JP2014217370A

JP2014217370A - 冷凍タピオカパールの製造方法

Info

Publication number: JP2014217370A
Application number: JP2013209879A
Authority: JP
Inventors: シーティンチェン; Shi-Ding Chen; チンホアチャン; Chin Hua Chiang
Original assignee: FONG CHEN FROZEN FOOD CO Ltd
Current assignee: FONG CHEN FROZEN FOOD CO Ltd
Priority date: 2013-05-09
Filing date: 2013-10-07
Publication date: 2014-11-20
Anticipated expiration: 2033-10-07
Also published as: TW201336427A; US20140335244A1; KR20140133411A; KR101676093B1; JP5681258B2; TWI472299B

Abstract

【課題】能率よく大量生産可能で、必要なときだけ解凍することで簡単に喫食可能である、冷凍タピオカパールの製造方法を提供する。
【解決手段】複数の生タピオカパールを用意し、生タピオカパールを熱湯で５〜２０分茹でて茹でタピオカパールを得、茹でタピオカパールを常温の水で洗い、水洗いをした茹でタピオカパールを温水に入れて蓋をし、３０〜４５分浸し、浸されたタピオカパールを冷水で６０〜１８０分冷やし、冷やされた茹でタピオカパールに低温風を吹き付けて茹でタピオカパールのそれぞれが互いにくっつくことなく凍結させる。
【選択図】図１

Description

本発明は、タピオカパールの製造方法に関し、能率よく大量生産可能で、必要なときに解凍するだけで簡単に喫食可能である冷凍タピオカパールの製造方法に関する。

キャッサバ（熱帯低木（トウダイグサ科））に含まれる澱粉であるタピオカは、そのもちもちとした独特の食感から種々の料理の食材として用いられている。その中、タピオカの粉に水を加えて加熱して糊化させたタピオカを、例えば容器に入れ、回転させながら雪だるま式に球状に加工し、乾燥させたものは、「タピオカパール」などと呼ばれ、乾燥形態で流通している。そのため、乾燥したタピオカは、その使用に際し茹で戻すことが必要になる。従来、この乾燥タピオカの茹で戻しは、沸騰水中に乾燥タピオカを投入して煮沸することにより行われるが、煮戻した際、砂糖などに漬けたり、黒、白、カラフルな色が着けられたりして、お茶、ミルクティーなどの飲み物や汁物、かき氷などのドッピングに用いられる（例えば特許文献１参照）。

特開２００１−２０４４１８号公報

この乾燥タピオカを可食状態にするには、沸騰水で茹でて、冷水に浸漬するなどしなければならないので、煩雑な調理手順を経る必要があり、使用するまでの保存も問題がある。

本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、能率よく大量生産可能で、必要なときだけ解凍することで簡単に喫食可能である、冷凍タピオカパールの製造方法を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために、本発明に係る冷凍タピオカパールの製造方法は、複数の生タピオカパールを用意する、用意工程と、前記生タピオカパールを熱湯で５〜２０分茹でて茹でタピオカパールを得る、茹で工程と、前記茹でタピオカパールを常温の水で洗う、水洗い工程と、水洗いをした前記茹でタピオカパールを温水に入れて蓋をし、３０〜４５分浸す、浸漬工程と、浸された前記茹でタピオカパールを冷水で６０〜１８０分冷やす、冷やし工程と、冷やされた前記茹でタピオカパールを冷凍する、冷凍工程と、を有し、前記冷凍工程では、送風冷凍機にて低温風を前記茹でタピオカパールに吹きつけて、前記茹でタピオカパールのそれぞれが互いにくっつくことなく凍結して冷凍タピオカパールを得ることを特徴とする。

本発明に係る冷凍タピオカパールの製造方法によれば、売り物として保存性に優れ、流通も簡単である上、様々な色、形のバリエーションを増やし、見た目のインパクトを付けることによってその外見を楽しみながら食することができる、冷凍タピオカパールが得られる。

本発明に係る冷凍タピオカパールの製造方法の一実施例を示すフローチャートである。生タピオカパールをつくる手順の一実施例を示す。本発明に係る冷凍タピオカパールの製造方法を用いた製造ラインを概略して示す図である。冷凍タピオカパールを可食状態にする手順を説明する図である。生タピオカパールをつくる手順の他の実施例を示す。冷凍タピオカパールの形状を例示する図である。

以下、本発明に係るにおける冷凍タピオカパールの製造方法の１つの実施形態について図面を参照して説明する。

(実施形態)
図１は、本発明に係る冷凍タピオカパールの製造方法の一実施例を示すフローチャートである。図示の如く、本実施形態における冷凍タピオカパールは、用意工程と、茹で工程と、水洗い工程と、浸漬工程と、冷やし工程と、冷凍工程と、を備えた、冷凍タピオカパールの製造方法によって製造される。

用意工程では、複数の生タピオカパールを用意する。ここで、生タピオカパールは、図２に示されているように、少なくとも澱粉と水と食用色素とを混ぜて所定の形状、例えば球状、に成形してなったものである。

澱粉は、キャッサバ、カタクリ、サツマイモ、ジャガイモの少なくとも１種から得られたものである。

水は、澱粉に対して１／２の量で使うことが好ましい。

食用色素は、製品であるタピオカパールに着色させるために必要なときだけ添加するものであるが、使わなくてもよい。食用色素を使用する場合、この形態では、カラメル色素、紅麹色素、クチナシ色素の少なくとも１種であることが好ましい。カラメル色素の添加により濃い褐色、紅麹色素の添加により、赤色、クチナシ色素の添加により、黄色をそれぞれ示す。また、カラメル色素、紅麹色素、クチナシ色素の少なくとも２種を使用すると、例えば、紅麹色素とクチナシ色素とによれば緑色、カラメル色素と紅麹色素とによれば赤褐色など、別の色に着色させることができる。

茹で工程では、生タピオカパールを熱湯で５〜２０分茹でて、茹でタピオカパールを得る。茹であがった茹でタピオカパールは、火がその芯まで通っていない半熟なものである。

水洗い工程では、茹でタピオカパールを、常温の水で洗う。こうすると、茹で上がったばかりの茹でタピオカパールの、ぬめりを取ることができる。

浸漬工程では、例えば８５〜９５℃の温水を容器に入れて、水洗いをした茹でタピオカパールをその温水に入れ、蓋をし、３０〜４５分浸たす。このようにすると、茹でタピオカパールの芯に熱が浸透して、タピオカパールに完全に火が通る。

なお、タピオカパールに糖分を含ませるために、浸漬工程における温水に糖を含ませるように添加しておくことができる。添加する糖は、糖蜜と果糖とからなる群から選ばれた少なくとも一種であることが好ましい。

冷やし工程では、浸漬工程で芯まで火が通った茹でタピオカパールを、冷水で６０〜１８０分冷やす。冷水の温度は、０〜１０℃が好ましい。なお、冷水には、氷の入った水も含む。こうすると、タピオカパールを冷やして締めることによって、「コシ」やつるつるした食感が味わえるタピオカパールを得ることができる。

図３は、本発明に係る冷凍タピオカパールの製造方法を用いた製造ラインにおける、冷凍工程を概略して示す図である。

冷凍工程では、冷やして締めたタピオカパールを、急速に冷凍する。例えば図３に示されているように、タピオカパール２１、２１、・・・を、互いにくっついている状態で、コンベヤベルト１１にて送り、送風冷凍機１２によって例えば−５〜−４０℃の低温風を吹きつけて、くっついているタピオカパール２１を分散させる。このように、低温の風をタピオカパール２１に吹きつけることによって、タピオカパール２１のそれぞれを互いにくっつくことなく凍らせ、製品とする冷凍タピオカパール２２が得られる。

本発明に係る冷凍タピオカパールの製造方法は、冷凍工程の後、冷凍タピオカパール２２を袋に入れてパッケージする、包装工程を更に有する。

包装工程では、パッケージのサイズは業務用や個人用に応じて様々であり、図３に示されているように、例えば、冷凍タピオカパール２２を、コンベヤベルト１１の搬送によって容器１３に適量振り分けてパッケージする。このように、タピオカパールをそのまま冷凍した形で保存する。

次に、冷凍タピオカパールを可食状態にする手順を、図４を参照して説明する。

冷凍タピオカパールを調理するとき、図４に示されたように、包装袋３１から冷凍タピオカパール２２を適量取り出して、コップ、茶碗などの器物３２に入れる。次に器物３２に、ユーザーの好みに応じて、シロップ、ソーダ、ミルクティー、お茶などの飲料を注ぐ。かき混ぜ棒３３などを用いてかき混ぜると、冷凍タピオカパール２２がすぐに解凍され、可食状態にすることができる。

また、本発明に係る製造方法による冷凍タピオカパールは、予め水でかき混ぜて解凍することもできる。このように得られたタピオカパールは、例えばかき氷に添えるトッピングとすることができる。

なお、解凍した本発明に係るタピオカパールは、実験により、室温にて１０時間放置しても、冷凍前のタピオカパールと食感が変わらず、長く保存できることが分かった。解凍した本発明に係るタピオカパールは、とりわけ温かい汁物やミルクティーなどに入れるのに適している。

図５は、生タピオカパールをつくる手順の他の実施例を示す。図６は、冷凍タピオカパールの形状を例示する図である。

なお、本発明に係る冷凍タピオカパールの製造方法は、上記実施形態では、冷凍タピオカパールを球状に形成したが、その形状は必ずしも球状に限定されず、図５に示されているように、他の形状に成形するために、生タピオカパールを成形機に入れて、図６に示されているように、例えば、見かけが三角形、四角形、星の形などの幾何形状、植物の木、葉、動物などの形を模した、塊状の任意の形状に形成してもよい。また、冷凍タピオカパールの大きさは、必要に応じて決めることができる。

以上により、本発明に係る冷凍タピオカパールの製造方法によれば、売り物として保存性に優れ、流通も簡単である上、様々な色、形のバリエーションを増やし、見た目のインパクトを付けることによってその外見を楽しみながら食することができる、冷凍タピオカパールを製造することができる。

本発明に係る冷凍タピオカパールの製造方法は、長期保存できるタピオカパールをつくるのに有用である。

１１コンベヤベルト
１２送風冷凍機
１３容器
２１タピオカパール
２２冷凍タピオカパール
３１包装袋
３２器物
３３かき混ぜ棒

Claims

複数の生タピオカパールを用意する、用意工程と、
前記生タピオカパールを熱湯で５〜２０分茹でて茹でタピオカパールを得る、茹で工程と、
前記茹でタピオカパールを常温の水で洗う、水洗い工程と、
水洗いをした前記茹でタピオカパールを温水に入れて蓋をし、３０〜４５分浸す、浸漬工程と、
浸された前記茹でタピオカパールを冷水で６０〜１８０分冷やす、冷やし工程と、
冷やされた前記茹でタピオカパールを冷凍する、冷凍工程と、
を有し、
前記冷凍工程では、送風冷凍機にて低温風を前記茹でタピオカパールに吹きつけて、前記茹でタピオカパールのそれぞれが互いにくっつくことなく凍結して、冷凍タピオカパールを得ることを特徴とする、冷凍タピオカパールの製造方法。
前記温水の温度が８５〜９５℃であることが特徴とする、請求項１に記載の冷凍タピオカパールの製造方法。
前記茹でタピオカパールに糖分を含ませるように、前記温水に糖を含み、
前記糖が、糖蜜と果糖とからなる群から選ばれた少なくとも一種であることを特徴とする、請求項２に記載の冷凍タピオカパールの製造方法。
前記冷やし工程では、０〜１０℃の前記冷水を用いることを特徴とする、請求項３に記載の冷凍タピオカパールの製造方法。
前記冷凍工程では、−５〜−４０℃の前記低温風を用いることを特徴とする、請求項４に記載の冷凍タピオカパールの製造方法。
前記冷凍工程の後、前記冷凍タピオカパールを袋に入れてパッケージする、包装工程を更に有することを特徴とする、請求項５に記載の冷凍タピオカパールの製造方法。
前記生タピオカパールが、キャッサバ、カタクリ、サツマイモ、ジャガイモの少なくとも１種である澱粉と、前記澱粉に対して１／２の量を有する水と、カラメル色素、紅麹色素、クチナシ色素の少なくとも１種である食用色素と、を混ぜて、粒状に成形することにより得られたことを特徴とする、請求項６に記載の冷凍タピオカパールの製造方法。
前記生タピオカパールが、キャッサバ、カタクリ、サツマイモ、ジャガイモの少なくとも１種である澱粉と、前記澱粉に対して１／２の量を有する水と、カラメル色素、紅麹色素、クチナシ色素の少なくとも１種である食用色素と、を混ぜて、球状、又は塊状の任意の形状に成形することにより得られたことを特徴とする、請求項６に記載の冷凍タピオカパールの製造方法。