JP6288406B2 - 包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、プレススルーパック包装体のように、硬質で一定の形状を保つ収容物を収容する包装袋に関する。
従来から、シート材の両端を互いに接合して筒状体を形成し、さらに、この筒状体の開口端を接合して構成される包装袋、例えば、ピロータイプの包装袋等が広く知られている。かかる包装袋の中には、厚みのある物品を収容するために、幅方向端部のシート材を内側に折り込んで、ガゼット部を形成したものもある。ガゼット部を有する包装袋は、厚みのある製品や、複数の製品を厚み方向に積層した製品群の包装に特に適している。
ところで、包装袋に収容される製品の中には、硬質で一定の形状を保つものも多い。例えば、錠剤や薬品カプセルを基台シート上に一粒ずつ包装したプレススルーパック包装体(以下「PTP包装体」という)は、上述したピロータイプの包装袋に、厚み方向に積層して包装されることが多い。このPTP包装体の基台シートは、硬質樹脂シートに、アルミニウム箔等を施したもので、一定の形状を保つ程度に硬質である。また、PTP包装体の他にも、プラスチックや厚紙、金属等からなる、ある程度の剛性を有した製品が、ピロータイプの包装袋に包装されることがある。
こうした硬質で一定の形状を保つ収容物は、その形状(高さや幅)を変更することが難しいため、当該収容物を包装袋から取り出す際には、包装袋を高さ全体、または、幅全体に裂いて、当該収容物の高さまたは幅より大きい取り出し開口を形成する必要がある。そこで、従来から、包装袋を高さ方向に裂く縦裂き、または、幅方向に裂く横裂きが容易にできるように、包装袋の端部に切り口などを設ける構成が多用されている。
特開2011−251729号公報 特開平8−2536号公報 特開2000−112359号公報 特開2002−234084号公報
しかし、かかる構成では、十分な開口を形成できないことが多かった。例えば、包装袋の一部を縦方向に裂いて切り取る縦裂きでは、切り取られるべき包装袋の一部が、縦方向に進む過程で、PTP包装体等の収容物と干渉してしまい、縦方向への更なる進行が阻害されることが多かった。この場合、縦裂きが途中で止まってしまう、あるいは、横方向に大きくそれて高さ途中で包装袋の一部が裂け切れるため、十分な大きさの開口が得られない。
また、包装袋を横方向に裂く横裂きでは、横方向に裂く過程で、裂け目が包装袋の背貼部に当たってしまい、横方向への更なる進行が阻害されることが多かった。この場合でも、やはり、横裂きが途中で止まってしまうため、十分な大きさの開口が得られなかった。
そこで、より簡易に包装袋を開封するための技術が従来から多数提案されている。例えば、特許文献1には、PTP包装体を収容する包装袋の背貼部に開封開始部となる複数の傷痕を形成し、当該背貼部から横方向(幅方向)に裂いていく横裂きの技術が開示されている。しかし、かかる技術は、開封時に、背貼部を起こして摘まむことを前提としている。一方、PTP包装体等を収容する包装袋の多くは、包装袋内での収容物の動きを低減するために、包装袋が収容物に密着し、包装袋にたわみが生じない程度の大きさに形成されていることが多い。この場合、包装袋は、開封前の状態では、殆ど変形することができないため、背貼部を起こして摘まむことは困難であった。なお、特許文献2−4には、包装袋に、シールラベルを貼着するための技術が開示されているものの、開封性向上に関する記載はない。
つまり、従来、包装袋を高さ全体に亘って切り裂くことができる技術はなかった。そこで、本発明では、より簡易に、高さ全体に亘って切り裂くことができる包装袋を提供することを目的とする。
本発明の包装袋は、硬質で一定の形状を保つ収容物をシート材のたるみが出来ない程度の密着性をもって収容し、前記シート材の裂け方向をガイドするミシン目を有さない包装袋であって、筒状に接合したシート材の幅方向両端を内側に折り込むことで構成されるガゼット部と、前記筒状に接合したシート材の開口端を接合することで構成される少なくとも一つの端縁接合部と、その設置個所における前記シート材の裂けを阻害する裂け阻害部であって、少なくとも前記ガゼット部内において、前記収容物の上端近傍から下端近傍に亘って存在する裂け阻害部を有し、前記裂け阻害部は、前記シート材の外表面に貼着されるシールラベルであり、前記裂け阻害部は、前記裂け阻害部の内側における前記シート材の裂けを阻害するとともに当該裂け阻害部の周縁に反った前記シート材の裂けをガイドする、ことを特徴とする。
好適な態様では、前記裂け阻害部は、さらに、前記ガゼット部のうち、内側に折り込まれた状態から前記収容物の厚みに応じて略三角状に広がる拡大部にも設置される。他の好適な態様では、前記裂け阻害部は、さらに、前記端縁接合部から高さ方向に進む裂けの進行を妨げて、前記ガゼット部側に誘導するべく、前記包装袋の前面および背面の一部にも設置される。
本発明によれば、少なくともガゼット部に裂け阻害部が設けられているため、包装袋の前面および背面を高さ方向に進む裂けが、収容物と干渉してガゼット部側に逸れたとしても、当該ガゼット部を横断することがなく、包装袋が高さ途中で裂け切れることが防止される。その結果、より簡易に、包装袋を高さ全体に亘って切り裂くことができる。
本発明の実施形態である包装袋の斜視図である。 他の包装袋の斜視図である。 包装袋の一部正面図である。 従来の包装袋の背面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態であるPTP包装体用の包装袋10の斜視図である。なお、以下の説明では、便宜上、包装袋10のうち、背貼部18が形成されている面を「背面14」、当該背面14に対向する面を「前面」と呼ぶ。したがって、図1は、包装袋10を背面14側から見た斜視図である。
この包装袋10は、PTP包装体を収容するための包装袋10である。PTP包装体は、周知の通り、錠剤や薬品カプセルを基台シート上に一粒ずつ包装したものである。このPTP包装体の基台シートは、塩化ビニルシート、無延伸ポリプロピレンシート、ポリエチレンテレフタレートシート等の硬質樹脂シートから構成されており、その形状を保つことが可能となっている。包装袋10には、複数のPTP包装体が、厚み方向に積層した状態で収容される。なお、ここで例示した収容物(PTP包装体)は、一例であり、本実施形態の包装袋10は、硬質で一定の形状を保つことができる物であれば、他の物品、例えば、CDケースや書籍、電子部品等のように、厚紙やプラスチック、金属等、比較的剛性の高い素材で構成される物品であってもよい。また、収容される物品は、単品でもよいし、複数であってもよい。なお、以下の説明では、PTP包装体を硬質で一定の形状を保つ収容物として説明する。
包装袋10は、一枚のシート材の両端を合掌状に重ね合わせて接合して筒状にしたうえで、当該筒状の上下に位置する一対の開口端を接合して封止して構成されるピロータイプの包装袋である。この包装袋10の背面14には、シート材の両端を合掌状に接合した背貼部18が、包装袋10の上下端には端縁接合部20が、それぞれ存在する。また、包装袋10の側面には、シート材を内側に折り込んだ状態で、端縁接合部20の接合を行うことで形成されるガゼット部16が設けられている。
かかる包装袋10を構成するシート材は、通常、樹脂フィルムから構成される。シート材を構成する樹脂フィルムには、耐衝撃性、耐磨耗性、及び耐熱性など、包装袋としての基本的な性能を備えることが必要である。また、収容する製品の特性に応じた特性を有することも必要である。例えば、PTP包装体は、遮光され、ガスバリアされた状態で保管することが要求されるため、包装袋10に、当該PTP包装体を収容する場合、シート材には、遮光性、ガスバリア性が求められる。
また、背貼部18や端縁接合部20は、通常、ヒートシールにより形成されるので、シート材には、ヒートシール性も要求される。従って、シート材としては、ベースフィルム層(単層であっても複層であってもよい)と、ヒートシール性を付与するシーラント層とを有する複層シートが好適であり、さらに、ベースフィルム層とシーラント層との間、若しくはベースフィルム層が複層の場合にはその間に、遮光性やガスバリア性を付与すバリア層を設けることが好適である。
ここで、ベースフィルム層、シーラント層、及びバリア層の構成材料を例示する。なお、これら各層の積層は、慣用のラミネート法、例えば、接着剤によるドライラミネーション、熱接着性層を挟んで熱により接着させる熱ラミネーションなどにより行うことができる。
ベースフィルム層を構成するフィルムとしては、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレ−ト(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート(PC)など)、ポリオレフィン(ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)など)、ポリアミド(ナイロン−6、ナイロン−66など)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド(PI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、及びポリエーテルスルフォン(PES)等から構成される一層又は二層以上の延伸又未延伸フィルムが例示できる。
シーラント層を構成するフィルムとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、未延伸ポリプロピレン(CPP)、二軸延伸ナイロン(ON)、エチレン−オレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)及びエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等から構成される一層又は二層以上の延伸又未延伸フィルムが例示できる。
バリア層としては、アルミニウム等の金属薄膜、又は塩化ビニリデン(PVDC)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)などの樹脂フィルム、或いは任意の合成樹脂フィルム(例えば、ベースフィルム層であってもよい)に、アルミニウム、酸化アルミニウムやシリカ等の無機酸化物などを蒸着(又はスパッタリング)したフィルムが例示できる。特にアルミニウム等の金属薄膜やアルミニウム蒸着フィルムを用いた場合は、遮光性も付与されるため、より好ましい。
包装袋10は、通常、シート材のたるみが出来ない程度の密着性をもって、収容物を包める程度のサイズを有している。すなわち、包装袋10の厚み、すなわち、ガゼット部16の幅は、収容物(複数のPTP包装体の積層体)の厚みより僅かに大きい程度であり、包装袋10の幅は、収容物の幅より僅かに大きい程度である。包装袋10の高さは、収容物の高さに若干の余裕量を付加した大きさとなっている。このようにシート材のたるみが出来ない程度のサイズとするのは、包装袋10の内部でPTP包装体が動かないようにするためである。
ここで、PTP包装体の基台シートは、先に述べたとおり硬質の樹脂シートであり、一般的には殆ど変形しない(サイズが変わらない)。そのため、PTP包装体を包装袋10から取り出すためには、必ず、PTP包装体の幅または高さ分の開口が必要になる。しかし、包装袋10とPTP包装体とのサイズの差は極めて小さい。そのため、PTP包装体を包装袋10から取り出す際には、包装袋10を、幅全体または高さ全体に渡って裂いて、十分な大きさの取り出し用開口を形成する必要がある。
しかし、簡易な手順で、幅全体または高さ全体に亘って包装袋10を裂くことは、従来、困難であった。これについて図4を参照して説明する。図4は、従来の包装袋10の概略背面14図である。
従来の包装袋10の多くは、包装袋10の上端に設けられた切れ目50から縦方向(高さ方向)に裂く開封方式や、包装袋10の側端部から横方向(幅方向)に裂く開封方式が採用されていた。
上端に設けられた切れ目50から縦方向に裂く場合には、包装袋10の上端を手で摘まみながら手前下側に引っ張る。しかし、この場合、手前下側に引っ張られる包装袋10の一部が、途中で、PTP包装体100等の収容物の上端に当たることになる。PTP包装体100のように硬質の収容物の場合、破断された包装袋10の一部と当たっても、変形することなく、その形状を維持し続ける。一方、破断された包装袋10の一部は、硬質の収容物に当たると、当該収容物を避けるように、その裂け目が横方向に曲がってしまう。そして、結果として、裂け目が、包装袋10の下端にたどりつく前に、包装袋10の側端に達してしまい、包装袋10の一部が切り取られてしまう。この場合、得られる開口は、収容物に比して大幅に小さいため、そのままではPTP包装体100等の収容物を取り出すことが出来ない。そのため、ユーザは、出来上がった小さな開口をとっかかりとして、再度、縦方向に裂く必要がある。つまり、この開封方式では、ユーザは、開封のために2ステップが必要になる。
また、包装袋10の側端部から横方向に裂く場合は、背貼部18が邪魔になっていた。すなわち、かかる開封方式の場合、包装袋10は、ノッチレスフィルム、すなわち、切れ目が無くても、指で裂けるフィルムから構成される。この場合、ユーザは、包装袋10の側端を摘まんで、手前横方向に引っ張ることで、包装袋10を横方向に裂ける。しかし、幅全体に亘って裂くためには、必ず、背貼部18を通過する必要がある。この背貼部18は、シート材の両端を合掌接合した箇所であり、周辺部位よりも強度が強くなっている部位である。換言すれば、背貼部18は、周辺よりも裂けづらい部位となっている。そのため、裂け目が、背貼部18に到達すると、裂けづらい背貼部18には進まず、より裂けやすい縦方向に進んでしまっていた。その結果、幅全体に裂くことができず、十分な大きさの取り出し開口が得られなかった。
本実施形態では、こうした問題を解決するために、より簡易に開封するための構成を有している。以下、この開封用の構成について詳説する。
本実施形態の包装袋10の端縁接合部20は、当該包装袋10を高さ方向に裂いていく際の開始端となる開封端22が形成されている。開封端22は、シート材を高さ方向に裂いていくとっかかりとして機能するもので、シート材に対して機械的加工を施すことで構成される。開封端22は、例えば、略三角状の切込であるノッチや、端縁接合部20全体に亘る山切りカット、シート材に対して非貫通のミシン目や微小傷痕群、ハーフカット線等で構成される。開封端22の位置は、特に限定されないが、基本的には、端縁接合部20のうち、ガゼット部16のためのシート材の折り込み部分を裂けた位置に設けられることが望ましい。これは、シート材の折り込み部分は、シート材が四枚重なっているため、裂けが進行しにくいからである。
包装袋10のガゼット部16には、第一シールラベル30が貼着されている。第一シールラベル30としては、ポリエチレンテレフタレートやポリプロピレン等からなるフィルムや合成紙、紙基材に、剥離可能な粘着剤が塗布されたタックラベル等を用いることができる。また、第一シールラベル30は、包装袋10の形成前(シート材の折り畳みおよび接合前)の段階でシート材に貼着されてもよいし、包装袋10を形成後、当該包装袋10に収容物を収容する充填包装ラインで貼着されてもよい。いずれにしても、第一シールラベル30は、包装袋10を構成するシート材よりも易裂性が乏しく、その設置個所におけるシート材の裂けを阻害する裂け阻害部として機能する。
第一シールラベル30の形状等は、特に限定されないが、ガゼット部16のうち、収容物の高さ範囲に設けられることが望ましい。すなわち、第一シールラベル30は、収容物の上端近傍から下端近傍に亘る形状であることが望ましい。より正確に言えば、第一シールラベル30は、包装袋10を、その上端または下端から高さ方向に裂いた際に、当該上端または下端から高さ方向に進んだ後、幅方向外側に方向転換したシート材の裂けと干渉できる位置・サイズに設けられ、さらに、その高さは、収容物を取り出し可能な開口の高さ相当であることが望ましい。
次に、以上のような構成の包装袋10の開封について説明する。包装袋10を開封する場合、ユーザは、包装袋10の上端または下端に設けられた開封端22を、とっかかりとして、包装袋10を高さ方向に裂く。なお、端縁接合部20は、包装袋10の前面および背面14を構成するシート材が接合された部分であるため、当該端縁接合部20からシート材を裂けば、包装袋10の前面を進む裂けと、包装袋10の背面14を進む裂けの二本の裂けが生じる。
前面および背面14を進む裂けは、図1の太実線で示すような経路を進む。すなわち、端縁接合部20からの裂けは、包装袋10の前面、および、背面それぞれにおいて、高さ方向に進む。高さ方向に進む裂けは、収容物の上端近傍まで到達すると、当該収容物との干渉し、高さ方向に進むのが困難となる。その結果、シート材の裂けは、収容物の上端近傍で、幅方向外側に方向転換し、ガゼット部16側へと進む。ガゼット部16に到達した裂けは、当該ガゼット部16に設けられた第一シールラベル30に干渉する。第一シールラベル30は、上述した通り、シート材に比して、易裂性に乏しく、その設置個所におけるシート材の裂けを阻害する裂け阻害部として機能する。したがって、裂けは、当該第一シールラベル30を進行することは無い。当該第一シールラベル30の周縁に到達した裂けは、当該第一シールラベル30の周縁に沿うように方向転換、すなわち、高さ方向に方向転換する。
そして、包装袋10の前面を進む裂け、および、背面を進む裂けの両方が同じように進んでいくことで、最終的には、ガゼット部16の両側が高さ方向に裂けていくことになり、ガゼット部16が帯状に裂けていく。そして、結果として、収容物の高さ全体に亘る大きさの開口が得ることができ、ユーザは、簡易に収容物であるPTP包装体を取り出すことができる。
以上の説明から明らかな通り、本実施形態では、ガゼット部16に第一シールラベル30を設けているため、ガゼット部16側に逸れた裂けが、当該ガゼット部16を横断することを防止しつつ、当該裂けを高さ方向に誘導できる。その結果、ユーザは、1回の縦裂き動作という簡易な動作だけで、収容物の高さ全体に亘る大きな開口を得ることができる。
なお、上述の構成は、一例であり、ガゼット部16に、ガゼット部16側に逸れた裂けを干渉し得る第一シールラベル30を有するのであれば、その他の構成は、適宜、変更されもよい。例えば、図1では、第一シールラベル30を、高さ方向中間に近づくにつれ、幅広となる略六角形としているが、第一シールラベル30は、他の形状、例えば、図2に示すような楕円形や、長方形等であってもよい。ただし、第一シールラベル30の上端から下端までの長さは、収容物の高さとほぼ同じか、若干短い程度であることが望ましい。また、第一シールラベル30の個数は、一つに限定されず、複数であってもよい。したがって、例えば、高さ方向に長尺な第一シールラベル30を、幅方向に間隔を開けてガゼット部16内に、二つ貼着するようにしてもよい。
また、これまでの説明では、ガゼット部16のうち、収容物の厚みに応じて平らに広がった部分にのみシールラベルを設けているが、シールラベルは、他の箇所にも設けられてもよい。例えば、図2に示すように、ガゼット部16のうち、折り込まれた状態から収容物の厚みに合わせて略三角状に広がっていく拡大部16aにも第二シールラベル32を貼着してもよい。拡大部16aに第二シールラベル32を設けることで、裂けの方向が、比較的早い段階(拡大部16aと同じ高さ位置)で、幅方向に外側に逸れた場合でも、シート材が裂け切れることを防止できる。なお、この第二シールラベル32は、図2に示すように、第一シールラベル30と分離した別個のシールラベルであってもよいし、第一シールラベル30と一体化したシールラベルであってもよい。
また、別の形態として、図3に示すように、包装袋10の前面12および背面14のいずれか、又は両方に、第三シールラベル34を設けてもよい。図3は、包装袋10の概略正面図である。この第三シールラベル34は、端縁接合部20から高さ方向に進む裂けを第一シールラベル30に確実に誘導するためのシールラベルである。第三シールラベル34は、裂けを第一シールラベル30に誘導できるのであれば、その形状や個数は特に限定されない。したがって、例えば、図3に示すように、第三シールラベル34として、包装袋10の幅と同じか僅かに小さい幅を有するシールラベルを、包装袋10の前面12および背面14のいずれか、又は両方のうち、収容物の高さ方向端部近傍に貼着してもよい。また、別の形態として、第三シールラベル34aとして、包装袋10の前面12および背面14のいずれか、又は両方のうち、包装袋10の上端角部近傍にシールラベルを貼着してもよい。上端角部近傍に貼着した第三シールラベル34aによれば、比較的早い段階(拡大部16aと同じ高さ位置)で、幅方向に外側に逸れた場合でも、シート材が裂け切れることを防止して、適切に第一シールラベル30に誘導することができる。なお、第三シールラベル34,34aの形状は、図3に示すような略三角状等の他、長方形や楕円等であってもよい。端縁接合部20から高さ方向に進む裂けは、進行の過程で、この第三シールラベル34,34aと干渉し、当該第三シールラベル34,34aの周縁に沿った方向、すなわちガゼット部16側へとガイドされる。
上述した第一シールラベル30、第二シールラベル32、及び第三シールラベル34,34aは意図しない裂けを防止して、想定する好適な開封形態に誘導するために用いるものであるが、それに加えて次のような効果も期待できる。
即ち、これらシールラベルに収容物の情報を印刷しておけば、シート材に当該情報を印刷する必要が無くなるため、シート材を様々な収容物に対して共通に用いることができる。従って、少量多品種用の包装袋10として機能させることができる。また、医薬品等の収容物の場合は収容物の誤認を確実に防止することが必要となるが、医薬品の種類や容量等に応じてシールラベルの色を変えておけば、各情報を細かく読んで認識しなくとも一見して判別することが可能となり、誤認を効果的に防止することができる。
さらに、例えば第一シールラベル30や包装袋10の上端角部近傍に貼着された第三シールラベル34aは、商品の取り出し等のときに把持したり、開封時に摘んだりする位置に貼着されているため、シールラベルに、凹凸等のエンボス加工を設けたり、マット剤(無機粒子や樹脂粒子等)とバインダーを主成分とする塗布液もしくはインキを塗布する等して、滑り止め加工を施しておけば、開封や取出し等の作業性を向上させることができる。
また、これまでの説明では、シート材の裂けを阻害する裂け阻害部として、シールラベルを用いる例を説明したが、シート材の裂けを阻害できるのであれば、他の構成を用いてもよい。例えば、シールラベルの貼着に替えて、包装袋10を構成するシート材に部分的にコーティングを施すようにしてもよい。すなわち、ガゼット部16や包装袋10の前面や背面14の一部等、シート材の裂けを阻害したい箇所を、印刷や塗布等の技術で、樹脂等からなるコーティング材料で覆い、当該個所のみを裂けにくくしてもよい。また、別の形態として、シート材の構成そのものを、部分的に変更するようにしてもよい。例えば、シート材は、通常、複数のフィルムを積層した多層構造であることが多い。このシート材を構成する複数の層のうち、一部の層において、シート材の裂けを阻害したい個所にのみ、裂けにくいフィルムを配置し、裂け阻害部を構成してもよい。例えば、シート材の中間層として、ガゼット部16のみ難裂性フィルムを、他の部分については、易裂性フィルムを用いるようにしてもよい。
いずれにしても、本実施形態のように、少なくとも、ガゼット部16に、シート材の裂けを阻害する機構を設けることで、高さ途中で包装袋10が裂け切れることが防止され、簡易な手順で、大きな開口を得ることができる。
10 包装袋、12 前面、14 背面、16 ガゼット部、18 背貼部、20 端縁接合部、22 開封端、30 第一シールラベル、32 第二シールラベル、34,34a 第三シールラベル、50 切れ目、100 PTP包装体。

Claims (3)

  1. 硬質で一定の形状を保つ収容物をシート材のたるみが出来ない程度の密着性をもって収容し、前記シート材の裂け方向をガイドするミシン目を有さない包装袋であって、
    筒状に接合したシート材の幅方向両端を内側に折り込むことで構成されるガゼット部と、
    前記筒状に接合したシート材の開口端を接合することで構成される少なくとも一つの端縁接合部と、
    その設置個所における前記シート材の裂けを阻害する裂け阻害部であって、少なくとも前記ガゼット部内において、前記収容物の上端近傍から下端近傍に亘って存在する裂け阻害部を有し、
    前記裂け阻害部は、前記シート材の外表面に貼着されるシールラベルであり、
    前記裂け阻害部は、前記裂け阻害部の内側における前記シート材の裂けを阻害するとともに当該裂け阻害部の周縁に反った前記シート材の裂けをガイドする、
    ことを特徴とする包装袋。
  2. 請求項1に記載の包装袋であって、
    前記裂け阻害部は、前記ガゼット部のうち、内側に折り込まれた状態から前記収容物の厚みに応じて略三角状に広がる拡大部にも設置される、ことを特徴とする包装袋。
  3. 請求項1または2に記載の包装袋であって、
    前記裂け阻害部は、さらに、前記端縁接合部から高さ方向に進む裂けの進行を妨げて、前記ガゼット部側に誘導するべく、前記包装袋の前面および背面の一部にも設置される、ことを特徴とする包装袋。
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