JP4224412B2 - シーリングラベル - Google Patents

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Description

この発明は、点眼薬容器等の液体を入れる小形の容器を、この容器の形状に沿って包むシーリングラベルに関する。
従来、点眼薬等の液体を入れる小形の容器は、液体を収容する容器本体と、容器本体に形成された取出口にキャップが着脱自在に取り付けられている。キャップの取付方法は、例えばキャップの内周面に雌ねじが形成され、容器本体の取出口に雄ねじが形成され、互いに螺合させて固定可能とするものである。そして使用前の包装状態では、容器にシーリングラベルが取り付けられた構造となっている。シーリングラベルは、熱収縮性樹脂フィルムを筒状にしたものであり、熱収縮させて容器にぴったりと取り付けられている。シーリングラベルは、容器本体とキャップの境目に横ミシン線が形成され、横ミシン線を境に、容器本体を覆うラベル部と、キャップを覆う切離部に区分されている。切離部は、キャップを開封する際に切り離されるものである。ラベル部は内容物の名称等が印刷されたり、容器本体の表示等を覆うものであり、キャップを開封した後も容器本体に取り付けられている。
このシーリングラベルの切離部には、横ミシン線に対してほぼ直角に一本または二本の縦ミシン線が設けられている。これらの縦ミシン線は、切離部の上端部から横ミシン線に亘って繋がっている。また、切離部の上端部には、縦ミシン線の近傍に、切離部を剥がすときの摘み部が上方に突出して形成されている。
このようなシーリングラベルの開封方法は、摘み部を持ち、縦ミシン線に沿って摘み部を引き起こすと、縦ミシン線に沿って切離部が切断される。そして、切離部の縦ミシン線で分割された縁付近を保持して横ミシン線に沿って切離部を引き起こすと、横ミシン線が分割されて切離部がラベル部から分断され外れる。そしてキャップが露出し、キャップが容器本体から着脱自在となる。
しかし、このようなシーリングラベルの開封方法は、縦ミシン線を破断する動作と、横ミシン線を破断する動作の、2段階の動作を必要とし面倒であった。そこで、シーリングラベルの切離部を簡単に外す方法として、特許文献1に開示されているようなシーリングラベルがある。これは、容器の胴部を覆う下領域と、キャップ部を覆う上領域から成り、上領域と下領域の境界に沿って延びた横ミシン線と、上領域の縁部に位置するつまみ部と、上記つまみ部から上記横ミシン線まで上記上領域を斜めに延びた傾斜ミシン線とが設けられている。このシーリングラベルの開封方法は、摘み部を持って引き起こすと、上領域が傾斜ミシン線で分割され、さらに摘み部を引くことにより、続いて横ミシン線で分割され、上領域は下領域から切り離される。また、傾斜ミシン線と横ミシン線を分割する前に、キャップを回転させてシーリングラベルに力を加え、この力により横ミシン線を破断して開封してもよい。
特開2001−130621号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたような傾斜ミシン線に沿って開封するシーリングラベルは、開封の信頼性が低いという問題がある。これは、シーリングラベルが熱収縮性樹脂フィルムであり、フィルムの延伸方向が容器の円周方向と一致する一軸延伸であることに起因する。即ち、開封時に傾斜ミシン線に沿ってフィルムを引き裂こうとすると、当初傾斜ミシン線に沿って切れていたフィルムが、延伸方向である円周方向に裂けやすいため、傾斜ミシン線の切断線部である切り部から円周方向に向かって裂けてしまい、斜め下方に位置する次の切り部に達しないという現象が生じていた。これにより、開封不良となるフィルム残りが発生するものであった。これを防ぐためには、各切り部を長く形成するか、隣り合う切り部間の継ぎ部の長さを短くして、破断し易いミシン線とすることが考えられる。しかし、フィルムを熱収縮させる際の切り部周辺の収縮力が強く、切り部を長く形成したものは、継ぎ部が裂けてしまうことがある。また継ぎ部を短く、例えば0.1〜0.2mmにすると、継ぎ部が破断されて隣の切り部とつながり、熱収縮により穴になってしまうことがある。このように、一軸延伸フィルムを用いたシーリングラベルにおいては、傾斜ミシン線では安定した開封性が得られなかった。
また、シーリングラベルを横ミシン線のみで分割して開封した場合、シーリングラベルの切離部をつけたままキャップを締めて元に戻すと、開封の痕跡が分かりにくく一目では改ざんを判断できない可能性があり、開封した痕跡が容易にわかるような改ざん防止用のシーリングラベルが求められている。
この発明は、上記従来の技術の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単に開封することができ、また高い改ざん効果を有するシーリングラベルを提供することを目的とする。
本発明は、有底筒状の容器本体と、上記容器本体の取出口に着脱自在なキャップが設けられた容器を包装する熱収縮性のフィルム体のシーリングラベルであって、上記フィルム体は一軸延伸により形成された熱収縮フィルムであり延伸方向が上記容器の円周方向であり、上記フィルム体に、上記容器本体を覆うラベル部と、上記キャップを覆う切離部と、上記ラベル部と上記切離部の境界線である横ミシン線と、上記切離部の縁部に位置する摘み部と、上記摘み部から上記横ミシン線までを連結する開封ミシン線が設けられているシーリングラベルである。上記開封ミシン線は、上記摘み部を上方にし上記摘み部から斜め下に向かって延出して上記横ミシン線に達し、上記開封ミシン線の切り部は、上記フィルム体の延伸方向に交差する方向である容器本体の縦方向に沿う縦線部と、上記縦線部の下端部から上記容器本体の円周方向に延出する横線部からなり、上記開封ミシン線の互いに隣り合う切り部が、互いにわずかに離間して上記容器本体の円周方向に一部が重なるように位置しているものである。
また、上記開封ミシン線の切り部は、容器本体の縦方向に沿う縦線部と、上記縦線部の下端部から容器本体の周方向延出する横線部からなる略L字形である。上記切り部の形状は、直線状やL字形のほかに、上記縦線部の上端部からも反対側に延出する横線部が設けられたZ字形、曲線のC字形やS字形など、自由に変更可能である。上記開封ミシン線の形状は、全体として直線または湾曲する曲線でも良い。
上記摘み部には、下方に延出する切断線部である補助切断線が設けられ、上記補助切断線の下端部付近から、上記開封ミシン線が斜めに設けられている。また、上記摘み部から、上記開封ミシン線に対して平行な補助ミシン線が設けられていても良い。
上記開封ミシン線の近傍に、上記横ミシン線から上記切離部の途中または上端部まで延出した改ざん防止ミシン線が設けられている。上記改ざん防止ミシン線の互いに隣接する切り部は、互いにわずかに離間して円周方向に一部が重なるように位置し、上記改ざん防止ミシン線は上記開封ミシン線と上記横ミシン線よりも破断しやすく設けられている。上記改ざん防止ミシン線の上記切り部の形状は、容器本体の縦方向に沿う縦線部と上記縦線部の上端部から側方に延出する横線部からなるL字形等、上記開封ミシン線と同様の形状で適宜設定可能である。上記改ざん防止ミシン線は、複数本設けられてもよい。
本発明のシーリングラベルは、摘み部を保持して引くだけで、確実にラベルの切離部が開封ミシン線と横ミシン線に沿って引き裂かれ、容器を一周して簡単に開封することができ、操作性がよい。また、改ざん防止ミシン線を設けることにより、確実に改ざんの痕跡が残り、高い改ざん防止効果を持たせることができる。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1〜図3は、この発明の第一実施形態を示すもので、この実施形態のシーリングラベル10は、一軸延伸された透明な熱収縮性の樹脂、例えばポリエチレンで作られている。シーリングラベル10は、図3に示す点眼薬等の液体を収容する小形の容器12の外側に巻き回して筒状に取り付けられている。
ここで、容器12の説明をする。容器12は、液体を収容する有底筒状の容器本体14が設けられ、容器本体14の上端部には筒状の取出口が設けられている。取出口の周囲には、雄ねじが形成されている。取出口には、キャップ16が着脱可能に取り付けられ、キャップ16の内周面には雌ねじが形成され、取出口の雄ねじに螺合されている。
シーリングラベル10は、展開すると図1に示すフィルム体18となる。図1に示すフィルム体18は、フィルム体18の表側面を見た展開図である。フィルム体18は、容器12を巻き回して覆う大きさの矩形に形成され、巻き回す方向が長手方向となり一軸延伸された熱収縮方向である。フィルム体18の長手方向の両端部は、フィルム体18の端部同士が重なって接着される重なり部20であり、この重なり部20および後述する横ミシン線24の下部は、粘着剤または接着剤により接着可能とした接着部22となっている。接着部22により、容器本体14からフィルム体18が抜け落ちないように形成される。なお、接着部22は、横ミシン線24のわずかに上方または下方に端縁部が位置していてもよい。
フィルム体18のほぼ中心には、長手方向に沿って切断部である切り部と継ぎ部が交互に形成された横ミシン線24が形成されている。フィルム体18の、横ミシン線24で区切られた一方は、容器12の容器本体14を覆うラベル部26である。ラベル部26には、商品名や使用方法が印刷されている。フィルム体18の横ミシン線24で区切られた他方は、容器12のキャップ16を覆う切離部28である。切離部28の、横ミシン線24に対して平行な図面上の上端部28aには、上方へ突出する略半円状の摘み部30が一体に形成されている。切離部28には、摘み部30の左側端部の上端部28aから横ミシン線24に斜めに達する開封ミシン線32が形成されている。斜めに形成された開封ミシン線32の下端部は、横ミシン線24上で摘み部30よりも図面右側の位置に達している。
開封ミシン線32の、フィルム体18を切断する切り部34は、図2に示すように、フィルム体18の長手方向に対してほぼ直角な直線である縦線部36と縦線部36の下端部36aから右側にほぼ直角に延出する横線部38からなるL字形に形成されている。一対の切り部34の間はフィルム体18が切り残された継ぎ部40となる。互いに隣接する切り部34は、図面上左に位置する切り部34の下端部36aが、右側に位置する切り部34の上端部36bよりも下方の横ミシン線24の近くに位置し、左の切り部34の下端部36a付近と右の切り部34の上端部36b付近が、互いにわずかに離間して横方向に重なるように位置している。つまり、フィルム体18を容器12に取り付けたとき、容器本体14の円周方向に互いに隣接する切り部34の一部がわずかに離間した状態で重なって位置する。切り部34の、横ミシン線24に達する一番右下に位置する切り部35は、縦線部36のみで設けられ、横ミシン線24に対してほぼ直角に連通されている。
次に、このシーリングラベル10の取付方法について説明する。まず、キャップ16を備えた容器12に対して、その容器本体14の側面にフィルム体18のラベル部26が位置するように、一方の重なり部20の接着部22側の面を押し当てて巻き回す。そして、フィルム体18の重なり部20同士を重ねて貼り合せるとともに、容器本体14の側面に接着部22を接着させ、筒状に形成する。この後、加熱処理を行い、フィルム体18を熱収縮させ、容器12に密着させる。このとき、フィルム体18の切離部28は周方向に熱収縮してキャップ16に密着し、切離部28の上端部28aは、キャップ16の上面16aの周縁部に覆い被さる。上端部28aに設けられた摘み部30は、キャップ16の上面に沿って重なるように位置している。
次に、シーリングラベル10の開封方法について説明する。まず、シーリングラベル10の、摘み部30をキャップ16の上面16aから引き起こし、開封ミシン線32に沿って引く。これにより、開封ミシン線32の継ぎ部40が裂かれ、開封ミシン線32が破断される。このとき、フィルム体18は周方向である横方向に延伸された熱収縮フィルムであるので、横方向に裂けやすく、切り部34の横線部38の右端38aから右横方向に継ぎ部40が切断される。継ぎ部40を挟んで横線部38の反対側には、右隣に位置する切り部34の縦線部36があり、縦線部36に裂け目が繋がり、連続して確実に破断されていく。さらに、摘み部30を引き起こしてゆくと、開封ミシン線32から連続して横ミシン線24が破断される。そして、破断が一周すると、横ミシン線24でラベル部26と切離部28が分割され、切離部28は、容器12から外される。これにより、キャップ16が露出し、キャップ16が容器本体14から着脱自在となる。ラベル部26は、容器本体14の外側面に接着して残り、抜けることがなく、印刷された商品名等を表示する。
この実施形態のシーリングラベル10によれば、簡単な構造で容易に開封することができる。即ち、摘み部30を保持して開封ミシン線32と横ミシン線24に沿って一周して剥がすだけで、簡単に開封することができ、持ち替えたりする必要がなく操作性がよい。開封ミシン線32は、切り部34を大きくしたり継ぎ部を短くするという工夫をしなくても、確実に継ぎ部40を切断して隣接する切り部34に連続して切断することができる。切り部34は、フィルム体18の熱収縮の際に切れたり広がることもなく、外観が良好である。また、開封ミシン線32の、一番下に位置する切り部35は横ミシン線24に対してほぼ直角に連通されているため、開封時に開封ミシン線32と横ミシン線24が連続して破断され、開封不良が発生せず、簡単できれいに開封することができる。
なお、この発明のシーリングラベル10の、傾斜ミシン線32の切り部34の形状は、自由に変更可能である。例えば、図4(a)に示すように、切り部42は、傾斜した直線であり、下端部42aが、上端部42bより図面上右側に位置しているものでも良い。切り部42の下端部42aは、右側に位置する切り部42の上端部42よりも下方に位置するように横方向の位置が重なっている。また、図4(b)に示すように、切り部44は、図4(a)と同様に傾斜した直線である傾斜線部46を有し、傾斜線部46の下端部46aからほぼ水平な横線部48が設けられているものでも良い。さらに、図4(c)に示すように、切り部50は、図面上で下方に湾曲された曲線であるC字形に形成されているものでも良い。ここでも、切り部50の下端部50aは、右側に位置する切り部50の上端部50bよりも下方に位置するように水平方向の位置が重なっている。また、図4(d)に示すように、切り部52は、ほぼ垂直な直線である縦線部54が設けられ、縦線部54の下端部54aからほぼ水平に右側へ延出する下横線部56が設けられているものでも良い。縦線部54の上端部54bからも、左側へ延出する上横線部58が設けられ、Z字形に形成されている。図4(e)に示すように、切り部60は、上半分が右へ湾曲し下半分が左へ湾曲して逆S字形に形成されているものでも良い。
そして、開封ミシン線32は、直線以外でもよい。例えば図5(a)に示すように、下方へ湾曲する曲線の開封ミシン線70でも良い。また、図5(b),(c)のように、摘み部30の左端部から下方にほぼ垂直に延出する補助切断線72が設けられ、補助切断線72の下端部72a付近から、開封ミシン線32または開封ミシン線70が斜めに直線状または曲線状に設けられてもよい。また、図6(a),(b)のように、摘み部30の右端部から、補助ミシン線74,75が、開封ミシン線32,70に各々平行に斜めに直線状または曲線状に設けられてもよい。または、図6(c),(d)のように、摘み部30の両端部から下方に延出する一対の補助切断線72が設けられ、左側の長く設けられた補助切断線72の下端部からは、開封ミシン線32または開封ミシン線70が設けられ、右側の短く設けられた補助切断線72の下端部からは各々補助ミシン線74,75が斜めに直線状または曲線状に設けられているものでも良い。
次に、この発明の第二実施形態について図7、図8に基づいて説明する。ここで、上記実施形態と同様の部材は、同一の符号を付して説明を省略する。この実施形態のシーリングラベル76は、上記実施形態のシーリングラベル10と同様の材料で、容器12に取り付けるものであり、展開すると図7に示すフィルム体78となる。図7(a),(b)に示すフィルム体78は、フィルム体78の表面側を見た展開図である。フィルム体78は、容器14を巻き回して覆う大きさの矩形に形成され、巻き回す方向が長手方向となる。
切離部28には、摘み部30の図面上の左側端部に連続して上端部28aから横ミシン線24に達する開封ミシン線32が形成されている。開封ミシン線32の切り部34は、上記実施形態と同様に図8(a)に示すように、フィルム本体78の長手方向に対してほぼ直角な直線である縦線部36と縦線部36の下端部36aから右側にほぼ直角に延出する横線部38からなるL字形に形成されている。
開封ミシン線32の左側には、開封ミシン線32に対して平行な改ざん防止用ミシン線80が設けられている。改ざん防止用ミシン線80の上端部80aは、図7(a)に示すように、切離部28の中間付近の、摘み部30の左側端部の下方、または図7(b)に示すように切離部28の上端部28aにまで達して位置し、下端部80bは横ミシン線24に達しているものでも良い。
改ざん防止ミシン線80の切り部82の形状は、図8(b)に示すように、フィルム本体78の長手方向に対してほぼ直角な直線である縦線部84と縦線部84の上端部84bから左側にほぼ直角に延出する横線部86からなる逆L字形に形成されている。これは、容器12のキャップ16を螺合解除の方向へ回す力が働くと容易に切断される形状である。切り部82の、横ミシン線24に達する図面上一番右側に位置する切り部83は、縦線部84が横ミシン線24に対してほぼ直角に連通されている。
また、接着部22の端縁部は、横ミシン線24の上方または下方でも良い。接着部22が横ミシン線24の上方にかかり、改ざん防止用ミシン線80の下端部80bが接着部22に覆われることにより、キャップ16を回転させるときに改ざん防止用ミシン線80にかかる抵抗が大きくなる。これにより改ざん防止用ミシン線80が弱い力でも確実に破断する。一方、接着部22が横ミシン線24の下方に位置する場合は、横ミシン線24の継ぎ部寸法をやや長くして、開封抵抗を大きくすることにより、改ざん防止ミシン線80が弱い力でも確実に破断するように設定可能である。
また、改ざん防止ミシン線80は、切り部82の間の継ぎ部を短くする等して、開封ミシン線32や横ミシン線24よりも破断しやすく設定されていると良い。改ざん防止ミシン線80の形状は、図4(a),(b),(c),(d),(e)などのような形状でも良い。
次に、シーリングラベル76の開封方法について説明する。開封方法の一つは、上記実施形態と同様である。また、容器12のキャップ16を容器本体14に対して螺合を解除する方向へ回し、容器12に取り付けられたシーリングラベル76を、横ミシン線24で破断し、キャップ16がシーリングラベル76の切離部28で覆われたまま、取り外しても良い。この場合、キャップ16を少しでも回すと、シーリングラベル76は改ざん防止ミシン線80で大きく裂け、変形してキャップ16を元に戻しても、一目して開封したことがわかる。
この実施形態のシーリングラベル76によれば、横ミシン線24よりも改ざん防止ミシン線80のほうが容易に破断するため、キャップ16を回して開封しようとすると、開封した痕跡が確実に残り、改ざん防止効果が極めて高い。
なお、この実施形態のシーリングラベル76は、図9に示すように、2本以上の改ざん防止ミシン線80が設けられてもよい。改ざん防止用ミシン線80の上端部80aは、図9(a)に示すように、切離部28の中間付近の、摘み部30の左側端部の下方、または図9(b)に示すように切離部28の上端部28aにまで達して位置し、下端部80bは横ミシン線24に達しているものでも良い。また、改ざん防止ミシン線80は、開封ミシン線32に対して平行以外でもよく、直角など、交差する角度に設けられてもよい。改ざん防止ミシン線80を交差する角度にした場合、改ざん防止ミシン線80の切り部は、縦線部と縦線部の下端部から左側にほぼ直角に延出する横線部からなる左右逆のL字形に設けられるとよい。また、改ざん防止ミシン線80の位置は、開封ミシン線32の右側に設けてもよい。
なお、この発明のシーリングラベルは上記各実施形態に限定されるものではなく、摘み部の形状や開封ミシン線の形状は、自由に変更可能である。開封ミシン線の切り部の形状も、上記実施形態以外にJ字形等、何でもよい。フィルム体の素材も、適宜変更可能である。
この発明の第一実施形態のシーリングラベルの展開図である。 この実施形態のシーリングラベルの開封ミシン線の拡大図である。 この実施形態のシーリングラベルで容器を包装した状態の斜視図である。 この実施形態のシーリングラベルの切り部の変形例を示す拡大図である。 この実施形態のシーリングラベルの開封ミシン線の変形例を示す展開図である。 この実施形態のシーリングラベルの開封ミシン線の他の変形例を示す展開図である。 この発明の第二実施形態のシーリングラベルの展開図(a)と、その変形例の展開図(b)である。 この実施形態のシーリングラベルの開封ミシン線の拡大図(a)と、改ざん防止ミシン線(b)の拡大図である。 この実施形態のシーリングラベルの改ざん防止ミシン線の他の変形例を示す展開図(a)と、さらに他の変形例を示す展開図(b)である。
符号の説明
10 シーリングラベル
12 容器
14 容器本体
16 キャップ
18 フィルム体
22 接着部
24 横ミシン線
26 ラベル部
28 切離部
30 摘み部
32 開封ミシン線
34 切り部
36 縦線部
38 横線部
40 継ぎ部

Claims (6)

  1. 有底筒状の容器本体と、上記容器本体の取出口に着脱自在なキャップが設けられた容器を包装する熱収縮性のフィルム体のシーリングラベルにおいて、
    上記フィルム体は一軸延伸により形成された熱収縮フィルムであり延伸方向が上記容器の円周方向であり、上記フィルム体に、上記容器本体を覆うラベル部と、上記キャップを覆う切離部と、上記ラベル部と上記切離部の境界線である横ミシン線と、上記切離部の縁部に位置する摘み部と、上記摘み部から上記横ミシン線までを連結する開封ミシン線が設けられ、上記開封ミシン線は、上記摘み部を上方にし上記摘み部から斜め下に向かって延出して上記横ミシン線に達し、上記開封ミシン線の切り部は、上記フィルム体の延伸方向に交差する方向である容器本体の縦方向に沿う縦線部と、上記縦線部から上記容器本体の円周方向に延出する横線部からなり、上記開封ミシン線の互いに隣り合う切り部が、互いにわずかに離間して上記容器本体の円周方向に一部が重なるように位置していることを特徴とするシーリングラベル。
  2. 上記開封ミシン線の切り部は、容器本体の縦方向に沿う縦線部と、上記縦線部の下端部から上記容器本体の周方向に延出する横線部からなる略L字形であることを特徴とする請求項1記載のシーリングラベル。
  3. 上記開封ミシン線の形状は、直線または湾曲する曲線であることを特徴とする請求項1記載のシーリングラベル。
  4. 上記摘み部の端部には、下方に延出する補助切断線が設けられ、上記補助切断線の下端部付近から、上記開封ミシン線が斜めに設けられていることを特徴とする請求項1,2または3記載のシーリングラベル。
  5. 上記摘み部から、上記開封ミシン線に対して平行な補助ミシン線が設けられていることを特徴とする請求項1,2,3または4記載のシーリングラベル。
  6. 上記開封ミシン線の近傍に、上記横ミシン線から上記切離部の途中または上端部まで延出した改ざん防止ミシン線が設けられ、上記改ざん防止ミシン線の互いに隣り合う切り部は、互いにわずかに離間して上記容器体の円周方向に一部が重なるように位置し、上記改ざん防止ミシン線は上記開封ミシン線と上記横ミシン線よりも破断しやすく設けられていることを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載のシーリングラベル。
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