JP4965384B2 - 包装ラベルおよびラベル付容器 - Google Patents

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Description

本発明は、開閉自在のキャップ体を備えた容器を包装する包装ラベルおよび当該包装ラベルにより包装されたラベル付容器に関し、特に、容器の外周囲に装着されるフィルムシートの一部が切り離し除去される包装ラベルおよびラベル付容器に関する。
従来から、飲料や調味料、医薬品などを収容する容器をフィルムシートで被覆することで構成される包装ラベルが知られている。包装ラベルの中には、容器の胴体部およびキャップ体の両方をフィルムシートで被覆したものもある。かかる包装ラベルのフィルムシートは、容器の胴部を被覆する本体部と、キャップ体を被覆する離脱部と、に大別される。離脱部は、キャップ開封に先立って、本体部から切り離し除去される部位である。この離脱部の切り離し除去を容易にするために、通常、本体部と離脱部との境界には、周方向に延びる横切離線(例えばミシン目など)が形成される。また、離脱部端部から横切離線まで延びる一対の縦切離線も設けられている。
離脱部を切り離し除去する際、ユーザは、まず、離脱部の端部を手前方向に引っ張り、一対の縦切離線に沿って離脱部を縦方向に破断する。この縦方向の破断が横切離線まで到達し、一対の縦切離線の間の帯部が切り離し除去できれば、続いて、ユーザは、縦方向の破断で形成された離脱部の周方向端部を保持して、横切離線に沿ってフィルムシートを周方向に破断していく。そして、この周方向の破断を全周に渡って実行すれば、離脱部は、本体部から完全に切り離され、除去される。
しかし、上述したような構成の包装ラベルでは、縦切離線に沿った破断作業を完結させた後に、横切離線に沿った破断作業を行う必要があった。換言すれば、従来構造では、離脱部の切り離し除去のために、二回の動作を必要としていた。その結果、キャップ開封作業が煩雑になるという問題があった。
特開2004−142818号公報
ここで、特許文献1には、容器をフィルム体で包装するシーリングラベルであって、シーリングラベルを切離部およびラベル部に区切る横ミシン線と、切離部の端部から横ミシン線まで形成された第一縦ミシン線と、切離部の端部から横ミシン線に接しない程度の位置まで形成された第二縦ミシン線と、を備えたシーリングラベルが開示されている。この特許文献1では、第二縦ミシン線を横ミシン線に到達させないことにより、一対の縦ミシン線の間に位置する帯部の切り離し除去を阻害し、これにより、縦方向破断作業から周方向の破断作業へ円滑に移行させることを目的としている。しかし、実際には、第二縦ミシン線が横ミシン線の手前で途絶えていたとしても、第二縦ミシン線に沿った縦方向破断が横ミシン線まで継続する場合が多く、縦方向破断作業から周方向破断への移行が円滑に行えない場合が多い。換言すれば、特許文献1に記載のシーリグラベルでは、キャップ開封作業が煩雑という問題を適切に解消することはできない。
そこで、本発明では、離脱部の切り離し作業をより簡易に行うことができ得る包装ラベルおよびラベル付容器を提供することを目的とする。
本発明の包装ラベルは、被収容物を収容する胴部および開閉自在のキャップ体を備えた容器を包装する包装ラベルであって、前記容器の外周囲に装着されるフィルムシートであって、本体部および当該本体部から切り離し除去される離脱部を備えるフィルムシートと、前記フィルムシートに形成され、前記本体部と離脱部とを区切るべく周方向に延びる横切離線と、前記離脱部の端部、または、離脱部内において周方向に幅を持って形成された切り込みである切離開始端部と、前記フィルムシートの離脱部に形成され、前記切離開始端部から前記横切離線まで延びる第一縦切離線と、前記フィルムシートの離脱部に形成され、前記第一縦切離線と離間して設けられるとともに前記切離開始端部から延びる第二縦切離線と、前記フィルムシートの表面および裏面の少なくとも一方に形成される層であって、少なくとも前記第二縦切離線に沿った破断が横切離線に達する前に当該破断と干渉することで当該破断の進行を阻害するとともに、前記第一縦切離線に沿った破断の横切離線までの進行を許容する阻害層と、を備えることを特徴とする。
好適な態様では、前記阻害層は、前記フィルムシートの表面に貼着されたシール体であって、前記第二縦切離線に沿った破断の横切離線に近づく方向への進行、および、前記第二縦切離線に沿った破断が当該シール体と干渉することにより派生する前記第一縦切離線に近づく方向への破断である派生破断の進行を、各破断と干渉することで阻害するシール体である。
阻害層がフィルムシート表面に貼着されたシール体である場合、前記シール体は、前記第二縦切離線または前記第二縦切離線の延長線に交差する第一端部と、前記第一縦切離線と前記第二縦切離線との間に位置するとともに、前記第二縦切離線または前記第二縦切離線の延長線と、前記第一端部との交点から周方向に延ばした線と交差する第二端部と、を備えることが望ましい。また、前記シール体は、前記第二縦切離線または前記第二縦切離線の延長線を跨ぐとともに前記切離開始端部に近づくほど前記切離開始部に近づく端部を備えることも望ましい。さらに、前記シール体は、前記第二縦切離線または前記第二縦切離線の延長線を跨ぐ凹円弧状部、略U字状部、略V字状部のいずれかを備えることも望ましい。この場合、前記第一縦切離線は、前記第二縦切離線の両側に一つずつ形成されていることが望ましい。
また、阻害層がフィルムシート表面に貼着されたシール体である場合、前記シール体は、前記第二縦切離線または前記第二縦切離線の延長線と当該シール体との交点から前記横切離線までの距離が、当該交点から前記第一縦切離線までの距離の0.1倍から2倍となる位置に貼着されることが望ましい。さらに、前記シール体は、前記交点から前記横切離線までの距離が、前記交点から前記第一縦切離線までの距離とほぼ等しくなるような位置に貼着されることが、より望ましい。
他の好適な態様では、前記第一縦切離線は、前記第二縦切離線側における当該第一縦切離線と前記横切離線との交角が鈍角となるような形状である。例えば、前記第一縦切離線は、前記横切離線に達する略円弧状の切離線を有することが望ましい。
他の本発明であるラベル付容器は、被収容物を収容する胴部および開閉自在のキャップ体を備えた容器を包装ラベルで包装したラベル付容器であって、前記包装ラベルは、前記容器の外周囲に装着されるフィルムシートであって、前記胴部を覆う本体部、および、前記キャップ体を覆うとともに当該キャップ体の開封作業時に前記本体部から切り離し除去される離脱部を備えるフィルムシートと、前記フィルムシートに形成され、前記本体部と離脱部とを区切るべく周方向に延びる横切離線と、前記離脱部の端部、または、離脱部内において周方向に幅を持って形成された切り込みである切離開始端部と、前記フィルムシートの離脱部に形成され、前記切離開始端部から前記横切離線まで延びる第一縦切離線と、前記フィルムシートの離脱部に形成され、前記第一縦切離線と離間して設けられるとともに前記切離開始端部から延びる第二縦切離線と、前記フィルムシートの表面および裏面の少なくとも一方に形成される層であって、少なくとも前記第二縦切離線に沿った破断が前記横切離線に達する前に当該破断と干渉することで当該破断の進行を阻害するとともに、前記第一縦切離線に沿った破断の前記横切離線までの進行を許容する阻害層と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、横切離線に到達する前に第二縦切離線から生じる破断の進行が阻害される。その結果、離脱部の切り離し作業にあたって、より簡易に離脱部を切り離すことができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態であるラベル付容器の概略斜視図である。このラベル付容器は、容器100と、当該容器を包装する包装ラベル10と、に大別される。包装ラベル10は、被覆対象である容器100全体をフィルムシート12で覆い、その状態で当該フィルムシート12を熱収縮させることで構成される。容器100は、飲料や調味料、医薬品などの被収容物を収容する胴部102と、開閉自在なキャップ体104と、を備えている。このキャップ体104も含めた容器100全体がフィルムシート12で覆われることで、キャップ体104の意図しない開封等が防止される。なお、図1では、略円柱形の容器を図示しているが、他の形状、例えば、略角柱や、略楕円柱、略円錐、略角錐などの容器であってもよい。
フィルムシート12は、主に一軸方向に延伸されるとともに当該延伸方向に大きく収縮する熱収縮性材料、例えば、ポリエステル系樹脂やポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、あるいは、これらの混合・積層材料からなり、20μm〜100μmの厚みを有している。フィルムシート12には、予め、文字や図柄が印刷されており、この印刷面が内側になり、かつ、延伸方向が周方向となるようにシートの両端を重ね合わせて接合することで筒状に成形される。
このフィルムシート12には、キャップ体104の下端より下側の位置において、周方向に延びる横切離線18が形成されている。ここで、切離線は、フィルムシート12の破断を補助するもので、例えば、切り部と継ぎ部が交互に形成されたミシン線や、フィルムシートの厚さ未満の深さの切り込み線(ハーフカット線)などが切離線として機能する。フィルムシート12は、周方向に延びる横切離線18を境界として、主に容器胴部102を被覆する本体部14と、主にキャップ体104を被覆する離脱部16と、に大別される。フィルムシート12の本体部14は、商品名や材料などが印刷されており、キャップ開封後も除去されることなく、容器胴部102への装着状態を維持することが望ましい部位である。
離脱部16は、キャップ開封時に、横切離線18に沿ってフィルムシート12を破断することで、本体部14から切り離され除去される部位である。従来から、この離脱部の切り離し作業を容易にするために、当該離脱部には、離脱部上端から横切離線まで延びる一対の縦切離線が形成されている。この場合、ユーザは、この一対の縦切離線に沿って離脱部を縦方向に破断し、その後、横切離線に沿ってフィルムシートを周方向に破断していた。しかし、この従来技術では、ユーザは、まず、離脱部の上端を把持して縦方向の破断を行い、その後、縦方向破断により形成される離脱部の周方向端部を把持して周方向の破断を行う必要があった。換言すれば、従来技術では、離脱部を切り離すために、必ず1回は、把持位置を変更する必要があり、煩雑であった。そこで、本実施形態では、離脱部16の切り離し作業をより容易にするために、離脱部16の構成を特殊なものとしている。これについて、以下に詳説する。
図2は、包装ラベル10の離脱部16周辺の概略側面図である。本実施形態の離脱部16には、互いに平行に延びる第一縦切離線20および第二縦切離線22が形成されている。第一縦切離線20は、離脱部16の上端から横切離線18まで延びる切離線で、横切離線18に対して略直交している。第二縦切離線22も、第一縦切離線20と同様に、離脱部16の上端から横切離線18まで延びる切離線で、第一縦切離線20の右側に配置されている。なお、第二縦切離線22を第一縦切離線20の右側に配するのは、後に詳説するが、離脱部16の切り離し作業を右手で行うことを想定しているためである。
ここで、既述したとおり、二つの縦切離線20,22は、いずれも、離脱部16上端から横切離線18まで延びているため、当該二つの縦切離線20,22の間には、略矩形の区間26が形成されることになる。以下では、この略矩形の区間を「帯部26」と呼ぶ。帯部26の上端には、半円状に突出した摘み部28が形成されている(図1参照)。離脱部16を切り離す際、ユーザは、この摘み部28を把持しながら帯部26を手前方向に引っ張る。この場合、離脱部16の端部である摘み部28は、破断が開始する切離開始端部として機能する。
離脱部16の表面(フィルムシート12の表面)には、シール体24が貼着されている。シール体24は、第二縦切離線22に沿った破断の進行を阻害する阻害層として機能するもので、横切離線18の手前位置において第二縦切離線22を跨ぐように貼着されている。このシール体24は、第二縦切離線22を跨ぐ第一端部24hと、当該第一端部24hに交差する第二端部24vと、を備えた略L字形状である。このシール体24のうち、第二縦切離線22を跨ぐ第一端部24hは、第二縦切離線22に沿った破断の縦方向(横切離線18に近づく方向)への進行を阻害する。また、第二端部24vは、第二縦切離線に沿った破断が第一端部24hと干渉することにより派生する周方向(第一縦切離線20に近づく方向)への破断の進行を阻害する。以下では、第二縦切離線22に沿った破断から派生する周方向への破断を「派生破断」と呼ぶ。
ここで、第二縦切離線22とシール体24の第一端部24hとの交点Pは、第二縦切離線22に沿った破断が停止する点である。離脱部16の切り離し作業をより簡易に、かつ、確実に行うためには、シール体24は、この交点Pから横切離線18までの距離Hが、交点Pから第一縦切離線20までの距離Dの0.1倍から2倍の範囲に収まるような位置(0.1D≦H≦2Dとなる位置)に貼着されることが望ましい。さらに、距離Dと距離Hがほぼ等しくなるような位置(H≒Dとなる位置)に貼着されれば、なおよい。
次に、かかる構成の包装ラベル10において、離脱部16を切り離す際の流れについて説明する。図3は、離脱部16の切り離し作業の様子を示す図である。キャップ体104を含む容器100全体を被覆しているフィルムシート12から離脱部16を切り離す場合、ユーザは、まず、帯部26の上端に設けられた摘み部28を把持して、帯部26を手前方向に引っ張る。これにより、二つの縦切離線20,22に沿った縦方向の破断が開始される。
帯部26の手前方向への引っ張りを続けると、第二縦切離線22に沿った破断は、シール体24の第一端部24hに到達し、干渉する(図3(a)参照)。このシール体24の第一端部24hとの干渉により、第二縦切離線22に沿った縦方向への破断の進行が阻害される。ただし、縦方向への破断の進行は阻害されるものの、当該縦方向破断と第一端部24hとの干渉時に生じる衝撃により、周方向第一縦切離線20側(すなわち、図3における左横方向)へ進行する破断(派生破断)が新たに生じる(図3(b)参照)。かかる周方向に進行する派生破断が生じる原因は、フィルムシート12の延伸方向にある。すなわち、通常、フィルムシート12は、周方向に大きく延伸されており、周方向への破断が生じやすくなっているためである。また、帯部26を手前に引っ張った場合、第二縦切離線22近傍のフィルムシート12は、当該フィルムシート12の表面(手前側)に貼着されたシール体24に押し付けられることになる。この押し付けにより生じる、せん断応力により、新たな破断(派生破断)が生じやすくなっている。この派生破断は、最終的には、シール体24の第二端部24vに到達し、干渉する(図3(b)参照)。派生破断が第二端部24vに干渉することで、当該派生破断の進行も阻害される。そして、結果として、第二縦切離線22から生じた破断は、第一端部24hと第二端部24vとの交差位置で停止することになる。
一方、第一縦切離線20にはシール体のような阻害層は設けられていないため、第一縦切離線20に沿った縦方向の破断は進行していく。その結果、第一縦切離線20と第二縦切離線22とで、破断距離に差が生じることになる。この破断距離の差に起因して、第一縦切離線20周辺には、第二縦切離線側に向かう横方向の力が生じ、破断のために加える縦方向の力は、斜め方向(図示例では左上から右下に向かう方向)の力、換言すれば、縦方向成分と横方向成分が混在した力となる。この斜め方向の力は、第一縦切離線20に沿った破断が進行するにつれ、徐々に横方向成分が増加する。そして、この斜め方向の力を受けた状態で、第一縦切離線20に沿った破断が横切離線18に到達すると、当該斜め方向の力により、第一縦切離線20に沿った破断から横切離線18に沿った破断にスムーズに移行される(図3(c))。ここで、横切離線18に沿った破断に移行した時点において、帯部26は、シール体24周辺部位を介して離脱部16と繋がったままとなっている。したがって、帯部26を引っ張れば、横切離線18に沿った破断を進行させることができる。換言すれば、ユーザは、最初に帯部26(摘み部28)を把持した後、把持位置を変更しなくても、そのままの状態で、横切離線18に沿った破断を進行させることができる。そして、横切離線18に沿った破断を一周させれば、離脱部16が本体部14から完全に切り離される。
以上の説明から明らかなとおり、本実施形態では、略L字形状のシール体24により、第二縦切離線22に沿った破断の縦方向への進行、および、当該破断から派生する派生破断の周方向への進行の両方が阻害される。その結果、第二縦切離線22に沿った破断は、横切離線18の手前、換言すれば、離脱部内において確実に停止することになる。そして、これにより、二つの縦切離線20,22の間に形成される帯部26が、離脱部16から完全離脱することなく残存する。そして、帯部26が残存することにより、当該帯部26(摘み部28)を保持した状態のまま、横切離線18に沿った破断を実行することができる。換言すれば、離脱部16の切り離し作業において、ユーザは保持位置を変える必要がなく、ワンステップで離脱部16を切り離すことができる。また、第二縦切離線22から生じる破断が横切離線の手前位置で停止することにより、第一縦切離線20に沿った破断位置近傍には、斜め方向の力が働くことになる。この斜め方向の力により、第一縦切離線20に沿った縦方向の破断から、横切離線18に沿った横方向の破断への移行がスムーズに行える。そして、これにより、第一縦切離線20に沿った破断が横切離線18を越えて本体部まで進行するといった不具合などが効果的に防止される。
なお、既述したとおり、本実施系形態では、離脱部16の切り離し作業を右手で行うことを想定して、第二縦切離線22を第一縦切離線20の右側に配置している。かかる配置とした場合、第二縦切離線22から生じる破断が停止した際に、左奥側から右手前側に向かう斜め方向の力が発生することになる(図3(b)参照)。この斜め方向の力の向きと、ユーザによる帯部26の引っ張りの向きと、が拮抗すると、第一縦切離線20に沿った破断から横切離線18に沿った破断へのスムーズな移行は実現できない。しかし、右手で帯部26を手前方向に引っ張る場合には、当該引っ張りの向きは無意識のうちに右寄りになりやすく、左奥側から右手前側に向かう略円弧状の力と拮抗することはない。その結果、第一縦切離線20に沿った破断から横切離線18に沿った破断へスムーズに移行できる。なお、当然ながら、帯部26を左手で引っ張ることを想定しているのであれば、第二縦切離線22を第一切離線の左側に配置すればよい。
また、上述した実施形態は、一例であり、第二縦切離線22の破断を横切離線18の手前位置で確実に停止させることができるのであれば、適宜、各構成を変更してもよい。
例えば、フィルムシート12の表面に貼着されるシール体24の形状は、第二縦切離線22に沿った破断の横切離線に近づく方向への進行、および、第二縦切離線22に沿った破断から派生する派生破断の第一縦切離線20に近づく方向への進行、の両方を確実に阻害できるのであれば、略L字状以外の形状でもよい。例えば、図4(a)に図示するように、第二縦切離線22を跨ぎ、かつ、第一縦切離線20に近づくほど離脱部16の上端に近づくような端部24sを備えたシール体24を用いてもよい。この場合、第二縦切離線22に沿った破断が、シール体24の端部24sに到達した時点で、第二縦切離線22に沿った破断の進行、および、派生破断の進行の両方が阻害される。
また、使用するシール体24は複数であってもよい。例えば、図4(b)に図示するように、第二縦切離線22を跨ぐ第一シール体24aと、第二縦切離線22と第一縦切離線20との間に貼着される第二シール体24bと、を用いてもよい。この場合において、第二シール体24bは、第一シール体24aと第二縦切離線22との交点Pから周方向に延ばした仮想上の線と交差するような位置に貼着されることが望ましい。
なお、この図4(a)や図4(b)のようなシール体24を用いた場合であっても、上述の実施形態と同様に、横切離線18の手前位置で第二縦切離線22から生じた破断の進行を確実に停止させることができる。その結果、ワンステップで離脱部16を切り離すことができ、離脱部16の切り離し作業を簡易化できる。
また、縦切離線20,22の形状も適宜、変更可能である。例えば、上述した実施形態では、第一縦切離線20を横切離線18に略直交させているが、実際には、第一縦切離線20は、第二縦切離線側における当該第一縦切離線20と横切離線18とが成す角度が鈍角となるような形状であることが望ましい。例えば、図5(a)に図示するように、第一縦切離線20および第二縦切離線22を傾斜した形状としてもよい。第一縦切離線20を傾斜させ、第二縦切離線側における当該第一縦切離線20と横切離線18との交角αを鈍角とすることにより、当該第一縦切離線20に沿った破断から横切離線18に沿った破断へと、よりスムーズに移行できる。
また、図5(b)に図示するように、第一縦切離線20の終端を、横切離線18に接する略円弧状としてもよい。換言すれば、第一縦切離線20と横切離線18とを接続する略円弧状の切離線20aを設けてもよい。かかる構成とすることで、第二縦切離線側における第一縦切離線20と横切離線18との交角αが鈍角となり、第一縦切離線20に沿った破断から横切離線18に沿った破断へよりスムーズに移行できる。なお、この略円弧状の切離線20aを設ける場合は、その半径は、交点Pから第一縦切離線20までの距離Dとほぼ同じにすることが望ましい。
また、これまでの説明では、第二縦切離線22は、横切離線18まで延びる切離線としているが、シール体24の端部まで破断を進行させることができるのであれば、第二縦切離線22は、横切離線18に到達していなくてもよい。例えば、図5(a)に図示するように、第二縦切離線22をシール体24の貼着位置で途絶えさせてもよい。また、図5(b)に図示するように、第二縦切離線22がシール体24の手前で途絶えていてもよい。
さらに、第一縦切離線20および第二縦切離線22は、離脱部16の端部以外の位置から開始されてもよい。例えば、図6に図示するように、離脱部16内に切り込み40を形成し、当該切り込み40の周方向両端から第一縦切離線20および第二縦切離線22を形成するようにしてもよい。この場合、当該切り込み40は、破断が開始する切離開始端部として機能する。離脱部16を切り離す場合、ユーザは、まず、当該切り込み40により形成される摘み部28を把持し、帯部26を手前方向に引っ張ればよい。なお、この切り込み40は、周方向に幅を持っていれば(換言すれば、軸方向に対して傾斜した切り込みであれば)、その大きさや形状は特に限定されない。また、切り込み40は、離脱部16内であれば、形成位置も特に限定されない。ただし、通常、離脱部16の上部は、キャップ体104の上面に密着するべく内側に折り曲げられるが、切り込み24は、図6に図示するように、この離脱部16上部の折り曲げ線42近傍に形成されることが望ましい。
また、以上の説明から明らかなように、右手を使用する場合と、左手を使用する場合とで、第一縦切離線20と第二縦切離線22との配置関係が異なってくる。そこで、右利きのユーザ、および、左利きのユーザのいずれであっても、離脱部16の切り離し作業が容易にできるように、図7に図示するように、一つの第二縦切離線22の両側に一つずつ、合計二つの第一縦切離線20を設けてもよい。図7の図示例では、一つの離脱部16に、第二縦切離線22と、当該第二縦切離線22の左側に配置された右手用第一縦切離線20Rと、当該第二縦切離線22の右側に配置された左手用第一縦切離線20Lと、が形成されている。別の見方をすれば、第二縦切離線22の左側には右手用帯部26Rが、第二縦切離線22の右側には左手用帯部26Lが、それぞれ、形成されている。
また、第二縦切離線22上には、当該第二縦切離線22に沿った破断を、横切離線18の手前位置で停止させるシール体24が貼着されている。このシール体24は、第二縦切離線22にから生じる破断について、縦方向への進行、左横方向(右手用第一縦切離線20Rに近づく方向)への進行、および、右横方向(左手用第一縦切離線20Lに近づく方向)への進行を阻害でき得る形状であれば、いかなる形状であってもよい。したがって、例えば、図7に図示するような第二縦切離線22を跨ぐ略U字形状でもよい。また、図8(a)に図示するような第二縦切離線22を跨ぐ略円弧部24cを有するような形状、図8(b)に図示するような第二縦切離線22を跨ぐ略V字状部24dを有するような形状のシール体24であってもよい。なお、当然ながら、図7、図8に例示されたシール体24の形状は、右手専用の包装ラベル(すなわち、図1〜図6に図示されたような包装ラベル)や左手専用の包装ラベルなどに用いられてもよい。
かかる構成の包装ラベルにおいて、右利きユーザが離脱部16の切り離しを実行する際には、右手で右手用帯部26Rを把持して、当該右手用帯部26Rを手前に引っ張ればよい。この引っ張り動作により、右手用第一縦切離線20Rおよび第二縦切離線22に沿った破断が開始される。第二縦切離線22に沿った破断は、シール体24に到達すると、縦方向への進行および左横方向への進行(派生破断の進行)が阻害される。その結果、右手用第一縦切離線20Rの破断位置近傍には、左上から右下に向かう斜め方向の力が生じる。この斜め方向の力の向きは、右手で行う引っ張りの向きとほぼ同じである。したがって、斜め方向の力と右手での引っ張り力とが拮抗することはなく、当該斜め方向の力により横切離線18に沿った破断にスムーズに移行できる。
同様に、左利きユーザが離脱部16の切り離しを実行する際には、左手で左手用帯部26Lを把持して、当該左手用帯部26Lを手前に引っ張ればよい。この引っ張り動作により、左手用第一縦切離線20Lおよび第二縦切離線22に沿った破断が開始される。第二縦切離線22に沿った破断は、シール体24に到達すると、縦方向への進行および右横方向への進行(派生破断の進行)が阻害される。その結果、左手用第一縦切離線20Lの破断位置近傍には、右上から左下に向かう斜め方向の力が働く。この斜め方向の力の向きは、左手で行う引っ張りの向きとほぼ同じである。したがって、斜め方向の力と左手での引っ張り力とが拮抗することはなく、当該斜め方向の力により横切離線18に沿った破断にスムーズに移行できる。
なお、一つの離脱部16に、右手用帯部26Rおよび左手用帯部26Lの両方を設けた場合、いずれの帯部26R,26Lを用いて離脱部16の切り離しを行うべきか、ユーザが分からない場合がある。また、右手と左手とを間違った場合、例えば、左手で右手用帯部26Rを引っ張った場合には、第一縦切離線20に沿った破断から横切離線18に沿った破断への移行がスムーズに行われない恐れがある。そこで、一つの離脱部16に右手用帯部26Rおよび左手用帯部26Lの両方を設ける場合は、図7に図示するように、シール体24やフィルムシート12などに、各帯部26R,26Lが、左右のいずれの手に適しているかを示す文字列や図柄などをガイド29として印刷しておくことが望ましい。
ところで、これまでの説明では、シール体24を離脱部16(フィルムシート12)の表面に貼着する場合のみを説明しているが、シール体24は、離脱部16の裏面に貼着されてもよい。離脱部16の裏面に貼着する場合、フィルムシート12に印刷された図柄の一部がシール体24で隠れることがないため、デザインの自由度が向上する。
ただし、シール体24をフィルムシート12の裏面に貼着する場合は、シール体24の粘着力を、十分に強くしておくことが望ましい。すなわち、ユーザは、帯部26を手前方向に引っ張ることで縦切離線20,22に沿った破断を生じさせるが、フィルムシート12の裏面にシール体24が貼着されている場合には、この引っ張り力は、シール体24と帯部26とを引き剥がす方向の力となる。したがって、フィルムシート12の裏面にシール体24を貼着する場合は、ユーザにより付加される帯部26の引っ張り力に抗して、当該シール体24が帯部26に残存できる程度の粘着力を持たせることが望ましい。
また、シール体24をフィルムシート12の裏面に貼着する場合、当該シール体24は、少なくとも、第二縦切離線22に沿った破断の縦方向への進行が阻害でき得る形状、例えば、図9(a)に図示するような第二縦切離線22を跨ぐ横一文字形状などであってもよい。換言すれば、シール体24をフィルムシート12の裏面に貼着する場合、当該シール体24は、第二縦切離線22から派生して横方向に進行する派生破断は阻害できなくてもよい。この理由について、図9(b)、図9(c)を用いて説明する。
図9(b)、図9(c)は、いずれも、図9(a)における概略A−A端面図であり、図9(b)はフィルムシート12の裏面に、図9(c)はフィルムシート12の表面に、シール体24を貼着した状態を示している。
これまで説明したとおり、第二縦切離線22に沿った破断は、帯部26を手前方向(図8における右方向)に引っ張ることで実現されている。このとき、シール体24の一部は、帯部26以外の部位に貼着されており、帯部26は、当該引っ張り力に抗して、その場に留まろうとする。ここで、シール体24が帯部26の表面に貼着されていると、帯部26は、手前方向に向かう引っ張り力によりシール体24に押し付けられることになる(図9(c)参照)。その結果、シール体24に沿った横方向の破断(派生破断)が生じやすい。そこで、表面にシール体24を貼着する場合には、シール体24の形状を、当該派生破断の進行をも阻害でき得る形状としている(図1〜図8参照)。一方、フィルムシート12の裏面にシール体24を貼着した場合には、帯部26を手前方向に引っ張っても、シール体24は帯部26より奥側に位置しているため、帯部26がシール体24に押し付けられることはない(図9(b)参照)。その結果、シール体24に沿った横方向の破断(派生破断)が生じにくくなる。したがって、シール体24をフィルムシート12の裏面に貼着する場合には、当該シール体24は、第二縦切離線22に沿った破断の縦方向への進行が阻害でき得るのであればよく、派生破断の進行は必ずしも阻害できなくてもよい。
ここで、これまでの説明では、フィルムシート12に貼着されるシール体を阻害層として用いた例を挙げているが、第二縦切離線22に沿った破断の進行を阻害でき得るのであれば、他の部材を用いて阻害層を形成してもよい。例えば、フィルムシート12に塗料を塗布して形成される塗膜層を阻害層として用いてもよい。阻害層として用いられる塗膜層は、図1〜図9に図示したシール体24と同様に、横切離線18の手前位置において第二縦切離線22を跨ぐのであれば、略L字状、略U字状、略V字状、略凹円弧状、傾斜線状など、様々な形状を採ることができる。また、塗膜層とシール体とを組み合わせて阻害層を構成してもよく、例えば、略L字の縦線部分をシール体で、横線部分を塗膜層で構成するなどしてもよい。さらに、フィルムシート12の裏面に塗膜層を形成するのであれば、塗膜層は、横切離線18の手前位置において第二縦切離線22を跨ぐ横一文字形状であってもよい。
なお、阻害層として機能する塗膜層は、例えば、シルクスクリーン印刷などの公知技術を利用することで形成できる。この塗膜層の膜厚は、特に限定されないが、例えば、5〜50μm程度とすることが望ましい。また、紫外線または電子線硬化型インキや、二液硬化型インキを用いれば、強靭な塗膜層を得ることができ、より確実に第二縦切離線22から生じる破断の進行を阻害できる。
さらに、別の形態として、図10に図示するように、フィルムシート12の両端の接合部分であるセンターシール部30を阻害層の一部として用いてもよい。すなわち、容器全体を覆う筒状のフィルムシート12は、帯状のフィルムシート12の両端を重ね合わせて接合することで形成される。この接合部分であるセンターシール部30は、破断の進行を阻害することができる程度の強度を備えた接着層32が存在している。そこで、図10に図示するように、センターシール部30の両側に第一縦切離線20および第二縦切離線22を形成し、センターシール部30で第二縦切離線22から派生する派生破断の横方向(第一縦切離線20に近づく方向)への進行を阻害するようにしてもよい。なお、このとき、第二縦切離線22に沿った破断の縦方向(横切離線18に近づく方向)への進行は、当該第二縦切離線22を跨ぐように配置されたシール体24や塗膜層(図示せず)で阻害すればよい。また、互いに接合されるフィルムシート12の両端12a,12bのうち外側(表側)になる端部12aの近傍に第一縦切離線20を、内側になる端部12bの近傍に第二縦切離線22を形成することが望ましい。この場合、接着層32だけでなく、外側になる端部12aも、派生破断の進行を阻害する阻害層として機能するため、第二縦切離線22から生じる破断をより確実に停止させることができる。
次に、これまで説明した包装ラベル10の製造の流れについて図11および図12を用いて簡単に説明する。包装ラベル10を形成する場合は、まず、帯状のフィルムシート12fの幅方向両端を重ね合わせて接合し、長尺な筒状のフィルムシート12を形成する(図11(a))。続いて、この筒状フィルムシート12に、横切離線18、第一縦切離線20、および、第二縦切離線22を形成する。このとき、フィルムシート両端の接合部分であるセンターシール部30を阻害層の一部として用いるのであれば、第一縦切離線20および第二縦切離線22は、センターシール部30の両側に形成する。
切離線18,20,22が形成できれば、続いて、シール体24を貼着、または、塗料を塗布して阻害層を形成する(図11(b))。阻害層が形成できれば、続いて、筒状フィルムシート12を所定の長さ、すなわち、被覆対象である容器の高さに応じた長さに順次、切断していく(図12(a))。そして、切断して得られた一つの筒状フィルムシート12を、一つずつ、容器100に挿入し、当該筒状フィルムシート12を加熱して熱収縮させれば、包装ラベル10が完成する(図12(b))。
ここで、従来では、フィルムシート12が熱収縮することにより、二つの縦切離線20,22の間隔などが変形し、帯部26の幅が小さくなったり、不均一になったりする場合があった。しかし、本実施形態によれば、熱収縮率の小さいシール体24などが阻害層として帯部26周辺に配置されている。この熱収縮率の小さい阻害層の存在により、帯部26周辺の過度な変形が防止される。
なお、ここで説明した製造方法も一例であり、適宜、その工程の順番等を変えてもよい。また、フィルムシート12を筒状に形成した後に容器に挿入させるのではなく、帯状のフィルムシート12fを、直接、容器に巻きつけて、筒状にしてもよい。すなわち、図13に図示するように、帯状フィルムシート12fに、切離線18,20,22を形成するとともに、シール体24を貼着するなどして阻害層を形成する。そして、阻害層が形成された帯状のフィルムシート12fを、所定の長さ、すなわち、容器100の周方向長さに応じた長さに切断し、これを容器100に巻き付ける。そして帯状のフィルムシート12fの周方向両端12a,12bを接着剤で接合した後、過熱し、収縮させる。かかる製造方法によれば、加熱工程の直前までフィルムシート12は帯状であるため、フィルムシート12の裏面へのシール体24の貼着や塗膜層形成が容易に行える。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本実施形態には以下に付記して示す発明が含まれる。
[付記]
1.被収容物を収容する胴部および開閉自在のキャップ体を備えた容器を包装する包装ラベルであって、
前記容器の外周囲に装着されるフィルムシートであって、本体部および当該本体部から切り離し除去される離脱部を備えるフィルムシートと、
前記フィルムシートに形成され、前記本体部と離脱部とを区切るべく周方向に延びる横切離線と、
前記離脱部の端部、または、離脱部内において周方向に幅を持って形成された切り込みである切離開始端部と、
前記フィルムシートの離脱部に形成され、前記切離開始端部から前記横切離線まで延びる第一縦切離線と、
前記フィルムシートの離脱部に形成され、前記第一縦切離線と離間して設けられるとともに前記切離開始端部から延びる第二縦切離線と、
前記フィルムシートの裏面に設けられ、前記第二縦切離線に沿った破断が横切離線に達する前に当該破断と干渉することで当該破断の進行を阻害するとともに前記第一縦切離線に沿った破断の横切離線までの進行を許容するシール体または塗膜層であって、前記第二縦切離線または第二縦切離線の延長線を跨ぐ第一端部を有するシール体または塗膜層と、
を備えることを特徴とする包装ラベル。
2.被収容物を収容する胴部および開閉自在のキャップ体を備えた容器を包装する包装ラベルであって、
前記容器の外周囲に装着されるフィルムシートであって、本体部および当該本体部から切り離し除去される離脱部を備えるフィルムシートと、
前記フィルムシートに形成され、前記本体部と離脱部とを区切るべく周方向に延びる横切離線と、
前記離脱部の端部、または、離脱部内において周方向に幅を持って形成された切り込みである切離開始端部と、
前記フィルムシートの離脱部に形成され、前記切離開始端部から前記横切離線まで延びる第一縦切離線と、
前記フィルムシートの離脱部に形成され、前記第一縦切離線と離間して設けられるとともに前記切離開始端部から延びる第二縦切離線と、
前記フィルムシートの表面および裏面の少なくとも一方に形成される層であって、少なくとも前記第二縦切離線に沿った破断が横切離線に達する前に当該破断と干渉することで当該破断の進行を阻害するとともに、前記第一縦切離線に沿った破断の横切離線までの進行を許容する阻害層と、
を備え、
前記阻害層は、フィルムシートの両端を重ねて接合した接合部を含む
ことを特徴とする包装ラベル。
3.2に記載の包装ラベルであって、
前記阻害層は、第二縦切離線または第二縦切離線の延長線を跨ぐ第一端部を備えたシール体または塗膜層と、第一縦切離線および第二縦切離線の間に位置する接合部と、を備えることを特徴とする包装ラベル。
本発明の実施形態であるラベル付容器を示す概略斜視図である。 包装ラベルの離脱部周辺の概略側面図である。 離脱部切り離しの様子を示す図である。 他の包装ラベルの離脱部周辺の概略側面図である。 他の包装ラベルの離脱部周辺の概略側面図である。 他の包装ラベルの離脱部周辺の概略斜視図である。 他の包装ラベルの離脱部周辺の概略側面図である。 他の包装ラベルの離脱部周辺の概略側面図である。 (a)は他の包装ラベルの離脱部周辺の概略側面図であり、(b)はシール体を裏面に貼着した際の、(c)はシール体を表面に貼着した際の、概略A−A断面図である。 (a)は他の包装ラベルの離脱部周辺の概略側面図であり、(b)は(a)における概略B−B端面図である。 包装ラベルの製造の流れを示す図である。 包装ラベルの製造の流れを示す図である。 包装ラベルの他の製造の流れを示す図である。
符号の説明
10 包装ラベル、12 フィルムシート、14 本体部、16 離脱部、18 横切離線、20 第一縦切離線、22 第二縦切離線、24 シール体、26 帯部、30 センターシール部、32 接着層、40 切り込み、100 容器、102 胴部、104 キャップ体。

Claims (11)

  1. 被収容物を収容する胴部および開閉自在のキャップ体を備えた容器を包装する包装ラベルであって、
    前記容器の外周囲に装着されるフィルムシートであって、本体部および当該本体部から切り離し除去される離脱部を備えるフィルムシートと、
    前記フィルムシートに形成され、前記本体部と離脱部とを区切るべく周方向に延びる横切離線と、
    前記離脱部の端部、または、離脱部内において周方向に幅を持って形成された切り込みである切離開始端部と、
    前記フィルムシートの離脱部に形成され、前記切離開始端部から前記横切離線まで延びる第一縦切離線と、
    前記フィルムシートの離脱部に形成され、前記第一縦切離線と離間して設けられるとともに前記切離開始端部から延びる第二縦切離線と、
    前記フィルムシートの表面および裏面の少なくとも一方に形成される層であって、少なくとも前記第二縦切離線に沿った破断が横切離線に達する前に当該破断と干渉することで当該破断の進行を阻害するとともに、前記第一縦切離線に沿った破断の横切離線までの進行を許容する阻害層と、
    を備えることを特徴とする包装ラベル。
  2. 請求項1に記載の包装ラベルであって、
    前記阻害層は、前記フィルムシートの表面に貼着されたシール体であって、前記第二縦切離線に沿った破断の横切離線に近づく方向への進行、および、前記第二縦切離線に沿った破断が当該シール体と干渉することにより派生する前記第一縦切離線に近づく方向への破断である派生破断の進行を、各破断と干渉することで阻害するシール体であることを特徴とする包装ラベル。
  3. 請求項2に記載の包装ラベルであって、
    前記シール体は、
    前記第二縦切離線または前記第二縦切離線の延長線に交差する第一端部と、
    前記第一縦切離線と前記第二縦切離線との間に位置するとともに、前記第二縦切離線または前記第二縦切離線の延長線と、前記第一端部との交点から周方向に延ばした線と交差する第二端部と、
    を備えることを特徴とする包装ラベル。
  4. 請求項2に記載の包装ラベルであって、
    前記シール体は、前記第二縦切離線または前記第二縦切離線の延長線を跨ぐとともに前記第一縦切離線に近づくほど前記切離開始端部に近づく端部を備えることを特徴とする包装ラベル。
  5. 請求項2に記載の包装ラベルであって、
    前記シール体は、前記第二縦切離線または前記第二縦切離線の延長線を跨ぐ凹円弧状部、略U字状部、略V字状部のいずれかを備えることを特徴とする包装ラベル。
  6. 請求項5に記載の包装ラベルであって、
    前記第一縦切離線は、前記第二縦切離線の両側に一つずつ形成されていることを特徴とする包装ラベル。
  7. 請求項2から6のいずれか1項に記載の包装ラベルであって、
    前記シール体は、前記第二縦切離線または前記第二縦切離線の延長線と当該シール体との交点から前記横切離線までの距離が、当該交点から前記第一縦切離線までの距離の0.1倍から2倍となる位置に貼着されることを特徴とする包装ラベル。
  8. 請求項7に記載の包装ラベルであって、
    前記シール体は、前記交点から前記横切離線までの距離が、前記交点から前記第一縦切離線までの距離とほぼ等しくなるような位置に貼着されることを特徴とする包装ラベル。
  9. 請求項2から8のいずれか1項に記載の包装ラベルであって、
    前記第一縦切離線は、前記第二縦切離線側における当該第一縦切離線と前記横切離線との交角が鈍角となるような形状であることを特徴とする包装ラベル。
  10. 請求項9に記載の包装ラベルであって、
    前記第一縦切離線は、前記横切離線に達する略円弧状の切離線を有することを特徴とする包装ラベル。
  11. 被収容物を収容する胴部および当該開閉自在のキャップ体を備えた容器を包装ラベルで包装したラベル付容器であって、
    前記包装ラベルは、
    前記容器の外周囲に装着されるフィルムシートであって、前記胴部を覆う本体部、および、前記キャップ体を覆うとともに当該キャップ体の開封作業時に前記本体部から切り離し除去される離脱部を備えるフィルムシートと、
    前記フィルムシートに形成され、前記本体部と離脱部とを区切るべく周方向に延びる横切離線と、
    前記離脱部の端部、または、離脱部内において周方向に幅を持って形成された切り込みである切離開始端部と、
    前記フィルムシートの離脱部に形成され、前記切離開始端部から前記横切離線まで延びる第一縦切離線と、
    前記フィルムシートの離脱部に形成され、前記第一縦切離線と離間して設けられるとともに前記切離開始端部から延びる第二縦切離線と、
    前記フィルムシートの表面および裏面の少なくとも一方に形成される層であって、少なくとも前記第二縦切離線に沿った破断が前記横切離線に達する前に当該破断と干渉することで当該破断の進行を阻害するとともに、前記第一縦切離線に沿った破断の前記横切離線までの進行を許容する阻害層と、
    を備えることを特徴とするラベル付容器。
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