JP2008070601A - 光ファイバケーブル及びその分岐方法 - Google Patents

光ファイバケーブル及びその分岐方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008070601A
JP2008070601A JP2006249235A JP2006249235A JP2008070601A JP 2008070601 A JP2008070601 A JP 2008070601A JP 2006249235 A JP2006249235 A JP 2006249235A JP 2006249235 A JP2006249235 A JP 2006249235A JP 2008070601 A JP2008070601 A JP 2008070601A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
cable
width
fiber core
core wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006249235A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4224092B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Saotome
裕之 五月女
Kazunari Fujimoto
一成 藤本
Naoshi Ogawa
直志 小川
Koichiro Anzai
貢一郎 安齋
Naoki Toyoda
直樹 豊田
Tetsuya Yasutomi
徹也 安冨
Satoru Shiobara
悟 塩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Fujikura Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Fujikura Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd, Fujikura Ltd, Nippon Telegraph and Telephone Corp, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP2006249235A priority Critical patent/JP4224092B2/ja
Publication of JP2008070601A publication Critical patent/JP2008070601A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4224092B2 publication Critical patent/JP4224092B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】光ファイバ心線に損失変動や曲がりによる損失増加を生じさせることなくケーブル内から取り出すことができ、しかも、蝉による光ファイバ心線の損傷の防止することができる光ファイバケーブルとその分岐方法を提供する。
【解決手段】光ファイバ心線11の両側に引張り及び圧縮に対する耐力を有するテンションメンバ12を平行に配して、ケーブル外被13で一括被覆した光ファイバケーブル10,10aで、テンションメンバ12が配されていない側の光ファイバ心線11の両側部に、ケーブル外被13とは接着一体化されず、光ファイバ心線11の配列幅Dより幅広で、光ファイバ心線11に接触するように合成樹脂製の剥離テープ16を配する。また、剥離テープ16が配された側の外被側面に、剥離テープ16の幅Wの内側で光ファイバ心線11の配列幅Dの外側に位置する間隔で一対のノッチを有する構成としてもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバ心線の両側にテンションメンバを配し外被で一括被覆して、ドロップ光ケーブルやインドア光ケーブルとして用いるような光ファイバケーブルとその分岐方法に関する。
インターネット等の急速な普及により情報通信の高速化、情報量の増大に加え、最近では双方向通信と大容量通信の光ネットワークの構築が進展し、通信事業者と各家庭を直接光ファイバで結び高速通信サービスを提供するFTTH(Fiber To The Home)サービスが開始されている。加入者宅への光ファイバの引き込みや構内ネットワークなどへの拡大で、コスト低減、光ファイバ布設管路の制約などの点から、複数本の光ファイバを収納した光ファイバケーブルの途中部分から光ファイバを分岐して(光ファイバの中間分岐と言われている)、複数端末に接続する配線形態が増大している。また、これらの分岐作業は、通常、信号伝送を中断しない活線状態で行われている。
光ファイバの中間分岐等に用いられる光ファイバケーブルは、例えば、図3(A)に示すように、一般に、光ファイバ心線1の両側にテンションメンバ2を平行に配し、ケーブル外被3により一括被覆してケーブルの引張り強度を高めた構造のものが用いられている。そして、ケーブル外被3の一端には、手または専用工具で引裂いて除去可能な支持線部4を有し、ケーブル外被3の両側面には、ケーブル外被3を引裂いて内部の光ファイバ心線1を取り出すためのV字状のノッチ5が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
光ファイバケーブルの途中部分から光ファイバ心線1を取り出す場合、先ず、支持線部4を除去した後、ノッチ5に引裂きを開始させる裂け目を入れ、次いでノッチ5に沿って手で裂け目を拡大するようにして引裂いている。図3(B)は、ノッチ5に裂け目を入れた後、この裂け目を左右に引き裂いた状態を示した図である。ケーブルを左右に裂いて開くと、裂け目の端部間の距離が押し縮まることから、内部の光ファイバ心線1が外部に飛び出して湾曲する。
なお、ケーブル外被に裂け目を入れるときに、ケーブル内の光ファイバ心線を切断したり傷を付けずに取り出すのに、特殊な工具6を用いる方法もある(例えば、特許文献2参照)。この工具6は、通常、デタッチャとも呼ばれていて、例えば、下部把持部と上部把持部からなり、これら把持部先端に嘴状突起を有する形状のものである。
また、ドロップ光ケーブルには、通常、上述したV字状のノッチが設けられているが、このノッチ部分から蝉が産卵管を突き刺し、内部の光ファイバを損傷する事例が生じている。これは、ドロップ光ケーブルを蝉が産卵しやすい対象物と認識したものと推定されている。この蝉による対策としては、例えば、テンションメンバが配されていない側の光ファイバ心線の両側部に硬い保護部材(テープ)を配して、保護する構成のものが知られている(例えば、特許文献3、特許文献4参照)。
特開2005−345622号公報 特開2000−121839号公報 特開2006−11166号公報 特開2006−113219号公報
光ファイバケーブルの中間分岐を行なう場合、デタッチャ等を用いてケーブル途中部分を引裂いてケーブル内の光ファイバを取り出す際に、光ファイバ心線1が外部に飛び出すまでは、光ファイバ心線は軸方向に圧縮応力を受け、外被内で蛇行して瞬時的に大きな損失変動が生じることがある。また、外部に飛び出て湾曲した後の光ファイバ心線は、圧縮応力は解消されるが曲げによる伝送損失が増加する。信号伝送中においては、瞬時であっても大きな損失変動が生じると、伝送信号に大きな影響を与え信号の誤り率を増大させるため、活線状態での分岐作業で上述したような損失発生は問題となる。
このため、損失変動の発生を軽減するために、V字状ノッチの底部と光ファイバ心線との間隔を小さくして切裂きを容易にすることが考えられる。しかし、この場合、特許文献3にも提示されているように、ノッチ部分に蝉の産卵管突き刺しによる被害も受けやすくなるという問題がある。特許文献3では、光ファイバ心線の両側部に硬い保護部材を配して、蝉の産卵管から光ファイバ心線を保護している。しかしながら、ケーブル外被を形成する樹脂材が光ファイバ心線と保護部材との間にも入り込んでいるため、多心の光ファイバ心線を分岐するような場合には、光ファイバ心線の取り出しが容易でないという問題が残る。
特許文献4では、テンションメンバに代えて高張力の引裂き紐を用いているため、圧縮力に対する耐力が不十分となる可能性があり、また、光ファイバ心線の両側に縦添えする防護テープにもテンションメンバの機能を負担させるようにしているため、防護テープは金属テープまたはFRPのような硬質のテープを用いる必要がある。このため、防護テープに接触する光ファイバ心線に損失が生じやすいという問題がある。
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたもので、光ファイバ心線に損失変動や曲がりによる損失増加を生じさせることなく光ファイバ心線をケーブル内から容易に取り出すことができ、しかも、蝉による光ファイバ心線の損傷の防止することができる光ファイバケーブルとその分岐方法の提供を目的とする。
本発明による光ファイバケーブルは、光ファイバ心線の両側に引張り及び圧縮に対する耐力を有するテンションメンバを平行に配して、ケーブル外被で一括被覆した光ファイバケーブルで、テンションメンバが配されていない側の光ファイバ心線の両側部に、ケーブル外被とは接着一体化されず、光ファイバ心線の配列幅より幅広で、光ファイバ心線に接触するように合成樹脂製の剥離テープを配したことを特徴とする。
また、剥離テープが配された側の外被側面に、剥離テープの幅の内側で光ファイバ心線の配列幅の外側に位置する間隔で一対のノッチを有する構成としてもよい。なお、剥離テープは、ケーブル外被より硬質であることが望ましい。
また、本発明による光ファイバケーブルの分岐方法は、上記のように構成され光ファイバケーブルに対して、ケーブル側面から剥離テープの幅より狭く、光ファイバ心線の配列幅より広い間隔で、剥離テープに達する切り込みをケーブル長手方向に入れることにより、ケーブル内の光ファイバ心線を取り出して分岐することを特徴とする。
本発明によれば、ケーブル外被を左右に大きく引き裂かなくても、光ファイバ心線を容易に取り出すことができ、この結果、光ファイバ心線に損失変動や曲がりによる損失増加を生じさせることなく、活線状態での分岐作業を容易に行うことができる。また、剥離テープにより、蝉の産卵管突き刺しによる光ファイバ心線の損傷を効果的に保護することもできる。また、予めノッチを設けておくことにより、切込み刃による切り込みを正確に行うことができる。
図により本発明の実施の形態を説明する。図1は第1の実施形態を説明する図で、図1(A)は本発明による光ファイバケーブルの一例を示す図、図1(B)は支持線部を有しない光ファイバケーブルを示す図、図1(C)は光ファイバケーブルの取り出し方法を説明する図、図1(D)は光ファイバ心線を取り出した状態を示す図である。図中、10,10aは光ファイバケーブル、11は光ファイバ心線、12はテンションメンバ、13はケーブル外被、14は支持線部、14aは首部、16は剥離テープ、20は上部切込み具、21は下部切込み具、22a,22bは切込み刃を示す。
本発明による光ファイバケーブル10は、例えば、図1(A)に示すように、複数本の光ファイバ心線11の両側にテンションメンバ12を平行に配し、ケーブル外被13により一体に被覆して光ファイバ心線11に対する引張り強度を高めた構造のものである。そして、テンションメンバ12が配されていない側のケーブル外被13の両側部には、剥離テープ16を光ファイバ心線11に接触するように配し、テンションメンバ12とともに、ケーブル外被13により一括被覆している。
なお、光ファイバケーブル10は、ケーブル外被13の一端に、細幅の首部14aにより連結された除去可能な支持線部14を設けて自己支持形の架空ケーブルとして使用するのに適した構成とすることができる。また、支持線部14は必要に応じ除去して使用することもでき、初めから支持線部14を有しないケーブル10aの何れにも適用することができる。図1(B)は、支持線部14を有しない光ファイバケーブル10aの例を示し、支持線部14を有しない以外は、図1(A)と同じ構成とすることができる。
また、光ファイバケーブル10,10aは、複数本の光ファイバ心線11を1列または2列以上にして配列し、剥離テープ16を光ファイバ心線11の配列面に直接接触するように両側から挟んで配置して構成される。剥離テープ16の幅Wは、後述する理由から光ファイバ心線11の配列幅Dより大きい値とするのが望ましい。この剥離テープ16は、例えば、厚さが0.2mm程度でケーブル外被13とは接着性が悪く容易に剥離することが可能な材料で形成された合成樹脂製のテープが用いられる。
合成樹脂製の剥離テープ16には、ケーブル外被成形時の温度により溶融しない高い融点を有する材料のものを用いることにより、ケーブル外被と剥離テープとの溶着を防ぐことができる。このテープ材としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアミド樹脂、ポリエステルエラストマー等を用いることができる。また、これらの樹脂材は、ケーブル外被13よりは硬質のものとすることにより、光ファイバ心線を蝉の産卵管の突き刺しから保護することも可能となる。
本発明における光ファイバ心線11は、標準外径が125μmのガラスファイバで、例えば、被覆外径が250μm前後又は500μm前後とした光ファイバ心線、あるいは、その外側にさらに補強被覆を施した構成のもの等が含まれる。また、図1(A)では複数本の単心光ファイバ心線11を2列に配した例で示したが、複数本の光ファイバ心線を平行一列に一体化したテープ心線を用いてもよく、複数枚のテープ心線を重ねて使用する形態であってもよい。また、配列数も光ファイバ心線11の心数に応じて、3列または4列とすることができる。
テンションメンバ12には、引張り及び圧縮に対する耐力を有する線材、例えば、外径0.4mm〜0.7mmの鋼線あるいはガラス繊維強化プラスチック(FRP)、アラミド繊維強化プラスチック(K−FRP)などを用い、高温から低温の使用温度環境で光ファイバの伸張縮小による応力発生に対して、長期の使用に耐えるように構成されている。なお、支持線部14の線材には、外径1.2mm程度の鋼線を用いることができる。
ケーブル外被13は、例えば、断面が矩形状(他に楕円状であってもよい)、光ファイバ心線11とテンションメンバ12を一体化すると共に、光ファイバを外力から保護している。このケーブル外被13の材料としては、ポリエチレン、難燃ポリオレフィン、ポリ塩化ビニルなどを用いることができる。
上述した光ファイバケーブルにおいて、複数本の光ファイバ心線を用いている場合は、隣合う光ファイバ心線11同士が互いに接触し、また、剥離テープ16とも接触するように配置されていることが望ましい。また、複数枚のテープ心線を用いている場合は、テープ心線同士及び剥離テープ16とが互いに密接に重ね合わされていることが望ましい。これにより、ケーブル外被13を成形する際に、光ファイバ心線11間の隙間、光ファイバ心線11と剥離テープ16との隙間にケーブル外被13の樹脂材が入り込まず、光ファイバ心線11及び剥離テープ16の周囲がケーブル外被の樹脂材により囲まれていないように一括被覆することが可能となる。
図1(C)は、上述した構成の光ファイバケーブルから内部の光ファイバ心線11を取り出す方法を説明する図で、支持線部14を除去した形態の光ファイバケーブル10aの例で示してある。光ファイバ心線11を取り出すのに、例えば、上部切込み具20と下部切込み具21からなる切込み具を用いる。上部及び下部切込み具20,21の内面には、1対の切込み刃22a,22bが間隔Lを有するように設けられている。切込み刃22aと22b間の間隔Lは、例えば、剥離テープ16の幅Wより小さく、また、光ファイバ心線11の配列幅Dよりは大きく設定される。
上述のような工具で、光ファイバケーブル10aを上下から挟み、切込み刃22a,22bを、ケーブル外被13内に喰い込ませる。このとき、切込み刃22a,22bの先端が、剥離テープ16に達した時点で停止させ、この状態でケーブルの長手方向(矢印Sの方向)に移動させることにより、所定長さの切込みが入れられる。このため、切込み刃22a,22bが光ファイバ心線に直接当たらないように、剥離テープ16の幅Wは、光ファイバ心線11の配列幅Dより幅広とされる。
なお、万が一、切込み刃22a,22bが剥離テープ16を突き抜けて切込まれるようなことがあっても、上述したように切込み刃22a,22bの間隔Lが光ファイバ心線11の配列幅Dより大きくしておくことで、光ファイバ心線には損傷を与えないようにすることができる。また、切込み刃の間隔Lが剥離テープ16の幅Wより大きいと、ケーブル外被13の切断分割が不十分となって、光ファイバ心線11の取り出しがしにくくなり、無理な取り出しによる損失変動が生じる恐れがある。このため、切込み刃の間隔Lは、上述したように剥離テープの幅Wより小さくするのが望ましい。
図1(D)は、切込みが入れられた後の光ファイバケーブル部分を示している。切込み刃22a,22bによって切込みが入れられたケーブル部分は、ケーブル外被13が、端部側の分割部13aと13b、並びに側面側の分割部13cと13dの4つに分割される。また、剥離テープ16もケーブル外被13と接着されていないか、接着されているとしても接着力が弱いことから、分割部13a〜3dから容易に分離することができる。
なお、配列の両端に位置する光ファイバ心線は、ケーブル外被13と部分的に接して軽く接着されている可能性があるが、樹脂材により包囲はされておらず、光ファイバ心線11も容易に分離することができる。また、分離テープ16と光ファイバ心線11との間も接触してケーブル外被13の樹脂材が入り込んでいないため非接着状態にあり、容易に分離される。また、切込み刃22a,22bを入れただけでは、部分的に分離が不十分で、分離が完全でない場合は、手または専用工具を補助的に用いることになるが、補助的に加える引裂き力は僅かであり、分離に際してあまり問題にはならない。
この結果、光ファイバケーブル内の光ファイバ心線を取り出すのに、ケーブル長手方向に沿って4本の切込みを入れるだけでよく、図3(B)に示すようにケーブル外被を左右に大きく切裂く必要がなくなる。この結果、活線状態での光ファイバの分岐作業中に、光ファイバ心線に瞬間的な損失変動や、曲げによる損失増加の発生を抑制することができ、伝送信号に大きな影響を与えることなく光ファイバケーブルの分岐を行うことができる。
図2は第2の実施形態を説明する図で、図2(A)は本発明による光ファイバケーブルの一例を示す図、図2(B)は支持線部を有しないケーブルを示す図、図2(C)は光ファイバケーブルの取り出し方法を説明する図、図2(D)は光ファイバ心線を取り出した状態を示す図である。図中、15はノッチを示し、その他の符号は、図1で用いたのと同じ符号を用いることにより、その説明を省略する。
この図2(A)よる光ファイバケーブル10は、図1(A)に示したのと同様、複数本の光ファイバ心線11の両側にテンションメンバ12を平行に配し、ケーブル外被13により一体に被覆して光ファイバ心線11に対する引張り強度を高めた構造のものである。そして、テンションメンバ12が配されていない側のケーブル外被13の両側部には、剥離テープ16を光ファイバ心線11に接触するように配してテンションメンバ12とともに、ケーブル外被13により一括被覆し、ケーブル外被13に外側から内側に向かうV字状のノッチ15を設けている。
なお、光ファイバケーブル10は、ケーブル外被13の一端に、細幅の首部14aにより連結された除去可能な支持線部14を設けて自己支持形の架空ケーブルとして使用するのに適した構成とすることができる。また、支持線部14は必要に応じ除去して使用することもでき、初めから支持線部14を有しないケーブル10aの何れにも適用することができる。図2(B)は、支持線部14を有しない光ファイバケーブル10aの例を示し、支持線部14を有しない以外は、図2(A)と同じ構成とすることができる。
また、光ファイバケーブル10,10aは、複数本の光ファイバ心線11を1列または2列以上にして配列し、剥離テープ16を光ファイバ心線11の配列面に直接接触するように両側から挟んで配置して構成される。剥離テープ16の幅Wは、図1の場合と同様な理由により光ファイバ心線11の配列幅Dより大きい値とするのが望ましい。ケーブル外被13の両側面に形成されるV字状のノッチ15は、所定の間隔Mを有する1対のノッチで形成され、この間隔Mは剥離テープ16の幅Wより小さく、また、光ファイバ心線11の配列幅Dよりは大きくされていることが望ましい。すなわち、剥離テープ16の幅Wの内側で光ファイバ心線11の配列幅Dの外側に位置するような一対のノッチ15を有している。
なお、光ファイバケーブル10,10aを構成する各部の材料、材質については、図1の例と同様のものを用いることができ、ここでの説明を省略する。
図2(C)は、上述した構成の光ファイバケーブルから内部の光ファイバ心線11を取り出す方法を説明する図で、支持線部14を除去した形態の光ファイバケーブル10aの例で示してある。光ファイバ心線11を取り出すのに、図1(C)と同様な上部切込み具20と下部切込み具21からなる切込み具を用いる。上部及び下部切込み具20,21の内面には、1対の切込み刃22a,22bが、光ファイバケーブルのノッチ15の間隔Mと同じ間隔を有するように設けられている。すなわち、切込み刃22aと22bの間隔Mは、剥離テープ16の幅Wより小さく、また、光ファイバ心線11の配列幅Dよりは大きく形成されている。
上述のような工具で、光ファイバケーブル10aを上下から挟み、切込み刃22a,22bを、ケーブル外被13の両側面に形成されたノッチ15をガイドとして喰い込ませる。切込み刃22a,22bは、予め形成されているノッチ15により、刃が横にずれるのを防ぎ、図1の例と比べて、比較的小さい押圧力で精度よくケーブル外被13内に確実に入れることができる。これにより、切込み刃22a,22bの先端は、剥離テープ16の表面に達する位置で効果的に停止させることが可能となる。
なお、万が一、切込み刃22a,22bが剥離テープ16を突き抜けて切込まれるようなことがあっても、上述したように切込み刃22a,22bの間隔M(ノッチ15の間隔Mと同じ)を光ファイバ心線11の配列幅Dより大きくしておくことで、光ファイバ心線には損傷を与えないようにすることができる。また、切込み刃の間隔Mが剥離テープ16の幅Wより大きいと、ケーブル外被13の切断分割が不十分となって、光ファイバ心線11の取り出しがしにくくなり、無理な取り出しによる損失変動が生じる恐れがある。このため、切込み刃の間隔Mは、上述したように剥離テープの幅Wより小さくするのが望ましい。
この状態でケーブルの長手方向(矢印Sの方向)に移動させることにより、所定長さの切込みが入れられる。図2(D)は、切込みが入れられた状態の光ファイバケーブル部分を示し、図1(D)で説明したのと同様で、ケーブル長手方向に沿って4本の切込みを入れるだけでよく、ケーブル外被13が、端部側の分割部13aと13b、並びに側面側の分割部13cと13dの4つに分割され、内部の光ファイバ心線に、瞬間的な損失変動や曲がりや与えることなく容易に取り出すことができる。
また、剥離テープ16を硬質のもので形成することにより、光ファイバ心線11に対する被覆厚さが比較的薄くなっているノッチ15から、ケーブル内に蝉が産卵管を突き刺すようなことがあっても、硬質の剥離テープ16で光ファイバ心線が損傷するのを防止することができる。
本発明の第1の実施形態を説明する図である。 本発明の第2の実施形態を説明する図である。 従来技術を説明する図である。
符号の説明
10,10a…光ファイバケーブル、11…光ファイバ心線、12…テンションメンバ、13…ケーブル外被、14…支持線部、14a…首部、15…ノッチ、16…剥離テープ、20…上部切込み具、21…下部切込み具、22a,22b…切込み刃。

Claims (4)

  1. 光ファイバ心線の両側に引張り及び圧縮に対する耐力を有するテンションメンバを平行に配して、ケーブル外被で一括被覆した光ファイバケーブルであって、
    前記テンションメンバが配されていない側の光ファイバ心線の両側部に、前記ケーブル外被とは接着一体化されず、前記光ファイバ心線の配列幅より幅広で、前記光ファイバ心線に接触するように合成樹脂製の剥離テープを配したことを特徴とする光ファイバケーブル。
  2. 前記剥離テープが配された側の外被側面に、前記剥離テープの幅の内側で前記光ファイバ心線の配列幅の外側に位置する間隔で一対のノッチを有することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバケーブル。
  3. 前記剥離テープは、前記ケーブル外被より硬質であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバケーブル。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ファイバケーブルに対して、ケーブル側面から剥離テープの幅より狭く、光ファイバ心線の配列幅より広い間隔で、前記剥離テープに達する切り込みをケーブル長手方向に入れることにより、ケーブル内の光ファイバ心線を取り出して分岐することを特徴とする光ファイバケーブルの分岐方法。
JP2006249235A 2006-09-14 2006-09-14 光ファイバケーブル及びその分岐方法 Active JP4224092B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006249235A JP4224092B2 (ja) 2006-09-14 2006-09-14 光ファイバケーブル及びその分岐方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006249235A JP4224092B2 (ja) 2006-09-14 2006-09-14 光ファイバケーブル及びその分岐方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008070601A true JP2008070601A (ja) 2008-03-27
JP4224092B2 JP4224092B2 (ja) 2009-02-12

Family

ID=39292237

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006249235A Active JP4224092B2 (ja) 2006-09-14 2006-09-14 光ファイバケーブル及びその分岐方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4224092B2 (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008107519A (ja) * 2006-10-25 2008-05-08 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバケーブル
JP2009186714A (ja) * 2008-02-06 2009-08-20 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバケーブル
JP2009186713A (ja) * 2008-02-06 2009-08-20 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバケーブル
JP2009300632A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ファイバケーブルおよび光ファイバ心線取り出し工法
JP2011248030A (ja) * 2010-05-26 2011-12-08 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ファイバケーブル
JP2012118450A (ja) * 2010-12-03 2012-06-21 Fujikura Ltd 光ファイバケーブル
WO2013115307A1 (ja) * 2012-02-03 2013-08-08 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル及び光ユニット取出し方法
JP2014077869A (ja) * 2012-10-10 2014-05-01 Fujikura Ltd 光ファイバケーブル
JP2014123006A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Viscas Corp 補強スリーブ、光ケーブル接続方法
CN103926666A (zh) * 2014-03-31 2014-07-16 广州供电局有限公司 Adss光缆组件及其电腐蚀防护套
JP2014174388A (ja) * 2013-03-11 2014-09-22 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ファイバケーブル、光ファイバケーブルの分岐方法
JP2014219494A (ja) * 2013-05-07 2014-11-20 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル
JP2014219497A (ja) * 2013-05-07 2014-11-20 株式会社フジクラ 光ファイバケーブルの中間分岐用治具及び光ファイバケーブルの中間分岐方法
JP2015215403A (ja) * 2014-05-08 2015-12-03 株式会社フジクラ 光ケーブル
JP2017129706A (ja) * 2016-01-20 2017-07-27 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル
JP2018112604A (ja) * 2017-01-10 2018-07-19 株式会社フジクラ 光ケーブル、及び、光ケーブルの製造方法
WO2018207733A1 (ja) * 2017-05-08 2018-11-15 住友電気工業株式会社 光ファイバケーブル

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008107519A (ja) * 2006-10-25 2008-05-08 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバケーブル
JP2009186714A (ja) * 2008-02-06 2009-08-20 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバケーブル
JP2009186713A (ja) * 2008-02-06 2009-08-20 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバケーブル
JP2009300632A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ファイバケーブルおよび光ファイバ心線取り出し工法
JP2011248030A (ja) * 2010-05-26 2011-12-08 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ファイバケーブル
JP2012118450A (ja) * 2010-12-03 2012-06-21 Fujikura Ltd 光ファイバケーブル
WO2013115307A1 (ja) * 2012-02-03 2013-08-08 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル及び光ユニット取出し方法
JP2013160882A (ja) * 2012-02-03 2013-08-19 Fujikura Ltd 光ファイバケーブル及び光ユニット取出し方法
JP2014077869A (ja) * 2012-10-10 2014-05-01 Fujikura Ltd 光ファイバケーブル
JP2014123006A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Viscas Corp 補強スリーブ、光ケーブル接続方法
JP2014174388A (ja) * 2013-03-11 2014-09-22 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ファイバケーブル、光ファイバケーブルの分岐方法
JP2014219497A (ja) * 2013-05-07 2014-11-20 株式会社フジクラ 光ファイバケーブルの中間分岐用治具及び光ファイバケーブルの中間分岐方法
JP2014219494A (ja) * 2013-05-07 2014-11-20 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル
CN103926666A (zh) * 2014-03-31 2014-07-16 广州供电局有限公司 Adss光缆组件及其电腐蚀防护套
CN103926666B (zh) * 2014-03-31 2016-03-09 广州供电局有限公司 Adss光缆组件及其电腐蚀防护套
JP2015215403A (ja) * 2014-05-08 2015-12-03 株式会社フジクラ 光ケーブル
JP2017129706A (ja) * 2016-01-20 2017-07-27 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル
JP2018112604A (ja) * 2017-01-10 2018-07-19 株式会社フジクラ 光ケーブル、及び、光ケーブルの製造方法
WO2018207733A1 (ja) * 2017-05-08 2018-11-15 住友電気工業株式会社 光ファイバケーブル
JPWO2018207733A1 (ja) * 2017-05-08 2020-05-14 住友電気工業株式会社 光ファイバケーブル
JP6996558B2 (ja) 2017-05-08 2022-01-17 住友電気工業株式会社 光ファイバケーブル

Also Published As

Publication number Publication date
JP4224092B2 (ja) 2009-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4224092B2 (ja) 光ファイバケーブル及びその分岐方法
TWI537620B (zh) Fiber units, fiber branching methods, and fiber optic cables
EP3730984B1 (en) Optical fiber cable
JP4297372B2 (ja) 光ファイバケーブル、光ファイバ取り出し方法及び光ファイバ取り出し工具
US20090317039A1 (en) Fiber optic cable having armor with easy access features
JP2009258153A (ja) 光ファイバケーブル及びその製造方法
JP2014137480A (ja) 光ファイバケーブル
JP2008249824A (ja) 光ケーブル
JP6082628B2 (ja) 光ファイバケーブル
JP6515751B2 (ja) 光ファイバケーブル
JP4888409B2 (ja) 光ファイバケーブル
JP6996558B2 (ja) 光ファイバケーブル
JP5852511B2 (ja) 光ファイババンドルおよび光ファイバケーブル
JP2009217195A (ja) 光ファイバケーブル
JP2012137590A (ja) 光ファイバケーブル及び光ファイバ心線取り出し方法
JP4249202B2 (ja) 光ファイバテープおよび光ケーブル
JP2009229786A (ja) 光ファイバケーブル
JP2009217194A (ja) 光ファイバケーブル
JP4624205B2 (ja) 光ファイバケーブル
JP4911058B2 (ja) 光ファイバケーブル
JP2009075333A (ja) 光ケーブルユニット及び集合光ケーブル並びに光ケーブルユニットの検出方法
JP2005043467A (ja) 光ファイバケーブル
JP6374208B2 (ja) 光ファイバケーブル
JP2006208940A (ja) 光ファイバテープおよび光ケーブル
JPH02211412A (ja) 光ファイバ心線並びにケーブル及び当該ケーブルの後分岐方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080826

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081111

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081120

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4224092

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111128

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111128

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121128

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121128

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131128

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250