JP2014215891A - 投票用紙分類機 - Google Patents
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Abstract
Description
また、下記特許文献2で提案された紙葉類計数仕分機では、ホッパに載置された紙葉類が、その種類毎に仕分けられ、いずれかのスタッカまで搬送される。
請求項3記載の発明は、前記収納部は、複数設けられ、エラー発生時に前記回収部となる少なくとも1つの前記収納部を記憶する記憶手段を含むことを特徴とする、請求項1または2記載の投票用紙分類機である。
請求項5記載の発明は、エラー発生時に前記搬送路上で前記搬送方向においてエラー発生位置よりも下流側にある投票用紙を、エラー発生中に、振分先の前記収納部まで搬送する第2搬送手段を含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の投票用紙分類機である。
請求項7記載の発明は、前記搬送路から分岐して前記収納部に接続された分岐路を含み、前記第2搬送手段は、前記搬送方向においてエラー発生位置よりも上流側において前記搬送路から分岐した分岐路にある投票用紙を、エラー発生中に、振分先の前記収納部まで搬送することを特徴とする、請求項5または6記載の投票用紙分類機である。
請求項9記載の発明は、前記回収部の位置を報知する位置報知手段を含むことを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の投票用紙分類機である。
請求項10記載の発明は、前記回収部からの投票用紙の抜き取りを促す旨を報知する抜き取り報知手段を含むことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の投票用紙分類機である。
請求項3記載の発明によれば、いずれかの収納部(たとえば、空いている収納部)を臨時の回収部として使用することによって、専用の回収部を常設せずに済むので、投票用紙分類機の小型化を図ることができる。
請求項5記載の発明によれば、エラー発生時にエラー発生位置よりも下流側にある投票用紙は、既に振分先が決まっているので、このような投票用紙を、エラー発生中であっても振分先の収納部まで搬送してしまうことによって、エラー解除後に回収部に回収される投票用紙の枚数を少なく抑えることができる。これにより、エラー解除後に、回収部に回収された投票用紙をセット部にセットして分類する手間を一層軽減することができる。
請求項7記載の発明によれば、搬送路から分岐して収納部に接続された分岐路が存在する場合、エラー発生時にエラー発生位置よりも上流側において搬送路から分岐した分岐路にある投票用紙は、既に振分先が決まっている。このような投票用紙を、エラー発生中であっても振分先の収納部まで搬送してしまうことによって、エラー解除後に回収部に回収される投票用紙の枚数を少なく抑えることができる。これにより、エラー解除後に、回収部に回収された投票用紙をセット部にセットして分類する手間を一層軽減することができる。
請求項9記載の発明によれば、報知によって、回収部の位置を容易に把握できるので、回収部に回収された投票用紙をセット部にセットして分類する手間を一層軽減することができる。
図1は、この発明の一実施形態に係る投票用紙分類システム1が机2上にセットされた状態を正面側から見た斜視図である。
図1に示す投票用紙分類システム1は、選挙における開票所にセットされ、各投票所から開票所に集められた投票用紙を候補者毎および/または政党毎に自動的に分類する。なお、以下では、候補者および政党を「候補」と総称することにする。
開票所に集められた投票用紙の開票作業の流れの概要を説明すると、まず、投票終了後に、係員が、投票用紙が詰まった投票箱を開票所に持ち込み、投票箱内の投票用紙を机(投票用紙分類システム1がセットされた机2でもよい)の上に広げる。そして、係員は、机の上の投票用紙を適当に積み重ねて束にし、この束を投票用紙分類機3にセットする。投票用紙分類機3は、セットされた束から投票用紙を1枚ずつ取り込んで、投票用紙に記入された候補名を読み取る。読み取られた候補名は、制御PC4によって認識される。その後、投票用紙分類機3では、投票用紙が、候補名毎に分類され、投票用紙が候補名毎に集計される。その後、分類された投票用紙は、係員によって目視で点検された後に再集計されると、一連の開票作業が完了する。
確定票は、正規の(つまり、選挙に正式登録されている)候補を選んだ投票用紙であって、記入された候補名が正常に読み取られるとともに、当該候補名に間違いがなく、集計に加算できる有効票のことである。確定票は、投票用紙分類機3での集計を終えた後、係員による点検を受ける。
白票は、予め印刷された内容以外に何も記載されていない白紙の投票用紙のことである。無効票とは、何かしらの記入があるものの、いずれかの候補以外の名前(つまり、間違った候補名)や落書きが記入された投票用紙のことである。他事記載票は、候補名に加えて、候補名以外の余計な事項が記入された投票用紙のことである。
リジェクト票は、投票用紙分類機3において、斜行状態(進行方向に対して所定以上傾斜した状態)や、先行する投票用紙または後続の投票用紙に異常接近した状態や、重送状態(複数枚の投票用紙が重なった状態)で搬送されたために記入事項の読み取りが行われなかった投票用紙のことである。リジェクト票は、記入事項自体に問題あって排除された訳ではないので、投票用紙分類機3に再度セットされる。
図2は、投票用紙分類機3の正面図である。
図2において、紙面手前側が投票用紙分類機3の正面側(前側)であり、紙面奥側が投票用紙分類機3の背面側(後側)であり、紙面上側が投票用紙分類機3の上側であり、紙面下側が投票用紙分類機3の下側であり、紙面左側が投票用紙分類機3の左側であり、紙面右側が投票用紙分類機3の右側である。なお、以下では、投票用紙分類機3や、投票用紙分類機3を構成する部品の姿勢を特定する場合、先ほどの前後上下左右方向を用いることにする。
また、第1ブロック12の正面(前側面)には、矩形状の扉62が設けられている。扉62は、その下端部で左右に延びる回動軸を中心として回動することによって開閉可能である。図2では、扉62が閉じた状態が示されている。扉62の上端部に設けられた取っ手62Aに手を掛けて手前に引くと、扉62を開くことができる。扉62を開くと、第1ブロック12の内部空間が正面側に露出される。
図3を参照して、第1ブロック12の右側面には、投入口14と、リジェクト口15とが上下に隣り合って設けられている(太い破線部分)。リジェクト口15は、投入口14よりも高い位置にある。第1ブロック12には、投入口14から連続して第1ブロック12の内部へ向けて左側に窪む凹状のホッパー16(セット部)と、リジェクト口15から連続して第1ブロック12の内部へ向けて左側に窪む凹状のリジェクトトレイ17(収納部)とが設けられている。ホッパー16の底面(ホッパー16内で上を向いている面)16Aは、左下側へ傾斜して延びている。この底面16Aには、これから分類すべき多数枚の投票用紙Hを、上下に積層された状態で載置(セット)することができる。このとき、ジャム等の搬送不良を防ぐために、投票用紙Hの折り目は、係員によって取り除かれる。ホッパー16は、第1ブロック12の右側面の下端部という机2に近い位置にあるので、机2の上に広げた投票用紙Hをホッパー16にセットしやすい。
また、リジェクトトレイ17には、前述したリジェクト票(リジェクト票と分類された投票用紙H)が機内から排出されて収納される。つまり、リジェクトトレイ17は、リジェクト票と分類された投票用紙Hの振分先となっている。リジェクトトレイ17は、ホッパー16に対してその上方の近傍に設けられているので、リジェクトトレイ17に収納されたリジェクト票を取り出してホッパー16に再セットしやすい位置にある。
第1搬送路19は、第1ブロック12内において、ホッパー16の底面16Aの左端から、左側へ略水平に延び、第1ブロック12の左側壁の手前で屈曲して上方ヘ略垂直に延び、再度屈曲して右側へ略水平に延びてから、上方ヘ向けて正面視で略S字に湾曲した後に、第1ブロック12の上面に到達している。
スイッチバック搬送路21は、第1ブロック12内に設けられている、スイッチバック搬送路21は、第1搬送路19において右側へ略水平に延びている部分から上側へ分岐して左側へ略水平に延びた後、正面視で略V字状をなすように右上側へ延び、第1搬送路19(先ほど分岐した位置よりも下流側の部分)に合流している。スイッチバック搬送路21において略V字をなしていると先ほど説明した部分を、反転空間26と呼ぶことにする。反転空間26は、厳密には、輪郭が略V字をなしているものの、正面視で左側へ向けて細くなる三角形状の断面を有する1つの空間であって、スイッチバック搬送路21の途中に位置している。反転空間26における左端部を、反転空間26の「奥部分」ということにする。
そして、バッチ運用が無いスタッカ34の表示ランプ36は、投票用紙Hの収納枚数が最大収納枚数間近のニアフル枚数に到達すると、たとえば青色で点滅する。この場合、収納枚数が最大収納枚数に到達しても、表示ランプ36は、青色で点滅し続ける。
横搬送路38は、スタッカユニット11内において、スタッカユニット11の右側面で第2搬送路20(本体搬送路18の下流側端18A)と連続する位置からスタッカユニット11の左側面まで、左側へ略水平に延びている。横搬送路38における搬送方向は、右から左へ向かう方向である。
また、スタッカ搬送路37において、縦搬送路39が横搬送路38から分岐する位置や、各連結路40が縦搬送路39から分岐する位置には、前述した切換部材33と同様の切換部材42が設けられている。
また、図3に示すように、本体ユニット10に連結されたスタッカユニット11に対して、増設のスタッカユニット11が連結されている場合には、横搬送路38を通過した投票用紙は、増設のスタッカユニット11の横搬送路38に受け渡されて、そのまま横搬送路38を流れたり、増設のスタッカユニット11のスタッカ34に収納されたりする。
次に、ホッパー16にセットされた投票用紙Hが投票用紙分類機3内で搬送路80を流れる様子を説明する。ここで、投票用紙Hにおいて、候補名(ここでは、「G」という候補名とする)が記入される面を表面といい、当該表面とは反対側の面を裏面ということにする。
また、先行する投票用紙Hの後端縁と後続の投票用紙Hの先端縁との間隔が所定以下である場合には、先行する投票用紙Hと後続の投票用紙Hとが「異常接近」した状態で搬送されていると判断される。「異常接近」も搬送不良の一種で、異常接近した投票用紙Hは、搬送不良票としてリジェクトされる。
当該読取センサ(前述した重送検知センサも含む)は、投票用紙Hが斜行状態や異常接近状態や重送状態で搬送されていること(投票用紙Hの取り込み不具合が生じたこと)を検出すると、その旨を制御PC4に送信する一方で、当該投票用紙Hの画像を読み取らない。制御PC4は、当該旨を受信すると、そのときに当該読取センサを通過している投票用紙Hがリジェクト票であると識別する。投票用紙Hの取り込み不具合には、斜行状態や異常接近状態や重送状態以外に、斜行状態と異常接近状態と重送状態が同時に起きている状態等がある。なお、投票用紙Hの厚みや重さを検出することによって重送状態を検出してもよい。ここでは、投票用紙Hの画像を読み取る読取センサによって投票用紙Hの斜行状態や異常接近状態を検出する方式で説明したが、読取センサとは別に、斜行検知センサや異常接近検知センサを設けるようにしてもよい。
また、制御PC4は、第1読取センサ31および第2読取センサ32から受信した2種類の画像(前述した上面および下面の画像)に基づいて、当該画面が読み取られた投票用紙Hの姿勢を識別することもできる。具体的には、前述した正しい姿勢の投票用紙H(投票用紙H1参照)を基準とすると、上面の画像に、候補名が後側から前側へ記入されて、下面の画像に候補名が記載されていない場合、制御PC4は、投票用紙Hが正しい姿勢にあることを識別する。逆に、制御PC4は、投票用紙Hが正しい姿勢にないことを識別すれば、どのようにすれば投票用紙Hを正しい姿勢にすることができるのかを判断することができる。つまり、制御PC4は、投票用紙Hを長手方向の軸回りに反転(180°回転)させたり、短手方向の軸回りに反転させたり、両方の反転を行ったりするうちのいずれをすれば、投票用紙Hを正しい姿勢にすることができるのかを判断する。
前述したように正しい姿勢でホッパー16にセットされた投票用紙H(H1)は、スイッチバック搬送路21やリジェクト搬送路22やスパイラル搬送路23に分岐することなく、本体搬送路18をひたすら流れて、スタッカユニット11(増設されたスタッカユニット11も含む)のスタッカ搬送路37に受け渡され、前述したようにいずれかのスタッカ34(対応する候補名のスタッカ34)に収納される。スタッカ34に収納された状態の投票用紙H(符号H2を付したものを参照)は、ホッパー16にセットされたときと同様に(投票用紙H1)、正しい姿勢でスタッカ34に収納されている。
このように、この投票用紙分類機3では、ホッパー16にセットされた投票用紙H1を、そのままの姿勢(投票用紙H2参照)でスタッカ34に収納したり、スイッチバック搬送路21およびスパイラル搬送路23の両方または一方に通すことで、ホッパー16にセットされたときとは異なる3パターンの姿勢(投票用紙H4,7,8参照)でスタッカ34に収納したりすることができる。
また、前述した未確定票のうち、定められた種類の未確定票(たとえば、リジェクト票)は、第1搬送路19においてリジェクト搬送路22に分岐して、リジェクトトレイ17に搬送される。
次に、投票用紙分類機3における電気的構成について説明する。
ここで、本体ユニット10の内部構成は、第1ブロック12に備えられた繰出部45(繰出手段)、画像読取部46、搬送部47、スイッチバック反転部48およびリジェクト部49のそれぞれと、第2ブロック13に備えられたスパイラル反転部50とに細分化されている。また、スタッカユニット11の内部構成は、横搬送部51および縦搬送部52に細分化されている。
第1ブロック12において、繰出部45、画像読取部46、搬送部47、スイッチバック反転部48およびリジェクト部49のそれぞれは、個別に分割可能であり、メンテナンス時等には取り外される。
縦搬送部52は、縦搬送路39と、各連結路40と、縦搬送路39と各連結路40との分岐部分における切換部材42(切換部材42を動かすソレノイドも含む)と、縦搬送路39および各連結路40の周囲の搬送ローラ41(搬送ローラ41を回転させるモータも含む)とを含んでいる。
図4を参照して、投票用紙分類機3の本体ユニット10には、マイクロコンピュータ等で構成された全体制御部55が設けられている。全体制御部55は、繰出部45、画像読取部46、搬送部47、スイッチバック反転部48、リジェクト部49およびスパイラル反転部50のそれぞれの電気部品(前述したモータやソレノイドや第1読取センサ31や第2読取センサ32)に対して電気的に接続されている。また、全体制御部55には、前述した操作ボタン7が電気的に接続されている。本体ユニット10には、USBハブ56といったインターフェースが設けられていて、全体制御部55および画像読取部46は、USBハブ56を介して制御PC4と通信可能につながっている。また、全体制御部55には、前述した各表示ランプ36(図2参照)が電気的に接続されており、全体制御部55は、各表示ランプ36の点灯パターンを制御する。
この投票用紙分類機3は、エラーに関連して、回収スタッカK(回収部)を有している。そして、投票用紙分類機3では、エラー発生時には、搬送途中の投票用紙Hを搬送路80上(搬送路80内)で一旦停止させる。ただし、詰まった投票用紙H(ジャム)より下流側に位置する投票用紙Hについては、振り分けが可能なものは処理を継続して、対応するスタッカへ振り分ける(しかし、ジャムより下流側にあっても、同じ駆動系の搬送路にある投票用紙Hの搬送は停止される)。係員(投票用紙分類機3のオペレータ)によるエラー解除後に、今まで搬送路80上で停止していた投票用紙Hを回収スタッカKまで回収するようになっている。つまり、回収スタッカKは、エラー発生時に搬送路80上で停止していた投票用紙Hの回収先となる。
エラー発生位置Eは、たとえば、図5に示すようにスタッカユニット11(最終スタッカユニット11Fも含む)の横搬送部51(横搬送路38)であったりする。また、エラー発生位置Eは、例えば、図6に示すようにスタッカユニット11(最終スタッカユニット11F以外のスタッカユニット11)の縦搬送部52(縦搬送路39)であったり、図7に示すように最終スタッカユニット11Fの縦搬送部52であったりする。
ここで、この実施形態では投票用紙分類機3と制御PC4とが別々の装置であり、投票用紙分類機3において本体ユニット10とスタッカユニット11とが別々の装置である。そのため、投票用紙分類システム1全体で見ると、制御PC4の制御部70、本体ユニット10の全体制御部55および各スタッカユニット11のスタッカ制御部57のいずれかが、その時々に応じて主となって制御動作を行う。しかし、制御PC4が投票用紙分類機3に組み込まれた構成もあり得る。そこで、以下では、制御PC4が投票用紙分類機3に組み込まれているものするとともに、各スタッカ制御部57を全体制御部55の一部とし、さらに、制御部70、全体制御部55および各スタッカ制御部57を、投票用紙分類機3に含まれる1つの制御部100(停止手段、搬送手段、第2搬送手段、設定手段、位置報知手段、抜き取り報知手段)とみなして説明することにする(図4参照)。
エラー画面91には、エラー発生およびエラーの内容(ここでは用紙詰り)を知らせる見出し92と、ガイドメッセージ93と、OKボタン94とが表示されている。ガイドメッセージ93には、回収スタッカKから(未分類の)投票用紙Hを除去してからOKボタン94を操作(例えば、制御PC4のマウスによるクリック)することを係員に促す内容が含まれている。また、ガイドメッセージ93には、LED(表示ランプ36のこと)が青色点滅しているスタッカ34は確定している(未分類の投票用紙Hが混ざっていない)という内容と、LEDが赤色点滅しているスタッカ(回収スタッカKのこと)は未確定である(未分類の投票用紙Hが混ざっている虞がある)という内容とが含まれている。つまり、制御部100は、ステップS2において、表示ランプ36を赤色点滅させて、エラー画面91を制御PC4の表示部8に表示させることによって、回収スタッカKの位置を報知するとともに、回収スタッカKからの投票用紙Hの抜き取りを促す旨も報知する。エラー画面91を見た係員は、未確定のスタッカ(回収スタッカK)から投票用紙Hを抜き出す。なお、確定しているスタッカ34からの投票用紙Hの抜き出しは必須ではないが、係員は、確定しているスタッカ34から取り出した投票用紙Hについては、その後の処理(目視による点検や再集計等)に付する。しかし、回収スタッカKから取り出した投票用紙Hは、未分類の投票用紙Hが混ざっている可能性があるので、係員は、回収スタッカKから取り出した投票用紙Hをホッパー16(図1参照)に再セットする。ここでの報知(音声による報知でも構わない)によって、係員は、回収スタッカKの位置を容易に把握できるので、回収スタッカKに回収された投票用紙Hをホッパー16にセットして分類する手間を軽減することができる。
エラー解除案内画面95には、ガイドメッセージ96と、投票用紙分類機3の正面図を模式的に示したイラスト97と、リセットボタン98とが表示されている。
図9を参照して、係員によるリセットボタン98の操作があると(ステップS5でYES)、制御部100(全体制御部55)は、前述したモータ(図示せず)を所定時間駆動させて、前述した空回し運転を実行する(ステップS6)。具体的には、制御部100は、空回し運転の際に切換部材33,42(図3参照)の姿勢を変えることによって、今まで指定領域Sに留まっていた投票用紙(未回収投票用紙)Hを、ステップS2で設定された回収スタッカK(図5〜図7参照)まで搬送する(ステップS6)。つまり、制御部100は、エラー発生時に搬送路80上で停止していた投票用紙Hを、エラー解除後に回収スタッカKまで搬送する。具体的に、たとえば図6の場合には、エラーが発生したスタッカユニット11の分岐路83(特に縦搬送路39)上に留まっていた投票用紙Hは、そのスタッカユニット11の最下位スタッカ34L(回収スタッカK)まで搬送される。一方、搬送路80全体において当該分岐路83以外の領域上に留まっていた投票用紙Hは、最終スタッカユニット11Fの最下位スタッカ34L(回収スタッカK)まで搬送される。このように、搬送路80において搬送方向における最下流側(最終スタッカユニット11Fの最下位スタッカ34L)に接続された回収スタッカKや、分岐路83において搬送方向における最下流側に接続された回収スタッカK(最下位スタッカ34L)は、エラー発生時に搬送路80(分岐路83も含む)上で停止していた投票用紙Hを漏れなく回収できる。未回収投票用紙Hが収納された回収スタッカKでは、前述したように表示ランプ36が赤色点滅する。
また、いずれかのスタッカ34やリジェクトトレイ17を臨時の回収スタッカKとして使用することによって、専用の回収スタッカKを常設せずに済むので、投票用紙分類機3の小型化を図ることができる。ここで、振り分けられた投票用紙Hを既に収容したスタッカ34でなく、空いているスタッカ34を回収スタッカKに設定するとよい。そうすれば、分類済みの投票用紙Hを既に収容したスタッカ34に未分類の投票用紙Hが紛れ込むことを確実に防止できる。なお、投票用紙分類機3の小型化を気にしない(または、他の工夫により小型化を図れる)のであれば、リジェクトトレイ17やスタッカ34とは別に、専用の回収スタッカKを常設しても構わない。
たとえば、回収スタッカKの数および位置は、任意に変更可能である。また、各スタッカユニット11の分岐路83において、搬送方向における下流端のスタッカ34を回収スタッカKとする必要はなく、下流端以外のスタッカ34を回収スタッカKとしてもよい。また、エラーが発生したスタッカユニット11や最終スタッカユニット11F以外のスタッカユニット11のスタッカ34を回収スタッカKとしてもよい。
また、リジェクトトレイ17やスタッカ34のレイアウトは、自在に変更可能であり、たとえば、図13に示すものでも構わない。なお、図13に示す投票用紙分類機3では、本体ユニット10内に、スタッカ34(リジェクトトレイ17として機能してもよい)が複数上下に重なって配置されていて、搬送路80から分岐した分岐路77が当該スタッカ34のそれぞれに対して接続されている。また、図13に示す投票用紙分類機3では、各スタッカユニット11において、最上位のスタッカ34が、分岐路83において(搬送方向における)最下流側のスタッカ34となっている。図13において右端のスタッカユニット11が、最終スタッカユニット11Fであり、例えば、このスタッカユニット11における最上位のスタッカ34が、前述した回収スタッカKとして設定される。
また、投票用紙分類機3内には、投票用紙Hの重送状態や斜行状態を防止したり、解消したりできる機構が設けられていてもよい。
また、制御PC4は、リジェクト票、疑問票、無効票、白票、スタッカフル票および按分票のすべてを未確定票に識別していたが、都合に応じて、これらの少なくとも1つ以上を未確定票に識別してもよい。
8 表示部
16 ホッパー
17 リジェクトトレイ
34 スタッカ
36 表示ランプ
71 記憶部
80 搬送路
83 分岐路
100 制御部
E エラー発生位置
H 投票用紙
K 回収スタッカ
Claims (10)
- 分類すべき投票用紙がセットされるセット部と、
分類された投票用紙の振分先となる収納部と、
前記セット部から前記収納部へと投票用紙を搬送するための搬送路と、
エラー発生時に、搬送途中の投票用紙を前記搬送路上で停止させる停止手段と、
前記搬送路に接続され、エラー発生時に前記搬送路上で停止していた投票用紙の回収先となる回収部と、
エラー発生時に前記搬送路上で停止していた投票用紙を、エラー解除後に前記回収部まで搬送する搬送手段と
を含むことを特徴とする、投票用紙分類機。 - 前記停止手段は、エラー発生時に、前記搬送路における投票用紙の搬送方向においてエラー発生位置よりも上流側で搬送途中の投票用紙を、前記搬送路上で停止させることを特徴とする、請求項1記載の投票用紙分類機。
- 前記収納部は、複数設けられ、
エラー発生時に前記回収部となる少なくとも1つの前記収納部を記憶する記憶手段を含むことを特徴とする、請求項1または2記載の投票用紙分類機。 - 前記回収部は、エラー発生位置に応じて個別に設けられていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の投票用紙分類機。
- エラー発生時に前記搬送路上で前記搬送方向においてエラー発生位置よりも下流側にある投票用紙を、エラー発生中に、振分先の前記収納部まで搬送する第2搬送手段を含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の投票用紙分類機。
- 前記回収部は、前記搬送路において前記搬送方向における最下流側に接続されていることを特徴とする、請求項5記載の投票用紙分類機。
- 前記搬送路から分岐して前記収納部に接続された分岐路を含み、
前記第2搬送手段は、前記搬送方向においてエラー発生位置よりも上流側において前記搬送路から分岐した分岐路にある投票用紙を、エラー発生中に、振分先の前記収納部まで搬送することを特徴とする、請求項5または6記載の投票用紙分類機。 - 前記回収部は、前記分岐路において投票用紙の搬送方向における最下流側に接続されていることを特徴とする、請求項7記載の投票用紙分類機。
- 前記回収部の位置を報知する位置報知手段を含むことを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の投票用紙分類機。
- 前記回収部からの投票用紙の抜き取りを促す旨を報知する抜き取り報知手段を含むことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の投票用紙分類機。
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