JP2014219497A - 光ファイバケーブルの中間分岐用治具及び光ファイバケーブルの中間分岐方法 - Google Patents

光ファイバケーブルの中間分岐用治具及び光ファイバケーブルの中間分岐方法 Download PDF

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    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings

Abstract

【課題】光ファイバケーブルが剥離テープを実装していなくても、中間分岐の際に、光損失変動の発生を抑制することができ、且つ容易に分岐することができる光ファイバケーブルの中間分岐用治具を提供する。
【解決手段】光ファイバ10を挟んで一対の抗張力体11a,11bが配置され、且つ光ファイバ10及び一対の抗張力体11a,11bが外被13で一括被覆された光ファイバケーブル1の中間分岐用治具2であって、光ファイバケーブル1をはめ込むための溝23,24が設けられた本体21,22と、溝23,24の底部に設けられ、光ファイバケーブル1が溝23,24にはめ込まれたときに、抗張力体11a,11bを被覆する一対の被覆層12a,12bに達する刃25a,25b,26a,26bとを備え、刃25a,25b,26a,26bを外被13に挿入された状態で移動することにより、抗張力体11a,11b間の外被13を分離する。
【選択図】図3

Description

本発明は、光ファイバケーブルの中間分岐用治具及び光ファイバケーブルの中間分岐方法に関する。
従来、光ファイバケーブルの中間分岐作業では、光損失変動の発生を抑制しつつ、容易に分岐することが要求される。この要求を満たすため、光ファイバ心線の両側に抗張力体を平行に配置し、ケーブル外被で一括被覆した光ファイバケーブルであって、抗張力体が配置されていない側の光ファイバ心線の両側部に剥離テープ(介在テープ)を設けた構造が知られている(例えば、特許文献1及び2参照。)。そして、中間分岐時には、光ファイバケーブル側面から剥離テープに達する切り込みをケーブル長手方向に入れることにより、光ファイバケーブル内の光ファイバ心線が取り出される。
特開2012−088500号公報 特開2008−070601号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載の光ファイバケーブルにおいては、光ファイバケーブル内に剥離テープを実装する必要がある。したがって、中間分岐の際に、剥離テープを分離したり、切断したりする手間がかかり、作業性が悪化する場合がある。
本発明の目的は、光ファイバケーブルが剥離テープを実装していなくても、中間分岐の際に、光損失変動の発生を抑制することができ、且つ容易に分岐することができる光ファイバケーブルの中間分岐用治具及び光ファイバケーブルの中間分岐方法を提供することである。
本発明の一態様によれば、光ファイバを挟んで一対の抗張力体が配置され、且つ光ファイバ及び一対の抗張力体が外被で一括被覆された光ファイバケーブルの中間分岐用治具であって、光ファイバケーブルをはめ込むための第1の溝が設けられた本体と、第1の溝の底部に取り付けられ、光ファイバケーブルが第1の溝にはめ込まれたときに、外被の一対の抗張力体を結ぶ平面に平行な表面から一対の抗張力体のいずれかに達する刃とを備え、刃を外被に挿入された状態で移動することにより、一対の抗張力体間の外被を分離する中間分岐用治具が提供される。
本発明の他の態様によれば、光ファイバを挟んで一対の抗張力体が配置され、一対の抗張力体が一対の被覆層で被覆され、且つ光ファイバ及び一対の被覆層が外被で一括被覆された光ファイバケーブルの中間分岐用治具であって、光ファイバケーブルをはめ込むための第1の溝が設けられた本体と、第1の溝の底部に取り付けられ、光ファイバケーブルが第1の溝にはめ込まれたときに、外被の一対の抗張力体を結ぶ平面に平行な表面から一対の被覆層のいずれかに達する刃とを備え、刃を外被に挿入された状態で移動することにより、一対の被覆層間の外被を分離する中間分岐用治具が提供される。
本発明の一態様及び他の態様において、外被の複数箇所を切り裂くために刃が複数個配置されていても良い。
本発明の一態様及び他の態様において、刃が、ケーブル短径方向に対して斜めに延伸しても良い。
本発明の一態様及び他の態様において、刃を外被に挿入された状態で、光ファイバケーブルとともにクロージャ内に固定されても良い。
本発明の一態様及び他の態様において、本体が、第1の溝と直交し、光ファイバケーブルをはめ込むための第2の溝を更に備え、第1の溝と第2の溝の直交する部分に刃が配置されていても良い。
本発明の一態様及び他の態様において、刃が金属からなっても良い。
本発明の更に他の態様によれば、光ファイバを挟んで一対の抗張力体が配置され、光ファイバ及び一対の抗張力体を外被で一括被覆した光ファイバケーブルの中間分岐方法であって、光ファイバケーブルを中間分岐用治具の溝にはめ込むとともに、溝の底部に配置された刃を、外被の一対の抗張力体を結ぶ平面に平行な表面から一対の抗張力体のいずれかに達するように挿入するステップと、刃を外被に挿入された状態で中間分岐用治具をケーブル長手方向に移動することにより、一対の抗張力体間の外被を分離するステップと、外被を分離した箇所から光ファイバを取り出すステップとを含む光ファイバケーブルの中間分岐方法が提供される。
本発明の更に他の態様によれば、光ファイバを挟んで一対の抗張力体が配置され、一対の抗張力体が一対の被覆層で被覆され、光ファイバ及び一対の被覆層を外被で一括被覆した光ファイバケーブルの中間分岐方法であって、光ファイバケーブルを中間分岐用治具の溝にはめ込むとともに、溝の底部に配置された刃を、外被の一対の抗張力体を結ぶ平面に平行な表面から一対の被覆層のいずれかに達するように挿入するステップと、刃を外被に挿入された状態で中間分岐用治具をケーブル長手方向に移動することにより、一対の被覆層間の外被を分離するステップと、外被を分離した箇所から光ファイバを取り出すステップとを含む光ファイバケーブルの中間分岐方法が提供される。
本発明の更に他の態様において、一対の被覆層間の外被を分離するステップは、一対の被覆層間の2つの外被のうち一方を一対の被覆層から分離しても良い。
本発明の更に他の態様において、光ファイバを取り出すステップは、光ファイバと外被とを互いに遠ざける方向に曲げることを含んでも良い。
本発明の更に他の態様において、外被を分離するステップの後に、中間分岐用治具で光ファイバケーブルを把持するステップを更に含んでも良い。
本発明によれば、光ファイバケーブルが剥離テープを実装していなくても、中間分岐の際に、光損失変動の発生を抑制することができ、且つ容易に分岐することができる光ファイバケーブルの中間分岐用治具及び光ファイバケーブルの中間分岐方法を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルの一例を示す断面図である。 図2(a)は、本発明の実施の形態に係る中間分岐用治具の一例を示す断面図である。図2(b)は、本発明の実施の形態に係る中間分岐用治具の一部を示す上面図である。図2(c)は、本発明の実施の形態に係る中間分岐用治具の他の一部を示す上面図である。 本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルの中間分岐時の一例を示す断面図である。 図4(a)及び図4(b)は、本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルの中間分岐時の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルの中間分岐時の一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルの他の一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブル及び中間分岐用治具の他の一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態の第1の変形例に係る光ファイバケーブルの一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態の第1の変形例に係る光ファイバケーブル及び中間分岐用治具の一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態の第2の変形例に係る光ファイバケーブル及び中間分岐用治具の一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態の第3の変形例に係る光ファイバケーブル及び中間分岐用治具の一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態の第3の変形例に係る光ファイバケーブルの中間分岐時の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の第3の変形例に係る光ファイバケーブルの中間分岐時の一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態の第3の変形例に係る光ファイバケーブルの中間分岐時の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の第4の変形例に係る光ファイバケーブル及び中間分岐用治具の一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態の第4の変形例に係る光ファイバケーブル及び中間分岐用治具の他の一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態の第5の変形例に係る光ファイバケーブル及び中間分岐用治具の一例を示す斜視図である。 図18(a)は、本発明の実施の形態の第6の変形例に係る光ファイバケーブル及び中間分岐用治具の一例を示す上面図である。図18(b)は、図18(a)のA−A切断面の断面図である。図18(c)は、図18(a)のB−B切断面の断面図である。 図19(a)は、本発明の実施の形態の第6の変形例に係る光ファイバケーブル及び中間分岐用治具の一例を示す斜視図である。図19(b)は、図19(a)のA−A切断面の断面図である。図19(c)は、図19(a)のB−B切断面の断面図である。 図20(a)は、本発明の実施の形態の第6の変形例に係る光ファイバケーブル及び中間分岐用治具の一例を示す断面図である。図20(b)は、図20(a)のA−A切断面の断面図である。図20(c)は、図20(a)のB−B切断面の断面図である。 本発明の実施の形態の第7の変形例に係る光ファイバケーブル及び中間分岐用治具の一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態の第8の変形例に係る光ファイバケーブル及び中間分岐用治具の一例を示す断面図である。 本発明のその他の実施の形態に係る光ファイバケーブル及び中間分岐用治具の一例を示す断面図である。 本発明のその他の実施の形態に係る光ファイバケーブル及び中間分岐用治具の一例を示す断面図である。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態及び第1〜第8の変形例を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。また、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
(第1の実施の形態)
<光ファイバケーブル>
まず、本発明の実施の形態に係る中間分岐用治具を適用可能な光ファイバケーブルの一例を説明する。
本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブル1は、図1に示すように、少なくとも1本の光ファイバ10と、光ファイバ10を挟んで光ファイバ10に平行に配置された一対の抗張力体11a,11bと、一対の抗張力体11a,11bをそれぞれ被覆する一対の被覆層12a,12bと、光ファイバ10及び一対の被覆層12a,12bの周囲を一括被覆する外被13とを備える。
光ファイバ10は、一対の被覆層12a,12bの上面である頂部14a,14b同士を含む平面S1と、一対の被覆層12a,12bの下面である頂部15a,15b同士を含む平面S2との間に挟まれるように、外被13に設けられた円筒状の空間内に配置されている。ケーブル長手方向に垂直な断面において、頂部14a,14b,15a,15bのそれぞれは線をなしている。
本発明の実施の形態において、光ファイバ10の本数及び種類は特に限定されない。例えば直径0.25mmの光ファイバ心線を24本集合させたものが採用される。光ファイバ10としては、光ファイバ素線、光ファイバ心線又は光ファイバテープ心線等の心線を採用可能である。このうち、光ファイバテープ心線としては、間欠固定テープ心線等が採用可能である。また、複数本の光ファイバ10を有する場合、長手方向に撚らずに平行に延伸しても良く、一方向に撚り合わされていても良く、SZ形状に撚り合わされていても良く、一方向撚りとSZ撚りが途中で入れ替わる複合形状を保持していても良い。また、複数本の光ファイバ10を実装した光ファイバユニットが外被13内に複数本実装されていても良い。これらの事項はシステムで要求される伝送特性、必要な光ファイバ10の本数等にしたがって適宜決定することができる。また、光ファイバ10の周囲に押え巻きが施されていても良く、光ファイバ10の周囲に紐を巻回しユニット化されていても良い。
被覆層12a,12b及び外被13の材料としては、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ナイロン(登録商標)、フッ化エチレン又はポリプロピレン(PP)等の樹脂が使用可能である。被覆層12a,12b及び外被13として、同じ材料を使用しても良く、異なる材料を使用しても良い。被覆層12a,12bの断面形状は矩形に限定されず、例えば円形であっても良い。
被覆層12a,12bの硬度は、外被13の硬度よりも高いことが好ましい。例えば、外被13としてPVCを使用し、被覆層12a,12bとしてPPを使用することができる。被覆層12a,12bの硬度を外被13の硬度よりも高くすることにより、外被13に切り込みを入れるときに、刃を入れた際の反力で適正な位置に切り込みを入れたか確認することができる。
外被13は、平面S1,S2で挟まれた領域であって、一対の被覆層12a,12bの内側に回り込んでいる。このため、外被13は、光ファイバ10を収納する空間上の厚さT2が、一対の被覆層12a,12bの頂部14a,14bに対応する位置の厚さT1よりも厚い。また、平面S1,S2で挟まれた領域であって、一対の被覆層12a,12bの光ファイバ側の側面16a,16bでは、光ファイバ10及び光ファイバ10を収納する空間を挟んで外被13が分断されている。
また、外被13は、一対の被覆層12a,12bの頂部14a,14b,15a,15bから光ファイバ側の側面16a,16bにわたって一対の被覆層12a,12bと融着又は接着せず、且つ一対の被覆層12a,12bの頂部14a,14b,15a,15bよりも外側の側面17a,17bにおいて一対の被覆層12a,12bと融着又は接着している。本発明の実施の形態において、「融着」とは、被覆層12a,12b及び外被13の押出成形時の熱により融着されていることを意味し、「接着」とは、押出成形時の熱により融着することとは別の方法により接着されていることを意味する。
抗張力体11a,11bは、鋼線等の金属線又は繊維強化プラスチック(FRP)等からなる。抗張力体11a,11bの形状としては、線状体に限らず、帯状体であっても良い。帯状体とは、断面が偏平形状、楕円形状、あるいは長方形などの矩形状で、長尺の帯状のものをいう。
<中間分岐用治具>
次に、本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブル1の中間分岐用治具の一例を説明する。
本発明の実施の形態に係る中間分岐用治具2は、図2(a)〜図2(c)に示すように、光ファイバケーブル1をはめ込むための溝23,24がそれぞれ設けられた本体21,22と、本体21,22の溝23,24の底部に取り付けられた刃25a,25b,26a,26bを備える。
溝23,24は、図1に示したケーブル長径の幅W0に対応する幅W4を有する。溝23,24の幅W4は、ケーブル長径の幅W0と一致していても良いし、溝23,24に光ファイバケーブル1をはめ込んだときに、刃25a,25b,26a,26bが一対の被覆層12a,12bに達するように挿入されるのであれば、ケーブル長径の幅W0よりも広くても良い。
また、溝23,24は、互いに一体化したときにケーブル短径の高さH0に対応する深さD1,D2を有する。溝23,24の深さD1,D2は、ケーブル短径の高さH0と一致していても良いし、溝23,24に光ファイバケーブル1をはめ込んだときに、刃25a,25b,26a,26bが一対の被覆層12a,12bに達するように挿入されるのであれば、ケーブル短径の高さH0よりも深くても良く、浅くても良い。
刃25a,25b,26a,26bの長さL1は、抗張力体11a,11b上の外被13の表面から被覆層12a,12bの頂部14a,14b,15a,15bまでの厚さT1以上である。更に、刃25a,25b,26a,26bの長さL1は、光ファイバ10上の外被13の表面から光ファイバ10まで達する厚さT2未満に調整すれば良い。なお、図2(a)では刃25a,25b,26a,26bが本体21,22を貫通しているが、これに特に限定されるものではない。
また、刃25a,25b,26a,26bの位置は、溝23,24に図1に示した光ファイバケーブル1をはめ込んだときに、被覆層12a,12bの頂部14a,14b,15a,15bの範囲W1,W2内に収まるように設定される。
刃25a,25b,26a,26bの材料としては、ステンレス鋼等の金属又は合金や、プラスチックが使用可能である。刃25a,25b,26a,26bの硬度は、被覆層12a,12bの硬度より低くても良い。これにより、刃25a,25b,26a,26bが被覆層12a,12bに接触したときに、被覆層12a,12bが傷つくことを防止することができる。
<光ファイバケーブルの中間分岐方法>
次に、本発明の実施の形態に係る中間分岐用治具2を用いた光ファイバケーブル1の中間分岐方法の一例を説明する。
(イ)図3に示すように、中間分岐用治具2の溝23,24に光ファイバケーブル1をはめ込む。同時に、刃25a,25b,26a,26bが、外被13の一対の抗張力体11a,11bを結ぶ平面に平行な互いに対向する2つの表面(「ケーブル長径面」ともいう。)から挿入され、一対の被覆層12a,12bの頂部14a,14b,15a,15bに達する。
(ロ)図4(a)に示すように、本体21,22を互いに離れないように固定した後、刃25a,25b,26a,26bが外被13に挿入された状態で、中間分岐用治具2をケーブル長手方向(矢印方向)へ移動させ、図4(b)に示すように、外被13に切り込みを入れる。なお、本体21,22を互いに離れてないように固定しなくても、刃25a,25b,26a,26bが平面S1,S2の厚さT1よりも深く入っていれば良い。
(ハ)これにより、被覆層12a,12bの頂部14a,14b,15a,15bに位置する外被13の4箇所に切り込みが入る。この結果、図5に示すように分割される。このとき、一対の被覆層12a,12bの頂部14a,14b,15a,15bよりも外側の側面17a,17bにおいて一対の被覆層12a,12bと外被13とが融着又は接着しているため、外被13が一対の被覆層12a,12bのそれぞれと一体化した2本と、一対の被覆層12a,12bのいずれとも分離した2本とに4分割される。
(ニ)その後、外被13を分離した部分から、光ファイバ10を取り出す。この際、必要に応じて外被13を切断し、光ファイバ10を取り出すことができる。
本発明の実施の形態に係る中間分岐用治具2によれば、溝23,24に光ファイバケーブル1をはめ込むと、刃25a,25b,26a,26bが一対の被覆層12a,12b上の外被13に挿入されるよう導かれる。このため、不意に刃25a,25b,26a,26bが光ファイバ10に接触したり、刃25a,25b,26a,26bに押されてずれた外被13が光ファイバ10に接触したりすることを防止することができ、光損失変動の発生を抑制することができる。
また、光ファイバケーブル1に剥離テープを実装する必要がないので、中間分岐時に剥離テープを切断及び除去する手間がなくなり、作業性を向上させることができる。
また、刃25a,25b,26a,26bは一対の被覆層12a,12b上の範囲W1,W2内の外被13に刺されば良いので、刃25a,25b,26a,26bの位置、溝23,24の幅W4、光ファイバケーブル1の幅W0等に非常に細かい寸法精度を必要とすることがなくなる。
また、中間分岐用治具2の溝23,24に光ファイバケーブル1をはめ込むと、刃25a,25b,26a,26bは一対の被覆層12a,12bに挿入されるよう導かれる。このため、光ファイバケーブル1の外被13に刃25a,25b,26a,26bをガイドするためのノッチがなくても、確実に一対の被覆層12a,12b上の外被13を切断することができる。なお、光ファイバケーブル1の外被13に刃25a,25b,26a,26bをガイドするためのノッチがある場合には、刃25a,25b,26a,26bをノッチに沿わせて外被13を切断することができる。
また、中間分岐用治具2により抗張力体11a,11b上の外被13を切断するだけで光ファイバ10の取り出しができるので、光ファイバ10に局所曲げ等が加わることなく分岐することができる。
また、刃25a,25b,26a,26bが挿入された際に一対の被覆層12a,12bの一部に傷が入る場合があるものの、一対の抗張力体11a,11bには傷が入らないため、引張・圧縮による耐力への影響はない。
なお、例えば図6に示すように、中間分岐用治具2を適用する光ファイバケーブル1が、被覆層12a,12b上の外被13の厚さが、光ファイバ10を収納する空間上の外被13の厚さと同程度であっても良い。図7に示すように、光ファイバケーブル1を中間分岐用治具2の溝23,24にはめ込んだときに、刃25a,25b,26a,26bが被覆層12a,12bに到達するように配置されている。このため、刃25a,25b,26a,26bを光ファイバ10を収納する空間上に外被13に刺してしまうことを防止することができ、光損失変動の発生を抑制することができる。
(第1の変形例)
本発明の実施の形態の第1の変形例として、図8に示すように、一対の被覆層12a,12bを有さず、一対の抗張力体11a,11bが外被13で直接被覆されている構造の光ファイバケーブル1に中間分岐用治具2を適用する場合を説明する。
図8に示した光ファイバケーブル1において、一対の抗張力体11a,11bの光ファイバ側の側面では、光ファイバ10及び光ファイバ10を収納する空間を挟んで外被13が分断されている。図8では、一対の抗張力体11a,11b上の外被13の最大の厚さが、光ファイバ10が収納された空間上の外被13の最大の厚さよりも厚いが、逆の関係であっても良い。
中間分岐用治具2は、図9に示すように、光ファイバケーブル1をはめ込むための溝23,24が設けられた本体21,22と、溝23,24の底部に取り付けられた刃25a,25b,26a,26bを備える。
本体21,22の溝23,24は、図8に示したケーブル長径の幅W0と同じ幅に設定され、互いに一体化したときにケーブル短径と同じ深さに設定される。
刃25a,25b,26a,26bの長さは、溝23,24に光ファイバケーブル1をはめ込んだときに、刃25a,25b,26a,26bが、一対の抗張力体11a,11bを結ぶ平面と平行な外被13の表面から、抗張力体11a,11bまで達するように設定される。また、刃25a,25b,26a,26bの位置は、溝23,24に光ファイバケーブル1をはめ込んだときに、抗張力体11a,11b上の範囲W5,W6内に収まるように設定される。
本発明の実施の形態の第1の変形例によれば、図9に示すように中間分岐用治具2の溝23,24に光ファイバケーブル1をはめ込むと、刃25a,25b,26a,26bが一対の抗張力体11a,11b上の外被13に挿入され、抗張力体11a,11bに達するように導かれる。このため、刃25a,25b,26a,26bが光ファイバ10に接触したり、刃25a,25b,26a,26bに押されてずれた外被13が光ファイバ10に接触したりすることがなく、光損失変動の発生を抑制することができる。
(第2の変形例)
本発明の実施の形態の第2の変形例に係る中間分岐用治具2は、図10に示すように、光ファイバケーブル1をはめ込むための溝23が設けられた本体21と、本体21を覆う蓋部29を備える点が、図2に示した2つの本体21,22を有する構成と異なる。
本体21の溝23の底部には、刃25a,25bが取り付けられている。また、蓋部29の内側には、刃26a,26bが取り付けられている。溝23は、光ファイバケーブル1のケーブル長径と同じ幅を有し、ケーブル短径と同じ深さを有する。
蓋部29が取れないように固定した後、中間分岐用治具2をケーブル長手方向に移動させると、移動した箇所の抗張力体11a,11b上の外被13が切断される。なお、蓋部29が取れないように固定されなくても、刃25a,25b,26a,26bが抗張力体11a,11bに達した状態で中間分岐用治具2を移動可能であれば良い。この結果、抗張力体11a,11bのそれぞれが一体化した2本の外被13と、抗張力体11a,11bのいずれも一体化していない2本の外被13と、光ファイバ10(光ファイバユニット)とに分割される。
図10に示した中間分岐用治具2によれば、溝23に光ファイバケーブル1をはめ込むと、抗張力体11a,11b上の外被13に刃25a,25b,26a,26bをそれぞれ確実に挿入することができる。このため、刃25a,25b,26a,26bが光ファイバ10に接触したり、刃25a,25b,26a,26bに押されてずれた外被13が光ファイバ10に接触したりすることを防止することができ、光損失変動の発生を抑制することができる。
なお、蓋部29を閉めたときに、本体21の刃25a,25bと蓋部29の刃26a,26bが向かい合うように位置決めする機構が付いている場合には、蓋部29の内側に溝を設けなくても良い。
<第1の実施例>
ここで、図10に示すような光ファイバケーブル1及び中間分岐用治具2を作製した。ケーブル寸法は、長径3.6mmm、短径2.0mm、抗張力体11a,11bの中心間距離2.6mmとした。被覆層12a,12bの断面形状が矩形であり、被覆層12a,12bの寸法は、幅1.0mm、厚さ1.5mmで、抗張力体11a,11b直上の外被13の厚さは0.25mmである。
一方、中間分岐用治具2の寸法は、溝23の幅3.8mm、刃25a,25b,26a,26bの間隔2.6mm、刃25a,25b,26a,26bの高さ0.4mmとした。
光ファイバケーブル1を中間分岐用治具2の溝23にはめ込むことにより、刃25a,25b,26a,26bの高さ0.4mm分が光ファイバケーブル1に挿入される。中間分岐用治具2をケーブル長手方向に移動させることにより、抗張力体11a,11b上の外被13(0.25mm厚さの全長)と抗張力体11a,11bの被覆層12a,12bの一部(外被13との接触面から深さ0.15mmまで)が切断される。
光ファイバケーブル1を溝23にはめ込んでから、光ファイバ心線を取り出すまでの伝送ロス変動を測定したところ、ロス変動は0.1dB以下と良好であった。また、中間分岐用治具2により被覆層12a,12b上の外被13を切断するだけで光ファイバ心線の取り出しができるので、光ファイバ心線に局所曲げ等が加わることなく分岐することができた。
<第2の実施例>
刃25a,25b,26a,26bをガイドするためのV字のノッチがない光ファイバケーブル1の中間分岐の際には、刃25a,25b,26a,26bの先端を鋭利に尖らせる必要がない。一方、V字のノッチに刃25a,25b,26a,26bを入れる場合、刃25a,25b,26a,26bの先端を鋭利に尖らせていないと、V字の底に刃25a,25b,26a,26bを当てることができず、外被13を分割することができなくなる恐れがある。
そこで、異なる材質の刃25a,25b,26a,26bを用いて中間分岐用治具2をそれぞれ作製した。刃25a,25b,26a,26bとして、プラスチック(ポリカーボネート、厚さ0.3mm)の板、及び金属の板(SUS403、厚さ0.3mm)を使用した。刃25a,25b,26a,26bの先端は厚さ方向に尖らせてはいない。
作製した中間分岐用治具2を用いて、図1に示したようなノッチが無い光ファイバケーブル1の分岐を行った。刃25a,25b,26a,26bにプラスチックの板を使用した中間分岐用治具2、及び金属の板を使用した中間分岐用治具2のいずれを用いた場合でも、光ファイバケーブル1の分岐は可能であった。外被13にはポリエチレンを用いているが、ポリエチレンよりも硬い材料で刃25a,25b,26a,26bを作製した場合には分岐可能であった。
刃25a,25b,26a,26bに外被13よりも柔らかい材料や、同等の硬さの材料を用いた場合は、分岐することは困難となる。例えば、アクリル板等を刃25a,25b,26a,26bに用いた場合、ポリエチレンに傷を入れることはできるが、外被13を切断することは困難であった。
(第3の変形例)
本発明の実施の形態の第3の変形例に係る中間分岐用治具2は、図11に示すように、光ファイバケーブル1をはめ込むための溝23が設けられた1つの本体21と、本体21の溝23の底部に配置された2本の刃25a,25bを備えている点が、図2に示した2つの本体21,22を有し、且つ4本の刃25a,25b,26a,26bを有する構成と異なる。
中間分岐時は、図11に示すように、本体21の溝23に光ファイバケーブル1をはめ込み、溝23から光ファイバケーブル1が飛び出さないように手で押えながら、図12に示すように中間分岐用治具2をケーブル長手方向に移動させる。この結果、図13に示すように、刃25a,25bによりケーブル長径面の片側の外被13の一部が分離される。更に、図14に示すように、一対の抗張力体11a,11bを結ぶ平面から、光ファイバ10と、抗張力体11a,11bを含む外被13を逆方向に遠ざけることで、光ファイバケーブル1から光ファイバ10を取り出すことができる。更には、光ファイバ10のたわみFや余長も確保することができる。
なお、図11に示した中間分岐用治具2が、本体21の溝23を覆うために、刃を有さない蓋部を更に備えていても良い。
(第4の変形例)
本発明の実施の形態の第4の変形例に係る中間分岐用治具2は、図15に示すように、溝23,24が設けられた本体21,22と、本体21,22の溝23,24の底部に、はす向かい(対角)に配置された刃25a,26bを備えている点が、図2に示した4つの刃25a,25b,26a,26bを有する構成と異なる。
刃25aは、被覆層12a上の外被13に達するように配置されている。一方、刃26bは、被覆層12b下の外被13に達するように配置されている。図15に示した中間分岐用治具2によれば、中間分岐用治具2に光ファイバケーブル1をはめ込んだ後、ケーブル長手方向に中間分岐用治具2を移動させることにより、外被13を2分割することができる。
また、図16に示すように、中間分岐用治具2が、溝23,24が設けられた本体21,22と、本体21,22の溝23,24の底部に対向して設けられた刃25a,26aを備えていても良い。刃25aは、被覆層12a上の外被13に達するように配置されている。一方、刃26aは、被覆層12a下の外被13に達するように配置されている。図16に示した中間分岐用治具2によれば、中間分岐用治具2に光ファイバケーブル1をはめ込んだ後、ケーブル長手方向に中間分岐用治具2を移動させることにより、外被13を2分割することができる。
(第5の変形例)
本発明の実施の形態の第5の変形例として、中間分岐用治具2を光ファイバケーブル1の把持部材として使用する例を説明する。
光ファイバケーブル1を中間分岐後、光ファイバケーブル1の中間分岐した部分をクロージャ内に固定する場合がある。図17に示すように、光ファイバケーブル1の中間分岐後、固定部材31,32で中間分岐用治具2を挟み込み、光ファイバケーブル1をはめ込んで固定する。このとき、中間分岐用治具2の刃25a,25b,26a,26bが外被13に挿入され、外被13を把持することができる。この状態で、中間分岐用治具2ごと光ファイバケーブル1をクロージャ内に固定する。刃25a,25b,26a,26bは、光ファイバケーブル1の被覆層12a,12b上の外被13に刺さるので、光ファイバ10に接触することなく光ファイバケーブル1を把持することができる。この結果、固定時のロス変動を防止することができる。
(第6の変形例)
本発明の実施の形態の第6の変形例に係る中間分岐用治具2は、図18(a)〜図18(c)に示すように、第1の溝23,24に直交する第2の溝27,28を更に有する点が、図2に示した第1の溝23,24のみを有する構造と異なる。
第2の溝27,28は、第1の溝23,24と同じ幅及び深さを有する。第1の溝23,24と第2の溝27,28が直交する部分に刃25a,25b,26a,26bが配置されている。刃25a,25b,26a,26bの向きは、第1の溝23,24に平行である。
図19(a)〜図19(c)に示すように、光ファイバケーブル1の中間分岐の際には、中間分岐用治具2の第1の溝23,24に、光ファイバケーブル1をはめ込み、刃25a,25b,26a,26bを外被13に挿入する。その後、中間分岐用治具2をケーブル長手方向に移動することにより、外被13を切断する。
光ファイバケーブル1の中間分岐後、中間分岐用治具2を取り外し、図20(a)〜図20(c)に示すように、第2の溝27,28に光ファイバケーブル1をはめ込む。このとき、中間分岐用治具2の刃25a,25b,26a,26bが外被13に挿入される。この状態で、光ファイバケーブル1を中間分岐用治具2ごとクロージャに固定する。
本発明の実施の形態の第6の変形例によれば、刃25a,25b,26a,26bは、光ファイバ10に接触することなく光ファイバケーブル1を固定・把持することができるので、固定時のロス変動を防止することができる。
また、外被13の分割用の刃25a,25b,26a,26bをそのまま使用した場合、容易に切断できる外被13である場合や刃25a,25b,26a,26bが鋭利である場合等、把持した光ファイバケーブル1に引張等の力が加わったときに外被13が切れてしまう恐れがある。これに対して、本発明の実施の形態の第6の変形例によれば、第2の溝27,28を設け、中間分岐後に中間分岐用治具2を90°回転させてから把持すると、外被13に挿入される刃25a,25b,26a,26bの向きが変わる。このため、光ファイバケーブル1に引張等の力が加わっても外被13が切断されることを防止することができる。
また、中間分岐用治具2を90°回転させたときに刃25a,25b,26a,26bの挿入される場所が変わり、刃25a,25b,26a,26bが光ファイバ10の直上に挿入されると、損失変動の原因になる。そこで、本発明の実施の形態の第6の変形例によれば、刃25a,25b,26a,26bの位置を、中間分岐用治具2を90°回転させても抗張力体11a,11b上にくるようにずらして配置することにより、損失変動を防止することができる。
(第7の変形例)
本発明の実施の形態の第7の変形例に係る中間分岐用治具2は、図21に示すように、溝23が設けられた本体21と、本体21の溝23の底部に配置された刃25a,25bと、溝23を覆うように本体21と嵌め合う蓋部29と、蓋部29の内側に配置された刃26a,26bを備える点が、図2に示した構造と異なる。
刃26a,26bの向きは、刃25a,25bの向きと直交する方向を向いている。図21に示した中間分岐用治具2によれば、中間分岐用治具2に光ファイバケーブル1を固定することができ、把持することができる。なお、蓋部29には、刃26a,26bの代わりに、外被13に挿入可能な鬼目(突起)が設けられていても良い。
(第8の変形例)
本発明の実施の形態の第8の変形例に係る中間分岐用治具2は、図22に示すように、刃25a,25b,26a,26bがケーブル短径方向に対して斜め方向に延伸する点が、図2に示した刃25a,25b,26a,26bがケーブル短径方向に対して平行に延伸する構造と異なる。
刃25a,25b,26a,26bの角度及び硬度は、光ファイバケーブル1を中間分岐用治具2にはめ込んだときに刃25a,25b,26a,26bが外被13に挿入され、被覆層12a,12bに達するように、適宜調整すれば良い。
図22に示した中間分岐用治具2によれば、中間分岐時に、切断した外被13が浮き上がり易くなり、外被13の除去及び光ファイバ10の取り出しが容易になる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は実施の形態及び第1〜第8の変形例によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、図1では被覆層12a,12bの断面形状が矩形の場合を説明したが、被覆層12a,12bの断面形状は特に限定されない。例えば図23に示すように、被覆層12a,12bの断面形状が円形であっても良い。この場合、中間分岐用治具2の刃25a,25b,26a,26bは、中間分岐用治具2に光ファイバケーブル1をはめ込んだときに被覆層12a,12bに達するように調整されている。
また、図24に示すように、自己支持型構造の光ファイバケーブル1において、支持線4を除去した後に、光ファイバケーブル1の短径側に首部3が残存する場合がある(図24では支持線4も示している。)。そこで、中間分岐用治具2の本体21,22は、互いに対向させたときに、首部3の厚さ分だけ隙間ができるように構成しても良い。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1…光ファイバケーブル
2…中間分岐用治具
3…首部
4…支持線
10…光ファイバ
11a,11b…抗張力体
12a,12b…被覆層
13…外被
14a,14b,15a,15b…頂部
16a,16b…側面
17a,17b…側面
21,22…本体
23,24,27,28…溝
29…蓋部
25a,25b,26a,26b…刃
31,32…固定部材

Claims (12)

  1. 光ファイバを挟んで一対の抗張力体が配置され、且つ前記光ファイバ及び前記一対の抗張力体が外被で一括被覆された光ファイバケーブルの中間分岐用治具であって、
    前記光ファイバケーブルをはめ込むための第1の溝が設けられた本体と、
    前記第1の溝の底部に取り付けられ、前記光ファイバケーブルが前記第1の溝にはめ込まれたときに、前記外被の前記一対の抗張力体を結ぶ平面に平行な表面から前記一対の抗張力体のいずれかに達する刃
    とを備え、
    前記刃を前記外被に挿入された状態で移動することにより、前記一対の抗張力体間の前記外被を分離することを特徴とする中間分岐用治具。
  2. 光ファイバを挟んで一対の抗張力体が配置され、前記一対の抗張力体が一対の被覆層で被覆され、且つ前記光ファイバ及び前記一対の被覆層が外被で一括被覆された光ファイバケーブルの中間分岐用治具であって、
    前記光ファイバケーブルをはめ込むための第1の溝が設けられた本体と、
    前記第1の溝の底部に取り付けられ、前記光ファイバケーブルが前記第1の溝にはめ込まれたときに、前記外被の前記一対の抗張力体を結ぶ平面に平行な表面から前記一対の被覆層のいずれかに達する刃
    とを備え、
    前記刃を前記外被に挿入された状態で移動することにより、前記一対の被覆層間の前記外被を分離することを特徴とする中間分岐用治具。
  3. 前記外被の複数箇所を切り裂くために前記刃が複数個配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の中間分岐用治具。
  4. 前記刃が、ケーブル短径方向に対して斜めに延伸することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の中間分岐用治具。
  5. 前記刃を前記外被に挿入された状態で、前記光ファイバケーブルとともにクロージャ内に固定されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の中間分岐用治具。
  6. 前記本体が、前記第1の溝と直交し、前記光ファイバケーブルをはめ込むための第2の溝を更に備え、
    前記第1の溝と前記第2の溝の直交する部分に前記刃が配置されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の中間分岐用治具。
  7. 前記刃が金属からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の中間分岐用治具。
  8. 光ファイバを挟んで一対の抗張力体が配置され、前記光ファイバ及び前記一対の抗張力体を外被で一括被覆した光ファイバケーブルの中間分岐方法であって、
    前記光ファイバケーブルを中間分岐用治具の溝にはめ込むとともに、前記溝の底部に配置された刃を、前記外被の前記一対の抗張力体を結ぶ平面に平行な表面から前記一対の抗張力体のいずれかに達するように挿入するステップと、
    前記刃を前記外被に挿入された状態で前記中間分岐用治具をケーブル長手方向に移動することにより、前記一対の抗張力体間の前記外被を分離するステップと、
    前記外被を分離した箇所から前記光ファイバを取り出すステップ
    とを含むことを特徴とする光ファイバケーブルの中間分岐方法。
  9. 光ファイバを挟んで一対の抗張力体が配置され、前記一対の抗張力体が前記一対の被覆層で被覆され、前記光ファイバ及び前記一対の被覆層を外被で一括被覆した光ファイバケーブルの中間分岐方法であって、
    前記光ファイバケーブルを中間分岐用治具の溝にはめ込むとともに、前記溝の底部に配置された刃を、前記外被の前記一対の抗張力体を結ぶ平面に平行な表面から前記一対の被覆層のいずれかに達するように挿入するステップと、
    前記刃を前記外被に挿入された状態で前記中間分岐用治具をケーブル長手方向に移動することにより、前記一対の被覆層間の前記外被を分離するステップと、
    前記外被を分離した箇所から前記光ファイバを取り出すステップ
    とを含むことを特徴とする光ファイバケーブルの中間分岐方法。
  10. 前記一対の被覆層間の前記外被を分離するステップは、前記一対の被覆層間の2つの前記外被のうち一方を前記一対の被覆層から分離することを特徴とする請求項8又は9に記載の光ファイバケーブルの中間分岐方法。
  11. 前記光ファイバを取り出すステップは、前記光ファイバと前記外被とを互いに遠ざける方向に曲げることを含むことを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の光ファイバケーブルの中間分岐方法。
  12. 前記外被を分離するステップの後に、前記中間分岐用治具で光ファイバケーブルを把持するステップを更に含むことを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の光ファイバケーブルの中間分岐方法。
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