JPH09168381A - 携帯用灰皿及び製造方法 - Google Patents

携帯用灰皿及び製造方法

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JPH09168381A
JPH09168381A JP34858895A JP34858895A JPH09168381A JP H09168381 A JPH09168381 A JP H09168381A JP 34858895 A JP34858895 A JP 34858895A JP 34858895 A JP34858895 A JP 34858895A JP H09168381 A JPH09168381 A JP H09168381A
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laminated sheet
bag
cut
sealing
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JP34858895A
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English (en)
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Masanaka Hayakawa
当中 早川
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常時携帯できる袋体による灰皿において、吸
殻の投入が容易で単なる折り曲げで密封して、折り曲げ
状態を維持できる袋体を効率のよい生産方法で提供す
る。 【解決手段】基材フイルムと紙との積層フイルムに、少
なくとも軟質アルミニウム箔及びヒートシール層とを設
けた2枚の積層シート61及び62の4端部をヒートシ
ールした4方シール袋の一方の積層シート61を加工す
るとき、その縦方向に設ける切れ目9を、トップシール
71の袋端部から該ヒートシール巾の1.5〜5倍の位
置に設けて灰皿を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層シートを袋状
に形成して作成する煙草の灰や吸殻を入れて携帯して灰
皿に使用できる、密封性、生産性に優れた袋体及びその
製造方法に属する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、常時携帯で
きる袋体形状の灰皿において、自動製袋機で吸殻の入口
を設けたり、灰、吸殻などを入れた後、単なる折り曲げ
で簡易的に封をしても、積層シートの剛性による反発力
で口を開くことがなく、封をした折り曲げ状態を維持す
る携帯用灰皿を効率よく生産する方法の提供を課題とす
るものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、基材フイルムと紙との積層フイルム
に、少なくとも軟質アルミニウム箔及びその面にヒート
シール樹脂層とを設けた積層シート2枚の4端部をヒー
トシールした4方シール袋のいずれか一方の積層シート
を加工を行うときの流れ方向に切れ目を、袋端部のヒー
トシール部からヒートシール巾の1.5〜5倍の位置に
ある携帯用灰皿である。また、上記4方シール袋の切れ
目をもたない側の積層シートに、前記切れ目に対応する
位置に折り罫線をもつ携帯用灰皿である。そして、積層
シート2枚の4端部をヒートシールした4方シール袋を
製造する製袋機において、マシン方向(製袋機で製袋す
る積層シートの進行方向を以下マシン方向と記載す
る。)で積層シートをヒートシールする直前で、いずれ
か一方の積層シートを切る刃と該刃の受け板とよりなる
切れ目成形部で切れ目を設けた後、該マシン方向のヒー
トシール及びそれと交差する方向のヒートシールを行う
携帯用灰皿の製造方法である。また、上記折り罫線を、
製袋機に凸状部及び凸状受け部を設けた送りロールより
なる罫線成形部をヒートシールする直前に装備し、該積
層シートに折り罫線を形成するものである。
【0004】
【従来の技術】従来、積層シートより構成される袋体の
密封は、内容物を充填した後ヒートシールなどの特殊な
装置で行ったり、また、開封した後、再度封をするとき
は、粘着剤(粘着テープ)で接着したり、折り込んで封
をした後、クリップや輪ゴムなどを使用して固定するこ
とが行われていた。そして、単なる折り曲げで封をし
て、これらの再封状態を維持することは、積層シートの
剛性で反発して開封してしまうという問題があった。
【0005】比較的、反発性が小さく、折り曲げ適性が
よい材料(以下、本明細書においては、折り曲げた状態
で反発することがなく、その折り曲げ状態を維持できる
ものを、折り曲げ適性のよい材料、また反発し易い材料
を折り曲げ適性の悪い材料と記載する。)には、紙、金
属箔などがある。しかしなら、紙単体より作成した袋体
は、可燃性であり、引裂き、突き刺しなどの強度が乏し
いものである。そして、紙にバリア性と、ヒートシール
性をもたせるためにポリエチレンなどのプラスチックフ
イルムを積層することは、カーリングするのみならず、
折り曲げ適性に優れる紙の特性が失われ、反発しやすく
なり、この積層シートを用いて袋体を形成しても折り曲
げてもその封状態を維持することができないものであっ
た。
【0006】アルミニウム箔などの金属箔は、折り曲げ
適性には優れるものの、突き刺し、引裂きなどの機械的
強度に欠けるのみならず、ヒートシール性がないもので
ある。そして、この機械的強度を改善する目的で、他の
プラスチックフイルムなどを積層することは、カーリン
グするのみならず、折り曲げ適性に優れる金属箔の特性
が失われ、反発しやすくなり、この積層シートで袋体を
形成して折り曲げて封をしてもその状態を必ずしも維持
できないものであった。また、金属箔単体で厚くするこ
とで、機械的強度があり、折り曲げ適性を改善すること
もできるが、逆にその単層の箔を取り扱うときに発生す
るしわを復元できず、再密封することは難しいものであ
る。更に、金属箔を厚くすることは、コストが上昇し、
端部が鋭く、他のもの(例えば、人の手やポケットなど
の収納部)を損傷するという安全性や生産、使用上の問
題があった。
【0007】これらの灰皿は、常時どこにでも携帯でき
る煙草の吸殻入れ用の灰皿(吸殻を入れた後、誤って火
を完全に消してなくても、密封されるため酸素が欠乏し
て自然に消火できる袋体)や、分包して使用する医薬品
などがある。特に、煙草の吸殻入れ用の携帯用の灰皿
は、吸殻の路上放棄などの公害阻止、喫煙区域の縮小に
よる灰皿が設けられていないところでの需要が増加して
いる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の携帯用灰皿は図10〜図
12に示すように、基材フイルム2と紙3とよりなる積
層フイルムに、少なくとも軟質アルミニウム箔4及びヒ
ートシール樹脂層5を設けた積層シート6を2枚用い
て、図1に示すように4端部をヒートシールした4方シ
ール袋のいずれか一方の積層シートを抜き用積層シート
61としてヒートシールによる製袋加工を行うときの流
れ方向に、袋端部のトップシール(以下本明細書では切
れ目の基準となるヒートシール部をトップシールと記載
する。)71からヒートシール巾の1.5〜5倍の位置
に切れ目9を設けた携帯用灰皿1である。また、上記4
方シール袋の切れ目9を設けた積層シート61と対応す
る積層シート62に、上記切れ目9と対応する位置に図
1及び図2に示す折り罫線8をもつ携帯用灰皿1であ
る。そして、2枚の積層シートの4端部をヒートシール
して4方シール袋を製造する図3に示す製袋機10にお
いて、マシン方向で積層シート6をヒートシールする直
前で、図5に示すかみそり刃又は丸刃などの刃91と刃
の受け板92とからなる切れ目形成部90で、いずれか
一方の抜き用積層シート61に切れ目9を設けた後、該
マシン方向の縦シール部96のヒートシール及びそれと
交差する方向の横シール部97とにおいてヒートシール
を行う携帯用灰皿1の製造方法である。また、上記折り
罫線8を、製袋機10に、凸状部81A及び凸状受け部
82Aとを設けた送りロール81及び82よりなる罫線
形成部80をヒートシールする直前に装備して、折り曲
げ用積層シート62に折り罫線8を形成するものであ
る。
【0009】2種の積層シート61、62は、同一の層
構成でもよく、また、折り曲げ用積層シート62となる
積層シートは、抜き用積層シート61とは異なる層構
成、例えば、図11又は図12に示す後述の層構成にし
てより折り曲げ適性をもたせることもできる。
【0010】図1に示す、本発明の切れ目8は、抜き用
積層シート61と折り曲げ用積層シート62とからなる
4方シール袋1のいずれかの端部に設けられたトップシ
ール71の最端部から、そのトップシール巾の1.5〜
5倍の位置に積層シート6の加工方向に設けるものであ
る。切れ目9の位置が、トップシール巾71の巾の1.
5倍未満の場合は、トップシール71の剛性の影響をう
けて折り曲げて封をした場合の反発力が強く、また5倍
以上の場合は、折り曲げ適性にはむしろ良い傾向にはあ
るが、収納スペースが少なくなり実用面からいって好ま
しいものではない。
【0011】図1及び図2に示す、本発明の折り罫線8
は、折り曲げ用積層シート62に形成するものである。
そして製造したときの抜き用積層シート61に設ける切
れ目9と対応する位置に、抜き用積層シート61の厚さ
の2〜5倍の巾で、その深さはヒートシール樹脂層5が
もつの厚さの0.5〜2倍になるようにして折り曲げ用
積層シート62に形成するものである。折り罫線8の巾
が、抜き用積層シート61の厚さの2倍未満の場合は、
折り曲げ用積層シート62の剛性をうける部分の反発力
が強くなり再封の状態を長く維持することが難しくな
る。また、折り罫線8の巾が抜き用積層シートの厚さの
5倍以上の場合は、折り曲げ適性にはむしろ良い傾向に
はあるが、製袋のときに積層シートに薄い部分が多くな
りヒートシール不良を発生する原因となる。
【0012】積層シート6を形成する基材フイルムは、
ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリア
ミド、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、セルロース
・トリアセテートなどの熱可塑性樹脂の延伸フイルム若
しくは未延伸フイルム、又は折り曲げ適性がよい紙、ア
ルミニウム箔、セロハンなどとの積層フイルムである。
これらのなかで、熱可塑性樹脂の延伸フイルムは、表
面光沢があり、耐摩擦性にすぐれ、フイルム強度がある
好ましいフイルムではあるが、折り曲げ適性が劣るとい
う欠点がある。また、熱可塑性樹脂の未延伸フイルム
は、折り曲げ適性は、該樹脂の延伸フイルムよりは若干
優れるが充分なものではなく、表面光沢、耐摩擦性、フ
イルム強度及び印刷適性が劣るという欠点がある。これ
らのフイルムには、所望に応じて絵柄層を、グラビア印
刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷の巻取り又は
枚葉印刷により設けることができる。
【0013】アルミニウム箔は、本発明の積層シートの
折り曲げ適性を与える構成要素としては欠くことのでき
ないものである。その目的のために金属アルミニウムを
圧延して箔とした後、充分に焼き鈍まして完全な再結晶
状態になるように緩やかな冷却を行った軟質アルミニウ
ム箔が好ましい。そして、その厚さは7〜50μmのも
のが、袋の大きさ等を配慮して選択される。熱伝導性に
優れるアルミニウム箔にヒートシール樹脂層を設けるの
は、完全に火を消されていない吸殻を入れた場合でも、
吸殻の熱がアルミニウムにより伝熱拡散されて冷却し容
易に火が消えるからである。
【0014】一方、紙、アルミニウム箔などは、折り曲
げ適性はあるが強度に劣る欠点がある。したがって、こ
れと、アルミニウム箔及びヒートシール樹脂層とによる
積層シートは灰皿としての強度が劣るものである。した
がって、灰皿の積層シートの折り曲げ適性を改善する要
素に使用される。また、セロハンは、光沢、強度も適当
なものではあるが、乾燥した状態では脆くなり引裂き易
くなるという欠点がある。
【0015】積層シートのヒートシール樹脂層は、通常
のヒートシール樹脂層ならば使用できる。例えば、ポリ
エチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・
アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共
重合体、アイオノマーなどがあるが、全体の剛性を強く
しないように、ポリエチレンならば、低密度ポリエチレ
ンが中密度ポリエチレンよりも好ましく、更に好ましく
はエチレン・酢酸ビニル共重合体などの共重合体であ
る。
【0016】積層フイルムや積層シートの貼合は、ドラ
イラミネーション、溶融押出しコーティング、熱可塑性
樹脂によるサンドイッチラミネーション、ウェットラミ
ネーション、ホットメルトラミネーション(ワックスラ
ミネーション)などの通常の貼合方法から、積層に用い
るフイルムに応じて選択できる。貼合は、ポリエチレン
などの熱可塑性樹脂を接着樹脂層としたり、ポリエステ
ル・イソシアネート型の2液反応型の接着剤を使用で
き、また、ウエットラミネーションの場合は、酢酸ビニ
ル、酢酸ビニル・アクリル酸エステル共重合体のエマル
ジョンや、澱粉などの水を媒体とする糊を使用できる。
【0017】本発明の積層シート6の層構成は、図10
〜図13に示すように紙とアルミニウム箔とを含む積層
シートが好ましい。例えば、 基材フイルム2/接着樹脂層51/紙3/接着樹脂層
51/アルミニウム箔4/ヒートシール樹脂層5よりな
る図10に示す積層シート6。 基材フイルム2/糊52/紙3/糊52/アルミニウ
ム箔4/ヒートシール樹脂層5よりなる図11に示す積
層シート6。 基材フイルム2/接着剤53/アルミニウム箔4/糊
52/紙3/糊52/アルミニウム箔4/ヒートシール
樹脂層5よりなる図12に示す積層シート6。 また、のように紙の両面にアルミニウム箔4を構成す
るものは、折り曲げ適性がよく、本発明の折り曲げ用積
層シート62に好ましいものである。
【0018】本発明の携帯用灰皿1は、図3に示す製袋
機10に、積層シート6を供給し、斜め板11で、積層
シート6をヒートシール樹脂層を合せるようにして2つ
折りにし、折り部を切断して2枚の抜き用積層シート6
1と折り曲げ用積層シート62とに分離した2枚の積層
シートをそれぞれ搬送する。折り曲げ用積層シート62
は、所望によっては、罫線形成部80で金属製の凸状部
81Aをもつ送りロール81及び凸状受け部82Aをも
つ送りロール82との間を通過させることにより図6に
示す折り罫線8を形成する。図3は、1種類の積層シー
ト6を斜め板11で2つ折りにして、製袋を行っている
が、図示はしないが積層シートの供給部を複数にするこ
とによって、2種の積層シートを用いた灰皿1を作成す
ることもできる。また、送りロール82は、図4に示す
ように必ずしも凹状の凸状受け部82Aを設ける必要は
なく、軟質の平面状のゴムロールや、凸状部81Aによ
り賦型できるペーパーロールを用いることもできる。
【0019】一方、同時に搬送する抜き用積層シート6
1は、縦シール部96の直前に設けた切れ目の形成部9
0で、凹部をもつ受け板92の上を通して、その上に設
けたかみそり刃91で圧着して、積層シートの蛇行を防
いで図6に示す切れ目9を設ける。これらの折り罫線及
び切れ目は、積層シートの進行方向に沿って形成される
ものである。そして、受け板92に押しつけるようにし
て切れ目9を形成し、直ちに縦シール部96(本明細書
においては、積層シートの加工方向のことを縦と記載す
る。)に搬送されてヒートシールされる。したがって、
縦方向にヒートシールされたものは、切れ目の位置が変
動することがなく、そして、図6に示すふた用積層シー
ト61A(トップシール71側)と、袋用積層シート6
1B(底シール72側)との切れ目9の巾を最低に形成
することができる。
【0020】折り罫線8及び切れ目9とを設けた二枚の
積層シート61及び62とのヒートシール樹脂層5を合
せて縦ヒートシール部96で、図7に示すように縦方向
のシール部であるトップシール71を2列で付き合わせ
たもの及び底シール72を両端にそれぞれ設け、更に、
横シール部97(本明細書においては、積層シートの加
工方向と交差する方向のことを横と記載する。)で横シ
ール73を設けて、更に縦方向のシール部をかみそり刃
と横方向の断裁刃をもつ分離断裁部98で、トップシー
ル71を定めた位置で二分する。このとき、底シール部
72における2枚の積層シートが、不揃いの場合は、か
みそり刃などをその端部に設けてトリミングをすること
もできる。また、上記の説明は、トップシール71を2
列分付き合わせるように記載したが、トップシールと、
底シール部と付き合わせた形の縦シール部を構成するこ
ともできる。更に、2列の整数倍で製袋を行い生産性を
あげられる。
【0021】
【実施例】次に、実施例について記載する。 (実施例1)図3に示すように、基材フイルム2とし
て、厚さ12μmポリエステルフイルムと、上質紙(坪
量64g/m2 )3とを、接着樹脂層51として厚さ1
5μmの低密度ポリエチレンを用いてサンドイッチラミ
ネーションし、更に上質紙3と、厚さ7μmの軟質アル
ミニウム箔4とを接着樹脂層51として厚さ15μmの
低密度ポリエチレンを用いてサンドイッチラミネーショ
ンした後、該アルミニウム箔に図示はしないが、ポリエ
チレンイミンのアンカーコート層を介して厚さ25μm
の低密度ポリエチレンを溶融押出しコーティングによる
ヒートシール樹脂層5を設けて、図10に示す厚さ0.
15mmの実施例1の積層シート6を作成した。次い
で、図3に示す製袋機10に、積層シート6を供給し、
斜め板11で、積層シート6をヒートシール樹脂層5を
合せて2つ折りとし、折り部を切断して抜き用積層シー
ト61と折り曲げ用積層シート62とに分離した2枚の
積層シートをそれぞれ搬送する。折り曲げ用積層シート
62と同時に搬送する抜き用積層シート61には、縦シ
ール部96の直前に設けた切れ目形成部90で、凹部を
もつ受け板92の上を通して、その上に設けたかみそり
刃91で圧着して図6に示す切れ目9を設ける(但し、
実施例1では、折り罫線を設けてはいない)。そして、
切れ目9とを設けた積層シート61及び積層シート62
とのヒートシール樹脂層5を合せて縦ヒートシール部9
6で、図7に示すように縦方向のヒートシールであるト
ップシール71を2列付き合わせたもの及び底シール7
2を両端にそれぞれ設けた。更に、横シール部97で図
8及び図9に示す横シール73を設けた後、縦方向のヒ
ートシール部をかみそり刃で、横方向のヒートシール部
を断裁刃をもつ分離断裁部98で、トップシール71及
び横シール部73を定めた位置で二分して灰皿1を形成
した。
【0022】(実施例2)図11に示すように、基材フ
イルム2として、厚さ20μmセロハンと、片艶クラフ
ト紙(坪量52g/m2 )3とを、糊52として酢酸ビ
ニル・メタアクリル酸エチル共重合体のエマルジョンを
用いてウエットラミネーションで貼合し、更に片艶クラ
フト紙3と、厚さ7μmのアルミニウム箔4とを上記の
糊52を用いてウェットラミネーションした後、該アル
ミニウム箔に図示はしないが、ポリエチレンイミンのア
ンカーコート層を介して厚さ25μmの低密度ポリエチ
レンを溶融押出しコーティングしてヒートシール樹脂層
5を設けて厚さ0.12mmの実施例2の積層シート6
を作成した。そして、実施例1の積層シートを抜き用積
層シート61とし、実施例2の積層シート6を折り曲げ
用積層シート62として、図示はしないが2本の供給部
をもつ製袋機で折り罫線8を賦型した以外は、実施例1
と同様にして灰皿1を形成した。すなわち、図3に示す
製袋機10に、罫線形成部80で図4に示す金属製の凸
状部81Aをもつ送りロール81及びゴム製の凸状受け
部82Aをもつ送りロール82との間を通過して、積層
シート62に図6に示す折り罫線8を設ける。同時に搬
送する抜き用積層シート61は、縦シール部96の直前
に設けた切れ目形成部90で、凹部をもつ受け板92の
上を通して、その上に設けたかみそり刃91で圧着して
図6に示す切れ目9を設ける。そして、折り罫線8及び
切れ目9とを設けた上記の二枚の積層シート61及び6
2とのヒートシール樹脂層5を合せて縦ヒートシール部
96で、図7に示すように縦方向のヒートシールである
トップシール71を2列付き合わせたもの及び底シール
72を両端にそれぞれ設けた。更に、横シール部97で
横シール73を設けた後、縦方向のヒートシール部をか
みそり刃で、横方向ヒートシール部を断裁刃をもつ分離
断裁部98で、トップシール71及び横シール73を定
めた位置で二分して灰皿1を形成した。
【0023】実施例1及び実施例2の灰皿に、煙草の吸
殻を入れて、切れ目を中にして折り曲げて、その折り曲
げ部の反発状況を確認した。その結果、実施例1のもの
は、折り曲げ部を再度しごくようにしてようやく固定で
きたのに対し、実施例2の灰皿は、単に折り曲げるのみ
で折り曲げ部が安定できる折れ適性のよいものであっ
た。
【0024】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、基材フイ
ルムと紙とよりなる積層フイルムに、少なくとも軟質ア
ルミニウム箔及びその面にヒートシール樹脂層とを設け
た積層シートを2枚の4端部をヒートシールした4方シ
ール袋のいずれか一方の積層シートを加工を行うとき、
その流れ方向に切れ目を、袋端部のトップシールからヒ
ートシール巾の1.5〜5倍の位置に設けた携帯用灰皿
である。積層シートの加工方向に設ける切れ目は、ヒー
トシールの直前で、受け板の凹部に刃を積層シートに圧
着して切れ目を設けるため、加工時の積層シートは蛇行
もなく、効率よく生産性ができる。そして、上記4方シ
ール袋の切れ目を設けない側の積層シートに、切れ目に
対応する位置に折り罫線を設けた灰皿は、切れ目を中に
して折り曲げたときの折れ適性がよい反発性の少ないも
のであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の灰皿の概念を示す斜視図である。
【図2】本発明の易封袋を折り曲げた状態の概念を示す
斜視図である。
【図3】本発明の積層シートの製袋機における流れを示
す概念を示す斜視図である。
【図4】折り罫線を形成する送りロールの概念を示す斜
視図である。
【図5】切れ目を設ける切れ目形成部の概念を示す断面
概略図である。
【図6】積層シートの切れ目及び折り罫線を設けた状態
を示す断面概略図である。
【図7】灰皿の縦シール部を示す断面概略図である。
【図8】灰皿のヒートシール部を切れ目側よりみた平面
図である。
【図9】灰皿のヒートシール部を折り曲げ用積層シート
側よりみた平面図である。
【符号の説明】
1 灰皿 2 基材フイルム 3 紙 4 アルミニウム箔 5 ヒートシール樹脂層 51 接着樹脂層 52 糊 53 接着剤 6 積層シート 61 抜き用積層シート 61A ふた用積層シート 61B 袋用積層シート 62 折り曲げ用積層シート 71 トップシール 72 底シール 73 横シール 8 折り罫線 80 罫線形成部 81、82 送りロール 81A 凸状部 82A 凸状受け部 9 切れ目 90 切れ目形成部 91 かみそり刃 92 受け板 96 縦シール部 97 横シール部 98 分離断裁部 10 製袋機 11 斜め板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年3月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の灰皿の概念を示す斜視図である。
【図2】本発明の易封袋を折り曲げた状態の概念を示す
斜視図である。
【図3】本発明の積層シートの製袋機における流れの概
念を示す斜視図である。
【図4】折り罫線を形成する送りロールの概念を示す斜
視図である。
【図5】切れ目を設ける切れ目形成部の概念を示す断面
概略図である。
【図6】積層シートの切れ目及び折り罫線を設けた状態
を示す断面概略図である。
【図7】灰皿の縦シール部を示す断面概略図である。
【図8】灰皿のヒートシール部を切れ目側よりみた平面
図である。
【図9】灰皿のヒートシール部を折り曲げ用積層シート
側よりみた平面図である。
【図10】灰皿の層構成の1例を示す断面概略図であ
る。
【図11】灰皿の層構成の他の例を示す断面概略図であ
る。
【図12】灰皿の層構成の他の例を示す断面概略図であ
る。
【符号の説明】 1 灰皿 2 基材フイルム 3 紙 4 アルミニウム箔 5 ヒートシール樹脂層 51 接着樹脂層 52 糊 53 接着剤 6 積層シート 61 抜き用積層シート 61A ふた用積層シート 61B 袋用積層シート 62 折り曲げ用積層シート 71 トップシール 72 底シール 73 横シール 8 折り罫線 80 罫線形成部 81、82 送りロール 81A 凸状部 82A 凸状受け部 9 切れ目 90 切れ目形成部 91 かみそり刃 92 受け板 96 縦シール部 97 横シール部 98 分離断裁部 10 製袋機 11 斜め板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材フイルムと紙との積層フイルムに、少
    なくとも軟質アルミニウム及びその面にヒートシール樹
    脂層を設けた積層シート2枚の4端部をヒートシールし
    た4方シール袋のいずれか一方の積層シートを加工を行
    うときの流れ方向に設ける切れ目が、該ヒートシール部
    の袋端部からヒートシール巾の1.5〜5倍の位置にあ
    ることを特徴とする携帯用灰皿。
  2. 【請求項2】 上記4方シール袋の切れ目をもたない側
    の積層シートに、前記切れ目に対応する位置に折り罫線
    をもつことを特徴とする請求項1記載の携帯用灰皿。
  3. 【請求項3】 上記積層シート2枚の4端部をヒートシ
    ールした4方シール袋を製造する製袋機において、マシ
    ン方向で積層シートをヒートシールする直前で、いずれ
    か一方の積層シートを切る刃と該刃の受け板とからなる
    切れ目形成部で切れ目を設けた後該方向のヒートシール
    及びそれと交差する方向のヒートシールを行う携帯用灰
    皿の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の折り罫線を、製袋機に凸
    状部及び凸状受け部を設けた送りロールよりなる罫線形
    成部をヒートシールする直前に装備し、上記切れ目をも
    たない側の積層シートに、前記折り罫線を形成すること
    を特徴とする請求項3記載の携帯用灰皿の製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013518601A (ja) * 2010-02-09 2013-05-23 スパインコア・アーベー 使い捨て吸殻受容バッグ
JP2016135568A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 聡 奥山 汚れがつきにくいシート
WO2019012433A1 (en) * 2016-07-14 2019-01-17 Chagas Faresin Alexandre Henrique PORTABLE DEPOSIT COMPARTMENT FOR WASTE COLLECTION
KR20200000540A (ko) * 2018-06-25 2020-01-03 주식회사 윌켐코리아 일회용 재떨이, 그 어셈블리 및 그 제조방법
KR20210097518A (ko) * 2020-01-30 2021-08-09 주식회사 큐브 담배꽁초 수거백

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