JP4007473B2 - 波面形状測定方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種レンズや各種ミラーから出力される光波の波面収差を測定する波面形状測定方法に関し、特に、干渉計等に用いられるコリメータレンズから出力される平行光束の波面形状を開口全体について測定する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
被検体の表面形状を高精度に測定する装置として干渉計装置が知られている。
【0003】
この干渉計装置を用い、例えば被検体の平面度を測定する場合、基準板および被検体に対して平行光束を照射する必要があるため、光源からの発散光束をコリメータレンズにより平行光束に変換することとなるが、このコリメータレンズに形状誤差や屈折率分布が生じていて、出力された平行光束の波面収差が大となると、得られた干渉縞データに重畳されるこの波面収差分のノイズが無視できなくなり、高精度で被検体の形状測定を行うことが困難となる。
【0004】
そこで、このようなコリメータレンズについて、そのレンズから出力された波面収差を検証しておく必要が生じる。
【0005】
このようなコリメータレンズからの出力光の波面収差を測定するための従来技術としては、図8に示す如き球面用レーザ干渉計100を用い、このコリメータレンズ102からの透過波面を測定するものが知られている。
【0006】
すなわち、この球面用レーザ干渉計100においては、光源からのレーザ光束を基準レンズ104により発散光束とした後、被検体であるコリメータレンズ102に照射し、コリメータレンズ102による平行光束を基準板106に照射する。この基準板106からの反射光束はコリメータレンズ102を介して基準レンズ104に戻り、この基準レンズ104のコリメータレンズ102側の面104Aで反射した光源からの光束と互いに干渉する。そこで、この光干渉により得られた干渉縞データを計測することにより、コリメータレンズの透過波面測定を行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、通常の干渉計等に用いられるコリメータレンズ102は例えばφ300程度の大きさを有するものまである。そこで、コリメータレンズ102のサイズが大きいと基準レンズ104とこのコリメータレンズ102との距離が大きくなるため、空気の擾乱の影響を受け易く正確な測定が困難となり、また、光学系の光軸調整も難しくなる。
【0008】
もちろん、このような問題はコリメータレンズの測定に限られたものではなく、その他の各種レンズや各種ミラーの測定においても同様に生じるものである。
【0009】
本発明はこのような問題に鑑みなされたもので、光学部材から出力される光波の波面収差を、面倒な光軸調整を行うことなく、コンパクトな部材を用いて高精度に測定し得る波面形状測定方法を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の波面形状測定方法は、被検体から出力された光源からの光束を基準板に照射し、
この基準板から出力された光束を、この基準板に略平行とされた面上もしくはそれと等価な面上に位置するコーナキューブに照射し、
このコーナキューブを前記面上で移動させる度に、このコーナキューブからの反射光と前記基準板からの反射光との干渉により生じる干渉縞データを得、
この干渉縞データに基づき、該コーナキューブに入射する光束の該コーナキューブの各移動位置毎の入射角度情報を求め、
この求められた入射角度情報に積分演算を施して前記被検体から出力された光波の波面形状を求めることを特徴とするものである。
【0011】
また、前記コーナキューブの各移動位置毎の入射角度情報をベキ級数多項式でフィッティングし、
フィッティングに供された関数を位置の関数で積分することが望ましい。
【0012】
さらに、前記コーナキューブの移動は、前記面上にx-yの2次元直交座標系を設けた場合、最初にx軸に平行となる複数の直線上において行い、次にy軸に平行となる少なくとも一つの直線上において行い、前記x軸に平行となる各直線上での各データの裾高さを前記y軸に平行となる直線上でのデータに基づいて決定することが望ましい。
【0013】
また、前記面上における前記コーナキューブの各移動の前に、該コーナキューブを開口の中心に置いて干渉縞データを得、この得られた干渉縞データに基づいて基準板の傾きを調整することが望ましい。
【0014】
さらに、前記光源からの光束がレーザ光であり、前記干渉縞データが、互いに光路長の異なる、前記コーナキューブからの反射光束と前記基準板からの反射光束との光干渉により得られるようにすることが可能である。
【0015】
また、上記の如くして求めた波面形状の情報に基づき、レンズまたはミラーと光源とを互いに最適な位置に設定するための位置設定情報を求めることも可能である。
【0016】
なお、本発明方法は、前記被検体がコリメータレンズとした場合にも有用である。
【0017】
また、本発明方法は、前記被検体が、波面形状を求める際に前記コーナーキューブからの戻り光により干渉縞の観察が可能となるような曲率半径が極めて大きい波面を出力するレンズまたはミラーである場合にも有用であり、このような場合において、前記求めた波面形状の情報に基づき、該レンズまたはミラーの曲率半径を求めることが可能である。
【0018】
さらに、前記基準板を挿入することにより生じる収差量を光線追跡等の手法を用いて予め求めておき、前記求めた波面形状の情報から該予め求めておいた収差量を差し引くことにより、解析的に補正された波面形状を求めることが可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
【0020】
図1は、本発明の実施形態に係る波面形状測定方法を説明するための概略図である。
【0021】
すなわち、本実施形態方法はフィゾー型の干渉計装置を用い、コリメータレンズ10から出力される平面光束の波面形状を測定して、その波面収差を求めるものである。
【0022】
具体的には、レーザ光源12から出力されレンズ14により発散されたレーザ光束16をコリメータレンズ10により平行光束18とし、この平行光束18を基準板20に照射し、さらにその透過光を基準板20と平行に設置されたプレート22に照射する。
【0023】
このプレート22上には、入射光束を入射した方向にかつ位相を反転させることなく反射せしめるコーナキューブ24が配されており、このコーナキューブ24のサイズがコリメータレンズ10の径に比べて小であることから上記平行光束18のうち一部の光束のみがこのコーナキューブ24に入射するようになっている。
【0024】
このコーナキューブ24で反射され射出された光束は入射光束の光路を逆進して再び基準板20に入射する。
【0025】
基準板20の基準面20Aにおいては、コリメータレンズ10からの平行光束18の一部が反射するようになっており、この反射された光束の波面とコーナキューブ24からの戻り光の波面にずれがある場合には光波の干渉が生じる。
【0026】
そこで、その干渉光を、レンズ14、ハーフミラー26、レンズ28を介して撮像手段30の撮像面上に照射し干渉縞像を形成する。
【0027】
この後、この干渉縞像を干渉縞解析手段32で解析し、コーナキューブ24に入射した入射光束の入射角度情報、すなわち基準面20Aに入射する光束の各入射位置における入射角度情報を得る。
【0028】
このような、基準面20Aの光束各入射位置における入射角度情報は、コーナキューブ24をプレート22上の他の位置24Aに移動させる度に干渉縞解析手段32によって求められる。この入射角度情報は波面収差を位置の変数で微分したものとなっているから、積分手段34において、これら複数の入射角度情報を位置の変数で積分することにより平行光束18全体の波面形状を求めることができる。
【0029】
この求められた波面形状は、コリメータレンズ10から出力された波面の収差量を表わすものとみなすことができ、この波面の収差量が画像として表示手段36に表示される。
【0030】
なお、コーナキューブ24としては、光波測長器用のもの(例えば反射面に銀コーティングが施され、各面の直角度が高精度とされているもの)を用いることが望ましい。
【0031】
また、波面の光軸に対し基準板面が垂直になるようコーナキューブを光軸位置(開口中心)に置き、干渉縞が出現しない状態となるように基準板20の傾きを調整しておくことが肝要である。
【0032】
さらに、コーナキューブ24を移動して求めた複数の入射角度情報を、横軸に距離、縦軸に入射角度値をとった系内でプロットし、この各点が一つの曲線上にのるように多項式ベキ級数等でフィッティングし、連続する入射角度分布関数を求めておけば、積分処理が容易となり、解析誤差も小さくなるので望ましい。
以下、上記方法の原理を図2および図3を用いて説明する。
【0033】
図2に示すように、基準板20に入射する入射光束130の基準面20Aに対する入射角度θが0ではなく、角度をもっていたとすると、その入射光束130の基準面20Aにおける反射光束132と、その入射光束130のコーナキューブ24からの戻り光束134とは角度2θで交差することとなり、したがってこの反射光束132の波面132Aとこの戻り光束134の波面134Aも図3に示す如く角度2θで交差することとなる。これら2つの波面の関係を図3の如く表わすと、三角形の一辺に相当する距離dが干渉縞の縞ピッチ情報を表わす値となる。
【0034】
ここで、コーナキューブ24の口径φAは既知であり、また、距離dも、得られた干渉縞データから知ることができるため、これら2つの値から下式(1)により上記入射角度θを求めることができる。
【0035】
sinθ=d/2A ……(1)
また、一般に入射角度θは小さく、距離dはφAに対して十分に小さいので、上式(1)は下式(2)とすることができる。
【0036】
tanθ=sinθ=d/2A ……(2)
これらの式(1)もしくは式(2)を用いて、基準面20Aの光束各入射位置における入射角度θを求めることができる。
【0037】
そして、この求められた各入射角度θは、入射光束130の波面形状Wの位置変数についての微分値を表わすものであるから、コーナキューブ24のサイズとして、コリメータレンズ10の開口径に比し十分小さいものを選択すれば下式(3)が成立する。なお、ここでは位置変数をxとした。
【0038】
dW/dx=tanθ=d/2A ……(3)
したがって、上式(3)を位置変数xで積分することにより、上記入射光束130の波面形状をもとめることができ、これによりコリメータレンズ10からの出力光の波面収差を知ることができる。
【0039】
なお、上記説明においては、光軸に対する基準板20の傾き調整が最初になされていたものとする。
【0040】
【実施例】
次に、コーナキューブ24をプレート22上の一直線に沿って所定間隔ずつ移動させたときの実施例について説明する。
【0041】
すなわち、図4に示すように、コリメータレンズ10の有効径に相当する円41内において、x軸と一致する、その円41の大径直線に沿ってコーナキューブ24を所定間隔ずつ移動せしめ(○印42がコーナキューブ24の各移動位置を表わす)、これら12か所の各位置において上記方法を用い入射角度θ(dW/dx)を測定した。
【0042】
このときのコリメータレンズの有効径はφ102であり、コーナキューブ24のサイズはφ10である。
【0043】
ここでコーナキューブ24の各々の形状に対し、下式(4)をフィッティングし、xに対する係数aとφ10から入射角度θ(dW/dx)の分布を求めた。
【0044】
f(x、y)=ax+by+c ……(4)
このとき、横軸に位置(画素番号を位置に変換している)、縦軸に入射角度θ(dW/dx)の値をとった座標系内でプロットすると、図5に示す如く表わされる(x印が測定値)。
【0045】
次に、この各測定点の分布に対し、9次のべき級数多項式をフィッティングした。このフィッティングした曲線は、図5の点線で表わされる如き曲線形状となる。
【0046】
次に、このフィッティングした図5の曲線を表わす関数を位置変数xで積分した。この積分された結果を図6に示す。
【0047】
これにより図4に示すx軸上全体の波面形状が求められた。
【0048】
なお、この図6に示されるグラフの縦軸は波面収差を表わしていると考えてよいから、その値は約0.65μmであり、光源12からのレーザ光束の波長λ(0.6328μm)と略一致した。
【0049】
次に、コリメータレンズ20の有効径全体に対してその波面形状を求める実施例について説明する。
【0050】
上記x軸上の波面形状を求めたのと同様にして、これと平行な図7の(A)に示される如き複数の直線上における波面形状Wを求めた。
【0051】
この後、図7の(B)の○印43で示される如き、y軸上の各位置について、上記方法を用い波面形状Wを求め、これに基づき上記求めておいたx方向の複数の波面形状Wをy方向にそろえ、コリメータレンズ10の有効径全面の波面形状Wを求めた。
【0052】
なお、本発明の波面形状測定方法においては上記実施形態のものに限られるものではなく後述するような種々の態様の変更が可能である。
【0053】
ただし、本発明方法においては、コーナーキューブからの戻り光と基準面からの戻り光により生成される干渉縞が観察されない場合は所期の測定が困難となることに留意しなければならない。具体的に干渉縞の観察が困難となる場合としては次のような場合がある。
【0054】
▲1▼ 基準面とコーナーキューブ配置面が略平行でない場合、基準面からの反射光が観察域から飛び出してしまったり、干渉縞が密になりすぎて読取りが不可能となる。
【0055】
▲2▼ コーナーキューブのサイズが小さすぎて干渉縞画像の画素数が少なすぎる場合は、解析が不可能となる。
【0056】
▲3▼ 球面波でも曲率半径が小さい場合は、コーナーキューブからの反射光と基準面からの反射光で生成される干渉縞は密となり過ぎ、読取りが不可能となる。
【0057】
なお、コーナキューブ24の移動操作、およびそれにより得られたdW/dxの分布に所定の関数をフィッティングする処理は、上記のものに限られるものではなく、その他の種々の手法(例えばx、yのティルト関数でフィッティングする)を採用可能である。
【0058】
例えば、コーナキューブの移動はその移動位置が特定されていればよく、必ずしも規則的に移動せずともよい。また、dW/dxの分布に対してフィッティングする関数は、他の次数のベキ級数多項式あるいはその他の形状フィッティングに適した適当な関数とすることが可能である。
【0059】
また、上記実施形態においては測定対象をコリメータレンズとしているが、平面波を出力する他の光学部材、例えば平面ミラーであってもよい。
【0060】
さらに、本発明方法においては曲率半径の大きい球面波も測定可能であるから、曲率半径の大きい光学面を有する発散レンズ、収束レンズ、反射ミラー等にも勿論適用可能である。
【0061】
ただし、上述したように、干渉縞の観察が可能となるような曲率半径が極めて大きい波面を出力するものであることが条件となる。
【0062】
さらに、このような条件下で測定した波面形状に対し、球面もしくは近似的に球面となる関数によりフィッティングを行ない、その結果に基づきその曲率半径を求めることが可能である。
【0063】
また、平行光束中に平行平板(基準板)を挿入した場合には余り問題とならない収差の発生も、球面波中に平行平板(基準板)を挿入した場合には大きな問題となる。このような問題は、上述したような曲率半径の極めて大きな球面波に対しても無視できるものではない。特に収差が球面収差であるため、曲率半径を算出する際の誤差は当然に大きなものとなる。そこで、このような場合には、光線追跡等の手法を用い、基準板の厚みや屈折率等に応じて発生する収差量を予め計算しておき、この計算結果を上述した手法により求めた波面形状の情報から差し引いて解析的に補正することで波面形状の正確な測定が可能となる。
【0064】
さらに、上記実施形態においては、測定を行う際に、フィゾー型の干渉計装置を適用しているが、マイケルソン型やマッハツェンダ型等の他の干渉計装置を適用することも可能である。
【0065】
また、上記実施形態においては、得られたdW/dxの分布に所定の関数をフィッティングし、この関数を積分しているが、dW/dxの数値に直接積分演算を施すようにしてもよい。
【0066】
また、例えば、発散レンズとコリメータレンズで構成される平行光束出射用光学系においては、出射光の波面収差の最も少ない最適な発散レンズとコリメータレンズとの相対位置関係から、発散レンズに対しコリメータレンズが移動して該相対位置関係がずれた場合の波面収差量を予め光線追跡等の手法を用いて算出しておき、これを本発明方法により測定した波面収差量と比較し、この比較結果に基づき上記光線追跡等の手法を用いて求めた関係式から位置ずれ量(修正量)を求めることができる。
【0067】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の波面形状測定方法によれば、基準板の後段に配置したコーナキューブを開口に相当する範囲内で移動させ、各々の移動位置においてこのコーナキューブからの戻り光と基準板からの反射光との光波干渉による干渉縞データを得、その後は、これらのデータから得られた基準板への入射光の入射角度情報を積分処理するだけで光路内に配した被検体から出力される波面形状を測定することができる。
【0068】
したがって、光路内の他の光学要素が発生する波面収差を無視できる程度としておけば、極めて簡易な構成で被検体からの出力光の波面収差を測定することができ、大型な装置を要し、そのセッティングも面倒であり、さらには擾乱の影響も考慮しなければならなかった従来法に比し、その実用上の効果は大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態方法を説明するための概略図
【図2】本発明の実施形態方法の作用を説明するための図
【図3】本発明の実施形態方法の作用を説明するための図
【図4】本発明の実施例におけるコーナキューブの移動操作を説明するための図
【図5】本発明の実施例により得られた測定点とフィッティング関数の関係を示すグラフ
【図6】本発明の実施例により得られた結果を示すグラフ
【図7】本発明の実施例におけるコーナキューブの移動操作を説明するための図
【図8】従来技術を説明するための概略図
【符号の説明】
10、102 コリメータレンズ
12 レーザ光源
14、28 レンズ
18 平行光束
20、106 基準板
20A 基準面
22 プレート
24 コーナキューブ
30 撮像手段
32 干渉縞解析手段
34 積分手段
36 表示手段
41 有効径に相当する円
100 球面用レーザ干渉計
130 入射光束
132 反射光束
134 戻り光束
132A、134A 波面

Claims (9)

  1. 被検体から出力された光源からの光束を基準板に照射し、
    この基準板から出力された光束を、この基準板に略平行とされた面上もしくはそれと等価な面上に位置するコーナキューブに照射し、
    このコーナキューブを前記面上で移動させる度に、このコーナキューブからの反射光と前記基準板からの反射光との干渉により生じる干渉縞データを得、
    この干渉縞データに基づき、該コーナキューブに入射する光束の該コーナキューブの各移動位置毎の入射角度情報を求め、
    この求められた入射角度情報に積分演算を施して前記被検体から出力された光波の波面形状を求めることを特徴とする波面形状測定方法。
  2. 前記コーナキューブの各移動位置毎の入射角度情報をベキ級数多項式でフィッティングし、
    フィッティングに供された関数を位置の変数で積分することを特徴とする請求項1記載の波面形状測定方法。
  3. 前記コーナキューブの移動は、前記面上にx-yの2次元直交座標系を設けた場合、最初にx軸に平行となる複数の直線上において行い、次にy軸に平行となる少なくとも一つの直線上において行い、前記x軸に平行となる各直線上での各データの裾高さを前記y軸に平行となる直線上でのデータに基づいて決定することを特徴とする請求項1または2記載の波面形状測定方法。
  4. 前記面上における前記コーナキューブの各移動の前に、該コーナキューブを開口の中心に置いて干渉縞データを得、この得られた干渉縞データに基づいて基準板の傾きを調整することを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項記載の波面形状測定方法。
  5. 前記光源からの光束がレーザ光であり、前記干渉縞データが、互いに光路長の異なる、前記コーナキューブからの反射光束と前記基準板からの反射光束との光干渉により得られることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項記載の波面形状測定方法。
  6. 前記求めた波面形状の情報に基づき、レンズまたはミラーと光源とを互いに最適な位置に設定するための位置設定情報を求めることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項記載の波面形状測定方法。
  7. 前記被検体がコリメータレンズであることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1項記載の波面形状測定方法。
  8. 前記被検体が、波面形状を求める際に前記コーナーキューブからの戻り光により干渉縞の観察が可能となるような曲率半径が極めて大きい波面を出力するレンズまたはミラーである場合において、前記求めた波面形状の情報に基づき、該レンズまたはミラーの曲率半径を求めることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1項記載の波面形状測定方法。
  9. 前記基準板を挿入することにより生じる収差量を予め求めておき、前記求めた波面形状の情報から該予め求めておいた収差量を差し引くことにより、解析的に補正された波面形状を求めることを特徴とする請求項8記載の波面形状測定方法。
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