JP5950304B2 - 投票用紙分類機 - Google Patents

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Description

この発明は、投票用紙分類機に関する。
投票用紙分類機として、下記特許文献1では、投票用紙の読取分類装置が提案されている。開票作業の一環として、この読取分類装置において、投票用紙は、搬送路を搬送される途中において記入枠内の記載内容が読み取られ、必要に応じて天地反転部や表裏反転部によって向きが揃えられた後に、記載内容毎に各スタッカに振り分けられる。
特開2011−154438号公報
開票作業が終了した後、読取分類装置において投票用紙がスタッカに排出されることなく搬送路内に残留していると開票結果に誤差が生じてしまうので、開票作業の立会人等が搬送路内に投票用紙が残留していないことを目視で確認する必要がある。しかし、読取分類装置の内部構造が複雑であることから、搬送路の一部では、投票用紙の残留有無を確認し忘れてしまう虞がある。
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、装置内における投票用紙の残留有無を確実に確認できる投票用紙分類機を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、分類すべき投票用紙がセットされるセット部と、分類された投票用紙が収納される収納部と、前記セット部から前記収納部へと投票用紙を搬送するための搬送路と、前記搬送路を当該搬送路外からアクセス可能となるように開放する開位置と、アクセス不可能となるように閉鎖する閉位置との間で開閉可能な複数の開閉部と、前記複数の開閉部の開閉状態を検出する開閉検出手段と、全ての前記開閉部が開放されたか否かを確認する開放確認モードを実施する開放確認手段と、を含むことを特徴とする、投票用紙分類機である。
請求項2記載の発明は、前記開放確認モードにおいていずれかの前記開閉部が開放されていないことを前記開放確認手段が確認したことに応じて、警告を報知する報知手段を含むことを特徴とする、請求項1記載の投票用紙分類機である。
請求項3記載の発明は、前記開放確認モードにおいて全ての前記開閉部が開放されたことを前記開放確認手段が確認したことに応じて、前記警告を解除する解除手段を含むことを特徴とする、請求項2記載の投票用紙分類機である。
請求項4記載の発明は、所定の入力操作を受け付ける受付手段を有し、全ての前記開閉部が開放されたことを前記開放確認手段が確認した後に、前記受付手段が前記所定の入力操作を受け付けたことを条件に、前記開放確認モードの終了を可能とすることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の投票用紙分類機である。
請求項5記載の発明は、全ての前記開閉部が開放されたことを前記開放確認手段が確認した後に、全ての前記開閉部が閉鎖されたか否かを確認する閉鎖確認手段を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の投票用紙分類機である。
請求項6記載の発明は、第2の所定の入力操作を受け付ける第2の受付手段を有し、全ての前記開閉部が閉鎖されたことを前記閉鎖確認手段が確認した後に、前記第2の受付手段が前記第2の所定の入力操作を受け付けたことを条件に、前記開放確認モードの終了を可能とすることを特徴とする、請求項5記載の投票用紙分類機である。
請求項7記載の発明は、前記搬送路において前記セット部から前記収納部まで投票用紙を搬送させるために駆動される駆動部と、前記搬送路内における投票用紙を検知するための検知手段と、前記開放確認モードにおいて全ての前記開閉部が開放されたか否かを前記開放確認手段が確認する前に、前記駆動部を所定時間駆動させて、前記検知手段による検知をチェックする第1チェック手段と、を含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の投票用紙分類機である。
請求項8記載の発明は、前記搬送路において前記セット部から前記収納部まで投票用紙を搬送させるために駆動される駆動部と、前記搬送路内における投票用紙を検知するための検知手段と、前記開放確認モードにおいて全ての前記開閉部が開放されたか否かを前記開放確認手段が確認した後に、前記駆動部を所定時間駆動させて、前記検知手段による検知をチェックする第2チェック手段と、を含むことを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の投票用紙分類機である。
請求項1記載の発明によれば、搬送路に投票用紙が残留していないことを確認する確認処理の際、全ての開閉部が開放されたか否かが開放確認モードによって自動的に確認される。これにより、確認処理の際、一度も開かれていない開閉部(換言すれば、搬送路において閉じた開閉部によって閉鎖されたままの部分における投票用紙の残留有無)が見逃されてしまうことを防止できる。その結果、装置内における投票用紙の残留有無を確実に確認できる。
請求項2記載の発明によれば、確認処理の際、搬送路において閉じた開閉部によって閉鎖されたままの部分における投票用紙の残留有無が見逃されてしまうことを警告によって効果的に防止できる。
請求項3記載の発明によれば、確認処理の際、全ての開閉部が開放されるまで警告が解除されない。そのため、搬送路において閉じた開閉部によって閉鎖されたままの部分における投票用紙の残留有無が見逃されてしまうことを一層効果的に防止できる。
請求項4記載の発明のように、全ての開閉部が開放されたことが確認された後、所定の入力操作が受け付けられた場合に、開放確認モードが終了可能となってもよい。
請求項5記載の発明によれば、確認処理の際に全ての開閉部が開放されても、その後に、全ての開閉部が閉鎖されて確認処理前の元の状態まで正しく戻されたか確認されるようになっているので、各開閉部を元の状態まで戻し忘れることを防止できる。
請求項6記載の発明のように、全ての開閉部が閉鎖されたことが確認された後、第2の所定の入力操作が受け付けられた場合に、開放確認モードが終了可能となってもよい。
請求項7記載の発明によれば、確認処理の際、全ての開閉部が開放されたか否かが確認されて人が目視で搬送路内における投票用紙の残留有無を確認することに先立って、駆動部の空回し運転によって搬送路内における投票用紙の残留有無が自動で確認される。つまり、搬送路内における投票用紙の残留有無が複数回にわたって確認されるので、装置内における投票用紙の残留有無を一層確実に確認できる。
請求項8記載の発明によれば、確認処理の際、全ての開閉部が開放されたか否かが確認されて人が目視で搬送路内における投票用紙の残留有無を確認した後に、駆動部の空回し運転によって搬送路内における投票用紙の残留有無が自動で確認される。つまり、搬送路内における投票用紙の残留有無が複数回にわたって確認されるので、装置内における投票用紙の残留有無を一層確実に確認できる。
図1は、この発明の一実施形態に係る投票用紙分類システム1が机2上にセットされた状態を正面側から見た斜視図である。 図2は、投票用紙分類機3の正面図である。 図3は、投票用紙分類機3の内部構造を示す模式図である。 図4は、投票用紙分類システム1の電気的な構成を示すブロック図である。 図5は、投票用紙分類システム1において行われる制御動作の一例を示すフローチャートである。 図6は、図5の動作チェック処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、図5の開閉チェック処理の一例を示すフローチャートである。 図8は、投票用紙分類システム1の制御PC4の表示部8における表示内容の一例を示す模式図である。 図9は、表示部8における表示内容の一例を示す模式図である。 図10は、表示部8における表示内容の一例を示す模式図である。 図11は、表示部8における表示内容の一例を示す模式図である。 図12は、表示部8における表示内容の一例を示す模式図である。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る投票用紙分類システム1が机2上にセットされた状態を正面側から見た斜視図である。
図1に示す投票用紙分類システム1は、選挙における開票所にセットされ、各投票所から開票所に集められた投票用紙を候補者毎(または政党毎)に自動的に分類する。
投票用紙分類システム1は、投票用紙分類機3と、制御PC4と、プリンター5とを含んでいる。投票用紙分類機3は、投票用紙の分類作業を実際に行うものである。制御PC4は、いわゆるパソコンであって、投票用紙分類機3における分類条件等を設定したり、投票用紙の記入内容を識別したりするものである。プリンター5は、分類結果等を紙で出力するものである。なお、制御PC4を、投票用紙分類機3の一部とみなしてもよい。
投票用紙分類システム1は、たとえば、投票用紙分類機3と制御PC4とプリンター5とがこの順番で横並びになるように、机2の上にセットされる。制御PC4は、投票用紙分類機3およびプリンター5のそれぞれに対して通信ケーブル6を介して通信可能に接続されている。
開票所に集められた投票用紙の開票作業の流れの概要を説明すると、まず、投票終了後に、係員が、投票用紙が詰まった投票箱を開票所に持ち込み、投票箱内の投票用紙を机(投票用紙分類システム1がセットされた机2でもよい)の上に広げる。そして、係員は、机の上の投票用紙を適当に積み重ねて束にし、この束を投票用紙分類機3にセットする。投票用紙分類機3は、セットされた束から投票用紙を1枚ずつ取り込んで、投票用紙に記入された候補者名を読み取る。読み取られた候補者名は、制御PC4によって点検(一次点検)される。その後、投票用紙分類機3では、投票用紙が、候補者名毎に分類され、投票用紙が候補者名毎に集計される。その後、分類された投票用紙は、係員によって目視で点検(二次点検)された後に再集計されると、一連の開票作業が完了する。
また、開票された投票用紙には、確定票と、未確定票という種類がある。
確定票は、記入された候補者名が正常に読み取られるとともに、当該候補者名に間違いがなく、集計に加算できる有効票のことである。確定票は、投票用紙分類機3での集計を終えた後、前述した二次点検を受ける。
未確定票は、確定票以外の投票用紙のことであり、白票、無効票、疑問票、按分票、搬送不良票、オーバーフロー票に細分化される。
白票は、候補者名が記載されていない白紙の投票用紙のことである。無効票とは、何かしらの記入があるものの、いずれかの候補者以外の人名(つまり、間違った候補者名)が記入されていたり、候補者名以外に落書等の余計な事項が記入されていたりする投票用紙のことである。
疑問票は、記入事項(ここでは候補者名)の一部に間違いがあったり、不明瞭な部分があったりして、投票用紙分類機3では識別できず、有効票とするか否かについて人(係員)による判断が必要な投票用紙のことである。疑問票は、候補者名が正しく記入されていないので、投票用紙分類機3では、疑問票から候補者名を正常に読み取ること(識別)ができない。
按分票は、記入事項があいまいで、その記入事項から複数の候補者のどちらを選んでいるのか分からない投票用紙のことである。たとえば、田中一郎と、田中二郎という同姓の候補者が二人いたとした場合に、苗字の「田中」だけが記入された投票用紙が按分票である。按分票の場合、たとえば、該当する複数の候補者のそれぞれにおける最終的な獲得票数から各候補者の取り分を設定して、按分票の1票を、当該複数の候補者のそれぞれの取り分毎に分割して、各候補者の獲得票に加算する。具体例を挙げると、先ほどの田中一郎が最終的に1000票獲得し、田中二郎が最終的に500票獲得した場合において、苗字の「田中」だけが記入された按分票が開票中に1票出てきたとする。この場合、田中一郎は、その1票に、1000/(1000+500)を乗じて得た値を、按分票における自身の取り分とすることができ、田中二郎は、その1票に、500/(1000+500)を乗じて得た値を、按分票における自身の取り分とすることができる。
無効票、白票、疑問票および按分票は、投票用紙分類機3での一次点検の後に、係員(厳密には、選挙を運営する審査係)によって目視で確認されるが、無効票および白票は、集計に加算できない。
搬送不良票は、投票用紙分類機3において、斜行状態(進行方向に対して所定以上傾斜した状態)や、先行する投票用紙または後続の投票用紙に異常接近した状態や、重送状態(複数枚の投票用紙が重なった状態)で搬送されたために記入事項の読み取りが行われなかった投票用紙のことである。搬送不良票は、記入事項自体に問題あって排除された訳ではないので、投票用紙分類機3に再度セットされる。
オーバーフロー票は、本来収納されるべき収納部(後述するスタッカ34)に入りきれなかったため別の収納部に振り分けられた投票用紙のことである。オーバーフロー票は、搬送不良票と同様に、記入事項自体に問題あって排除された訳ではないので、投票用紙分類機3に再度セットされる。
次に、投票用紙分類システム1、特に投票用紙分類機3の詳細について説明する。
図2は、投票用紙分類機3の正面図である。
図2において、紙面手前側が投票用紙分類機3の正面側(前側)であり、紙面奥側が投票用紙分類機3の背面側(後側)であり、紙面上側が投票用紙分類機3の上側であり、紙面下側が投票用紙分類機3の下側であり、紙面左側が投票用紙分類機3の左側であり、紙面右側が投票用紙分類機3の右側である。なお、以下では、投票用紙分類機3や、投票用紙分類機3を構成する部品の姿勢を特定する場合、先ほどの前後上下左右方向を用いることにする。
投票用紙分類機3は、本体ユニット10と、スタッカユニット11とを含んでいる。図2では、スタッカユニット11が2台図示されている。本体ユニット10およびスタッカユニット11は、いずれも縦長ボックス状であるが、本体ユニット10は、1台のスタッカユニット11よりも左右方向に幅広である。本体ユニット10は、投票用紙を取り込んで記入事項を読み取って候補者毎に分類し、スタッカユニット11は、分類された投票用紙を候補者毎に分けて集積する。
スタッカユニット11は、本体ユニット10に対して左側から連結される。また、別のスタッカユニット11を、本体ユニット10に連結されたスタッカユニット11に対して左側から連結できる。同様の手順で、本体ユニット10に対して複数台(この実施形態では最大で8台)のスタッカユニット11を左側から直列で連結できる。つまり、この投票用紙分類機3では、候補者の数に応じて、スタッカユニット11を自在に増設することができる。
本体ユニット10は、略下半分をなす第1ブロック12と、略上半分をなす第2ブロック13とに分離可能である。第1ブロック12および第2ブロック13は、いずれも、左右に長手のボックス形状である。
また、第1ブロック12の正面(前側面)には、矩形状の扉62が設けられている。扉62は、その下端部で左右に延びる回動軸を中心として回動することによって開閉可能である。図2では、扉62が閉じた状態が示されている。扉62の上端部に設けられた取っ手62Aに手を掛けて手前に引くと、扉62を開くことができる。扉62を開くと、第1ブロック12の内部空間が正面側に露出される。
第2ブロック13の正面には、矩形状の扉63が設けられている。扉63は、その左端部で上下に延びる回動軸を中心として回動することによって開閉可能である。図2では、扉63が閉じた状態が示されている。扉63の右端部に設けられた取っ手63Aに手を掛けて手前に引くと、扉63を開くことができる。扉63を開くと、第2ブロック13の内部空間が正面側に露出される。
図3は、投票用紙分類機3の内部構造を示す模式図である。
図3を参照して、第1ブロック12の右側面には、投入口14と、リジェクト口15とが上下に隣り合って設けられている(太い破線部分)。リジェクト口15は、投入口14よりも高い位置にある。第1ブロック12には、投入口14から連続して第1ブロック12の内部へ向けて左側に窪む凹状のホッパー16(セット部)と、リジェクト口15から連続して第1ブロック12の内部へ向けて左側に窪む凹状のリジェクトトレイ17(収納部)とが設けられている。ホッパー16の底面(ホッパー16内で上を向いている面)16Aは、左下側へ傾斜して延びている。この底面16Aには、これから分類すべき多数枚の投票用紙Hを、上下に積層された状態で載置(セット)することができる。このとき、ジャム等の搬送不良を防ぐために、投票用紙Hの折り目は、係員によって取り除かれる。ホッパー16は、第1ブロック12の右側面の下端部という机2に近い位置にあるので、机2の上に広げた投票用紙Hをホッパー16にセットしやすい。
そして、ホッパー16において、外部からアクセスしやすい位置には、投票用紙分類機3による投票用紙Hの分類処理を開始したり、停止したりするために係員によって押下される操作ボタン7が設けられている(図1参照)。
また、リジェクトトレイ17には、前述した搬送不良票(搬送不良票と分類された投票用紙H)が機内から排出されて収納される。リジェクトトレイ17は、ホッパー16に対してその上方の近傍に設けられているので、リジェクトトレイ17に収納された搬送不良票を取り出してホッパー16に再セットしやすい位置にある。
本体ユニット10内には、ホッパー16にセットされた投票用紙Hを搬送する本体搬送路18が形成されている。本体搬送路18は、第1ブロック12内に設けられた第1搬送路19と、第2ブロック13内に設けられた第2搬送路20とを含んでいる。
第1搬送路19は、第1ブロック12内において、ホッパー16の底面16Aの左端から、左側へ略水平に延び、第1ブロック12の左側壁の手前で屈曲して上方ヘ略垂直に延び、再度屈曲して右側へ略水平に延びてから、上方ヘ向けて正面視で略S字に湾曲した後に、第1ブロック12の上面に到達している。
第2搬送路20は、第2ブロック13内において、第2ブロック13の下面において第1搬送路19と連続する位置から上方へ延びてから右側へ正面視で略S字に湾曲した後、一旦上方へ延びてから湾曲して左側へ略水平に延び、第2ブロック13の左側壁の手前で屈曲して上方ヘ略垂直に延び、再度屈曲して左側へ湾曲した後に、第2ブロック13の左側面に到達している。
このような本体搬送路18では、ホッパー16に近づく側が上流側となり、ホッパー16から離れる側(第1搬送路19から第2搬送路20へ向かう側)が下流側となる。本体搬送路18の下流側端18Aは、本体搬送路18の出口となり、第2ブロック13の左側面の上端部に設けられている。また、本体ユニット10内には、本体搬送路18に臨む複数の位置に、モータ(図示せず)に回転駆動される大小様々の搬送ローラ24(搬送ベルトでもよい)が設けられている。また、第1ブロック12では、モータ(図示せず)に回転駆動される取込ローラ25が、ホッパー16の底面16Aから部分的に露出されるように設けられている。
ホッパー16の底面16Aにセットされた投票用紙Hは、取込ローラ25によって第1搬送路19に取り込まれた後に、各搬送ローラ24によって本体搬送路18内を上流側から下流側へ向けて搬送される。本体搬送路18は、左右上下に湾曲しているものの、前後方向に偏るように形成されていないので、本体搬送路18内で流れる投票用紙Hが途中で詰まりにくくなっている。
また、第1ブロック12には、第1読取センサ31と、第2読取センサ32とが設けられている。第1読取センサ31および第2読取センサ32は、第1搬送路19で左側へ略水平に延びる部分において、ホッパー16から少し下流側に配置されていて、第1読取センサ31は、第1搬送路19を上から臨み、第2読取センサ32は、第1搬送路19を下から臨んでいる。第1搬送路19を搬送される投票用紙Hが第1読取センサ31の真下を通過すると、第1読取センサ31は、投票用紙Hにおいて上を向いている面の画像を読み取る。第1搬送路19を搬送される投票用紙Hが第2読取センサ32の真上を通過すると、第2読取センサ32は、投票用紙Hにおいて下を向いている面の画像を読み取る。第1読取センサ31および第2読取センサ32は、第1搬送路19に沿う方向において同じ位置に配置されていてもよいし、図3に示すように、ずれて配置されていてもよい。
本体ユニット10内において、本体搬送路18の一部には、スイッチバック搬送路21と、リジェクト搬送路22と、スパイラル搬送路23とが接続(バイパス)されている。これにより、スイッチバック搬送路21、リジェクト搬送路22およびスパイラル搬送路23は、本体搬送路18の一部になっている。
スイッチバック搬送路21は、第1ブロック12内に設けられている。スイッチバック搬送路21は、第1搬送路19において右側へ略水平に延びている部分から上側へ分岐して左側へ略水平に延びた後、正面視で略V字状をなすように右上側へ延び、第1搬送路19(先ほど分岐した位置よりも下流側の部分)に合流している。スイッチバック搬送路21において略V字をなしていると先ほど説明した部分を、反転空間26と呼ぶことにする。反転空間26は、厳密には、輪郭が略V字をなしているものの、正面視で左側へ向けて細くなる三角形状の断面を有する1つの空間であって、スイッチバック搬送路21の途中に位置している。反転空間26における左端部を、反転空間26の「奥部分」ということにする。
第1ブロック12では、反転空間26における奥部分とは反対側(右側)に、叩きローラ27が設けられている。叩きローラ27は、前後方向に延びた回転軸を有する回転体であって、その外周面には、径方向外側へ突出する複数の叩きゴム27Aが周方向に等間隔で設けられている。また、第1ブロック12では、反転空間26の上方に、無端状の搬送ベルト28が設けられている。搬送ベルト28の下側外周面が、反転空間26を上側から臨んでいる。搬送ベルト28は、モータ(図示せず)から駆動力を受けることで、正面視で反時計回りに周回移動する。第1ブロック12では、反転空間26の奥部分に、ガイド部材29が設けられている。ガイド部材29は、反転空間26の奥部分を規定するものであり、投票用紙Hの大きさに応じて、自身の位置を変えることができる(破線矢印参照)。また、スイッチバック搬送路21に臨む位置に、前述した搬送ローラ24が適宜設けられている。
リジェクト搬送路22は、第1ブロック12内に設けられている。リジェクト搬送路22は、スイッチバック搬送路21が第1搬送路19に合流した位置よりも下流側の位置において、第1搬送路19から分岐して右側へ略水平に延び、リジェクトトレイ17につながっている。また、リジェクト搬送路22に臨む位置に、前述した搬送ローラ24が適宜設けられている。
スパイラル搬送路23は、第2ブロック13内に設けられている。スパイラル搬送路23は、第2搬送路20において左側へ略水平に延びている部分より手前(上流側)の部分から上側へ分岐した後、湾曲して左側へ延び、第2ブロック13の左側壁の手前で上側へ湾曲しながら第2搬送路20(先ほど分岐した位置よりも下流側の部分)に合流している。また、スパイラル搬送路23に臨む位置に、前述した搬送ローラ24が適宜設けられている。スパイラル搬送路23の途中の左側へ延びている部分には、スパイラル機構30が設けられている。スパイラル機構30は、投票用紙Hを、左側(下流側)へ搬送しながら、左右方向に延びる仮想軸(図示せず)を中心に180°反転させる(白抜き矢印参照)機構である。スパイラル機構30およびスパイラル搬送路23は、特許第4119664号公報において表裏反転装置として詳しく説明されている。
また、本体搬送路18(第1搬送路19、第2搬送路20)においてスイッチバック搬送路21、リジェクト搬送路22およびスパイラル搬送路23が分岐する位置には、投票用紙Hの搬送先を切り替えるための切換部材(図3における三角部分)33が設けられている。切換部材33は、図示しないソレノイドに駆動されることによって姿勢を変え、これによって、本体搬送路18を流れる投票用紙Hの搬送先を、本体搬送路18(第1搬送路19、第2搬送路20)のままとしたり、スイッチバック搬送路21、リジェクト搬送路22およびスパイラル搬送路23のいずれかに切り替えたりすることができる。
スタッカユニット11において、左寄りの位置には、複数(ここでは8つ)のスタッカ34(収納部)が上下に並んだ状態で設けられている。各スタッカ34は、ボックス状をなしており、正面側に取出口35を有していて、取出口35からスタッカ34の内部空間が正面側へ露出されている(図1参照)。各スタッカ34には、原則として、候補者名が割り振られていて、各スタッカ34には、分類された投票用紙Hが積層状態で収納される。この実施形態において、各スタッカ34における投票用紙Hの最大収納枚数は、130枚程度であり、通常運用では任意の上限枚数(たとえば100枚)に設定できる。
ここで、図2を参照して、スタッカユニット11の前側面における各スタッカ34の左隣には、LED等で構成された表示ランプ36が設けられている。各表示ランプ36は、対応する(右隣)のスタッカ34に何も入っていない待機状態では消灯しており、対応するスタッカ34に投票用紙Hが1枚でも収納されると、たとえば青色で点灯し、収納枚数が上限枚数に到達すると、たとえば青色で点滅する。また、各表示ランプ36は、対応するスタッカ34においてジャム等のエラーが発生すると、赤色で点灯するようになっている。そのため、表示ランプ36の状態によって、各スタッカ34の状態を一目で把握できる。なお、収納枚数が上限枚数に到達したスタッカ34では、内部の投票用紙Hは、係員によって速やかに取り出される。
また、スタッカユニット11の正面(前側面)の右寄りの領域(各スタッカ34より右側の領域)には、縦長矩形状の扉64が設けられている。扉64は、その右端部で上下に延びる回動軸を中心として回動することによって開閉可能である。図2では、扉64が閉じた状態が示されている。扉64の左端部に設けられた取っ手64Aに手を掛けて手前に引くと、扉64を開くことができる。扉64を開くと、スタッカユニット11の右寄りの領域における内部空間が正面側に露出される。
図3に戻り、スタッカユニット11には、本体ユニット10の第2搬送路20(本体搬送路18)を通過し終えた投票用紙Hを受け取って搬送するスタッカ搬送路37が形成されている。スタッカ搬送路37は、横搬送路38と、縦搬送路39と、分岐路40とを含んでいる。
横搬送路38は、スタッカユニット11内において、スタッカユニット11の右側面で第2搬送路20(本体搬送路18の下流側端18A)と連続する位置からスタッカユニット11の左側面まで、左側へ略水平に延びている。
縦搬送路39は、スタッカユニット11内において、横搬送路38から分岐し、8つのスタッカ34よりも右側の位置で下方へ略垂直に延びている。縦搬送路39の下端は、スタッカユニット11の底面の手前(上方)にある。各スタッカユニット11内において、上下8つのスタッカ34は、共通の縦搬送路39に沿って略垂直に配置されている。
分岐路40は、スタッカ34と同数(ここでは8本)設けられており、これらの分岐路40は、等間隔で上下に並んでいる。最下端以外の7本の分岐路40は、縦搬送路39から分岐し、上下方向で同じ位置にあるスタッカ34に対して右側から接続されている。最下端の分岐路40は、縦搬送路39の下端から連続し、最下端のスタッカ34に対して右側から接続されている。
また、スタッカユニット11内には、スタッカ搬送路37に臨む複数の位置に、モータ(図示せず)に回転駆動される大小様々の搬送ローラ41(搬送ベルトでもよい)が設けられている。
また、スタッカ搬送路37において、縦搬送路39が横搬送路38から分岐する位置や、各分岐路40が縦搬送路39から分岐する位置には、前述した切換部材33と同様の切換部材42が設けられている。
第2搬送路20からスタッカ搬送路37に受け渡された投票用紙Hは、回転する各搬送ローラ41によって、横搬送路38を搬送される。投票用紙Hは、そのまま横搬送路38を搬送されたり、縦搬送路39に搬送された後に、いずれかの分岐路40を流れて、この分岐路40が接続されたスタッカ34に収納されたりする。
また、図3に示すように、本体ユニット10に連結されたスタッカユニット11に対して、増設のスタッカユニット11が連結されている場合には、横搬送路38を通過した投票用紙は、増設のスタッカユニット11の横搬送路38に受け渡されて、そのまま横搬送路38を流れたり、増設のスタッカユニット11のスタッカ34に収納されたりする。
次に、ホッパー16にセットされた投票用紙Hが投票用紙分類機3内で流れる様子を説明する。ここで、投票用紙Hにおいて、候補者名(ここでは、「G」という候補者名とする)が記入される面を表面といい、当該表面とは反対側の面を裏面ということにする。
ホッパー16の底面16Aには、投票用紙Hが積層状態でセットされる。このとき、投票用紙Hは、長手方向が前後方向に沿うようにセットされるが、表裏や候補者名の向きを揃えることなくセットされる。図3の符号H1を付した投票用紙Hのように、表面が上を向いていて、当該表面の候補者名が後側(図3の奥側)から前側(図3の手前側)へ記入されている姿勢が、その後の姿勢変換が不要となる正しい姿勢である。
底面16Aに投票用紙Hがセットされた後、係員が操作ボタン7(図1参照)を押すと、搬送ローラ24および取込ローラ25が回転し、投票用紙Hが、底面16Aに近い側から順に、第1搬送路19に1枚ずつ取り込まれる。このときの投票用紙Hの搬送方向は、投票用紙Hの短手方向に沿っている。第1搬送路19を流れる投票用紙Hは、第1読取センサ31を通過する際に、上面の画像が第1読取センサ31によって読み取られ、第2読取センサ32を通過する際に、下面の画像が第2読取センサ32によって読み取られる。つまり、第1読取センサ31および第2読取センサ32によって、(ホッパー16にセットされてから取り込まれた)投票用紙Hの表裏の両面の画像が1枚ずつ順次読み取られる。読み取られた画像は、制御PC4(図1参照)に送信される。
制御PC4は、受信した画像から、当該画像が読み取られた投票用紙Hが、前述した確定票であるか否かや、確定票でない場合にはいずれの未確定票(白票、無効票、疑問票、按分票、搬送不良票またはオーバーフロー票)であるのかを識別する。つまり、制御PC4は、確定票と未確定票とを識別するだけでなく、白票、疑問票、無効票および按分票のうち少なくとも1つ以上(ここでは全て)を未確定票に識別する。
投票用紙Hから読み取られた上面の画像および下面の画像のいずれか一方に、今回の選挙の候補者名が1つだけ含まれていれば、制御PC4は、当該投票用紙Hが確定票であると識別する。制御PC4は、候補者名で想定される複数パターンの記入例(字体や書体等)を候補者毎に記憶しているので、記入された候補者名において文字の大きさや綺麗さ等に、ある程度のばらつきがあっても、所定の候補者名が記入されているのか否かを識別できる。
投票用紙Hから読み取られた上面の画像および下面の画像のいずれかにも、候補者名が含まれていなければ(候補者名の記載がされていなければ)、制御PC4は、当該投票用紙Hが白票であると識別する。投票用紙Hから読み取られた上面の画像および下面の画像のいずれかに、選挙の対象となる候補者名以外の事項(投票用紙Hに元々記載されている事項を除く)が含まれていれば、制御PC4は、当該投票用紙H(候補者名以外の氏名の記載や余計な記載のある投票用紙H)が無効票であると識別する。投票用紙Hから読み取られた上面の画像および下面の画像のいずれか一方に、何らかの記載事項が含まれているもののその記載内容が識別不能であれば、制御PC4は、当該投票用紙Hが疑問票であると識別する。投票用紙Hから読み取られた上面の画像および下面の画像のいずれか一方に、複数の候補者名のいずれかと特定できないような紛らわしい名前が含まれていれば、制御PC4は、当該投票用紙H(複数の候補者が該当する記載の投票用紙H)が按分票であると識別する。
また、第1読取センサ31および第2読取センサ32のうち、ホッパー16に近い方の読取センサ(ここでは第1読取センサ31)は、通過しようとする投票用紙Hの先端縁や後端縁(エッジ)を読み取ることによって、投票用紙Hが斜行状態で搬送されていることを検出したり、投票用紙Hが異常接近状態で搬送されていることを検出したりすることができる。
正常であれば投票用紙Hの先端縁は、横一直線となって読取センサ(ここでは第1読取センサ31)を同時に通過するはずなのに、先端縁が当該読取センサを通過するのに時間がかかると、投票用紙Hは、ホッパー16から本体搬送路18に斜めに取り込まれて斜行状態で搬送されていることになる。
また、先行する投票用紙Hの後端縁と後続の投票用紙Hの先端縁との間隔が所定以下である場合には、先行する投票用紙Hと後続の投票用紙Hとが「異常接近」した状態で搬送されていると判断される。「異常接近」も搬送不良の一種で、異常接近した投票用紙Hは、搬送不良票としてリジェクトされる。
一方、複数枚の投票用紙Hが重なって繰り出される「重送状態」は、前記読取センサとは別に設けられた重送検知センサ(図示せず)によって検出される。「重送状態」も搬送不良の一種で、重送状態の投票用紙Hは、搬送不良票としてリジェクトされる。
当該読取センサ(前述した重送検知センサも含む)は、投票用紙Hが斜行状態や異常接近状態や重送状態で搬送されていること(投票用紙Hの取り込み不具合が生じたこと)を検出すると、その旨を制御PC4に送信する一方で、当該投票用紙Hの画像を読み取らない。制御PC4は、当該旨を受信すると、そのときに当該読取センサを通過している投票用紙Hが搬送不良票であると識別する。投票用紙Hの取り込み不具合には、斜行状態や異常接近状態や重送状態以外に、斜行状態と異常接近状態と重送状態が同時に起きている状態等がある。なお、投票用紙Hの厚みや重さを検出することによって重送状態を検出してもよい。ここでは、投票用紙Hの画像を読み取る読取センサによって投票用紙Hの斜行状態や異常接近状態を検出する方式で説明したが、読取センサとは別に、斜行検知センサや異常接近検知センサを設けるようにしてもよい。
なお、投票用紙Hから読み取られた画像に今回の選挙の候補者名が1つだけ含まれていても、その候補者に割り当てられたスタッカ34が満杯であれば、制御PC4は、当該投票用紙Hがオーバーフロー票であると識別する。
このように、制御PC4は、第1読取センサ31および第2読取センサ32から受信した内容(画像である場合もあれば、画像でなく、取り込み不具合が生じた旨の信号である場合もある)に基づいて、この内容に対応する投票用紙Hの種類(確定票か否か、確定票でない場合にはどういう種類の未確定票か)を識別する。そして、第1読取センサ31および第2読取センサ32は、前記内容を、ホッパー16から送り込まれたものから1枚分ずつ、順次、制御PC4に送信するので、制御PC4は、ホッパー16にセットされた投票用紙Hを1枚ずつ順次識別することになる。第1読取センサ31および第2読取センサ32を通って制御PC4によって識別された投票用紙Hは、本体搬送路18やスタッカ搬送路37によって、スタッカ34やリジェクトトレイ17へと搬送されることになる。ここで、スタッカ34まで搬送される投票用紙Hは、本体搬送路18によって下流側端18Aまで搬送された後に、下流側端18Aから繰り出されて、スタッカ搬送路37経由で所定のスタッカ34まで搬送され、当該スタッカ34に収納される。
また、制御PC4は、投票用紙Hを順次識別するのに応じて、同じ候補者名が記入された確定票、各種類の未確定票のそれぞれをカウントすることができる。カウント結果(開票結果)は、制御PC4に設けられた表示部8に表示されたり、プリンター5によって紙出力されたりする(図1参照)。
また、制御PC4は、第1読取センサ31および第2読取センサ32から受信した2種類の画像(前述した上面および下面の画像)に基づいて、当該画面が読み取られた投票用紙Hの姿勢を識別することもできる。具体的には、前述した正しい姿勢の投票用紙H(投票用紙H1参照)を基準とすると、上面の画像に、候補者名が後側から前側へ記入されて、下面の画像に候補者名が記載されていない場合、制御PC4は、投票用紙Hが正しい姿勢にあることを識別する。逆に、制御PC4は、投票用紙Hが正しい姿勢にないことを識別すれば、どのようにすれば投票用紙Hを正しい姿勢にすることができるのかを判断することができる。つまり、制御PC4は、投票用紙Hを長手方向の軸回りに反転(180°回転)させたり、短手方向の軸回りに反転させたり、両方の反転を行ったりするうちのいずれをすれば、投票用紙Hを正しい姿勢にすることができるのかを判断する。
以下では、識別を受けた投票用紙Hが確定票であることを前提にして説明する(図3参照)。
前述したように正しい姿勢でホッパー16にセットされた投票用紙H(H1)は、スイッチバック搬送路21やリジェクト搬送路22やスパイラル搬送路23に分岐することなく、本体搬送路18をひたすら流れる。そして、この投票用紙Hは、スタッカユニット11(増設されたスタッカユニット11も含む)のスタッカ搬送路37に受け渡され、前述したようにいずれかのスタッカ34(対応する候補者名のスタッカ34)に収納される。スタッカ34に収納された状態の投票用紙H(符号H2を付したものを参照)は、ホッパー16にセットされたときと同様に(投票用紙H1)、正しい姿勢でスタッカ34に収納されている。
正しい姿勢でホッパー16にセットされた投票用紙H(H1)がスイッチバック搬送路21に分岐した場合には、反転空間26に進入して奥部分のガイド部材29に当接した後に、時計回りに回転する叩きローラ27の叩きゴム27Aによって上向きに叩き付けられて搬送ベルト28に押し付けられる。これにより、投票用紙Hは、反時計回りに周回移動する搬送ベルト28によって反転空間26から右側へスイッチバック搬送される。このとき、投票用紙Hは、符号H3で示すように、反転空間26に進入するときと逆向きに搬送される。スイッチバック搬送された投票用紙Hは、その後は本体搬送路18をひたすら流れてスタッカ34に収納される。スタッカ34に収納された状態の投票用紙H(符号H4を付したものを参照)は、ホッパー16にセットされたときとは異なり(投票用紙H1)、投票用紙H1が長手方向の軸回りに反転したときの姿勢でスタッカ34に収納されている。このように、スイッチバック搬送路21は、(本体搬送路18を搬送される)投票用紙Hの表裏および搬送方向(短手方向における向き)を反転させることができる。
正しい姿勢でホッパー16にセットされた投票用紙H(H1)が、本体搬送路18をひたすら流れて第2搬送路20とスパイラル搬送路23との分岐位置の手前(上流側)に到達したとき、右側から見た当該投票用紙Hには、符号H5が付されている。投票用紙H5が引き続き本体搬送路18をひたすら流れてスタッカ34に収納されると、符号H2を付すように、ホッパー16にセットされたときと同様に(投票用紙H1)、正しい姿勢でスタッカ34に収納される。
一方、投票用紙H5は、スパイラル搬送路23に分岐すると、スパイラル機構30によって、自身の短手方向の軸回りに反転し、その後、本体搬送路18に合流する。合流後に右側から見た当該投票用紙Hには、符号H6が付されている。投票用紙H6では、投票用紙H5と比べて表裏が逆であって、候補者名「G」の向きも逆になっている。その後、投票用紙H6が本体搬送路18を流れてスタッカ34に収納されると、符号H7を付すように、ホッパー16にセットされたときは表裏および候補者名「G」の向きの両方が逆になった姿勢でスタッカ34に収納される。このように、スパイラル搬送路23は、(本体搬送路18を搬送される)投票用紙Hの表裏を少なくとも反転させることができる。
また、スイッチバック搬送路21でスイッチバック搬送された投票用紙H3が、さらにスパイラル搬送路23を通ってから、スタッカ34に収納されると、符号H8を付すように、ホッパー16にセットされたときは候補者名「G」の向きだけが逆になった姿勢でスタッカ34に収納される。
このように、この投票用紙分類機3では、ホッパー16にセットされた投票用紙H1を、そのままの姿勢(投票用紙H2参照)でスタッカ34に収容したり、スイッチバック搬送路21およびスパイラル搬送路23の両方または一方に通すことで、ホッパー16にセットされたときとは異なる3パターンの姿勢(投票用紙H4,7,8参照)でスタッカ34に収容したりすることができる。
これら4つの搬送パターンを使い分けることにより、向きを揃えられることなくホッパー16にセットされた投票用紙Hを、向きを揃えてスタッカ34に収容することができる。
また、前述した未確定票のうち、定められた種類の未確定票は、第1搬送路19においてリジェクト搬送路22に分岐して、リジェクトトレイ17に搬送される。
以上が投票用紙Hの主な流れである。
次に、投票用紙分類機3における電気的構成について説明する。
ここで、本体ユニット10の内部構成は、第1ブロック12に備えられた繰出部45、画像読取部46、搬送部47、スイッチバック反転部48およびリジェクト部49のそれぞれと、第2ブロック13に備えられたスパイラル反転部50とに細分化されている。また、スタッカユニット11の内部構成は、横搬送部51および縦搬送部52に細分化されている。
繰出部45は、ホッパー16、その周囲の搬送ローラ24および取込ローラ25(これらのローラを回転させるモータも含む)、ならびに、第1搬送路19においてホッパー16につながった一部を含んでいる。画像読取部46は、第1読取センサ31、第2読取センサ32、これらのセンサの周囲の搬送ローラ24(搬送ローラ24を回転させるモータも含む)、ならびに、第1搬送路19において第1読取センサ31および第2読取センサ32の周囲の一部を含んでいる。搬送部47は、第1搬送路19において画像読取部46から続く部分と、その周囲の搬送ローラ24(搬送ローラ24を回転させるモータも含む)を含んでいる。
スイッチバック反転部48は、第1搬送路19において搬送部47から続く部分の全てと、スイッチバック搬送路21と、周囲の搬送ローラ24、叩きローラ27および搬送ベルト28(これらのローラおよびベルトを動かすモータも含む)と、ガイド部材29とを含んでいる。スイッチバック反転部48は、さらに、スイッチバック搬送路21およびリジェクト搬送路22のそれぞれと第1搬送路19との分岐部分における切換部材33(切換部材33を動かすソレノイドも含む)も含んでいる。そのため、スイッチバック反転部48は、本体搬送路18の一部(第1搬送路19およびスイッチバック搬送路21)に配置されていることになる。
リジェクト部49は、リジェクトトレイ17と、リジェクト搬送路22と、リジェクト搬送路22の周囲の搬送ローラ24(搬送ローラ24を回転させるモータも含む)とを含んでいる。
第1ブロック12において、繰出部45、画像読取部46、搬送部47、スイッチバック反転部48およびリジェクト部49のそれぞれは、個別に分割可能である。
スパイラル反転部50は、第2搬送路20と、スパイラル搬送路23と、これらの搬送路の周囲の搬送ローラ24(搬送ローラ24を回転させるモータも含む)と、スパイラル機構30と、第2搬送路20とスパイラル搬送路23との分岐部分における切換部材33(切換部材33を動かすソレノイドも含む)とを含んでいる。そのため、スパイラル反転部50は、本体搬送路18の一部(第2搬送路20およびスパイラル搬送路23)に配置されていることになる。
横搬送部51は、横搬送路38と、縦搬送路39において横搬送路38に接続された部分と、横搬送路38の周囲の搬送ローラ41(搬送ローラ41を回転させるモータも含む)と、縦搬送路39と横搬送路38との分岐部分における切換部材42(切換部材42を動かすソレノイドも含む)とを含んでいる。
縦搬送部52は、縦搬送路39と、各分岐路40と、縦搬送路39と各分岐路40との分岐部分における切換部材42(切換部材42を動かすソレノイドも含む)と、縦搬送路39および各分岐路40の周囲の搬送ローラ41(搬送ローラ41を回転させるモータも含む)とを含んでいる。
図4は、投票用紙分類システム1の電気的な構成を示すブロック図である。
図4を参照して、本体ユニット10には、マイクロコンピュータ等で構成された全体制御部55(開放確認手段、報知手段、解除手段、閉鎖確認手段、受付手段、第2の受付手段、第1チェック手段、第2チェック手段)が設けられている。全体制御部55は、繰出部45、画像読取部46、搬送部47、スイッチバック反転部48、リジェクト部49およびスパイラル反転部50のそれぞれの電気部品(前述したモータやソレノイドや第1読取センサ31や第2読取センサ32)に対して電気的に接続されている。また、全体制御部55には、前述した操作ボタン7が電気的に接続されている。本体ユニット10には、USBハブ56といったインターフェースが設けられていて、全体制御部55および画像読取部46は、USBハブ56を介して制御PC4と通信可能につながっている。また、全体制御部55には、前述した各表示ランプ36(図2参照)が電気的に接続されており、全体制御部55は、各表示ランプ36の点灯パターンを制御する。
各スタッカユニット11には、マイクロコンピュータ等で構成されたスタッカ制御部57が設けられていて、スタッカ制御部57は、横搬送部51および縦搬送部52のそれぞれの電気部品(前述したモータやソレノイド)に対して電気的に接続されている。また、各スタッカユニット11のスタッカ制御部57は、全体制御部55と通信可能に接続されており、全体制御部55の指示の下で各種の制御動作を行う。
また、本体ユニット10には、プラグ58経由で外部から電力を受ける電源装置59が設けられていて、電源装置59から、全体制御部55、繰出部45、画像読取部46、搬送部47、スイッチバック反転部48、リジェクト部49およびスパイラル反転部50のそれぞれに対して電力が供給される。また、スタッカユニット11を増設した場合、電源装置59の電力は、本体ユニット10に直列で連結された4台のスタッカユニット11(図4では2台目および3台目のスタッカユニット11の図示を省略している)にも供給できるようになっていて、電源装置59から、各スタッカユニット11におけるスタッカ制御部57、横搬送部51および縦搬送部52のそれぞれに対して電力が供給される。なお、この実施形態では、5台目以降のスタッカユニット11(図4では5台目および6台目のスタッカユニット11を図示している)が増設される場合には、プラグ60経由で外部から電力を受ける増設用電源装置61を別途設けて、増設用電源装置61から5台目以降のスタッカユニット11に対して電力を供給するようになっている。また、4台目と5台目のスタッカユニット11のスタッカ制御部57同士は、増設用電源装置61経由で通信可能になっている。
さらに、投票用紙分類機3において、全体制御部55およびスタッカ制御部57のそれぞれには、後述する搬送検知センサ74および開閉検出センサ75が電気的に接続されている。
停止状態の投票用紙分類システム1において、前述したように係員が操作ボタン7を押すと、全体制御部55が、繰出部45、画像読取部46、搬送部47、スイッチバック反転部48、リジェクト部49およびスパイラル反転部50のモータを駆動させ、搬送ローラ24や取込ローラ25を回転させたリ、搬送ベルト28を周回移動させたりする。これにより、繰出部45において、ホッパー16にセットされた投票用紙Hが順次繰り出されて本体搬送路18内に取り込まれ、本体搬送路18内を下流側へ搬送される。この際、画像読取部46の第1読取センサ31や第2読取センサ32が、繰出部45によって取り込まれて送られてくる投票用紙Hの表裏の内容(画像)を読み取って制御PC4に送信し、制御PC4は、受信した画像から、当該投票用紙Hの種類を識別するとともに、当該投票用紙Hの姿勢を識別する。制御PC4は、識別の結果、識別した投票用紙Hの搬送先を決定する。
制御PC4は、決定した搬送先を全体制御部55に送信する。このとき、当該投票用紙Hの姿勢を変える必要があれば、どのようにするのか(スイッチバック搬送路21およびスパイラル搬送路23の一方または両方を通過させるか)の指示を全体制御部55に送信する。図3を参照して、全体制御部55は、受信した内容に基づいて、決定された搬送先へ向かうように前述したソレノイドを制御して切換部材33,42の向きを切り換えて、当該投票用紙Hを、決定された搬送先(スタッカ34やリジェクトトレイ17)まで搬送する。なお、切換部材42の向きを切り換えは、全体制御部55から指示を受けたスタッカ制御部57が行う。また、全体制御部55は、必要に応じて、切換部材33の向きを切り換え、搬送途中の当該投票用紙Hをスイッチバック搬送路21およびスパイラル搬送路23の一方または両方を通過させて、当該投票用紙Hの姿勢を変える。
このように、ホッパー16にセットされた投票用紙Hは、決定された搬送先(スタッカ34やリジェクトトレイ17)に収納される。
ここで、つながった状態にある本体搬送路18およびスタッカ搬送路37のまとまりを、搬送路90ということにする。以上の説明により、搬送路90は、ホッパー16からスタッカ34やリジェクトトレイ17へと投票用紙Hを搬送するためのものであることがわかる、また、前述したモータおよびソレノイドは、本体搬送路18およびスタッカ搬送路37においてホッパー16からスタッカ34やリジェクトトレイ17まで投票用紙Hを搬送させるために駆動される駆動部であることもわかる。
図5〜図7は、投票用紙分類システム1において行われる制御動作の一例を示すフローチャートである。図8〜図12は、投票用紙分類システム1の制御PC4の表示部8における表示内容の一例を示す模式図である。
開票所では、集められた全ての投票用紙が投票用紙分類機3にセットされてスタッカ34やリジェクトトレイ17に振り分けられることで、開票作業が一通り終了すると、確認処理が実施される。確認処理では、投票用紙分類機3においてスタッカ34、リジェクトトレイ17および搬送路90(本体搬送路18およびスタッカ搬送路37)に投票用紙が残留していないことが確認される。
なお、スタッカ34およびリジェクトトレイ17における投票用紙の残留有無の確認は、係員(たとえば開票作業の立会人)が目視で行う。この場合、係員は、スタッカ34およびリジェクトトレイ17を覗き込んだり、スタッカ34に対応する表示ランプ36(図1参照)が消灯しているか否かを確認したりすることで、投票用紙の残留有無を確認する。このような手順を踏むため、スタッカ34およびリジェクトトレイ17における投票用紙の残留有無が見逃されることはほとんどない。そこで、以下では、搬送路90における投票用紙の残留有無の確認に注目して説明することにする。
確認処理の一環として、投票用紙分類機3は、残留確認モードで運転することができる。図8を参照して、投票用紙分類機3の運転モードとして、投票用紙を分類・集計する複数種類のモード(分類・集計モード)と、残留確認モードとがある。分類・集計モードには、たとえば、国民審査・集計モードや、国民審査・分類モードや、記号式モードや、自書式モードや、計数モードがある。
国民審査・集計モードでは、国民審査についての投票用紙を集計でき、国民審査・分類モードでは、国民審査についての投票用紙を分類できる。記号式モードでは、たとえば全候補者名が予め記載されていて、有権者が、投票用紙H上で、(選びたい)候補者名を○「まる」で囲ったり、その候補者名の近くに○を付けたりするタイプの投票用紙を分類できる。自書式モードでは、候補者名(または政党名)が記入されるタイプの投票用紙を分類できる。計数モードでは、前述した記号式モードや自書式モードで分類された投票用紙を計数することができる。
投票用紙分類機3が待機状態にある場合において、制御PC4の表示部8(図1参照)には、図8に示す運転モード選択画面70が表示されている。運転モード選択画面70には、前述した運転モードの名称が羅列した状態で表示されており、各名称の隣には、対応する運転モードを選択するための選択欄71が表示されている。この実施形態では、係員は、制御PC4に設けられたキーボード等の操作部9(図1参照)を操作して、所望の運転モードに対応する選択欄71に黒丸72を表示させることで、当該所望の運転モードを選択することができる。図8では、残留確認モードが選択された直後の状態が示されている。
また、運転モード選択画面70には、決定ボタン73が表示されているので、操作部9を操作して決定ボタン73を選択すると、先ほど選択した運転モードで投票用紙分類機3が運転を開始するようになっている。具体的には、決定ボタン73が選択されたことに応じて、制御PC4が、投票用紙分類機3の全体制御部55(図4参照)に対して、選択された運転モードでの運転を開始するように指示を出す。なお、制御PC4の表示部8がタッチパネルになっていて、係員は、運転モード選択画面70上の決定ボタン73にタッチすることで決定ボタン73を選択できてもよい。
以下では、係員が残留確認モードを選択して決定ボタン73を選択したとする。これにより、投票用紙分類機3では、全体制御部55が残留確認モードでの運転を開始する。
図5を参照して、残留確認モードでの運転が開始されると(ステップS1でYES)、全体制御部55は、最初に、1回目の動作チェック処理を実行する(ステップS2)。
動作チェック処理として、図6を参照して、全体制御部55は、空回し運転を所定時間実行する(ステップS11)。図3を参照して、空回し運転として、全体制御部55は、前述したモータを所定時間駆動させて、本体ユニット10における全ての搬送ローラ24、取込ローラ25、叩きローラ27を回転させ、搬送ベルト28を周回移動させるとともに、スタッカユニット11における全ての搬送ローラ41を周回移動させる。これにより、搬送路90に残留していただけの(詰まっていない)投票用紙Hは、いずれかのスタッカ34やリジェクトトレイ17に搬送される。
なお、空回し運転中において、全体制御部55は、前述したソレノイドを駆動させて切換部材33,42を適宜動かすことによって、搬送路90内の投票用紙がスタッカ34およびリジェクトトレイ17における所定の収納部に収納されるようにしてもよい。
ここで、投票用紙分類機3において、搬送路90沿いの複数の位置には、搬送検知センサ74(検知手段)が設けられている(図3における黒塗りの四角形を参照)。搬送検知センサ74は、搬送路90内において自身が配置された領域における投票用紙Hの有無を検知するセンサである。たとえば、搬送検知センサ74は、当該領域に検知光を走らせておいて、この検知光が投票用紙Hによって遮光されると、当該領域に存在する投票用紙Hを検知する。
搬送路90に投票用紙Hが残留していた場合、この投票用紙Hは、搬送路90に詰まっているのでなければ、空回し運転によって、搬送路90内を搬送され、その際、搬送検知センサ74によって検知される。空回し運転において、全体制御部55は、搬送検知センサ74による検知をチェックする。
図6に戻り、動作チェック処理では、空回し運転中において、いずれかの搬送検知センサ74で投票用紙の検知があれば(ステップS12でYES)、全体制御部55は、警告を報知する(ステップS13)。具体的には、全体制御部55は、投票用紙分類機3に設けられたブザー(図示せず)を鳴らしたり、制御PC4の表示部8に警告画面を表示したりすることによって、搬送路90に投票用紙が残留している旨の警告を報知する。
空回し運転によって搬送路90内の投票用紙がスタッカ34やリジェクトトレイ17に排出された場合には、警告には、排出位置を示す情報や、排出された投票用紙の回収を促す旨が含まれている。なお、全体制御部55は、スタッカ34に投票用紙を排出する場合には、排出先のスタッカ34を報知するために、当該スタッカ34の表示ランプ36(図1参照)だけを点灯させたり、点滅させたりしてもよい。
排出された投票用紙が係員によって回収されると、全体制御部55は、警告を解除する。そして、いずれの搬送検知センサ74も投票用紙を検知しない場合には(ステップS12でNO)、全体制御部55は、動作チェック処理を終了して、図5に示す開閉チェック処理を実行する(ステップS3)。
なお、空回し運転が終わっても、搬送路90に残留している投票用紙が残留したままの場合(いずれかの搬送検知センサ74が投票用紙を検知したままの場合)には、全体制御部55は、警告を引き続き報知したままの状態で、動作チェック処理を終了して、ステップS3の開閉チェック処理を実行するようにしてもよい。
図9を参照して、開閉チェック処理に関連して、投票用紙分類機3には、搬送路90(本体搬送路18およびスタッカ搬送路37)を臨む位置に複数の開閉部Aが設けられている。ここでは、第1ブロック12に設けられた複数の開閉部Aを、開閉部A1〜A7というように末尾の数字(1〜7)で区別することにしている。また、第2ブロック13に設けられた複数の開閉部Aを、開閉部A8〜A14というように末尾の数字(8〜14)で区別することにしている。そして、スタッカユニット11に設けられた複数の開閉部Aを、開閉部A15〜A18というように末尾の数字(15〜18)で区別することにしている。
開閉部A1は、前述した扉62であり、開閉部A10は、前述した扉63であり、開閉部A15〜A18は、前述した扉64である。他の開閉部Aは、搬送路90を覆うカバーや、搬送路90内における投票用紙Hの搬送をガイドするガイド部材等である。
複数の開閉部A(A1〜A18)のそれぞれは、開位置と閉位置との間で開閉可能である。
各開閉部Aは、開位置にあるときには、自身が配置されている領域における搬送路90を当該搬送路90外(たとえば、機外といった投票用紙分類機3の外部)からアクセス可能となるように開放する。そのため、搬送路90において開位置の開閉部Aが位置する領域には、係員が機外から手を突っ込んだり覗き込んだりするといったアクセスが可能なる。全ての開閉部Aが開位置にある場合には、搬送路90の全域へのアクセスが可能になる。また、この場合には、搬送路90が未完成の状態にあるため、投票用紙分類機3は、前述した分類・集計モードでの運転ができない。
一方、各開閉部Aは、閉位置にあるときには、自身が配置されている領域における搬送路90を機外からアクセス不可能となるように閉鎖する。そのため、搬送路90において閉位置の開閉部Aが位置する領域には、係員が機外から手を突っ込んだり覗き込んだりするといったアクセスができない。全ての開閉部Aが閉位置にある場合には、搬送路90が完成した状態にあり、投票用紙分類機3は、分類・集計モードでの運転が可能になる。
各開閉部Aは、所定の軸周りに回動または揺動することによって、開位置と閉位置との間で開閉する。なお、開閉部Aの少なくともいずれかは、開位置にあるときに投票用紙分類機3から分離され、閉位置にあるときに投票用紙分類機3に装着されるように構成されてもよい。
また、投票用紙分類機3には、各開閉部Aの開閉状態を検出する開閉検出センサ75(開閉検出手段)が設けられている(図3参照)。開閉検出センサ75は、開閉部A毎に設けられていて、対応する開閉部Aの開閉状態を検出してもよい。または、開閉検出センサ75は、複数の開閉部Aの開閉状態を一括検出してもよい。開閉検出センサ75として、開閉部Aの開閉状態を磁気的に検出する構成や、検知光の遮光の有無によって光学的に検出する構成等を用いることができる。
開閉チェック処理は、全ての開閉部Aが開放されたか否かを少なくとも確認する開放確認モード(開放確認モードによる処理)である。前述した残留確認モードには、開放確認モード(開閉チェック処理)が含まれる。
そして、図7を参照して、開閉チェック処理として、全体制御部55は、制御PC4に指示を送って、制御PC4の表示部8にガイド画面76を表示させる(ステップS21)。なお、前述したように警告が引き続き報知されたまま動作チェック処理が終了した場合、全体制御部55は、ガイド画面76を表示する代わりに、当該警告を解除する。
以下では、制御PC4の表示部8の表示内容が変化する場合があるが、表示内容の変化は、全体制御部55からの指示を受けた制御PC4(制御PC4内の制御部)の制御によって行われているものの、実質的には全体制御部55の制御によって行われているとも言える。
ガイド画面76は、図9に示されている。ガイド画面76には、投票用紙分類機3のレイアウトのイメージを示したイラスト77と、第1メッセージ78とが表示されている。なお、このイラスト77では、説明の便宜上、本体ユニット10に対してスタッカユニット11が4台連結されていることになっている。
イラスト77では、各開閉部Aが図示されている。イラスト77を見た係員が各開閉部Aを区別できるようにするために、前述した符号(A1〜A18)がイラスト77において対応する部分(開閉部A)に付されていてもよい。イラスト77において、複数の開閉部Aのうち閉位置にあるものに対応する部分は、所定の色(ここでは赤色)が付されて表示(赤色表示)されている。なお、図9以降の図面では、右上に延びる斜線のハッチングを赤色としている。一方、イラスト77において、複数の開閉部Aのうち開位置にあるものに対応する部分は、所定の色(ここでは黄色)が付されて表示(黄色表示)されている。なお、図9以降の図面では、ドットを黄色としている。図9では、開閉部A12,A15,A16は、閉位置にあって赤色表示されていて、残りの開閉部Aは、開位置にあって黄色表示されている。
なお、ガイド画面76が表示された時点で、全ての開閉部Aが閉位置にあったのであれば、イラスト77において全ての開閉部Aに対応する部分は、赤色表示になっている。一方、ガイド画面76が表示された時点で、いずれかの開閉部Aが既に開位置にあったのであれば、イラスト77において、開位置にある開閉部Aに対応する部分は、最初から黄色表示になっており、残りの(閉位置にある)開閉部Aに対応する部分は、赤色表示になっている。
第1メッセージ78は、イラスト77において赤い箇所(赤色表示された開閉部A)を開位置まで開放することを促す内容となっている。また、黒塗り矢印で示すように、開閉部Aを開位置へ開く方向がイラスト77に表示されてもよい。
この第1メッセージ78を見た係員は、赤い箇所に一致する開閉部A(赤色表示された開閉部A)の現物を操作して開位置まで開く。図9の場合、係員は、開閉部A12,A15,A16の現物を開位置まで開く。ここでの開閉部Aの開放を開閉検出センサ75が検出するので、全体制御部55は、イラスト77において、閉位置から開位置へと開いた開閉部Aに対応する部分の色を赤色から黄色に変更する。なお、開閉部A15〜A18では、閉位置から開位置になるのに応じて、イラスト77における扉64が開いた状態で表示されてもよい(開閉部A17,A18参照)。ただし、説明の便宜上、イラスト77において本体ユニット10に相当する部分では、開閉部A1〜A14が開閉された場合、該当する部分の色が変化するだけで、この部分が開閉したようにアニメーション的に変化しないようになっているが、アニメーション的に変化するようにしてもよい。
図7を参照して、以上のように、前述した確認処理のために、全体制御部55は、ステップS21でガイド画面76を表示してから、全ての開閉部Aが開放されたか否かを、開閉検出センサ75の検出結果に応じて確認する開放確認モードを実施する(ステップS22)。そのため、確認処理の際、全ての開閉部Aが開放されたか否かが開放確認モードによって自動的に確認される。これにより、確認処理の際、一度も開放されていない開閉部A(換言すれば、搬送路90において閉じた開閉部Aによって閉鎖されたままの部分における投票用紙Hの残留有無)が見逃されてしまうことを防止できる。
そして、全体制御部55は、開放確認モードにおいていずれかの開閉部Aが開放されていないことを確認した場合(ステップS22でNO)、イラスト77において閉位置の開閉部に対応する部分を赤色表示し続け(図9の開閉部A12,A15,A16を参照)、第1メッセージ78を表示し続けることで、警告を報知する(ステップS23)。そのため、確認処理の際、搬送路90において閉じた開閉部Aによって閉鎖されたままの部分における投票用紙Hの残留有無が見逃されてしまうことを警告によって効果的に防止できる。なお、ここでの警告は、前述したブザーを鳴らすことによって報知されてもよい。
閉位置の開閉部Aが開放されると、全体制御部55は、全ての開閉部Aが開放されたことを再確認する(ステップS22)。この場合(ステップS22でYES)、全体制御部55は、イラスト77において全ての開閉部Aに対応する部分を黄色表示し、第1メッセージ78の表示を止める。つまり、この場合、全体制御部55は、先ほどの警告を報知しない。そのため、全体制御部55は、開放確認モードにおいて、今まで警告を報知していた場合には、全ての開閉部Aが開放されたことを確認したことに応じて、この警告を解除する。換言すれば、確認処理の際、全ての開閉部Aが開放されるまで警告が解除されない。そのため、搬送路90において閉じた開閉部Aによって閉鎖されたままの部分における投票用紙Hの残留有無が見逃されてしまうことを一層効果的に防止できる。
全体制御部55は、全ての開閉部Aが開放されたことを確認すると(ステップS22でYES)、ガイド画面76において、今までの第1メッセージ78の代わりに、第2メッセージ79を表示させる(ステップS24)。第2メッセージ79が表示されたガイド画面76は、図10に示されている。第2メッセージ79は、開放された搬送路90内の全域において投票用紙が残留していないかを確認してから、イラスト77において黄色い箇所(黄色表示の開閉部A)を閉位置まで閉じることを促す内容となっている。
そのため、第2メッセージを見た係員は、確認作業として、搬送路90の全域にアクセスして、搬送路90に投票用紙が残留していないことを目視で確認し、残留している投票用紙があれば、この投票用紙を手で掴み取って回収する。
このように、投票用紙分類機3には、係員による確認作業をアシストする機能が設けられたので、装置内における投票用紙Hの残留有無を確実に確認できるし、確認作業の時間短縮を図ることもできる。特に、スイッチバック搬送路21やスパイラル搬送路23を備えて内部構造が複雑になった装置において、その効果は大きくなる。
図10のイラスト77において、複数の開閉部Aのうち引き続き開位置にあるものに対応する部分は、黄色(図10ではドット)が付されて表示(黄色表示)されている。一方、このイラスト77において、複数の開閉部Aのうち開位置から閉位置まで閉じられたものに対応する部分は、所定の色(ここでは緑色)が付されて表示(緑色表示)されている。なお、図10以降の図面では、右下に延びる斜線のハッチングを緑色としている。図10では、開閉部A10、A12,A17,A18は、引き続き開位置にあって黄色表示されていて、残りの開閉部Aは、閉じられた閉位置にあって緑色表示されている。
第2メッセージ79を見て確認作業を行った係員は、黄色表示の開閉部Aの現物を操作して閉位置まで閉じる。図10の場合、係員は、開閉部A10、A12,A17,A18の現物を閉位置まで閉じる。ここでの閉鎖を開閉検出センサ75が検出するので、全体制御部55は、イラスト77において、開位置から閉位置に移動した開閉部Aに対応する部分の色を黄色から緑色に変更する。
なお、開閉部A15〜A18では、開位置から閉位置になるのに応じて、イラスト77における扉64が閉じた状態で表示されてもよい(開閉部A15,A16参照)。また、黒塗り矢印で示すように、開閉部Aを閉位置へ閉じる方向がイラスト77に表示されてもよい。また、イラスト77において、扉64に相当する開閉部A15〜A18では、赤色や黄色が付される部分(図9および図10では扉64の横方向中央の縦長帯状領域)と、緑色が付される部分(図10では扉64の取っ手64Aに相当する部分)とが一致していなくてもよい。
図7を参照して、以上のように、全体制御部55は、全ての開閉部Aが開放されたことを確認した場合(ステップS22でYES)に、その後に、ステップS24でガイド画面76に第2メッセージ79を表示してから、全ての開閉部Aが閉鎖されたか否かを開閉検出センサ75の検出結果に応じて確認する(ステップS25)。そのため、確認処理の際に全ての開閉部Aが開放されても、その後に、全ての開閉部Aが閉鎖されて確認処理前の元の状態まで正しく戻されたか確認されるようになっているので、各開閉部Aを元の状態まで戻し忘れることを防止できる。
そして、全体制御部55は、いずれかの開閉部Aが閉鎖されていないことを確認した場合(ステップS25でNO)、イラスト77において開位置の開閉部Aに対応する部分を黄色表示し続け(図10の開閉部A10、A12,A17,A18を参照)、第2メッセージ79を表示し続けることで、警告を報知する(ステップS26)。なお、ここでの警告は、前述したブザーを鳴らすことによって報知されてもよい。
開位置の開閉部Aが閉じられると、全体制御部55は、全ての開閉部Aが閉鎖されたことを確認する。この場合(ステップS25でYES)、全体制御部55は、イラスト77において全ての開閉部Aに対応する部分を緑色表示し、第2メッセージ79の表示を止める。つまり、この場合、全体制御部55は、先ほどの警告を報知しない。そのため、全体制御部55は、今まで警告を報知していた場合には、全ての開閉部Aが閉鎖されたことを確認したことに応じて、この警告を解除する。
全体制御部55は、このように全ての開閉部Aが閉鎖されたことを確認すると(ステップS25でYES)、ガイド画面76において、今までの第2メッセージ79の代わりに、第3メッセージ80およびOKボタン81を表示させる(ステップS27)。第3メッセージ80およびOKボタン81が表示されたガイド画面76は、図11に示されている。第3メッセージ80は、開放された搬送路90内の全域において投票用紙の残留有無を確認したかを質問するととともに、残留確認モードを終了する場合にはOKボタン81を選択することを促す内容となっている。
係員が、制御PC4の操作部9(図1参照)を操作したり、タッチキーとなったOKボタン81にタッチしたりすることによって、OKボタン81を操作すると、全体制御部55は、残留確認モードを終了する旨の終了信号を制御PC4から受け付ける。
図7を参照して、全体制御部55は、終了信号を受け付けると(ステップS28でYES)、図5に示すように、2回目の動作チェック処理を実施して(ステップS4)、一連の確認処理(残留確認モードでの運転)を終了させて待機状態に戻り、表示部8に運転モード選択画面70(図8参照)を再び表示させる。つまり、全体制御部55は、全ての開閉部Aが閉鎖されたことを確認した後に、(終了信号を発生させる)OKボタン81の操作という(第2の)所定の入力操作を受け付けたことを条件に、残留確認モード(少なくとも開放確認モード)の終了を可能とする。
以上のように、確認処理の際、開閉チェック処理(開放確認モード)において全ての開閉部Aが開放されているか否かが確認されてから人(係員)が目視で搬送路90内における投票用紙Hの残留有無を確認することに先立って、1回目の動作チェック処理(ステップS2)での空回し運転によって搬送路90内における投票用紙Hの残留有無が自動で確認される。さらに、確認処理の際、開閉チェック処理で人が目視で搬送路90内における投票用紙Hの残留有無を確認した後に、2回目の動作チェック処理(ステップS4)での空回し運転によって搬送路90内における投票用紙Hの残留有無が自動で確認される。つまり、搬送路90内における投票用紙Hの残留有無が複数回にわたって確認されるので、装置内における投票用紙Hの残留有無を一層確実に確認できる。なお、動作チェック処理は、1回目および2回目の両方実施せずに、一方だけを実施しても構わない。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、前述した残留確認モードでは、図9に示すように、イラスト77において、閉位置にある開閉部A(A12,A15,A16)を、これから開く必要があるものとして赤色表示し、既に開位置にある(開いた状態にある)開閉部Aを黄色表示している。しかし、開閉部Aによっては、構造上、開位置のまま維持することが難しかったり、別の開閉部Aを開いた代わりに自動的に閉じてしまったりするものもある。そこで、閉位置にある開閉部Aであっても、残留確認モード開始後に一旦開閉動作(投票用紙の残留有無の確認)が行われた履歴のある開閉部Aについては、閉位置にあっても、これから開く必要がないので、赤色表示しなくてもよく、速やかに緑色表示してもよい。そのためには、開閉部Aの開閉履歴が記憶される構成が採用される。
また、先ほどの実施例では、全ての開閉部Aが一旦開放されてから閉鎖された後にOKボタン81(図11参照)が操作されると、残留確認モードが終了するようになっていたが、全ての開閉部Aが開放されて、搬送路90内に投票用紙Hが残留してないことが確認されたのであれば、開閉部Aが閉鎖されたか否かを問わずに残留確認モード(特に開放確認モード)が終了するようにしてもよい。この場合、図7を参照して、全体制御部55は、全ての開閉部Aが開放されたことを確認した場合(ステップS22でYES)に、直ちに、ステップS27においてガイド画面76に第3メッセージ80およびOKボタン81を表示させることによって、投票用紙Hの残留を確認してからOKボタン81を操作することを係員に促す。OKボタン81が操作されると(ステップS28でYES)、残留確認モードが終了する。つまり、全体制御部55は、全ての開閉部Aが開放されたことを確認した後に、OKボタン81の操作という所定の入力操作を受け付けたことを条件に、残留確認モード(開放確認モード)の終了を可能とする。
また、この実施形態では、投票用紙分類機3と制御PC4とが1台同士で接続されているが(図1参照)、複数台の投票用紙分類機3が1台の制御PC4に対して、前述した通信ケーブル6等のネットワークを介して接続されてもよい。この場合、制御PC4は、各投票用紙分類機3での確認処理の内容を収集して管理したり、確認処理が完了していない投票用紙分類機3を報知したりすることができる。
また、前述した分類・集計モードで投票用紙分類機3が運転されている最中において、搬送路90で投票用紙が詰まることが想定される。その場合、前述した開閉部Aを全て開いて、投票用紙が詰まった箇所を探さねばならないことは、係員にとって不便である。
そこで、投票用紙が詰まった場合には、制御PC4の表示部8には、図12に示すガイド画面82が表示されるとよい。ガイド画面82には、前述したイラスト77と、メッセージ83とが表示されている。
イラスト77では、投票用紙が詰まった箇所にある開閉部A(ここでは開閉部A12)だけが赤色表示されていて、投票用紙が詰まっている可能性がある開閉部A(ここでは開閉部A2,3,4,5,6,7,13,14)は黄色表示されていて、他の開閉部Aは、ガイド画面82の背景色(赤や黄色以外の色)で表示されている。そして、メッセージ83は、赤い箇所(赤色表示の開閉部A)を開放して、詰まった投票用紙を取り除くことを促すとともに、黄色い箇所には投票用紙が残留している可能性があることを知らせる内容となっている。
メッセージ83およびイラスト77を見た係員は、赤色表示された開閉部A(詰まった投票用紙があるため必ず開放する必要がある開閉部A)だけを開いて、詰まった投票用紙を取り除き、この開閉部Aを閉じ、操作ボタン7(図1参照)を押す。すると、全体制御部55は、前述した空回し運転を実施することで投票用紙分類機3をリセットし、これ以降投票用紙が詰まることがなければ、分類・集計モードでの運転を再開する。なお、搬送路90において黄色表示の開閉部Aの領域は、赤色表示の開閉部Aよりも上流側なので、当該領域では、投票用紙が詰まってはいないものの残留していることがある。そこで、この領域に残留している投票用紙は、空回し運転により一旦機外に排出された後、投票用紙分類機3に再セットされる。
この場合、少なくとも赤色表示の開閉部Aだけを開閉して、詰まった投票用紙を取り除けば済むので、投票用紙が詰まった場合の処理が楽になる。
また、黄色表示の開閉部Aも表示することによって、今回の詰まりに関連して投票用紙が残留している可能性がある開閉部Aを係員に把握させることもできる。そのため、投票用紙分類機3をリセットしたのに、まだ投票用紙が詰まっている場合には、黄色表示の開閉部Aを開閉して、投票用紙の詰まりを確認すればよい。
なお、イラスト77において開閉部Aを赤や黄色等で表示させる場合、点灯表示としてもよいし、点滅表示としてもよい。
また、投票用紙分類機3と制御PC4(少なくとも表示部8)とを一体化した構成としてもよい。その場合、前述した運転モード選択画面70やガイド画面76,82は、投票用紙分類機3が備える表示部に表示されることになる。
また、投票用紙分類機3による分類処理は、係員による操作ボタン7(図1参照)の押下によって開始されているが、係員がホッパー16に投票用紙Hをセットすると自動で開始されてもよい。
また、投票用紙分類機3内には、投票用紙Hの重送状態や斜行状態を防止したり、解消したりできる機構が設けられていてもよい。
なお、投票用紙分類システム1は、投票用紙分類機3と制御PC4とを少なくとも有していればよいので、前述したプリンター5は適宜取捨されてもよい。
3 投票用紙分類機
16 ホッパー
17 リジェクトトレイ
34 スタッカ
55 全体制御部
74 搬送検知センサ
75 開閉検出センサ
90 搬送路
A 開閉部
H 投票用紙

Claims (8)

  1. 分類すべき投票用紙がセットされるセット部と、
    分類された投票用紙が収納される収納部と、
    前記セット部から前記収納部へと投票用紙を搬送するための搬送路と、
    前記搬送路を当該搬送路外からアクセス可能となるように開放する開位置と、アクセス不可能となるように閉鎖する閉位置との間で開閉可能な複数の開閉部と、
    前記複数の開閉部の開閉状態を検出する開閉検出手段と、
    全ての前記開閉部が開放されたか否かを確認する開放確認モードを実施する開放確認手段と、
    を含むことを特徴とする、投票用紙分類機。
  2. 前記開放確認モードにおいていずれかの前記開閉部が開放されていないことを前記開放確認手段が確認したことに応じて、警告を報知する報知手段を含むことを特徴とする、請求項1記載の投票用紙分類機。
  3. 前記開放確認モードにおいて全ての前記開閉部が開放されたことを前記開放確認手段が確認したことに応じて、前記警告を解除する解除手段を含むことを特徴とする、請求項2記載の投票用紙分類機。
  4. 所定の入力操作を受け付ける受付手段を有し、
    全ての前記開閉部が開放されたことを前記開放確認手段が確認した後に、前記受付手段が前記所定の入力操作を受け付けたことを条件に、前記開放確認モードの終了を可能とすることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の投票用紙分類機。
  5. 全ての前記開閉部が開放されたことを前記開放確認手段が確認した後に、全ての前記開閉部が閉鎖されたか否かを確認する閉鎖確認手段を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の投票用紙分類機。
  6. 第2の所定の入力操作を受け付ける第2の受付手段を有し、
    全ての前記開閉部が閉鎖されたことを前記閉鎖確認手段が確認した後に、前記第2の受付手段が前記第2の所定の入力操作を受け付けたことを条件に、前記開放確認モードの終了を可能とすることを特徴とする、請求項5記載の投票用紙分類機。
  7. 前記搬送路において前記セット部から前記収納部まで投票用紙を搬送させるために駆動される駆動部と、
    前記搬送路内における投票用紙を検知するための検知手段と、
    前記開放確認モードにおいて全ての前記開閉部が開放されたか否かを前記開放確認手段が確認する前に、前記駆動部を所定時間駆動させて、前記検知手段による検知をチェックする第1チェック手段と、
    を含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の投票用紙分類機。
  8. 前記搬送路において前記セット部から前記収納部まで投票用紙を搬送させるために駆動される駆動部と、
    前記搬送路内における投票用紙を検知するための検知手段と、
    前記開放確認モードにおいて全ての前記開閉部が開放されたか否かを前記開放確認手段が確認した後に、前記駆動部を所定時間駆動させて、前記検知手段による検知をチェックする第2チェック手段と、
    を含むことを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の投票用紙分類機。
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