JP3721622B2 - 包装袋 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、菓子類を収容する包装袋に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、細く棒状とした菓子を複数本収容する包装袋として、また、小形状とした複数固の菓子を収容する包装袋として、合成樹脂製のフィルムを積層した軟質で筒状の包装袋を用い、その包装袋の両開口を封着した形態で消費者側に提供される菓子商品などがある。そして、実公平7−32456号公報などに示されているように、包装袋本体の内面に横長の台紙を貼着して袋の形状を保ち外観を整えるようしにした工夫が提案されている。さらに、包装袋を得るための包装材としては、合成樹脂製のフィルムなどを積層した積層構成を備え、その内層の一つとしてアルミ箔層を用いることでバリヤー性を有するようにする工夫も行われていた。
【0003】
しかしながら、図6に示すように、包装袋1において、包装材2を筒状としたときの両端開口それぞれを封着する場合に、その開口の径方向に対向する開口縁部を開口内方に折り入れた状態で封着し(ヒートシールなどの手段が用いられる)、封着部3のそれぞれの端部側に折り入れ部4を設けるようにした、ガセット貼りと称する形態で封着する方法を採用することがあり、そして、上述したように、包装袋の外形を保つための台紙5を封着部間方向Xの折り入れ部の間に亘って包装袋本体1aの内面に貼着しているため、さらに、前記台紙を長方形状としているため、前記台紙5の前記封着部間方向Xで対向する端部6の側縁7(封着部間方向Xに直交する方向Yで対向する側縁)がほぼ直角となり、そこに対応位置する折り入れ部4における折れ始め端8をほぼ一点にして折り線aが集中し、その折れ始め端8における局部的な変形によって内層のアルミ箔にピンホールが生じてバリヤー性が低下するという問題があった。
そこで本発明は上記事情に鑑み、ガセット貼りした包装袋において、その外形形状を保つ保形用台紙を用いながらも上記折り入れ部の折れ始め端に局部的な変形が形成されないようにすることを課題とし、アルミ箔などのバリヤー層にピンホールが生じないようにしてバリヤー性を確保することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、軟質の包装材を筒状とし両端開口それぞれを、該開口の径方向に対向する開口縁部を開口内方に折り入れた状態で封着して、封着部それぞれの端部側に折り入れ部を設け、かつ、前記封着部間方向で対向する前記折り入れ部の間に亘って保形用台紙を前記包装袋本体の内面に貼着した包装袋において、前記折り入れ部に対応する前記保形用台紙の端部を前記封着部に向けて凸にして、保形用台紙の前記端部における側縁形状を鈍角形状とし、折り入れ部における保形用台紙の端部の外側縁に対応した位置での折れ形状を封着部に向けて凸としたことを特徴とする包装袋を提供して、上記課題を解決するものである。そして、前記包装材は積層構成を有するものであって、第二成分として鉄成分を0.7〜1.7%含有するアルミ合金からなる箔を、内層の一つとすると良好である。
【0005】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明の実施の形態を図1から図5に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。なお、図6に示す従来例と構成が重複する部分は同符号を付してその説明を省略する。
即ち、本発明においては保形用台紙5の形状が従来例と異なっている。図1に示すように上記折り入れ部4に対応する保形用台紙5の端部6それぞれは封着部3に向けて凸となる円弧状の外端縁9を有する半円形状のものとされ、保形用台紙5の本体部分10において方向Yで対向する直線状縁11それぞれに前記外端縁9が緩やかに連続しており、端部6においての前記直交する方向Yで対向する側縁12それぞれの形状が鈍角形状とされている。
そして、図2は上記保形用台紙5を上記した従来例と同様に封着部間方向Xで対向する折り入れ部4の間に亘って包装袋本体1aの内面に貼着した包装袋1を示している。図示されているように、台紙5の端部6は半円形状とされて側縁12を鈍角形状としているために、その側縁12から端部6の外側縁9の先端側に対応する線状の部分を折れ始め端8として折り入れ部4が折り込まれて外側縁9に対応した位置での折れ形状を封着部3に向けて凸としており、前記折り始め端8を一点にすることなく折り線aが分散するようにしている。これによって、前記折り始め端8に局部的な変形が生じず、特に包装材2はアルミ箔を内層として有する積層構成のものとされており、前記折り始め端やその周りにピンホールが生じにくくなる。
【0006】
上記した台紙5にあってはその端部6を半円形状にしているが、本発明はこれに限定されるものではない。図3と図4はその他の例を示していて、図3に示されているように、台紙5の端部6の形状を封着部3に向けて凸となる先細りしたテーパー状として上記外側縁9の形状を略山型とし、側縁12の形状を鈍角形状にしている。そして、この台紙5が上記した例と同じように、折り入れ部4の間に亘って包装袋本体1aの内面に貼着され、端部6の外側縁9に対応した位置での折れ形状を封着部3に向けて凸として、折り始め端8を一点にすることなく側縁12から略山型状の外側縁9に沿う線状のものとし、折り線aを分散するようにしてピンホールの発生を抑えるようにしている。
同様に、台紙5の包装材2への貼り付け作業時の位置合わせを容易とするため、図1に示した台紙5の半円形状の端部6の先端を直線状に切り取った形状としてもよい。
【0007】
図5は本発明の包装袋1における包装材2の積層構成を示していて、袋外方側から、外面に粗面加工13が施され内面に印刷14が施されたポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム層15、接着剤層16、アルミ合金箔層17、接着剤層16、無延伸ポリプロピレン樹脂フィルム層18としている。その製法としては、例えば、厚み12μmのポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムの裏面にウレタン系インキにより印刷を行うとともに、表面側には粗面加工を行い(包装袋を開封する際に、その包装材の切断に方向性を生じさせないようにするために粗面加工を行っている)、その後、アルミ合金箔(17)、低密度ポリプロビレン樹脂フィルム(18)を順次ウレタン系接着剤(16)を2〜4g/m2 塗布してラミネートして得ることが可能である。また、上記保形用台紙はポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム層/紙層/無延伸ポリプロピレン樹脂フィルム層の積層構成を有しており、接着剤にて包装袋本体の内面に貼着されている。この保形用台紙の製法としては、例えば、厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムに接着剤を塗布して、保形性のある、坪量190g/m2 の紙と貼り合わせ、次いでこの紙上にシーラントの無延伸ポリプロピレンフィルムを厚さ15μmに押し出しラミネートして設けてシート状とし、これを断裁、或いは抜きにより上記形状とすることで得ることができる。
【0008】
上記包装材2におけるアルミ合金箔層17を形成するために用いられたアルミ合金箔は、アルミを第一成分とするとともに、鉄を第二成分としており、その第二成分の鉄を一定量含有するものとしている。そして、アルミ成分は99.3%以下であり、鉄成分を0.7〜1.7%含有している。このように、アルミ合金箔に第二成分としての鉄を一定量含有することでそのアルミ合金箔が延び易くなっており、包装材の局部変形に対してアルミ合金箔層が延びて展伸し、クラックやピンホールを生じさせにくくなることが確認されており、上記保形用台紙を貼着してピンホールを発生しにくくした上記包装袋においてこの層構成の包装材を使用することで、より一層ピンホールの発生を抑えるようにしている。
【0009】
つぎに、厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム、厚さ7μmのアルミ合金箔、厚さ25μmの無延伸ポリプロピレン樹脂フィルムよりなる層構成の包装材、及びその包装材に保形用台紙を貼着して製袋した包装袋での酸素透過度と水蒸気透過度とを、本発明構成の実施例と従来構成の比較例とで比較した結果を示す。なお、実施例では、包装袋においてアルミ合金箔に、鉄成分を0.7〜1.7%含むアルミ合金からなるものを採用し、保形用台紙の上記端部形状を半円形状としたものとしている。また、比較例では、包装袋においてアルミ成分を99.3%以上、鉄成分を0.7%未満としたものを採用し、保形用台紙の形状を長方形状としたものとしている。
【0010】
比較例
フィルム状態時 製袋後
酸素透過度 0.2 0.3
(cc/m224h) 44.5*
67.5*
10.0
135.0*
(*印はピンホールが確認されたことを示す)
水蒸気透過度
(g/m2・H2O) 0.2 0.3
0.2
0.3
0.3
(平均 0.3)
実施例
フィルム状態時 製袋後
酸素透過度 0.86 0.95
(cc/m224h) 0.55 0.57
0.86 0.70
0.74 0.54
0.48 0.66
0.62 0.49
(平均 0.69) (平均 0.65)
水蒸気透過度
(g/m2・H2O) 0.1 0
0.2 0
0 0.05
0.1 0.1
0 0.1
(平均 0.08) (平均 0.05)
なお、上記比較例、実施例ともに粗面加工は施されていないものである。
【0011】
上記比較例と実施例とを比較検討した結果として、保形用台紙における端部の側縁を鈍角形状とし、包装材のアルミ合金箔において第二成分として鉄を一定量含有するものを採用すること(上記実施例の構成)により酸素透過度に変化が少なく、よって、ピンホールの発生が極めて少なくバリヤー性に優れていることが判断できる。
【0012】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の包装袋は、軟質の包装材を筒状とし両端開口それぞれを、該開口の径方向に対向する開口縁部を開口内方に折り入れた状態で封着して、封着部それぞれの端部側に折り入れ部を設け、かつ、前記封着部間方向で対向する前記折り入れ部の間に亘って保形用台紙を前記包装袋本体の内面に貼着したものであり、前記折り入れ部に対応する前記保形用台紙の端部を前記封着部に向けて凸にして、保形用台紙の前記端部における側縁形状を鈍角形状とし、折り入れ部における保形用台紙の端部の外側縁に対応した位置での折れ形状を封着部に向けて凸としたことを特徴とする包装袋ものである。これによって、折り入れ部の周りにおいて、折り始め端を一点にすることなく台紙端部の側縁から端部の外側縁に沿う線状のものとし、折り線を分散するようにしてピンホールの発生を抑えるようになり、製袋の際のバリヤー性の低下を防止できるなど、実用性に優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る包装袋の保形用台紙の一例を示す説明図である。
【図2】 図1に示した保形用台紙を用いた包装袋を示す説明図である。
【図3】 保形用台紙の他の例を示す説明図である。
【図4】 図3に示す保形用台紙を用いた包装袋を示す説明図である。
【図5】 包装材の層構成を示す説明図である。
【図6】 従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…包装袋
1a…包装袋本体
2…包装材
3…封着部
4…折り入れ部
5…保形用台紙
6…端部
8…折れ始め端
9…外側縁
12…側縁
17…アルミ合金箔層
Claims (2)
- 軟質の包装材を筒状とし両端開口それぞれを、該開口の径方向に対向する開口縁部を開口内方に折り入れた状態で封着して、封着部それぞれの端部側に折り入れ部を設け、かつ、前記封着部間方向で対向する前記折り入れ部の間に亘って保形用台紙を前記包装袋本体の内面に貼着した包装袋において、 前記折り入れ部に対応する前記保形用台紙の端部を前記封着部に向けて凸にして、保形用台紙の前記端部における側縁形状を鈍角形状とし、
折り入れ部における保形用台紙の端部の外側縁に対応した位置での折れ形状を封着部に向けて凸としたことを特徴とする包装袋。 - 上記包装材は積層構成を有するものであって、第二成分として鉄成分を0.7〜1.7%含有するアルミ合金からなる箔を、内層の一つとしている請求項1に記載の包装袋。
Priority Applications (1)
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JP34756795A JP3721622B2 (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | 包装袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34756795A JP3721622B2 (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | 包装袋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09169347A JPH09169347A (ja) | 1997-06-30 |
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Family
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP34756795A Expired - Fee Related JP3721622B2 (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | 包装袋 |
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JP6288406B2 (ja) * | 2013-04-22 | 2018-03-07 | 株式会社フジシール | 包装袋 |
JP7280048B2 (ja) * | 2019-01-17 | 2023-05-23 | 株式会社フジシール | 包装体 |
-
1995
- 1995-12-18 JP JP34756795A patent/JP3721622B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
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