JP4390884B2 - 積層体の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高分子フィルムを部分的に補強した積層体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
高分子フィルムを加工して形成された袋としては、例えば、ガゼット袋等に代表される自立性の包装体が知られている。従来、包装体に自立性を付与するためには、包装体を構成するフィルムに剛性の高いもの、例えば、紙などを貼り合わせる必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、高分子フィルムのみを用いて包装体を形成した場合には、包装体の用途に適合するに足るだけの充分な自立性が得られないことがある。また、紙などの不透明な材料を使用した場合には中の内容物を見ることができないという欠点がある。
【0004】
本発明は、充分な自立性を有する包装体に適する積層体の製造方法であり、また、その積層体を使用して種々の形態の包装体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、高分子フィルムと、前記高分子フィルムを補強する補強層とを積層し、前記高分子フィルムに前記補強層が接着された補強領域と、前記高分子フィルムに前記補強層が接着されていない非補強領域とを備える積層体の製造方法において、前記高分子フィルムの前記非補強領域となる部分に剥離ニスを塗布する工程と、前記高分子フィルムに前記補強層を接着する工程と、前記高分子フィルムに接着された前記補強層に切れ目を入れる工程と、前記高分子フィルムに接着された前記補強層の前記非補強領域となる部分に熱接着性ニスを塗布する工程と、前記高分子フィルムに接着された部分的に熱接着性ニスが塗布された前記補強層にセパレート紙を接着する工程と、前記高分子フィルムに前記補強層を接着する工程と、前記補強層からセパレート紙を剥離し、前記補強層を切断して前記補強層の一部を除去する工程とを含むことを特徴とする積層体の製造方法である。
【0006】
この発明によれば、高分子フィルムに補強層が部分的に積層された補強領域および補強層が積層されていない非補強領域とからなる積層体で、非補強領域を不連続な形状とすることができ、また、補強領域を所望の形状に形成することができる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の積層体の製造方法において、前記補強層の側から前期高分子フィルムと前記補強層との間に設けられた接着層の途中まで抜き刃の刃先を入れることにより前記補強層に切れ目を入れることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、高分子フィルムに損傷を与えることなく補強層の層全体を確実に切断することができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の積層体の製造方法において、前記非補強領域が不連続な形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の積層体の製造方法。
【0010】
この発明によれば、非補強領域を不連続な形状とすることにより、種々の形態の包装体を形成することができる。例えば、中身を見ることができる窓付きの包装体などを形成することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図11を用いて、本発明による積層体の製造方法について説明する。
【0028】
図1は、本発明の積層体の製造方法による積層体を使用した包装体を示す斜視図であり、図1(b)は図1(a)の反対側から見た様子を示している。包装体Aは、図2および図3に示す積層体10を加工して形成されたものである。
【0029】
図3(a)に示すように、積層体10は、包装体の外側に露出される透明な外層フィルム1と、外層フィルム1の内側に配置されて積層体10を補強するための補強層2と、補強層2の内側に配置されて、例えば、積層体10にガスバリア性等の機能性を付与する中間層3と、包装体の内面側に露出され熱封接着層として機能するヒートシール層4とを備えている。外層フィルム1にヒートシール性を持たせることにより、中間層3とヒートシール層4とを必要としない仕様でもよい。
【0030】
また、外層フィルム1と補強層2との間には接着層5が、補強層2と中間層3との間には接着層6が、中間層3とヒートシール層4との間には接着層7がそれぞれ設けられている。
【0031】
外層フィルム1としては、例えば、延伸ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ナイロンフィルム、ポリカーボネイトフィルム、あるいはセロファンフィルム等を用いることができる。
【0032】
補強層2としては、坪量60〜200g/m2 程度の紙、不織紙、あるいは合成紙等を用いることができる。合成紙は、高分子材料に無機物あるいは有機物のフィラー等の充填物を混合し、この混合物をシート状ないしはフィルム状に成形したものである。補強層2は積層体10を成形して得た包装体の自立性が確保できるように積層体10を補強するためのものである。補強層2の種類、面積、厚み等は包装体の自立性が確保できる範囲で、適宜選択することができる。
【0033】
中間層3としては、例えば、延伸ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ナイロンフィルム、ポリカーボネイトフィルム、セロファンフィルム、アルミニウム箔、高分子フィルム表面にアルミニウム等の金属薄膜を形成した金属薄膜フィルム、高分子フィルム表面に透明酸化金属薄膜を形成した透明薄膜フィルム、あるいはエチレンビニルアルコールコポリマーフィルム等を用いることができる。
【0034】
ヒートシール層4としては、例えば、ポリプロピレン、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレンチレン(LDPE)、アイオノマー、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(EMA)、あるいはポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂を用いることができる。
【0035】
接着層5および接着層6としては、例えば、ポリエチレン、エチレンエチルアクリレート(EEA)、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(EMA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、あるいはアイオノマー等の樹脂を用いることができる。
【0036】
図1および図2に示すように、補強層2は積層体10の一部にのみ設けられている。接着層5と接する側の補強層2の表面には絵柄が印刷されており、透明な外層フィルム1および接着層5を介して包装体の外側からその絵柄を見ることができる。
【0037】
図3(b)に示すように、補強層2が設けられていない領域(後述する領域2b)では接着層5および接着層6が互いに連続している。補強層2以外の各層をすべて透明な材質で構成すれば、補強層2が設けられていないこの領域を介して包装体の内容物を見ることができる。
【0038】
補強層2が配置された領域では、補強層2によって熱が伝わりにくくなるため、ヒートシール加工を施そうとしてもヒートシール層4を充分に加熱することができない。このため、本実施の形態では、積層体10の周辺部に補強層2のない領域を設け、この領域においてヒートシール層4を介して積層体10どうしを接着して包装体を形成している。
【0039】
以下、本実施の形態の積層体の製造方法について説明する。
【0040】
まず、図4に示すように、補強層2の所定領域2aに絵柄を印刷するとともに、同一面の領域2bに剥離ニスを塗布する。例えば、多色刷り印刷機を用い、別々の印刷ユニットにおいて絵柄および剥離ニスを連続的に印刷してもよい。なお、図4では絵柄が印刷される領域2aが矩形であり、その中の窓部および周囲の領域2bに剥離ニスを塗布する場合を示している。従って、周囲の非補強領域である2bと窓部の非補強領域である2bとは不連続となっている。
【0041】
絵柄のインキ層としては、接着層5に対する接着力が強いものを選択することが好ましい。剥離ニスとしては、例えば、硝化綿ポリアミド樹脂、シリコーン樹脂、ポリエチレンワックス等を用いることができる。剥離ニスは接着層5に対する接着力よりも補強層2に対する接着力のほうが大きな材料のものを選択する必要がある。
【0042】
次に、外層フィルム1と補強層2とを接着層5を介して押出しラミネート(エクストルージョンコート)またはラミネートコートによって接着する。図5に示すように、補強層2は絵柄が印刷される面と剥離ニスが塗布される面を介して外層フィルム1と接着される。
【0043】
次に、例えば、ロータリーダイカッターによって、剥離ニスを塗布した領域2bを囲む形状に補強層2を打ち抜く。補強層2を打ち抜く際には、図6に示すように、外層フィルム1を支持体として利用し、抜き刃20を補強層2の方向(図6の下方)から接着層5の途中まで入れる。このように抜き刃20によって接着層5の途中まで切断することにより、外層フィルム1に損傷を与えることなく補強層2を確実に打ち抜くことができる。
【0044】
このように、接着層5の厚みを利用して抜き刃20が到達する位置のばらつきを吸収することができる。したがって、積層体10に要求される性能上許容される範囲内において、抜き刃20の位置精度に応じ接着層5の厚みを設定すれば良い。
【0045】
また、補強層2の非補強領域を引き剥がす後工程を円滑なものとするため、図6に示すように領域2b内に抜き刃20を入れることが望ましい。このように領域2b内に切れ目を入れておけば、引き剥がし時に大きな力が要らなくなるとともに、引き剥がし面を適切に制御することができる。
【0046】
次に、図7に示すように、補強層2の非補強領域、つまり引き剥がす領域2b(網点の部分)に、熱接着性ニスを塗布する。この熱接着性ニスの塗布は印刷で行うことができる。熱接着性ニスとしては、例えば、セルロ−ス系、ポリ酢酸ビニル系、ポリアクリル系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリウレタン系、エポキシ系、アミノ樹脂系、ゴム系、ジエン系、その他をビヒクルの主成分とする溶剤型、エマルジョン型、ホットメルト型、その他等の接着剤を使用することができる。
【0047】
次に、図8に示すように、補強層2の熱接着性ニスを塗布した面にセパレート紙8を熱圧で貼り合わせる。この貼り合わせにより、補強層2とセパレート紙8とが熱接着性ニスを塗布した部分、すなわち非補強領域2bで接着されている。セパレート紙8としては、紙、加工紙、合成紙、プラスチックフィルムなどを使用することができる。このセパレート紙8は、コストを削減する意味から、必要最小限の厚さとし、50〜150g/m2 の範囲とすることが好ましい。
【0048】
次に、補強層2とセパレート紙8とを貼り合わせた後、図9に示すようにセパレート紙8を外層フィルム1から引き剥がすと、打ち抜きにより形成された切れ目(切断面)から補強層2が切断されて、セパレート紙8に接着した領域2bが外層フィルム1から分離除去されるとともに、領域2aが外層フィルム1に接着されたまま残留する。したがって、補強層2からセパレート紙8を引き剥がすことにより、外層フィルム1に絵柄の印刷された補強層2の領域2aが接着された複合フィルムが得られる。なお、このとき領域2bの剥離ニスは、補強層2の領域2bとともに外層フィルム1から除去され、接着層5は外層フィルム1上に残留する。
【0049】
最後に、上記複合フィルムの補強層2の側に、接着層6を介して中間層3を接着する。この場合、例えば、押出しラミネートまたはラミネートコートを用いることができる。次に、中間層3の表面に接着層7を介してヒートシール層4を形成し、図2および図3に示す積層体10を得ることができる。中間層3とヒートシール層4とを接着する場合にも、押出しラミネートまたはラミネートコート等を用いることができる。
【0050】
この様にして形成した積層体10を切断して折り曲げ、さらにヒートシール加工を行うことにより、自立性の包装体を作製することができる。包装体の作製には、例えば従来からの製袋機等を使用することができる。製袋と同時に包装体に内容物を装填するようにしてもよい。
【0051】
本発明の積層体の製造方法による積層体を使用した包装体では、包装体を形成する積層体10の一部に補強層2を設けることにより包装体の自立性を確保しているので、積層体10を構成する他のフィルム材料の選択の範囲を拡大することができる。例えば、積層体10を構成する他のフィルムに柔らかい材料を使用することが可能となる。
【0052】
また、本発明の積層体の製造方法による積層体を使用した包装体では補強層2の表面に絵柄を形成し、外層フィルム1を介してこの絵柄が見えるように構成したので、補強層2を包装体のデザインの一部として有効に機能させることができる。
【0053】
補強層2以外の部材、例えば、非補強領域である窓部では、外層フィルム1や中間層3に絵柄を形成することができる。この場合には、補強層2の絵柄および他の部材の絵柄相互間の位置合わせが問題となりうるので、このような問題が発生しないように、いずれかの絵柄、あるいは両方の絵柄をエンドレスの絵柄(位置合わせが問題とならない絵柄)としてもよい。
【0054】
図10−aに示すように、包装体の折り目の部分(角になる部分)には補強層2を設けないか、あるいは、図10−bに示すように、折り目の部分を部分的に非補強領域としてもよい。折り目の部分から補強層2を排除すれば、包装体を製造する際に積層体の折り曲げ加工が簡単になるため、例えば従来の製袋機をそのまま使用できる等の利点がある。また、図11に示すように、補強層2の包装体の折り目に当たる部分にミシン目21を入れることにより、補強層2の折り曲げ加工を容易なものとすることができる。このようなミシン目21は、例えば、ロータリーダイカッターを用いて補強層2の打ち抜きと同時に形成することができる。ミシン目の代わりにハーフカット加工、あるいは折り罫加工を施してもよい。このように補強層2を折り曲げて包装体の角に配置した場合には、包装体全体の強度を大幅に高めることができ、よって包装体に対し容易に自立性を付与することができる。
【0055】
本発明の積層体の製造方法による積層体を使用した包装体は種々の形式、たとえば側面シール型、二方シール型、三方シール型、四方シール型、封筒貼りシール型、合掌貼りシール(ピロー)型、ヒダ付きシール型、平底シール型、角底シール型、スタンディングパウチ型、ガゼット型の包装体等に適用することができる。
【0056】
【実施例】
以下、本発明による積層体の製造方法の実施例について説明する。
【0057】
まず、片面コート紙(三菱製紙 片アート 坪量:126g/m2 )のコート面に多色グラビア印刷方式により絵柄を印刷するとともに、絵柄以外の部分に剥離ニス(インクテック K−S1スリップOPニス)を同時に印刷した。
【0058】
次に、20μm厚の延伸ポリプロピレン(OPP)フィルム(二村化学 FOR)のコロナ処理面にアンカーコート剤としてイソシアネートを塗布するとともに、片面コート紙の印刷面(コート面)にアンカーコート剤としてポリエチレンイミンを塗布した。そして、延伸ポリプロピレンフィルムおよび片面コート紙のアンカーコート面どうしを、ポリエチレン樹脂を接着層として押出しラミネートした。これにより、延伸ポリプロピレンフィルムと片面コート紙とを30μmのポリエチレンフィルムを介して接着した。
【0059】
次に、延伸ポリプロピレンフィルムを支持体とし、カット深さ133μmに設定されたロータリーダイカッターによって片面コート紙の非印刷面(非コート面)の側から抜き刃を入れ、印刷絵柄の外周および中の窓部で片面コート紙を切断した。なお、上記カット深さは接着層であるポリエチレンフィルムの中央に刃先が位置するようにその値が設定されたものである。すなわち、カット深さ(133μm)は片面コート紙の厚み(118μm)にポリエチレンフィルムの厚み(30μm)の1/2、すなわち15μmを加算した値に設定されている。
【0060】
また、ポリプロピレンフィルムの厚み(30μm)はロータリーダイカッターの抜き刃の刃高さの精度、片面コート紙の厚み精度、あるいはポリエチレンフィルム自身の厚み精度を考慮したものであり、誤差やばらつきによって刃先が延伸ポリプロピレンフィルムに届いてしまったり、あるいは片面コート紙を完全に切断できなっかたりしないように、常に刃先がポリエチレンフィルムの厚みの範囲に納まるようにしている。接着層の厚みは刃高さの精度等に応じて設定することができるが、本実施例では、接着層の厚みは20μm以上とする必要があり、好ましくは30μm以上である。
【0061】
次に、片面コート紙とポリプロピレンフィルムとを貼り合わせた片面コート紙の裏面の非補強領域となる部分に熱接着性ニス(大日本インキブリスパックA改−2)を、グラビア印刷で塗布した。
【0062】
つづいて、部分的に熱接着性ニスを塗布した片面コート紙の裏面にセパレート紙として上質紙(王子製紙 上質紙 坪量:95g/m2 )を熱ローラーの間を通すことによって、熱接着して貼り合わせた。
【0063】
さらに、セパレート紙と片面コート紙を貼り合わせた延伸ポリプロピレンフィルムとをそれぞれ別のロールに巻き取ることにより、延伸ポリプロピレンフィルムに貼り合わされた片面コート紙からセパレート紙を引き剥がした。これによって片面コート紙の絵柄以外の不要部分が剥離ニスとともに延伸ポリプロピレンフィルムから分離除去され、延伸ポリプロピレンフィルム上には片面コート紙の絵柄部分のみが残った。
【0064】
さらにつづいて、延伸ポリプロピレンフィルムおよび片面コート紙の絵柄部分からなる複合フィルムに対し、アルミニウム蒸着膜がポリエチレンテレフタレートフィルムの表面に形成された蒸着フィルム(東洋メタライジング1100:12μm厚)を片面コート紙の側から接着した。すなわち、ポリエチレン樹脂(三井石油ミラソン11P)にて押出しラミネートすることにより、15μm厚のポリエチレンフィルムを接着層として、上記複合フィルムの片面コート紙側の面と、上記蒸着フィルムの蒸着面とを互いに接着した。
【0065】
最後に、蒸着フィルムの非蒸着面にアンカーコート剤としてイソシアネートを塗布し、この塗布面と、ヒートシール層として用いる20μm厚の無延伸ポリプロピレンフィルムとをポリエチレン樹脂(三井石油ミラソン11P)にて押出しラミネートすることにより、接着層としての15μm厚のポリエチレンフィルムを介して接着した。
【0066】
以上の工程によって形成された多層フィルムの層構成は絵柄印刷部分(補強層が有る部分)については、延伸ポリプロピレン(20μm厚)/ポリエチレン(30μm厚)/アンカーコート/剥離ニス/絵柄印刷/コート紙(坪量126g/m2 )/ポリエチレン(15μm厚)/蒸着フィルム(12μm厚)/ポリエチレン(15μm厚)/ 無延伸ポリプロピレン(20μm厚)である。
【0067】
また、絵柄無し部分(補強層が無い部分)の層構成は延伸ポリプロピレン(20μm厚)/ポリエチレン(30μm厚)/ポリエチレン(15μm厚)/蒸着フィルム(12μm厚)/ポリエチレン(15μm厚)/ 無延伸ポリプロピレン(20μm厚)である。
【0068】
この多層フィルムの巻き取りを縦型ガゼットピロー機(川島製作所製)にセットし、包装体の成形、包装体への内容物の充填、および包装体のシールを行ったところ、中身を見ることができる窓部のある自立性の高いガゼット袋が得られた。
【0069】
また、上記の多層フィルムの巻き取りを製袋機(西部製作所製)にセットし、包装体の成形および包装体のシールを行ったところ、中身を見ることができる窓部のある自立性の高いガゼット袋が得られた。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、高分子フィルムに補強層が接着された補強領域と、補強層が接着されていない非補強領域とを備え、また、非補強領域が不連続であるので窓部を設けたり、種々の形状の補強層が可能な積層体を得ることができ、この積層体を使用して種々の形態の包装体に応用でき、かつ、充分な自立性を有する包装体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層体の製造方法による積層体を使用した包装体を示す図である。
【図2】図1の包装体を展開した状態を示す図。
【図3】本発明の積層体の製造方法による積層体の層構成を示す図であり(a)は図2のA−A線断面図、(b)は図2のB−B線断面図。
【図4】補強層に絵柄および剥離ニスを印刷した図であり、(a)は補強層を示す斜視図、(b)は補強層を示す平面図。
【図5】外層フィルムを補強層と貼り合わせた状態を示す断面図。
【図6】図5の層に抜き刃を入れた状態を示す断面図。
【図7】補強層に絵柄および剥離ニスを印刷した図であり、(a)は補強層を示す斜視図、(b)は補強層を示す平面図。
【図8】外層フィルムに貼り合わせた補強層の面にセパレート紙を貼り合わせる工程を示す図。
【図9】外層フィルムに貼り合わせた補強層からセパレート紙を引き剥がす工程を示す図。
【図10】本発明の積層体の製造方法による積層体を使用した別の包装体を示す斜視図。
【図11】ミシン目が形成された補強層を示す図。

Claims (3)

  1. 高分子フィルムと、前記高分子フィルムを補強する補強層とを積層し、前記高分子フィルムに前記補強層が接着された補強領域と、前記高分子フィルムに前記補強層が接着されていない非補強領域とを備え、自立性を有する包装に使用する積層体の製造方法において、
    前記高分子フィルムの前記非補強領域となる部分に剥離ニスを塗布する工程と、
    前記高分子フィルムに前記補強層を接着する工程と、
    前記高分子フィルムに接着された前記補強層に切れ目を入れる工程と、
    前記高分子フィルムに接着された前記補強層の前記非補強領域となる部分に熱接着性ニスを塗布する工程と、
    前記高分子フィルムに接着された部分的に熱接着性ニスが塗布された前記補強層にセパレート紙を接着する工程と、
    前記高分子フィルムに前記補強層を接着する工程と、前記補強層からセパレート紙を剥離し、前記補強層を切断して前記補強層の一部を除去する工程とを含むことを特徴とする積層体の製造方法。
  2. 前記補強層の側から前期高分子フィルムと前記補強層との間に設けられた接着層の途中まで抜き刃の刃先を入れることにより前記補強層に切れ目を入れることを特徴とする請求項1に記載の積層体の製造方法。
  3. 前記非補強領域が不連続な形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の積層体の製造方法。
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