JP2004077144A - 表面形状測定装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】測定時間を短縮し、第2の目的は、被測定物の取り付け姿勢が変化しても測定結果が影響されないようにすることができる表面形状測定装置を提供すること。
【構成】3つ以上の位置マーク球と自由曲面とを有する被測定物に対し、自由曲面の形状と位置マーク球に対する相対位置を測定する表面形状測定装置において、3次元に移動可能な移動部材を有し、その移動部材に固定してプローブを有し、そのプローブを被測定物表面にトレースさせて形状を測定し、そのプローブとは別に非接触球中心位置測定手段を移動部材に固定して設け、非接触球中心位置測定手段で、先程の位置マーク球の中心位置を測定する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自由曲面で構成された光学素子、例えばレンズやミラー面や光学素
子を成形するための金型を精密に測定することができる表面形状測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図14及び図15に、特開平2001−133239に開示されている従来の
発明を示す。
レンズ金型1の金型軸部1bに密着状態で金型ベース1aの表面に載置した同
一形状の3個の位置決め球11の形状を、測定用プローブ3によるXY座標方向への走査により測定する。この各位置決め球11の頂点座標を算出した後に、各頂点座標で形成される平面と各2つの頂点座標の垂直2等分線に基づいてレンズ金型1の中心とを算出する。金型転写面1cの形状の測定データを求めた後に、先程の平面を基準としたときの金型転写面1cの傾きと、レンズ金型1の中心18に対する金型転写面1cの中心の偏心とを算出する。
図15のフローチャートを説明する。
【0003】
先ず、3個の位置決め球を設置し(S1)、位置決め球の表面を測定用プローブ3を用いて測定する(S2)。次に、その測定したXY位置に対する球面のZ座標を計算し(S3)、その差を計算(S4)、そのRMS(Root Mean Square)値を算出(S6)、そのRMS値が小さくなるように座標変換し(S6)、RMS値が十分小さくなるまで(S4)に戻って繰り返し(S7)、十分小さくなると、3個の球を全部測定するまでS2に戻って繰り返す(S8)。次に、各球の頂点座標を計算し(S9)、3頂点を含む平面と金型の中心位置を算出する(S  10)。
【0004】
次に、測定プローブ3を用いて金型転写面の表面を測定する(S11)。次に、その測定した点のXY位置に対する設計形状のZ座標を計算し(S12)、その差を計算(S13)、そのRMS(Root Mean Square)値を算出(S14)、そのRMS値が小さくなるように座標変換し(S15)、RMS値が十分小さくなるまで(S13)に戻って繰り返し(S16)、RMS値が十分小さくなったら金型転写面の形状を計算し(S17)、金型転写面の傾きと偏心を計算する(S18,S19)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来例では次の欠点があった。
(1)測定に時間が掛かる。
従来装置では、測定用プローブを用いて3個の位置決め球の表面を走査し、測
定した座標から球の中心位置を計算するものであった。この方法だと測定プローブを用いて3個の球も測定しなければならず、測定に時間が掛かる。つまり、測定したい金型表面の測定時間に加え、3つ分の球表面の測定時間が掛かってしまう。
特に、このようなプローブ走査による球中心位置の測定は時間が掛かる。しか
も、三次元的な球の位置を測定する必要があるので、1断面ではなく、複数断面の情報が必要である。従って、長いプローブ走査距離が必要な上、往復運動を繰り返して全面走査する場合にはその加減速に要する無駄な時間も無視できない。
(2)被測定物の取り付け姿勢によって測定結果が影響を受ける。
従来装置では、金型の位置を3つの位置決め球の頂点を測定することにより、
測定できるとしているが、球頂点の位置は被測定物、即ち金型と3つの球が一体となったものの、取り付け姿勢が変わると影響を受ける。
図16を用いてこの理由を説明する。
【0006】
その量は位置決め球の半径をR、傾斜角度をθとすると、Rsin(θ)である。例えば、Rを10mm、θを30度とすると5mmにもなってしまう。従って、従来例では、3つの球が装置のXY平面上にほぼ平行に置かれていることが前提条件であり、実施する上では大きな障害である。
(3)環境温度変化の影響が大きい被測定物の線熱膨張係数がいつも小さいとは限らない。金型の場合には尚更である。環境温度を一定に制御して熱変形を抑えるにしても、その影響をゼロにすることはできない。従来例だと、測定時間が掛かるために環境温度変化の影響を受け、測定誤差が増大する。
(4)3つの位置マーク球の寿命が短いため、測定精度が悪化する。
3つの位置マーク球の位置を測定するのに、従来例では接触式プローブでその
表面をなぞっているため、僅かながら摩耗することが考えられる。
一方で、被測定物の形状を測定するごとに位置マーク球を測定しなければなら
ないため、位置マーク球の測定回数は多くなり勝ちである。このため、摩耗が無視できず、従来の方法では位置マーク球の測定誤差が次第に大きくなる。測定するたびに位置マーク球も新しいものに変えることも考えられるが、不経済であるばかりではなく、接着固定して用いる場合、交換することすら難しい。
(5)位置マーク球測定時に起きるエラーに対処できない従来例において、人為的なミス等により位置マーク球が取り付けられていない場合を考える。測定プローブ3は球がある筈の所に接触しようとするが、そこには球が無いばかりか、被測定物やジグ等の別の物があることも考えられる。そんな場合はプローブや被測定物を痛める可能性がある。
従来例において、位置マーク球、即ち球面がそこにちゃんと設置されているか
どうかはプローブを用いて測定してみるしかない。従って、プローブを被測定物に接近させ、実際に表面をトレースしなければならないので、前述した問題があると、プローブが何かに衝突する危険は避けられない。
【0007】
従って、本発明の第1の目的は、測定時間を短縮することである。
【0008】
第2の目的は、被測定物の取り付け姿勢が変化しても測定結果が影響されないようにすることである。
【0009】
第3の目的は、環境温度が変化しても測定精度への影響を軽減することである。
【0010】
第4の目的は、位置マーク球の摩耗を無くすことにより、位置マーク球の寿命を延ばすこと、そして球の測定誤差の増大を防ぐことである。
【0011】
第5の目的は、位置マーク球を測定する時のエラーに対し、測定装置を安全に停止させることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、3つ以上の位置マーク球と自由曲面とを有する被測定物に対し、自由曲面の形状と位置マーク球に対する相対位置を測定する表面形状測定装置において、3次元に移動可能な移動部材を有し、その移動部材に固定してプローブを有し、そのプローブを被測定物表面にトレースさせて形状を測定し、そのプローブとは別に非接触球中心位置測定手段を移動部材に固定して設け、非接触球中心位置測定手段で、先程の位置マーク球の中心位置を測定することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0014】
<実施の形態1>
図1〜図6に本発明の実施形態1を示す。
【0015】
先ず、図1の測定装置全体図及び図2の主要部分拡大図を用いて説明する。
【0016】
被測定物1をジグ2に取り付ける。このジグ2には位置マーク球3が取り付けられている。このジグは、特開平11−14906号公報に記載されているように、位置マーク球を固定し、被測定物を着脱可能に保持するものである。
【0017】
これを測定装置のベース4に取り付ける。測定装置本体については特許公開平10−19504号公報に記載されている構造に加え、本件で提案する球位置測定手段及びその制御装置を付加するものである。
【0018】
ベース4にはXYZの3軸方向に移動可能にXスライダ5、Yスライダ6、Zスライダ7を設け、それぞれXYZ制御装置8に接続する。Zスライダ7には位置を測定するレーザー測長器X1,X2,Z1及び図示しないが紙面に垂直方向のY1,T2が設けてある。
【0019】
又、Zスライダには先端に球9を有する接触式のプローブ10が設けてある。このプローブは、例えば特開平11−304463号公報に記載されているように、平行板ばね構造であり、板ばねの変位に従って信号を出力する。その信号をプローブ制御用アンプ11を介し、先程のXYZ制御装置8に接続する。又、Zスライダに第2図で詳細を説明する球位置測定手段12を設け、位置測定用アンプ13を介し手先程のXYZ制御装置8に接続する。
【0020】
ベース4に固定し、位置測定の基準を支えるコラム14を設ける。コラム14に固定してX方向の基準となる参照ミラー15を設ける。この参照ミラー15は先程のレーザー測長器X1,X2のターゲットとして用いるものである。
【0021】
コラム14に固定してZ方向の基準となる参照ミラー16を設ける。この参照ミラー16は、先程のレーザー測長器Z1のターゲットとして用いるものである。
【0022】
図示しないが同様に、コラム14に固定してY方向の基準となる参照ミラーを設ける。この参照ミラーは先程のレーザー測長器Y1,Y2のターゲットとして用いるものである。
【0023】
これらレーザー測長器の出力信号、即ち、参照ミラーとの距離は図示しないデータ処理装置に接続され、被測定物面の位置情報として処理する。この部分のデータ処理については特開平10−19504号公報と同じである。
【0024】
次に、図2を用いて球位置測定手段の主要部分を説明する。
【0025】
半導体レーザー17から出射した光は、ハーフミラー18で反射し、レンズ19を通ることによって集光し、プリズム20で方向を曲げ、集束光ビーム21を得る。このとき、集束光ビームの焦点位置が、先程の先端球9を有する接触式プローブ10の真下になるように、先程のレンズ19とプリズム20の位置を予めめ調整しておく。この調整を非常に精密に行ことは困難であるが、このときの調整誤差は補正することができる。その方法については後で説明するフローチャートを用いて説明する。
【0026】
図に示すように、この焦点位置と位置マーク球3の中心位置がほぼ重なったとき、先程の集束光ビーム21は位置マーク球3の表面で反射し、もと来た光路を戻っていく。そして、ハーフミラー18を透過し、第2のハーフミラー22で2つに分割し、反射光が焦点を結ぶ位置に光点検出手段23、所謂ポジションセンサーを設ける。
【0027】
ポジションセンサーからの4つの信号を2つの引き算回路26に通し、2つの差信号を得る。即ち、この信号は光点の位置を表す。しかし、このままだと、光源の半導体レーザーの出力変動等によって影響を受ける。今、レーザーの出力がα倍になったとすると、ポジションセンサーの4つの出力も一律にα倍となり、当然、差信号もα倍になる。そこで、ポジションセンサーからの4つの信号を加算回路27で全部足し合わせ、割り算回路28で先程の差信号を割る。α倍された差信号をαで割り算することになるので、半導体レーザーの出力変動等の影響を除去することができる。こうして得られた光点位置信号を図のようにφ1, φ2とする。
【0028】
又、加算回路27の出力をエラー判定回路34に接続する。加算回路27の出力が低い場合、光線がポジションセンサー23に適正に当たっていない可能性がある。従って、この信号が或る所定の値以下になるかどうかを判定すればエラー状態かどうかを判定することができる。エラー判定回路34は加算回路27の出力を、予め設定した信号レベルと比較し、もしも低ければエラー信号を出力する。このエラー信号を図のようにe12とする。
【0029】
次に、この信号φ1,φ2が位置マーク球3の中心位置のうち、光軸21に垂直な2方向の位置を測定していることを、模式図3と図4を用いて説明する。
【0030】
光源17から出た光がレンズ19の作用で集光し、E1で焦点を結ぶ。このとき、レンズの公式から、レンズ19の焦点距離をf1とすると
1/f1=1/L1+2/L2
この像E1を球面3で反射させる。球面は球の半径をRとすると、R/2の焦点距離を持つ凹レンズと同じ作用をすると考えても良いので、点像はL4離れた位置E2に写像される。
【0031】
2/R=1/L3+1/L4
ここで、前述したように焦点位置と位置マーク球の中心位置がほぼ一致する場合を考えているので、ほぼL3とL4は同じ距離である。
【0032】
この点像は再びレンズ19を通り、光点位置検出手段23上で焦点E3を結ぶ。即ち、
1/f1=1/L5+1/L6
このような光学系の配置において、球面3が光軸に対して垂直方向にδ動く場合を考える。そのときの様子を図4に示す。球面3にとって、点像E1がδ動くのと同じなのでE2は光軸に対してδ*(L4/L3+1)だけ動く。
【0033】
更に、レンズ19によってE3に写像されるので、E3の動きδ1は
δ1=δ*(L4/L3+1)*L6/L5
例えば、L3=L4、L6=L5とすると2δである。つまり、位置マーク球3の光軸に対して垂直な動きが2倍になって検出できることになる。その信号がφ1及びφ2である。
【0034】
一方、第2のハーフミラー22を透過した光は、シリンドリカルレンズ24を通り、4分割フォトダイオード25に入射する。この部分は所謂非点収差を利用したオートフォーカスである。4分割フォトダイオードの4つの信号のうち、対向する2組の信号をそれぞれ加算回路29で加え合わせ、引き算回路30でそれらの差を取る。このようにすると、この信号は4分割フォトダイオード上の光の形が縦長か横長かで変化する。
【0035】
しかし、このままだと、光源の半導体レーザーの出力変動等によって影響を受ける。今、レーザーの出力がα倍になったとすると、4分割フォトダイオードの4つの出力も一律にα倍となり、当然、和や差の信号もα倍になる。そこで、4分割フォトダイオードからの4つの信号を加算回路31で全部足し合わせ、割り算回路32で先程の差信号を割る。α倍された差信号をαで割り算することになるので、半導体レーザーの出力変動等の影響を除去することができる。こうして得られた光点位置信号を図のようにφ3とする。
【0036】
又、加算回路31の出力をエラー判定回路34に接続する。加算回路31の出力が低い場合、光線が4分割フォトダイオード25に適正に当たっていない可能性がある。従って、この信号が或る所定の値以下になるかどうかを判定すればエラー状態かどうかを判定することができる。エラー判定回路34は加算回路31の出力を、予め設定した信号レベルと比較し、もしも低ければエラー信号を発生する。このエラー信号をe3とする。
【0037】
次に、この信号φ3が位置マーク球3の中心位置のうち、光軸21に沿った方向の位置を測定していることを説明する。模式図は図3と殆ど同じであるので省略する。最後のレンズ19の作用について着目すると、E3においてピント位置がぴったり合ったとき、E3は点像になる。
【0038】
しかし、シリンドリカルレンズ24の作用により、一方向、即ちシリンドリカルレンズの曲率を持った方向のみ、焦点位置がずらされることから、ピント位置の変化に伴い、焦点の形が縦長楕円、円、横長楕円と変化する。この焦点像の形の変化は先に説明したように4分割フォトダイオードによって検出できる。例えば、縦長楕円の場合には上下方向の出力が大きく、反対に左右方向の出力が小さくなるので、その差である信号φ1は大きな値となる。反対に横長楕円の場合には上下が小さく左右が大きくなるので、φ1は先程と逆符号になる筈である。
【0039】
そして、信号φ1が丁度ゼロになるところが、縦横のバランスが取れたピントがあった位置ということになる。ピント方向は光軸の方向なので、信号φ1は位置マーク球の光軸方向変位を表している。
【0040】
ここで、一旦まとめると、位置マーク球の光軸21に対する変位は信号φ3で測定できる。光軸21に垂直な2方向についてはφ1,φ2で測定できる。そして、エラー信号e12及びe3はエラーの状態を表している。
【0041】
図1で説明したレーザー測長器はZスライダの位置姿勢を測定して補正するが、その方法を図5で説明する。
【0042】
ベースに固定し、直交配置した3つの参照ミラーに対し、レーザー測長器で測定した長さを図のようにX1,X2,Y1,Y2及びZ1とする。Z1はZ参照ミラー16と接触式プローブ10までの距離を測定する。又、X1,Y1干渉計の取り付け高さと、X2,Y2干渉計の取り付け高さの差をL2とし、そこから接触式プローブ10の取り付け高さまでの差をL3とし、そこから先端球9の中心位置までの差をL4とし、そこから光線21の焦点位置までの距離をL5とする。これらL2〜L3の距離は測定装置の部品寸法で決まる長さである。L1はZ1測定値からL2とL3を差し引くことで得られる。
【0043】
この構成において、接触プローブの球中心位置の測定座標は次の式で計算できる。
プローブ球X座標=−X1−(X2−X1)*(L2+L3+L4)/L2
プローブ球Y座標=−Y1−(Y2−Y1)*(L2+L3+L4)/L2
プローブ球Z座標=−Z1−L4…(式1)
同様に、光線21の焦点位置の測定座標は次の式で計算できる。
【0044】
焦点位置X座標=−X1−(X2−X1)*(L2+L3+L4+L5)/L2
焦点位置Y座標=−Y1−(Y2−Y1)*(L2+L3+L4+L5)/L2
焦点位置Z座標=−Z1−L4−L5…(式2)
この座標位置は3面の参照ミラーを位置の基準に測定しているので、Zスライダの姿勢誤差に影響されない。
【0045】
以上説明してきた構成において、図6で説明するフローチャートで動作を説明する。
【0046】
3つの位置マーク球3を取り付けたジグ2に被測定物1を着脱可能に取り付ける(100)。次に、球中心位置測定手段と自由曲面を測定する接触式プローブの位置合わせを行う必要があるかどうかを判断する(101)。これが必要となる場合は、例えば装置を製作した最初の時や、接触式プローブを交換してプローブの位置情報がなくなってしまった時である。
【0047】
又、前述したように球中心位置測定手段の測定位置、即ち光線21の焦点位置が接触式プローブ9の真下になるように大体の位置合わせを行うが、非常に精密にこれを調整するのは困難である。そういった意味でも先ず球中心位置測定手段と自由曲面を測定する接触式プローブの位置合わせを行う必要がある。しかし、ひとたび位置合わせを行ってしまえば、位置合わせの必要はなくなる。
【0048】
位置合わせをする場合は、先ず、位置マーク球3の表面を接触式プローブでトレースしたときの点群を測定する(102)。その表面上の点群から最小2乗法等を用いて球中心位置を計算する(103)。計算の結果得られた位置をPaとする。
【0049】
ここで、この点Paは従来例のように球の頂点ではないことを注意しておく。頂点位置と異なり、球の中心位置はどの方向から測定しても同じ点になる筈である。言い換えると、本発明では従来例と異なり、位置マーク球の位置をどの方向から測定しても同じ結果を与える。
【0050】
次に、球中心測定手段によって位置マーク球の位置を測定する。接触式プローブで測定した位置マーク球の位置Paと光線21の焦点位置がほぼ合うように、XYZ制御装置8を用い、X,Y,Zスライダを動かす(104)。この位置において、図2で説明したエラー信号e12或はe3の何れか一方でも出力されていないかを判定する(116)。もし、エラーが出力されていれば、位置マーク球が想定した位置にいないか、半導体レーザーが故障した等、何らかの故障があったことになるので、エラー停止する旨、コンピュータ画面等の表示装置に対してエラー表示し(117)、停止する。一方、エラーでなければ、信号φ1,φ2,φ3は正しい測定値と考えることができる。
【0051】
そして、φ1,φ2及びφ3はそれぞれ光線21の垂直方向と光軸方向の偏差を表しているので、それらが全てゼロになるようにXYZ制御装置8を用い、X,Y,Zスライダを微調整する(105)。φ1,φ2,φ3が変化する移動方向と、X,Y,Zスライダの移動方向は異なるが、傾斜しているだけなので、自由度は同じ3である。しかも、直交しており、互いに干渉しにくい独立な3方向と言える。従って、必ず調節することができる。調整残差が十分小さくなった時のXYZスライダの位置、姿勢から図5と(式2)を用いて説明した方法で球の中心位置を求める。
【0052】
又、このとき、調整し切れなかった信号φ1,φ2,φ3は十分小さくなっている筈であるが、その調整残差をXYZ位置に換算し、XYZスライダの位置Pbを補正しておけば、なお精密である(106)。
【0053】
位置の差D=Pa−Pbを計算し、これを位置補正量とする。これは自由曲面を測定する接触式プローブの位置と、位置マーク球を測定する球中心位置測定プローブの位置補正量を表している(107)。
【0054】
次に、全ての位置マーク球を球中心位置測定手段で測定する。1つ1つの測定は先程説明した手順と同じである。第n番目の位置マーク球を測定する場合について説明する。
【0055】
先ず、第n位置マーク球中心位置に光線21の焦点位置を移動させる(108)。おおよその位置はジグの設計図面、ジグを測定装置に取り付ける図面等から分かるので、その位置にXYZスライダを移動させることができる。この位置において、図2で説明したエラー信号e12或はe3の何れか一方でも出力されていないか判定する(118)。もし、エラーが出力されていれば、位置マーク球が想定した位置にいない等、何らかの故障があったことになるので、エラー停止する旨、コンピュータ画面等の表示装置に対してエラー表示し(119)、停止する。
【0056】
一方、エラーでなければ、信号φ1,φ2,φ3は正しい測定値と考えることができる。次に、信号φ1,φ2,φ3がゼロになるようにXYZスライダの位置を微調整する(109)。このときの第n番の球中心位置を計算し、Pnとする(110)。このとき、先程求めた位置補正量Dを加える。すると、この位置Pnは、あたかも接触式プローブで測定したときの位置に変換されている。しかも、接触式プローブで測定する場合に比べ、表面をトレースする必要がないため測定時間が可成り短い。全部の位置マーク球を測定するまで(108)からの動作を繰り返し、終わったら次に進む(111)。
【0057】
3つの球中心位置から1つの直交座標系を決定する(112)。この方法は幾つかあるが、例えば3つの点(測定した球中心位置)で定義される平面に直交する方向にZ軸を取り、そのなかの2点を結ぶ線をX軸とし、残りのY軸はX,Z軸に垂直な軸として定義できる。こうして定義した直交座標系は3つの球に固定されているので、被測定物座標系と呼ぶ。この被測定物座標系から見て、測定すべき自由曲面を含む被測定物1はいつも同じ位置にある。なぜなら、冒頭で述べたように、3球位置マーク3に固定したジグ2に被測定物1が固定されているからである。
【0058】
次に、自由曲面を接触式プローブでトレースし、自由曲面上の点群を測定する(113)。この点群を全て被測定物座標系に座標変換する(114)。こうして得られた点群は3球を位置基準としているので、被測定物を測定装置のどこに設置しても、どんな姿勢に設置しても、同じ点群が得られる。次に、最小2乗法を用いて設計形状との差、即ち誤差形状を計算する(115)。
【0059】
以上説明してきた方法によれば、測定時間を短縮することができる。なぜならば3球の測定時間が短くなるからである。前述したように、プローブを用い、球の表面をトレースして位置を測定する場合、三次元的な位置情報が必要なので、断面ではなく、複数断面のトレースが必要となるため、長いトレース長さが必要である。しかも、往復運動を繰り返してトレースする場合にはその加減速に要する時間も無視できない。これに対して本実施形態による方法であれば、光軸21の中心位置におおよそ位置マーク球が来るようにXYZ軸を移動させ、その後、信号φ1,φ2,φ3に従って微調整するだけで球中心位置が決定できる。球の表面をトレースする必要がないので大幅な時間短縮が可能である。
【0060】
又、本発明によれば、球の頂点位置ではなく、球の中心位置を測定しているので、被測定物の位置姿勢の影響を受けない。これは、どの方向から中心位置を測定しても同じ点を指し示すという、球の性質を利用しているからである。
【0061】
更に、本発明によれば、球の測定時間が短縮されるため、全体の測定時間も短縮される。時間と共に変化する温度変形等の誤差を緩和することができるので、結果として測定精度を向上させることができる。
【0062】
本実施の形態において、光源は半導体レーザー17としたが、他の点光源でも同じことである。例えば、別に設けたレーザー発信器のレーザー光を光ファイバに入射させ、その出射端を、本実施の形態の半導体レーザー17の代わりに設置しても同じことである。
【0063】
本実施の形態において、斜めの光線21を得るのにプリズム20を用いているが、これを反射ミラーとしても作用は同じである。
【0064】
本実施の形態において、自由曲面を測定するプローブは接触式のプローブとして説明してきたが、別に非接触式のプローブであっても同じことである。
【0065】
本実施の形態においては、ハーフミラー22で反射した側に光点位置測定手段を、透過した側に焦点位置検出手段(オートフォーカス)を配置したが、逆にしても同じことである。即ち、ハーフミラー22で反射した側に焦点位置検出手段(オートフォーカス)を、透過した側に光点位置測定手段を配置する。
【0066】
又、本実施の形態において、ハーフミラー18での光量損失を改善するためにこれを偏光ビームスプリッタに変更し、レンズ19との間に4分の1波長板を置くことも考えられる。この場合、半導体レーザーから出射した光は偏光ビームスプリッタで1方向の直線偏光のみが反射され、4分の1波長板で円偏光に変換される。球面で反射した後再び4分の1波長板を通過したとき、先程とは90度回転した直線偏光に変換されるので、今度は偏光ビームスプリッタを通過する。しかし、その場合でも基本的な作用はこれまで説明してきたことと同じである。
<実施の形態2>
図7に本発明の実施の形態2を示す。
【0067】
前記実施の形態1に対して、プリズム20を省略し、光線21の焦点位置がプローブ球中心からずれている点が異なる。他の構成及び作用は実施の形態1と同じなので説明を省略する。
【0068】
本実施の形態では実施の形態1に対して次の効果がある。
【0069】
1)光線21を曲げる必要がないので、少ない光学部品で構成可能である。
【0070】
2)光線21の距離を短くできる。言い換えると対物レンズ19の開口率を上げることができるので、オートフォーカス部、すなわちZ方向の検出感度を向上することができる。
【0071】
3)接触式プローブの近傍に障害物であるプリズム20等の部品を配置する必要がないので、被測定物と測定装置が衝突する可能性が低くなる。従って被測定物の設計制約を緩和することができる。
【0072】
4)位置マーク球を含む被測定物は接触式プローブと、球中心位置測定手段である光線21とが両方アプローチできるように設計しておく必要があるが、本実施の形態によれば、両方とも垂直方向だけを考慮すれば良いので、実施の形態1の場合に比べて死角が少ない。実施の形態1では斜め方向と垂直方向との2方向を考慮するからである。
【0073】
従って、本実施の形態によれば、被測定物の設計制約を緩和することができる。例えば、同図において、左側に配置した2つの球を測定する場合が考え易い。この球は紙面に対して垂直方向にずれて配置してあるので、Z方向から測定することは問題ない。しかし、実施の形態1のように斜めの光線で測定しようとすると球3aがジグ2の陰となり測定が難しい。
【0074】
このようなメリットがある反面、図5で説明したスライダの位置姿勢補正は十分に機能しない。図5で姿勢補正が可能なのはプローブの軸上だけだからである。軸上から外れると、スライダ姿勢誤差のうち、垂直Z軸回りの姿勢誤差、所謂ヨーイング誤差の影響が大きくなってくる。従って、本実施の形態では実施の形態1の場合に対してヨーイング誤差が小さいXYZスライダが必要となる。
【0075】
<実施の形態3>
図8に本発明の実施の形態3を示す。
【0076】
接触式プローブを貫通させる穴のあいた折り曲げミラー33を設け、球中心位置測定手段の光線21をプローブの後ろに配置した点が実施の形態1と異なる。作用及び効果は実施の形態1の場合と同じなので説明を省略する。
【0077】
本実施の形態では実施の形態1,2に対して次の効果がある。
【0078】
1)位置マーク球を含む被測定物は接触式プローブと、球中心位置測定手段である光線21とが両方アプローチできるように設計しておく必要があるが、本実施の形態によれば両方とも垂直方向だけを考慮すれば良いので、実施の形態1の場合に比べて死角が少ない。実施の形態1では、斜め方向と垂直方向との2方向を考慮するからである。従って、本実施の形態によれば、被測定物の設計制約を緩和することができる。例えば、同図において、左側に配置した2つの球を測定する場合が考え易い。この球は紙面に対して垂直方向にずれて配置してあるので、Z方向から測定することは問題ない。しかし、実施の形態1のように斜めの光線で測定しようとすると球3aがジグ2の陰となり測定が難しい。
【0079】
2)球中心測定位置と接触式プローブが同軸上に配置できるので、実施の形態2で説明したように高精度なXYZスライダは必要ない。
【0080】
<実施の形態4>
図9に本発明の実施の形態4を示す。
【0081】
球中心位置測定手段を2組設けた点が実施の形態1と異なる。他の部分は実施の形態1と同じなので説明を省略する。
【0082】
第1の球中心位置測定手段12a及び第2の球中心位置測定手段12bをZスライダ7に固定して設け、それぞれの測定する光線を21a,21bとし、それぞれの信号を位置測定用アンプ13a,13bに接続し、XYZコントローラ8に接続する。
【0083】
以上の構成において、図10及び図11で説明するフローチャートで動作を説明する。
【0084】
3つの位置マーク球3を取り付けたジグ2に被測定物1を着脱可能に取り付ける(100)。次に、球中心位置測定手段と自由曲面を測定する接触式プローブの位置合わせを行う必要があるかどうかを判断する(101)。前述したようにこれが必要となる場合は、例えば装置を製作した最初の時や、接触式プローブを交換してプローブの位置情報がなくなってしまった時である。しかし、ひとたび位置合わせを行ってしまえば、位置合わせの必要はない。
【0085】
位置合わせをする場合は、先ず、2つの球中心位置測定手段で測定可能な位置マーク球3の表面を接触式プローブでトレースしたときの点群を測定する(102)。その表面上の点群から最小2乗法等を用い、球中心位置を計算する(103)。計算の結果得られた位置をPaとする。
【0086】
次に、第1の球中心測定手段によって位置マーク球の位置を測定する。接触式プローブで測定した位置マーク球の位置Paと光線21の焦点位置がほぼ合うようにXYZ制御装置8を用い、X,Y,Zスライダを動かす(104a)。この位置において、図2で説明したエラー信号e12又はe3の何れか一方でも出力されていないかを判定する(116a)。もし、エラーが出力されていれば、位置マーク球が想定した位置にいないか、半導体レーザーが故障した等、何らかの故障があったことになるので、エラー停止する旨、コンピュータ画面等の表示装置に対してエラー表示し(117a)、停止する。一方、エラーでなければ、信号φ1a,φ2a,φ3aは正しい測定値と考えることができる。
【0087】
そして、φ1a,φ2a及びφ3aはそれぞれ光線21の垂直方向と光軸方向の偏差を表しているので、それらが全てゼロになるようにXYZ制御装置8を用い、X,Y,Zスライダを微調整する(105a)。φ1a,φ2a,φ3aが変化する移動方向と、X,Y,Zスライダの移動方向は異なるが、傾斜しているだけなので、自由度は同じ3である。しかも、直交しており、互いに干渉しにくい独立な3方向と言える。従って、必ず調節することができる。調整残差が十分小さくなった時のXYZスライダの位置、姿勢から図5と(式2)を用いて説明した方法で球の中心位置を求める。
【0088】
又、このとき、調整し切れなかった信号φ1a,φ2a,φ3aは十分小さくなっている筈であるが、その調整残差をXYZ位置に換算し、XYZスライダの位置Pb(a)を補正しておけば、なお精密である(106a)。
【0089】
位置の差D(a)=Pa−Pb(a)を計算し、これを位置補正量とする。これは自由曲面を測定する接触式プローブの位置と、位置マーク球を測定する球中心位置測定プローブの位置補正量を表している(107a)。
【0090】
次に、第2の球中心測定手段によって位置マーク球の位置を測定する。接触式プローブで測定した位置マーク球の位置Paと光線21の焦点位置がほぼ合うようにXYZ制御装置8を用い、X,Y,Zスライダを動かす(104b)。この位置において、図2で説明したエラー信号e12又はe3の何れか一方でも出力されていないかを判定する(116b)。もし、エラーが出力されていれば、位置マーク球が想定した位置にいないか、半導体レーザーが故障した等、何らかの故障があったことになるので、エラー停止する旨、コンピュータ画面等の表示装置に対してエラー表示し(117b)、停止する。一方、エラーでなければ、信号φ1b,φ2b,φ3bは正しい測定値と考えることができる。
【0091】
そして、φ1b,φ2b及びφ3bはそれぞれ光線21の垂直方向と光軸方向の偏差を表しているので、それらが全てゼロになるようにXYZ制御装置8を用い、X,Y,Zスライダを微調整する(105b)。φ1b,φ2b,φ3bが変化する移動方向と、X,Y,Zスライダの移動方向は異なるが、傾斜しているだけなので、自由度は同じ3である。しかも、直交しており、互いに干渉しにくい独立な3方向と言える。従って、必ず調節することができる。調整残差が十分小さくなった時のXYZスライダの位置、姿勢から図5と(式2)を用いて説明した方法で球の中心位置を求める。
【0092】
又、このとき、調整し切れなかった信号φ1b,φ2b,φ3bは十分小さくなっている筈であるが、その調整残差をXYZ位置に換算し、XYZスライダの位置Pb(b)を補正しておけば、なお精密である(106b)。
【0093】
位置の差D(b)=Pa−Pb(b)を計算し、これを位置補正量とする。これは自由曲面を測定する接触式プローブの位置と、位置マーク球を測定する球中心位置測定プローブの位置補正量を表している(107b)。
【0094】
次に、全ての位置マーク球を球中心位置測定手段で測定する。1つ1つの測定は先程説明した手順と同じである。第n番目の位置マーク球を測定する場合について説明する。
【0095】
先ず、第n位置マーク球中心位置に光線21の焦点位置を移動させる(108)。おおよその位置はジグの設計図面、ジグを測定装置に取り付ける図面等から分かるので、その位置にXYZスライダを移動させることができる。
【0096】
次に、2つの球中心位置測定手段のエラー状態記憶装置a,bをクリアーしておく(120)。
【0097】
この位置において、次に第1の球中心位置測定手段で位置マーク球の位置を測定する。
【0098】
図2で説明したエラー信号e12又はe3の何れか一方でも出力されていないか判定する(118a)。もし、エラーが出力されていれば、エラー状態記憶aをセットする(121a)。
【0099】
一方、エラーでなければ、信号φ1a,φ2a,φ3aは正しい測定値と考えることができる。次に、信号φ1a,φ2a,φ3aがゼロになるようにXYZスライダの位置を微調整する(109a)。この時の第n番の球中心位置を計算し、Pn(a)とする(110a)。このとき、先程求めた位置補正量D(a)を加える。すると、この位置Pn(a)は、あたかも接触式プローブで測定した時の位置に変換されている。
【0100】
次に、第2の球中心位置測定手段で位置マーク球の位置を測定する。
【0101】
図2で説明したエラー信号e12又はe3の何れか一方でも出力されていないか判定する(118b)。もし、エラーが出力されていれば、エラー状態記憶bをセットする(121b)。一方、エラーでなければ、信号φ1b,φ2b,φ3bは正しい測定値と考えることができる。
【0102】
次に、信号φ1b,φ2b,φ3bがゼロになるようにXYZスライダの位置を微調整する(109b)。このときの第n番の球中心位置を計算し、Pn(b)とする(110b)。このとき、先程求めた位置補正量D(b)を加える。すると、この位置Pn(b)は、あたかも接触式プローブで測定した時の位置に変換されている。
【0103】
次に、エラー状態記憶a,bの状態によって処理を分岐する。
【0104】
エラー状態記憶a,b共ににエラーかどうかを判定し(122)、エラーの場合は球中心位置が測定できなかったことになるので、エラー表示し(123)、停止する。そうでないならば次の処理に進み、エラー状態記憶a,b共に正常かどうかを判定し(124)、もしも両方正常ならば2つの測定値を平均する(125)。即ち、Pn(a)とPn(b)を平均し、n番目の位置マーク球の球中心位置とする。
【0105】
そうでないならば、正常な方の測定値を採用する(126)。即ち、Pn(a)かPn(b)の正常な何れか一方をn番目の位置マーク球の球中心位置とする。
【0106】
全部の位置マーク球を測定するまで(108)からの動作を繰り返し、終わったら次に進む(111)。
【0107】
3つの球中心位置から1つの直交座標系を決定する(112)。この方法は幾つかあるが、例えば3つの点(測定した球中心位置)で定義される平面に直交する方向にZ軸を取り、そのなかの2点を結ぶ線をX軸とし、残りのY軸はX,Z軸に垂直な軸として定義できる。こうして定義した直交座標系は3つの球に固定されているので、被測定物座標系と呼ぶ。この被測定物座標系から見て、測定すべき自由曲面を含む被測定物1はいつも同じ位置にある。なぜなら、冒頭で述べたように3球位置マーク3に固定したジグ2に被測定物1が固定されているからである。
【0108】
次に、自由曲面を接触式プローブでトレースし、自由曲面上の点群を測定する(113)。この点群を全て被測定物座標系に座標変換する(114)。こうして得られた点群は3球を位置基準としているので、被測定物を測定装置のどこに設置しても、どんな姿勢に設置しても、同じ点群が得られる。次に、最小2乗法を用いて設計形状との差、即ち誤差形状を計算する(115)。
【0109】
本実施の形態によれば、次のメリットがある。
【0110】
1)1つの球中心位置測定手段から見たとき、位置マーク球がジグ等によって陰になり測定できない場合でも、もう1つの球中心位置測定手段から見たときに位置マーク球が陰になっていなければ測定可能である。従って、死角が少なくなり、被測定物の設計制約を緩和することができる。
【0111】
2)位置マーク球を2つの球中心位置測定手段で測定可能な場合、2つの測定結果を平均できるので、偶然誤差を軽減できる。従って、測定精度を向上することができる。
【0112】
図9に示した本実施の形態によれば、2つの球測定手段は対向する配置で描かれている。即ち、上から見て180度離れて配置してあるが、90度離して配置しても、何度離しても同じことである。
【0113】
<実施の形態5>
図12及び図13に本発明の実施の形態5を示す。
【0114】
実施の形態1に対し、非接触球中心位置測定手段の構成が異なる。
【0115】
図12は本実施の形態における球位置測定手段の主要部分である。半導体レーザー17から出射した光は、ハーフミラー18で反射し、レンズ19を通ることによって集光し、プリズム20で方向を曲げ、集束光ビーム21を得る。このとき、集束光ビームの焦点位置が、先程の先端球9を有する接触式プローブ10の真下になるように、先程のレンズ19とプリズム20の位置を予め調整しておく。図に示すように、この焦点位置と位置マーク球3の中心位置がほぼ重なった時、先程の集束光ビーム21は位置マーク球3の表面で反射し、元来た光路を戻っていく。そしてハーフミラー18を透過し、シリンドリカルレンズ24を通過しスポットを結ぶ。そのスポット像を観察するカメラ35を設け、画像処理装置36に接続する。
【0116】
画像処理装置36に取り込まれたスポット像を図13に示す。
【0117】
これまで説明してきたように、位置マーク球の球中心が集束光ビーム21の光軸に対して垂直方向にずれると、このスポット像の位置がずれる。このスポット像の位置は画像処理装置36を用い、スポット像の重心位置を計算すれば求められる。その重心位置を信号φ1,φ2とする。
【0118】
又、位置マーク球の球中心が集束光ビーム21の光軸に沿った方向にずれると、前述したようにスポット像の形が縦長楕円や横長楕円といった具合に形が変わる。そこで、画像処理装置36を用い、スポット像の縦横サイズSX,SYを測定し、比を計算することにより求めることができる。その計算値をφ3とする。
【0119】
更に、カメラに入射した全部の光量を画像処理装置36で計算し、所定の値よりも光量が低い場合にはエラー信号eを出力する。これは実施の形態1で説明した2つのエラー信号e12とe3をOR接続したことと同じ意味である。
【0120】
これらの信号φ1,φ2,φ3及びeを用いて球中心位置を測定することができる。後の説明は実施の形態と同じなので省略する。
【0121】
本実施の形態によれば、光学系の構成部品が少ないのでより簡便に実現可能である。
【0122】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば次の効果がある。
(1)従来例のように位置マーク球表面をトレースする必要がないので、大幅な測定時間短縮が期待できる。
(2)球の頂点ではなく、球の中心を測定しているので、被測定物の位置や姿勢に関係なく同じ測定結果が得られる。なぜなら、球の中心はどの方向から測定しても同じ点だからである。
(3)測定時間が短縮できるので、測定時間内での環境温度変化も小さくなり、測定精度が向上する。
(4)非接触に位置マーク球中心を測定できるので、球の摩耗を心配することがなくなり、摩耗による誤差の増大が無いため、測定精度を向上することができる。
(5)非接触なので位置マーク球の寿命を延ばすことができる。
(6)非接触なので上に、摩耗による測定誤差の増大が無いため精度が向上する。
(7)非接触球中心位置測定手段の測定位置をプローブ軸の延長線上とすることにより、プローブ移動に伴う移動部材の位置、姿勢誤差の影響をプローブと同様に最小限にできる。
(8)非接触球中心位置測定手段を簡便な光学系で実現できる。
(9)位置マーク球が脱落した場合等の異常状態を自動検出、装置を停止することが可能となる。
(10)位置マーク球の変わりに間違った別部品がついている等、従来では対応が難しかったエラーに対しても安全にエラーを自動検出、装置を停止することが可能となる。
(11)従来のようにトレースする必要がないので、異常を素早く検出することでエラーの影響を最小限にくい止めることができる。
(12)安全にエラーを検出し停止できるため、事故防止という点でも有効である。事故を未然に防ぐことで生産設備の稼働率を向上し、生産コストを下げることに繋がる。
(13)球中心位置測定手段で用いる光の軸とプローブの軸とが同じ方向を向いているので、被測定物は1つの方向についてぶつからない設計をすれば良い。従って、設計制約を緩和できる。
(14)球中心位置測定手段を2組設けることにより、位置マーク球がジグ等で陰になり測定できない場合でも、もう1つの球中心位置測定手段から見たときに位置マーク球が陰にならなければ測定可能である。従って、死角が少なくなり、被測定物の設計制約を緩和することができる。
(15)又、位置マーク球を2つの球中心位置測定手段で測定可能な場合、2つの測定結果を平均できるので、偶然誤差を軽減できる。従って、測定精度を向上することができる。
(16)より簡便な構造で非接触球中心位置測定手段を構成できる。
(17)非接触球中心位置測定手段の測定位置と、プローブの位置ずれを精密に補正できるので、特に位置マーク球に対する自由曲面の相対位置について測定精度を向上することができる。
(18)非接触球中心位置測定手段の測定位置とプローブの位置とのずれを精密に位置出しする必要がなくなるので、装置製作コストを下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を説明する図である。
【図2】本発明の実施の形態1の主要部分を説明する図である。
【図3】本発明の実施の形態1の光学系の第1の模式図である。
【図4】本発明の実施の形態1の光学系の第2の模式図である。
【図5】本発明の実施の形態1の座標位置測定の方法を説明する図である。
【図6】本発明の実施の形態1の動作を説明するフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態1を説明する図である。
【図8】本発明の実施の形態3を説明する図である。
【図9】本発明の実施の形態4を説明する図である。
【図10】本発明の実施の形態4の動作を説明するフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態4の動作を説明するフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態5を説明する図である。
【図13】本発明の実施の形態1における画像処理を説明する図である。
【図14】従来の例を説明する図である。
【図15】従来の例の動作を説明するフローチャートである。
【図16】従来の例の頂点位置を測定することの問題点を説明する図である。
【符号の説明】
1     被測定物
2     ジグ
3     位置マーク球
4     ベース
5     Xスライダ
6     Yスライダ
7    Zスライダ
8     XYZ制御装置
9     先端球
10    接触式プローブ
11    プローブ制御用アンプ
12    球位置測定手段
13    位置測定用アンプ
14    コラム
15   X方向参照ミラー
16   Z方向参照ミラー
17   半導体レーザー
18   ハーフミラー
19   レンズ
20   プリズム
21   収束用ビーム
22   第2のハーフミラー
23   光点位置検出手段(ポジションセンサー)
24   シリンドリカルレンズ
25   4分割フォトダイオード
26   引き算回路
27   加算回路
28   割り算回路
29   加算回路
30   引き算回路
31   加算回路
32   割り算回路
33   折り曲げミラー
34   エラー判定回路
35   カメラ
36   画像処理装置
37   スポット形状

Claims (8)

  1. 3つ以上の位置マーク球と自由曲面とを有する被測定物に対し、自由曲面の形状と位置マーク球に対する相対位置を測定する表面形状測定装置であって、
    3次元に移動可能な移動部材を有し、その移動部材に固定してプローブを有し、そのプローブを被測定物表面にトレースさせて形状を測定し、そのプローブとは別に非接触球中心位置測定手段を移動部材に固定して設け、非接触球中心位置測定手段で、先程の位置マーク球の中心位置を測定することを特徴とする表面形状測定装置。
  2. 非接触球中心位置測定手段の測定位置がプローブ軸の延長線上にあることを特徴とする請求項1記載の表面形状測定装置。
  3. 非接触球中心位置測定手段は、測定位置に集束する集束光を発生する光源と集束光学系を有し、集束光が被測定物である球面で反射してできる拡散光を再び集束させる集束光学系を有し、集束するその光を2方向に分割するハーフミラーを有し、光点位置測定手段を有し、一方をその光点位置測定手段に集束させて光軸に垂直な2方向の位置を測定し、焦点位置検出手段を有し、もう一方をその焦点位置検出手段に集束させて光軸に沿った1方向の位置を測定することによって球中心位置の3次元的な位置を測定することを特徴とする請求項1又は2記載の表面形状測定装置。
  4. 光点位置測定手段は、入射する光の光量測定手段を有し、所定の光量に達しない場合にはエラー信号を発生させる第1のエラー判定回路を有し、焦点位置検出手段は、入射する光の光量測定手段を有し、所定の光量に達しない場合にはエラー信号を発生させる第2のエラー判定回路を有し、第1或は第2のエラー判定回路の何れか一方でもエラー信号を発生した場合にエラー表示し、測定を中断することを特徴とする請求項3記載の表面形状測定装置。
  5. プローブが貫通するように傾斜ミラーを有し、非接触球中心位置測定手段は、傾斜ミラーに反射し、測定位置に集束する集束光を発生する光源と集束光学系を有し、集束光が被測定物である球面で反射してできる拡散光を再び傾斜ミラーに反射させ、その光を集束させる集束光学系を有し、集束するその光を2方向に分割するハーフミラーを有し、光点位置測定手段を有し、一方をその光点位置測定手段に集束させて光軸に垂直な2方向の位置を測定し、焦点位置検出手段を有し、もう一方をその焦点位置検出手段に集束させて光軸に沿った1方向の位置を測定することによって球中心位置の3次元的な位置を測定することを特徴とする請求項1又は2記載の表面形状測定装置。
  6. 3つ以上の位置マーク球と自由曲面とを有する被測定物に対し、自由曲面の形状と、位置マーク球に対する相対位置を測定する表面形状測定装置であって、
    3次元に移動可能な移動部材を有し、その移動部材に固定してプローブを有し、そのプローブを被測定物表面にトレースさせて形状を測定し、そのプローブとは別に2組の非接触球中心位置測定手段を移動部材に固定して設け、2組の非接触球中心位置測定手段で、先程の位置マーク球の中心位置を測定し、このとき、2組の非接触球中心位置測定手段のうち両方ともエラーの場合にはエラーを表示して測定を中断し、2組の非接触球中心位置測定手段のうち片方がエラーの場合には正常な方を採用し、2組の非接触球中心位置測定手段のうち両方とも正常な場合には両者の平均を採用することを特徴とする表面形状測定装置。
  7. 非接触球中心位置測定手段は、測定位置に集束する集束光を発生する光源と集束光学系を有し、集束光が被測定物である球面で反射してできる拡散光を再び集束させる集束光学系を有し、シリンドリカルミラーを設け、その光を通過させてできたスポット像の形と位置を観測するカメラを設け、得られたスポット像の縦横比から球中心の光軸方向位置をスポット像の重心位置から球中心の光軸と垂直方向位置を測定することを特徴とする請求項1又は2記載の表面形状測定装置。
  8. 非接触球中心位置測定手段とプローブとでそれぞれ同じ球中心位置を測定し、その差を補正量として記憶する記憶手段を有し、その後、非接触球中心位置測定手段で位置マーク球の中心位置を測定した後、その補正値を加えることを特徴とする請求項1又は2記載の表面形状測定装置。
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