JP2014219372A - 面形状測定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】X、Y、Z軸に平行な移動系そしてそれらを中心とする回転軸をもつ機構を有する干渉測定装置において、回転機構がX軸移動部に固定された第1の回転軸5のまわりで回転可能な第1の回転部4と、第1の回転部4に固定された第2の回転軸7のまわりで回転可能な第2の回転部6とから成る二段式回転機構3であり、第2の回転部6の回転軸7が第1の回転部4の回転軸5に略垂直であることと、第1の回転部4が略90度回転可能であり、第2の回転部6の軸の方向がZ軸方向に略平行な方向からX軸に略平行な方向まで変えられる面形状測定装置とした。
【選択図】図1
Description
図5は、球面測定の場合の光学レイアウトを示す。フィゾー干渉計ヘッド101の内部には、可干渉性をもつ光源であるレーザ102を配置している。レーザ102から出る光ビームを発散させる発散レンズ103を介し発散光をつくり、その光をビームスプリッター104で反射させ、コリメータレンズ105で平行な光にする。その平行な光を透過球面原器106に入射させる。その透過球面原器106は集光点107に集光する。透過球面原器106の最終面(出射面)はその集光点107を曲率中心とする凹面(原器面108)に形成してある。光はその凹面で一部反射し戻る。この反射光が基準の参照光となる。原器面108を透過した光は、集光点107に向かう。被測定レンズ109の球面の曲率中心が集光点107と一致していると、集光点107を通過した光はその球面に垂直に光を入射する。従って、そこで反射した光は元の経路を辿って戻る。これを物体光と称する。物体光は参照光と干渉する。その干渉した光は透過球面原器106とコリメータレンズ105を透過し、ビームスプリッター104を透過し、ミラー110と結像レンズ111を介し、撮像素子112にその干渉した光を結像させる。
図6は、円筒面測定の場合の光学レイアウトを示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。図において図5のフィゾー干渉計ヘッド101の中の透過球面原器106に替えて、透過円筒原器(もしくは透過平面原器)113を配置し、被測定レンズ109の円筒面や平面に光を垂直に入射させる。円筒の場合、集光する位置は点でなく線となる。その線を以下、集光線と呼ぶ。
なお、平面測定の場合は、単にあおりまたは回転機構のみで、参照光と物体光を干渉させることができる。
D=2・R・sin(α)
従って、被測定レンズ109の口径が前述のDより大きい場合は、一回の測定で被測定レンズの全体を測定できない。前述の干渉ヘッド101と被測定レンズ109の相対位置を調整するには、一般に被測定レンズ109を、直交座標であるX,Y,Z軸に平行に移動する。これは透過球面原器106の焦点と被測定レンズ109の曲率中心点を合致させるためには、単に平行移動で可能であるからである。ただ図5のZ方向(フォーカス方向)を除き、X,Y移動の代わりに、X軸まわりやY軸まわりの回転またはあおり機構でも調整可能である。被測定レンズ109の口径が前述のDより大きい場合は、公知例で示したように、平行移動以外に、あおりや回転機構を必要とする。
そこで導入された技術が、測定領域のつなぎ合わせ(スティッチングとかサブアパーチャースティッチングとも言われる)であり、以下の公知例がある。
具体的には、被測定物を固定する被測定物固定手段と、被測定物に対して可動な干渉式表面形状測定手段とを備える面形状測定装置において、直交するX軸とY軸を規定する基準面を持つ架台を備え、上記被測定物固定手段が、上記架台に対してX軸方向に移動可能なX方向移動部と、上記X方向移動部に固定された第1の回転軸のまわりで回転可能な第1の回転部と、上記第1の回転部に固定された第2の回転軸のまわりで回転可能な第2の回転部と、上記第2の回転部に固定され被測定物を固定する第1の被測定物固定部を備えることと、上記干渉式表面形状測定手段が、上記架台に相対的にY軸方向、および、X軸とY軸に垂直なZ軸方向に、移動可能であることと、上記第1の回転部の回転軸が上記Y軸に略平行であることと、上記第2の回転部の回転軸が上記第1の回転部の回転軸に略垂直であることと、上記第1の回転部が略90度回転可能であり、その回転により上記第2の回転部の軸の方向が上記Z軸方向に略平行な方向からX軸に略平行な方向まで変えられることを特徴とする、面形状測定装置によって解決された。
具体的には、被測定物を固定する被測定物固定手段と、被測定物に対して可動な干渉式表面形状測定手段とを備える面形状測定装置において、直交するX軸とY軸を規定する基準面を持つ架台を備え、上記被測定物固定手段が、上記架台に対してX軸方向に移動可能なX方向移動部と、上記X方向移動部に固定された第1の回転軸のまわりで回転可能な第1の回転部と、上記第1の回転部に固定された第2の回転軸のまわりで回転可能な第2の回転部と、一端が上記第2の回転部に第1の球面軸受を介して結合され被測定物を固定する第2の被測定物固定部を備えることと、上記干渉式表面形状測定手段が、上記架台に対してY軸方向、および、X軸とY軸に垂直なZ軸方向に、移動可能であることと、上記第1の回転部の回転軸が上記Y軸に略平行であることと、上記第2の回転部の回転軸が上記第1の回転部の回転軸に略垂直であることと、上記第1の回転部が略90度回転可能であり、その回転により上記第2の回転部の軸の方向が上記Z軸方向に略平行な方向からX軸に略平行な方向まで変えられることと、上記X方向移動部にY軸方向に移動可能なY方向移動部を備え、上記Y方向移動部が第2の球面軸受を介して上記第2の被測定物固定部の他端に結合され、上記第2の回転部の軸の方向が上記X軸に略平行であるとき、上記第2の被測定物固定部の軸の方向を上記Y軸に略平行な方向のまわりで微調整することと、上記第2の被測定物固定部の軸の方向を上記Z軸に略平行な方向のまわりで微調整することが可能であることを特徴とする、面形状測定装置によって解決された。
(2)被測定物に広範囲の方向から光を照射して、被測定物を広範囲で測定することが容易になった。
フィゾー干渉計ヘッド1は、その図示しない架台に対してZ方向とY方向に移動可能であり、その移動した箇所に固定することができる。Y軸方向の移動にはY軸移動機構1aが使われ、Z軸方向の移動にはZ軸移動機構1bが使われる。Y軸移動機構1aおよびZ軸移動機構1bは、それぞれ、移動駆動手段、レーザ光測距装置やマグネスケール測長装置および制御装置を備え、所定の位置にフィゾー干渉計ヘッド1を導き、そこでロック(位置固定)できる。
先ず、測定の条件を決める。具体的には測定対象となるレンズ、すなわち被測定レンズの形状、移動機構の初期位置の変更、透過原器の条件、測定位置などを設定し、その条件に合うように工具(取り付け具、透過原器など)をセットし、各種移動機構、回転機構の初期位置や測定位置を予め設定する。
〔STEP2(レンズ取り付け)〕
被測定レンズを取り付け具に取り付ける。このとき被測定レンズに変形がなく、移動などで動かないようにしっかり固定する必要がある。
〔STEP3(移動)〕
X方向、Y方向、Z方向にフィゾー干渉計ヘッドと被測定レンズの相対的位置を移動させて、集光点と球面の中心を一致させたり、集光線と円筒面の中心線を一致させる。
〔STEP4(光学調整)〕
被測定レンズと干渉計の光学調整を行い、集光線と円筒面の中心線を一致させたり、測定面の測定領域を選択したりする。操作者が干渉縞を見ながら手動で調整するか、干渉縞の計測データから光学調整誤差、例えばフォーカス誤差やそのフォーカスと直交方向の誤差さらには回転誤差を計算してその誤差量に応じた量に従い移動機構又は回転機構を所定の位置に自動で動かすこともできる。
〔STEP5(干渉縞計測)〕
干渉縞の計測を行い、その測定範囲内の面形状を求める。つなぎ合わせで大口径全面を測定するときは、更に測定位置を動かして、同様に繰り返し干渉縞計測をする。つなぎ合わせ合わせの技術は従来技術に属するので説明は省略する。
〔STEP6(形状計算)〕
つなぎ合わせの計算などして、被測定レンズの全面の形状をもとめ、全面形状の3次元表示、ある所定の断面形状表示、全面での数値の極大と極小の差P−V(ピークと谷の差)などの数値結果、更には被測定レンズの規格値との差異から合否判定までを表示または記録をする。
1a Y軸移動機構
1b Z軸移動機構
2 X方向移動部
3 2段式回転機構
4 第1の回転部
5 第1の回転軸
6 第2の回転部
7 第2の回転軸
8 被測定物
9a 第1の被測定物固定部
9b 第2の被測定物固定部
10 集光点
11 Y方向移動部
12a 第1の球面軸受
12b 第2の球面軸受
Claims (5)
- 被測定物を固定する被測定物固定手段と、被測定物に対して可動な干渉式表面形状測定手段とを備える面形状測定装置において、直交するX軸とY軸を規定する基準面を持つ架台を備え、上記被測定物固定手段が、上記架台に対してX軸方向に移動可能なX方向移動部と、上記X方向移動部に固定された第1の回転軸のまわりで回転可能な第1の回転部と、上記第1の回転部に固定された第2の回転軸のまわりで回転可能な第2の回転部と、上記第2の回転部に固定され被測定物を固定する第1の被測定物固定部を備えることと、上記干渉式表面形状測定手段が、上記架台に相対的にY軸方向、および、X軸とY軸に垂直なZ軸方向に移動可能であることと、上記第1の回転部の回転軸が上記Y軸に略平行であることと、上記第2の回転部の回転軸が上記第1の回転部の回転軸に略垂直であることと、上記第1の回転部が略90度回転可能であり、その回転により上記第2の回転部の軸の方向が上記Z軸方向に略平行な方向からX軸に略平行な方向まで変えられることを特徴とする、面形状測定装置。
- 被測定物を固定する被測定物固定手段と、被測定物に対して可動な干渉式表面形状測定手段とを備える面形状測定装置において、直交するX軸とY軸を規定する基準面を持つ架台を備え、上記被測定物固定手段が、上記架台に対してX軸方向に移動可能なX方向移動部と、上記X方向移動部に固定された第1の回転軸のまわりで回転可能な第1の回転部と、上記第1の回転部に固定された第2の回転軸のまわりで回転可能な第2の回転部と、一端が上記第2の回転部に第1の球面軸受を介して結合され被測定物を固定する第2の被測定物固定部を備えることと、上記干渉式表面形状測定手段が、上記架台に対してY軸方向、および、X軸とY軸に垂直なZ軸方向に移動可能であることと、上記第1の回転部の回転軸が上記Y軸に略平行であることと、上記第2の回転部の回転軸が上記第1の回転部の回転軸に略垂直であることと、上記第1の回転部が略90度回転可能であり、その回転により上記第2の回転部の軸の方向が上記Z軸方向に略平行な方向からX軸に略平行な方向まで変えられることと、上記X方向移動部にY軸方向に移動可能なY方向移動部を備え、上記Y方向移動部が第2の球面軸受を介して上記第2の被測定物固定部の他端に結合され、上記第2の回転部の軸の方向が上記X軸に略平行であるとき、上記第2の被測定物固定部の軸の方向を上記Y軸に略平行な方向のまわりで微調整することと、上記第2の被測定物固定部の軸の方向を上記Z軸に略平行な方向のまわりで微調整することが可能であることを特徴とする、面形状測定装置。
- 上記X方向移動部、上記Y方向移動部、上記Z軸移動機構、第2の回転軸の回転角を予め決められた所定の位置に動かし、上記干渉計で形状誤差を計測し、前記干渉計と前記面の相対位置の誤差を算出し、その誤差に応じて干渉式表面形状測定手段と被測定物の相対位置を変化させて、相対位置の誤差の少ない状態として、前記測定面形状を精密に測定することを特徴とする、請求項1または2のいずれかに記載の面形状測定装置。
- 上記干渉式表面形状測定手段が、光学干渉計であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の面形状測定装置。
- 上記干渉式表面形状測定手段が、ハルトマン・シャック装置であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の面形状測定装置。
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