JP3418771B2 - 易開封性包装袋及びその製造方法 - Google Patents

易開封性包装袋及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラスチツク多層構成か
らなる開封し易い包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、切れ目を設けることにより開封を
容易にした袋としては、例えば実公昭60−13789
号に記載されているような、ビニリデンコート延伸ポリ
プロピレンフイルム等の延伸フイルムからなる外層と、
ポリエチレン等のシール用フイルムからなる内層を、接
着剤層を介して積層した構成からなる袋の外層の延伸フ
イルム層に切れ目を設けた構成の袋が知られている。
【0003】一般的に包装袋の場合には、耐熱性、ガス
バリヤー性、寸法安定性の優れた2軸延伸フイルムを表
面基材層とし内面に熱接着性樹脂層を積層した積層体か
ら構成されるのであるが、上記の袋のように、表面基材
層の延伸フイルム層に切れ目を設けた構成では、袋自体
の強度が低下する上に、延伸フイルム層に切れ目を設け
ることにより、袋の水蒸気、酸素ガス等のガスバリヤー
性が低下するという欠点があつた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、袋自
体の強度が低下せず、且つ切れ目を設けることによつて
袋の水蒸気、酸素ガス等のガスバリヤー性が低下しな
い、低価格の開封し易い包装袋及びその製造方法を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】表面基材層と、アルミニ
ウム箔層と2軸延伸プラスチックフィム層からなる中間
層と、熱接着性樹脂層とがそれぞれ接着剤層を介して積
層された積層体からなる袋の開封位置において、前記2
軸延伸プラスチックフィルム層のみに袋の両端縁間を結
ぶ連続した直線状の切れ目が形成され、前記切れ目の両
端における前記袋の熱接着部の少なくとも一方にノツチ
が設けられていることを特徴とする易開封性包装袋であ
る。
【0006】前記連続した直線状の切れ目が複数本から
なることを特徴とする上記の易開封性包装袋である。
【0007】第1給紙部から繰り出される第1フイルム
と、第2給紙部から繰り出される第2フイルムを、ドラ
イラミネーシヨン又は押出ラミネーシヨンにより積層す
る易開封性包装袋の製造方法において、前記第1フイル
ムに前記第2フイルムを積層する直前の位置にて、前記
第2フイルムに切れ目を形成し、前記第2フイルムに前
記切れ目を形成した直後に、切れ目が形成された箇所に
球状体を押圧して、切れ目の部分において前記第2フイ
ルム同士が重なり合うのを防止することを特徴とする易
開封性包装袋の製造方法である。
【0008】
【作用】表面基材層と、アルミニウム箔層と2軸延伸プ
ラスチックフィム層からなる中間層と、熱接着性樹脂層
とがそれぞれ接着剤層を介して積層された積層体からな
る袋の開封位置において、2軸延伸プラスチックフィル
ム層のみに袋の両端縁間を結ぶ連続した直線状の切れ目
を、ラミネーシヨン時に切り刃により形成して積層した
積層体を使用して、積層体の切れ目が袋の開封位置に沿
つて表裏両面に重なり合うように製袋し、切れ目を備え
た開封位置の両端の袋の熱接着部にノツチを形成するこ
とにより、ノツチ部から切れ目に沿って容易に引き裂き
開封することのできる易開封性包装袋が得られる。
【0009】
【実施例】以下、図面を引用して本発明を説明する。図
1は本発明の第1実施例の構成を示す図で、(イ)は平
面図、(ロ)は(イ)におけるI−I断面図、図2は本
発明の第2実施例の構成を示す図で、(イ)は平面図、
(ロ)は(イ)におけるI−I断面図、図3は積層体の
内面層ないし中間層に切れ目を形成する方法を示す図、
図4は本発明の易開封性包装袋の第3実施例における2
本の切れ目を示す要部の平面図、図5は本発明の易開封
性包装袋の第3実施例における2本の切れ目とノツチの
相対位置がズレた状態を示す要部の平面図、図6は球状
体の押圧部を備えた切り刃を使用して積層体の内面層な
いし中間層に切れ目を形成する方法を示す図であつて、
1,1’は易開封性包装袋、2は熱接着部、3は切れ
目、4,4’はノツチ、11, 11' は積層体、12は表面基
材層、13は熱接着性樹脂層、14, 14a, 14bは中間層、15
は加熱ロール、16は加圧ロール、17は切り刃、18は第1
フイルム、19は第2フイルム、20は球状体をそれぞれ表
す。
【0010】本発明の第1実施例の易開封性包装袋1は
図1(イ)、(ロ)に示すように、表面基材層12と熱接
着性樹脂層13の2層が接着剤層を介して積層され、熱接
着性樹脂層13に連続した直線状の切れ目3が形成された
積層体11から構成されたピロータイプ袋である。積層体
11の熱接着性樹脂層13に形成された切れ目3が、袋の開
封位置に沿つて表裏両面が重なり合うようにされてい
る。袋の両端の熱接着部2の端縁は波型の断裁刃でカツ
トされているので、その箇所から袋を引き裂くと切れ目
3に沿つて容易に袋が開封できる。易開封性包装袋1の
切れ目3の両端の熱接着部2にノツチを形成し、その箇
所から引き裂くようにしてもよい。上記実施例において
は袋の形状がピロータイプのものを示したが、袋の形状
は任意であり積層体11の熱接着性樹脂層13に形成された
切れ目3が袋の開封位置に沿つて表裏両面が重なり合う
ように製袋したものであればよい。
【0011】本発明の第2実施例の易開封性包装袋1’
は図2(イ)、(ロ)に示されるように、表面基材層12
と中間層14と熱接着性樹脂層13が順に積層された積層体
11'からなる4方シール袋であり、中間層14は中間層14a
と中間層14b の2層から構成され、中間層14b には切
れ目3が形成されている。積層体11' の中間層14b に形
成された切れ目3が袋の表裏同位置にくるように製袋さ
れる。易開封性包装袋1’の切れ目3の両端の熱接着部
2にはそれぞれ半円形状のノツチ4が形成されており、
ノツチ4の箇所から袋を引き裂くと切れ目3に沿つて容
易に袋が開封できる。ノツチの形状としてはV字状とし
てもよく任意であるが、上記のように半円形状かないし
は底部が半円形状からなるU字状のものが適している。
U字状のノツチの場合の方が切れ目3に引裂く力を加え
易いので袋の開封性は良好であるが、ノツチが深くなる
のでシール幅を広くとる必要があり意匠性が問題になる
場合もある。袋の構成、形状、用途によつてノツチの形
状を使い分ければよい。
【0012】易開封性包装袋1,1’の開封位置におい
て、積層体11,11'に設けられた切れ目3が袋の表裏両面
で重なり合うように製袋されるのであるが、袋の表裏の
切れ目3の位置が2mm程度であればずれても易引き裂
き性は損なわれないものである。また、易開封性包装袋
1’のように切れ目3の両端の熱接着部に3〜5mmの
開口部巾を有するノツチ4を切れ目3がその開口部巾内
にくるように設けておけば、ノツチの部分から開封を開
始することができるので切れ目3の位置に沿つて容易に
引き裂くことができる。
【0013】図4に示すように、易開封性包装袋1’を
構成する積層体11' の中間層14b に、所定間隔で互いに
平行に配列された2本の切れ目3を設けるようにしても
よい。この場合においても2本の切れ目3が袋の表裏両
面で重なり合うように製袋されるのであるが、袋の表裏
の切れ目3の位置が2mm程度であればずれても易引き
裂き性は損なわれないものである。切れ目3の両端の熱
接着部2に開口部幅が3〜5mmのノツチ4’を切れ目
3がその開口部幅内にくるように設けることで、ノツチ
4’の部分から切れ目3に沿つて袋を容易に引き裂くこ
とができる。上記ノツチ4’は長さが1〜2mmの直線
部を有し底部が半円形状となつているU字状である。U
字状のノツチ4’は直線部を有しているので半円形状の
ノツチ4に比べて切れ目3に引裂く力を加え易いので袋
の開封性は良好である。しかしながら、U字状のノツチ
4’は半円形状のノツチ4よりも深くなるのでノツチ
4’を設ける熱接着部2の幅を広くとる必要があり、袋
の意匠性の面で問題になる場合もある。したがつて、袋
の積層構成、形状、用途によつて半円形状のノツチ4、
U字状のノツチ4’等を使い分けることが必要である。
【0014】図4に示すように2本の切れ目3を設ける
場合には、切れ目3と切れ目3の間隔は1〜4mmが適
当である。切れ目3と切れ目3の間隔を1mm以下にす
ると切り刃17により切れ目3を形成するのが技術的に困
難になるし、4mm以上に大きくすると直線状に切り裂
き難くなる。上記実施例においては2本の切れ目3を設
けた場合について説明したが、3本以上の切れ目3を設
けてもよいことは勿論である。切れ目3を複数本設ける
ことにより開封位置で切裂き線が横に曲がつてしまい直
線状に切れないという問題がなくなる。また、図5
(イ)、(ロ)に示すように、2本の切れ目3とノツチ
4’の相対位置が上下にズレることがあつても、2本の
切れ目3の中の1本がノツチ4’の内部に存在しておれ
ば、その部分から容易に直線状に袋を引き裂くことがで
きる。
【0015】本発明の易開封性包装袋1、1’の表面基
材層12としては、2軸延伸ポリプロピレン、2軸延伸ポ
リエチレンテレフタレート、2軸延伸ナイロン等の2軸
延伸プラスチツクフイルムないしはそれらのフイルムに
塩化ビニリデン樹脂等のガスバリヤー性樹脂をコーテイ
ングしたフイルムが使用できる。熱接着性樹脂層13とし
ては、低・中・高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の熱接着性樹脂が
使用できる。
【0016】中間層14としては、2軸延伸ナイロン、2
軸延伸ポリエチレンテレフタレート、2軸延伸ポリプロ
ピレン、エチレン−ビニルアルコール共重合体等のフイ
ルムが使用できる。中間層14は上記のフイルムを1層で
使用してもよいし、2層以上積層して使用してもよい。
また、第2実施例のように上記のフイルムとアルミニウ
ム箔との積層体を使用してもよい。中間層14として2層
以上のフイルムを積層して使用する場合には、積層する
層の内の強度のある層にのみ切れ目3を設けるか、ない
しは2層共に切れ目を設けるようにしてもよい。
【0017】表面基材層12、中間層14、熱接着性樹脂層
13を積層するには接着剤を使用して行う。ウレタン系接
着剤を使用してドライラミネーシヨンにより積層する方
法、ないしはポリエチレン樹脂等の溶融押出ラミネーシ
ヨンにより積層する方法で行う。ドライラミネーシヨン
により積層した方が引き裂き性がよいので好ましい。具
体的な袋の積層構成としては、(1) 2軸延伸ポリプロピ
レン(OPP)/ドライラミネーシヨン(DL)/未延
伸ポリプロピレン(CPP)、(2) 2軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)/押出ラミネーシヨン(E
C)/CPP、(3) PET/DL/アルミニウム箔(A
L)/DL/2軸延伸ナイロン(ON)CPP、(4)
PET/DL/AL/DL/ON/CPP、(5) PET
/DL/AL/DL/ON/線状低密度ポリエチレン
(LLDPE)、(6) PET/DL/AL/DL/PE
/LLDPE、(7) PET/DL/ON/DL/CP
P、(8) PET/DL/ON/DL/LLDPE等であ
り、下線を付したフイルムに切り目3を設ける。
【0018】本発明の易開封性包装袋1,1’に使用す
る積層体11, 11' を製造する際に中間層14ないし熱接着
性樹脂層13に切れ目3を設けるのであるが、例えば図3
に示すように、ドライラミネーシヨンにより積層体11,
11' を製造する場合には、表面基材層12を構成する第1
給紙部から供給される第1フイルム18に接着剤を塗布し
ドライヤーを通して溶剤を完全に除去した後に、熱接着
性樹脂層13ないしは中間層14を構成する第2給紙部から
供給される第2フイルム19を、第1フイルム18の接着剤
塗布面に重ね合わせて加熱ロール15と加圧ロール16にて
圧着し積層する直前にて、第2給紙部から供給される第
2フイルム19の所定位置に厚さ0.2〜0.3mmの超
硬刃からなる切り刃17を当てて原反の流れ方向に連続し
た直線状の切れ目3を設ける方法で行われる。複数本の
切れ目3を形成する場合には、必要な数の切り刃17を所
定間隔で設置して切れ目3を形成する方法をとる。例え
ば2mm間隔で2本の切れ目3を形成する場合には、2
mm間隔で2枚の切り刃17を設置して切れ目3を形成す
る。ドライラミネーシヨンではなく押出ラミネーシヨン
にて積層体11, 11' を製造する場合においても同様に、
第1フイルム18と第2フイルム19を溶融樹脂を介して冷
却ロールと加圧ロール間でニツプして積層する直前にて
第2フイルム19に上記と同様の方法で切り刃17を当て直
線状の切り目3を設ける方法で行われる。
【0019】ドライラミネーシヨンないし押出ラミネー
シヨンにより積層体11, 11' を製造する際に、上記の方
法により中間層14ないし熱接着性樹脂層13に切れ目3を
設けるのであるが、第2フイルム19の所定位置に切り刃
17を当てて原反の流れ方向に連続した直線状の切れ目3
を設けた際に、切れ目3の部分で切断された第2フイル
ム19同士がわずかに重なり合うことがあり、その状態で
積層体を巻き取ると切れ目3の箇所でロールが盛り上が
り、切れ目3の部分で積層体にたるみが発生するという
問題がでる。したがつて、切れ目3の部分で切断された
第2フイルム19同士が重なり合うのを防止するために、
図6に示すような切り刃17の固定台に球状体20を取り付
けて、切れ目3が形成された直後に切り目3の部分を球
状体20にて押圧することにより、第2フイルム19同士が
重なり合うのを防止することができる。切れ目3の部分
に球状体20を強く押圧しすぎると隙間があいてしまうの
で、球状体20の押圧の強さを第2フイルム19同士が重な
り合わないように調節する。また、図6のように球状体
20を切り刃17の固定台に取り付けるのではなく、球状体
20を取りつける別の固定台を設けてもよいことは勿論で
ある。
【0020】本発明の易開封性包装袋1、1’において
は、表面基材層12以外の1つの層に切れ目3を設けるこ
とにより袋を開封し易くしている。したがつて、表面基
材層12には切れ目3が形成されないので、積層体11,11'
自体の強度を低下させることなく、また積層体11,11'の
ガスバリヤー性を低下させることなく、袋の引き裂き性
を改良することができるので、特に防湿性、ガスバリヤ
ー性の必要な包装袋に適する。例えば、OPP/DL/
CPPの構成からなる袋は潰れ易いスナツク菓子等の包
装に適し、PET/DL/AL/DL/ON/DL/C
PPの構成の袋はレトルト食品用の袋、詰め替え液体洗
剤用の袋として好適に使用できる。上記構成において下
線を付したフイルムに切れ目3を入れる。
【0021】実施例1 20ミクロン厚さの2軸延伸ポリプロピレンフイルムの
片面にグラビア印刷にて絵柄を印刷し、2軸延伸ポリプ
ロピレンフイルムの印刷面にウレタン系接着剤を塗布
し、該接着剤塗布面に30ミクロン厚さの未延伸ポリプ
ロピレンフイルムを重ね合わせて熱圧により積層する工
程において、熱圧直前にて未延伸ポリプロピレンフイル
ムの所定箇所に厚さ0.2mmの超硬刃からなる切り刃
を当てて流れ方向に連続した切れ目を設けて積層体を作
製した。上記積層体を所定巾にカツトしてピロータイプ
包装機を用いて、袋の表裏両面で切れ目が重なり合うよ
うにして自動充填包装機にて製品を包装して包装体を作
製した。流れに直角方向のカツトは波型の断裁刃を使用
して行った。切れ目の両端の波型の熱接着部で引き裂く
ことにより包装体は容易に開封できた。
【0022】実施例2 12ミクロン厚さの2軸延伸ポリエチレンテレフタレー
トフイルム面にグラビア印刷にて絵柄を印刷し、その絵
柄面に9ミクロン厚さのアルミニウム箔を2液硬化型ウ
レタン接着剤を使用してドライラミネーシヨンにより積
層した後、上記アルミニウム箔面に15ミクロン厚さの
2軸延伸ナイロンフイルムを2液硬化型ウレタン系接着
剤を使用してドライラミネーシヨンにより積層する際
に、実施例1と同様にして2軸延伸ナイロンフイルムに
厚さ0.2mmの超硬刃からなる切り刃を当てて切れ目
を設けた。更に上記2軸延伸ナイロンフイルム面に60
ミクロン厚さの未延伸ポリプロピレンフイルムをドライ
ラミネーシヨンにより積層して積層体を作製した。上記
積層体を使用して製袋機にて、袋の表裏両面で積層体に
設けた切れ目が重なり合うようにして熱接着し、切れ目
の両端の熱接着部にU字状のノツチを設けて4方シール
袋を作製した。切れ目の両端のU字状のノツチから引き
裂くことにより包装袋は容易に開封できた。
【0023】実施例3 12ミクロン厚さの2軸延伸ポリエチレンテレフタレー
トフイルム面にグラビア印刷にて絵柄を印刷し、その絵
柄面に15ミクロンの2軸延伸ナイロンフイルムを2液
硬化型ウレタン接着剤を使用してドライラミネーシヨン
により積層する際に、2枚の厚さ0.2mmの超硬刃を
2mm間隔で設置した切り刃を、2軸延伸ナイロンフイ
ルムに当てて2本の切れ目を形成した直後に、球状体を
2本の切れ目の部分に押圧して切れ目の部分にて2軸延
伸ナイロンフイルムが重ならないようにして積層した。
更に上記2軸延伸ナイロンフイルム面に60ミクロン厚
さの線状低密度ポリエチレンフイルムをドライラミネー
シヨンにより積層して積層体を作製した。上記積層体を
使用して製袋機にて、袋の表裏両面で積層体に設けた切
れ目が重なり合うようにして熱接着し、切れ目の両端の
熱接着部にU字状のノツチを設けて自立袋を作製した。
切れ目の両端の熱接着部で引き裂くことにより包装袋は
容易に開封できた。
【0024】
【発明の効果】表面基材層と、アルミニウム箔層と2軸
延伸プラスチックフィム層からなる中間層と、熱接着性
樹脂層とがそれぞれ接着剤層を介して積層されるととも
に、中間層の2軸延伸プラスチックフィルム層のみの所
定位置に切れ目が形成された積層体を使用して、積層体
に設けられた切れ目が開封位置にて袋の表裏両面で重な
るようにして製袋し、切れ目の両端における熱接着部に
ノツチを設けた包装袋とすることにより、切れ目による
袋自体の強度の低下ないしは水蒸気及び酸素ガスに対す
るバリヤー性の低下がなく、ノツチ部から引き裂くこと
により切れ目に沿って容易に開封することのできる包装
袋を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の易開封性包装袋の第1実施例を示す図
で、(イ)は平面図、(ロ)は(イ)におけるI−I断
面図。
【図2】本発明の易開封性包装袋の第2実施例を示す図
で、(イ)は平面図、(ロ)は(イ)におけるI−I断
面図。
【図3】積層体の内面層ないし中間層に切り目を形成す
る方法を示す図。
【図4】本発明の易開封性包装袋の第3実施例における
2本の切れ目を示す要部の平面図。
【図5】本発明の易開封性包装袋の第3実施例における
2本の切れ目とノツチの相対位置がズレた状態を示す要
部の平面図。
【図6】球状体の押圧部を備えた切り刃を使用して積層
体の内面層ないし中間層に切れ目を形成する方法を示す
図。
【符号の説明】
1,1’ 易開封性包装袋 2 熱接着部 3 切れ目 4,4’ノツチ 11, 11' 積層体 12 表面基材層 13 熱接着性樹脂層 14, 14a, 14b 中間層 15 加熱ロール 16 加圧ロール 17 切り刃 18 第1フイルム 19 第2フイルム 20 球状体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 徹 京都市右京区太秦上刑部町10番地 大日 本印刷株式会社内 (56)参考文献 実開 昭60−105368(JP,U) 実開 平4−89760(JP,U) 実開 昭56−10034(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 33/00 B31B 1/90 B32B 7/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面基材層と、アルミニウム箔層と2軸
    延伸プラスチックフィム層からなる中間層と熱接着性
    樹脂層とがそれぞれ接着剤層を介して積層された積層体
    からなる袋の開封位置において、前記2軸延伸プラスチ
    ックフィルム層のみに袋の両端縁間を結ぶ連続した直線
    状の切れ目が形成され、前記切れ目の両端における前記
    袋の熱接着部の少なくとも一方にノツチが設けられてい
    ることを特徴とする易開封性包装袋。
  2. 【請求項2】 前記連続した直線状の切れ目が複数本か
    らなることを特徴とする請求項1記載の易開封性包装
    袋。
  3. 【請求項3】 第1給紙部から繰り出される第1フイル
    ムと、第2給紙部から繰り出される第2フイルムを、ド
    ライラミネーシヨン又は押出ラミネーシヨンにより積層
    する易開封性包装袋の製造方法において、前記第1フイ
    ルムに前記第2フイルムを積層する直前の位置にて、前
    記第2フイルムに切れ目を形成し、前記第2フイルムに
    前記切れ目を形成した直後に、前記切れ目が形成された
    箇所に球状体を押圧して、前記切れ目の部分において前
    記第2フイルム同士が重なり合うのを防止することを特
    徴とする易開封性包装袋の製造方法。
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