JP2021189270A - ラベル - Google Patents

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Abstract

【課題】 切断線が意図せずに切断することを抑制しつつ、切断線に沿って容易に切断できることによって、特定領域を分離することができるラベルを提供する。【解決手段】 ラベルは、容器周りに沿う筒状となって容器に取り付けられるラベルであって、融解された接着材が塗布される、又は、加熱されることによって接着性を得る接着部と、筒状の前記ラベルの周方向である第1方向に延びる切断線と、を備え、切断線は、第1方向に延びて且つラベルの第1面から第2面にラベルの厚み方向に貫通する少なくとも二つの切込孔部と、切込孔部間に配置される非切込部と、を備え、切込孔部は、第1面に配置される第1開口と、第2面に配置され、面積が第1開口の面積よりも小さい第2開口と、を備える。【選択図】 図2

Description

本出願は、ラベルに関する。
従来、例えば、ラベルは、容器周りに沿う筒状となって容器に取り付けられる。そして、ラベルは、容器に取り付けられるために、例えば、融解された接着材が塗布される接着部を備えていたり(例えば、特許文献1)、例えば、加熱されることによって接着性を得る接着部を備えていたりする(例えば、特許文献2)。ところで、ラベルの特定領域を容易に分離したいという要望がある。
特開2017−3804号公報 特開2002−104349号公報
そこで、課題は、切断線が意図せずに切断することを抑制しつつ、切断線に沿って容易に切断できることによって、特定領域を分離することができるラベルを提供することである。
ラベルは、容器周りに沿う筒状となって容器に取り付けられるラベルであって、融解された接着材が塗布される、又は、加熱されることによって接着性を得る接着部と、筒状の前記ラベルの周方向である第1方向に延びる切断線と、を備え、前記切断線は、前記第1方向に延びて且つ前記ラベルの第1面から第2面に前記ラベルの厚み方向に貫通する少なくとも二つの切込孔部と、前記切込孔部間に配置される非切込部と、を備え、前記切込孔部は、前記第1面に配置される第1開口と、前記第2面に配置され、面積が前記第1開口の面積よりも小さい第2開口と、を備える。
また、ラベルにおいては、前記切込孔部は、前記第1方向で対面して且つ前記第2面から前記第1面へ向けて近づく一対の第1内周面と、前記第2方向で対面して且つ前記第2面から前記第1面へ向けて近づく一対の第2内周面と、を備え、前記第1内周面が前記厚み方向と傾斜する角度は、前記第2内周面が前記厚み方向と傾斜する角度よりも、小さい、という構成でもよい。
また、ラベルにおいては、前記ラベルは、前記第1方向の両側に第1端部と第2端部とを備え、前記接着部は、前記第1端部の前記第1面側に配置され、前記ラベルは、前記第1端部の第1面側が前記接着部で前記第2端部の前記第2面側に固定されることによって、筒状に形成され、前記切断線は、前記第1端部側の前記ラベルの端縁から伸びている、という構成でもよい。
図1は、一実施形態に係るラベルが容器に取り付けられた図である。 図2は、同実施形態に係るラベルが容器に取り付けられる図である。 図3は、図2のIII−III線の拡大断面図である。 図4は、図3のIV−IV線の拡大断面図である。 図5は、同実施形態に係るラベルが容器から取り外される状態を示す図である。 図6は、同実施形態に係るラベルが切断される状態を示す図である。 図7は、同実施形態に係るラベルの形成方法を示す図である。 図8は、同実施形態に係るラベルの切断線の形成方法を示す図である。 図9は、図8のIX領域の拡大図である。 図10は、図9のX−X線の断面図である。 図11は、実施例のラベルの断面図である。 図12は、同実施例のラベル連続体の図である。 図13は、比較例のラベルの断面図である。 図14は、同比較例のラベル連続体の図である。
以下、ラベルにおける一実施形態について、図1〜図14を参照しながら説明する。なお、各図において、図面の寸法比と実際の寸法比とは、必ずしも一致しておらず、また、各図面の間での寸法比も、必ずしも一致していない。
図1及び図2に示すように、ラベル付き容器20は、容器21と、容器21に取り付けられるラベル1とを備えている。ラベル1は、容器21周り(具体的には、容器21の周方向)に沿う筒状となって、容器21に取り付けられている。なお、筒状のラベル1の周方向は、ラベル1の第1方向D1という。また、特に限定されないが、ラベル1は、本実施形態のように、第1方向D1が長手方向となり、第1方向D1に直交する第2方向D2が短手方向となるように、形成されてもよい。
容器21の形状は、特に限定されない。例えば、容器21は、本実施形態のように、ボトル容器としてもよい。また、例えば、容器21は、上方が開放された容器本体と、容器本体を上方から覆うように、容器本体に取り付けられる蓋体とを備える収納容器(例えば、弁当容器等)としてもよく、斯かる容器21に対して、ラベル1は、容器本体及び蓋体に跨って、第1方向D1が容器21周りに沿う筒状となって容器21に取り付けられてもよい。
また、容器21の材質は、特に限定されない。容器21は、例えば、樹脂製容器(例えば、ペットボトル)としてもよく、また、例えば、金属製容器(例えば、ボトル缶)としてもよく、また、例えば、ガラス製容器(例えば、ガラス壜)としてもよく、また、例えば、紙製容器(例えば、紙パック)としてもよい
ラベル1は、容器21に接着される接着部2を備えている。接着部2は、ラベル1の第1面1a側に配置されている。特に限定されないが、ラベル1は、第1方向D1の両側に第1端部1eと第2端部1fとを備えており、接着部2は、本実施形態のように、ラベル1の第1端部1eの第1面1a側に配置される第1接着部1aと、ラベル1の第2端部1fの第1面1a側に配置される第2接着部2bとを含んでもよい。なお、本実施形態においては、接着部2は、加熱されて融解された接着材22が塗布される接着予定部である。
例えば、ラベル1の第2接着部2bに、融解された接着材22が塗布された後、ラベル1の第1接着部2aに、融解された接着材22が塗布される。そして、ラベル1の第2接着部2bが、接着材22によって、容器21に接着された後、ラベル1が容器21の外周面に密着するようにして巻き付けられて、ラベル1の第1接着部2aが、接着材22によって、ラベル1の第2端部1fと重なるようにして、ラベル1の第2端部1fに接着される。
これにより、ラベル1の第2端部1fの第1面1a側が第2接着部2bで容器21に固定され、且つ、ラベル1の第1端部1eの第1面1a側が第1接着部2aでラベル1の第2端部1fの第2面1b側に固定されるため、ラベル1は、筒状となって容器21に取り付けられる。そして、ラベル1の第1面1aは、筒状の内周面を構成し、ラベル1の第2面1bは、筒状の外周面を構成する。即ち、ラベル1の第1面1aは、ラベル1の裏面であり、ラベル1の第2面1bは、ラベル1の表面である。
特に限定されないが、本実施形態のように、ラベル1の第2端部1fが、容器21に直接固定され、且つ、ラベル1の第1端部1eが、ラベル1の第2端部1fに固定されることによって、ラベル1の第1方向D1の各端部は、容器21に対して固定される、という構成でもよい。即ち、ラベル1の第1端部1eが、ラベル1の第2端部1fに重なることによって、ラベル1は、容器21の全周に亘って配置される筒状に形成されている、という構成でもよい。
なお、ラベル1の第1方向D1の各端部1e,1fが、容器21に直接固定されることによって、ラベル1の第1方向D1の各端部1e,1fは、容器21に対して固定される、という構成でもよい。即ち、ラベル1の第1端部1eが、ラベル1の第2端部1fから離れることによって、ラベル1は、一部が開放される筒状(例えば、C字状、U字状)に形成されている、という構成でもよい。
また、例えば、接着部2は、ラベル1の第1端部1eのみに配置され、接着部2によって、ラベル1の第1端部1eがラベル1の第2端部1fに重なって固定されることで、ラベル1は、容器21の全周に亘って配置される筒状に形成されている、という構成でもよい。即ち、ラベル1が容器21に直接固定されることなく、ラベル1の第1端部1eが、ラベル1の第2端部1fに固定されることによって、ラベル1が容器21に取り付けられる、という構成でもよい。
また、ラベル1は、分離される特定領域(「分離領域」ともいう)3を備えている。特に限定されないが、特定領域3は、本実施形態のように、例えば、マーク(例えば、応募マーク)やデザイン(例えば、キャラクター)等の図柄3aを備えていてもよい。また、図柄3aは、例えば、ラベル1の第1面1a側から視認可能な構成としてもよく、また、例えば、ラベル1の第2面1b側から視認可能な構成としてもよい。
そして、ラベル1は、切断されることによって特定領域3を分離されるために、切断線4,5を備えている。具体的には、特定領域3は、切断線4,5によって、区画されている。なお、切断線4,5は、第1方向D1に延びる第1切断線4と、第2方向D2に延びる第2切断線5とを含んでいる。
第1切断線4は、ラベル1の第1方向D1の第1端縁1cから第1方向D1に延びている。第1切断線4の長さは、特に限定されないが、例えば、本実施形態のように、第1切断線4は、ラベル1の第1方向D1の第1端縁1cから第1方向D1の第2端縁1dまで、即ち、ラベル1の第1方向D1の全長に亘って、延びていてもよい。なお、第1切断線4は、例えば、ラベル1の第1端縁1cから第1方向D1の中途部まで、延びていてもよい。
第2切断線5は、ラベル1の第2方向D2の端縁から第2方向D2に延びている。第2切断線5の長さは、特に限定されないが、例えば、本実施形態のように、第2切断線5は、ラベル1の第2方向D2の端縁から第1切断線4まで、延びていてもよい。なお、第2切断線5は、例えば、ラベル1の第2方向D2の全長に亘って、延びていてもよい。
第1切断線4は、第1方向D1に延びる複数の切込孔部6を備えている。切込孔部6は、ラベル1の第1面1aから第2面1bにラベル1の厚み方向D3に貫通している。これにより、切込孔部6は、ラベル1の第1面1aに配置される第1開口6cと、ラベル1の第2面1bに配置される第2開口6dとを備えている。
そして、切込孔部6は、第1方向D1に断続して形成されており、これにより、第1切断線4は、切込孔部6,6間に配置される非切込部7を備えている。このように、切込孔部6がラベル1の第1面1aから第2面1bまで貫通しているため、ラベル1を第1切断線4に沿って容易に切断することができる。
なお、切込孔部6の第1開口6cの面積は、切込孔部6の第2開口6dの面積よりも、小さくなっている。これにより、例えば、ラベル1に衝撃が加えられた場合でも、意図せずに、第1切断線4が切断することを抑制することができる。また、換言すると、切込孔部6の第2開口6dの面積は、切込孔部6の第1開口6cの面積よりも、大きくなっている。これにより、第1切断線4に沿って容易に切断することができる。
図3及び図4に示すように、切込孔部6は、第1方向D1で対面する一対の第1内周面6a,6aと、第2方向D2で対面する一対の第2内周面6b,6bとを備えている。一対の第1内周面6a,6aは、第2面1bから第1面1aへ向けて、互いに近づくように配置され、一対の第2内周面6b,6bは、第2面1bから第1面1aへ向けて、互いに近づくように、配置されている。
そして、第1内周面6aがラベル1の厚み方向D3と傾斜する角度θ1は、第2内周面6bが厚み方向D3と傾斜する角度θ2よりも、小さくなっている。これにより、切込孔部6の第1開口6cの面積と第2開口6dの面積との差を確保した状態で、第1面1aにおける非切込部7の長さ(第1方向D1の寸法)L3と第2面1bにおける非切込部7の長さ(第1方向D1の寸法)L4との差が大きくなることを抑制することができている。
したがって、第1切断線4の第1面1a側と第2面1b側とを同じように切断することができるため、第1切断線4でラベル1を円滑に切断することができる。なお、ラベル1の厚み方向D3は、ラベル1の第1方向D1及び第2方向D2とそれぞれ直交する方向である。
また、特に限定されないが、非切込部7の長さL3,L4は、例えば、1mm以下であることが好ましく、また、例えば、0.7mm未満であることがより好ましく、また、例えば、0.5mm未満であることが非常に好ましい。なお、例えば、第1面1aにおける非切込部7の長さL3のみが当該寸法を満たしていてもよく、また、例えば、第2面1bにおける非切込部7の長さL4のみが当該寸法を満たしていてもよく、第1面1a及び第2面1bにおける非切込部7の長さL3,L4の両方がそれぞれ当該寸法を満たしていてもよい。
また、特に限定されないが、本実施形態のように、切込孔部6の長さ(第1方向D1の寸法)L1,L2は、非切込部7の長さL3,L4よりも、長くなっていてもよい。斯かる構成によれば、第1切断線4でラベル1を円滑に切断することができる。
なお、特に限定されないが、切込孔部6の長さL1,L2は、例えば、非切込部7の長さL3,L4の150%〜1000%としてもよく、好ましくは160%〜800%としてもよい。また、特に限定されないが、切込孔部6の長さL1,L2は、例えば、0.25mm〜10mmとしてもよく、また、特に限定されないが、非切込部7の長さL3,L4は、例えば、0.15mm〜1.0mmとしてもよい。
切込孔部6の長さL1,L2は、例えば、0.3mm〜5mmであることが好ましく、また、例えば、0.4mm〜2mmであることがさらに好ましい。また、非切込部7の長さL3,L4は、例えば、0.18mm以上で且つ0.7mm未満であることが好ましく、また、例えば、0.2mm以上で且つ0.5mm未満であることがより好ましい。
また、切込孔部6の第1開口6cの幅(第2方向D2の寸法)W1は、切込孔部6の第2開口6dの幅(第2方向D2の寸法)W2よりも、狭くなっている。そして、切込孔部6の第1開口6cが第1切断線4の第2方向D2における中央に配置されているため、ラベル1を切断する際に、切込孔部6の第1開口6aを基準として第1切断線4が切断されることによって、第1切断線4の切断位置が第2方向D2に位置ずれすることを抑制することができる。これにより、第1切断線4に沿ってラベル1を切断することができる。
しかも、切込孔部6の第2開口6dの幅W2が、切込孔部6の第1開口6cの幅W1よりも、広くなっているため、ラベル1を切断する際に、非切込部7の切断位置を、切込孔部6の第2開口6dへ通じ易くすることができる。これにより、第1切断線4の切断位置が第2方向D2で位置ずれしても、第1切断線4に沿ってラベル1を切断することができる。
なお、切込孔部6の第1開口6cの幅W1及び第2開口6dの幅W2は、特に限定されない。例えば、切込孔部6の第2開口6dの幅W2は、0.02mm〜0.14mmであることが好ましい。
なお、第2切断線5の構成は、特に限定されない。例えば、第2切断線5は、第1切断線4と同様の構成としてもよい。また、第2切断線5は、例えば、ラベル1の第1面1aから第2面1bまで貫通する切込孔部を備えていてもよく、また、例えば、ラベル1を厚み方向D3で貫通していないハーフカットを備えていてもよい。
ところで、ラベル1の第1方向D1の引き裂き強度は、ラベル1の第2方向D2の引き裂き強度よりも、大きくなっている。なお、引き裂き強度は、切断線4,5が設けられていない部分を、JIS K7128−1に準拠した測定法によって測定される値をいう。
特に限定されないが、ラベル1の第1方向D1の引き裂き強度は、例えば、ラベル1の第2方向D2の引き裂き強度の150%〜350%としてもよい。また、特に限定されないが、ラベル1の第1方向D1の引き裂き強度は、例えば、2.5〜4.0N/mmとしてもよく、ラベル1の第2方向D2の引き裂き強度は、0.8〜2.0N/mmとしてもよい。
また、特に限定されないが、ラベル1の第1方向D1の引張強度は、ラベル1の第2方向D2の引張強度よりも、小さくてもよい。なお、引張強度は、切断線4,5が設けられていない部分を、JIS K7127に準拠した測定法によって測定される値をいう。
特に限定されないが、ラベル1の第1方向D1の引張強度は、例えば、ラベル1の第2方向D2の引張強度の25%〜50%としてもよい。また、特に限定されないが、ラベル1の第1方向D1の引張強度は、例えば、50〜100MPaとしてもよく、ラベル1の第2方向D2の引張強度は、例えば、150〜250MPaとしてもよい。
次に、本実施形態に係るラベル1の特定領域3の分離方法について、図5及び図6を参照しながら説明する。
図5に示すように、容器21からラベル1を取り外す際に、例えば、ラベル1は、第1方向D1の第1端縁1cの上端部から、剥がされる。このとき、ラベル1の第1端縁1cには、第1方向D1の力が働くことになる。しかも、ラベル1の裏面側が凸となるように曲がって、ラベル1が取り外されるため、ラベル1の裏面側、即ち、第1面1a側により大きな力が働く。
それに対して、ラベル1の第1方向D1の引き裂き強度は、ラベル1の第2方向D2の引き裂き強度よりも、大きくなっている。これにより、ラベル1を容器21から取り外す際に、意図せずに、第1切断線4とは異なる位置(即ち、第1切断線4から離れた位置)で、ラベル1が第1端縁1cから第1方向D1に切断されることを抑制することができる。
しかも、切込孔部6の第1開口6cの面積が、切込孔部6の第2開口6dの面積よりも、小さくなっている(図2〜図4参照)。これにより、ラベル1を容器21から取り外す際に、意図せずに、第1切断線4がラベル1の第1端縁1cから切断されることを抑制することができる。
そして、図6に示すように、ラベル1は、第1切断線4によって、ラベル1の第1端縁1cから第1方向D1に沿って切断される。その後、ラベル1は、第2切断線5によって、第2方向D2に沿って切断される。このように、切断線4,5でラベル1を切断することによって、特定領域3を容易に分離することができる。
次に、本実施形態に係るラベル1の形成方法について、図7を参照しながら説明する。
容器21に取り付けられる前においては、図7に示すように、複数のラベル1は、連続的に繋がることで、長尺なラベル連続体11を構成している。具体的には、隣接されるラベル1,1同士は、第1方向D1の端縁1c,1dでそれぞれ連結されている。なお、ラベル連続体11は、ラベル1の第1方向D1が周方向に沿うロール状に巻かれて保管され、その状態で運搬される。
なお、ラベル連続体11の状態において、ラベル1は、第1切断線4を備えている一方で、第2切断線5を備えていない。そして、ラベル1が容器21に取り付けられる際に、ラベル取付装置(図示していない)によって、ラベル連続体11が切断予定線12で切断され、且つ、第2切断線5が形成されることで、ラベル1は、形成される。
なお、第2切断線5は、例えば、ダイカット等の切断刃によって形成されてもよく、例えば、レーザーや超音波によって形成されてもよい。その後、上述したように(図2参照)、ラベル取付装置によって、ラベル1に、融解された接着材22が塗布されて、ラベル1は、容器21に接着されて取り付けられる。
なお、ラベル1の形成方法は、斯かる方法に限られない。例えば、ラベル連続体11の状態において、ラベル1は、第1及び第2切断線4,5の両方を備えていてもよい。また、例えば、ラベル連続体11の状態において、ラベル1は、第1及び第2切断線4,5の両方を備えておらず、ラベル取付装置によって、第1及び第2切断線4,5の両方を形成されてもよい。
次に、本実施形態に係る第1切断線4の形成方法について、図8〜図10を参照しながら説明する。
図8に示すように、ラベル1は、切断線形成装置30によって、ラベル連続体11の状態で第1切断線4(図7参照)を形成されている。切断線形成装置30は、外周面にラベル連続体11が巻き掛けられる回転可能な受けローラ31と、外周に複数の刃33を有し、受けローラ31に巻き掛けられるラベル連続体11に押し付けられる回転可能な切断刃32とを備えている。
そして、ラベル連続体11が受けローラ31と切断刃32との間をラベル1の第1方向D1に搬送されることによって、受けローラ31及び切断刃32は、回転する。このとき、ラベル1の第1面1aが受けローラ31の外周面に接しているため、切断刃32の刃33がラベル1の第2面1bから第1面1aへ切込孔部6(図2〜図4参照)を形成する。これにより、ラベル1に第1方向D1に延びる第1切断線4が形成され、その後、ラベル連続体11は、ロール状に巻かれる。
例えば、受けローラ31よりも低い硬度である刃33を採用し、受けローラ31の外周面にラベル1の第1面1aが接した状態で、切断刃32の刃33の先端を受けローラ31の外周面に向けて押し当てることによって、切断刃32の先端がラベル1を第2面1b側から第1面1a側へ切り込むようにしてもよい。これにより、ラベル1に第1切断線4を形成することができる。
図9及び図10に示すように、刃33は、切断刃32の周方向に沿って延びており、切断刃32の周方向に並ぶように配置されている。そして、刃33は、切込孔部6の第1内周面6a,6aを形成する第1側面33a,33aと、切込孔部6の第2内周面6b,6bを形成する第2側面33b,33bとを備えている。
刃33の第1側面33aは、切断刃32の回転軸を含む面(仮想面)S1に対して所定角度θ3で傾斜するように、配置されている。そして、一対の第1側面33a,33aは、先端に向けて、互いに近づくように配置されている。即ち、切断刃32の周方向の長さは、先端に向けて、短くなっている。
また、刃33の第2側面33bは、切断刃32の回転軸と直交する面(仮想面)S2に対して所定角度θ4で傾斜するように、配置されている。そして、一対の第2側面33b,33bは、先端に向けて、互いに近づくように配置されている。即ち、切断刃32の幅方向の長さは、先端に向けて、短くなっている。
特に限定されないが、本実施形態のように、刃33の第1側面33aの当該角度θ3は、刃33の第2側面33bの当該角度θ4よりも、小さいことが好ましい。なお、刃33の第1側面33aの当該角度θ3及び刃33の第2側面33bの当該角度θ4は、それぞれ特に限定されない。
特に限定されないが、刃33の先端の周方向の長さは、例えば、0.25mm〜10mmとしてもよく、また、例えば、0.3mm〜5mmであることが好ましく、また、例えば、0.4mm〜2mmであることがより好ましい。また、特に限定されないが、刃33,33の先端間の周方向の隙間の長さは、0.15mm〜1.0mmとしてもよく、また、例えば、0.18mm以上で且つ0.7mm未満であることが好ましく、また、例えば、0.2mm以上で且つ0.5mm未満であることがより好ましい。
また、特に限定されないが、本実施形態においては、図10に示すように、切断刃32の回転軸を含む面(仮想面)S1に対する刃33の断面形状は、台形状である。なお、刃33の断面形状は、例えば、先端が尖った三角形状でもよく、また、例えば、先端が丸まった三角形状でもよく、また、例えば、基端の角が丸まった台形状でもよい。
次に、ラベル1の好ましい構成について、図11〜図14を参照しながら説明する。なお、図11は、実施例に係るラベル1を示し、図12は、同実施例に係るラベル1を有するラベル連続体11を示している。また、図13は、比較例に係るラベル101を示し、図14は、同比較例に係るラベル101を有するラベル連続体111を示している。
図11に示すように、ラベル1は、例えば、基材8と、基材8に対してラベル1の第1面1a側に積層される第1層9と、基材8に対してラベル1の第2面1b側に積層される第2層10とを備えている。これにより、第1層9は、ラベル1の第1面1aを構成し、第2層10は、ラベル1の第2面1bを構成する。なお、ラベル1は、少なくとも基材8を備えていればよい。
特に限定されないが、基材8は、例えば、非熱収縮性を有するフィルムで形成されていてもよい。なお、非熱収縮性を有するフィルムとは、JIS Z−1709に準拠した試験により、120℃10秒間のオイル浸漬で第1方向D1及び第2方向D2共に収縮率5%以下であるフィルムのことをいう。特に限定されないが、基材8の厚みは、10μm〜100μmとしてもよい。
また、特に限定されないが、例えば、基材8の材質として、ポリプロピレンを主性分としたポリプロピレン系樹脂、ポリエチレンを主成分としたポリエチレン系樹脂、ポリスチレンを主性分としたポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂等の熱可塑性樹脂から選択される1種単独、又は2種以上の混合物などを含む材料が例示される。基材8は、1つの樹脂層で構成されていてもよく、また、異種若しくは同種の異なる複数の樹脂層から構成されていてもよい。
なお、基材8は、例えば、ポリプロピレン系樹脂フィルムで形成されていることが好ましい。具体的には、基材8は、樹脂を構成するプロピレンの重量が50%以上であるフィルムで形成されていることが好ましい。斯かる構成によれば、ポリプロピレン系樹脂フィルムが、比較的に引き裂き難い特徴を有するため、例えば、意図せずに、衝撃等によって切断線4,5が切断されることを抑制することができる。
第1層9は、例えば、印刷層、機能層、保護層等を備えていてもよい。そして、第1層9は、これらの層うち、1つの層で構成されていてもよく、また、複数の層から構成されていてもよい。また、第2層10は、例えば、印刷層、機能層、保護層等を備えていてもよい。そして、第2層10は、これらの層のうち、1つの層で構成されていてもよく、また、複数の層から構成されていてもよい。
なお、第1層9は、例えば、ラベル1の裏面側として、滑り性及び耐摩擦性の向上のために保護印刷層を備えることが好ましい。また、第2層10は、例えば、ラベル1の表面側として、基材8にデザイン印刷層を設けた上から保護印刷層を形成することが好ましい。そして、例えば、第1層9及び第2層10の両方が、印刷層を備えることによって、切込孔部6の周辺が補強されるため、例えば、意図せずに、衝撃等によって切断線4,5が切断されることを抑制することができる。
また、特に限定されないが、面積の大きい第2開口6dが配置される第2面1b側の第2層10の厚みは、面積の小さい第1開口6cが配置される第1面1a側の第1層9の厚みよりも、厚いことが好ましい。特に、第2層10の印刷層の厚みは、第1層9の印刷層の厚みよりも、厚いことが好ましい。
また、基材8は、複数の空隙8aを備えていることが好ましい。特に限定されないが、例えば、基材8の空隙率は、5〜50%であることが好ましい。また、特に限定されないが、基材8は、空隙8aを有する中間樹脂層の両側に、空隙8aを有さない表面樹脂層が積層された構造であることが好ましい。
特に限定されないが、空隙8aは、基材8が第1方向D1と第2方向D2とに延伸されることによって基材8の内部に形成されたボイドであることが好ましい。即ち、ボイドは、基材8の空隙8aのうち、延伸されて形成された空隙8aのことをいう。
特に限定されないが、例えば、基材8は、熱可塑性樹脂に無機又は有機の粉末を含有させ、熱可塑性樹脂の融点以下の温度で第1方向D1及び第2方向D2の二軸延伸されることにより、内部にボイドを多数形成した樹脂延伸フィルムでもよい、即ち、基材8は、第1方向D1及び第2方向D2に分子が配向された二軸配向フィルム(二軸延伸フィルム)でもよい。
ところで、図13に示すように、比較例に係るラベル101は、図11の実施例に係るラベル1に対して、切込孔部106及び基材108の構成が異なっている。具体的には、比較例に係る切込孔部106の第1開口106cの面積は、切込孔部106の第2開口106dの面積と、同じであり、また、比較例に係る基材108は、空隙を備えていない。
そして、図8〜図10に示したような切断線形成装置30によって、比較例に係るラベル101に切込孔部106が形成された場合には、例えば、図13に示すように、ラベル101の第1面101aから突出するバリ101eが形成される。しかも、例えば、受けローラ31の外周面の硬度が刃33の硬度よりも低い構成である場合には、当該バリ101eは、大きくなる。なお、図13において、破線は、ラベル101の第1面101aの基準位置を示している。
そして、図14に示すように、第1切断線104が、ラベル101の第1方向D1の全長に亘って形成されているため、比較例に係るラベル101を複数有するラベル連続体111がロール状に巻かれた状態において、局所的にバリ101eが積み重なり、その結果、第1切断線104の周辺部が径方向に膨出することになる。これにより、例えば、ラベル連続体111が適切に巻かれず、ラベル101に皺等が発生し、ラベル101の品質を低下させる場合がある。
それに対して、図11の実施例に係るラベル1においては、基材8は、複数の空隙8aを備えている。これにより、図8〜図10に示したような切断線形成装置30によって、ラベル1に切込孔部6が形成された場合に、空隙8aが押し潰されることによって、ラベル1の第1面1aにバリが形成されることを抑制することができる。
しかも、図11の実施例に係るラベル1においては、切込孔部6の第1開口6cの面積は、切込孔部6の第2開口6dの面積よりも、小さくなっている。これにより、図8〜図10に示したような切断線形成装置30によって、ラベル1に切込孔部6が形成された場合に、ラベル1の第1面1aにバリが形成されることを抑制することができる。
加えて、特に限定されないが、図8〜図10に示したような切断線形成装置30において、受けローラ31の外周面の硬度は、刃33の硬度よりも、高いことが好ましい。斯かる構成によれば、刃33が受けローラ31の外周面に入り込むことを抑制することができるため、ラベル1の第1面1aにバリが形成されることを抑制することができる。
このように、図11の実施例に係るラベル1においては、基材8の構成、切込孔部6の構成、及び切断線形成装置30(受けローラ31及び刃33)の構成によって、ラベル1の第1面1aにバリが形成されることを抑制することができている。なお、基材8の構成、切込孔部6の構成、及び切断線形成装置30の構成のうち、一つの構成のみを採用しても、ラベル1の第1面1aにバリが形成されることを抑制することができる。
そして、図12に示すように、第1切断線4がラベル1の第1方向D1の全長に亘って形成されている構成であっても、図11に係る実施例のラベル1を複数有するラベル連続体11を適切に巻くことができる。これにより、ラベル1の品質が低下することを抑制することができる。
以上より、本実施形態に係るラベル1は、容器21周りに沿う筒状となって容器21に取り付けられるラベル1であって、融解された接着材22が塗布される、又は、加熱されることによって接着性を得る接着部2(本実施形態においては、融解された接着材22が塗布される接着部2)と、筒状の前記ラベル1の周方向である第1方向D1に延びる切断線4と、を備え、前記切断線4は、前記第1方向D1に延びて且つ前記ラベル1の第1面1aから第2面1bに前記ラベル1の厚み方向D3に貫通する少なくとも二つの切込孔部6,6と、前記切込孔部6,6間に配置される非切込部7と、を備え、前記切込孔部6は、前記第1面1aに配置される第1開口6cと、前記第2面1bに配置され、面積が前記第1開口6cの面積よりも小さい第2開口6dと、を備える。
斯かる構成によれば、第1切断線4においては、切込孔部6は、第1方向D1に延びており、そして、第1方向D1に断続して形成されている。このように、切込孔部6がラベル1の第1面1aから第2面1bまで貫通しているため、ラベル1を第1切断線4に沿って容易に切断することができる。
そして、切込孔部6の第1開口6cの面積は、切込孔部6の第2開口6dの面積よりも、小さくなっている。これにより、意図せずに、第1切断線4が切断することを抑制することができる。しかも、切込孔部6の第2開口6dの面積は、切込孔部6の第1開口6cの面積よりも、大きくなっている。これにより、第1切断線4に沿って容易に切断することができる。このように、切断線4が意図せずに切断することを抑制しつつ、切断線4に沿って容易に切断できることによって、特定領域3を分離することができる。
また、本実施形態に係るラベル1においては、前記切込孔部6は、前記第1方向D1で対面して且つ前記第2面1bから前記第1面1aへ向けて近づく一対の第1内周面6a,6aと、前記第2方向D2で対面して且つ前記第2面1bから前記第1面1aへ向けて近づく一対の第2内周面6b,6bと、を備え、前記第1内周面6aが前記厚み方向D3と傾斜する角度θ1は、前記第2内周面6bが前記厚み方向D3と傾斜する角度θ2よりも、小さい、という構成である。
斯かる構成によれば、第1内周面6aがラベル1の厚み方向D3と傾斜する角度θ1が、小さくなっているため、切込孔部6の第1開口6cの面積と第2開口6dの面積との差を確保した状態で、ラベル1の第1面1aにおける非切込部7の長さL3と第2面1bにおける非切込部7の長さL4との差が大きくなることを抑制することができる。これにより、切断線4でラベル1をさらに円滑に切断することができる。
しかも、切込孔部6の第1開口6cが第1切断線4の第2方向D2における中央に配置されている。これにより、ラベル1を切断する際に、切込孔部6の第1開口6cを基準として切断線4が切断されることによって、切断線4の切断位置が第2方向D2に位置ずれすることを抑制することができる。これにより、第1切断線4に沿ってラベル1を切断することができる。
また、切込孔部6の第2開口6dの幅W2が、切込孔部6の第1開口6cの幅W1よりも、広くなっている。これにより、ラベル1を切断する際に、非切込部7の切断位置を、切込孔部6の第2開口2dへ通じ易くすることができる。これにより、第1切断線4に沿ってラベル1を切断することができる。
また、本実施形態に係るラベル1においては、前記ラベル1は、前記第1方向D1の両側に第1端部1eと第2端部1fとを備え、前記接着部2aは、前記第1端部1eの前記第1面1a側に配置され、前記ラベル1は、前記第1端部1eの第1面1a側が前記接着部2aで前記第2端部1fの前記第2面1b側に固定されることによって、筒状に形成され、前記切断線4は、前記第1端部1e側の前記ラベル1の端縁1cから伸びている、という構成である。
斯かる構成によれば、ラベル1が筒状になって容器21に取り付けられる際に、ラベル1の第1面1aが容器21側に配置されることになる。これにより、ラベル1を容器21から取り外す際に、意図せずに、切断線4がラベル1の端縁1cから切断されることを抑制することができる。しかも、切断線4は、ラベル1の第1方向D1の端縁1cから第1方向D1に延びているため、切断線4に沿ってラベル1を容易に切断することができる。
また、本実施形態に係るラベル1は、ポリプロピレン系樹脂フィルムで形成される基材8を備え、前記基材8は、前記第1方向D1と前記第1方向D1に直交する第2方向D2とに延伸されることによって形成された複数の空隙8aを内部に備える、という構成である。
斯かる構成によれば、ポリプロピレン系樹脂フィルムは、一般的に、高い強度であり、引き裂き難い。これにより、例えば、意図せずに、衝撃等によって切断線4が切断されることを抑制することができる。
しかも、基材8が第2方向D2に延伸されることによって、基材8の内部に複数の空隙8aが形成されている。これにより、ラベル1が第2方向D2に引き裂き易い構成であることに対して、切断線4がラベル1の第1方向D1に延びているため、ラベル1を切断線4に沿って第1方向D1へ切断することができる。
また、本実施形態に係るラベル1においては、前記第1方向D1の引き裂き強度は、前記第1方向D1に直交する第2方向D2の引き裂き強度よりも、大きい、という構成である。
斯かる構成によれば、ラベル1の第1方向D1の引き裂き強度が、ラベル1の第2方向D2の引き裂き強度よりも、大きいため、ラベル1を容器21から取り外す際に、意図せずに、ラベル1が切断線4から離れた位置で第1方向D1に切断されることを抑制することができる。
また、本実施形態に係るラベル1においては、前記非切込部7の長さL3,L4は、1mm以下であって、前記切込孔部6の長さL1,L2は、前記非切込部7の長さL3,L4よりも、長い、という構成である。
斯かる構成によれば、非切込部7の長さL3,L4が、1mm以下であり、しかも、切込孔部6の長さL1,L2が、非切込部7の長さL3,L4よりも長いため、切断線4でラベル1を円滑に切断することができる。
なお、ラベル1は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、ラベル1は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に一つ又は複数選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
(1)上記実施形態に係るラベル1においては、接着部2、融解された接着材22が塗布される接着予定部である、という構成である。しかしながら、ラベル1は、斯かる構成に限られない。例えば、接着部2は、加熱されることによって接着性を得る感熱接着部である、という構成でもよい。
感熱接着部である接着部2は、加熱されることによって接着性を得る材料で形成されている。特に限定されないが、例えば、感熱接着部である接着部2の材質として、スチレン−イソプレン系ブロック共重合体やポリスチレン−ポリブタジエン系ブロック共重合体などのゴム系ホットメルトタイプ、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体等のエチレン系樹脂と粘着付与剤を主成分としたホットメルトタイプの感熱接着剤、ディレードタイプの感熱接着剤等が例示される。
(2)また、上記実施形態に係るラベル1においては、接着部2は、ラベル1の第1面1a側に配置されている、という構成である。しかしながら、ラベル1は、斯かる構成に限られない。例えば、接着部2は、ラベル1の第2面1b側に配置されている、という構成でもよい。
(3)また、上記実施形態に係るラベル1においては、第1方向D1の引き裂き強度は、第1方向D1に直交する第2方向D2の引き裂き強度よりも、大きい、という構成である。しかしながら、ラベル1は、斯かる構成に限られない。例えば、第1方向D1の引き裂き強度は、第2方向D2の引き裂き強度よりも、小さい、という構成でもよく、また、第2方向D2の引き裂き強度と、同じ、という構成でもよい。
(4)また、上記実施形態に係るラベル1においては、非切込部7の長さL3,L4は、1mm以下である、という構成である。しかしながら、ラベル1は、斯かる構成に限られない。例えば、非切込部7の長さL3,L4は、1mmよりも長い、という構成でもよい。
(5)また、上記実施形態に係るラベル1においては、切込孔部6の長さL1,L2は、非切込部7の長さL3,L4よりも、長い、という構成である。しかしながら、ラベル1は、斯かる構成に限られない。例えば、切込孔部6の長さL1,L2は、非切込部7の長さL3,L4よりも、短い、という構成でもよく、また、非切込部7の長さL3,L4と、同じ、という構成でもよい。
(6)また、上記実施形態に係るラベル1においては、切込孔部6の第1内周面6aがラベル1の厚み方向D3と傾斜する角度θ1は、切込孔部6の第2内周面6bがラベル1の厚み方向D3と傾斜する角度θ2よりも、小さい、という構成である。しかしながら、ラベル1は、斯かる構成に限られない。例えば、第1内周面6aが厚み方向D3と傾斜する角度θ1は、第2内周面6bが厚み方向D3と傾斜する角度θ2よりも、大きい、という構成でもよく、また、第2内周面6bが厚み方向D3と傾斜する角度θ2と、同じ、という構成でもよい。
(7)また、上記実施形態に係るラベル1は、第1切断線4及び第2切断線5を備えている、という構成である。しかしながら、ラベル1は、斯かる構成に限られない。例えば、ラベル1は、第1切断線4のみ備えている、という構成でもよい。即ち、ラベル1の特定領域3は、第1切断線4のみで区画されている、という構成でもよい。
(8)また、上記実施形態に係るラベル1においては、第1切断線4は、第1端部1e側のラベル1の端縁1cから伸びている、という構成である。しかしながら、ラベル1は、斯かる構成に限られない。例えば、第1切断線4は、第1端部1e側のラベル1の端縁1cから離れた位置から伸びている、という構成でもよい。
1…ラベル、1a…第1面、1b…第2面、1c…第1端縁、1d…第2端縁、1e…第1端部、1f…第2端部、2…接着部、2a…第1接着部、2b…第2接着部、3…特定領域、3a…図柄、4…第1切断線、5…第2切断線、6…切込孔部、6a…第1内周面、6b…第2内周面、6c…第1開口、6d…第2開口、7…非切込部、8…基材、8a…空隙、9…第1層、10…第2層、11…ラベル連続体、12…切断予定線、20…ラベル付き容器、21…容器、22…接着材、30…切断線形成装置、31…受けローラ、32…切断刃、33…刃、33a…第1側面、33b…第2側面、D1…第1方向、D2…第2方向、D3…厚み方向

Claims (3)

  1. 容器周りに沿う筒状となって容器に取り付けられるラベルであって、
    融解された接着材が塗布される、又は、加熱されることによって接着性を得る接着部と、
    筒状の前記ラベルの周方向である第1方向に延びる切断線と、を備え、
    前記切断線は、前記第1方向に延びて且つ前記ラベルの第1面から第2面に前記ラベルの厚み方向に貫通する少なくとも二つの切込孔部と、前記切込孔部間に配置される非切込部と、を備え、
    前記切込孔部は、前記第1面に配置される第1開口と、前記第2面に配置され、面積が前記第1開口の面積よりも小さい第2開口と、を備える、ラベル。
  2. 前記切込孔部は、前記第1方向で対面して且つ前記第2面から前記第1面へ向けて近づく一対の第1内周面と、前記第2方向で対面して且つ前記第2面から前記第1面へ向けて近づく一対の第2内周面と、を備え、
    前記第1内周面が前記厚み方向と傾斜する角度は、前記第2内周面が前記厚み方向と傾斜する角度よりも、小さい、請求項1に記載のラベル。
  3. 前記ラベルは、前記第1方向の両側に第1端部と第2端部とを備え、
    前記接着部は、前記第1端部の前記第1面側に配置され、
    前記ラベルは、前記第1端部の第1面側が前記接着部で前記第2端部の前記第2面側に固定されることによって、筒状に形成され、
    前記切断線は、前記第1端部側の前記ラベルの端縁から伸びている、請求項1又は2に記載のラベル。
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