングラベルの斜視図である。
【図2】この実施形態のシーリングラベルの展開図である。
【図3】この発明の第二実施形態のシーリングラベルの斜視図である。
【符号の説明】
12 シーリングラベル
14 容器
16 容器本体
18 キャップ
20 フィルム体
22 粘着部
24 横ミシン線
26 ラベル部
28 切離部
30 摘み部
32 第一縦ミシン線
34 第二縦ミシン線
【発明の属する技術分野】
この発明は、点眼薬容器等の液体を入れる小形の容器を、この容器の形状に沿って包むシーリングラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開2001−130621号公報
従来、点眼薬等の液体を入れる小形の容器は、液体を収容する容器本体と、容器本体に形成された取出口にキャップが着脱自在に取り付けられている。キャップの取付方法は、例えばキャップの内周面に雌ねじが形成され、容器本体の取出口に雄ねじが形成され、互いに螺合するものである。そして、使用前は、容器にシーリングラベルが取り付けられている。シーリングラベルは、熱収縮性樹脂フィルムを筒状にしたものであり、熱収縮させて容器にぴったりと取り付けられている。シーリングラベルには、容器本体とキャップの境目にミシン線が形成され、ミシン線を境に、容器本体を覆うラベル部と、キャップを覆う切離部に区分されている。切離部は、キャップを開封する前に切り離される。ラベル部は内容物の名称などが印刷されたり、容器本体に貼り付けられた表示ラベルを覆うものであり、キャップを開封した後も容器本体に取り付けられている。
【0003】
このシーリングラベルの切離部には、横ミシン線に対してほぼ直角に一本または二本の縦ミシン線が設けられている。これらの縦ミシン線は切離部の端部から横ミシン線に繋がっている。また、切離部の端部には、縦ミシン線の近傍に、切離部を剥がすときの摘み部が側方に突出して形成されている。
【0004】
このようなシーリングラベルの開封方法は、摘み部を持ち、縦ミシン線に沿って引き起こすと縦ミシン線でラベルが引き裂かれ、横ミシン線に達して切離部が分割される。縦ミシン線が二本設けられている場合は、一対の縦ミシンの間の帯体が切除される。そして、切離部の縦ミシン線で分割された縁付近を保持して横ミシン線に沿って切離部のラベルを引き起こすと、横ミシン線が分割されて切離部がラベル部から分断され外れる。そしてキャップが露出し、キャップを回して開封する。
【0005】
しかし、このようなシーリングラベルの開封方法は、縦ミシン線を破断する動作と、横ミシンを破断する動作の、2回の動作を必要とし、面倒である。
【0006】
そこで、シーリングラベルの切離部を簡単に外す方法として、特許文献1に開示されているような、シーリングラベルがある。これは、容器の胴部を覆う下領域と、キャップ部を覆う上領域から成り、上領域と下領域の境界に沿って延びた横ミシン線と、上領域の縁部に位置するつまみ部と、上記つまみ部から上記横ミシン線まで上記上領域を斜めに延びた傾斜ミシン線とが設けられている。このシーリングラベルの開封方法は、つまみ部を持って引き起こすと、上領域が傾斜ミシン線で分割され、続いて横ミシン線で分割され、上領域は下領域から外される。また、傾斜ミシン線と横ミシン線を分割する前に、キャップを回転させてシーリングラベルに力を加え、この力により横ミシン線を破断して開封してもよいものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示されたシーリングラベルは、傾斜ミシン線の形成が難しいという問題がある。さらに、傾斜ミシン線は横ミシン線の交点付近の形成が難しく、ミシン線が斜めに交差して一致すると大きい孔が形成されたり、フィルムの小片部分が切り取られたりする恐れがある。また、シーリングラベルのフィルムの引っ張り強度の異方性により、きれいに傾斜ミシン線に沿って切除されない場合もある。
【0008】
この発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で外観も良く、開封が容易なシーリングラベルを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、有底筒状の容器本体と、上記容器本体の取出口に着脱自在なキャップが設けられた容器を熱収縮性のフィルム体で包装するシーリングラベルであって、上記フィルム体に、上記容器本体を覆うラベル部と、上記キャップを覆う切離部と、上記ラベル部と上記切離部の境界線である横ミシン線と、上記切離部の縁部に位置する摘み部と、上記摘み部から上記横ミシン線まで略垂直に向かい上記切離部を横断して形成された第一縦ミシン線と、上記第一縦ミシン線近傍に形成され上記摘み部から上記横ミシン線に接しない程度で上記切離部内の途中の所定位置まで形成された第二ミシン線が設けられているシーリングラベルである。
【0010】
また、上記第二縦ミシン線は、上記第一縦ミシン線と互いに略平行に設けられている。上記第二縦ミシン線の下端部は、上記第一縦ミシン線と反対側へ曲げられ上記横ミシン線に沿って所定位置まで延出していても良い。
【0011】
上記横ミシン線と、上記第一縦ミシン線および上記第二縦ミシン線は、ミシン線の切り部と継ぎ部との比率が、上記シーリングラベルのフィルム体の引っ張り強さの異方性に合わせて、引っ張り強さの強い方向のミシン線の継ぎ部の比率を、引っ張り強度の低い方向の継ぎ部の比率よりも大きくしたものである。
【0012】
この発明のシーリングラベルは、開封時に摘み部を保持し、第一縦ミシン線と第二縦ミシンに沿って引くと、第一縦ミシン線は破断されて切離部が分割され、第二縦ミシン線も破断されて、第一縦ミシン線との間にテープ状の舌片が形成される。この舌片を保持しながら、横ミシン線に沿って第一縦ミシン線と反対に向かって引き剥がすと、横ミシン線が破断され、一周すると横ミシン線でラベル部と切離部が分割され、切離部が容器から外されるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1、図2は、この発明の第一実施形態のシーリングラベル12であり、シーリングラベル12は透明な熱収縮性の樹脂、例えばポリエチレンで作られている。シーリングラベル12は、点眼薬等の液体を収容する小形の容器14の外側に巻き回して筒状に取り付けられている。
【0014】
ここで、容器14の説明をする。容器14は、液体を収容する有底筒状の容器本体16が設けられ、容器本体16の上端部には筒状の取出口が設けられている。取出口の周囲には、雄ねじが形成されている。取出口にはキャップ18が着脱可能に取りつけられ、キャップ18の内周面には雌ねじが形成され、取出口の雄ねじに螺合されている。
【0015】
シーリングラベル12は、展開すると図2に示す形状のフィルム体20となる。図2に示すフィルム体20は、フィルム体20の表側面を見た展開図である。フィルム体20は、容器14を巻き回して覆う大きさの矩形に形成され、巻き回す方向が長手方向となる。フィルム体20の長手方向の両端部は、フィルム体20の端部同士が重なって接着される重なり部21であり、この重なり部21及び横ミシン線24の下部は、粘着剤により粘着可能とした粘着部22となっている。粘着部22により、容器本体16からフィルム体20が抜け落ちないように形成される。
【0016】
フィルム体20のほぼ中心には、長手方向に沿って切り部と継ぎ部が交互に形成される横ミシン線24が形成されている。フィルム体20の、横ミシン線24で区切られた一方は、容器14の容器本体16を覆うラベル部26である。ラベル部26には商品名や使用方法が印刷されてもよい。フィルム体20の横ミシン線24で区切られた他方は、容器14のキャップ18を覆う切離部28である。切離部28の、横ミシン線24に対して平行な上端部28aには、外側へ突出する半円状の摘み部30が一体に形成されている。
【0017】
切離部28には、摘み部30の図面上の左側端部に連続して、切離部28の上端部28aから横ミシン線24に達する第一縦ミシン線32が設けられている。第一縦ミシン線32は、横ミシン線24に対してほぼ直角に設けられている。摘み部30の図面上右側端部に連続して、上端部28aから切離部28の途中に達する第二縦ミシン線34が設けられている。第二縦ミシン線34は、第一縦ミシン線32に対してほぼ平行に位置している。
【0018】
横ミシン線24のピッチは、例えば切り部が0.5mm〜1.5mm、継ぎ部が0.3mm〜0.5mmである。第一縦ミシン線32と第二縦ミシン線34のピッチは、例えば切り部が0.5mm〜1.5mm、継ぎ部が0.1〜0.3mmである。フィルム体20の素材はポリエチレンであり、塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート等他の素材よりも切れ難い特徴があり、継ぎ部は短く形成されている。また、フィルム体20は、引っ張り強度に異方性がある。この実施形態では、横ミシン線24と平行な方向が、縦ミシン線32,34と平行な方向よりも引っ張り強度が強い。このため、第一縦ミシン線32、第二縦ミシン線34の方が、横ミシン線24に比較して切れ難いため、第一縦ミシン線32、第二縦ミシン線34の継ぎ部の比率を横ミシン線24に比較して小さく形成し、切れ易くしている。
【0019】
次に、シーリングラベル12の取付方法について説明する。まず、キャップ18を備えた容器14に対して、その容器本体16の側面にフィルム体20のラベル部26が位置するように、一方の重なり部21の粘着部22面を押し当てて巻き回す。そして、フィルム体20の重なり部21同士を重ねて貼り合わせるとともに、容器本体16の側面に粘着部22を粘着させ、筒状に形成する。この後、加熱処理を行い、フィルム体20を熱収縮させ、容器14に密着させる。このとき、フィルム体20の切離部28はキャップ18に密着し、切離部28の上端部28aは、キャップ18の上面18aの周縁部に覆い被さっている。上端部28aに設けられた摘み部30は、キャップ18の上面18aに沿って重ねられている。
【0020】
次に、シーリングラベル12の開封方法について説明する。まず、シーリングラベル12の、摘み部30をキャップ18の上面18aから引き起こし、第一縦ミシン線32と第二縦ミシン線34に沿って引く。第一縦ミシン線32は破断され、切離部28が分割される。第二縦ミシン線34も破断され、第一縦ミシン線32との間にテープ状の舌片36が形成される。舌片36は、第二縦ミシン線34の端部が切離部28の途中で止まっているため、切離部28に繋がって連続している。舌片36を保持しながら横ミシン線24に沿って、第一縦ミシン線32と反対側に向かって引くと、横ミシン線24が破断される。一周すると横ミシン線24でラベル部26と切離部28が分割され、切離部28は、容器14から外される。これにより、キャップ18が露出し、キャップ18が容器本体16から着脱自在となる。ラベル部26は容器本体16の外側面に粘着して残り抜けることはなく、印刷された商品名等を表示する。
【0021】
この実施形態のシーリングラベル12によれば、簡単な構造で容易に開封することができる。摘み部30を保持して横ミシン線24に沿って一周して剥がすだけで簡単に開封することができ、持ち替えたりする必要がなく操作性がよい。横ミシン線24と第一縦ミシン線34はほぼ直角に交差しているため、切り部が重なっても不要に大きな切り部が形成されたりすることがなく、外観上もきれいに製造することができる。切離部28は、舌片36とその他の部分が一体であるため、廃棄するときに散乱せずきれいに捨てることができる。フィルム体20は、ポリエチレンで作られているため、柔軟性が高く、スクイズ性のある容器本体16に対してその容器本体16を手で押したり、ひねったりした場合も、ラベル部26が容器本体16の変形に追従して、フィット感があり、ラベル部26にシワが生じない。
【0022】
次にこの発明の第二実施形態について図3に基づいて説明する。ここで、上記実施形態と同様の部材は、同様の符号を付して説明を省略する。この実施形態のシーリングラベル38は、上記実施形態のシーリングラベル12と同様に容器14に取り付けるものであり、展開すると図3に示すフィルム体40となる。図3に示すフィルム体40は、フィルム体40の表側面を見た展開図である。フィルム体40は、容器14を巻き回して覆う大きさの矩形に形成され、巻き回す方向が長手方向となる。
【0023】
切離部28の第二縦ミシン線38は、第一縦ミシン線32に対して平行に位置し、切離部28の中心よりも横ミシン線24寄りの位置で、第一縦ミシン線32から離れる方向へ折れ曲がっている。そして第二縦ミシン線の先端は、横ミシン線24に対して平行になり、所定位置まで延出している。横ミシン線24に対して平行な部分は、長い一本の切り部により形成されている。
【0024】
この実施形態のシーリングラベル38によれば、上記実施形態と同様に、簡単な構造で簡単に開封することができるとともに、第二縦ミシン線34の端部は横ミシン線24に対して平行に折り曲げられているため、舌片36を持って行なう開封動作が、第一縦ミシン線32に対して平行な方向から横ミシン線24に対して平行な方向へ円滑に移行する。
【0025】
なお、この発明のシーリングラベルは上記各実施形態に限定されるものではなく、ラベル部に商品名等が印刷されず、容器本体に貼ったシール式のラベルを覆う無色透明なものでもよい。摘み部の形状や、第一縦ミシン線と第二縦ミシン線の間隔等、自由に変更可能である。フィルム体の素材も、ポリエチレン以外に変更可能である。ミシン線のピッチは、フィルム体の素材や厚みにより適したものに設定することができる。
【0026】
【発明の効果】
この発明のシーリングラベルは、摘み部を保持して横ミシン線に沿って一周して剥がすだけで簡単に開封することができ、持ち替えたりする必要がなく、操作性がよい。特に、横ミシン線と第一縦ミシン線が、ほぼ直角に交差しているため、交差部分のミシン線の外観形状が良好であり、交差部の不具合が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施形態のシーリングラベルの斜視図である。
【図2】この実施形態のシーリングラベルの展開図である。
【図3】この発明の第二実施形態のシーリングラベルの斜視図である。
【符号の説明】
12 シーリングラベル
14 容器
16 容器本体
18 キャップ
20 フィルム体
22 粘着部
24 横ミシン線
26 ラベル部
28 切離部
30 摘み部
32 第一縦ミシン線
34 第二縦ミシン線
Claims (4)
- 有底筒状の容器本体と、上記容器本体の取出口に着脱自在なキャップが設けられた容器を熱収縮性のフィルム体で包装するシーリングラベルにおいて、上記フィルム体に、上記容器本体を覆うラベル部と、上記キャップを覆う切離部と、上記ラベル部と上記切離部の境界線である横ミシン線と、上記切離部の縁部に位置する摘み部と、上記摘み部から上記横ミシン線まで略垂直に向かい上記切離部を横断して形成された第一縦ミシン線と、上記第一縦ミシン線近傍に形成され上記摘み部から上記横ミシン線に接しない程度で上記切離部内の所定位置まで形成された第二ミシン線が設けられていることを特徴とするシーリングラベル。
- 上記第二縦ミシン線は、上記第一縦ミシン線と互いに略平行に設けられていることを特徴とする請求項1記載のシーリングラベル。
- 上記第二縦ミシン線の下端部は、上記第一縦ミシン線と反対側へ曲げられ上記横ミシン線に沿って所定位置まで延出していることを特徴とする請求項1記載のシーリングラベル。
- 上記横ミシン線と、上記第一縦ミシン線および上記第二縦ミシン線は、ミシン線の切り部と継ぎ部との比率が、上記シーリングラベルのフィルム体の引っ張り強さの異方性に合わせて、引っ張り強さの強い方向のミシン線の継ぎ部の比率を、引っ張り強度の低い方向の継ぎ部の比率よりも大きくしたことを特徴とする請求項1記載のシーリングラベル。
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