JP6622045B2 - シュリンクラベルおよびラベル付容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器の外周囲を被覆するシュリンクラベル、および、当該シュリンクラベルを有したラベル付容器に関する。
従来から、ボトル等の容器の外周囲を被覆するシュリンクラベルが広く知られている。かかるシュリンクラベルの中には、容器のキャップ部分を被覆する離脱部を、容器の胴部を被覆する本体部から切り離しできるようにしたものがある。通常、こうしたシュリンクラベルでは、離脱部の切り離しを補助するために複数の切離線が形成されている。なお、切離線とは、シュリンクラベルの破断を補助する線で、例えば、ミシン目線やハーフカット線等が該当する。
離脱部を切り離すシュリンクラベルとしては、例えば、本体部と離脱部とを区切るべく周方向に延びる横切離線と、さらに、離脱部の上端から横切離線まで延びる一対の縦切離線と、を形成したシュリンクラベルが知られている。かかるシュリンクラベルでは、一対の縦切離線に沿ってラベルを破断した後、横切離線に沿ってラベルを破断することで、離脱部を本体部から切り離すことができる。
しかし、こうした従来のシュリンクラベルの場合、一対の縦切離線に沿った破断作業を完結させた後に横切離線に沿った破断作業を行う必要があった。換言すれば、従来構造では、離脱部の切り離し除去のために、二回の動作を必要としていた。その結果、シュリンクラベルの開封作業が煩雑になるという問題があった。
特開2004−142818号公報 特開2008−296994号公報 特開2009−40493号公報
ここで、特許文献1には、容器をフィルム体で包装するシーリングラベルであって、シーリングラベルを切離部およびラベル部に区切る横ミシン線と、切離部の端部から横ミシン線まで形成された第一縦ミシン線と、切離部の端部から横ミシン線に接しない程度の位置まで形成された第二縦ミシン線と、を備えたシーリングラベルが開示されている。この特許文献1では、第二縦ミシン線を横ミシン線に到達させないことにより、一対の縦ミシン線の間に位置する帯部の切り離し除去を阻害し、これにより、縦方向破断作業から周方向の破断作業へ円滑に移行させることを目的としている。また、特許文献2にも同様の構成が開示されている。しかし、実際には、第二縦ミシン線が横ミシン線の手前で途絶えていたとしても、第二縦ミシン線に沿った縦方向破断が横ミシン線まで継続する場合が多く、縦方向破断作業から周方向破断への移行が円滑に行えない場合が多い。換言すれば、特許文献1,2に記載のラベルでは、キャップ開封作業が煩雑という問題を適切に解消することはできない。
特許文献3には、本体部と離脱部とを区切る横切離線と、当該横切離線まで延びる一対の縦切離線と、一つの縦切離線の途中に貼着されたタックシールと、を備えた包装ラベルが開示されている。この構成によれば、一つの縦切離線の破断は、確実に停止することができる。しかし、特許文献3では、ラベルの製造にあたってタックシールの貼着という特殊な工程が必要となるため、製造工程の煩雑化やコストアップを招いていた。
そこで、本発明は、特殊な製造工程を追加することなく、離脱部の切り離し作業をより簡易に行うことができるシュリンクラベルおよびラベル付容器を提供することを目的とする。
本発明のシュリンクラベルは、容器の外周囲を被覆するシュリンクラベルであって、前記シュリンクラベルを、本体部と、前記本体部から切り離して除去される離脱部と、に区切るべく前記シュリンクラベルの周方向に延びる横切離線と、前記離脱部内において周方向に幅を持った切り込み線、または、前記離脱部の端部である切離開始端と、前記切離開始端から前記横切離線まで延びる主切離線と、前記切離開始端から延び、前記横切離線よりも手前位置において途切れる副切離線と、前記副切離線の終端の近傍かつ前記終端から離間した位置に設けられ、前記副切離線に沿った破断の進行を阻害する切り込み線または孔である切離停止端と、を備え、前記切離停止端は、少なくとも一部が、前記副切離線の終端よりも、前記主切離線寄りかつ前記横切離線寄りの範囲内にある形状の切り込み線または孔であり、前記主切離線は、前記副切離線よりも小さい力で破断可能である、ことを特徴とする。
他の本発明であるラベル付容器は、容器と、前記容器の外周囲を被覆するシュリンクラベルと、を備えたラベル付容器であって、前記シュリンクラベルは、前記シュリンクラベルを、本体部と、前記本体部から切り離して除去される離脱部と、に区切るべく前記シュリンクラベルの周方向に延びる横切離線と、前記離脱部内において周方向に幅を持った切り込み線、または、前記離脱部の端部である切離開始端と、前記切離開始端から前記横切離線まで延びる主切離線と、前記切離開始端から延び、前記横切離線よりも手前位置において途切れる副切離線と、前記副切離線の終端の近傍かつ前記終端から離間した位置に設けられ、前記副切離線に沿った破断の進行を阻害する切り込み線または孔である切離停止端と、を備え、前記切離停止端は、少なくとも一部が、前記副切離線の終端よりも、前記主切離線寄りかつ前記横切離線寄りの範囲内にある形状の切り込み線または孔であり、
前記主切離線は、前記副切離線よりも小さい力で破断可能である、ことを特徴とする。
本発明によれば、副切離線に沿った破断の進行が、切り込み線または孔である切離停止端によって停止されるため、離脱部の切り離し作業をより簡易に行うことができる。また、切離停止端は、切り込み線または孔であるため、特殊な製造工程を追加する必要がない。
本発明の実施形態であるラベル付容器の斜視図である。 シュリンクラベルの要部拡大図である。 図2におけるA部拡大図であって、熱収縮前の状態を示す図である。 図2におけるA部拡大図であって、熱収縮後の状態を示す図である。 離脱部の切り離し作業の過程を示す図である。 離脱部の切り離し作業の過程を示す図である。 離脱部の切り離し作業の過程を示す図である。 他の切離停止端の熱収縮前の一例を示す図である。 他の切離停止端の熱収縮前の一例を示す図である。 他の切離停止端の熱収縮前の一例を示す図である。 他の切離停止端の熱収縮前の一例を示す図である。 他のシュリンクラベルの一例を示す図である。 他のシュリンクラベルの一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態であるラベル付容器10の斜視図である。また、図2は、シュリンクラベル20の要部拡大図である。なお、以下の説明において、「軸方向」および「周方向」とは、いずれも、略円筒形のシュリンクラベル20の軸方向および周方向の意味である。
このラベル付容器10は、容器12と、当該容器12を包装するシュリンクラベル20と、に大別される。シュリンクラベル20は、熱収縮性シートからなる。より具体的に説明すると、シュリンクラベル20は、被覆対象である容器12の外周囲を熱収縮性シートで覆い、その状態で当該熱収縮性シートを加熱し、収縮させることで構成される。容器12は、略円筒形で、飲料や調味料、医薬品などの内容物を収容する。容器12は、内容物を収容する胴部14と、当該胴部14の上側に位置するとともに開閉自在なキャップ体が取り付けられたキャップ部16と、に大別される。このキャップ体も含めた容器12の外周囲がシュリンクラベル20で覆われることで、キャップ体の意図しない開封等が防止される。なお、図1では、略円筒形の容器12を図示しているが、容器12は、他の形状、例えば、略角筒や、略楕円筒、略円錐、略角錐などであってもよい。
シュリンクラベル20を構成する熱収縮性シートは、主に一軸方向に延伸されるとともに当該延伸方向に大きく収縮する熱収縮性材料、例えば、ポリエステル系樹脂やポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、あるいは、これらの混合・積層材料からなり、20μm〜100μmの厚みを有している。シュリンクラベル20には、予め、文字や図柄が印刷されており、この印刷面が内側になり、かつ、延伸方向が周方向となるようにシートの両端を重ね合わせて接合することで筒状に成形される。
このシュリンクラベル20は、胴部14を被覆する本体部22と、主にキャップ部16を被覆する離脱部24と、に大別される。離脱部24は、容器12の開封に際して、本体部22から切り離し除去される部位である。この離脱部24の本体部22からの切り離しを容易にするために、シュリンクラベル20には、三つの切離線、すなわち横切離線26と、主切離線28と、副切離線30とが形成されている。ここで切離線は、シュリンクラベル20の破断を補助するもので、例えば、切り部と継ぎ部が交互に形成されたミシン線や、シュリンクラベル20の厚さ未満の深さの切り込み線(ハーフカット線)などが切離線として機能する。なお、切離線26,28,30がミシン目線である場合、当該ミシン目線を構成する切り部および繋ぎ部の長さ、および、比率は、特に限定されない。一例として、切り部の長さは、0.3mm〜3mm、繋ぎ目の長さは、0.3mm〜3mm、切り部と繋ぎ部の比率(切り部の長さ/繋ぎ部の長さ)は、0.8〜5、より望ましくは、1〜4とすることができる。
横切離線26は、本体部22と離脱部24との境界位置、本実施形態では、キャップ体の下端より僅かに下方位置において、周方向に全周に亘って延びる切離線である。この横切離線26に沿ってシュリンクラベル20を破断することで、離脱部24が、本体部22から切り離し除去され、キャップ体を開封することができる。
主切離線28と副切離線30は、離脱部24内に形成された切離線である。離脱部24の上端には、主切離線28および副切離線30に沿ってシュリンクラベル20を破断する際のきっかけとなる切離開始端32が設けられている。切離開始端32の構成は、種々考えられるが、本実施形態では、離脱部24の上端のうち、周方向に間隔を開けて形成された二つのノッチ32aで挟まれた領域が、切離開始端32となる。
主切離線28は、この切離開始端32、より具体的には切離開始端32の一端に設けられたノッチ32aから横切離線26まで延びる切離線である。この主切離線28は、図1、図2に示す通り、横切離線26に近づくにつれて周方向右向きに進むように軸方向に対して傾斜している。より具体的に説明すると主切離線28は、切離開始端32から軸方向下側に延びた後、途中で、横切離線26との角度差が徐々に小さくなるように緩やかな弧を描く切離線である。横切離線26と主切離線28との交差位置近傍において、主切離線28と横切離線26とが成す劣角(頂点と二辺を共有する角のうち、小さいほうの角)は、小さくなる。ここで、交差位置における主切離線28と横切離線26が成す劣角は、特に限定されないが、例えば、60度以下が望ましく、10度〜45度がより好ましく、20度〜30度がより好ましい。このように、主切離線28と横切離線26との交差位置近傍で、両切離線の角度差を小さくすることで、主切離線28に沿った破断から横切離線26に沿った破断への移行が容易になる。なお、この破断の移行をより容易にするために、主切離線28と横切離線26との交差位置周辺においては、主切離線28又は横切離線、もしくは、その両方のミシン目線の切り部の長さを大きく(例えば2〜5mm等)してもよい。
副切離線30は、主切離線28と周方向に間隔を開けて形成された切離線である。この副切離線30は、切離開始端32、より具体的には切離開始端32の他端に設けられたノッチ32aから横切離線26側に向かって延びて、横切離線26よりも手前側位置で途絶えている。この副切離線30の終端位置は、横切離線26よりも手前位置(切離開始端32寄り位置)であれば、特に限定されない。ただし、後に詳説するように、良好な開封のためには、副切離線30の終端は、横切離線26から、離脱部24の高さHの2/3以上離れた位置、換言すれば、離脱部24の上側1/3の範囲内にあることが望ましい。ここで、副切離線30の終端とは、副切離線30のうち切離開始端32とは反対側の端部、横切離線26寄りの端部のことである。副切離線30が、複数の切り部が連なるミシン目線の場合、最も横切離線26側に位置する切り部の、横切離線26側端部が、副切離線30の「終端」となる。
副切離線30も、主切離線28と同様に、横切離線26に近づくにつれて周方向右向きに進むように軸方向に対して傾斜している。すなわち、主切離線28および副切離線30は、いずれも、軸方向に対して同一方向(本実施例では右方向)に傾斜している。また、副切離線30は、切離開始端32から略軸方向に延びた後、横切離線26との角度差が徐々に小さくなるように、緩やかな円弧を描く。このとき、副切離線30は、横切離線26に近づくにつれ、主切離線28から離れるような角度となっている。これは、副切離線30に沿った破断が、主切離線28に近づく方向に進行することを防止するためである。
この副切離線30および主切離線28の間には、帯状の舌部36が存在する。この舌部36は、主切離線28および副切離線30に沿ってシュリンクラベル20を破断すると、離脱部24に部分的に繋がった舌状となる。ただし、副切離線30は、横切離線26の手前位置で途絶えているため、舌部36は、離脱部24から分離することなく、離脱部24と部分的に繋がった状態のままとなる。
副切離線30の下側には、切離停止端34が形成されている。この切離停止端34について図3a、図3bを参照して説明する。図3a、図3bは、いずれも、図2のA部拡大図であるが、図3aは、シュリンクラベル20を熱収縮させる前の状態を、図3bは、シュリンクラベル20を熱収縮させた後の状態を示している。切離停止端34は、副切離線30に沿った破断の進行を停止させるための部位で、本実施形態では、略U字状の切り込み線を切離停止端34としている。この切離停止端34は、副切離線30の終端の近傍かつ副切離線30の終端と離間した位置に設けられている。
より具体的に説明すると、切離停止端34は、下側(横切離線26側)に凸の半円状の切り込み線で、軸方向に平行な直線を対称軸とする線対称形状となっている。副切離線30の終端と、切離停止端34の下端(横切離線26側端部)と、の距離Dは、特に限定されないが、熱収縮前の状態で、望ましくは、10mm以下、より望ましくは、5mm以下である。
かかる切離停止端34を設けることで、副切離線30に沿ったシュリンクラベル20の破断を、当該副切離線30の終端近傍で確実に停止させることができる。すなわち、後に詳説するように、切離開始端32から主切離線28および副切離線30に沿ってシュリンクラベル20を破断していくと、副切離線30の終端近傍では、主切離線28に向かう略斜め下方向、図3bにおける矢印B方向の力がかかる。この力を受けて、副切離線30の終端では、シュリンクラベル20の破断が、主切離線28に近づくような斜め下方向に進行しようとする。かかる破断の進行を許容すると、最終的には、副切離線30に沿った破断と、主切離線28に沿った破断とが、ぶつかり、舌部36が途中で途切れ、ひいては、横切離線26に沿った破断に移行できない。
そこで、本実施形態では、副切離線30の終端の近傍かつ離間した位置に切離停止端34となる切り込み線を設けている。この切り込み線は、既述した通り、下側に凸の円弧状であり、副切離線30の終端から矢印B方向に進む破断と交差する切り込み線である。換言すれば、副切離線30の終端の斜め下の範囲、すなわち、主切離線28寄りかつ横切離線寄り26の範囲を横断する切り込み線である。副切離線30の終端から進む破断が、当該切り込み線にぶつかることで、さらなる進行が阻害され、破断が停止する。
ここで、破断の進行を停止するためには、切り込み線が、副切離線30の終端から延びる破断の進行方向と交差する方向に延びていることが重要となる。既述したように、破断は、終端から斜め下方向(図3bの矢印B方向)に進もうとする。本願出願人の研究によれば、破断は、終端から軸方向横切離線26側に延びる第一基準線L1と、第一基準線L1に対して20度の角度を成しながら終端から横切離線26側かつ主切離線28側に進む第二基準線L2と、で囲まれた領域(図3aにおいてクロスハッチング領域)に、特に進みやすいことが分かった。そこで、本実施形態では、切離停止端34をこの第一基準線L1と第二基準線L2とを横断する形状としている。かかる形状の切離停止端34を設けることにより、副切離線30の終端から進む破断は、切離停止端34に到達することになる。副切離線30の終端から進む破断が、切離停止端34に到達すると、斜め下方向の力は、切離停止端34に沿った二方向に分散され、更なる破断の進行が停止される。
また、破断の進行を確実に停止させるためには、切り込み線は、シュリンクラベル20を熱収縮させる前に形成され、さらに、切離停止端34は、副切離線30の終端に向かって開口した弧状またはV字状であることが望ましい。すなわち、既述した通り、シュリンクラベル20は、容器12を被覆した熱収縮性シートを加熱して、収縮して構成される。この熱収縮前に弧状またはV字状の切り込み線を形成しておくと、熱収縮後、切り込み線で囲われる領域が熱収縮して、当該切り込み線のうち、副切離線30の終端側の周縁周辺、すなわち、図3bにおける切離停止端34の上側の周縁周辺(図3bにおいて砂地ハッチング箇所)は、収縮により材料が凝集し、他の部位よりも肉厚で硬くなる。このように熱収縮により、切り込み線の周辺を肉厚で硬い構成に変化させることで、副切離線30の終端から進む破断が、当該切り込み線を乗り越えることが困難となる。結果として、副切離線30に沿った破断を切離停止端34周辺で、より確実に停止させることができる。なお、図3bに示す熱収縮後の切離停止端34は、下側に凸の弧状の周縁を有し、かつ、上側の周縁は他の部位よりも肉厚となっている孔である。
次に、このシュリンクラベル20から離脱部24を切り離し除去する際の流れについて図4〜図5を参照して説明する。図4〜図5は、離脱部24の切り離し除去の過程を示す図である。離脱部24を切り離し除去する際、ユーザは、まず、切離開始端32近傍(図4〜図5における×印箇所)を指で摘み、主切離線28および副切離線30で挟まれた舌部36を手前側に引っ張る。この引っ張りの力を受けて、図4に示すように、シュリンクラベル20には、主切離線28および副切離線30に沿った破断が生じる。
その後、舌部36の手前方向への引っ張りを続けると、図5に示すように、副切離線30の破断が終端に到達する。副切離線30の終端まで進んだ破断の先端には、図5において太線矢印で示すように、引っ張りの力の発生源(図5においてバツ印の位置)に近づく方向、すなわち、内側に進もうとする力が作用する。この力を受けて、副切離線30に沿った破断が、内側、すなわち、主切離線28に向かって進み、主切離線28にぶつかると、舌部36が途中で千切れてしまう。
しかし、既述した通り、本実施形態では、副切離線30より主切離線28側の位置に切離停止端34となる切り込み線を設けている。そのため、副切離線30の終端から主切離線28側に進もうとする破断は、切離停止端34に当たる。これにより、斜め下方向の力は、切離停止端34に沿った二方向に分散され、破断の更なる進行が阻害される。結果として、副切離線30に沿った破断が、主切離線28に到達して、舌部36が途中で千切れることが防止される。
副切離線30に沿った破断が途中で停止すると、主切離線28に沿った破断の先端には、切離停止端34を支点とする円弧状の力がかかるようになる。その結果、図6に示すように、この円弧状の力を受けて、主切離線28に沿った破断がより進行しやすくなる。そして、最終的に、主切離線28に沿った破断は、横切離線26との角度差が小さい状態で横切離線26に到達し、横切離線26に沿った破断にスムーズに移行する。ここで、主切離線28は、切離停止端34から軸方向に平行な直線L4を超えた位置で、横切離線26と交差する。かかる位置関係とすることで、主切離線28から横切離線30への破断の移行がよりスムーズになる。横切離線26に沿った破断に移行できれば、その後は、横切離線26に沿って、シュリンクラベル20を全周に亘って破断する。これにより、離脱部24が、本体部22から切り離されることになる。
以上の説明から明らかな通り、本実施形態によれば、切離停止端34により副切離線30に沿った破断の進行が阻害される。その結果、副切離線30に沿った破断は、横切離線26の手前、換言すれば、離脱部24内において確実に停止することになる。そして、これにより、舌部36が途中途切れることなく残存する。そして、舌部36が残存することにより、ユーザは、舌部36を把持したまま横切離線26に沿った破断を実行することができる。換言すれば、離脱部24の切り離し作業において、ユーザは、把持位置を替える必要が無く、ワンステップで離脱部24を切り離すことができる。また、副切離線30から生じる破断が横切離線26の手前位置で停止することにより、主切離線28に沿った破断近傍には、切離停止端34を支点とする円弧状の力が働くことになる。この円弧状の力により、主切離線28に沿った破断から、横切離線26に沿った破断への移行がスムーズに行える。
また、本実施形態において、副切離線30に沿った破断を停止させる切離停止端34は、シュリンクラベル20に形成された切り込み線である。そのため、破断を停止させるために、タックシールを貼付する等していた従来技術に比べて、本実施形態のシュリンクラベル20は、簡易に、また、低コストで製造できる。
なお、これまで説明した構成は、一例であり、周方向に延びる横切離線26、切離開始端32から横切離線26まで延びる主切離線28、切離開始端32から延びる副切離線30、副切離線30の終端近傍かつ離間した位置に設けられた切離停止端34を有するのであれば、その他の構成は、適宜、変更されてもよい。例えば、切離停止端34は、熱収縮前の状態で、少なくとも一部が、副切離線30の終端よりも、主切離線28寄りかつ横切離線寄り26の範囲内にある切り込み線または、孔であれば、他の形状でもよい。したがって、切離停止端34は、熱収縮前の状態で、図7に示すように、第二基準線L2周辺から上方に向かって延びるような切り込み線でもよい。ただし、切離停止端34は、熱収縮前の状態では、図8に示すように、第一基準線L1と第二基準線L2とを横断する切り込み線または孔であることが望ましい。また、切離停止端34は、軸方向に平行な直線を対称軸として線対称形状であることが望ましいが、非対称形状でもよい。
また、切離停止端34は、直線状でもよいが、副切離線30の終端に向かって開口した略弧状または略V字状部分を含む切り込み線または孔であることが望ましい。ここで、「略弧状または略V字状部分を含む」形状とは、弧状やV字状の形状はもちろん、開き角度の大きいV字状であるL字状や、L字を二つ繋げたようなコ字状等も含む。図9は、切離停止端34の形状の一例を示す図である。図9に示す形状は、いずれも、熱収縮前のものである。切離停止端34は、図9(a)に示すような弧状でもよいし、図9(b)に示すようなV字状またはでもよい。また、切離停止端34は、図9(c)に示すようなコ字状でもよい。また、切離停止端34は、切り込み線に限らず、孔でもよく、例えば、図9(d)に示すような半円状の孔でもよい。いずれにしろ、切離停止端34を、副切離線30の終端に向かって開口した略弧状または略V字状部分を含む形状とすれば、熱収縮させた際に、当該切離停止端34の終端側の周縁周辺に材料が凝集し、当該周縁周辺が肉厚で硬くなる。すなわち、切離停止端34は、収縮後には、副切離線30の終端側の周縁周辺が肉厚となった孔となることが好ましい。かかる構成とすることで、意図しない破断の進行をより確実に停止させることができる。さらに、別の形態として、切離停止端34は、図10に示すような、丸孔でもよい。この場合、丸孔は、少なくとも、第一基準線L1と第二基準線L2とを横断するサイズであることが望ましい。
また、これまで説明した通り、切離停止端34として機能する切り込み線および孔は、シュリンクラベル20を熱収縮する前に形成されることが望ましい。かかる構成とすれば、シュリンクラベル20を熱収縮させることで、切り込み線や孔の周縁の一部に、材料が凝集して、当該周縁が他の部位より肉厚で硬くなる。その結果、副切離線30に沿った破断の進行をより確実に阻害できる。
また、これまでの説明では、主切離線28および副切離線30を軸方向に対して傾斜させた例のみを挙げたが、二つの切離線は、図11に示すように、軸方向に平行な直線であってもよい。また、本実施形態では、離脱部24の端部を、切離開始端32としたが、図12に示すように、離脱部24の内部に、周方向に幅を持った切り込みを設け、当該切り込みを切離開始端32としてもよい。切離開始端32がキャップ部16の天面の角部にあるため、ユーザは、容易に切離開始端32を摘むことができる。
また、主切離線28は、副切離線30よりも小さい力で破断可能な構成としてもよい。例えば、主切離線28および副切離線30を、切り部と繋ぎ部が交互に並ぶミシン目で構成する場合、主切離線28のほうが副切離線30よりも、切り部の比率が大きくなるようにしてもよい。例えば、主切離線28での切り部と繋ぎ部との比率を、副切離線30での切り部と繋ぎ部との比率の、1.1倍〜10倍であることが好ましく、1.5倍〜5倍であることがより好ましい。また、主切離線28および副切離線30を、ハーフカット線(溝線)で構成する場合、主切離線28のほうが副切離線30よりも溝の深さが大きくなるようにしてもよい。いずれにしても、主切離線28のほうが副切離線30よりも破断しやすくすることで、開封時に舌部36を引っ張って生じる力が、優先的に主切離線28に作用し、副切離線30に沿った破断が生じにくくなる。結果として、副切離線30に沿った破断が、切離停止端34を越えにくくなる。
なお、以上のようなラベル付容器10の製造手順としては、種々考えられるが、例えば、次のような手順で製造されてもよい。まず、材料となる熱収縮性の長尺フィルムを用意し、当該長尺フィルムの幅方向両端を接合して、長尺の筒状体を形成する。続いて、長尺の筒状体の内部にプレートを配置した状態で、主切離線28、副切離線30、および、切離停止端34を形成する。これは、例えば、長尺の筒状体をレーザ等でカットすることで形成される。続いて、長尺の筒状体からプレートを取り除き、その状態で、ダイカット等の手法で、横切離線26を形成する。その後、長尺の筒状体を、所定の長さ間隔で切断することで、所定の長さを有したシュリンクラベル20が完成となる。このシュリンクラベル20を、容器12の外周囲に被覆した状態で、当該シュリンクラベル20を熱収縮させることで、ラベル付容器10が得られる。
10 ラベル付容器、12 容器、14 胴部、16 キャップ部、20 シュリンクラベル、22 本体部、24 離脱部、26 横切離線、28 主切離線、30 副切離線、32 切離開始端、34 切離停止端、36 舌部。

Claims (2)

  1. 容器の外周囲を被覆するシュリンクラベルであって、
    前記シュリンクラベルを、本体部と、前記本体部から切り離して除去される離脱部と、に区切るべく前記シュリンクラベルの周方向に延びる横切離線と、
    前記離脱部内において周方向に幅を持った切り込み線、または、前記離脱部の端部である切離開始端と、
    前記切離開始端から前記横切離線まで延びる主切離線と、
    前記切離開始端から延び、前記横切離線よりも手前位置において途切れる副切離線と、
    前記副切離線の終端の近傍かつ前記終端から離間した位置に設けられ、前記副切離線に沿った破断の進行を阻害する切り込み線または孔である切離停止端と、
    を備え、
    前記切離停止端は、少なくとも一部が、前記副切離線の終端よりも、前記主切離線寄りかつ前記横切離線寄りの範囲内にある形状の切り込み線または孔であり、
    前記主切離線は、前記副切離線よりも小さい力で破断可能である、
    ことを特徴とするシュリンクラベル。
  2. 容器と、前記容器の外周囲を被覆するシュリンクラベルと、を備えたラベル付容器であって、
    前記シュリンクラベルは、
    前記シュリンクラベルを、本体部と、前記本体部から切り離して除去される離脱部と、に区切るべく前記シュリンクラベルの周方向に延びる横切離線と、
    前記離脱部内において周方向に幅を持った切り込み線、または、前記離脱部の端部である切離開始端と、
    前記切離開始端から前記横切離線まで延びる主切離線と、
    前記切離開始端から延び、前記横切離線よりも手前位置において途切れる副切離線と、
    前記副切離線の終端の近傍かつ前記終端から離間した位置に設けられ、前記副切離線に沿った破断の進行を阻害する切り込み線または孔である切離停止端と、
    を備え、
    前記切離停止端は、少なくとも一部が、前記副切離線の終端よりも、前記主切離線寄りかつ前記横切離線寄りの範囲内にある形状の切り込み線または孔であり、
    前記主切離線は、前記副切離線よりも小さい力で破断可能である、
    ことを特徴とするラベル付容器。
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