JPWO2018207733A1 - 光ファイバケーブル - Google Patents

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Abstract

複数本の光ファイバ心線が配列されたテープ心線と、該テープ心線の両側に配置された2本のテンションメンバと、該2本のテンションメンバを結ぶ線分と並行する位置に前記テープ心線を挟んで配置された2枚の平板状介在と、を備え、前記2本のテンションメンバと前記2枚の平板状介在とがケーブル外被で略長方形状になるように一体に被覆され、2対の切り裂きノッチが前記ケーブル外被の長手方向に形成された光ファイバケーブルであって、前記2枚の平板状介在は、前記2対の切り裂きノッチのそれぞれを結ぶ線分を超える長さを備え、かつ、前記2枚の平板状介在の間に緩衝材を有し、該緩衝材により前記2枚の平板状介在の間隔が略所定値に保持され、前記緩衝材は、前記テープ心線と接触している光ファイバケーブルである。

Description

本発明は、光ファイバケーブルに関する。
本出願は、2017年5月8日出願の日本出願第2017−092226号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
特許文献1には、剥離テープ(介在)を3枚実装している光ファイバケーブルが開示されている。
特開2009−217195号公報
本開示の光ファイバケーブルは、複数本の光ファイバ心線が配列されたテープ心線と、該テープ心線の両側に配置された2本のテンションメンバと、該2本のテンションメンバを結ぶ線分と並行する位置に前記テープ心線を挟んで配置された2枚の平板状介在と、を備え、前記2本のテンションメンバと前記2枚の平板状介在とがケーブル外被で略長方形状になるように一体に被覆され、2対の切り裂きノッチが前記ケーブル外被の長手方向に形成された光ファイバケーブルであって、前記2枚の平板状介在は、前記2対の切り裂きノッチのそれぞれを結ぶ線分を超える長さを備え、かつ、前記2枚の平板状介在の間に緩衝材を有し、該緩衝材により前記2枚の平板状介在の間隔が略所定値に保持され、前記緩衝材は、前記テープ心線と接触している光ファイバケーブルである。
本発明の第1実施形態による光ファイバケーブルの一例を示す図である。 本発明の第1実施形態による光ファイバケーブルの一例の専用分割工具による分割後の状態を示す図である。 本発明の第2実施形態による光ファイバケーブルの一例を示す図である。 本発明の第3実施形態による光ファイバケーブルの一例を示す図である。 本発明の第4実施形態による光ファイバケーブルの一例を示す図である。 本発明の第5実施形態による光ファイバケーブルの一例を示す図である。 従来の光ファイバケーブルについて示す図である。 従来の光ファイバケーブルの専用分割工具について示す図である。 従来の光ファイバケーブルの専用分割工具による分割後の状態を示す図である。 従来の光ファイバケーブルが少心化され、光ファイバ心線と平板状介在とが接して配置された場合に、専用分割工具の刃をノッチに挿入した状態を示す図である。 従来の光ファイバケーブルが少心化され、光ファイバ心線と平板状介在とが分離して配置されている状態を示す図である。 間欠テープ心線を閉じた状態の一例を示す図である。 間欠テープ心線を配列方向に開いた状態の一例を示す図である。
[本開示が解決しようとする課題]
通信事業者と各家庭とを直接光ファイバで結び高速通信サービスを提供するFTTH(Fiber To The Home)サービスが開始され、加入者宅への光ファイバの引き込みや構内ネットワークなどの拡大で、複数の家庭や複数端末に分配する配線工事の需要が増大している。配線工事の作業性を向上させるために、配線用光ファイバケーブルの細径化・軽量化(いわゆる少心化)が行われている。
図3A,3B,3Cは、従来の配線用光ファイバケーブル及び専用分割工具について示す図である。図3Aは光ファイバケーブルを示し、図3Bは専用分割工具を示し、図3Cは専用分割工具によって光ファイバケーブルが分割された状態を示す。図中、100は光ファイバケーブル、101はケーブル外被、102はテンションメンバ、103は光ファイバ心線、104は平板状介在、105は切り裂きノッチ、106は支持線、107は支持線被覆、108は連結部を示す。
光ファイバケーブル100は、自己支持型の光ファイバケーブルであり、ケーブル外被(シースともいう)101の略中央部に複数本の光ファイバ心線103が撚らずに並べて配置され、この光ファイバ心線103を挟むように、プラスチック製の平板状介在104が配置される。そして、光ファイバ心線103の両側にはテンションメンバ(抗張力体ともいう)102が一体に埋設され、また、光ファイバ心線103を取り出すためのV字状の切り裂きノッチ105が形成されている。
また、この光ファイバケーブル100は、支持線106を備え、この支持線106は、例えば、1.2〜2.6mmφの鋼線からなり、支持線106を被覆する支持線被覆107は、連結部108を介して低密度ポリエチレンなどで、ケーブル外被101と一体的に成形されている。なお、光ファイバケーブル100は、この支持線部分の有無に係らず、屋内用又はドロップ用の光ファイバケーブルとして使用される。
図3Bに示すように、専用分割工具110は、ベース部材111に刃112が形成され、光ファイバケーブル100をベース部材111の凹部にセットして挟み込んだときに、刃112が切り裂きノッチ105に合うように配置されている。この専用分割工具110を用いることで、布設された光ファイバケーブル100の中間部での光ファイバ心線103の取り出しを短時間に行うことができる。具体的には、光ファイバケーブル100の切り裂きノッチ105に専用分割工具110の刃112を挿入することで、図3Cに示すように分割され、光ファイバ心線103を取り出すことができる。専用分割工具110の刃112は、光ファイバケーブル100を挟み込み、閉じた状態において、対抗する刃先同士が所定値となる一定の距離(例えば0.62mm)を置いて離間する長さに設けられ、光ファイバケーブル100のケーブル外被101に対する切り込み深さを規制している。
上記において、光ファイバ心線103と並行に配列されている平板状介在104が光ファイバ心線と接するように配置されていると、介在の存在により、光ファイバ心線103はケーブル外被101に埋没しにくくなる。また、光ファイバ心線103は、図3Aに示されるような0.25mm径の4心テープ心線2枚(8心)等により構成されるが、平板状介在104の間の距離を、専用分割工具110の刃112がちょうど届くような距離(略所定値)にすることで、光ファイバ心線103を傷つけることなく、光ファイバ心線103を容易に取り出すことができていた。
しかしながら、光ファイバケーブル100の少心化や光ファイバ心線103の細径化などにより、実装される光ファイバ心線103の断面積の和が小さくなると、平板状介在104の間の距離を十分に離すことができず、専用分割工具110の刃112が平板状介在104に届かなくなり、光ファイバ心線103を取り出し難くなるという問題がある。これについて、以下の図4A,4Bに基づいて説明する。
図4Aは、細径化された8心の光ファイバ心線103と平板状介在104aとが接して配置され、切り裂きノッチ105に専用分割工具110の刃112を挿入した状態を示し、図4Bは、同じく細径化された8心の光ファイバ心線103と平板状介在104bとが距離を置いて配置されている状態を示す。図4A,4Bにおいて、光ファイバ心線103は、心数は同じであるが、断面積の和が図3Aにおける光ファイバ心線103よりも小さくなっている。
図4Aに示すように、光ファイバ心線103と平板状介在104aとが接して配置される場合、平板状介在104aの間の距離が、図3Aにおける場合よりも狭くなるため、専用分割工具110を用いて分割する際に、その刃112が平板状介在104aに届かなくなる。刃を長くすれば届くようにはなるが、工具を複数種類用意する必要があり、また、刃の挿入に大きな力が必要となり、刃が破損する虞もある。
一方、図4Bに示すように、光ファイバ心線103と平板状介在104bとが接せずに配置される場合、平板状介在104bの間に一定の距離(略所定値)が確保され、専用分割工具110の刃112が平板状介在104bに届くようになるが、光ファイバ心線103がケーブル外被101に埋没してしまう。結果として、図4A,4Bに示すいずれの場合においても、専用分割工具110を用いて光ファイバ心線103を取り出す作業が、やりづらくなる。
これに対して、特許文献1には、剥離テープ(介在)を3枚実装し、光ファイバ心線(テープ心線を含む)がケーブル外被に接着や埋設されることなく容易に取り出すことができる光ファイバケーブルが開示されている。この特許文献1の構造によれば、実装された3枚の剥離テープ(介在)のうち、中央の剥離テープ(介在)は、少なくとも2列の光ファイバ心線の列間に配され、ノッチの切込み軸線と交差するように光ファイバ心線列の両端側から突き出る幅を有し、外側の剥離テープ(介在)は、光ファイバ心線列の最外表面に接し、ノッチの切込み軸線と交差しないが光ファイバ心線列の最外表面を完全に覆う幅を有する。
しかしながら、そもそも上記特許文献1に記載の光ファイバケーブルにおいては、ケーブル外被の切断に、ニッパーのような一般的な工具を用いており、刃の長さが一定である専用分割工具を用いることは想定されていない。したがって、外側の剥離テープ(介在)の間の距離は、光ファイバ心線の取り出しやすさに影響しないが、専用分割工具を用いないので、作業がやりにくい。
そこで、光ファイバケーブルの少心化や光ファイバ心線の細径化などにより、実装される光ファイバ心線の断面積の和が小さくなっても、専用分割工具の刃が届く程度に平板状介在の間の距離を略規定値に保持し、かつ、光ファイバ心線がケーブル外被に埋没することなく、光ファイバ心線の取り出しが容易な光ファイバケーブルを提供することを目的とする。
[本開示の効果]
本開示によれば、光ファイバケーブルの少心化や光ファイバ心線の細径化などにより、実装される光ファイバ心線の断面積の和が小さくなっても、平板状介在の間の距離を略規定値に保持し、かつ、光ファイバ心線がケーブル外被に埋没することなく、専用分割工具による光ファイバ心線の取り出しが容易な光ファイバケーブルを提供することができる。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
本発明の一態様に係る光ファイバの発明は、(1)複数本の光ファイバ心線が配列されたテープ心線と、該テープ心線の両側に配置された2本のテンションメンバと、該2本のテンションメンバを結ぶ線分と並行する位置に前記テープ心線を挟んで配置された2枚の平板状介在と、を備え、前記2本のテンションメンバと前記2枚の平板状介在とがケーブル外被で略長方形状になるように一体に被覆され、2対の切り裂きノッチが前記ケーブル外被の長手方向に形成された光ファイバケーブルであって、前記2枚の平板状介在は、前記2対の切り裂きノッチのそれぞれを結ぶ線分を超える長さを備え、かつ、前記2枚の平板状介在の間に緩衝材を有し、該緩衝材により前記2枚の平板状介在の間隔が略所定値に保持され、前記緩衝材は、前記テープ心線と接触している光ファイバケーブルである。光ファイバケーブルの少心化や光ファイバ心線の細径化などにより、実装される光ファイバ心線の断面積の和が小さくなっても、平板状介在の間の距離を略所定値に保持し、かつ、光ファイバ心線がケーブル外被に埋没することなく、専用分割工具による光ファイバ心線の取り出しが容易になる。
(2)前記2枚の平板状介在の間隔が、前記テープ心線および前記緩衝材によって略所定値に保持されていることが好ましい。テープ心線自体も間隔保持部材として用いて、緩衝材を用いる量を抑えることで、光ファイバケーブルの製造コストを低減し得る。
(3)前記テープ心線の端心と前記ケーブル外被の接触する角度が180°以下となるように前記緩衝材が配置されていることが好ましい。ケーブル外被との接触角が小さいため、テープ心線の端心はケーブル外被に埋没しにくくなり、テープ心線を指先で摘まんで引っ張り出す際に、テープ樹脂が剥がれて単心分離するのを防止することができ、安全にテープ心線をケーブル外被から取り出すことができる。
(4)前記2枚の平板状介在の間隔が、前記緩衝材のみによって略所定値に保持され、かつ、前記2枚の平板状介在の少なくとも一方は前記テープ心線と非接触であることが好ましい。緩衝材を、テープ心線に対して2本のテンションメンバの中心を結ぶ方向(縦方向)に直交する位置に、横方向に配置することで、2枚の平板状介在の間隔を略所定値に保持し得る。
(5)前記テープ心線が、隣り合う光ファイバ心線同士を連結部と非連結部により間欠的に連結してなる間欠テープ心線であることが好ましい。テープ心線をケーブル外被から取り出した後に、光ファイバ心線を単心分離することが容易になる。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、添付図面を参照しながら、本発明による光ファイバケーブルの好適な実施の形態について説明する。今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(第1実施形態)
図1Aは、本発明の第1実施形態による光ファイバケーブルの一例を示す図である。光ファイバケーブル10は、例えば断面が略長方形状の本体部20を有している。なお、光ファイバケーブル10は、屋外向けの光ファイバケーブルのように、本体部20と、支持線被覆17で周囲を覆われた支持線16を、連結部18で連結した自己支持型の構造にも適用可能である。
本体部20は、中心にテープ心線13を有し、その両側に2本で一対のテンションメンバ12が設けられており、ケーブル外被11で一体的に被覆されている。
テープ心線13は、例えば4本の光ファイバ心線を並列に配置し、全長に亘って共通被覆でテープ状に一体化したものである。
光ファイバ心線は、例えば、標準外径125μmのガラスファイバに被覆外径が250μm前後の被覆を施した光ファイバ素線と称されるものの外側に、さらに着色被覆を施したものであるが、これらに限られるものではなく、被覆外径が165μm、200μm程度の細径ファイバであってもよい。また、光ファイバの心数は、2心、8心など任意の心数を選択できる。
また、上記のテープ心線に替えて、図5A,5Bに示すような間欠テープ心線であってもよい。図5Aは、間欠テープ心線を閉じた状態を示し、図5Bは、間欠テープ心線を配列方向に開いた状態を示す。間欠テープ心線5は、4本の光ファイバ心線1〜4が平行一列に配列され、隣り合う光ファイバ心線同士を連結部6aと非連結部6bにより間欠的に連結して形成されたものである。なお、連結部6aと非連結部6bを1心毎に設ける必要はなく、例えば2心毎に設けてもよい。
あるいは、被覆を各光ファイバ心線の形状に沿うように窪ませたテープ心線であってもよい。この構造の場合、被覆を工具でしごくと、その応力によって心線間に亀裂が生じるので、容易に光ファイバ心線毎に分割することができる。また、テープ心線ではなく、単心の光ファイバ心線を複数揃えたものであってもよい。
テンションメンバ12は、テープ心線13の両側に、このテープ心線13の長手方向に沿って略平行にそれぞれ配置されている。テンションメンバ12には、引っ張りや圧縮に対する耐力を有する線材として、例えば鋼線やFRP(Fiber Reinforced Plastics)、アラミド繊維などが用いられる。2本のテンションメンバ12を並べた場合、光ファイバケーブル10はテンションメンバ12の中心を結ぶ方向(縦方向ともいう)には曲がりにくくなり、テンションメンバ12の中心を結ぶ方向に対して直交する方向(横方向)に曲がりやすくなる。
図1Aに示すように、テープ心線13の周囲には、平板状介在14や緩衝材19が設けられている。
平板状介在14は、2本のテンションメンバ12の中心を結ぶ方向に対して並行する位置に並ぶように2枚配置され、テープ心線13を挟んでケーブル長手方向に延びている。平板状介在14は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)製の部材であり、ケーブル外被11の押出成形時や光ファイバケーブル10の解体時に、その内部のテープ心線13を保護する。
緩衝材19は、例えばポリエチレン(PE)製の繊維状の部材であり、2本のテンションメンバ12の中心を結ぶ方向に対して並行する位置に2個配置され、テープ心線13を挟んでおり、テープ心線13と接触している。なお、緩衝材19の部材としては、ポリプロピレン(PP)やポリエチレンテレフタレート(PET)などの樹脂製のヤーンを用いてもよいが、樹脂製でなくてもよい。
この緩衝材19の幅を調整し、緩衝材19を2個、テープ心線13と並べて平板状介在14の間に配置することにより、平板状介在14の間隔を、専用分割工具の刃がちょうど届くような距離(略所定値)としている。
なお、図1Aに示すように、緩衝材19は、テープ心線13の端心とケーブル外被11の接触する角度が180°以下となるように配置されている。ケーブル外被11との接触角が小さいため、テープ心線13の端心はケーブル外被11に埋没しにくくなり、テープ心線13を指先で摘まんで引っ張り出す際に、テープ樹脂が剥がれて単心分離するのを防止することができ、安全にテープ心線13をケーブル外被11から取り出すことができる。
ケーブル外被11は、本体部20の被覆を構成し、例えば低密度ポリエチレン製の樹脂を押出成形することによって成形され、テープ心線13やテンションメンバ12、平板状介在14などを覆う。略長方形状の本体部20には、2本のテンションメンバ12の中心を結ぶ方向(縦方向)に約6mm程度の幅を有した長側面が設けられ、テンションメンバ12の中心を結ぶ方向に対して直交する方向(横方向)に約3mm程度の幅を有した短側面が設けられる。
本体部20の長側面には、外被引裂き用の2対の切り裂きノッチ15が設けられている。切り裂きノッチ15は断面V字状に形成されており、そのV字の二等分線上に位置する先端が、2本のテンションメンバ12の中心を結ぶ方向に対して直交する方向(横方向)で対峙している。
図1Bは、本発明の第1実施形態による光ファイバケーブルの一例の専用分割工具による分割後の状態を示す図である。光ファイバケーブル10の本体部20は、切り裂きノッチ15に専用分割工具110の刃112を挿入することで、同図に示すように分割され、テープ心線13を取り出すことができる。
(第2実施形態)
図2Aは、本発明の第2実施形態による光ファイバケーブルの一例を示す図である。この第2実施形態と図1Aで説明した第1実施形態とは、テープ心線13の心数は同じであるものの、緩衝材19の位置、大きさ及び個数が異なる。詳しくは、図2Aに示した光ファイバケーブル10では、緩衝材19が、2本のテンションメンバ12の中心を結ぶ方向に対して並行する位置に1個配置され、2枚の平板状介在14の対向する面にそれぞれ接する2枚のテープ心線13の間に挟まれて設けられている。また、本実施形態における1個の緩衝材19は、2本のテンションメンバ12の中心を結ぶ方向に対して直交する方向(横方向)について、第1実施形態における2個の緩衝材19に相当する程度の厚みを有する。他の構造は第1実施形態と同じであるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態においても、テープ心線13の端心とケーブル外被11の接触する角度が180°以下となるように緩衝材19が配置されており、テープ心線13の端心がケーブル外被11に埋没しにくくなっている。
(第3実施形態)
図2Bは、本発明の第3実施形態による光ファイバケーブルの一例を示す図である。この第3実施形態と図1Aで説明した第1実施形態とは、テープ心線13の心数は同じであるものの、緩衝材19の位置、大きさ及び個数が異なる。詳しくは、図2Bに示した光ファイバケーブル10では、緩衝材19が、2本のテンションメンバ12の中心を結ぶ方向に対して並行する位置に1個配置され、2枚の平板状介在14の対向する面の一方に接して設けられている。ここで、テープ心線13は、2本のテンションメンバ12の中心を結ぶ方向(縦方向)に2枚並べて配置され、緩衝材19と該緩衝材19が接している平板状介在14とは異なる平板状介在14とに挟まれて設けられている。また、本実施形態における1個の緩衝材19は、2本のテンションメンバ12の中心を結ぶ方向に対して直交する方向(横方向)について、第1実施形態における2個の緩衝材19と1枚のテープ心線13に相当する程度の厚みを有する。他の構造は第1実施形態と同じであるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態においても、第2実施形態と同様に、テープ心線13の端心とケーブル外被11の接触する角度が180°以下となるように緩衝材19が配置されており、テープ心線13の端心がケーブル外被11に埋没しにくくなっている。
(第4実施形態)
図2Cは、本発明の第4実施形態による光ファイバケーブルの一例を示す図である。この第4実施形態と図1Aで説明した第1実施形態とは、テープ心線13の心数は同じであるものの、緩衝材19の位置及び個数が異なる。詳しくは、図2Cに示した光ファイバケーブル10では、緩衝材19が、テープ心線13に対して2本のテンションメンバ12の中心を結ぶ方向(縦方向)の両側及び同方向に対して直交する位置に2個ずつ計4個配置され、それぞれ2枚の平板状介在14の対向する面に一部、若しくは片面の全部が接して設けられている。ここで、テープ心線13は、2本のテンションメンバ12の中心を結ぶ方向に対して並行する位置に2枚並べて配置され、4個の緩衝材19に囲まれて設けられている。また、本実施形態における4個の緩衝材19のうち、2本のテンションメンバ12の中心を結ぶ方向に対して並行する位置に設けられた2個の緩衝材19は、横方向について、第1実施形態における2個の緩衝材19に相当する程度の厚みを有する。他の構造は第1実施形態と同じであるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態においては、第1実施形態と同様に、緩衝材19を2本のテンションメンバ12の中心を結ぶ方向に対して並行する位置に配置するとともに、テープ心線13に対して2本のテンションメンバ12の中心を結ぶ方向(縦方向)に直交する位置にも配置することで、テープ心線13がケーブル外被11に一切接触せず、テープ心線13を取り出す際に、テープ心線13を覆うテープ樹脂が剥がれて単心分離することを防止でき、より安全にテープ心線13をケーブル外被11から取り出すことができる。
(第5実施形態)
図2Dは、本発明の第5実施形態による光ファイバケーブルの一例を示す図である。この第5実施形態と図1Aで説明した第1実施形態とは、テープ心線13の心数は同じであるものの、緩衝材19の位置及び大きさが異なる。詳しくは、図2Dに示した光ファイバケーブル10では、緩衝材19が、テープ心線13に対して2本のテンションメンバ12の中心を結ぶ方向(縦方向)に直交する位置に2個配置され、2枚の平板状介在14の対向する面に一部が接するように設けられている。ここで、テープ心線13は、2本のテンションメンバ12の中心を結ぶ方向に対して並行する位置に2枚並べて配置され、2個の緩衝材19に挟まれて設けられている。2枚の平板状介在14の少なくとも一方はテープ心線13と非接触であり、同図に示すように、ケーブル外被11は、テープ心線13と平板状介在14と緩衝材19とに囲まれた領域には存在しない。他の構造は第1実施形態と同じであるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態においては、緩衝材19を、テープ心線13に対して2本のテンションメンバ12の中心を結ぶ方向に直交する位置に、横方向に配置することで、第1実施形態における2個の緩衝材19と2枚のテープ心線13に相当する程度の間隔を保持している。
上記のように、本発明の実施形態によれば、光ファイバケーブルの少心化や光ファイバ心線の細径化などにより、実装される光ファイバ心線の断面積の和が小さくなっても、専用分割工具の刃が届く程度に平板状介在の間の距離を略所定値に保持し、かつ、光ファイバ心線がケーブル外被に埋没することなく、光ファイバ心線の取り出しが容易な光ファイバケーブルを提供することが可能となる。
1〜4,103…光ファイバ心線、5…間欠テープ心線、10,100…光ファイバケーブル、11,101…ケーブル外被、12,102…テンションメンバ、13…テープ心線、14,104…平板状介在、15,105…切り裂きノッチ、16,106…支持線、17,107…支持線被覆、18,108…連結部、19…緩衝材、20…本体部、110…専用分割工具、111…ベース部材、112…刃。

Claims (5)

  1. 複数本の光ファイバ心線が配列されたテープ心線と、該テープ心線の両側に配置された2本のテンションメンバと、該2本のテンションメンバを結ぶ線分と並行する位置に前記テープ心線を挟んで配置された2枚の平板状介在と、を備え、前記2本のテンションメンバと前記2枚の平板状介在とがケーブル外被で略長方形状になるように一体に被覆され、2対の切り裂きノッチが前記ケーブル外被の長手方向に形成された光ファイバケーブルであって、
    前記2枚の平板状介在は、前記2対の切り裂きノッチのそれぞれを結ぶ線分を超える長さを備え、かつ、前記2枚の平板状介在の間に緩衝材を有し、該緩衝材により前記2枚の平板状介在の間隔が略所定値に保持され、前記緩衝材は、前記テープ心線と接触している光ファイバケーブル。
  2. 前記2枚の平板状介在の間隔が、前記テープ心線および前記緩衝材によって略所定値に保持されている請求項1に記載の光ファイバケーブル。
  3. 前記テープ心線の端心と前記ケーブル外被の接触する角度が180°以下となるように前記緩衝材が配置されている、請求項1または2に記載の光ファイバケーブル。
  4. 前記2枚の平板状介在の間隔が、前記緩衝材のみによって略所定値に保持され、かつ、前記2枚の平板状介在の少なくとも一方は前記テープ心線と非接触である、請求項1に記載の光ファイバケーブル。
  5. 前記テープ心線が、隣り合う光ファイバ心線同士を連結部と非連結部により間欠的に連結してなる間欠テープ心線である、請求項1乃至4のいずれか1に記載の光ファイバケーブル。
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