JP2007045447A - 改竄防止カートン - Google Patents
改竄防止カートン Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007045447A JP2007045447A JP2005231059A JP2005231059A JP2007045447A JP 2007045447 A JP2007045447 A JP 2007045447A JP 2005231059 A JP2005231059 A JP 2005231059A JP 2005231059 A JP2005231059 A JP 2005231059A JP 2007045447 A JP2007045447 A JP 2007045447A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- board
- carton
- pasting
- line
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Abstract
【課題】 いわゆるオートボトム型カートンの底部構造に改竄防止機能を付加したカートンを提供する。
【解決手段】 一枚のブランクから構成され、折線を用いて四角形筒状の周壁を構成する前板、後板、両側板と、前記周壁を構成する前板、後板、両側板のいずれかの上端から折線を介して延設され閉塞する天部を形成する上端閉塞板と、前記前板及び後板の下端延長上にそれぞれ折線及び斜め折線を介して底板及び貼着板が連設され、前記両側板の下端延長上にそれぞれ折線を介して重合貼着板が設けられ、該重合貼着板を隣り合う前記貼着板に糊着して閉塞する底部を形成するカートンにおいて、前記それぞれの貼着板の糊着部分周縁部に沿って切刃により形成された破断線が穿設されていることを特徴とする改竄防止カートン。
【選択図】 図2
【解決手段】 一枚のブランクから構成され、折線を用いて四角形筒状の周壁を構成する前板、後板、両側板と、前記周壁を構成する前板、後板、両側板のいずれかの上端から折線を介して延設され閉塞する天部を形成する上端閉塞板と、前記前板及び後板の下端延長上にそれぞれ折線及び斜め折線を介して底板及び貼着板が連設され、前記両側板の下端延長上にそれぞれ折線を介して重合貼着板が設けられ、該重合貼着板を隣り合う前記貼着板に糊着して閉塞する底部を形成するカートンにおいて、前記それぞれの貼着板の糊着部分周縁部に沿って切刃により形成された破断線が穿設されていることを特徴とする改竄防止カートン。
【選択図】 図2
Description
本発明は、紙製カートンのうち、いわゆるオートボトム型カートンの底部構造に改竄防止機能を付加したカートンに関するものである。
従来、商品を収容し、搬送し、陳列し、販売する包装用容器のうち紙製カートンでは、流通及び市場での異物混入や、悪戯或いは改竄防止の方法として、開放端部を構成単位それぞれの糊着により閉塞する方法が使用されてきた。又、前記閉塞面を横断して脆弱なラベルや剥離が確認できるラベルで封止したり、カートン全体を熱収縮性フィルムいわゆるシュリンクフィルムで外包するなどの付加的包装も使用されてきた。紙製カートン単体での改竄防止の方法として、糊着した端部の形成片の糊着部分近傍或いは周縁部に破断線を設け、開封の形跡が残るようにしたものが提案されている。しかしながら、このような構造は、いわゆる個装箱や小型のカートンに関するもので、筒状カートンの両端部の延長上に延設される蓋板と重合蓋板、或いは蓋板と折込片などの組み合わせの蓋板に施されたものである。これに対し、個装箱や小型カートンの集積箱或いは医療用品のケース等に見られるオートボトム型カートンの底部には、悪戯或いは改竄防止の方法が講じられていなかった(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−72041号公報
前述のように、いわゆるオートボトム型のカートンは、折り込まれ予め糊着された底部構成片が、筒状胴部の起函操作によって、自動的に底部を形成するもので、通常、印刷工程の延長上で、折り畳み貼り合せ作業が行われるため、前述の個装箱や小型カートンのように、メーカーへ移送され、商品充填後に糊着作業が行われるカートンと異なり、当初から底部は閉じたものとして取り扱われ、悪戯或いは改竄防止の構造が施されなかった。又、個装箱や小型のカートンが菓子や食品といった商品の直接容器として取り扱われるのに対し、オートボトム型のカートンはその集積容器或いは外包容器として取り扱われ、従来、特に底部に対する悪戯或いは改竄防止の要請が低かったが、近年、例えば前述のように、医療用品のカートンとしては、直接容器として、悪戯或いは改竄防止の要請が高い。
本発明の目的は、上記問題を解決するためになしたものであって、紙製カートンのうち、いわゆるオートボトム型カートンの底部構造に改竄防止機能を付加したカートンを提供することにある。
上記課題を解決するため、一枚のブランクから構成され、折線を用いて四角形筒状の周壁を構成する前板、後板、両側板と、前記周壁を構成する前板、後板、両側板のいずれかの上端から折線を介して延設され閉塞する天部を形成する上端閉塞板と、前記前板及び後板の下端延長上にそれぞれ折線及び斜め折線を介して底板及び貼着板が連設され、前記両側板の下端延長上にそれぞれ折線を介して重合底面板が設けられ、該重合底面板を隣り合う前記貼着板に糊着して閉塞する底部を形成するカートンにおいて、前記それぞれの貼着板の糊着領域周縁部に沿って切刃により形成された破断線が穿設されていることを特徴とする改竄防止カートンである。
請求項2の発明は、前記貼着板に穿設される破断線が、前記糊着領域から少なくとも5mm以内の周縁部に穿設されることを特徴とする請求項1記載の改竄防止カートンである。
本発明の紙製箱体は、いわゆるオートボトム型カートンの底部構造すなわち前板及び後板の下端延長上にそれぞれ折線及び斜め折線を介して底板及び貼着板が連設され、両側板の下端延長上にそれぞれ折線を介して重合底面板が設けられ、該重合底面板を隣り合う前記貼着板に糊着して閉塞する底部構造において、前記それぞれの貼着板の糊着領域周縁部に沿って切刃により形成された破断線を穿設したので、前記貼着板の剥離など無用な開封操作は、前記破断線が切り離されることによる開封の形跡を残すことになり、一般消費者でも、そのカートンの使用前開封という異常状態を知ることができ、遡って悪戯或いは改竄防止の抑止効果を得ることが出来る。
貼着板に穿設される破断線が、糊着領域から少なくとも5mm以内の周縁部に穿設されることによって、悪戯或いは改竄の意図をもって引き剥がしが行われても、破断線の破断が発生し、破断線の破断を伴わない意図的な剥離を防止することが出来る。
上記本発明につき、図面等を用いて以下に詳述する。図1は本発明に係る実施例の展開平面図。図2は同じく実施例の組立完了状態を底面板側から見た説明用部分斜視図。図3は同じく実施例の貼着板近傍部分説明用拡大図である。
図1は本発明に係る実施例の展開平面図で、板紙などを打抜き加工して、偏平な四角筒状胴部を形成する貼着板5及びそれぞれ矩形状の背面板1、側面板2、正面板3、側面板4がそれぞれ折線L1、L2、L3、L4を介して順設され、前記正面板3の上端延長上に折線L5、L6を介して天面板6、差込7が連設され、前記側面板2及び4の上端に折線L7及びL8を介してそれぞれ耳片8及び9が設けられ、前記背面板1及び正面板3の下端にそれぞれ折線L9、斜め折線L13及び折線L11、斜め折線LL14を介して底板10、貼着板14及び底面板11、貼着板15が連設され、前記側面板2及び4の下端に折線L10及び折線L12を介してそれぞれ重合底面板12及び13が延設されてブランクAが構成され、前記貼着板14及び15の糊着領域の周縁部にそれぞれ破断線L15及びL16を穿設して破断部16及び17を形成している。
実施例の組立にあたっては、前項記載のブランクAを、折線L9及びL11を用いてそれぞれ底面板10及び11を折り畳みつつ斜め折線L13及びL14を用いて貼着板14及び15を折り返し、折線L10及びL12を用いて重合底面板12及び13を折り畳み、次いで折線L2、L4を用いて折り曲げ側面板4と貼着板5とを貼着接合するとともに、前記貼着板14及び15の糊着予定部分すなわち破断部16及び17でそれぞれ隣り合う前記重合底面板12及び13に貼着して折り畳み貼り合せを完了する。次いでこの貼り合せ状態から、折線L1、L2、L3、L4を用いて四角形筒状に周壁を形成するよう立ち起こすと、貼着された底部構成部分すなわち底面板10、貼着板14、重合底面板12及び底板11、貼着板15、重合底面板13がそれぞれ起動して底部を形成するとともに、前記底面板10及び11のそれぞれ中央部に設けられた係止部同士が係合して起函を完了する。通常、四角筒状胴部の上端開口部から内容物を充填収納し、耳片8及び9を折り曲げた後、天面板6を折り曲げるとともに差込7を背面板1の上端内側に差し込んで組立を完了する。
図2は同じく実施例の組立完了状態を底面板側から見た説明用部分斜視図で、悪戯或いは改竄の意図を持って底面板側の開放を図る場合、貼着部すなわち破断部16及び17の剥離を図るため、貼着板14及び15の端部からの引き剥がしを行うと、破断線L15及びL16の切断線部分から破断が開始し、短い刃止め部すなわち切断線が止められている部分へ破断が進行して、その形跡が底面部表面に残ることとなる。
図3は同じく実施例の貼着板近傍部分説明用拡大図で、前項で述べた貼着板14近傍の拡大図であって、破断部16の内側に示した点線によるハッチング部分は糊着領域を表しており、貼着板15においても同様である。前記糊着領域と破断線L15との間の間隙Wは、出来る限り近接することが前述した貼着板14及び15の端部からの引き剥がしによって破断線L15及びL16の切断線部分からの破断開始に望ましい。しかしながら貼着の精度や接着剤の圧延等に係る余白部を必要とすることから、糊着領域の周縁それぞれに3〜5mmとすることが望ましい。又、破断線L15の切断線部分の長さは、カートンの大きさ等による貼着板のサイズ及び糊着領域のサイズ変化により、それぞれ設計が必要であるが、刃止め部すなわち切断線が止められている部分は、悪戯或いは改竄の意図を持って引き剥がしを行われた場合に破断を発生させる寸法として、少なくとも4mm以下の寸法とすることが望ましい。
A ブランク
1 背面板
2 側面板
3 正面板
4 側面板
5 貼着板
6 天面板
7 差込
8、9 耳片
10、11 底面板
12、13 重合底面板
14、15 貼着板
15 重合指掛部
16、17 破断部
L1〜L12 折線
L13、L14 斜め折線
L15、L16 破断線
1 背面板
2 側面板
3 正面板
4 側面板
5 貼着板
6 天面板
7 差込
8、9 耳片
10、11 底面板
12、13 重合底面板
14、15 貼着板
15 重合指掛部
16、17 破断部
L1〜L12 折線
L13、L14 斜め折線
L15、L16 破断線
Claims (2)
- 一枚のブランクから構成され、折線を用いて四角形筒状の周壁を構成する前板、後板、両側板と、前記周壁を構成する前板、後板、両側板のいずれかの上端から折線を介して延設され閉塞する天部を形成する上端閉塞板と、前記前板及び後板の下端延長上にそれぞれ折線及び斜め折線を介して底板及び貼着板が連設され、前記両側板の下端延長上にそれぞれ折線を介して重合底面板が設けられ、該重合底面板を隣り合う前記貼着板に糊着して閉塞する底部を形成するカートンにおいて、前記それぞれの貼着板の糊着領域周縁部に沿って切刃により形成された破断線が穿設されていることを特徴とする改竄防止カートン。
- 前記貼着板に穿設される破断線が、前記糊着領域から少なくとも5mm以内の周縁部に穿設されることを特徴とする請求項1記載の改竄防止カートン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005231059A JP2007045447A (ja) | 2005-08-09 | 2005-08-09 | 改竄防止カートン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005231059A JP2007045447A (ja) | 2005-08-09 | 2005-08-09 | 改竄防止カートン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007045447A true JP2007045447A (ja) | 2007-02-22 |
Family
ID=37848630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005231059A Withdrawn JP2007045447A (ja) | 2005-08-09 | 2005-08-09 | 改竄防止カートン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007045447A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011126555A (ja) * | 2009-12-16 | 2011-06-30 | Marukin Insatsu Kk | 包装箱 |
JP2014015220A (ja) * | 2012-07-06 | 2014-01-30 | Dainippon Printing Co Ltd | 不正開封防止カートン |
JP2017507092A (ja) * | 2014-01-19 | 2017-03-16 | シャンハイ エアー−パック コンポジット マテリアル カンパニー リミテッド | 空気緩衝性能を有する梱包箱及びその適用 |
JP2018203351A (ja) * | 2017-06-07 | 2018-12-27 | レンゴー株式会社 | 包装箱 |
JP2021084700A (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | 株式会社トーモク | 包装箱用板紙 |
-
2005
- 2005-08-09 JP JP2005231059A patent/JP2007045447A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011126555A (ja) * | 2009-12-16 | 2011-06-30 | Marukin Insatsu Kk | 包装箱 |
JP2014015220A (ja) * | 2012-07-06 | 2014-01-30 | Dainippon Printing Co Ltd | 不正開封防止カートン |
JP2017507092A (ja) * | 2014-01-19 | 2017-03-16 | シャンハイ エアー−パック コンポジット マテリアル カンパニー リミテッド | 空気緩衝性能を有する梱包箱及びその適用 |
JP2018203351A (ja) * | 2017-06-07 | 2018-12-27 | レンゴー株式会社 | 包装箱 |
JP2021084700A (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | 株式会社トーモク | 包装箱用板紙 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20240076098A1 (en) | Reclosable container | |
CA2832091C (en) | Carton with opening feature | |
RU2710634C2 (ru) | Выполненная с возможностью повторного запечатывания емкость, содержащая вставку | |
US10479547B2 (en) | Packing | |
KR20000057200A (ko) | 끽연 물품의 포장재 | |
CN110506013B (zh) | 用于吸烟制品的容器 | |
RU2698132C2 (ru) | Оснащенный крышкой с контролем первого вскрытия контейнер для потребительских изделий | |
JPH07291269A (ja) | 厚紙カートン容器 | |
JP2009208785A (ja) | 紙箱、及びインクカートリッジのパッケージ | |
JP2007045447A (ja) | 改竄防止カートン | |
CN110461728B (zh) | 用于消费品的具有可重新关闭的盖片的容器 | |
CA2815677C (en) | Multi-compartment package for consumable products, and method for configuring and using such a package | |
JP2008506597A (ja) | リーフレット付包装容器 | |
JP2017132483A (ja) | 包装箱 | |
US20080272020A1 (en) | Blister tray package | |
JP2009255934A (ja) | 再封機能付きカートン | |
JP5128965B2 (ja) | 包装材と包装方法 | |
JPH11255233A (ja) | 表示片付包装用箱 | |
JP2009255933A (ja) | 再封機能付きカートン | |
EA037540B1 (ru) | Тара для потребительских товаров с повторно закрываемым клапаном | |
JP2005231707A (ja) | 改ざん防止用箱 | |
RU2391270C2 (ru) | Картонная коробка для демонстрации товаров | |
US20170369222A1 (en) | Easy open package | |
JP2002234528A (ja) | 包装用箱 | |
JP2014015220A (ja) | 不正開封防止カートン |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20081104 |