JP7280048B2 - 包装体 - Google Patents

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本発明は、ウェットシートなどの被包装物を収納した軟包袋の取出し口を開閉する柔軟な蓋シートが取り付けられた包装体に関する。
ウェットシートが包装された包装体として、取出し口を有する上面部を有する中空直方体状に形成された軟包袋であって柔軟なシートから形成された軟包袋と、前記取出し口を覆うように前記上面部に剥離可能且つ再貼付可能に貼付された柔軟な蓋シートと、を有する包装体が知られている(例えば、特許文献1)。かかる包装体からウェットシートを取り出す際には、蓋シートの一端部を捲り上げ、ウェットシートを取り出し、その後、蓋シートを軟包袋の上面部に再貼付する。
また、特許文献2には、剛性蓋及び蓋を保持する保持枠からなる樹脂成形品を使用した包装体が開示されている。
特開2013-193791号公報 特開2018-140841号公報
しかしながら、特許文献1の包装体にあっては、ウェットシートを何回か取り出して被包装物の残量が減ると(被包装物全体の厚みが小さくなると)、柔軟なシートから形成された軟包袋が型崩れし、蓋シートにて取出し口を密封状に閉塞できないことが多い。
この点、軟包袋に代えて、型崩れしない樹脂成形品を使用することも考えられるが、そうすると、被包装物の残量が減ってきた際に、上面部と被包装物の間に大きな空間を生じるので、被包装物を取り出し難くなる。さらに、型崩れしない樹脂成形品を用いると、被包装物の残量が減ってきた際に、包装体の厚みを小さくできないという問題点もある。
また、蓋シートに代えて、特許文献2のような剛性蓋の樹脂成形品を使用することも考えられるが、このような剛性蓋は、硬くて扱い難い上、製造コストが高いため、安価な包装体を提供できない。
本発明の第1の目的は、被包装物の残量が少なくなっても蓋シートを容易に開閉でき、且つ残量が少なくなった被包装物を容易に取り出すことができる包装体を提供することである。
本発明の第2の目的は、前記目的に加えて、被包装物の残量が少なくなった際に軟包袋をコンパクトに折り畳むことができる包装体を提供することである。
本発明者らは、上述のように、被包装物の残量が少なくなった場合に、蓋シートにて取出し口を密封状に閉塞できない原因が、軟包袋の型崩れによって軟包袋の上面部が波打ち、上面部が略平坦状にならない点にあることに着目した。そして、包装物の残量が少なくなった際には、軟包袋の上面部を少なくなった被包装物に追従させてその平坦性を保つことができるようにして、本発明を完成した。
本発明は、取出し口を有する上面部と前記上面部の両側から延設された一対の側面部とを有し、且つ柔軟なシートから形成された軟包袋と、前記軟包袋内に収納された被包装物と、前記取出し口を覆うように前記上面部に貼り付けられた上面保形シートであって、前記取出し口を開閉可能な柔軟な蓋シートを含む上面保形シートと、を備える包装体において、前記一対の側面部には、前記上面保形シートとは独立した側面保形シートがそれぞれ貼り付けられており、前記側面保形シートが、一方が他方よりも長い一対の縦縁を有する形状に形成され、且つ前記長い側の縦縁を前記軟包袋の上面部側に向けてそれぞれ貼り付けられており、前記上面保形シートの縦縁と側面保形シートの縦縁の間に、前記軟包袋を形成するシートからなる領域が確保されている。
本発明の好ましい包装体は、前記側面保形シートの面内に、縦方向に延びる折り罫線が形成されている。
本発明の包装体は、被包装物の残量が少なくなっても蓋シートを容易に開閉でき、被包装物を容易に取り出すことができる。さらに、側面保形シートが、一方が他方よりも長い一対の縦縁を有する形状に形成され且つ長い側の縦縁を上面部側に向けてそれぞれ貼り付けられているので、被包装物の残量が減り且つ上面保形シートを被包装物側に押しつけた際に、軟包袋が良好に変形し、軟包袋の上面部の平坦性が保たれ易くなる。
本発明の好ましい包装体は、被包装物の残量が少なくなったときに軟包袋をコンパクトに折り畳むことができる。
第1実施形態の包装体の斜視図。 同包装体を上方から見た平面図。 同包装体を一方の側方から見た左側面図。 同包装体を他方の側方から見た右側面図。 図2のV-V線で切断した断面図。 図2のVI-VI線で切断した断面図。 同包装体の蓋シートを開封したときの状態を示す斜視図。 軟包袋の展開図(上面保形シート及び一対の側面保形シートが貼り付けられた柔軟なシートの平面図)。 被包装物が少なくなったときの包装体の断面図。 軟包袋の上面部の内面を被包装物に沿って密着するように下方に押し下げたときの包装体の斜視図。 図10のXI-XI線で切断した断面図。 側面保形シートを折り罫線に沿って折り曲げたときの包装体の断面図。 第2実施形態の第1例の包装体を上方から見た平面図。 図13のXIV-XIV線で切断した断面図。 第2実施形態の第2例の包装体を上方から見た平面図。 第2実施形態の第3例の包装体を上方から見た平面図。 第3実施形態の包装体の斜視図。 同包装体を一方の側方から見た左側面図。 図17のXIX-XIX線で切断した断面図。 (a)は、第4実施形態の第1例の包装体を一方の側方から見た左側面図、(b)は、第4実施形態の第2例の包装体を一方の側方から見た左側面図。 (a)は、第4実施形態の第3例の包装体を一方の側方から見た左側面図、(b)は、第4実施形態の第4例の包装体を一方の側方から見た左側面図。 第4実施形態の第5例の包装体の斜視図。 同包装体を上方から見た平面図。 同包装体を塞面部側から見た正面図。 第5実施形態の包装体の平面図。 同包装体を一方の側方から見た左側面図。
以下、本発明について、図面を参照しつつ説明する。
本明細書において、「上方」や「上面」などの「上」は、包装体の下面部を載置面上(平坦面上)に載置した状態を基準にして、その載置面とは離れる側を指し、「下方」や「下面」などの「下」は、その反対側(載置面に近づく側)を指す。また、本明細書において、「縦方向」、「横方向」及び「厚み方向」の3つの方向は、それぞれ互いに直交する方向である。「縦方向」及び「横方向」は、包装体を上方から下方に向かって見たときの平面図(図2など)において、その面内に存在し且つ互いに直交する。「厚み方向」は、包装体を側方から見たときの側面図(図3など)において、その面内に存在し、縦方向及び横方向の何れにも直交する。
本明細書において、「下限値XXX~上限値YYY」で表される数値範囲は、下限値XXX以上上限値YYY以下を意味する。前記数値範囲が別個に複数記載されている場合、任意の下限値と任意の上限値を選択し、「任意の下限値~任意の上限値」を設定できるものとする。
[第1実施形態]
図1乃至図6において、本発明の包装体1は、取出し口31を有する上面部3と上面部3の両側から延設された一対の側面部4,4とを有する軟包袋2と、軟包袋2内に収納された被包装物6と、前記取出し口31を覆うように前記上面部3に貼り付けられた上面保形シート7と、前記一対の側面部4,4に貼り付けられた一対の側面保形シート8,8と、を有する。以下、一対の側面部4,4の一方を「第1側面部4」、他方を「第2側面部4」、両者を総称して「側面部4」という。
前記上面保形シート7と側面保形シート8は、独立しており、上面保形シート7の縦縁7aと側面保形シート8の縦縁8aが接触しないで離れた状態で、上面保形シート7が上面部3に貼り付けられ且つ側面保形シート8が一対の側面部4,4にそれぞれ貼り付けられている。このため、上面保形シート7の縦縁7aと側面保形シート8の縦縁8aの間に、前記軟包袋2を形成するシートからなる領域29が確保されている。
本明細書において、「縦縁」は、縦方向に沿って延びる縁をいい、「横縁」は、横方向に沿って延びる縁をいう。
<被包装物>
包装体1の包装対象である被包装物6は、特に限定されず、ウェットシートなどの液体含有枚葉品やティッシュペーパーなどの液体非含有枚葉品などの枚葉品、菓子などの食品、ネジなどの機械部品、クリップなどの文房具類、医薬部外品などが挙げられる。
前記液体含有枚葉品としては、含浸させる液体及びその液体を含浸させる枚葉状の支持体の材質に応じて、様々なものが知られており、例えば、お手拭き、掃除用シート、ふきん、おしり拭き、洗顔シート、ボディシート、化粧落としシートなどが挙げられる。
前記液体非含有枚葉品としては、例えば、ティッシュペーパー、ナプキン、油取りシート、簡易マスクなどが挙げられる。
これらの枚葉品は、通常、その複数枚が上下に積み重なって1つの被包装物6を成しており、その状態で軟包袋2内に収納されている。使用時には、枚葉品が軟包袋2の取出し口31から1枚ずつ又は複数枚同時に取り出される。
なお、図示例では、積層された複数の枚葉品61からなる被包装物6が収納された包装体1を例示している。ウェットシートを包装した包装体1は、特に、ウェットシート包装体とも呼ばれる。
このような複数の枚葉品61の積層物からなる被包装物6は、全体として略直方体状を成している。被包装物6は、後述する軟包袋2の内部に封入され、柔軟な軟包袋2の立体形状を内側から保持している。
<軟包袋>
軟包袋2は、柔軟なシートから形成されている。
本明細書において、「柔軟」は、人力で簡単に変形するほどに柔らかい性質をいい、「柔軟なシート」は、人力で簡単に湾曲させることができるシートをいう。
前記柔軟なシートの材質は、特に限定されず、従来公知のものを用いることができ、例えば、1層の合成樹脂シート、2層以上の合成樹脂シートが積層された積層シート、又は、1層若しくは2層以上の合成樹脂シートと金属蒸着膜或いは不織布などの非合成樹脂シートが積層された積層シートなどを用いることができる。また、熱シールにて軟包袋2を形成できることから、前記シートは、その内面層にシーラント性を有することが好ましい。例えば、シートは、ポリアミドフィルムなどの非シーラント性シートを外面層とし且つポリエチレンフィルムなどのシーラント性シートを内面層とする積層シートを用いることができる。特に、液体含有枚葉品61を収納する場合には、ガスバリア性を有するシートとシーラント性シートとを有する積層シートを用いることが好ましい。前記ガスバリア性を有するシートとしては、アルミニウムを蒸着した合成樹脂シート(例えばアルミ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム)などが挙げられる。
前記軟包袋2を形成する柔軟なシートの厚みは、特に限定されないが、通常、30μm~100μm程度である。
軟包袋2は、前記柔軟なシートを袋状に形成したものである。軟包袋2の形状は、上面部3及び一対の側面部4,4を有していれば特に限定されないが、例えば、軟包袋2の外形は、内部に収納空間を有する略直方体状に形成されている。
具体的には、軟包袋2は、平面視略矩形状に形成された前記柔軟なシートにて被包装物6の周囲を包み、そのシートの側端部を互いに重ね合せて接着(例えば、熱シールなど)して接合部21を形成することによって筒状シートを形成すると共に、その筒状シートの2つの筒口端部をそれぞれ扁平にして接着(例えば、熱シールなど)して接合部22を形成することにより、密封袋状に形成されている。このような軟包袋2は、いわゆる背貼りタイプのピロー包装袋の形態である。また、図示例の軟包袋2は、前記2つの筒口端部を扁平にする際に、一部を内側に折り込んだ上で接合部22を形成したものである(図1を参照)。このような形態は、いわゆるガゼットタイプのピロー包装袋の形態である。
なお、軟包袋2は、図示例のようなガゼットタイプのピロー包装袋の形態に限られず、ガゼットを有さないタイプのピロー包装袋でもよい(図示せず)。また、1枚の柔軟なシートを袋状に形成した軟包袋2を例示したが、軟包袋2は、2枚以上の柔軟なシートを適宜接着することによって袋状に形成されているものでもよく、このような軟包袋2としては、例えば、いわゆるパウチ包装袋のような形態が挙げられる(図示せず)。
軟包袋2は、例えば、厚み方向に向かい合って配置された上面部3及び下面部51と、横方向に向かい合って配置された一対の側面部4,4(第1側面部4及び第2側面部4)と、縦方向に向かい合って配置された一対の塞面部52,52と、を有する。上面部3と下面部51は、略同形同大であり、第1側面部4と第2側面部4も、略同形同大である。
上面部3、下面部51及び一対の側面部4,4は、略平坦状であり、一対の塞面部52,52は、厚み方向中央部に横方向に延びる接合部22を有し且つこの接合部22が外側に突出しているので、外側に膨らんだ弧状面又は略くの字面となっている。なお、軟包袋2は柔軟なシートからなるので、略平坦状の上面部3などは、厳密な意味で平坦ではなく、概念上、略平坦という意味である。
上面部3と第1及び第2側面部4とは、稜線28を介して略直交状に配置されている。下面部51と第1及び第2側面部4,4も同様に稜線28を介して略直交状に配置されている。稜線28は、設計上、上面部3と第1及び第2側面部4とのそれぞれの境界、下面部51と第1及び第2側面部4,4とのそれぞれの境界を成す。
ただし、図示例のようなピロー包装袋の形態の柔軟な軟包袋2においては、通常、上面部3と第1及び第2側面部4,4並びに下面部51と第1及び第2側面部4,4は、弧状を描いて折れ曲がって連続している。このため、前記稜線28は、明確な線で現れない。そのような場合には、前記稜線28は、上面部3と側面部4の間で折れ曲がった箇所の中央部及び下面部51と側面部4の間で折れ曲がった箇所の中央部を意味する。
上面部3及び下面部51の横長及び縦長は、特に限定されず、被包装物6に応じて適宜設定できる。例えば、被包装物6として枚葉品61を収納する場合には、上面部3及び下面部51の各横長は、50mm~250mmであり、上面部3及び下面部51の各縦長は、100mm~300mmである。また、第1及び第2側面部4,4の高さは、特に限定されないが、その高さが余りに小さい軟包袋2には本発明を適用する意義が相対的に低くなる。かかる観点から、第1及び第2側面部4,4の各高さは、例えば、10mm以上であり、好ましくは15mm以上である。なお、第1及び第2側面部4,4の高さの上限は特にないが、実際の製品を考慮すると、第1及び第2側面部4,4の各高さは、例えば、100mm以下である。
なお、本明細書において、「横長」は、横方向における長さをいい、横方向における長さが1つの値に定まらない場合には、前記「横長」は、横方向における最大の長さに相当する。「縦長」は、縦方向における長さをいい、縦方向における長さが1つの値に定まらない場合には、前記「縦長」は、縦方向における最大の長さに相当する。「高さ」は、厚み方向における長さをいい、厚み方向における長さが1つの値に定まらない場合には、前記「高さ」は、厚み方向における最大の長さに相当する。
上面部3には、収納した被包装物6を取り出すための取出し口31が形成されている。
取出し口31は、上面部3の面内に形成された開口でもよい。図示例では、上面部3に平面視環状の切込み線32を形成することにより、その切込み線32で囲われた部分が取出し口31とされている。
図7は、包装体1の蓋シートを開いた状態を示す斜視図である。図7を参照して、蓋シート71を開くと、上面部3のうち切込み線32で囲われた部分33が蓋シート71と共に上面部3から取り外されるので、その部分に取出し口31が生じるようになる。
前記切込み線32は、柔軟なシートの厚み方向に貫通した線である。前記平面視環状の切込み線32は、実質的に端部のない無端状の切込み線である。取出し口31を形成する前記環状の切込み線32は、図示したような平面視略楕円形状のほか、平面視略円形状、平面視略矩形状、平面視略三角形状、その他の任意の形状に形成できる。なお、取出し口31を形成する切込み線32は、無端状に限られず、例えば、平面視略U字状などの平面視有端非直線状であってもよい。
また、切込み線32に代えて、ミシン目線(ミシン目線は、貫通孔と非貫通部が交互に並んで構成された線をいう)及び/又はハーフカット線(ハーフカット線は、厚み方向に貫通しないが、シートの厚み方向に断面視略V字状に刻まれた刻み線をいう)を用いてもよい。蓋シート71を開いたときに、ミシン目線又はハーフカット線で囲われた部分が蓋シート71に引っ張られてミシン目線又はハーフカット線に沿って上面部3の一部分が切断されるので、ミシン目線又はハーフカット線で囲われた部分に取出し口31が生じるようになる。
<上面保形シート>
上面保形シート7は、前記取出し口31を覆うように前記上面部3に貼り付けられている。
上面保形シート7は、柔軟な蓋シート71を含んでいる。蓋シート71は、取出し口31を開閉するために取出し口31を覆うシートである。
上面保形シート7は、蓋シート71のみから構成されていてもよいが、本実施形態では、蓋シート71と、前記蓋シート71とは別個独立したベースシート72と、から構成されている。
蓋シート71及びベースシート72の形状は、特に限定されず、図示例では平面視略矩形状に形成されている。蓋シート71及びベースシート72は、いずれも上面部3よりも小面積とされ、少なくとも蓋シート71の横長及びベースシート72の横長は、上面部3の横長よりも小さい。また、蓋シート71の縦長及びベースシート72の縦長は、上面部3の縦長と同じでもよいが、通常、上面部3の縦長よりも小さい。蓋シート71及びベースシート72は、同形同大でもよいが、図示例では、蓋シート71は、ベースシート72よりも小面積とされている。
また、ベースシート72の面内には、前記取出し口31の全部を塞がないように、開口部721が形成されている。前記開口部721は、取出し口31と略同形同大でもよく、或いは、取出し口31よりも大面積であってもよい。図示例では、ベースシート72の面内には、取出し口31と相似形で且つ取出し口31よりも大面積の開口部721が形成されている。
蓋シート71は、前記開口部721を覆うようにベースシート72の外面に剥離可能に貼り付けられている。ベースシート72は、前記開口部721が取出し口31に対応するような位置において上面部3の外面に剥離困難又は剥離不能に貼り付けられている。なお、ベースシート72についても上面部3に剥離可能な状態で貼り付けられていてもよいが、蓋シート71を開ける際に、誤ってベースシート72が剥がれることを防止するため、ベースシート72は上面部3に剥離困難又は剥離不能に貼り付けられていることが好ましい。
なお、開口部721に代えて、ベースシート72の面内に、平面視略U字状などの平面視有端非直線状の切込み線を形成してもよい(図示せず)。この場合、ベースシート72のうち前記切込み線で囲われた部分の外面を蓋シート71の内面に接着し且つベースシート72のうち前記切込み線で囲われた部分の内面を前記上面部3のうち切込み線32で囲われた部分の外面に接着しておく。このようにすれば、蓋シート71を開くと、ベースシート72のうち切込み線で囲われた部分及び上面部3のうち切込み線32で囲われた部分が、蓋シート71と共に、ベースシート72及び上面部3から取り外されるので、その部分に取出し口31が生じるようになる。
具体的には、蓋シート71の内面には、粘着剤からなる粘着面(図示せず)が設けられており、蓋シート71は、その粘着面を介してベースシート72の外面に剥離可能に貼り付けられている。
なお、蓋シート71の一方端部(例えば、縦方向における一方側の端部)は、部分的に延設されており(例えば、平面視略三角形状の部分が延設されている)、その部分の内面は、粘着面とされていない。この部分は、蓋シート71を開ける際の摘まみ部711となる。粘着面が裏面に露出していない前記摘まみ部711は、ベースシート72及び上面部3に非接着な状態で離れている。
蓋シート71の他方端部(例えば、前記一方側の端部とは縦方向において反対側の端部)には、蓋シート71の全部が剥離できないようにするため、剥離止め用切込み線719が形成されている。この剥離止め用切込み線719は、例えば、蓋シート71の横方向両側にそれぞれ形成されている。
前記蓋シート71は、内面において露出した前記粘着面を介してベースシート72の外面に剥離可能で且つ剥離後再貼付可能な状態で貼り付けられている。面積の小さい蓋シート71は、例えば、摘まみ部711を除いて、ベースシート72の周縁に重ならず且つ開口部721の全体を被覆するように、ベースシート72の面内中央領域に貼り付けられている。もっとも、蓋シート71の一部(摘まみ部711を除く)が、ベースシート72の周縁のうち一部の縁に重なるような位置において、蓋シート71がベースシート72に貼り付けられていてもよい。
なお、図示例では、摘まみ部711をベースシート72の一方の横縁からはみ出させて蓋シート71が貼り付けられており、この場合、摘まみ部711と上面部3の間に、ベースシート72の厚み相当分の隙間が生じるので、摘まみ部711を指先で摘まみ易くなる。
他方、蓋シート71が貼り付けられたベースシート72は、粘着面又は接着剤を介して軟包袋2の上面部3の外面に剥離困難又は剥離不能に貼り付けられている。ベースシート72によって取出し口31が塞がれないようにするため、ベースシート72は、開口部721が取出し口31に対応するように位置合わせして上面部3の外面に貼り付けられている。
また、ベースシート72は、その向かい合う一対の縦縁が(稜線28に重ならずに)稜線28から離れるようにして上面部3に貼り付けられている。
なお、蓋シート71は少なくともベースシート72の一対の縦縁に重ならないように貼り付けられているので、ベースシート72の縦縁が、蓋シート71とベースシート72から構成される上面保形シート7の縦縁7aに相当する。よって、上面保形シート7の一対の縦縁7a,7aは、それぞれ稜線28から離れている。
ここで、本明細書において、「粘着面」は、公知の粘着剤を塗布した粘着剤層の表面(露出面)をいう。粘着剤としては、感圧型粘着剤、感熱粘着剤などが挙げられ、好ましくは、感圧型粘着剤が用いられる。粘着面(粘着剤)は、室温下で被着体に接着する粘着性を有し、その粘着性が長期間持続している。かかる粘着面は、被着体から引き剥がした後も粘着性を有し、再度、被着体に貼り付けることができる(つまり、粘着面は再貼付可能な面である)。また、粘着面の被着体に対する接着強度は、粘着剤の種類及び被着体のぬれ性などに依存しており、従って、これらを適宜設定することにより、粘着面を被着体に対して剥離可能な状態で貼り付けることもできれば、粘着面を被着体に対して剥離困難に貼り付けることもできる。
上述のように、蓋シート71は、粘着面を介して被着体であるベースシート72に剥離可能に貼り付けられている。他方、ベースシート72は、粘着面を介して被着体である上面部3に剥離困難(又は剥離不能)に貼り付けられ、或いは、接着剤を介して上面部3に剥離不能(又は剥離困難)に貼り付けられている。
前記剥離可能は、人力で容易に剥離できることをいう。前記剥離困難は、人力で剥離することが可能であるが、非常に強い力で引っ張らないと剥離できないことをいい、剥離不能は、人力で剥離できない又は剥離しようとすると材料破壊を生じることをいう。
蓋シート71は、柔軟なシートから形成されていてもよく、或いは、可撓性を有するシートから形成されていてもよい。
ベースシート72は、柔軟なシートから形成されていてもよく、或いは、可撓性を有するシートから形成されていてもよい。
前記柔軟なシートは、上記<軟包袋>に記載の通り、人力で簡単に湾曲させることができるシートをいう。前記可撓性を有するシート(以下、可撓シートという)は、人力で簡単に湾曲させることができるが、柔軟なシートよりも剛性の高いシートをいう。従って、蓋シート71が柔軟なシートから形成されていても或いは可撓シートから形成されていても、何れの場合でも、蓋シート71は柔軟である。
本明細書において、柔軟なシートと可撓シートの剛性の程度差は、自重による湾曲の有無によって規定することもできる。
前記自重による湾曲は、例えば、幅×長さ=10mm×50mmに切り取ってサンプル片を得、このサンプル片の長さ方向端部のみをチャックに固定し(チャック固定部分の長さは10mm)且つ残部をフリー状態とし(残部の長さは40mm)、標準状態下で、30秒間静置し、前記残部が自重によって湾曲するか否かの試験を行う。試験対象であるシートを前記サンプル片に切り取り、前記試験に従って湾曲した場合には、そのシートは、柔軟なシートと評価するものとし、実質的に湾曲しなかった場合には、そのシートは、可撓シートと評価するものとする。
ベースシート72は、上面部3を保形すると共に(上面部3の平坦性を保持すると共に)、蓋シート71を再貼付し易くすることを主たる目的とするため、可撓シートから形成されていることが好ましい。
蓋シート71とベースシート72は、同じシートから形成されていてもよく、異なるシートから形成されていてもよいが、両シートは、異なるシートから形成されていることが好ましい。同じシートは、材質及び厚みが同じという意味であり、異なるシートは、材質及び厚みの少なくとも一方が異なるという意味である。
蓋シート71及びベースシート72として、何れも可撓シートが用いられる場合、両シート71,72は同程度の剛性を有する可撓シートを用いてもよいが、開封時に剥離される蓋シート71は、ベースシート72を構成する可撓シートよりも剛性の低い可撓シートであることが好ましい。
蓋シート71の材質は、特に限定されず、従来公知のものを用いることができ、例えば、1層の合成樹脂シート、2層以上の合成樹脂シートが積層された積層シート、又は、1層若しくは2層以上の合成樹脂シートと金属蒸着膜或いは不織布などの非合成樹脂シートが積層された積層シートなどを用いることができる。蓋シート71は、取出し口31を閉塞することを主たる目的とするため、ガスバリア性を有するシートを含んでいることが好ましく、例えば、ガスバリア性を有するシートと非ガスガリア性のシートとを有する積層シートを用いることができる。また、蓋シート71は、形状保持シートを含んでいてもよい。
蓋シート71の厚みは、特に限定されず、例えば、30μm~100μm程度である。
ベースシート72の材質は、特に限定されず、従来公知のものを用いることができ、例えば、1層の合成樹脂シート、2層以上の合成樹脂シートが積層された積層シート、又は、1層若しくは2層以上の合成樹脂シートと金属蒸着膜或いは不織布などの非合成樹脂シートが積層された積層シートなどを用いることができる。ベースシート72は、上面部3を保形すると共に蓋シート71を再貼付し易くすることを主たる目的とするため、剛性に優れたシートを用いることが好ましく、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系フィルムやポリアミド系フィルムなどを用いることができる。
ベースシート72の厚みは、特に限定されず、例えば、40μm~120μm程度である。好ましくは、ベースシート72の厚みは、蓋シート71の厚みよりも大きい。
蓋シート71及びベースシート72は、それぞれ独立して、デザインを表した印刷層、表面保護層などの任意の機能層が必要に応じて設けられていてもよい。
また、蓋シート71及びベースシート72は、それぞれ独立して、透明(有色透明又は無色透明)であってもよい。
取出し口31を覆う蓋シート71は、軟包袋2の内部を透視できないようにするため、デザインを表した有色印刷層や無模様の有色印刷層が設けられていることが好ましく、上面部3に貼り付けられるベースシート72は、上面部3のデザインを透視できるようにするため、透明(好ましくは無色透明)であることが好ましい。
<側面保形シート>
側面保形シート8は、軟包袋2の側面部4に貼り付けられている。側面保形シート8は、第1側面部4及び第2側面部4のそれぞれに貼り付けられ、好ましくは、第1側面部4及び第2側面部4のそれぞれに互いに対称的に貼り付けられている。以下、第1側面部4に貼り付けられた側面保形シート8を「第1側面保形シート8」、第2側面部4に貼り付けられた側面保形シート8を「第2側面保形シート8」、両者を総称して「側面保形シート8」という。
側面保形シート8は、前記上面保形シート7とは独立したシートである。
側面保形シート8は、可撓シートから形成されていることが好ましい。前記可撓シートの意味は、上記<上面保形シート>に記載の通りである。側面保形シート8は、側面部4を保形する(側面部4の平坦性を保持する)ことを主たる目的とするため、可撓シートから形成されていることが好ましい。
側面保形シート8は、ベースシート72と同じシートから形成されていてもよく、異なるシートから形成されていてもよい。特に、側面保形シート8は、(上面保形シート7が可撓シートから構成される場合)上面保形シート7を構成する可撓シートよりも剛性の高い可撓シートから形成されていることが好ましい。
側面保形シート8の材質は、特に限定されず、従来公知のものを用いることができ、例えば、1層の合成樹脂シート、2層以上の合成樹脂シートが積層された積層シート、又は、1層若しくは2層以上の合成樹脂シートと金属蒸着膜或いは不織布などの非合成樹脂シートが積層された積層シートなどを用いることができる。側面保形シート8は、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系シートやポリアミド系シートなどを用いることができる。
側面保形シート8の厚みは、特に限定されず、例えば、40μm~200μm程度である。好ましくは、側面保形シート8の厚みは、蓋シート71及びベースシート72の何れの厚みよりも大きい。
第1及び第2側面保形シート8,8の形状は、特に限定されず、それぞれ独立して、例えば、図示例のような側面視略台形状の他、側面視略略矩形状、側面視略三角形状、その他の任意の形状に形成してもよい。なお、第1及び第2側面保形シート8,8の角部は、面取りされていてもよい。
側面視略台形状の側面保形シート8は、平行な一対の縦縁のうち長辺側の縦縁を上面部3側に向けて側面部4に貼り付けられていてもよく、或いは、平行な一対の縦縁のうち短辺側の縦縁を上面部3側に向けて側面部4に貼り付けられていてもよい。図示例では、側面視略台形状の第1及び第2側面保形シート8,8は、長辺側の縦縁8aを上面部3側に向けて第1及び第2側面部4,4に貼り付けられている。このように貼り付けられた側面保形シート8は、上面部3側における縦長が下面部51側の縦長よりも大きい。このため、被包装物6の残量が減り且つ上面保形シート7を被包装物6側に押しつけた際に、軟包袋2が良好に変形し(軟包袋2を構成するフィルムの塞面部52,52側への動きがスムーズになる結果、軟包袋2が良好に変形する)、上面部3の平坦性が保たれ易くなるという効果を有する。
側面保形シート8の面内には、縦方向に延びる折り罫線81が形成されている。折り罫線81は、その線に沿って側面保形シート8を2つに折り曲げ易くするために設けられている。
折り罫線81としては、ミシン目線、ハーフカット線、押し線などが挙げられる。図示例では、折り罫線81としてミシン目線が用いられた場合を表している。
前記ミシン目線は、断続的に形成された複数の貫通孔からなる。従って、複数の貫通孔からなるミシン目線は、隣接する貫通孔の間に非貫通部(不切り部)が存在している。つまり、ミシン目線は、貫通孔と非貫通部が交互に並んで構成された線である。1つの貫通孔の形状は、一般的には、略円形状又は直線状であり、好ましくは、直線状である。1つの貫通孔の長さは、特に限定されないが、例えば、0.3mm~1.5mmであり、好ましくは、0.5mm以上1.5mm未満であり、1つの非貫通部の長さは、特に限定されないが、例えば、0.3mm~1.5mmである。
ハーフカット線は、シートの厚み方向に完全に貫通せず、シートの厚み方向に断面視略V字状に刻んだ刻み線である。
前記押し線は、シート材を厚み方向に押し込んだ線である。
折り罫線81は、側面保形シート8の一方の縦縁8a(縦方向に延びる縁)と平行な直線状に形成されていてもよく、或いは、その縦縁8aに対して少し傾斜した直線状に形成されていてもよい。好ましくは、折り罫線81は、側面保形シート8の一方の縦縁8aと平行な直線状に形成される。
側面保形シート8は、側面部4よりも小面積とされ、少なくとも側面保形シート8の高さは、側面部4の高さよりも小さい。また、側面保形シート8の縦長は、側面部4の縦長と同じでもよいが、通常、側面部4の縦長よりも小さい。
第1及び第2側面保形シート8,8は、一方の縦縁8aが(稜線28に重ならずに)稜線28から離れるようにして第1及び第2側面部4,4に貼り付けられている。また、第1及び第2側面保形シート8,8は、他方の縦縁8bが稜線28に重なるようにして第1及び第2側面部4,4に貼り付けられていてもよく、或いは、図示例のように、他方の縦縁8bが稜線28から離れるようにして第1及び第2側面部4,4に貼り付けられていてもよい。
第1及び第2側面保形シート8,8は、粘着面又は接着剤を介して、第1及び第2側面部4,4の外面に剥離困難又は剥離不能に貼り付けられている。なお、第1及び第2側面保形シート8,8は、それぞれ独立して、第1及び第2側面部4,4に剥離可能な状態で貼り付けられていてもよいが、不用意に側面保形シート8が剥離することを防止するため、第1及び第2側面保形シート8,8は第1及び第2側面部4,4に剥離困難又は剥離不能に貼り付けられていることが好ましい。
側面保形シート8は、デザインを表した印刷層、表面保護層などの任意の機能層が必要に応じて設けられていてもよい。
また、側面保形シート8は、透明(有色透明又は無色透明)であってもよい。
側面保形シート8は、側面部4のデザインを透視できるようにするため、透明(好ましくは無色透明)であることが好ましい。
軟包袋2の上面部3及び一対の側面部4,4に、稜線28から離れて上面保形シート7及び一対の側面保形シート8,8が貼り付けられているので、上面保形シート7の縦縁7aと側面保形シート8の縦縁8aの間に、前記軟包袋2を形成するシートからなる領域29が確保されている。つまり、上面保形シート7の縦縁7aと第1側面保形シート8の一方の縦縁8aの間には、稜線28を含んで柔軟なシート(軟包袋2を形成するシート)のみからなる領域29を有し、上面保形シート7の縦縁7aと第2側面保形シート8の一方の縦縁8aの間には、稜線28を含んで柔軟なシート(軟包袋2を形成するシート)のみからなる領域29を有する。以下、前記領域を「袋シート領域29」という。
<各部材の好ましい配置>
図8は、上面保形シート7及び一対の側面保形シート8,8が所定位置に貼り付けられた柔軟なシートの平面図である。
この柔軟なシートにて被包装物6の周囲を包み、縦方向に延びる一対の側端部を互いに重ね合せて接着して接合部21を形成し、且つ、横方向に延びる端部をそれぞれ扁平にして接着して接合部22を形成することにより、図1乃至図7に示すような包装体1が得られる。
図8の一点鎖線は、包装体1(軟包袋2)を形成したときの、上面部3と側面部4との設計上の境界、及び、下面部51と側面部4の設計上の境界をそれぞれ表し、これらの境界は、軟包袋2の4つの稜線28となる。図8の二点鎖線は、包装体1(軟包袋2)を形成したときの、上面部3、下面部51及び一対の側面部4,4と塞面部52との設計上の境界を表す。
図8を参照して、側面部4の横長Aと側面保形シート8の横長Kの関係は、0<K<Aであり、好ましくは、1/3×A≦K≦Aであり、より好ましくは、1/3×A≦K≦2/3×Aである。
上面部3の横長Bと上面保形シート7の横長Lの関係は、1/2×B≦L<Bであり、好ましくは、3/4×B≦L≦9/10×Bである。
袋シート領域29の横長C(上面保形シート7の縦縁7aと側面保形シート8の一方の縦縁8aとの間の長さ)は、上面保形シート7を被包装物6側に押しつけた際の上面部3の沈み込み量に関連しており、この横長Cが大きいほど上面部3を大きく沈み込ませることができるが、この横長Cが大き過ぎると、上面保形シート7の横長L又は側面保形シート8の横長Kが相対的に小さくなる。かかる観点を考慮して、袋シート領域29の横長Cは、適宜設定される。折り罫線81の上方部分の横長M(折り罫線81の上方部分の横長は、側面保形シート8の一方の縦縁8aと折り罫線81との間の長さ)も、上面保形シート7を被包装物6側に押しつけた際の上面部3の沈み込み量に関連しており、折り罫線81の上方部分の横長Mも適宜設定される。
例えば、袋シート領域29の横長Cは、10mm~30mm程度である。また、袋シート領域29の横長Cと折り罫線81の上方部分の横長Mの関係は、例えば、1/2×M≦C≦2×Mである。
上面部3の縦長Eと上面保形シート7の縦長Pの関係は、1/2×E≦P<Eであり、好ましくは、2/3×E≦P≦9/10×Eである。
上面部3の縦長Eと側面保形シート8の縦長Qの関係は、1/2×E≦Q<Eであり、好ましくは、2/3×E≦Q≦9/10×Eである。
なお、図8のように柔軟なシートを展開したときの側面部4の横長A、側面保形シート8の横長K、折り罫線81の上方部分の横長Mは、そのシートを軟包袋2に形成した際には、Aが側面部4の高さ、Kが側面保形シート8の高さ、Mが折り罫線81の上方部分の高さとなることに留意されたい。
<包装体の使用>
本発明の包装体1は、一対の側面部4,4にそれぞれ側面保形シート8が貼り付けられ且つ上面部3に上面保形シート7が貼り付けられているので、図1乃至図6に示すように、柔軟な軟包袋2の側面部4及び上面部3の平坦性を維持できる(軟包袋2の立体形状を維持できる)。
そして、図7に示すように、包装体1の蓋シート71を開いて取出し口31を開放することにより、その取出し口31から被包装物6を取り出すことができる。例えば、ウェットシートなどの枚葉品61の集合物からなる被包装物6については、取出し口31から1枚又は複数枚の枚葉品61を取り出した後、蓋シート71を再封することにより、軟包袋2の密封性が保たれる。
図9に示すように、被包装物6の残量が減ってくると、上面部3と被包装物6の間に大きな空間25が生じるので、蓋シート71を開閉し難くなる(特に、蓋シート71をぴったりと再び貼り付けることが困難となる)。
本発明の包装体1は、上面保形シート7とは独立した側面保形シート8が、袋シート領域29を有した状態で側面部4に貼り付けられているので、図10及び図11に示すように、上面保形シート7を被包装物6側に押しつけると、袋シート領域29が柔軟に変形して側面保形シート8の一方の端部8a付近で適宜折れ曲がり、上面保形シート7の付いた上面部3を被包装物6の上方部に沿わせることができる。この際、側面部4は側面保形シート8によって平坦状に保形されているので、上面部3の平坦性を保ったままで上面部3を被包装物6の上方部に沿わせることができる。このように変形させると、蓋シート71が内側から被包装物6に支持されるので、被包装物6の残量が少なくなっても蓋シート71を容易に開閉できる。また、上面部3を減量した被包装物6の上方部に沿わせるので、取出し口31が被包装物6に接近し、残量が少なくなった被包装物6を容易に取り出すことができる。
さらに、側面保形シート8には、縦方向に延びる折り罫線81が形成されているので、上述のように上面部3を被包装物6の上方部に沿わせた後、図12に示すように、折り罫線81において側面保形シート8の上方部分82を被包装物6側に折り曲げることができる。このため、被包装物6の残量が少なくなった際に軟包袋2をコンパクトに折り畳むことができる。
また、袋シート領域29の横長Cと折り罫線81の上方部分の横長Mを適宜設定することにより、折り曲げた側面保形シート8の上方部分が蓋シート71に重ならず、前記上方部分に邪魔されることなく蓋シート71を容易に開閉できる。
以下、本発明の別の実施形態を説明するが、その説明に於いては、主として上述の実施形態と異なる構成及び効果について説明し、同様の構成などについては、用語又は符号をそのまま援用し、その構成の説明を省略する場合がある。
[第2実施形態]
第2実施形態は、蓋シート71を含む上面保形シート7の様々な形態に関する。
上記実施形態の包装体1において、上面保形シート7は、蓋シート71とベースシート72からなるが、例えば、図13及び図14に示すように、上面保形シート7が蓋シート71のみから構成されていてもよい。上面保形シート7が蓋シート71のみからなる場合、その蓋シート71の全体が粘着面を介して上面部3に直接的に剥離可能に貼り付けられる。図13及び図14に示す蓋シート71(上面保形シート7)は、平面視所望形状に形成され且つ内面に粘着面が形成された可撓シート(又は柔軟なシート)の面内に、有端非直線状の切込み線712(例えば、略U字状又は略V字状などの切込み線712)を形成したものであり、その切込み線712で囲われた部分が取出し口31を開閉する蓋として機能する。つまり、切込み線712で囲われた部分が、上面部3に対して剥離可能で且つ再貼付可能であり、切込み線712の外側の部分は、前記蓋として機能する部分の枠部713となっている。この場合、枠部713の縦縁が上面保形シート7の縦縁7aに相当する。
図15に示す包装体1も、上面保形シート7が蓋シート71のみからなるが、図13及び図14のような枠部713を有さない点で異なっている。この場合、蓋シート71の縦縁が上面保形シート7の縦縁7aに相当する。
図16に示す包装体1は、蓋シート71に起立保持部715が具備されている。
具体的には、蓋シート71の一方端部には、摘まみ部711が形成され、蓋シート71の他方端部には、平面視有端非直線状の切込み線714が形成されている。この切込み線714は、蓋シート71の他方端側に膨らんだ平面視有端非直線状に形成されている。つまり、この有端非直線状の切込み線714は、その両端部が一方端部側に配置され、その両端部間に形成される線が他方端部側に膨らんでいる。この切込み線714で囲われた部分が、起立保持部715である。また、必要に応じて、蓋シート71の面内には、前記切込み線714の両端部から横方向外側に延びる折り罫線716が形成される。折り罫線716としては、ミシン目線、ハーフカット線、押し線などが挙げられる。
この蓋シート71を摘まみ部711から剥離すると、起立保持部715を反転させることができる。反転した起立保持部715は、蓋シート71が自然に元に戻ることを抑制するので、蓋シート71の開封状態を保持できる。なお、開封した蓋シート71を元に戻す場合には(蓋シート71で取出し口31を再封する場合には)、反転した起立保持部715を強制的に元に戻せばよい。
なお、図16では、上面保形シート7は、起立保持部715が設けられている蓋シート71のみからなるが、上面保形シート7が、起立保持部715が設けられている蓋シート71とベースシート72とを有していてもよい。
[第3実施形態]
第3実施形態は、軟包袋2の他の形態に関する。
上記各実施形態では、軟包袋2の一対の塞面部52,52は、接合部22が外側に突出されているが、この接合部22を塞面部52の外面に密着するように折り畳んでもよい。
図17乃至図19は、接合部22を折り畳んだ軟包袋2を有する包装体1を示す。
横方向に延びる接合部22は、それぞれ塞面部52の外面に密着するように折り曲げられている。折り曲げた接合部22が元に戻らないようにするため、折り曲げた接合部22は、感熱接着剤(例えばホットメルト接着剤)などの接着剤221を介して塞面部52の外面に接着されている。
[第4実施形態]
第4実施形態は、側面保形シート8の様々な形態に関する。
上記各実施形態の包装体1において、側面保形シート8は、側面視略台形状であるが、例えば、図20(a)に示すように、側面視略逆凸字状に形成されていてもよい。かかる形状の側面保形シート8も、上面部3側と下面部51側との縦縁の長短を比べると、上面部3側における縦長が下面部51側の縦長よりも大きいので、上記実施形態に記載したような効果を奏する。
さらに、同図(b)に示すように、側面保形シート8は、側面視略矩形状であってもよい。
また、図21(a)に示すように、側面保形シート8は、厚み方向中央部の縦長が上面部3側及び下面部51側の縦長よりも大きい側面視形状であってもよく、或いは、同図(b)に示すように、厚み方向中央部の縦長が上面部3側及び下面部51側の縦長よりも小さい側面視形状であってもよい。
さらに、上記実施形態の包装体1において、側面保形シート8の面内に折り罫線81が形成されているが、折り罫線81が形成されていない側面保形シート8を用いてもよい。例えば、図21(b)に示す側面保形シート8は、折り罫線81を有さない。
さらに、側面保形シート8の一部が延設され、その延設された部分が軟包袋2の塞面部52に貼り付けられていてもよい。
図22乃至図24は、側面保形シート8の延設部分が軟包袋2の塞面部52に貼り付けられている包装体1を示す。
側面保形シート8は、側方において一部分が延設されている。この延設された部分84(延設部分84)は、側面保形シート8の両側に形成されている。かかる側面保形シート8は、側面視略凸字状に形成されている。
前記延設部分84は、折り罫線81を基準にして、側面保形シート8の下方部分83の側方から延設されている。従って、延設部分84には、折り罫線が形成されていない。
延設部分84は、軟包袋2の側面部4と塞面部52の境界又はその付近で略直角状に折り曲げられ、軟包袋2の側面部4と塞面部52に跨がって貼り付けられている。
好ましくは、図示のように、延設部分84は、折り曲げた接合部22に重なるようにして塞面部52の外面に貼り付けられている。このように延設部分84が折り曲げた接合部22の外面と塞面部52の外面に跨がって貼り付けられていることにより、折り曲げられた接合部22が元に戻らないようになる。この場合、上記第3実施形態で説明した接着剤221を使用しなくてもよく、或いは、使用してもよい。
このように側面保形シート8の延設部分84を塞面部52に貼り付けることにより、軟包袋2の立体形状を安定的に保持できる。
[第5実施形態]
上記各実施形態では、接合部22の形成された一対の塞面部52が向かい合っている方向を縦方向とみなしたが、縦方向及び横方向は、概念上、包装体1を上方から下方に向かって見たときに互いに直交する方向であるので、接合部22の形成された一対の塞面部52が向かい合っている方向を横方向と観念することもできる。換言すると、上記各実施形態においては、側面部4に接合部を有さず、塞面部52に接合部22が形成されているが、側面部4に接合部22が形成されていてもよい。この場合、接合部22の形成された一対の側面部に側面保形シート8が貼り付けられる。
図25及び図26は、接合部22の形成された面部であって横方向において向かい合った側面部4X,4Xに、側面保形シート8が貼り付けられた包装体1の一例を示す。この包装体1にあっては、縦方向において向かい合った塞面部52X,52Xには、接合部が形成されていない。
上記様々な実施形態及び変形例から選ばれる2つ以上の構成を適宜組み合わせてもよく、或いは、上記様々な実施形態及び変形例から選ばれる1つ又は2つ以上の構成を、それ以外の実施形態又は変形例に置換してもよい。例えば、第2実施形態で示した蓋シートを、第3実施形態の蓋シートに置換などしてもよい。
1 包装体
2 軟包袋
29 軟包袋を形成するシートからなる領域
3 軟包袋の上面部
31 取出し口
4,4X 軟包袋の側面部
6 被包装物
7 上面保形シート
7a 上面保形シートの縦縁
71 蓋シート
8 側面保形シート
8a 側面保形シートの縦縁
81 折り罫線

Claims (2)

  1. 取出し口を有する上面部と前記上面部の両側から延設された一対の側面部とを有し、且つ柔軟なシートから形成された軟包袋と、
    前記軟包袋内に収納された被包装物と、
    前記取出し口を覆うように前記上面部に貼り付けられた上面保形シートであって、前記取出し口を開閉可能な柔軟な蓋シートを含む上面保形シートと、を備える包装体において、
    前記一対の側面部には、前記上面保形シートとは独立した側面保形シートがそれぞれ貼り付けられており、
    前記側面保形シートが、一方が他方よりも長い一対の縦縁を有する形状に形成され、且つ前記長い側の縦縁を前記軟包袋の上面部側に向けてそれぞれ貼り付けられており、
    前記上面保形シートの縦縁と側面保形シートの縦縁の間に、前記軟包袋を形成するシートからなる領域が確保されている、包装体。
  2. 前記側面保形シートの面内に、縦方向に延びる折り罫線が形成されている、請求項1に記載の包装体。
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