JP2006072179A - 平型光ファイバコード - Google Patents

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Takeshi Honjo
武史 本庄
Satoru Shiobara
悟 塩原
Takeshi Shimomichi
毅 下道
Nobuyuki Misono
信行 御園
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Abstract

【課題】平型光ファイバコードの可撓性が阻害されることなく、重量、製造コストが格別増大することなしに、鳥獣害、虫害に対して高い保護作用を奏する構造の平型光ファイバコードを提供すること。
【解決手段】光ファイバテープ心線11を縦添えした複数本の抗張力繊維13で取り囲み、更にその外周を樹脂から成るシース14で覆った平型光ファイバコード10であって、前記光ファイバテープ心線11の上下に保護テープ12,12を積層してあり、当該保護テープ12,12が剛性の高い硬質テープで構成した平型光ファイバコード。
【選択図】図 1

Description

この発明は、光ファイバテープ心線(テープ心線)の周囲を、縦添えした複数本の抗張力繊維で取り囲み、更にその外周を樹脂から成るシースで覆った平型光ファイバコードに関するものであり、鳥獣あるいは虫害から光ファイバを効果的に保護あるいは防護することができるものである。
コネクター付けの容易さや伝送路の長さが各心線毎に揃うという利点があるために、光ファイバ素線を多心化してテープ状にまとめ、周囲を断面形状が長方形若しくは長円のシースで覆った平型光ファイバコードが知られている。図4は従来の平型光ファイバコード断面図である。
図4(a)は製作直後の平型光ファイバコード、図4(b)は使用状態の平型光ファイバコードのそれぞれの断面図である。
図4(a)において、この平型光ファイバコード1は、中央に配置されている多心(12心)のテープ心線2と、引っ張り強度の確保のためにこのテープ心線2の周りに縦添えした抗張力繊維3と、更にこれ等を覆ったシース4とで構成されている。
そして、この抗張力繊維3はテープ心線2とシース4との間に存在しているために、外からの力(外力)がシース4を介して直接テープ心線2に掛かることを防ぐクッション機能をも果たしている。
しかしながら、上述した従来の平型光ファイバコード1は使用している間に、図4(b)に示すように、抗張力繊維3がテープ心線2を境として短径方向上下に移動してしまうことが多く、テープ心線2の長径方向に安定して抗張力繊維3を留めておくことが困難であった。
したがって、外力が長径方向に向かってかかると、テープ心線2とシース4が直接接触するため、テープ心線の複数のファイバ素線の中で、両端に位置しているファイバ素線a,bが大きく曲げられて伝送損失が増大したり、時にはファイバ素線が断線して信号の伝送に支障をきたすことがあった。
このような状況を回避するために、テープ心線の端からファイバ素線までの距離を大きくすることも考えられるが、テープの幅が大きくなってしまい、コネクターにおけるテープ心線挿入部の寸法が合わず実用上の問題がある。
他方、シースの長辺に補強用のテープ体17を埋設し、このテープ体の左右両側端で前記外力を支承させることで、当該外力がファイバ素線a,bに作用することを回避するものがある(図5参照)。その一例は、特開2004−126164号公報に記載されているものであり、その前記テープ体がシースの長辺に埋設されていて、テープ心線よりも若干幅広で、その両側端部がテープ心線の両外側端より外に位置しており、金属テープ、合成樹脂製であり、その剛性がシースよりも大きいように、その厚さが選択されている。
さらに、他の例は特開2004−12573号公報に記載されているものである。このものは、テープ心線11よりも幅広の補強テープでテープ心線11を上下から挟み、上下の前記補強テープの左右両側端を重ねて接着させたものである(図6参照)。この従来例の補強テープは、例えば、厚さが30μmのポリプロピレン製のテープであり、接着された両側端(張合接着部)が前記外力に対してこれを回避して、ファイバ素線a,bを保護する。
以上のように、平型光ファイバコードに作用する外力から外側端ファイバ素線a,bを保護する技術が公知であるが、鳥獣害や虫害からテープ心線の光ファイバを保護する技術は公知でない。すなわち、建造物内等に配線される細い光ファイバコードについては、鳥獣や虫害に対して比較的弱く、屋内に配線されたものは、ネズミ、猫、犬や各種害虫による損傷を受けて、光ファイバが破断されることがしばしばある。これを防止するために金属編組や1枚の金属板を円筒状にして、これをケーブルに被せる方法が試みられている。しかし、これではケーブルが曲げにくくなり、重量が極端に増え、またコスト増大が著しいという問題があって、実用的でない。
なお、前記公知例における補強用のテープ体、補強テープは、前記鳥獣害や虫害に対する保護作用が全くないではないが、不十分である。
特開2004−126164号公報 特開2004−12573号公報
この発明は、前記事情に鑑みて成されたもので、その目的とするところは、平型光ファイバコードの可撓性が阻害されることがなく、重量、製造コストが格別増大することなしに、鳥獣害、虫害に対して高い保護作用を奏する構造の平型光ファイバコードを提供することである。
前記課題を解決するために、本発明の平型光ファイバコードは、光ファイバテープ心線(テープ心線)を縦添えした複数本の抗張力繊維で取り囲み、更にその外周を樹脂から成るシースで覆った平型光ファイバコードについて、
前記光ファイバテープ心線に上下の保護テープを積層してあり、当該保護テープが剛性の高い硬質テープであることである。
以上のようにすることにより、鳥獣害、虫害に対して、シース、抗張力繊維が第1次的な保護壁として作用し、さらに、合成樹脂製の硬質テープである保護テープが最後の防壁として機能するので、鳥獣害、虫害がテープ心線に及ぶことが効果的に防止される。
テープ心線を上下の保護テープで挟持した状態にし、その外側に抗張力繊維を縦添えした状態でシースで被覆することで、本発明の平型光ファイバコードが製造される。この製造方法の製造工程数は補強テープを備えた従来技術とほとんど違いがなく、また、保護テープの重量は前記補強テープと格別の違いはないから、平型光ファイバコードの重量が特に増大することはなく、さらに、保護テープによって、平型光ファイバコードの可撓性が前記補強テープによる場合に比して格別阻害されることもない。
なお、本発明の平型光ファイバコードの製造方法は、多心型光ファイバテープ心線(テープ心線)の上下に保護テープを縦添えして当該テープ心線を該保護テープで挟み、その外側に複数本の抗張力繊維で縦添えし、その後外周を被覆するためのシース用樹脂を押出機により押し出して成形する平型光ファイバコードの製造方法である。
〔実施態様1〕
実施態様1は、解決手段における保護テープの幅が多心型光ファイバテープ心線(テープ心線)の幅より広く、上記保護テープの両側端が多心型光ファイバテープ心線の両側端より外側に延びていることである。
〔作用〕
保護テープの剛性が高く、その両側端が多心型光ファイバテープ心線の両側端より外側に延びているので、多心型光ファイバテープ心線にその幅方向外側から作用する外力を受け止めて干渉するので、当該外力から多心型光ファイバテープ心線の外側の光ファイバが保護される。
〔実施態様2〕
実施態様2は、解決手段における保護テープが厚さ40μ〜200μmのポリプロピレン樹脂製テープであることである。
〔実施態様3〕
実施態様3は、解決手段における保護テープが厚さ10μ〜200μmのステンレス鋼製テープであることである。
屋内に配線された光ファイバテープコードがネズミや猫や昆虫等に噛まれて、損傷(又はファイバの破断)を受けるのを防止することを、重量を極端に増やしたり、コストを増大することなく、簡単な構成で実現した。
以下、本発明の実施形態を図1、図2、図3(a)(b)に基づいて説明する。
図1は本発明による平型光ファイバコードの断面図であり、図2は本発明の平型光ファイバコードの製造方法を示す概略工程図である。
図1において、10は平型光ファイバコードであり、中央に12心のファイバ素線を有する多心型テープ心線11(テープ心線)が配置され、このテープ心線11が2枚の保護テープ12で上下から挟まれ、その外側に引っ張り強度確保のための抗張力繊維13が縦添えされてテープ心線11を取り囲み、更にその外周がシース14で覆われている。
前記保護テープ12はテープ心線11よりも幅広でその両端がテープ心線11の幅方向外側まで延びている。保護テープ12は、曲げに対する剛性が高いので、外力がシース14の長径方向(図1において左右方向)に作用しても、その幅方向端部がクションの役割を果たし、前記外力がテープ心線11の両端の光ファイバに直接作用することが回避される。
保護テープ12は、ポリプロピレン樹脂製で厚さが50μmである。この保護テープ12の幅は4.2mmでテープ心線11より1mm幅広であり、硬度はロックウェルR90であり、ヤング率は1500N/mm2で、剛性は1800N/mm2である。
保護テープ12の外側に抗張力繊維13を縦添えしてあり、この状態でシース14で被覆している。因みに、シース14はポリオレフィン樹脂製で、厚さが0.5mmである。
本発明の平型光ファイバコードの製造方法を、図2に示す概略工程図に基づいて説明する。工程Aで保護テープ12がテープ心線20に積層して張り合わされて保護テープが張り合わされたテープ心線20aが得られ、次いで工程Bで、複数本の抗張力繊維13が周囲に縦添えされる。
周囲に抗張力繊維13が縦添えされたテープ心線20bは押出機Cに導入される。押出機Cはその本体24がシース用樹脂22を導入する導入口22aを有しており、本体24で前記テープ心線20bの外周にシース用樹脂22が押し出されて該テープ心線20bが被覆され、平型光ファイバコード20cが製造される。
12心の平型光ファイバコードについて、図3(a)に示す動物の歯をまねた試験針nによる貫通試験を行った。試験針nは、ステンレス鋼材(SUS304)製の太さ1mmのものであり、先端を長さ2mmの傾斜面により鋭利にしたものである。
実施例の平型光ファイバコード20c(試料p)の両端を図3(b)に示すようにして押さえ板でしっかりと固定し、1〜2秒間だけ荷重3kgを加えて試験針nを垂直に突き刺して貫通試験を行った。
一つの試験片(試料p)に対して20回の貫通試験を行い、その後試験片の全ての光ファイバについて光伝送試験を行って、光ファイバの断線の有無を確認した。
試験片は前記実施例(保護テープ12が厚さ50μmのポリプロピレン樹脂製のもの)と、他の実施例(保護テープ12が厚さ10μmのステンレス製(SUS304)の保護テープによるもの)、比較例(保護テープ12がポリプロピレン製で厚さが10μmのもの)、図4に示す従来例による従来構造のものの4点であり、その試験結果は表1のとおりであった。
Figure 2006072179
本発明の構造1、本発明の構造2については、光ファイバの断線はゼロであったが、比較例、従来構造については、光ファイバの断線があったことを、前記表1は示している。
は、本発明の平型光ファイバコードの断面図である。 は、本発明の平型光ファイバコードの製造方法を示す概略工程図である。 (a)は、貫通試験の試験針を模式的に示す平面図であり、(b)は、貫通試験の様子を模式的に示す正面図である。 は、従来の平型光ファイバコードの断面図である。 は、他の従来例の断面図である。 は、さらに他の従来例の断面図である。
符号の説明
1・・・平型光ファイバコード
2・・・テープ心線
3・・・抗張力繊維
4・・・シース
10・・・平型光ファイバコード
11・・・多心型テープ心線(テープ心線)
12・・・保護テープ
13・・・抗張力繊維
14・・・シース
20・・・テープ心線
20a・・・保護テープが張り合わされたテープ心線
20b・・・抗張力繊維が縦添えされたテープ心線
20c・・・平型光ファイバコード
22・・・シース用樹脂
22a・・・導入口
24・・・本体
A・・・保護テープ張り合わせ工程
B・・・抗張力繊維の縦添え完了工程
C・・・押出機
a,b・・・長径方向端部に位置するファイバ素線
n・・・試験針

Claims (4)

  1. 光ファイバテープ心線を縦添えした複数本の抗張力繊維で取り囲み、更にその外周を樹脂から成るシースで覆った平型光ファイバコードであって、
    前記光ファイバテープ心線の上下に保護テープを積層してあり、当該保護テープが剛性の高い硬質テープである平型光ファイバコード。
  2. 前記保護テープの幅が前記光ファイバテープ心線の幅より広く、その両側端が前記光ファイバテープ心線の両側端より外側に延びている請求項1の平型光ファイバコード。
  3. 前記保護テープが厚さ40μ〜200μmのポリプロピレン樹脂製テープである請求項1の平型光ファイバコード。
  4. 前記保護テープが厚さ10μ〜200μmのステンレス鋼製テープである請求項1の平型光ファイバコード。
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