JP2014008968A - フィルム、及び該フィルムの製造方法、並びに包装用フィルム - Google Patents

フィルム、及び該フィルムの製造方法、並びに包装用フィルム Download PDF

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Abstract

【課題】切込線が形成された第一フィルムと第二フィルムとを貼り合わせることで引裂補助線を形成するに際し、引裂補助線を適切に形成することができるフィルム、及び該フィルムの製造方法、並びに包装用フィルムを提供することを課題とする。
【解決手段】仮想線Lに沿って並ぶ複数の短小引裂補助線4,4…を有し、該短小引裂補助線4,4…のそれぞれは、裂け目を前記仮想線Lに案内するように設けられるフィルム1、及び該フィルム1の製造方法、並びに包装用フィルム7。
【選択図】図1

Description

所定の仮想線に沿って引裂可能なフィルム、及び該フィルムの製造方法、並びに包装用フィルムに関する。
従来から、所定の仮想線に沿って引裂可能なフィルムが提供されている。かかるフィルムには、仮想線に沿って延びる溝状の引裂補助線(いわゆるハーフカット)が形成されている。そのため、フィルムの引裂補助線が形成されている部分の厚みが薄くなっている。これにより、フィルムは、引裂補助線に沿って引裂くことができるようになっている。
引裂補助線は、深さが不均一であると、仮想線に沿って引き裂くことができなかったり、意図しないタイミングでフィルムが引き裂かれてしまったりすることがある。そのため、引裂補助線は、全長に亘って深さが一定となるように形成されることが求められる。
しかしながら、引裂補助線を形成する際に、形成手段がレーザや超音波振動である場合の出力不均一性や、フィルムのよれや、フィルム自体の厚みのばらつきが原因で、引裂補助線の深さが不均一になったり、フィルムが破断したりすることがあった。
このような問題点を解決すべく、例えば、仮想線に沿って延びる切込線であって、面直交方向で貫通する切込線が形成された第一フィルムと、第一フィルムとは別の第二フィルムとが貼り合わされているフィルムが提供されている(特許文献1参照)。
この種のフィルムを製造する場合、第一フィルムに切込線を形成する一方で、第二フィルムの第一フィルムに貼り付ける面に接着材料を塗布する。そして、第一フィルムと第二フィルムとを張り合わせることで、切込線に基づく引裂補助線を形成している。そのため、このようなフィルムの製造方法では、引裂補助線の深さが不均一になることを防止できるとされている。
特開2012−62082号公報
ところで、この種のフィルムの製造方法では、第一フィルムと第二フィルムとを繰り出しつつ、第一フィルムに切込線を形成したり、第一フィルムと第二フィルムとを貼り合わせたりしている。そのため、フィルムを製造するにあたり、第一フィルムと第二フィルムとのそれぞれに張力が作用することがある。
上述のように、第一フィルムには、仮想線に沿って延びる切込線が形成されている。すなわち、第一フィルムには、長手をなす切込線が形成されている。そのため、第一フィルムに対して張力が作用すると、切込線によって分断されたフィルム同士が離間して開口が形成されたり、逆にフィルム同士が重なり合ったりすることがある。
このような状態で第一フィルムと第二フィルムとが貼り合わされると、引裂補助線が適切に形成されないため、フィルムを仮想線に沿って引き裂くことができなくなるおそれがある。また、開口が形成された状態で第一フィルムと第二フィルムとが貼り合わされると、第二フィルムの接着材料が塗布されている部分が露呈するため、製造設備に接着材料が付着するおそれがある。
このような問題は、包装に用いられるフィルムにおいても同様に起こり得る。
そこで、本発明は、かかる実情に鑑み、切込線が形成された第一フィルムと第二フィルムとを貼り合わせることで引裂補助線を形成するに際し、引裂補助線を適切に形成することができるフィルム、及び該フィルムの製造方法、並びに包装用フィルムを提供することを課題とする。
本発明に係るフィルムは、仮想線に沿って並ぶ複数の短小切込線であって、面直交方向で貫通し、裂け目を仮想線に案内する複数の短小切込線が形成された第一フィルムと、該第一フィルムに直接的又は間接的に積層される第二フィルムとを少なくとも備え、前記第一フィルムは、第一フィルムと第二フィルムとが積層される方向における一端又は他端に配置され、前記第一フィルムと前記第二フィルムとが積層されることで前記複数の短小切込線に基づく複数の短小引裂補助線からなる引裂補助線が形成されることを特徴とする。
上記構成のフィルムによれば、第一フィルムに第二フィルムが直接的又は間接的に積層されることで、短小切込線と第二フィルムにおける短小切込線に対応する部分とによって短小引裂補助線が形成され、該短小引裂補助線が仮想線に沿って複数形成されることで、仮想線に沿って引裂補助線が形成されている。そのため、上記構成のフィルムでは、引裂補助線の深さが不均一になることを防止できる。
そして、上記構成のフィルムによれば、フィルムに裂け目が生じると、該裂け目が複数の短小引裂補助線のそれぞれに案内される。そのため、上記構成のフィルムによれば、仮想線に沿った方向に引き裂くことができる。
さらに、上記構成のフィルムには、仮想線に沿って並ぶ複数の短小切込線が第一フィルムに形成されている。すなわち、上記構成のフィルムには、複数の短小引裂補助線が仮想線に沿って並ぶように形成されている。そのため、上記構成のフィルムは、張力が作用したときに、第一フィルムの短小切込線によって分断された部分同士が離間して開口が形成されたり、逆に第一フィルムの短小切込線によって分断された部分同士が重なり合ったりすることを防止できる。従って、上記構成のフィルムでは、第一フィルムにおける短小切込線の近傍の部分をより確実に第二フィルムに直接的又は間接的に積層させることができる。
この場合、前記第一フィルムは、面直交方向に第一面と、該第一面とは反対側の第二面とを有し、前記第二フィルムは、面直交方向に第一面と、該第一面とは反対側の第二面とを有し、前記第一フィルムの第一面と前記第二フィルムの第一面とが貼り合わされ、前記第一フィルムの第一面、又は前記第二フィルムの第一面に印刷層が設けられるようにすることが好ましい。
このようにすれば、印刷層を外部から目視できるようにした状態にしつつフィルムを引き裂くことができる。このとき、第二フィルムは、第一フィルム側から引き裂かれることになる。そのため、上記構成のフィルムでは、第一フィルムとともに第二フィルムをより確実に引き裂くことができる。
この場合、フィルムの裂け目の進行を妨げる貫通線が形成されていてもよい。このようにすれば、貫通線が形成されている位置でフィルムに生じた裂け目の進行を止めることができる。
本発明に係る包装用フィルムは、一対の仮想線のそれぞれに沿って並ぶ複数の短小引裂補助線からなる引裂補助線と、該引裂補助線に向けて延びる開封用切込線を有する開封起点部とを備え、前記短小引裂補助線は、裂け目を仮想線に案内するように設けられることを特徴とする。
上記構成の包装用フィルムによれば、開封起点部は、面直交方向において変位可能に設けられている。そのため、包装用フィルムは、開封起点部を面直交方向で引っ張ることで裂け目を生じさせることができる。そして、開封起点部を引っ張り続けると、裂け目が短小引裂補助線に到達する。
包装用フィルムに生じた裂け目は、一方の仮想線に沿って並ぶ短小引裂補助線に到達すると、一方の仮想線に案内される。そして、包装用フィルムに生じた裂け目は、他方の仮想線に沿って並ぶ短小引裂補助線に到達すると、他方の仮想線に案内される。従って、上記構成の包装用フィルムは、一対の仮想線のそれぞれに沿って引き裂くことができる。
この場合、一方の仮想線は、長手方向に基端と該基端とは反対側の先端とを有し、他方の仮想線は、長手方向に基端と該基端とは反対側の先端とを有し、一方の仮想線の先端側と、他方の仮想線の先端側とは、延出するにつれて互いに離間するようにしてもよい。このようにすれば、一方の仮想線に沿って並ぶ複数の短小引裂補助線と、他方の仮想線に沿って並ぶ複数の短小引裂補助線とは、開封起点部から離れるにつれて互いに離間するように形成される。そのため、上記構成の包装用フィルムでは、開封起点部から離れるにつれて、該包装用フィルムから分断させる部分を拡大させることができる。
以上のように、本発明に係るフィルム、及び該フィルムの製造方法、並びに包装用フィルムによれば、切込線が形成された第一フィルムと第二フィルムとを貼り合わせることで引裂補助線を形成するに際し、引裂補助線を適切に形成することができるという優れた効果を奏し得る。
図1は、本発明の一実施形態に係るフィルムの平面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係るフィルムの正面視における部分拡大図である。 図3は、同実施形態に係るフィルムの断面図であって、図1のA−A線における断面の部分拡大図である。 図4は、同実施形態に係るフィルムの説明図であって、フィルムの第一補助線群及び第二補助線群が形成されている部分を引き裂いている状態の説明図である。 図5は、同実施形態に係るフィルムの説明図であって、フィルムの第一拡張線及び第二拡張線が形成されている部分を引き裂いている状態の説明図である 図6は、同実施形態に係るフィルムの製造方法の説明図である。 図7は、同実施形態に係る包装用フィルムの平面図である。 図8は、同実施形態に係る包装用フィルムの断面図であって、図7のB−B線における断面図である。 図9は、同実施形態に係る包装用フィルムの正面図であって、包装対象物を包装した状態の包装用フィルムの正面図である。 図10は、同実施形態に係る包装用フィルムの説明図であって、包装用フィルムの第一補助線群及び第二補助線群が形成されている部分を引き裂いている状態の説明図である。 図11は、同実施形態に係る包装用フィルムの説明図であって、包装用フィルムの第一拡張線及び第二拡張線が形成されている部分を引き裂いている状態の説明図である。 図12(a)は、本発明の他実施形態に係るフィルムの平面図であり、図12(b)は、本発明のさらなる他実施形態に係るフィルムの平面図である。 図13は、本発明の別の実施形態に係るフィルムの平面図である。 図14(a)は、本発明の別の実施形態に係るフィルムの平面図であり、図14(b)は、本発明のさらなる別の実施形態に係るフィルムの平面図である。 図15は、本発明のさらに別の実施形態に係るフィルムの正面視における部分拡大図である。 図16は、本発明のさらに別の実施形態に係るフィルムの面直交方向における断面の部分拡大図である。 図17は、本発明のさらなる別の実施形態に係るフィルムの正面図である。
以下、本発明の一実施形態に係るフィルムについて、添付図面を参照しつつ説明する。 図1〜図3に示すように、フィルム1は、仮想線Lに沿って並ぶ複数の引裂補助線(いわゆる、ハーフカット)を有する。複数の引裂補助線のそれぞれは、裂け目を仮想線Lに案内するように設けられている。
より具体的に説明すると、フィルム1は、仮想線Lに沿って並ぶ複数の短小切込線4a,4a…であって、面直交方向で貫通し、裂け目を仮想線Lに案内する複数の短小切込線4a,4a…を有する第一フィルム2と、該第一フィルム2に直接的又は間接的に積層される第二フィルム3とを備えている。また、フィルム1は、短小切込線4a,4a…(短小引裂補助線4,4…)に向けて延びる開封用切込線50を有する開封起点部5を備えている。なお、本実施形態に係るフィルム1では、第一フィルム2に第二フィルム3が貼り付けられている。すなわち、本実施形態に係るフィルム1では、第一フィルム2に対して第二フィルム3が直接的に積層されている。
第一フィルム2は、平面視において、略四角形状をなしている。また、第一フィルム2は、面直交方向に第一面と、該第一面とは反対側の第二面とを有する。そして、第一フィルム2は、一方向(以下、第一方向とする)に第一端と該第一端とは反対側の第二端とを有する。さらに、第一フィルム2は、一方向と直交する方向(以下、第二方向とする)に第三端と該第三端とは反対側の第四端とを有する。第一フィルム2の第一面には、印刷層20が形成されている(図2及び図3参照)。
第二フィルム3は、平面視において、略四角形状をなしている。また、第二フィルム3は、面直交方向に第一面と、該第一面とは反対側の第二面とを有する。そして、第二フィルム3は、第一方向に第一端と該第一端とは反対側の第二端とを有する。さらに、第二フィルム3は、第二方向に第三端と該第三端とは反対側の第二端とを有する。
第二フィルム3の第一面は、第一フィルム2の第一面に貼り合わされる。そのため、第二フィルム3の第一面上には、第一フィルム2の第一面に貼付可能な接着層30が形成されている(図2及び図3参照)。そして、フィルム1では、第二フィルム3と第一フィルム2とが張り合わされることで、複数の短小切込線4a,4a…(第一外側切込線400,400…、第一内側切込線401,401…、第二外側切込線410,410…、第二外側切込線410,410…、第一拡張線42、第二拡張線43)に基づく複数の短小引裂補助線4,4…からなる引裂補助線が形成される。
このように、フィルム1では、第一フィルム2の第二面がフィルム1の一方の面(以下、第一面とする)となり、第二フィルム3の第二面がフィルム1の他方の面(以下、第二面とする)となる。また、フィルム1では、第一フィルムの第一端及び第二フィルムの第一端がフィルム1の第一端となり、第一フィルム2の第二端及び第二フィルム3の第二端がフィルム1の第二端となる。そして、フィルム1では、第一フィルム2の第三端及び第二フィルム3の第三端がフィルム1の第三端となり、第一フィルム2の第四端及び第二フィルム3の第四端がフィルム1の第四端となる。
短小切込線4a,4a…は、一方の仮想線(以下、第一仮想線とする)L1に沿って並ぶ第一補助線群40と、他方の仮想線(以下、第二仮想線とする)L2に沿って並ぶ第二補助線群41とを有する。また、短小切込線4a,4a…は、第一方向で第一補助線群40と隣り合い、第一仮想線L1に沿って延びる第一拡張線42と、第一方向で第二補助線群41と隣り合い、第二仮想線L2に沿って延びる第二拡張線43とを有する。
仮想線L(第一仮想線L1及び第二仮想線L2)は、フィルム1に生じた裂け目を案内する方向に沿って延びるように設定されている。より具体的に説明すると、第一仮想線L1は、第二方向における第一フィルム2の中央部を境とした一方側(第一フィルム2の第三端側)に位置するように設定されている。また、第一仮想線L1は、長手方向に基端と該基端とは反対側の先端とを有する。第一仮想線の基端側は、第一方向に沿って真っ直ぐに延びている。そして、第一仮想線L1の先端側は、第一仮想線L1の基端側と交差する方向に延びている。すなわち、第一仮想線L1の先端側は、第一フィルム2の第二端に近付くにつれて第一フィルム2の第三端側に変位するように延びている。
第二仮想線L2は、第二方向における第一フィルム2の中央部を境とした他方側(第一フィルムの第三端側)に位置するように設定されている。また、第二仮想線L2は、長手方向に基端と該基端とは反対側の先端とを有する。第二仮想線L2の基端側は、第一方向に沿って真っ直ぐに延びている。そして、第二仮想線L2の先端側は、第二仮想線L2の基端側と交差する方向に延びている。すなわち、第二仮想線L2の先端側は、第一フィルムの第二端に近付くにつれて第一フィルム2の第四端側に変位するように延びている。このように、第一仮想線L1と第二仮想線L2とのそれぞれは、長手方向の途中位置から互いに離間するように設定されている。尚、便宜上、第一拡張線42と第一仮想線L1とのそれぞれは、離間して図示しているが、第一拡張線42は、第一仮想線L1と重なるように形成されている。また、第二拡張線43と第二仮想線L2とのそれぞれも、離間して図示されているが、第二拡張線43は、第二仮想線L2と重なるように形成されている。
第一補助線群40は、第一仮想線L1を境とした一方側(第一フィルム2の第三端側)に形成される複数の第一外側切込線400,400…と、第一仮想線L1を境とした他方側(第一フィルム2の第四端側)に形成される複数の第一内側切込線401,401…とを有する。
複数の第一外側切込線400,400…のそれぞれは、第一仮想線L1(第一方向)に沿って順に並んでいる。また、複数の第一外側切込線400,400…のそれぞれは、円弧状に形成されている。より具体的に説明すると、複数の第一外側切込線400,400…のそれぞれは、第一仮想線L1に近づくにつれて、第一フィルム2の第一端側から第一フィルム2の第二端側に向けて延びるように形成されている。すなわち、複数の第一外側切込線400,400…のそれぞれは、第一仮想線L1に近づく方向に凸となるように湾曲している。
複数の第一内側切込線401,401…のそれぞれは、第一仮想線L1(第一方向)に沿って順に並んでいる。また、複数の第二外側切込線401,401…のそれぞれは、円弧状に形成されている。より具体的に説明すると、また、複数の第一内側切込線401,401…のそれぞれは、第一仮想線L1に近づくにつれて、第一フィルム2の第一端側から第一フィルム2の第二端側に向けて延びるように形成されている。すなわち、複数の第一内側切込線401,401…のそれぞれは、第一仮想線L1に近づく方向に凸となるように湾曲している。
第二補助線群41は、第二仮想線L2を境とした一方側(第一フィルム2の第四端側)に形成される複数の第二外側切込線410,410…と、第二仮想線L2を境とした他方側(第一フィルム2の第三端側)に形成される複数の第二内側切込線411,411…とを有する。
複数の第二外側切込線410,410…のそれぞれは、第二仮想線L2(第一方向)に沿って順に並んでいる。また、複数の第二外側切込線410,410…のそれぞれは、第一フィルム2の第一面から第一フィルム2の第二面に亘って貫通する切込によって形成されている。また、複数の第二外側切込線410,410…のそれぞれは、第二仮想線L2に近づくにつれて、第一フィルム2の第一端側から第一フィルム2の第二端側に向けて延びるように形成されている。そして、複数の第二外側切込線410,410…のそれぞれは、第二仮想線L2に近づく方向に凸となるように湾曲している。
複数の第二内側切込線411,411…のそれぞれは、第二仮想線L2(第一方向)に沿って順に並んでいる。また、複数の第二内側切込線411,411…のそれぞれは、第一フィルム2の第一面から第一フィルム2の第二面に亘って貫通する切込によって形成されている。また、複数の第二内側切込線411,411…のそれぞれは、第二仮想線L2に近づくにつれて、第一フィルム2の第一端側から第一フィルム2の第二端側に向けて延びるように形成されている。そして、複数の第二内側切込線411,411…のそれぞれは、第二仮想線L2に近づく方向に凸となるように湾曲している。
第一拡張線42は、最も第一フィルム2の第二端側に位置する第一内側切込線401の近傍から延びる直線状になっている。より具体的に説明すると、第一拡張線42は、第一フィルム2の第一面から第二面に亘って貫通するように形成されている。第一拡張線42は、長手方向に第一端と該第一端とは反対側の第二端とを有する。第一拡張線42の第一端は、複数の第一内側切込線401,401…のうちの、最も第一フィルム2の第二端側に位置するものと第一方向で隣り合う場所に位置している。そして、第一拡張線42は、第一フィルム2の第一端から第一フィルム2の第二端に近づくにつれて、第一フィルム2の第三端側に変位するように延びている。
第二拡張線43は、最も第一フィルム2の第二端側に位置する第二内側切込線411の近傍から延びる直線状になっている。より具体的に説明すると、第二拡張線43は、第一フィルム2の第一面から第二面に亘って貫通するように形成されている。第二拡張線43は、長手方向に第一端と該第一端とは反対側の第二端とを有する。第二拡張線43の第一端は、複数の第二内側切込線411,411…のうちの、最も第一フィルム2の第二端側に位置するものと第一方向で隣り合う場所に位置している。そして、第二拡張線43は、第一フィルム2の第一端から第一フィルム2の第二端に近づくにつれて、第一フィルム2の第四端側に変位するように延びている。
開封起点部5は、第一方向で最も第一フィルム2の第一端側に位置する短小引裂補助線4と隣り合うように設けられている。開封起点部5は、開封用切込線50の内側の部分である開封用引張片51をさらに有する。
開封用切込線50は、第一フィルム2の第一端側に凸となるように湾曲している。開封用切込線50は、周方向に第一端部と、該第一端部とは反対側の第二端とを有する。開封用切込線50の第一端部は、第一補助線群40(最も第一フィルム2の第一端側に位置する第一内側切込線401)に向けて延びている。そして、開封用切込線50の第二端部は、第二補助線群41(最も第一フィルム2の第一端側に位置する第二内側切込線411)に向けて延びている。
本実施形態に係るフィルム1は、以上の通りである。続いて、本実施形態に係るフィルム1の引き裂き方について、添付図面を参照しつつ説明を行う。なお、図4及び図5は、フィルム1を第二フィルム3の第二面側から見たときの図である。
図4に示すように、フィルム1では、開封用引張片51がフィルム1の略面直交方向で引っ張られると、開封用切込線50の第一端部と、開封用切込線50の第二端部とからフィルム1に対して裂け目が生じる。
開封用切込線50の第一端部から生じた裂け目が第一内側切込線401に到達すると、図4に示すように、当該裂け目は、第一内側切込線401によって、第一仮想線L1に向かう方向に案内される。開封用切込線50の第二端部から生じた裂け目が第二内側切込線411に到達すると、当該裂け目は、第二内側切込線411によって、第二仮想線L2に向かう方向に案内される。
そして、開封用切込線50の第一端部から生じた裂け目が第一外側切込線400に到達すると、当該裂け目は、第一外側切込線400によって、第一仮想線L1に向かう方向に案内される。さらに、開封用切込線50の第二端部から生じた裂け目が第二外側切込線410に到達すると、当該裂け目は、第二外側切込線410によって、第二仮想線L2に向かう方向に案内される。
また、開封用切込線50の第一端部から生じた裂け目が第一拡張線42に到達すると、図5に示すように、当該裂け目は、第一フィルム2の第三端に向けて案内される。そして、開封用切込線50の第二端部から生じた裂け目が第二拡張線43に到達すると、当該裂け目は、第一フィルム2の第四端に向けて案内される。
このように、第一補助線群40及び第二補助線群41が形成されている領域においては、開封用切込線50の第一端から生じた裂け目、及び開封用切込線50の第二端から生じた裂け目のそれぞれが第一方向に案内される。そして、第一拡張線42及び第二拡張線43が形成されている領域においては、開封用切込線50の第一端から生じた裂け目と開封用切込線50の第二端から生じた裂け目とのそれぞれは、第二方向で互いに離間するように案内される。
以上のように、フィルム1によれば、第一フィルム2と第二フィルム3とが張り合わされることで短小切込線4a,4a…と第二フィルム3における短小切込線4a,4a…に対応する部分とによって、短小引裂補助線4,4…が形成される。そのため、フィルム1では、短小引裂補助線4,4…の深さが不均一になることを防止できる。従って、フィルム1では、より確実に仮想線L(第一仮想線L1、第二仮想線L2)に沿って第一フィルム2及び第二フィルム3を引き裂くことができる。
また、フィルム1には、仮想線L(第一仮想線L1及び第二仮想線L2)に沿って並ぶ複数の短小切込線4a,4a…が形成されている。すなわち、フィルム1には、複数の短小引裂補助線4,4…が仮想線Lに沿って並ぶように形成されている。
そのため、フィルム1は、張力が作用したときに、第一フィルム2の短小切込線4a,4a…によって分断された部分同士が離間して開口が形成されたり、逆に第一フィルム2の短小切込線4a,4a…によって分断された部分同士が重なり合ったりすることを防止できる。これにより、フィルム1では、第一フィルム2における短小切込線4a,4a…の近傍の部分をより確実に第二フィルム3に張り合わせることができる。
従って、フィルム1は、引裂補助線4,4…が適切に形成されず、フィルム1を仮想線Lに沿って引き裂くことができなくなることを防止できる。また、フィルム1は、第二フィルム3の接着層30(接着材料が塗布されている部分)が露呈することで、製造設備に接着材料が付着することを防止できる。
また、フィルム1によれば、印刷層20を外部から目視できる状態のフィルム1を引き裂く場合、第二フィルム3は、第一フィルム2側から引き裂かれることになる。そのため、第二フィルム3における短小引裂補助線4,4…に対応する部分をより確実に引き裂くことができる。
続いて、本実施形態に係るフィルム1の製造方法について添付図面を参照しつつ説明を行うこととする。
本実施形態に係るフィルム1の製造方法では、第一フィルム2にピッチマーク(図示しない)を印刷し、ピッチマークを基準に第一フィルム2に短小切込線4a,4a…を形成し、第一フィルム2と第二フィルム3とを貼り合わせている。なお、ピッチマークとは、第一フィルム2に所定の間隔毎に印刷されているものであり、当該ピッチマークを検出することで短小切込線4a,4a…を形成する位置を決定できるようになっている。
より具体的に説明すると、図6に示すように、フィルム1の製造方法では、ピッチマークを印刷するとともに、印刷層20を形成した第一フィルム2を第一繰出装置60に巻き直す。そして、切込線形成装置61で第一繰出装置60から第一フィルム2を繰り出しつつ、ピッチマークを基準に第一フィルム2に貫通する複数の短小切込線4a,4a…を形成する。
その一方で、第二繰出装置62に巻き付けられた第二フィルム3を繰り出しつつ、当該第二フィルム3に印刷層30を形成する。より具体的に説明すると、第二繰出装置62から第二フィルム3を繰り出しつつ、塗布装置63で当該第二フィルム3に接着材料を塗布した後に、乾燥装置64で当該第二フィルム3に塗布した接着材料を乾燥させる(流動性がなくなる程度に乾燥させる)。
そして、第一フィルム2の第一面と第二フィルム3の第一面とを重ね合わせる。そして、第一フィルム2と第二フィルム3とを一対の圧着ローラ65、65同士の間に通過させる。すなわち、第一フィルム2と第二フィルム3とを一対の圧着ローラ65,65で圧着しつつ(第一フィルム2と第二フィルム3とを張り合わせつつ)、互いに張り合わされた第一フィルム2と第二フィルム3とを送り出す。
このようにして、第一フィルム2と第二フィルム3とを張り合わせて、複数の短小切込線4a,4a…(第一外側切込線400,400…、第一内側切込線401,401…、第二外側切込線410,410…、第二外側切込線410,410…、第一拡張線42、第二拡張線43)に基づく複数の短小引裂補助線4,4…からなる引裂補助線を形成する。
以上のように、フィルム1の製造方法では、ピッチマークを印刷した第一フィルム2に対して短小切込線4a,4a…を形成するため、第一フィルム2に短小切込線4a,4a…を形成する位置がピッチマークに基づいて決定される。これにより、フィルム1の製造方法では、第一フィルム2の適正な位置に短小引裂補助線4,4…を形成することができる。
また、フィルム1の製造方法では、第一フィルム2と第二フィルム3とを張り合わせて短小引裂補助線4を形成している。そのため、短小引裂補助線4は、短小切込線4aと、第二フィルム3における短小切込線4aに対応する部分とによって形成される。従って、フィルム1の製造方法によれば、短小引裂補助線4,4…の深さが不均一になることを防止できる。
そして、フィルム1の製造方法では、第一フィルム2に対して複数の短小切込線4a,4a…を形成しているため、第一フィルム2に張力が作用したときに、第一フィルム2の短小切込線4a,4a…によって分断された部分同士が離間して開口が形成されたり、逆に第一フィルム2の短小切込線4a,4a…によって分断された部分同士が重なり合ったりすることを防止できる。従って、フィルム1の製造方法では、第一フィルム2における短小切込線4a,4a…の近傍の部分をより確実に第二フィルム3に張り合わせることができる。
従って、フィルム1の製造方法では、引裂補助線4,4…が適切に形成されず、フィルム1を仮想線Lに沿って引き裂くことができなくなることを防止できる。また、フィルム1は、第二フィルム3の接着層30(接着材料が塗布されている部分)が露呈することで、製造設備に接着材料が付着することを防止できる。
続いて、本実施形態に係る包装用フィルムについて、添付図面を参照しつつ説明を行う。なお、本実施形態に係る包装用フィルムは、後述する外装フィルムとして、上記フィルム1を採用している。そのため、本実施形態に係る包装用フィルムの説明において、上記フィルム1と同一又は対応する構成については、上記フィルム1と同一の符号を付して説明を行う。また、本実施形態に係る包装用フィルムでは、正面視形状が略三角形状の米飯加工食品(いわゆる、三角おにぎり)及びを包装する対象としている。
図7、及び図8に示すように、包装用フィルム7は、一対の仮想線L1,L2のそれぞれに沿って並ぶ複数の短小引裂補助線4,4…からなる引裂補助線と、該短小引裂補助線4,4…に向けて延びる開封用切込線50を有する開封起点部5とを備え、複数の短小引裂補助線4,4…のそれぞれは、引裂方向を仮想線に案内するように設けられる。そして、包装用フィルム7において、一方の仮想線と、他方の仮想線とは、開封起点部から離れるにつれて互いに離間するように設定される。
より具体的に説明すると、包装用フィルム7は、外装フィルム1と、該外装フィルム1上に重ね合わされる内装フィルム8とを備え、外装フィルム1と内装フィルム8との間にシート状の食品F1を収容するための収容空間82を有する。
内装フィルム8は、外装フィルム1の第一面上にシート状の食品F1を介して重ね合わされている。また、内装フィルム8は、一対の内側フィルム80,81を備えている。
一方の内側フィルム(以下、第一内側フィルムとする)80は、平面紙において略四角形状に形成されている。第一内側フィルム80は、第二方向での一方側の周縁部が第一フィルム2に接着されている。すなわち、第一内側フィルム80の第二方向での一方側の周縁部には、第一貼着層800が形成されている。第一内側フィルム80の第二方向における他方側は、折り返されている。
他方の内側フィルム(以下、第二内側フィルムとする)81は、平面紙において略四角形状に形成されている。第二内側フィルム81は、第二方向での他方側の周縁部が第一フィルム2に接着されている。すなわち、第二内側フィルム81の第二方向での他方側の周縁部には、第二貼着層810が形成されている。第二内側フィルム81の第二方向における他方側は、折り返されている。
図9に示すように、米飯加工食品Fを包装した状態の包装用フィルム7は、外装フィルム1の第二面(第二フィルム3の第二面)が外側となる。また、米飯加工食品Fを包装した状態の包装用フィルム7には、一対の摘み片70,70が形成される。
本実施形態に係る包装用フィルム7は、以上の通りである。続いて、包装物を包装した包装用フィルム7の引き裂き方について添付図面を参照しつつ説明を行う。
図10に示すように、包装用フィルム7では、外装フィルム1の開封用引張片51が引っ張られると、開封用切込線50の第一端部と、開封用切込線50の第二端部とから裂け目が生じる。
開封用切込線50の第一端部から生じた裂け目が第一内側切込線401に到達すると、当該裂け目は、第一内側切込線401によって、第一仮想線L1に向かう方向に案内される。開封用切込線50の第二端部から生じた裂け目が第二内側切込線411に到達すると、当該裂け目は、第二内側切込線411によって、第二仮想線L2に向かう方向に案内される。
そして、開封用切込線50の第一端部から生じた裂け目が第一外側切込線400に到達すると、当該裂け目は、第一外側切込線400によって、第一仮想線L1に向かう方向に案内される。さらに、開封用切込線50の第二端部から生じた裂け目が第二外側切込線410に到達すると、当該裂け目は、第二外側切込線410によって、第二仮想線L2に向かう方向に案内される。
また、開封用切込線50の第一端部から生じた裂け目が第一拡張線42に到達すると、当該裂け目は、第一フィルムの第三端に向けて案内される。そして、開封用切込線50の第二端部から生じた裂け目が第二拡張線43に到達すると、図11に示すように、当該裂け目は、第一フィルム2の第四端に向けて案内される。
このように、第一補助線群40及び第二補助線群41が形成されている領域においては、開封用切込線50の第一端から生じた裂け目、及び開封用切込線50の第二端から生じた裂け目のそれぞれが第一方向に案内される。そして、第一拡張線42及び第二拡張線43が形成されている領域においては、開封用切込線50の第一端から生じた裂け目と開封用切込線50の第二端から生じた裂け目とのそれぞれは、第二方向で互いに離間するように案内される。
さらに、包装用フィルム7では、一対の摘み片70,70のそれぞれを互いに離間する方向に引っ張ると、外装フィルム1が米飯加工食品Fから引き離される。このとき、内装フィルム8は、外装フィルム1とともに米飯加工食品Fから引き離される。
以上のように、包装用フィルム7によれば、一対の仮想線L1,L2のそれぞれに沿って並ぶ複数の短小引裂補助線4,4…を備えている。そのため、包装用フィルム7では、面直交方向に変位する部分を従来の包装用フィルム7よりも小さくすることができる。そのため、包装用フィルム7では、より適切に複数の短小引裂補助線4,4…のそれぞれの近傍の部分がめくれることを防止できる。
そして、包装用フィルム7によれば、最も第一フィルム2の第二端側に位置する第一内側切込線401の近傍の位置から延びる直線状の第一拡張線42と、最も第一フィルム2の第二端側に位置する第二内側切込線411の近傍の位置から延びる直線状の第二拡張線43とを有する。そのため、包装用フィルム7では、開封起点部5から離れるにつれて、該包装用フィルム7から分断させる部分を拡大させることができる。従って、包装用フィルム7では、一対の摘み片70,70のそれぞれを互いに離間させる方向に引っ張ったときに、米飯加工食品Fの変形を防止しつつ、外装フィルム1及び内装フィルム8を米飯加工食品Fから引き離すことができる。
尚、本発明に係るフィルム、及びフィルムの製造方法、並びに包装用フィルムのそれぞれは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
上記実施形態において、フィルム1(包装用フィルム7の外装フィルム1)は、第一フィルム2に第二フィルム3を貼り合わせていたが、これに限定されるものではなく、例えば、第一フィルム2と第二フィルム3との間に別のフィルムが介在するようになっていてもよい。但し、このようにする場合、第一フィルム2を第一フィルム2と第二フィルム3とが積層される方向における一端又は他端に配置する必要がある。
また、上記実施形態において、印刷層20は、第一フィルム2の第一面に印刷層20が形成されていたが、これに限定されるものではなく、例えば、第二フィルム3の第二面に印刷層20を形成してもよい。
また、上記実施形態において、第一補助線群40は、第一仮想線L1を境とした一方側と他方側とに形成されていたが、これに限定されるものではなく、例えば、図12(a)に示すように、第一補助線群40は、第一仮想線L1を境とする他方側のみに形成してもよい。すなわち、第一補助線群40は、第一内側切込線401,401…のみで構成してもよい。
また、上記実施形態において、複数の第一外側切込線400,400…のそれぞれと、複数の第一内側切込線401,401…のそれぞれとは、第一仮想線L1に沿って順に並んでいたが、これに限定されるものではなく、例えば、図12(b)に示すように、第一方向において、第一外側切込線400と第一内側切込線401とが交互に並ぶように形成されていてもよい。
また、上記実施形態において、第二補助線群41は、第二仮想線L2を境とした一方側と他方側とに形成されていたが、これに限定されるものではなく、例えば、図12(a)に示すように、第二補助線群41は、第二仮想線L2を境とする他方側のみに形成してもよい。すなわち、第二補助線群41は、第二内側切込線411,411…のみで構成してもよい。
また、上記実施形態において、複数の第二外側切込線410,410…のそれぞれと、複数の第二内側切込線411,411…のそれぞれとは、第二仮想線L2に沿って順に並んでいたが、これに限定されるものではなく、例えば、図12(b)に示すように、第一方向において、第二外側切込線410と第二内側切込線411とが交互に並ぶように形成されていてもよい。
また、上記実施形態において、短小引裂補助線4は、第一拡張線42と第二拡張線43とを有していたが、これに限定されるものではなく、例えば、図13に示すように、短小引裂補助線4は、第一補助線群40、及び第二補助線群41のみで構成してもよい。このようにする場合、第一補助線群40は、第一仮想線L1の基端から先端に亘って形成される。そして、第二補助線群41は、第二仮想線L2の基端から先端に亘って形成される。
さらに、図14(a)に示すように、短小引裂補助線4を第一補助線群40、及び第二補助線群41のみで構成する場合においても、第一補助線群40を複数の第一内側切込線401,401…のみで構成したり、第二補助線群41を複数の第二内側切込線411,411…のみで構成したりすることができる。
また、図14(b)に示すように、第一方向において、第一外側切込線400と第一内側切込線401とが交互に並ぶようにしたり、第一方向において、第二外側切込線410と第二内側切込線411とが交互に並ぶように形成したりすることもできる。
また、上記実施形態において、仮想線Lは、第一仮想線L1と第二仮想線L2とが設定されていたが、これに限定されるものではなく、例えば、一本の仮想線のみを設定するようにしてもよい。このようにする場合においても、仮想線の一方側又は他方側のみに、仮想線に沿って並ぶ切込線を形成したり、切込線を第一方向において、仮想線の一方側と他方側とに交互に並ぶように形成したりすることもできる。
また、上記実施形態において、開封起点部5は、開封用切込線50と、開封用引張片51とを備えていたが、これに限定されるものではなく、例えば、フィルム1の第一端における短小引裂補助線4の近傍の部分対して切欠を形成したり、フィルム1の第一端から短小引裂補助線4に向けて延びる切込線を形成したりすることで、開封起点部5を構成することもできる。
また、上記実施形態において、第一フィルム2にピッチマーク(図示しない)を印刷した後に、当該ピッチマークを基準に第一フィルム2に短小切込線4a,4a…を形成していたが、これに限定されるものではなく、例えば、短小切込線4a,4a…を連続的に形成する場合、第一フィルム2にピッチマークを形成しなくてもよい。
また、上記実施形態において、印刷層20は、第一フィルム2の第一面に形成されていたが、これに限定されるものではなく、例えば、印刷層20は、第二フィルム3の第一面又は第二フィルム3の第二面に形成してもよい。
また、上記実施形態において、接着層30は、第二フィルム3の第一面に形成されていたが、これに限定されるものではなく、例えば、接着層30は、第二フィルム2の第一面に形成してもよい。さらに、上述のように、印刷層20を第二フィルム3の第一面に形成する場合、接着層30を印刷層20上に積層させることもできる。
また、上記実施形態において、フィルム1を製造するにあたり、ピッチマークを印刷するとともに、印刷層20を形成した第一フィルム2を第一繰出装置60に巻き直していたが、これに限定されるものではなく、例えば、ピッチマークを印刷した第一フィルム2を第一繰出装置60に巻き直してもよい。このようにする場合、第一繰出装置60から繰り出した第一フィルム2に対して印刷層20を形成するようにすればよい。
また、上記実施形態において、フィルム1を製造するにあたり、ピッチマークを印刷するとともに、印刷層20を形成した第一フィルム2を第一繰出装置60に巻き直していたが、これに限定されるものではなく、例えば、ピッチマークが印刷されておらず、印刷層20も形成されていない第一フィルム2を第一繰出装置60から繰り出すようにしてもよい。このようにする場合、第一繰出装置60から繰り出した第一フィルム2に対してピッチマークを印刷し、印刷層20を形成するようにすればよい。
また、上記実施形態において、フィルム(外装フィルム)1は、第一フィルム2と第二フィルム3とを備えていたが、これに限定されるものではなく、単一のフィルムで構成されていてもよい。
また、上記実施形態において、フィルム1(外装フィルム1)は、第一フィルム2と、印刷層20と、第二フィルム3と、接着層30とからなる4層構造となっていたが、これに限定されるものではなく、例えば、図15及び図16に示すように、第一フィルム2と、第二フィルム3とからなる2層構造となるようにしてもよい。このようにする場合、第一フィルム2及び第二フィルム3には、透明なフィルムや、不透明なフィルムや、透光性を有するフィルム等の種々の材質のフィルムを採用することができる。
また、図12〜図14の態様のフィルム1についても同様に、第一フィルム2と、第二フィルム3とからなる2層構造となるようにすることができる。そして、図12〜図14の態様のフィルム1を2層構造となるようにする場合においても、第一フィルム2及び第二フィルム3には、透明なフィルムや、不透明なフィルムや、透光性を有するフィルム等の種々の材質のフィルムを採用することができる。
尚、フィルム1を2層構造とする場合、第一フィルム2と第二フィルム3とは、例えば、熱溶着によって貼り合わせればよい。
また、上記実施形態において、特に言及しながったが、第一フィルム2と第二フィルム3とのそれぞれが同一の厚みとなるようにしたり、第一フィルム2と第二フィルム3とのそれぞれが異なる厚みとなるようにしたりすることができる。また、図12〜図14の態様のフィルム1についても同様に、第一フィルム2と第二フィルム3とのそれぞれが同一の厚みとなるようにしたり、第一フィルム2と第二フィルム3とのそれぞれが異なる厚みとなるようにしたりすることができる。
また、上記実施形態において、特に言及しなかったが、フィルム1(外装フィルム1)は、図17に示すように、裂け目の進行を妨げる裂止用切込線9が形成されていてもよい。裂止用切込線9は、第一フィルム2及び第二フィルム3の少なくとも何れか一方に貫通する切り込み線によって形成することができる。すなわち、裂止用切込線9は、第一フィルム2又は第二フィルム3のみに貫通する切り込み線を設けたり、第一フィルム2と第二フィルム3とに亘って貫通する切り込み線を設けたりすることで形成することができる。
また、第一フィルム2と第二フィルム3との間に別のフィルムを介在させる場合、裂止用切込線9は、第一フィルム2及び第二フィルム3及び別のフィルムの少なくとも何れか一つのフィルムに貫通する切り込み線によって形成することができる。
なお、図12〜図14の態様のフィルム1においても、裂止用切込線9を形成することができることは勿論である。
また、上記実施形態において、第一仮想線L1と第二仮想線L2との間隔は、フィルム1の第一端側からフィルム1の第二端側になるにつれて広がるようになっていたが、これに限定されるものではなく、例えば、第一仮想線L1と第二仮想線L2との間隔は、フィルム1の第一端側からフィルム1の第二端側になるにつれて狭まるようにしてもよい。
また、上記実施形態において、フィルム1(外装フィルム1)は、第一端側から引き裂かれるようになっていたが、これに限定されるものではなく、例えば、第二端側から引き裂かれるようになっていてもよい。
また、上記実施形態において、包装用フィルム7は、正面視形状が略三角形状の米飯加工食品Fを包装する対象としていたが、これに限定されるものではなく、例えば、正面視形状が略四角形状の米飯加工食品Fや、その他の食品、さらには、食品以外のものも包装の対象とすることができる。
1…フィルム(外装フィルム)、2…第一フィルム、3…第二フィルム、4…短小引裂補助線、4a…短小切込線、5…開封起点部、7…包装用フィルム、8…内装フィルム、9…裂止用切込線、20…印刷層、30…接着層、40…第一補助線群、41…第二補助線群、42…第一拡張線、43…第二拡張線、50…開封用切込線、51…開封用引張片、60…第一繰出装置、61…切込線形成装置、62…第二繰出装置、63…塗布装置、64…乾燥装置、65…圧着ローラ、70…摘み片、80…第一内側フィルム、81…第二内側フィルム、82…収容空間、400…第一外側切込線、401…第一内側切込線、410…第二外側切込線、411…第二内側切込線、800…第一貼着層、810…第二貼着層、F…米飯加工食品、F1…食品、L…仮想線、L1…第一仮想線、L2…第二仮想線

Claims (5)

  1. 仮想線に沿って並ぶ複数の短小切込線であって、面直交方向で貫通し、裂け目を仮想線に案内する複数の短小切込線が形成された第一フィルムと、該第一フィルムに直接的又は間接的に積層される第二フィルムとを少なくとも備え、前記第一フィルムは、第一フィルムと第二フィルムとが積層される方向における一端又は他端に配置され、前記第一フィルムに前記第二フィルムが積層されることで前記複数の短小切込線に基づく複数の短小引裂補助線からなる引裂補助線が形成されることを特徴とするフィルム。
  2. 前記第一フィルムは、面直交方向に第一面と、該第一面とは反対側の第二面とを有し、前記第二フィルムは、面直交方向に第一面と、該第一面とは反対側の第二面とを有し、前記第一フィルムの第一面と前記第二フィルムの第一面とが貼り合わされ、前記第一フィルムの第一面、又は前記第二フィルムの第一面に印刷層が設けられる請求項1に記載のフィルム。
  3. 面直交方向で貫通し、フィルムの裂け目の進行を妨げる貫通切込線が形成される請求項1又は請求項2に記載のフィルム。
  4. 一対の仮想線のそれぞれに沿って並ぶ複数の短小引裂補助線からなる引裂補助線と、該引裂補助線に向けて延びる開封用切込線を有する開封起点部とを備え、前記短小引裂補助線は、裂け目を仮想線に案内するように設けられることを特徴とする包装用フィルム。
  5. 一方の仮想線は、長手方向に基端と該基端とは反対側の先端とを有し、他方の仮想線は、長手方向に基端と該基端とは反対側の先端とを有し、一方の仮想線の先端側と、他方の仮想線の先端側とは、延出するにつれて互いに離間するように設定される請求項4に記載の包装用フィルム。
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