JP5642607B2 - 紙幣処理装置 - Google Patents

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本発明は、紙幣の計数を行う紙幣処理装置に関し、とりわけ、操作者にとってシンプルな運用を行うことができるようになり、操作者が誤った操作を行ってしまうことを防止することができる紙幣処理装置に関する。
従来から、紙幣の識別計数を行う紙幣処理装置として様々な種類のものが用いられている。例えば、特許文献1乃至3には、装置の上部位置に2以上のスタッカを有し、下部位置に4つのスタッカを有する紙幣処理装置が開示されている。一般的に、紙幣の識別計数を行う紙幣処理装置では、多数の紙幣を積層状態で受入部(具体的には、例えばホッパ)に載せてセットし、この受入部に設けられた繰出機構により紙幣を1枚ずつ機体内部に取り込み、機体内部に取り込まれた紙幣について識別部により識別および計数を行い、識別結果に基づいて紙幣を各スタッカに分類して集積させるようになっている。具体的には、例えば紙幣を正券、損券で分類して計数する場合、機体内部に取り込まれた紙幣のうち識別部により正券であると識別された紙幣は第1のスタッカに送られ、識別部により損券であると識別された紙幣は第1のスタッカとは異なる第2のスタッカに送られるようになっている。
一方、紙幣の識別計数を行う紙幣処理装置として、1つのスタッカおよび1つのリジェクト部のみが設けられたシンプルなタイプのものが用いられる場合がある。このような紙幣処理装置では、スタッカが1つしか設けられていないため、紙幣を例えば正券、損券で分類して計数したい場合には、1回目の計数処理において正券をスタッカに送るとともに損券をリジェクト部に送るようにする。なお、この際に、搬送異常の紙幣や偽券、識別不能券等からなる異常券もリジェクト部に送るようにする。そして、1回目の計数処理が終了した後、正券をスタッカから取り出すとともに、リジェクト部に集積された損券および異常券を受入部に再びセットし、2回目の計数処理において損券をスタッカに送るとともに異常券をリジェクト部に送るようにし、このようにして損券の計数を行う。
上述のような1つのスタッカおよび1つのリジェクト部のみが設けられたシンプルなタイプの紙幣処理装置では、スタッカおよびリジェクト部はそれぞれ機体の外部からアクセス可能となっているが、スタッカにシャッターが設けられたタイプのものもある。このようなシャッターにより、スタッカの開口が選択的に閉止されるようになる。具体的には、例えば、紙幣の計数処理を行う間はシャッターによりスタッカの開口を閉止し、紙幣が受入部により全て機体内部に取り込まれ、スタッカまたはリジェクト部に紙幣が全て送られた後にシャッターがスタッカの開口を開くようになっている。
国際公開第2008/044278号公報 国際公開第2008/096430号公報 国際公開第2010/021031号公報
しかしながら、従来の紙幣処理装置では、紙幣の計数処理が終了するとシャッターによりスタッカの開口が開かれるようになっていたため、操作者はスタッカおよびリジェクト部のどちらかも紙幣を取り出せるようになる。ここで、従来の紙幣処理装置では、リジェクト部からのみ紙幣を取り出せばこの取り出された紙幣の再計数を行うことができるようになっており、一方、スタッカから紙幣を取り出したり、リジェクト部から紙幣を取り出した後にスタッカから紙幣を取り出したりした場合には、スタッカに集積された紙幣について追加の計数工程を行うことができるようになっている。このように、スタッカやリジェクト部からの紙幣の取り出し方によって様々な処理を行うことができるようになっているが、前述のように紙幣の計数処理が終了するとシャッターによりスタッカの開口が開かれる場合には、操作者はスタッカおよびリジェクト部のどちらからも紙幣を取り出せるため、操作者にとって運用が複雑になってしまうという問題がある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、紙幣の第1種別(例えば正券またはおもて面の紙幣等)および第2種別(例えば損券または裏面の紙幣等)により紙幣をスタッカ別に仕分けする際に、第2スタッカに例えば金種異常券や搬送異常の紙幣、偽券といった異常券が送られた場合にはシャッターにより第1スタッカの開口を閉止させ続けることにより、操作者は一つのスタッカからしか紙幣を取り出せなくなるため、操作者にとってシンプルな運用を行うことができるようになり、操作者が誤った操作を行ってしまうことを防止することができる紙幣処理装置を提供することを目的とする。
本発明の紙幣処理装置は、紙幣を1枚ずつ機体内部に取り込む受入部と、前記受入部により機体内部に取り込まれた紙幣を1枚ずつ搬送する搬送部と、前記搬送部に設けられ、当該搬送部により搬送される紙幣の識別および計数を行う識別部であって、少なくとも紙幣が第1種別または第2種別であるか否かを識別する識別部と、前記搬送部に接続され、当該搬送部から送られた紙幣を集積する第1スタッカであって、機体の外部から当該第1スタッカにアクセスするための開口が設けられた第1スタッカと、前記搬送部に接続され、当該搬送部から送られた紙幣を集積し、機体の外部からアクセス可能な第2スタッカと、前記第1スタッカに設けられ、当該第1スタッカの開口の開閉を行うシャッターと、前記シャッターの駆動を行うシャッター駆動部と、前記識別部により前記第1種別であると識別された紙幣を前記第1スタッカに送るとともに前記第1種別ではないと識別された紙幣を前記第2スタッカに送るよう前記搬送部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記受入部により紙幣を1枚ずつ機体内部に取り込む動作を行う間は前記シャッターにより前記第1スタッカの開口を閉止し、前記受入部により紙幣が全て機体内部に取り込まれた後、前記第2種別以外の紙幣が前記第2スタッカにあれば前記シャッターにより前記第1スタッカの開口を閉止し続け、前記第2種別以外の紙幣が前記第2スタッカになければ前記第1スタッカの開口を前記シャッターが開くよう前記シャッター駆動部の制御を行うことを特徴とする。
このような紙幣処理装置によれば、識別部により第1種別であると識別された紙幣を第1スタッカに送るとともに第1種別ではないと識別された紙幣を第2スタッカに送るようになっている。そして、受入部により紙幣を1枚ずつ機体内部に取り込む動作を行う間はシャッターにより第1スタッカの開口を閉止し、受入部により紙幣が全て機体内部に取り込まれた後、第2種別以外の紙幣が第2スタッカにあれば、シャッターにより第1スタッカの開口を閉止し続けるようになっている。一方、第2種別以外の紙幣が第2スタッカになければ、制御部がシャッター駆動部を制御することにより、シャッターが第1スタッカの開口を開くようになっている。このように、受入部により紙幣が全て機体内部に取り込まれた後、第2種別以外の紙幣が第2スタッカにあればシャッターにより第1スタッカの開口を閉止し続けるので、操作者は第2スタッカからしか紙幣を取り出せなくなる。このことにより、操作者にとってシンプルな運用を行うことができるようになり、操作者が誤った操作を行ってしまうことを防止することができるようになる。
より具体的に説明すると、1回目の紙幣計数工程において受入部により紙幣が全て機体内部に取り込まれた後、もし第2スタッカに送られた紙幣の種別にかかわらず第1スタッカの開口が常に開かれるようになっている場合には、操作者は第1スタッカおよび第2スタッカの両方から紙幣を取り出せるようになる。ここで、2つのスタッカのみが設けられるようなシンプルなタイプの紙幣処理装置では、第2スタッカであるリジェクト部からのみ紙幣を取り出せばこの取り出された紙幣の再計数を行うことができるようになっており、一方、第1スタッカである集積部から紙幣を取り出したり、リジェクト部から紙幣を取り出した後に集積部から紙幣を取り出したりした場合には、集積部に集積された紙幣について2回目の紙幣計数工程を行うことができるようになっている。このように、第1スタッカ(集積部)や第2スタッカ(リジェクト部)からの紙幣の取り出し方によって様々な処理を行うことができるようになっているが、1回目の紙幣計数工程が終了するとシャッターにより第1スタッカの開口が常に開かれる場合には、操作者は第1スタッカ(集積部)や第2スタッカ(リジェクト部)のどちらかも紙幣を取り出せるため、操作者にとって運用が複雑になってしまい、誤った操作を行ってしまう可能性があるという問題がある。これに対し、本発明に係る紙幣処理装置によれば、受入部により紙幣が全て機体内部に取り込まれた後、第2種別以外の紙幣が第2スタッカにあればシャッターにより第1スタッカの開口を閉止し続けるので、操作者は第2スタッカからしか紙幣を取り出せなくなる。このことにより、操作者にとってシンプルな運用を行うことができるようになり、操作者が誤った操作を行ってしまうことを防止することができるようになる。
本発明の紙幣処理装置においては、前記第1種別は正券であり、前記第2種別は損券であってもよい。
あるいは、前記第1種別はおもて面の紙幣であり、前記第2種別は裏面の紙幣であってもよい。
本発明の紙幣処理装置においては、前記受入部により紙幣が全て機体内部に取り込まれた後、前記シャッターにより前記第1スタッカの開口が閉止されている場合に、前記第2スタッカから紙幣が取り除かれ、取り除かれた紙幣が前記受入部に載置されると、前記制御部は、前記受入部により紙幣を1枚ずつ機体内部に取り込ませるよう当該受入部の制御を行うようになっていてもよい。
本発明の紙幣処理装置においては、前記識別部による紙幣の計数結果を表示する表示部と、前記制御部に対して操作者が指令を与えるための操作部と、を更に備え、前記受入部により紙幣が全て機体内部に取り込まれた後、前記シャッターにより前記第1スタッカの開口が開かれている場合に、前記表示部に表示された紙幣の計数結果について前記操作部により確定の指令が前記制御部に与えられると、前記制御部は、前記識別部による紙幣の計数結果を確定するようになっていてもよい。
この際に、前記受入部により紙幣が全て機体内部に取り込まれた後、前記シャッターにより前記第1スタッカの開口が閉止されている場合に、前記操作部により確定の指令が前記制御部に与えられると、前記制御部は、追加の紙幣計数工程を行うことを操作者に指示する旨の表示を前記表示部に表示させるよう当該表示部の制御を行うようになっていてもよい。
また、前記受入部により紙幣が全て機体内部に取り込まれた後、前記シャッターにより前記第1スタッカの開口が閉止されている場合に、前記操作部により追加の紙幣計数工程を行うという指令が前記制御部に与えられると、前記制御部は、前記第1スタッカの開口を前記シャッターが開くよう前記シャッター駆動部の制御を行うようになっていてもよい。
この場合、前記追加の紙幣計数工程を行うという指令が前記制御部に与えられた後、前記受入部に紙幣が載置されると、前記制御部は、前記シャッターにより前記第1スタッカの開口を閉止するよう前記シャッター駆動部の制御を行うようになっていてもよい。
また、前記追加の紙幣計数工程において、前記制御部は、前記識別部により前記第1種別または前記第2種別であると識別された紙幣を前記第1スタッカに送るとともに前記第1種別または前記第2種別のどちらでもないと識別された紙幣を前記第2スタッカに送るよう前記搬送部を制御するようになっていてもよい。
また、前記追加の紙幣計数工程において、前記制御部は、前記受入部により紙幣が全て機体内部に取り込まれた後、前記第2スタッカに紙幣があれば前記シャッターにより前記第1スタッカの開口を閉止し続け、前記第2スタッカに紙幣がなければ前記第1スタッカの開口を前記シャッターが開くよう前記シャッター駆動部の制御を行うようになっていてもよい。
本発明の紙幣処理装置においては、前記受入部により紙幣が全て機体内部に取り込まれた後、前記シャッターにより前記第1スタッカの開口が閉止されている場合に、前記第2スタッカに偽券のみが存在するときには、前記制御部は、前記操作部により確定の指令が前記制御部に与えられると、偽券が前記第2スタッカに存在する旨の表示を前記表示部に表示させるよう当該表示部の制御を行うようになっていてもよい。
また、前記受入部により紙幣が全て機体内部に取り込まれた後、前記シャッターにより前記第1スタッカの開口が閉止されている場合に、前記第2スタッカに偽券のみがあるとき、前記制御部は、前記第2スタッカから紙幣が取り除かれた後、前記操作部により確定の指令が前記制御部に与えられると、前記第1スタッカの開口を前記シャッターが開くよう前記シャッター駆動部の制御を行うとともに前記識別部による紙幣の計数結果を確定するようになっていてもよい。
本発明の紙幣処理装置によれば、操作者にとってシンプルな運用を行うことができるようになり、操作者が誤った操作を行ってしまうことを防止することができる。
本発明の一の実施の形態による紙幣処理装置の外観を示す斜視図である。 図1に示す紙幣処理装置の内部の概略的な構成を示す概略構成図である。 図1および図2に示す紙幣処理装置の制御ブロック図である。 図1等に示す紙幣処理装置の操作表示部の構成を示す図である。 図1等に示す紙幣処理装置の動作を示すフローチャートである。 図1等に示す紙幣処理装置の動作を示すフローチャートである。 図4に示す操作表示部の表示部における表示内容を示す図である。 変形例において、図4に示す操作表示部の表示部における表示内容を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の一の実施の形態について説明する。図1乃至図7は、本実施の形態に係る紙幣処理装置を示す図である。このうち、図1は、本実施の形態による紙幣処理装置の外観を示す斜視図であり、図2は、図1に示す紙幣処理装置の内部の概略的な構成を示す概略構成図である。また、図3は、図1および図2に示す紙幣処理装置の制御ブロック図であり、図4は、図1等に示す紙幣処理装置の操作表示部の構成を示す図である。また、図5および図6は、図1等に示す紙幣処理装置の動作を示すフローチャートであり、図7は、図4に示す操作表示部の表示部における表示内容を示す図である。
図1および図2に示すように、紙幣処理装置10は、筐体12と、計数が行われるべき複数の紙幣が積層状態で載置される載置部(ホッパ)14と、載置部14に載置された複数の紙幣のうち最下層にある紙幣を筐体12の内部に1枚ずつ繰り出すための繰出部16と、筐体12の内部に設けられ、繰出部16により筐体12の内部に繰り出された紙幣を1枚ずつ搬送する搬送部18と、を備えている。また、搬送部18には、繰出部16により筐体12の内部に繰り出された紙幣の識別および計数を行うための識別計数部20が設けられている。
繰出部16は、載置部14に積層状態で載置された複数の紙幣のうち最下層にある一の紙幣の表面に当接するキッカローラ16aと、紙幣の繰出方向においてキッカローラ16aの下流側に配置され当該キッカローラ16aにより蹴り出された紙幣について筐体12の内部への繰り出しを行うフィードローラ16bとを有している。また、フィードローラ16bに対向して逆転ローラ16c(ゲートローラ)が設けられており、フィードローラ16bと逆転ローラ16cとの間にゲート部Gが形成されている。キッカローラ16aにより蹴り出された紙幣はゲート部Gを通過して1枚ずつ筐体12内の搬送部18に繰り出されるようになっている。また、筐体12の内部には、繰出部16の駆動を行う繰出部駆動機構17(図3参照)が設けられている。
また、図2に示すように、載置部14には紙幣有無センサ15が設けられている。この紙幣有無センサ15は載置部14における紙幣の有無を検出するようになっている。具体的には、紙幣有無センサ15は発光部と受光部が一体構成された反射型の光センサであり、載置部14に紙幣が存在する場合には、発光部から発せられた光が紙幣に反射して受光部に光が届き、紙幣が存在しない場合には反射することなく光が受光部に届かないようになり、このことにより紙幣有無センサ15は載置部14に紙幣が存在するか否かを検出する。
なお、本実施の形態の紙幣処理装置10では、載置部14、紙幣有無センサ15および繰出部16により、複数枚の紙幣を受け入れて1枚ずつ紙幣を機体内部に取り込む受入部が構成されている。
搬送部18は、複数の搬送ローラに張架された搬送ベルトおよびローラが複数組み合わせられたものから構成されており、これらの搬送ベルトとローラの間に紙幣が挟まれた状態で搬送ベルトが循環移動を行うことにより紙幣が搬送路に沿って搬送されるようになっている。また、筐体12の内部には、搬送部18の駆動を行う搬送部駆動機構19(図3参照)が設けられている。
また、前述のように、搬送部18には、繰出部16により筐体12の内部に繰り出された紙幣の識別および計数を行うための識別計数部20が設けられている。図2に示すように、識別計数部20は、ラインセンサ20a、厚み検出センサ20bおよび磁気センサ20cを有している。ラインセンサ20aは、紙幣の搬送路を挟むよう設けられた発光部および受光部を有しており、発光部から発せられた光(例えば、赤外光)が受光部により受けられるようになっている。ここで、ラインセンサ20aに紙幣が送られた場合には、発光部から発せられた光が紙幣を透過して受光部まで到達するようになっており、受光部で受けられた光のデータに基づいて検出値が算出されるようになっている。また、厚み検出センサ20bは、この厚み検出センサ20bを通過する紙幣の厚みを検出するようになっており、検出された紙幣の厚みに基づいて、紙幣に札折れ部分があるか、2枚以上の紙幣の重送が行われたか、あるいは紙幣のある部分にテープ等が貼られているか等を検出することができるようになっている。また、磁気センサ20cは、この磁気センサ20cを通過する紙幣のインク等に含まれる磁気成分から発せられる磁気を検出するようになっており、このことにより磁気センサ20cにおいて紙幣の磁性に関する検出値が算出されるようになっている。識別計数部20は、ラインセンサ20a、厚み検出センサ20bおよび磁気センサ20cによるそれぞれの検出結果に基づいて、紙幣の真偽、正損、金種等の識別や、紙幣の搬送異常が発生しているか否か等の識別を行うとともに、紙幣の計数を行うようになっている。
図2に示すように、識別計数部20よりも下流側の箇所において搬送部18は2つの搬送路に分岐しており、一方の搬送路の下流側端部には集積部30が接続されており、他方の搬送路の下流側端部にはリジェクト部40が接続されている。識別計数部20により識別および計数が行われた紙幣は、集積部30またはリジェクト部40に選択的に送られるようになっている。集積部30の前面(図2における左側の面)には開口が設けられており、操作者はこの開口を介して集積部30に集積された紙幣を取り出すことができるようになっている。また、リジェクト部40の前面にも開口が設けられており、操作者はこの開口を介してリジェクト部40に集積された紙幣を取り出すことができるようになっている。
図2に示すように、搬送部18における2つの搬送路に分岐する箇所には、分岐部材とその駆動部(図示せず)とからなる分岐部22が設けられており、この分岐部22により、当該分岐部22の上流側から送られた紙幣が、分岐した2つの搬送路のうちいずれか一方の搬送路に選択的に送られるようになっている。
集積部30において、筐体12の背面側の位置(図2の集積部30における右側の位置)には羽根車式集積機構32が設けられている。この羽根車式集積機構32は、羽根車32aとその駆動部(図示せず)とからなり、羽根車32aは、図2の紙面に対して直交する、略水平方向に延びる軸を中心として図2における反時計回りの方向(図2における矢印方向)に回転するようになっている。羽根車32aには、外周面から回転方向とは逆方向(図2における時計回りの方向)の外方に延びる複数の羽根32bが設けられている。これらの羽根32bは、図2に示すように羽根車32aの外周面において等間隔に設けられている。
羽根車式集積機構32の羽根車32aは、紙幣処理装置10の動作中、駆動部により常に図2における反時計回りの方向に回転させられるようになっており、この羽根車32aには、搬送部18から紙幣が1枚ずつ送られるようになっている。そして、羽根車32aは、搬送部18から送られた紙幣を2枚の羽根32bの間に受け止めてこの羽根32b間に受け止められた紙幣を集積部30に送るようになっている。このようにして、集積部30には羽根車32aから紙幣が1枚ずつ送られ、この集積部30において複数の紙幣が整列された状態で集積される。
図1および図2に示すように、紙幣処理装置10には、集積部30の前面に設けられた開口を閉止するためのシャッター34が設けられており、このシャッター34により集積部30の前面の開口が選択的に閉止されるようになっている。また、筐体12の内部には、シャッター34の駆動を行うシャッター駆動機構35(図3参照)が設けられている。シャッター34は、シャッター駆動機構35により、集積部30の下方に退避して当該集積部30の開口を開く開口位置(図2における点線参照)と、集積部30の前面の開口を閉止する閉止位置(図2における実線参照)との間で移動させられるようになっている。すなわち、シャッター34が図2の点線に示すような開口位置にあるときには、操作者は集積部30に集積された紙幣にアクセスすることができるようになる。一方、シャッター34が図2の実線に示すような閉止位置にあるときには、集積部30の前面の開口はシャッター34により閉止され、操作者は集積部30に集積された紙幣にアクセスすることができなくなる。
また、集積部30には紙幣有無センサ36が設けられている。この紙幣有無センサ36は、集積部30における紙幣の有無を検出するようになっている。具体的には、紙幣有無センサ36は発光部と受光部とを有しており、集積部30に紙幣が集積されていない場合には発光部から発せられた光が受光部により受けられるようになっている。一方、集積部30に紙幣が存在する場合には、発光部から発せられた光がこの紙幣により遮られて受光部に光が届かないようになり、このことにより紙幣有無センサ36は集積部30に紙幣が集積されていることを検出する。
一方、リジェクト部40には、このリジェクト部40の前面の開口を閉止するシャッターは設けられていない。図1および図2に示すように、リジェクト部40には左右一対の紙幣整列部材42が設けられており、各紙幣整列部材42は図2に示す位置から操作者が手動で筐体12の前方に(すなわち、図2における左方に)倒すことができるようになっている。このため、搬送部18からリジェクト部40に送られた紙幣は各紙幣整列部材42により整列された状態でリジェクト部40に集積されるようになる。また、各紙幣整列部材42を筐体12の前面に倒すことにより、操作者はリジェクト部40から紙幣を取り出すことができるようになる。
また、リジェクト部40には紙幣有無センサ44が設けられている。この紙幣有無センサ44は、リジェクト部40における紙幣の有無を検出するようになっている。具体的には、紙幣有無センサ44は発光部と受光部とを有しており、リジェクト部40に紙幣が集積されていない場合には発光部から発せられた光が受光部により受けられるようになっている。一方、リジェクト部40に紙幣が存在する場合には、発光部から発せられた光がこの紙幣により遮られて受光部に光が届かないようになり、このことにより紙幣有無センサ44はリジェクト部40に紙幣が集積されていることを検出する。
また、図1に示すように、筐体12の前面には操作表示部62が設けられている。この操作表示部62は、例えばLCD等からなる表示部62aと、複数の操作キー62bとを有している。表示部62aには、紙幣処理装置10による紙幣の処理状況、より具体的には例えば識別計数部20により計数された紙幣の金種毎の枚数や合計金額等の情報が表示されるようになっている。また、操作者が操作キー62bを押下することにより後述する制御部60に対して様々な指令を与えることができるようになっている。
図2に示すように、筐体12の内部には、紙幣処理装置10の各構成要素を制御するための制御部60が設けられている。このような制御部60の構成の詳細について図3を用いて説明する。図3に示すように、制御部60には、繰出部16の駆動を行う繰出部駆動機構17、搬送部18の駆動を行う搬送部駆動機構19、識別計数部20、分岐部22、羽根車式集積機構32、シャッター34の駆動を行うシャッター駆動機構35、紙幣有無センサ15、36、44、操作表示部62等がそれぞれ接続されている。そして、識別計数部20による紙幣の識別結果や計数結果が制御部60に送られるとともに、制御部60は繰出部駆動機構17、搬送部駆動機構19、分岐部22、羽根車式集積機構32、シャッター駆動機構35、操作表示部62等に指令信号を送りこれらの構成要素の制御を行うようになっている。また、制御部60には、紙幣有無センサ15、36、44による検出結果がこれらのセンサから送られるようになっている。
また、図3に示すように、制御部60には記憶部64が接続されている。この記憶部64には、例えば、紙幣処理装置10による紙幣の処理状況、より具体的には例えば識別計数部20により計数された紙幣の金種毎の枚数や合計金額等の情報が記憶されるようになっている。
次に、このような構成からなる紙幣処理装置10の基本的な動作について説明する。なお、以下に示す紙幣処理装置10の動作は、制御部60が紙幣処理装置10の各構成要素を制御することにより行われる。
最初に、操作者は、計数が行われるべき紙幣を載置部14に積層状態で載置する。その後、操作者が操作表示部62の操作キー62b(具体的には、「START/STOP」キー)を押下することにより、紙幣の計数の開始の指令を制御部60に与えると、載置部14に積層状態で載置された紙幣は、最下層にある紙幣から順に1枚ずつ繰出部16により筐体12内の搬送部18に繰り出される。繰出部16により筐体12内の搬送部18に繰り出された紙幣は、当該搬送部18により搬送される。
そして、搬送部18により搬送される紙幣は識別計数部20により識別および計数が行われ、識別計数部20による紙幣の識別結果が制御部60に送られる。制御部60に送られた紙幣の識別結果において、この紙幣が予め処理対象として設定された所定の紙幣である場合には、当該紙幣は搬送部18により更に搬送されて分岐部22により集積部30に送られる。この際に、搬送部18から羽根車式集積機構32の羽根車32aに紙幣が1枚ずつ送られ、この羽根車32aは、搬送部18から送られた紙幣を2枚の羽根32bの間に受け止めてこの羽根32b間に受け止められた紙幣を集積部30に送る。このようにして、羽根車式集積機構32により集積部30に紙幣を整列された状態で集積させることができる。一方、制御部60に送られた紙幣の識別結果において、この紙幣が集積部30に集積すべきでない紙幣である場合には、当該紙幣は搬送部18により更に搬送されて分岐部22によりリジェクト部40に送られる。リジェクト部40に紙幣が存在することが紙幣有無センサ44により検出されると、操作表示部62に設けられたリジェクトランプ62c(図4参照)が点灯するようになっている。
なお、上述のような紙幣処理装置10による紙幣の計数処理が行われている間は、図2の実線に示すように集積部30の前面の開口はシャッター34により閉じられている。また、リジェクト部40の前面の開口は常に開かれた状態にあるので、操作者は各紙幣整列部材42を筐体12の前面に倒すことによりリジェクト部40から紙幣を取り出すことができるようになる。
次に、本実施の形態の紙幣処理装置10における紙幣の計数方法について、図5および図6に示すフローチャートを参照して具体的に説明する。以下に示す紙幣の計数方法は、単一の金種の紙幣が集積部30に集積されるような単一金種の正損分類モード(DDモードも含む)に関するものである。このような単一金種の正損分類モードでは、概して同一の金種の複数の紙幣が紙幣処理装置10により計数されるようになっている。
図4に示すような操作表示部62の表示部62aの表示画面(初期画面)および各々の操作キー62bにおいて、操作者がDDキーを押下すると、制御部60においてDDモードが設定される。次に、操作者は、計数が行われるべき紙幣を載置部14に積層状態で載置した後、操作表示部62の操作キー62b(具体的には、例えばSTART/STOPキー)を押下することにより、紙幣の計数の開始の指令を制御部60に与えると、シャッター34が図2の実線に示すような閉止位置に移動し、集積部30の開口がシャッター34により閉止される(STEP1)。そして、集積部30の開口がシャッター34により閉止された後、載置部14に積層状態で載置された紙幣は、最下層にある紙幣から順に1枚ずつ繰出部16により筐体12内の搬送部18に繰り出される(STEP2)。繰出部16により筐体12内の搬送部18に繰り出された紙幣は、当該搬送部18により搬送され、識別計数部20により、紙幣の識別および計数が行われ(STEP3)、紙幣の識別結果および計数結果が制御部60に送られる。
識別計数部20により識別された紙幣が偽券である場合には(STEP4の「YES」)、この紙幣は搬送部18により更に搬送されて分岐部22によりリジェクト部40に送られる(STEP9)。また、識別計数部20により識別された紙幣が搬送異常券である場合には(STEP5の「YES」)、この紙幣は搬送部18により更に搬送されて分岐部22によりリジェクト部40に送られる(STEP9)。また、識別計数部20により識別された紙幣が金種異常券である場合には(STEP6の「YES」)、この紙幣は搬送部18により更に搬送されて分岐部22によりリジェクト部40に送られる(STEP9)。
ここで、金種異常券について以下に詳しく説明する。識別計数部20により識別された紙幣が、載置部14に載置された複数の紙幣のうち最初に筐体12内に繰り出されて識別計数部20により最初に識別された紙幣である場合には、この1枚目の紙幣の金種を所定の金種に設定する。すなわち、例えば最初に識別計数部20により識別が行われた紙幣の金種が10ユーロ紙幣である場合には、10ユーロが所定の金種として設定される。そして、識別計数部20において、前述の1枚目の紙幣の金種である所定の金種ではないと判断された紙幣(具体的には、10ユーロ以外の金種の紙幣)は金種異常券と判断され、この紙幣は搬送部18により更に搬送されて分岐部22によりリジェクト部40に送られるようになる。
また、識別計数部20により識別された紙幣が正券である場合には(STEP7の「YES」)、この紙幣は搬送部18により更に搬送されて分岐部22により集積部30に送られる(STEP8)。一方、識別計数部20により識別された紙幣が損券である場合には(STEP7の「NO」)、この紙幣は搬送部18により更に搬送されて分岐部22によりリジェクト部40に送られる(STEP9)。
そして、載置部14に載置された紙幣が全て集積部30またはリジェクト部40に送られると(STEP10の「YES」)、リジェクト部40に紙幣が存在するか否かが紙幣有無センサ44により検出される。そして、リジェクト部40に紙幣が存在しない場合には(STEP11の「NO」)、シャッター34が図2の点線で示すような開口位置に移動し、集積部30の開口が開かれる(STEP12)。このことにより、操作者は集積部30から紙幣を取り出すことができるようになる。また、載置部14に載置された紙幣が全て集積部30またはリジェクト部40に送られた後、リジェクト部40に紙幣が存在しない場合には、操作表示部62の表示部62aにおける表示内容は例えば図7(a)に示すようなものとなる。すなわち、リジェクト部40に紙幣が存在しない場合には、特定金種の真券かつ正券(図7(a)において「FIT」で表示)のみの計数結果が表示部62aに表示され、損券(図7(a)において「UNFIT」で表示)は計数されていないので表示部62aにおいて損券の計数結果は表示されない。そして、操作者により、操作表示部62の操作キー62bにおける確定(ACCEPT)キーが押下されると(STEP13の「YES」)、制御部60において、表示部62aに表示された紙幣の計数結果が確定され、紙幣の計数処理が終了する。
一方、リジェクト部40に紙幣が存在することが紙幣有無センサ44により検出された場合には(STEP11の「YES」)、制御部60においてリジェクト部40に異常券が存在するか否かが判断される。ここで、異常券とは、リジェクト部40に送られた紙幣のうち特定金種の真券かつ損券以外の紙幣、具体的には偽券、搬送異常券および金種異常券のことをいう。そして、リジェクト部40に存在する紙幣に異常券が含まれない場合には(STEP14の「NO」)、すなわちリジェクト部40に送られた紙幣が全て特定金種の真券かつ損券である場合には、シャッター34が図2の点線で示すような開口位置に移動し、集積部30の開口が開かれる(STEP12)。このことにより、操作者は集積部30から紙幣を取り出すことができるようになる。また、リジェクト部40に存在する紙幣に異常券が含まれない場合には、操作表示部62の表示部62aにおける表示内容は例えば図7(b)に示すようなものとなる。具体的には、表示部62aには、正券(図7(b)において「FIT」で表示)および損券(図7(b)において「UNFIT」で表示)の計数結果がそれぞれ表示される。そして、操作者により、操作表示部62の操作キー62bにおける確定キーが押下されると(STEP13の「YES」)、制御部60において、表示部62aに表示された紙幣の計数結果が確定され、紙幣の計数処理が終了する。
また、リジェクト部40に存在する紙幣に異常券が含まれる場合には(STEP14の「YES」)、具体的にはリジェクト部40に偽券、搬送異常券または金種異常券が送られた場合には、シャッター34は図2の実線に示すような閉止位置にとどまったままとなり、集積部30の開口が開かれることはない。この際に、リジェクト部40に特定金種の真券かつ損券が存在している場合には、操作表示部62の表示部62aにおける表示内容は例えば図7(c)に示すようなものとなる。具体的には、正券(図7(c)において「FIT」で表示)および損券(図7(c)において「UNFIT」で表示)の計数結果がそれぞれ表示部62aに表示される。一方、リジェクト部40に特定金種の真券かつ損券が存在しない場合には、正券の計数結果のみが表示部62aに表示され、損券の計数結果は表示部62aには表示されないようになる。
そして、操作者により、操作表示部62の操作キー62bにおける確定キーが押下されると(STEP15の「YES」)、操作表示部62の表示部62aにおける表示内容が図7(d)に示すようなものとなる。具体的には、表示部62aには、「2回目の紙幣計数工程を行うために集積部30から紙幣を取り出す」ことを操作者に指示する旨の表示が表示されるようになる(STEP21)。一方、操作者が確定キーを押下せずに、代わりにリジェクト部40から紙幣を取り出して載置部14に積層状態で再セットすると(STEP16の「YES」)、リジェクト部40に集積された紙幣について再計数が行われるようになる。すなわち、リジェクト部40に集積された紙幣について、STEP2〜STEP10に示すような処理が再び行われるようになる。
図7(d)に示すような表示内容が操作表示部62の表示部62aに表示されているときに、操作者が2回目の紙幣計数工程を行うという指令を操作キー62bにより制御部60に与えた場合には(STEP22の「YES」)、シャッター34が図2の点線で示すような開口位置に移動し、集積部30の開口が開かれる(STEP23)。具体的には、図7(d)に示すような表示内容が操作表示部62の表示部62aに表示されているときに、操作者が操作表示部62の操作キー62bにおける確定キーを押下すると、2回目の紙幣計数工程を行うという指令が制御部60に与えられるようになる。そして、シャッター34が図2の点線で示すような開口位置に移動し、集積部30の開口が開かれると、操作者は集積部30から紙幣を取り出すようになる(STEP24)。また、2回目の紙幣計数工程を行うにあたり、操作者は、リジェクト部40から紙幣を取り出し、取り出された紙幣を載置部14に積層状態で再セットする(STEP25)。なお、リジェクト部40に特定金種の真券かつ損券が存在している場合において操作者がリジェクト部40から紙幣を取り出すと、図7(e)に示すように、操作表示部62の表示部62aにおける損券(図7(e)において「UNFIT」で表示)の計数結果がリセットされて0となる。
紙幣が載置部14に積層状態で再セットされた後、操作者が、操作表示部62の操作キー62b(具体的には、START/STOPキー)を押下することにより、紙幣の計数の開始の指令を制御部60に与えると、シャッター34が図2の実線に示すような閉止位置に移動し、集積部30の開口がシャッター34により閉止される(STEP26)。そして、集積部30の開口がシャッター34により閉止された後、載置部14に積層状態で載置された紙幣は、最下層にある紙幣から順に1枚ずつ繰出部16により筐体12内の搬送部18に繰り出される(STEP27)。繰出部16により筐体12内の搬送部18に繰り出された紙幣は、当該搬送部18により搬送され、識別計数部20により、紙幣の識別および計数が行われ(STEP28)、紙幣の識別結果および計数結果が制御部60に送られる。
識別計数部20により識別された紙幣が偽券である場合には(STEP29の「YES」)、この紙幣は搬送部18により更に搬送されて分岐部22によりリジェクト部40に送られる(STEP35)。また、識別計数部20により識別された紙幣が搬送異常券である場合には(STEP30の「YES」)、この紙幣は搬送部18により更に搬送されて分岐部22によりリジェクト部40に送られる(STEP35)。また、識別計数部20により識別された紙幣が金種異常券である場合には(STEP31の「YES」)、この紙幣は搬送部18により更に搬送されて分岐部22によりリジェクト部40に送られる(STEP35)。
また、識別計数部20により識別された紙幣が正券である場合には(STEP32の「YES」)、この紙幣は搬送部18により更に搬送されて分岐部22により集積部30に送られる(STEP33)。また、識別計数部20により識別された紙幣が損券である場合でも(STEP32の「NO」)、この紙幣は搬送部18により更に搬送されて分岐部22により集積部30に送られる(STEP34)。
そして、載置部14に載置された紙幣が全て集積部30またはリジェクト部40に送られると(STEP36の「YES」)、リジェクト部40に紙幣が存在するか否かが紙幣有無センサ44により検出される。そして、リジェクト部40に紙幣が存在しない場合には(STEP37の「NO」)、シャッター34が図2の点線で示すような開口位置に移動し、集積部30の開口が開かれる(STEP38)。このことにより、操作者は集積部30から紙幣を取り出すことができるようになる。また、載置部14に載置された紙幣が全て集積部30またはリジェクト部40に送られた後、リジェクト部40に紙幣が存在しない場合には、操作表示部62の表示部62aにおける表示内容は例えば図7(f)に示すようなものとなる。具体的には、2回目の紙幣計数工程において特定金種の真券かつ損券が集積部30に送られた場合には、1回目の紙幣計数工程で計数された正券(図7(f)において「FIT」で表示)の計数結果および2回目の紙幣計数工程で計数された損券(図7(f)において「UNFIT」で表示)の計数結果がそれぞれ表示部62aに表示される。そして、操作者により、操作表示部62の操作キー62bにおける確定キーが押下されると(STEP39の「YES」)、制御部60において、表示部62aに表示された紙幣の計数結果が確定され、紙幣の計数処理が終了する。
一方、リジェクト部40に紙幣が存在する場合には(STEP37の「YES」)、操作者はリジェクト部40から紙幣を取り出す(STEP40)。この場合に、2回目の紙幣計数工程において特定金種の真券かつ損券が集積部30に送られた場合には、操作表示部62の表示部62aにおける表示内容は例えば図7(f)に示すようなものとなる。そして、操作者により、操作表示部62の操作キー62bにおける確定キーが押下されると(STEP41の「YES」)、シャッター34が図2の点線で示すような開口位置に移動し、集積部30の開口が開かれる(STEP42)。このことにより、操作者は集積部30から紙幣を取り出すことができるようになる。また、リジェクト部40に送られた紙幣の情報については、操作者が手動で操作表示部62の操作キー62bにより制御部60に対して入力を行う。そして、操作者が集積部30から紙幣を取り出すと、紙幣の計数処理が終了する。
なお、操作者が確定キーを押下せずに、代わりにリジェクト部40から紙幣を取り出して載置部14に積層状態で再セットすると(STEP43の「YES」)、リジェクト部40に集積された紙幣について再計数が行われるようになる。すなわち、リジェクト部40に集積された紙幣について、STEP27〜STEP36に示すような処理が再び行われるようになる。
以上のように本実施の形態の紙幣処理装置10によれば、1回目の紙幣計数工程において、識別計数部20により特定金種の真券かつ正券であると識別された紙幣を集積部30に送るとともに、特定金種の真券かつ正券ではないと識別された紙幣をリジェクト部40に送るようになっている(STEP4〜STEP9)。そして、載置部14、紙幣有無センサ15および繰出部16からなる受入部により紙幣を1枚ずつ筐体12の内部に取り込む動作を行う間はシャッター34により集積部30の開口を閉止し(STEP1)、受入部により紙幣が全て筐体12の内部に取り込まれた後、特定金種の真券かつ損券以外の異常券(例えば、偽券、搬送異常券、金種異常券)がリジェクト部40にあれば(STEP14の「YES」)、シャッター34により集積部30の開口を閉止し続けるようになっている。一方、特定金種の真券かつ損券以外の異常券がリジェクト部40になければ(STEP11の「NO」およびSTEP14の「NO」)、制御部60がシャッター駆動機構35を制御することにより、シャッター34が開口位置に移動して集積部30の開口が開かれるようになっている(STEP12)。このように、受入部により紙幣が全て筐体12の内部に取り込まれた後、特定金種の真券かつ損券以外の異常券がリジェクト部40にあればシャッター34により集積部30の開口を閉止し続けるので、操作者はリジェクト部40からしか紙幣を取り出せなくなる。このことにより、操作者にとってシンプルな運用を行うことができるようになり、操作者が誤った操作を行ってしまうことを防止することができるようになる。
より具体的に説明すると、1回目の紙幣計数工程において受入部により紙幣が全て筐体12の内部に取り込まれた後、もしリジェクト部40に送られた紙幣の種別にかかわらず集積部30の開口が常に開かれるようになっている場合には、操作者は集積部30およびリジェクト部40の両方から紙幣を取り出せるようになる。ここで、1つの集積部30および1つのリジェクト部40からなるシンプルなタイプの紙幣処理装置では、リジェクト部40からのみ紙幣を取り出せばこの取り出された紙幣の再計数を行うことができるようになっており、集積部30から紙幣を取り出したり、リジェクト部40から紙幣を取り出した後に集積部30から紙幣を取り出したりした場合には、集積部30に集積された紙幣について2回目の紙幣計数工程を行うことができるようになっている。このように、集積部30やリジェクト部40からの紙幣の取り出し方によって様々な処理を行うことができるようになっているが、1回目の紙幣計数工程が終了するとシャッター34により集積部30の開口が常に開かれる場合には、操作者は集積部30およびリジェクト部40のどちらかも紙幣を取り出せるため、操作者にとって運用が複雑になってしまい、誤った操作を行ってしまう可能性があるという問題がある。これに対し、本実施の形態の紙幣処理装置10によれば、受入部により紙幣が全て筐体12の内部に取り込まれた後、特定金種の真券かつ損券以外の異常券がリジェクト部40にあればシャッター34により集積部30の開口を閉止し続けるので、操作者はリジェクト部40からしか紙幣を取り出せなくなる。このことにより、操作者にとってシンプルな運用を行うことができるようになり、操作者が誤った操作を行ってしまうことを防止することができるようになる。
また、本実施の形態の紙幣処理装置10においては、受入部により紙幣が全て筐体12の内部に取り込まれた後、シャッター34により集積部30の開口が閉止されている場合に、リジェクト部40から紙幣が取り除かれ、この取り除かれた紙幣が載置部14に再セットされると(STEP16の「YES」)、受入部により紙幣を1枚ずつ筐体12の内部に取り込ませるようになっている(STEP2〜STEP10)。
また、本実施の形態の紙幣処理装置10においては、受入部により紙幣が全て筐体12の内部に取り込まれた後、シャッター34により集積部30の開口が開かれている場合に(STEP12)、操作表示部62の表示部62aに表示された紙幣の計数結果について操作キー62bにより確定の指令が制御部60に与えられると、制御部60は、識別計数部20による紙幣の計数結果を確定するようになっている(STEP13の「YES」)。
また、本実施の形態の紙幣処理装置10においては、受入部により紙幣が全て筐体12の内部に取り込まれた後、シャッター34により集積部30の開口が閉止されている場合に、操作表示部62の操作キー62bにより確定の指令が制御部60に与えられると(STEP15の「YES」)、制御部60は、2回目の紙幣計数工程を行うことを操作者に指示する旨の表示を操作表示部62の表示部62aに表示させるよう制御を行う(STEP21および図7(d))。
また、受入部により紙幣が全て筐体12の内部に取り込まれた後、シャッター34により集積部30の開口が閉止されている場合に、操作表示部62の操作キー62bにより2回目の紙幣計数工程を行うという指令が制御部60に与えられると(STEP22の「YES」)、制御部60は、集積部30の開口をシャッター34が開くようシャッター駆動機構35の制御を行う。
そして、2回目の紙幣計数工程を行うという指令が制御部60に与えられた後、載置部14に紙幣が載置されると(STEP25)、制御部60は、シャッター34により集積部30の開口を閉止するようシャッター駆動機構35の制御を行うようになる(STEP26)。
また、2回目の紙幣計数工程において、識別計数部20により正券および損券は共に集積部30に送られるとともに、それ以外の異常券(損券、搬送異常券、金種異常券)はリジェクト部40に送られるようになっている(STEP29〜STEP35)。
また、2回目の紙幣計数工程において、受入部により紙幣が全て筐体12の内部に取り込まれた後、リジェクト部40に紙幣があれば(STEP37の「YES」)、シャッター34により集積部30の開口を閉止し続けるようになっている。一方、2回目の紙幣計数工程において、受入部により紙幣が全て筐体12の内部に取り込まれた後、リジェクト部40に紙幣がなければ(STEP37の「NO」)、制御部60はシャッター駆動機構35を制御して集積部30の開口をシャッター34が開くようにする(STEP38)。
なお、本実施の形態の紙幣処理装置10は、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。
例えば、1回目の紙幣計数工程において、受入部により紙幣が全て筐体12の内部に取り込まれた後、シャッター34により集積部30の開口が閉止されている場合に、リジェクト部40に偽券のみが存在するときには、操作者が操作表示部62の操作キー62bにおける確定(ACCEPT)キーを押下すると、操作表示部62の表示部62aには、図7(g)に示すように、リジェクト部40に偽券が存在する旨の表示が行われるようになっていてもよい。このことにより、操作者はリジェクト部40に偽券のみが存在することを認識することができるようになる。その後、操作者はリジェクト部40から紙幣を取り出し、この紙幣を載置部14に再セットして筐体12内に再び取り込ませるか、あるいはリジェクト部40から取り出した紙幣に係る情報を操作表示部62の操作キー62bにより制御部60に直接入力するようになる。
また、他の変形例として、1回目の紙幣計数工程において、受入部により紙幣が全て筐体12の内部に取り込まれた後、シャッター34により集積部30の開口が閉止されている場合に、リジェクト部40に偽券のみが存在するときにおいて、リジェクト部40からこの偽券が取り出された後、操作者が操作表示部62の操作キー62bにおける確定(ACCEPT)キーを押下すると、制御部60がシャッター駆動機構35を制御して集積部30の開口をシャッター34が開くようになっていてもよい。この場合には、集積部30に送られた紙幣について、識別計数部20による紙幣の計数結果が確定されるようになる。
また、更に他の変形例として、1回目の紙幣計数工程において、識別計数部20により第1種別であると識別された紙幣を集積部30に送るとともに第1種別ではないと識別された紙幣をリジェクト部40に送るようになっていてもよい。この場合、1回目の紙幣計数工程において受入部により紙幣が全て筐体12の内部に取り込まれた後、第2種別以外の紙幣がリジェクト部40にあればシャッター34により集積部30の開口を閉止し続けるようになる。ここで、図5および図6のフローチャートを用いた紙幣処理装置10の説明では、第1種別が特定金種の真券かつ正券であり、第2種別が特定金種の真券かつ損券である場合について述べたが、このような態様に限定されることはない。例えば、第1種別が単なる正券であり、第2種別が単なる損券であってもよい。
また、例えば、第1種別がおもて面の紙幣であり、第2種別が裏面の紙幣であってもよい。この場合には、1回目の紙幣計数工程において、識別計数部20によりおもて面の紙幣であると識別された紙幣を集積部30に送るとともにおもて面の紙幣ではないと識別された紙幣をリジェクト部40に送るようになる。また、この場合でも、受入部により紙幣を1枚ずつ筐体12の内部に取り込む動作を行う間はシャッター34により集積部30の開口を閉止するようになる。そして、受入部により紙幣が全て筐体12の内部に取り込まれた後、裏面の紙幣以外の異常券(例えば、偽券、搬送異常券等)がリジェクト部40にあれば、シャッター34により集積部30の開口を閉止し続けるようになる。一方、リジェクト部40に紙幣が送られなかったり、あるいは裏面の紙幣のみがリジェクト部40に送られたりした場合には、制御部60がシャッター駆動機構35を制御することにより、シャッター34が開口位置に移動して集積部30の開口が開かれるようになる。このような変形例に係る紙幣処理装置10でも、受入部により紙幣が全て筐体12の内部に取り込まれた後、裏面の紙幣以外の異常券がリジェクト部40にあればシャッター34により集積部30の開口を閉止し続けるので、操作者はリジェクト部40からしか紙幣を取り出せなくなるため、操作者にとってシンプルな運用を行うことができるようになる。
また、本実施の形態の紙幣処理装置10による紙幣の計数方法は、単一の金種の紙幣が集積部30に集積されるような単一金種の正損分類モードに限定されることはない。本実施の形態の紙幣処理装置10による他の紙幣計数方法として、正券および損券の各種別について紙幣の計数が行われ、かつ、異なる金種の紙幣が混合して集積部30に集積されるような正損/金種混合モード(FIT(MIX)モードともいう)が用いられてもよい。この場合には、第1種別は、全ての金種の真券かつ正券となり、第2種別は、全ての金種の真券かつ損券となる。
また、最初に識別された単一の金種の紙幣のみが集積部30に集積されるようなDDモードにおいて、リジェクト部40に送られた紙幣の情報を操作者が手動で操作表示部62の操作キー62bにより制御部60に入力する際に、以下に示すような動作が行われるようになっていてもよい。
まず、従来から用いられている、手動による入力方法について説明する。従来から用いられている入力方法では、紙幣処理装置10における紙幣の計数処理が終了した後、操作表示部62の表示部62aにおける表示内容が図8(a)に示すようなものとなっている場合において、操作者が操作キー62bにおけるマニュアルキーを押下すると、操作表示部62の表示部62aは図8(b)に示すような手動入力画面となる。この際に、カーソル(図8(b)において横方向に延びる線で表示)は、4つの金種のうち最上段にある50ユーロを指し示すようになっている。そして、操作者が手動で例えば5ユーロ紙幣の入力を行う場合には、操作キー62bにおける下向きの矢印のキーを3回押下する。そうすると、操作表示部62の表示部62aにおけるカーソルは図8(c)に示すように5ユーロを差し示すようになる。そして、操作者が5ユーロ紙幣の枚数を操作キー62bにより手入力する。具体的には、操作キー62bにおける右向きの矢印のキーを2回押下すると、図8(d)に示すように、2枚の5ユーロ紙幣が手入力される。
これに対して、手動による新しい入力方法では、紙幣処理装置10における紙幣の計数処理が終了した後、操作表示部62の表示部62aにおける表示内容が図8(a)に示すようなものとなっている場合において、操作者が操作キー62bにおけるマニュアルキーを押下すると、カーソルは、紙幣処理装置10の識別計数部20により識別および計数が行われた紙幣のうち最初に識別された紙幣の金種を指し示すようになる。具体的には、DDモードにおいて紙幣処理装置10の識別計数部20により5ユーロ紙幣が最初に識別された場合には、操作者が操作キー62bにおけるマニュアルキーを押下すると、操作表示部62の表示部62aは、図8(b)に示すような手動入力画面とはならず、代わりに図8(c)に示すような手動入力画面となる。この際に、カーソルは、紙幣処理装置10の識別計数部20により最初に識別された紙幣の金種である5ユーロを指し示すようになる。その後、図8(d)に示すように、操作者が5ユーロ紙幣の枚数を操作キー62bにより手入力する。
このように、最初に識別された単一の金種の紙幣のみが集積部30に集積されるようなDDモードにおいて、手動による新しい入力方法では、紙幣処理装置10の識別計数部20により識別および計数が行われた紙幣のうち最初に識別された紙幣の金種が自動的にカーソルにより指し示されるようになるので、操作者の作業効率を向上させることができるとともに、カーソルの移動ミスにより違算が発生してしまうことを防止することができるようになる。
10 紙幣処理装置
12 筐体
14 載置部
15 紙幣有無センサ
16 繰出部
16a キッカローラ
16b フィードローラ
16c 逆転ローラ
17 繰出部駆動機構
18 搬送部
19 搬送部駆動機構
20 識別計数部
20a ラインセンサ
20b 厚み検出センサ
20c 磁気センサ
22 分岐部
30 集積部
32 羽根車式集積機構
32a 羽根車
32b 羽根
34 シャッター
35 シャッター駆動機構
36 紙幣有無センサ
40 リジェクト部
42 紙幣整列部材
44 紙幣有無センサ
60 制御部
62 操作表示部
62a 表示部
62b 操作キー
62c リジェクトランプ
64 記憶部

Claims (12)

  1. 紙幣を1枚ずつ機体内部に取り込む受入部と、
    前記受入部により機体内部に取り込まれた紙幣を1枚ずつ搬送する搬送部と、
    前記搬送部に設けられ、当該搬送部により搬送される紙幣の識別および計数を行う識別部であって、少なくとも紙幣が第1種別または第2種別であるか否かを識別する識別部と、
    前記搬送部に接続され、当該搬送部から送られた紙幣を集積する第1スタッカであって、機体の外部から当該第1スタッカにアクセスするための開口が設けられた第1スタッカと、
    前記搬送部に接続され、当該搬送部から送られた紙幣を集積し、機体の外部からアクセス可能な第2スタッカと、
    前記第1スタッカに設けられ、当該第1スタッカの開口の開閉を行うシャッターと、
    前記シャッターの駆動を行うシャッター駆動部と、
    前記識別部により前記第1種別であると識別された紙幣を前記第1スタッカに送るとともに前記第1種別ではないと識別された紙幣を前記第2スタッカに送るよう前記搬送部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記受入部により紙幣を1枚ずつ機体内部に取り込む動作を行う間は前記シャッターにより前記第1スタッカの開口を閉止し、前記受入部により紙幣が全て機体内部に取り込まれた後、前記第2種別以外の紙幣が前記第2スタッカにあれば前記シャッターにより前記第1スタッカの開口を閉止し続け、前記第2種別以外の紙幣が前記第2スタッカになければ前記第1スタッカの開口を前記シャッターが開くよう前記シャッター駆動部の制御を行うことを特徴とする紙幣処理装置。
  2. 前記第1種別は正券であり、前記第2種別は損券であることを特徴とする請求項1記載の紙幣処理装置。
  3. 前記第1種別はおもて面の紙幣であり、前記第2種別は裏面の紙幣であることを特徴とする請求項1記載の紙幣処理装置。
  4. 前記受入部により紙幣が全て機体内部に取り込まれた後、前記シャッターにより前記第1スタッカの開口が閉止されている場合に、前記第2スタッカから紙幣が取り除かれ、取り除かれた紙幣が前記受入部に載置されると、前記制御部は、前記受入部により紙幣を1枚ずつ機体内部に取り込ませるよう当該受入部の制御を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の紙幣処理装置。
  5. 前記識別部による紙幣の計数結果を表示する表示部と、
    前記制御部に対して操作者が指令を与えるための操作部と、
    を更に備え、
    前記受入部により紙幣が全て機体内部に取り込まれた後、前記シャッターにより前記第1スタッカの開口が開かれている場合に、前記表示部に表示された紙幣の計数結果について前記操作部により確定の指令が前記制御部に与えられると、前記制御部は、前記識別部による紙幣の計数結果を確定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の紙幣処理装置。
  6. 前記受入部により紙幣が全て機体内部に取り込まれた後、前記シャッターにより前記第1スタッカの開口が閉止されている場合に、前記操作部により確定の指令が前記制御部に与えられると、前記制御部は、追加の紙幣計数工程を行うことを操作者に指示する旨の表示を前記表示部に表示させるよう当該表示部の制御を行うことを特徴とする請求項5記載の紙幣処理装置。
  7. 前記受入部により紙幣が全て機体内部に取り込まれた後、前記シャッターにより前記第1スタッカの開口が閉止されている場合に、前記操作部により追加の紙幣計数工程を行うという指令が前記制御部に与えられると、前記制御部は、前記第1スタッカの開口を前記シャッターが開くよう前記シャッター駆動部の制御を行うことを特徴とする請求項5または6記載の紙幣処理装置。
  8. 前記追加の紙幣計数工程を行うという指令が前記制御部に与えられた後、前記受入部に紙幣が載置されると、前記制御部は、前記シャッターにより前記第1スタッカの開口を閉止するよう前記シャッター駆動部の制御を行うことを特徴とする請求項7記載の紙幣処理装置。
  9. 前記追加の紙幣計数工程において、前記制御部は、前記識別部により前記第1種別または前記第2種別であると識別された紙幣を前記第1スタッカに送るとともに前記第1種別または前記第2種別のどちらでもないと識別された紙幣を前記第2スタッカに送るよう前記搬送部を制御することを特徴とする請求項7または8記載の紙幣処理装置。
  10. 前記追加の紙幣計数工程において、前記制御部は、前記受入部により紙幣が全て機体内部に取り込まれた後、前記第2スタッカに紙幣があれば前記シャッターにより前記第1スタッカの開口を閉止し続け、前記第2スタッカに紙幣がなければ前記第1スタッカの開口を前記シャッターが開くよう前記シャッター駆動部の制御を行うことを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一項に記載の紙幣処理装置。
  11. 前記受入部により紙幣が全て機体内部に取り込まれた後、前記シャッターにより前記第1スタッカの開口が閉止されている場合に、前記第2スタッカに偽券のみが存在するときには、前記制御部は、前記操作部により確定の指令が前記制御部に与えられると、偽券が前記第2スタッカに存在する旨の表示を前記表示部に表示させるよう当該表示部の制御を行うことを特徴とする請求項5記載の紙幣処理装置。
  12. 前記受入部により紙幣が全て機体内部に取り込まれた後、前記シャッターにより前記第1スタッカの開口が閉止されている場合に、前記第2スタッカに偽券のみがあるとき、前記制御部は、前記第2スタッカから紙幣が取り除かれた後、前記操作部により確定の指令が前記制御部に与えられると、前記第1スタッカの開口を前記シャッターが開くよう前記シャッター駆動部の制御を行うとともに前記識別部による紙幣の計数結果を確定することを特徴とする請求項5記載の紙幣処理装置。
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