JP2000281090A - 注出口付パウチ - Google Patents

注出口付パウチ

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JP2000281090A
JP2000281090A JP11083415A JP8341599A JP2000281090A JP 2000281090 A JP2000281090 A JP 2000281090A JP 11083415 A JP11083415 A JP 11083415A JP 8341599 A JP8341599 A JP 8341599A JP 2000281090 A JP2000281090 A JP 2000281090A
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JP11083415A
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Masanobu Azuma
正信 東
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】液体内容物を収納する注出口付パウチにおい
て、注出口の開口にあたり、鋏等道具を使用せずに、手
で容易に切り裂き開口ができ、かつ製造コストに優位
で、液漏れ等の危惧のない注出口付パウチを提供するこ
とにある。 【解決手段】最内層がシーラント層でなる2層以上の略
四角状複合フィルムの周縁を熱接着し、その上部コーナ
ー部の熱接着部30aに非熱接着部で形成した注出口5
0を設けた注出口付パウチ1であって、該コーナー部の
熱接着部の側辺30ayにI型ノッチ60もしくはV型
ノッチを設け、該ノッチ60より横方向に前記注出口5
0を通過して熱接着部30aまで水平に延びる切断予定
線L端に、上端に突起状切込みKをもつ切断ストッパー
Lを設け、該突起状切り込みKの上端より前記コーナー
部の熱接着部の上辺30auまでミシン目Mを施してな
る注出口付パウチ1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体洗剤等を収納
する注出口付袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プラスチックフィルムをベースに
した2層以上の積層包装材料の周縁を熱接着して、液体
スープや粘稠香辛料(練りからし等)などを収納する注
出口付パウチがあり、使用に際しその注出口を鋏等で切
断して内容物を絞り出していた。さらに近年の廃棄物増
加に係わる環境問題から、省資源や廃棄物の減容化を目
的として、液体洗剤等トイレタリー品を収納するプラス
チックボトルに容易に詰め替えが可能な注出口付詰め替
え袋(スタンディングパウチ)が多く使用されるように
なってきた。
【0003】上記抽出口付詰め替え袋は、例えば図6に
示すように、最内層がシーラント層でなる2層以上の複
合フィルムの周縁を接着し、その上部コーナーの熱接着
部(30a)に非接着部で形成した注出口(50)を設
けた注出口付スタンディングパウチがあり、その開口に
際し、殆どが鋏で注出口(50)を切断する切断予定線
(20)で切断していた。
【0004】これに対し、鋏等道具を使わず手で引き裂
き可能なものとして、例えば、特開平7−165256
号公報に開示されている易裂性フィルムがあり、それ
は、図7に示すように、平均口径が0.5〜100μm
の貫通孔(16a)もしくは未貫通孔(16a)が10
00個/cm2 以上の密度で全面に形成されたポリエス
テル、ナイロンまたは配向性ポリプロピレンフィルムか
らなる多孔質フィルム(16)の片面に熱融着性フィル
ム(シーラント層(12))を施した易裂性フィルム
(19)を用いて注出口付袋とし、注出口の開口は、手
で引き裂いて行うことができる。
【0005】しかしながら、上記易裂性フィルム(1
9)を用いた注出口付袋では、まずその孔(16a)の
穿設にあたり、2本のロール間の合成ダイヤモンド粒子
によりフィルムに食い込ませたりする機械的穿孔にかな
りの精度を要し、またその孔が全面に施されているの
で、ガスバリア性に劣ったり、液体の漏れとなったりす
る問題点があった。
【0006】また、上記と同様に鋏等道具を使わず手で
引き裂き可能な他の例として、例えば特開平7−291
307号公報に開示されている酸素遮断性を有する易開
封性透明袋があり、これは、袋を構成する最外層の基材
フィルムに、炭酸ガスレーザーによる切り溝を引き裂き
を要する部分に設けるもので、注出口の開口は、手で引
き裂いて行うことができるものである。
【0007】しかしながら、上記易開封性透明袋では、
引き裂き開口を要する部分にのみ切り溝を設けることが
できるが、その切り溝を設ける設備やその精度に多大の
費用と技術を要し、場合によっては袋に孔があき、液漏
れの危険性のあるものであった。
【0008】さらにまた、上記と同様に鋏等道具を使わ
ず手で引き裂き可能な他の例として、例えば図8に示す
ように、少なくとも引き裂き性に優れる一軸延伸ポリプ
ロピレンフィルム等を一層付加した3層以上の略四角状
の複合フィルムを材料として、その周縁を熱接着し、そ
の上部にある熱接着部(30b)内に非熱接着部で注出
口(50)を形成してなる注出口付パウチがあり、この
開封に際し、前記注出口を切断するような切断予定線
(L)に従い、横方向(延伸方向)に手で切断できるも
のである。
【0009】しかしながら、上記注出口付パウチでは、
一軸延伸ポリプロピレン等でなる引き裂性フィルムを一
層付加しなければならず、材料コストを含め製造コスト
に問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の問題点を解決するものであり、その課題とすると
ころは、液体内容物を収納する注出口付パウチにおい
て、注出口の開口にあたり、鋏等道具を使用せずに、手
で容易に切り裂き開口ができ、かつ製造コストに優位
で、液漏れ等の危惧のない注出口付パウチを提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に於いて上記課題
を達成するために、まず請求項1の発明では、最内層が
シーラント層でなる2層以上の略四角状複合フィルムの
周縁を熱接着し、その上部コーナー部の熱接着部に非熱
接着部で形成した注出口を設けた注出口付パウチであっ
て、該コーナー部の熱接着部の側辺にノッチを設け、該
ノッチより横方向に前記注出口を通過して熱接着部まで
水平に延びる切断予定線端に、上端に突起状切込みをも
つ切断ストッパーを設け、該突起状切り込みの上端より
前記コーナー部の熱接着部の上辺までミシン目を施して
なることを特徴とする注出口付パウチとしたものであ
る。
【0012】また、請求項2の発明では、前記切断スト
ッパーが、前記切断予定線を囲むような略半円形状切り
込みもしくはパンチ穴であることを特徴とする請求項1
記載の注出口付パウチとしたものである。
【0013】また、請求項3の発明では、前記ミシン目
が、前記突起状切り込みの上端より少なくとも内側に傾
斜して前記コーナー部の熱接着部の上辺まで施してなる
ことを特徴とする請求項1または2記載の注出口付パウ
チとしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
用いて詳細に説明する。本発明の注出口付パウチは、図
2の側断面図に示すように、最内層がシーラント層(1
2)でなり、表面層が基材フィルム(14)でなる2層
以上の略四角状複合フィルム(10)の周縁を熱接着
し、図1(a)の平面図に示すように、略四角状複合フ
ィルム(10)の上部コーナー部の熱接着部(30a)
に非熱接着部で形成した注出口(50)を設けた注出口
付パウチ(1)であって、該コーナー部の熱接着部(3
0a)の側辺(30ay)にI型ノッチ(60)(もし
くはV型ノッチ(図示せず)でもよい)を設け、該ノッ
チ(60)より横方向に前記注出口(50)を通過して
熱接着部(30a)まで水平に延びる切断予定線(L)
端に、上端に突起状切込み(K)をもつ切断ストッパー
(ST)を設け、該突起状切り込み(K)の上端より前
記コーナー部の熱接着部(30a)の上辺(30au)
までミシン目(M)を施してなるものである。
【0015】また、上記の切断ストッパー(ST)が、
図3(a)に示すように、切断予定線(L)を囲むよう
な略半円形状切り込み(STa)であり、その略半円形
状切り込み(STa)の変形として、図3(b)に示す
ように、角張ったものや楕円形状でもよい。または、上
記の切断ストッパー(ST)が、図4(a)に示すよう
に、パンチ穴(STb)であり、そのパンチ穴(ST
b)の変形として、図4(b)に示すように、縦長穴や
半円形状穴でもよい。
【0016】また、上記ミシン目(M)の形状は、図5
(a)に示すように、切断ストッパー(ST)の上端に
ある突起状切り込み(K)の上端より僅かに内側に傾斜
して直線的にコーナー部の熱接着部(30a)の上辺
(30au)まで施したものや、図5(b)に示すよう
に、突起状切り込み(K)の上端より内側に円弧を描く
ようにコーナー部の熱接着部(30a)の上辺(30a
u)まで施したものや、図5(c)に示すように、突起
状切り込み(K)の上端より可なり内側に傾斜して直線
的にコーナー部の熱接着部(30a)の上辺(30a
u)まで施したものがあり、いずれの形状でもよい。す
なわち、上記ミシン目(M)は、少なくとも突起状切り
込み(K)の上端より内側に傾斜してコーナー部の熱接
着部(30a)の上辺(30au)まで形成した形状と
するものである。
【0017】本発明の注出口付パウチ(1)の注出口
(50)の開口は、手で、図1(a)に示すI型ノッチ
(60)より横方向に切断予定線(L)に沿って切り裂
き、切断ストッパー(ST)で止まり、さらに力を加え
ると切断ストッパー(ST)の上端にある突起状切り込
み(K)を介してミシン目(M)に従い切断されてなさ
れるもので、上記切断ストッパー(ST)を図3(a)
に示すように、例えば切断予定線(L)を囲むような略
半円形状切り込み(STa)とすることによって、図1
(a)に示す充填口部(70)まで裂けないようにし、
かつ上方に設けたミシン目(M)に導くようにしたもの
である。
【0018】さらにまた、上記ミシン目(M)を、例え
ば図5(b)に示すように、突起状切り込み(K)の上
端より内側に円弧を描くように、すなわち少なくとも内
側に傾斜してコーナー部の熱接着部(30a)の上辺
(30au)まで形成した形状とすることによって、縦
方向の引き裂き性を確実にかつ容易にし、図1(b)に
示すように注出口(50)を開口することができる。
【0019】本発明は、以上の構成の注出口付パウチ
(1)とすることによって、注出口の開口にあたり、鋏
等道具を使用せずに、手で容易に切り裂き開口ができ、
かつ製造コストに優位で、液漏れ等の危惧のないものと
することができる。
【0020】本発明の注出口付パウチ(1)を構成する
複合フィルム(10)は、図2に示す表面層(14)と
して、厚さ12μm程度のポリエチレンテレフタレート
(PET)フィルム、ナイロン(Ny)フィルムなどが
用いられ、その裏面すなわちシーラント層(12)側に
印刷が施される。
【0021】また、複合フィルム(10)を構成するシ
ーラント層(12)としては、厚さ50μm程度の低密
度ポリエチレン(LDPE)フィルム、直鎖低密度ポリ
エチレン(LLDPE)フィルム、高密度ポリエチレン
(HDPE)フィルム、無延伸ポリプロピレン(CP
P)フィルムなどが用いられ、ドライラミネーション用
接着剤を介してラミネートするか、前記ポリエチレン樹
脂の溶融押し出しラミネート法でラミネートして得られ
るものである。
【0022】上記複合フィルム(10)の層構成とし
て、例えば注出口付パウチに強度を付与する場合は、表
面層(14)とシーラント層(12)の間に厚さ15μ
m程度の延伸ナイロンフィルム(ON)などを施した
り、バリア性を付与する場合は、厚さ7μm程度のアル
ミニウム箔を施したりすることができる。
【0023】
【発明の効果】本発明は以上の構成であるから、下記に
示す如き効果がある。即ち、最内層がシーラント層でな
る2層以上の略四角状複合フィルムの周縁を熱接着し、
その上部コーナー部の熱接着部に非熱接着部で形成した
注出口を設けた注出口付パウチであって、該コーナー部
の熱接着部の側辺にノッチを設け、該ノッチより横方向
に前記注出口を通過して熱接着部まで水平に延びる切断
予定線端に、上端に突起状切込みをもつ切断ストッパー
を設け、該突起状切り込みの上端より前記コーナー部の
熱接着部の上辺までミシン目を施してなる注出口付パウ
チとしたので、その注出口の開口にあたり、鋏等道具を
使用せずに、手で容易に切り裂き開口ができ、かつ製造
コストに優位で、液漏れ等の危惧のないものとすること
ができる。
【0024】また、前記切断ストッパーが、前記切断予
定線を囲むような略半円形状切り込みもしくはパンチ穴
とし、さらにまた、前記ミシン目が、前記突起状切り込
みの上端より少なくとも内側に傾斜して前記前記コーナ
ー部の熱接着部の上辺まで施してなるものとしたので、
充填口部まで裂けないようにし、縦方向の引き裂き性を
確実にかつ容易にして、注出口を開口することができ
る。
【0025】従って本発明は、液体洗剤等を収納する注
出口付パウチ(例えば詰め替え用パウチ)の如き用途に
おいて、優れた実用上の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の注出口付パウチの一実施の形態を示す
平面図であり、(a)は、注出口の開口前の説明図で、
(b)は、注出口の開口後の説明図である。
【図2】本発明の注出口付パウチの一実施の形態を側面
からみた断面で表した説明図である。
【図3】本発明の注出口付パウチを構成する切断ストッ
パーの形状の説明図であり、(a)は、その全体図であ
り、(b)は、各種形状の事例を説明する概略図であ
る。
【図4】本発明の注出口付パウチを構成する切断ストッ
パーの他の形状の説明図であり、(a)は、その全体図
であり、(b)は、各種形状の事例を説明する概略図で
ある。
【図5】本発明の注出口付パウチを構成するミシン目の
形状の説明図であり、(a)は、各種形状の事例を説明
する概略図であり、(b)は、他の形状の事例を説明す
る概略図であり、(c)は、さらに他の他の形状の事例
を説明する概略図である。
【図6】従来の注出口付パウチの一事例を正面からみた
断面で表した説明図である。
【図7】従来の注出口付パウチを構成する易裂性フィル
ムの一事例を側断面で表した説明図である。
【図8】従来の注出口付パウチの他の一事例を、正面か
らみた断面で表した説明図である。
【符号の説明】
1‥‥注出口付パウチ 10‥‥複合フィルム 12‥‥シーラント層 14‥‥表面層 16‥‥多孔質フィルム 16a‥‥孔 19‥‥易裂性フィルム 30‥‥熱接着部 30a‥‥上部コーナーの熱接着部 30b‥‥上部の熱接着部 30au‥‥上部コーナーの熱接着部の上辺 30ay‥‥上部コーナーの熱接着部の上辺 ) 32‥‥非熱接着部 50‥‥注出口 60‥‥I型ノッチ 70‥‥充填口部 72‥‥充填後の熱接着部 K‥‥突起状切り込み L‥‥切断予定線 M‥‥ミシン目 ST‥‥切断ストッパー STa‥‥円形状切り込み STb‥‥パンチ穴

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】最内層がシーラント層でなる2層以上の略
    四角状複合フィルムの周縁を熱接着し、その上部コーナ
    ー部の熱接着部に非熱接着部で形成した注出口を設けた
    注出口付パウチであって、該コーナー部の熱接着部の側
    辺にノッチを設け、該ノッチより横方向に前記注出口を
    通過して熱接着部まで水平に延びる切断予定線端に、上
    端に突起状切込みをもつ切断ストッパーを設け、該突起
    状切り込みの上端より前記コーナー部の熱接着部の上辺
    までミシン目を施してなることを特徴とする注出口付パ
    ウチ。
  2. 【請求項2】前記切断ストッパーが、前記切断予定線を
    囲むような略半円形状切り込みもしくはパンチ穴である
    ことを特徴とする請求項1記載の注出口付パウチ。
  3. 【請求項3】前記ミシン目が、前記突起状切り込みの上
    端より少なくとも内側に傾斜して前記コーナー部の熱接
    着部の上辺まで施してなることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の注出口付パウチ。
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