JP2014209852A - ソーセージをフックに吊り下げる装置及び方法 - Google Patents

ソーセージをフックに吊り下げる装置及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ソーセージループの処理作業性の高い、ソーセージをフックに吊り下げる装置及び方法を提供することを課題とする。【解決手段】コンベア20の巻き掛け移動体21には、竿Tに吊り下げられるソーセージループSLの最大ループ数に相当する数のフック22で形成されたフック群Gがフック不在域Kを介して順次設けられ、一のフック群Gの全フック22にソーセージSが吊るされるとコンベア20へのソーセージ供給を中断し、フック不在域Kがフック不在域の長さよりも長い所定距離Hを移動した後にコンベア20へ供給再開されたソーセージSを、後続フック群Gの先頭フック22Fが吊るすことによって、一のフック群Gの最終フック22Lと後続フック群Gの先頭フック22Fとで一つのループSLを形成する。【選択図】図1

Description

本発明はソーセージをフックに吊り下げる装置及び方法に関する。
スモークハウスでのソーセージ熱処理の生産性とソーセージの品質(スモークムラなど)を勘案して、使う熱処理用の竿に吊り下げるソーセージの適切なループ数が決められる。この決められた所定ループ数のループ群は、ソーセージ充填機で練状の肉類がケーシングに充填され作られた、連鎖状にリンクをなしたソーセージをコンベアの多数のフックに順次ループ状に吊り下げることによって形成される。
ケーシング全長が一定の人工ケーシングであれば、1本のケーシングで得られるソーセージが自動的に所定ループ数に形成されてコンベアに吊るされるが、天然腸ケーシングは長さと太さが不定であり、1本の天然腸ケーシングから一定した所定ループ数のループ群を連続して作ることは不可能である。
通常は2人のオペレータが、ソーセージ充填機への天然腸ケーシング供給作業と、複数本(通常1〜3本)の天然腸ケーシングで作ったソーセージループを合わせて所定ループ数のループ群に仕上げる作業と、ループ群をフックから竿へ移しかえる作業とを分担している。
又、別の方法として、フックに吊り下がったループ群を自動的に竿に移しかえる装置を備えたコンベアを充填機に接続して人手による竿への移しかえ作業をなくし、充填機のオペレータ1人だけで、ソーセージ充填機への天然腸ケーシング供給作業から、フックに吊り下がったループを所定ループ数のループ群に仕上げる作業までを担当して、ソーセージ製造の省力化を図ることも行なわれている。
所定ループ数のソーセージのループ群をフックに吊り下げて作る方法と装置が特許文献1〜特許文献3に開示されている。
特許文献1には、一定範囲に調整されたループ数やリンク数のソーセージをソーセージ熱処理用の懸吊枠(22)に懸吊すると共に、1本の連鎖状ソーセージSの始端や終端のループを構成するリンク数をその他のループを構成するリンク数より少なくして、始端や終端のリンクのひねり戻りを防ぐ装置が開示されている。
この特許文献1に開示された公知装置は、フックコンベア(13)によって移送されている連鎖状ソーセージSの両端部以外の中程で懸吊枠(22)当たりに懸吊する予定のリンク数になったときに切断装置(31)によって連鎖状ソーセージSの切断すべき繋ぎ部(SL)を切断する。
特許文献2には、図8装置と図8A装置とにおいて、所定数のソーセージ(36)(実施例では8個)からなる一つのループ(39)を隣接する二つのフック(10)で順次吊り下げ、所定数のソーセージ(36)からなるループが所定数のフック(10)に吊り下げられると、所定数のソーセージ(36)からなるループ(39)をフックへ供給するのを中断し、その代わりに、所定数のソーセージ(36)からなるループ(39)の形状に対して視覚的に変化した形状のマーカループ(図8の39Bと39C)(図8Aの39A)をフック(10)に供給する方法と装置が開示されている。この公知装置では、ソーセージリンク装置(74)からソーセージストランド(34)をコンベア(58)に向けて放出しながらマーカループ(図8の39Bと39C)(図8Aの39A)をフック(10)に形成する。
上記特許文献2の図8装置は、コンベア(58)をより速い速度で移動することによって、放出ホーン(62)から放出されたソーセージストランド(34)を垂直方向に短いループ(39B)に形成する。
上記特許文献2の図8A装置は、ソーセージループ群(94)の最後尾のループを支持するフック(10)に空間(92)を間にして隣接したフック(10)に、所定数のソーセージ(36)と同じ個数(実施例では8個)からなるV字形状を有するマーカループ(39A)を吊り下げる。
又、1人のオペレータが充填装置へのケーシング供給とソーセージループの端末処理を行なう、所定数の吊下部材からなる吊下部材セットに形成されたループ群を竿に自動的に移しかえる方法と装置が特許文献3に開示されている。
特許文献3に開示された装置では、取外し場所ST2に停止している上部コンベア(11)の吊下部材セット(19)の先頭吊下部材(18F)は、セット取付け領域(17B)に相当する位の長い距離をおいて、吊下部材起動位置(OP1)上を移動している下部コンベア(12)の吊下部材セット(25)の最終吊下部材(24E)に対している(特許文献3、図7−2(E)参照)。
特開2000−139331公報 WO02/05653 A2公報 特開2011―50276公報
しかしながら、特許文献1に開示された装置は、作業者Mが切断すべきループの箇所を目視により認識することができないために、フックコンベア(13)とは別に設けられた熱溶断部位指示装置(32)が必要であり、装置がその分だけ複雑になる。
又、この特許文献1の装置では、両末端ループのリンク数の制御はなされるものの、両末端ループ以外の中ほどのループのリンク数の制御はなされるものではなく、熱溶断部位指示装置(32)によって切断されるループは両末端ループ以外の中ほどのループであるので、ループが切断されて生じた新たな末端ループのリンク数は制御されることなく常に一定である。よって、上記新たな末端ループの結び方は限定されたものとなる。
特許文献2に開示された図8装置は、コンベアをより速い速度で移動して垂直方向に短いマーカループ(39B)を形成するので、オペレータの手処理作業がループの端末の移動についていきにくく、フックに吊り下がったソーセージ端末を処理しにくい。
特許文献2に開示された図8A装置での空間(92)は一つのみのフック(10)を省いて形成されたものなので、最後尾のループとそれに隣接したループとの間隔が狭い。そのために、マーカループ(39A)を切断することによって生じた両端末の処理作業がしにくい。更に、スティック(47)が上記隣接ループにも挿入しないような注意を要し、ソーセージループ群(94)の竿への移しかえ作業に時間がかかる。
特許文献3に開示された装置は、上部コンベア(11)と下部コンベア(12)を備えた複雑な構造を有している。更にこの公知装置は、先頭吊下部材(18F)から最終吊下部材(24E)までの距離が長いので、先頭吊下部材(18F)はループ形成時のコンベアの移動速度よりも速い速度で、吊下部材起動位置(OP1)へ向かって移動する必要がある。そのために、特許文献3は、その分、吊下部材セット(19、25)が固定された無端循環体(17、23)の耐久性が低下するとともに、先頭吊下部材(18F、24F)による最終吊下部材(24E、18E)への衝突を回避するための装置を必要とし、その分、複雑な構造となる。
本発明は上述の諸点に鑑みてなされたものであって、発明の目的は以下の通りである。
(1)オペレータがループ処理作業を簡単にでき、それによって1本の長さが不均一な天然腸ケーシングからなるソーセージを短時間に所定数のループで形成されたループ群にしてコンベアに吊るすことができる、生産性の高いソーセージループをフックに吊り下げる装置と方法を提供する。
(2)オペレータがループ処理作業を簡単にでき、合わせて機械的アイドル時間の短いループ形成ができ、それによって1本の長さが不均一な天然腸ケーシングからなるソーセージを短時間に所定数のループで形成されたループ群にしてコンベアに吊るすことができると共に、ループ群を自動的に確実に竿によってフック群から取り出すことができる、省力化された且つ生産性と信頼性の高いソーセージループをフックに吊り下げる装置と方法を提供する。
本発明によれば、上述した課題は、次のように構成される本発明のソーセージループをフックに吊り下げる装置及び方法により解決される。
<ソーセージループをフックに吊り下げる装置>
本発明のソーセージループをフックに吊り下げる装置は、多数のリンクが連なったソーセージを吊るすフックと、複数のフックが所定ピッチで取付けられた無端の巻き掛け移動体とを有する1つのコンベアを備えている。
かかるソーセージループをフックに吊り下げる装置において、本発明では巻き掛け移動体には、竿に吊り下げられるソーセージループの最大ループ数に相当する数のフックで形成されたフック群が、フック不在域を介して順次複数群設けられており、
下流方向へ移動中の巻き掛け移動体に設けられた上記複数のフック群のうちの一のフック群の先頭フックから最終フックまでの全フックにコンベアへ供給されるソーセージが吊るされると、コンベアへのソーセージ供給を中断し、コンベアへのソーセージ供給中断下でフック不在域が該フック不在域の長さを超えた所定距離を移動した後に供給再開されたソーセージを、上記一のフック群に後続する後続フック群の先頭フックが吊るすことによって、上記一のフック群の最終フックと該最終フックにフック不在域を介して隣接した上記後続フック群の先頭フックとで一つのループを形成するように構成されている、ことを特徴としている。
このような構成の本発明によれば、コンベアへのソーセージ供給中断下で巻き掛け移動体を該フック不在域の長さを超えた所定距離を移動させた時に、ソーセージ供給装置とフック群の最終フック間のソーセージがフック群の移動によって引っ張られて、ソーセージの吊り下がり長さが無くなったとしても、フック不在域が設けられているので、前記吊り下がり長さが無くなったソーセージがフックに乗り上がる事態が生じない。その結果、コンベアへのソーセージ供給中断下であっても、ソーセージ供給装置とフック群間の上記ソーセージの切断と切断後の端末処理を、フックに邪魔されることなく行なう事が出来るので、短時間に最大ループ数のループ群をフック群に吊り下げることができ、それによってソーセージ充填とソーセージ熱処理双方における生産性が高まる。又、一つの巻き掛け移動体が複数のフック群を有しているので簡潔な構造となる。
コンベアへのソーセージ供給が停止された状態下でコンベアのフック不在域が、コンベアへソーセージを供給するソーセージ供給位置に対してフック不在域の長さよりも長い所定距離を移動するので、フック不在域の移動速度に係りなく、一のフック群の最終フックと該最終フックにフック不在域を介して隣接した上記後続フック群の先頭フックとで形成する上記ループのリンク数を決めることができる。それ故に、ソーセージ供給停止中のコンベアの移動速度を所望な速度に設定して、オペレータのループ処理作業をし易くできる。
本発明において、下流方向へ移動中の巻き掛け移動体に設けられた上記複数のフック群のうちの一のフック群の先頭フックから最終フックに対して先行側にあるフックまでに、一のフック群に対して設定された最小ループ数より少ない数で形成されたループ群が吊り下げられた状態でコンベアへのソーセージ供給が終了したときには、その時点で巻き掛け移動体の移動を停止し、次の新たなソーセージを使ったコンベアへのソーセージ供給が開始されると巻き掛け移動体の移動を再開して上記次の新たなソーセージを上記ループ群に対して後続させて上記一のフック群に吊り下げるように構成されているようにすることができる。
上記装置は、一のフック群に対して最小ループ数を設定可能であり、コンベアへのソーセージ供給が終了した時点で、設定された最小ループ数と最大ループ数との間のループ数が一のフック群に吊り下げられると、次の新たなソーセージのコンベアへの供給を待つことなく、下流へ移動する。その結果、最大ループ数を超えるループ群が作られないので、フック不在域を超えたループの切断作業が不要となり、オペレータの作業時間を短縮できて生産サイクルを速めることができる。又、最小ループ数を設定することで、1つの竿で熱処理されるソーセージの量も確保できる。又、最小ループ数を設定することで、使う天然腸ケーシングの長さ(バラつきを含んだ長さ)に応じて、1つの竿に吊り下げるループ数の調整をできる。
本発明において、フック不在域は、一のフック群の最終フックから後続側に所定1ピッチ離れた位置と、上記一のフック群に隣接して後続する後続フック群の先頭フックから上記一のフック群側に所定1ピッチ離れた位置との巻き掛け移動体上の区間をフックを取付けない区間にするとよい。
このような上記フック不在域によると、一のフック群の最終フックから後続側に所定1ピッチ離れた位置と、一のフック群に隣接して後続する後続フック群の先頭フックから先行側に所定1ピッチ離れた位置との夫々にフックが存在しないので、端末処理された最終ループの許容移動域が確保され、それによって両ループ同士の絡まりの発生を防ぐことができる。さらに、上記区間の長さは少なくとも所定2ピッチの長さを有しているので、ループ内に挿通された竿をオペレータ、もしくは竿排出部材が持ち上げる場所を確保できる。
本発明において、フック群に吊り下がったループ群に挿通した竿を上昇させて該ループ群をフック群から外すための竿排出位置に、一のフック群に先行する先行フック群があるとき、一のフック群に隣接して後続する後続フック群の先頭フックが、コンベアへソーセージを供給するソーセージ供給位置に対向した状態で位置するように構成されているようにすることができる。
このようにすると、コンベアへのソーセージ再供給時点で、後続フック群の先頭フックがソーセージ供給位置に相対した位置にきているので、後述の空フックの取付けピッチ分を移動させることなく、先頭フックがコンベアに再供給されたソーセージを直ぐに吊り下げることができ、機械的アイドル時間が少なく、ループ再形成時期を早めることができて生産性が高まる。
本発明において、一のフック群に先行する先行フック群のループ群が上昇する竿によってフック群から外されると、コンベアへのソーセージ供給を再開するように構成することができる。
このようにすると、フック不在域が巻き掛け移動体の移動方向に所定長さを有しているので、コンベアを停止させた状態下でのコンベアへのソーセージ供給の再開のみならず、移動中のコンベアに対してソーセージ供給を再開でき、それによってループ再形成時期を早めることができて生産性が高まる。
本発明において、ソーセージ吊り下げ装置の巻き掛け移動体は、コンベアへのソーセージの供給方向においてソーセージ供給位置より下流に配置された回転軸を中心に後方側から前方側に水平面上で回転移動する回転移動域と、該回転移動域より下流方向へ移動する直動域を有している。又、ソーセージ吊り下げ装置は、回転軸から下流側へ複数のフック群を配置可能とする所定距離に位置する竿支持部材によって、直動域に沿って配された竿を、直動域に交叉する竿排出経路上を移動してもち上げてコンベアから排出する竿排出部材と、竿排出部材によるコンベアからの竿排出終了を検出する竿排出検出手段とを更に備えており、又、ソーセージ吊り下げ装置は、一のフック群に先行する先行フック群に隣接するフック不在域が竿排出経路上にあるときに、一のフック群に隣接して後続する後続フック群の先頭フックがソーセージ供給位置に対して対向した状態で後方側に位置しているように構成されており、竿排出検出手段からの検出信号に基づいてコンベアへの供給が再開されたソーセージを、回転移動してソーセージ供給位置を通過した後続フック群の先頭フックが吊り下げるように構成されているようにすることができる。
この構成によると、ループの切断・分離/端末処理作業がしやすいので、ケーシング供給オペレータ1人で所要の処理作業を所要時間内に実施できるようになり、且、竿排出検出手段が竿排出部材による竿排出の完了を検出すると、空フックの取付けピッチ分を移動させることなく、直ぐに後続フック群の先頭フックがソーセージを吊り下げるので、機械的アイドル時間が少なく、その結果、竿排出部材を備える竿排出装置を併設することによって、ループ処理作業兼務の竿排出オペレータを配さなくとも、ケーシング供給オペレータ1人で所定数のループで形成されたループ群をフック群に吊り下げることができる。
又、上記構成によると、フック群からのループ群自動取り出しとソーセージ充填再開の動作の順番が規程されているので、この自動動作に合わせてケーシング供給オペレータの作業が進められ、その結果、ループの切断・分離/端末処理作業が遅滞なく進み、生産性が向上する。
又、上記構成によると、フックに吊り下がっているソーセージループの許容移動範囲と、竿排出部材による竿支持場所が十分な大きさに確保されているので、竿排出時に、竿排出部材によるループの損傷や竿排出部材からの竿の落下などを防ぎ得る。又、竿の端部が隣接するループ群のソーセージに引っかかる危険性がなく、竿排出位置のループ群のみを竿によってフック群から取り出すことができる。
本発明において、コンベアへのソーセージ供給再開時点に対して、巻き掛け移動体の移動を再開する再開時期を調整する調整手段を備えているようにすることができる。
このような構成によると、一のフック群の最終フックと該最終フックにフック不在域を介して隣接した後続フック群の先頭フックとでフック不在域を超えて吊り下げるループが有するリンク数を変更することができる。それによって、上記フック不在域を超えて吊り下がるループの切断・分離によって生じる端末部のリンク数(端末長さ)を変更できるので、作業しやすい端末処理の形態(例えば、ループに端末リンクをからげる位置)に変更できる。
本発明による装置は、ソーセージ供給装置を停止状態にして巻き掛け移動体(コンベア)を移動し、そしてその後に両者を再起動するので、一のフック群の最終フックと後続フック群の先頭フックとで吊り下げるループが有するソーセージリンクの数を簡単な制御で変更できる。
<ソーセージループをフックに吊り下げる方法>
既述した本発明装置は、次に述べる方法で実行される。その場合、本発明装置で得られる効果は、その装置についての本発明の方法の実行によっても、そのまま得られる。
本発明のソーセージループをフックに吊り下げる方法は、多数のリンクが連なったソーセージを吊るすフックと、複数のフックが所定ピッチで取付けられた無端の巻き掛け移動体とを有するコンベアを備えた、ソーセージループをフックに吊り下げる装置を用いることで行われる。
このようなフックにソーセージループを吊り下げる方法において、本発明では、竿に吊り下げられるソーセージループの最大ループ数に相当する数のフックで形成されたフック群が、フック不在域を介して順次複数群設けられた巻き掛け移動体を下流方向へ向けて移動し、
一のフック群がコンベアへソーセージを供給するソーセージ供給位置より下流にある回転軸を中心に回転移動して上記ソーセージ供給位置を通過し、ソーセージ供給位置からコンベアへ供給されるソーセージを一のフック群の先頭フックから最終フックへ向けて順次各フックに吊るしてゆき、最終フックにソーセージが吊るされるとコンベアへのソーセージ供給を中断し、
コンベアへのソーセージ供給中断下でソーセージを吊るした一のフック群の最終フックがフック不在域の長さを超えた所定距離を移動するとコンベアへのソーセージ供給を再開し、
上記ソーセージを吊るした一のフック群の最終フックにフック不在域を介して隣接した後続フック群の先頭フックがソーセージ供給位置を通過して、供給再開されたソーセージを該先頭フックに吊り下げる、ことを特徴としている。
本発明において、一のフック群の最終フックがソーセージを吊るす前にコンベアへのソーセージ供給が終了し、当該終了時点で一のフック群へ吊り下げられたループ群のループ数が、設定された最小ループ数より少ないときには、上記時点で巻き掛け移動体の移動を停止し、次の新たなソーセージを使ったコンベアへのソーセージ供給が開始されると、巻き掛け移動体の移動を再開して次の新たなソーセージを上記ループ群に対して後続させて上記一のフック群に吊り下げるようにすることができる。この様にして「所定数のループで形成されたループ群」をフック群に吊り下げることができる。
又、本発明において、巻き掛け移動体の移動の再開時期は、コンベアへのソーセージ供給再開時点に対して、調整されるようにすることができる。
本発明で「所定数のループで形成されたループ群」とは、最大ループ数から設定された最小ループ数までの間のいずれかの数のループで形成されたループ群をいう。
上記「最大ループ数」とは、ループ同士間に必要間隔を保った状態で、所定長さの竿、例えば1.4mの竿に吊り下げられることのできる最多のソーセージのループ数であり、ソーセージの太さやソーセージ熱処理時の竿の支持器具の構造やその他諸条件によって決められる。本発明における1つのフック群は最大ループ数と同数のフックを備えている。最大ループ数が多いほど1竿で熱処理できるソーセージの量が多く、スモークハウスでの生産性を高めることができる。
又、「最小ループ数」とはソーセージループ形成の生産性とソーセージ熱処理の生産性の双方を勘案して決定される、竿に吊り下げられる最小ループ数である。そのときに使う天然腸ケーシングの長さのバラつき具合(例えば、羊腸ケーシング1本7m〜10m)に応じて、生産中に適宜、最小ループ数は変更され得る。この最小ループ数はソーセージ吊り下げ装置に設けられた制御装置に最小ループ数を入力することによって設定できる。
本発明は、羊腸ケーシングや豚腸ケーシングなどの天然腸ケーシングに限定されることはなく、セルローズケーシングやコラーゲンケーシングなどの人工ケーシングにも適用可能である。
本発明は、以上のように、移動中の巻き掛け移動体に設けられた上記複数のフック群のうちの一のフック群の先頭フックから最終フックまでの全フックにコンベアへ供給されるソーセージが吊るされると、コンベアへのソーセージ供給を中断し、コンベアへのソーセージ供給中断下でフック不在域が該フック不在域の長さを超えた所定距離を移動した後に供給再開されたソーセージを、上記一のフック群に後続する後続フック群の先頭フックが吊るすことによって、上記一のフック群の最終フックと該最終フックにフック不在域を介して隣接した上記後続フック群の先頭フックとで一つのループを形成することとしたので、オペレータの処理作業を簡単にして、その時間を短縮でき、それによって1本の長さが不均一な天然腸ケーシングからなるソーセージを短時間に所定数のループで形成されたループ群にしてコンベアに吊るすことができる、生産性の高いソーセージループをフックに吊り下げる装置と方法を提供することができる。
又、本発明は、上述のようにオペレータがループ処理作業を簡単にでき、合わせて機械的アイドル時間の短いループ形成ができるため、それによって1本の長さが不均一な天然腸ケーシングからなるソーセージを短時間に所定数のループで形成されたループ群にしてコンベアに吊るすことができると共に、ループ群を自動的に確実に竿によってフック群から取り出すことができる、省力化された且つ生産性と信頼性の高いソーセージループをフックに吊り下げる装置と方法を提供することができる。
本発明の一実施形態装置を示し、図1(A)は平面図、図1(B)は正面図である。 図1の要部の拡大図であり、図2(A)は図1(A)、図2(B)は図1(B)に対応している。図2(C)はループ切断手段の要部の拡大図である。 図1装置を示し、巻き掛け移動体が図1の状態から移動した状態の平面図である。 図1装置を示し、巻き掛け移動体が図1の状態から移動した状態の正面図である。 図1装置を示し、巻き掛け移動体が図1の状態から移動した状態の竿排出時の各部材の位置関係を示す拡大側面図である。 図3のオペレータが位置している付近での要部拡大図であり、図4(A)は図3(A)、図4(B)は図3(B)に対応している。 図3の竿排出位置における竿後端部付近での主にフック不在域に関して説明する要部拡大図であり、図5(A)は平面図、図5(B)は正面図である。 図1装置を示し、巻き掛け移動体が図3の状態から移動した状態であり、図6(A)は平面図、図6(B)は正面図であり、制御装置と制御対象との関係を示している。 図1装置を示し、巻き掛け移動体が図6の状態から移動した状態であり、図7(A)は平面図、図7(B)は正面図であり、制御装置と制御対象との関係を示している。 図1装置を示し、図7の状態で、ソーセージのループを切断している状態を示しており、図8(A)は平面図、図8(B)は正面図である。 図1装置の作動を示すタイムチャートである。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明するが、その説明に先立ち、本発明の実施形態装置の平面図を示す図1(A)そして正面図を示す図1(B)を用いて、本発明において用いられる方向性等に関する用語について説明する。
本実施形態装置は、ソーセージの内容物たる練状肉類を天然腸ケーシングCSに対し充填し、これにひねりを加えて多数のリンクが連なったソーセージSとして搬出するソーセージ供給装置Iと、移動するチェーンあるいはベルトの形態の巻き掛け移動体21に取付けられた複数のフック22がリンク状ソーセージSの供給を受けて複数のフック22に順次ループ状に吊り下げるソーセージ吊り下げ装置IIとを備えており、図1(A)がその平面図、図1(B)が正面図である。そして、図2(A)、図2(B)が、図1(A)、図1(B)の要部を拡大して示している。
図において、ソーセージ供給装置Iから搬出されたリンク状ソーセージSは、ソーセージ供給位置Xから上記ソーセージ吊り下げ装置IIのコンベア20へ向け供給される。ソーセージ供給装置Iと、ソーセージの供給方向(矢印A方向)先方に位置するソーセージ吊り下げ装置IIとの間には、オペレータPが作業のために位置している。上記ソーセージ吊り下げ装置IIはコンベア20と竿支持装置30と竿排出装置40を備えており、コンベア20は、平面図である図1(A)にて右端に設けられた回転軸Z1から、上記ソーセージ供給位置Xに対してオペレータPが位置する側で左方へ直動し、左端の回転軸Z2で移動方向を反転する回転を行って循環する無端の巻き掛け移動体21と、巻き掛け移動体21に取付けられた複数のフック22とを有している。ここで、この巻き掛け移動体21の左方への矢印Aの移動方向を「下流方向」もしくは「下流」もしくは「先方側」と呼び、これとは反対向きの矢印B方向を「後続側」と呼び、左右の方向に対して直角方向でオペレータPから離れる矢印C方向を「後方側」そしてその反対であって近づく矢印D方向を「前方側」と呼ぶこととする。
図1(A)、図1(B)に示されている本実施形態装置は、ソーセージ供給装置Iとソーセージ吊り下げ装置IIとを備えている。図1(A)は平面図、図1(B)は正面図、そして図2(A)、図2(B)はそれらの要部の拡大図である。オペレータ(作業者)Pは、ソーセージ供給装置Iとソーセージ吊り下げ装置IIとの間で、ソーセージ供給位置Xに対して手前側となる前方側Dにて装置の正面に位置している。
ソーセージ供給装置Iは、ノズル11(図1参照)に装填される天然腸ケーシングCSに対してポンプ12(図1参照)で送り出されるソーセージ原料(練状肉類)を充填して直管状の充填ケーシングとし、これを循環する一対のリンキングチェーン13で上記ソーセージ吊り下げ装置IIの方へ向け搬出し、リンキングチェーン13の搬出経路13−1の延長線上のソーセージ供給位置X(図2(A)参照)からコンベア20へ供給するようになっている。リンキングチェーン13は、その走行方向(矢印A方向)で定間隔に羽根13A(図2参照)を有していて、羽根13A同士でそれらのV字溝底部にて上記直管状充填ケーシングを挟み込んでくびれを形成する。又、上記ソーセージ供給装置Iは、ノズル11の出口部で上記充填ケーシングに回転を与える機構を有していて、上記羽根13A同士間で挟み込まれた部分に対して充填ケーシングにひねりを加えるようになっていて、かくして、上記羽根13Aよりも搬出方向(矢印A方向)先方側で、くびれかつひねられて連鎖状となったソーセージSが、リンキングチェーン13の出口に設けられている斜面をもつガイド14を経て、コンベア20へ向けて送り出される。
コンベア20へソーセージSを供給する位置である上記ソーセージ供給位置Xは、ソーセージ搬出経路13−1上のソーセージSがソーセージ供給装置Iから搬出される場所であり、本実施形態装置ではリンキングチェーン13によるソーセージSの搬送が終了した位置である。ソーセージSはソーセージ供給位置Xからコンベア20へ供給されるが、本実施形態装置では、ソーセージ供給位置Xからコンベア20へ供給されるソーセージSはソーセージ供給位置Xからガイド14を経てコンベア20へ向って移動するようになっている。
本装置において、上記リンキングチェーン13はチェーンを有しているが、このリンキングチェーン13に代えてベルトを用いたリンキングベルト13を使う事もできる。
ソーセージ吊り下げ装置IIは、図2のごとく、多数のリンクLが連なったソーセージSを吊るすフック22と、複数のフック22が所定ピッチFPで取付けられた無端の巻き掛け移動体21とを有するコンベア20を備えている。ソーセージ吊り下げ装置IIは、上記ソーセージ供給装置Iからのソーセージ供給方向(矢印A方向)で離間した二位置に鉛直方向を軸線とする回転軸Z1,Z2を有し、該回転軸Z1,Z2に設けられた駆動ホイール体23、23により駆動されて移動するチェーンやベルトからなる無端をなす巻き掛け移動体21が両駆動ホイール体23、23間で巻回されている。本例では、巻き掛け移動体21はチェーンで、そして駆動ホイール体23、23はスプロケットで構成されている。この巻き掛け移動体21は、上記二つの回転軸Z1,Z2間に、オペレータPに対して手前側となる前方側Dで回転軸Z1から回転軸Z2に向け、ソーセージ供給装置Iからのソーセージ供給方向である下流方向Aへ移動する直動域21Aと、後方側Cで回転軸Z2から回転軸Z1に向け移動する復路移動域とを有している。回転軸Z1,Z2まわりには上記巻き掛け移動体21の方向を転換する回転移動域21Bが形成される。すなわち、直動域21Aと復路移動域は両端の回転移動域21Bで接続されて循環路を形成する。上記直動域21Aは、回転軸Z1,Z2の間で一直線をなして延びており、復路移動域は、図1(A)に見られるように、三つのガイドスプロケット23A,23B,23Cにより上記直動域21Aから離れるようにふくらんだ経路を有している。
更にソーセージ吊り下げ装置IIは、図2と図6でみられるように、原点位置OR、搬出停止指令位置ST、最終フック位置検出手段26、先頭フック位置検出手段27を備えている。原点位置ORは各フック群G1〜G5の起動位置であって、ソーセージ供給位置Xから供給されたソーセージSを吊り下げるために、各フック群G1〜G5の先頭フック22Fが移動を開始する位置である。搬出停止指令位置STは原点位置ORから所定角度αここでは80度離れた位置に設けられている。最終フック位置検出手段26は最終フック22Lが搬出停止指令位置STに到達したことを検出してソーセージ供給装置Iの運転停止の為の信号を発信する手段である。この検出手段26として、最終フック22Lを移動させるコンベアモータMo3のモータ軸回転量を発信する公知のエンコーダ(図示せず)や、回転軸Z1に取付けられた被検出用のドッグ(図示せず)や最終フック22L自体を検出する公知の近接センサーを用いることができる。先頭フック位置検出手段27は、先頭フック22Fが原点位置ORに到達したことを検出してコンベア20の運転停止の為の信号を発信する手段である。この検出手段27は先頭フック22F自体を検出する公知の近接センサーを有している。
上述したようにソーセージ吊り下げ装置IIの巻き掛け移動体21は、図2(A)で見られるように、コンベア20へのソーセージSの供給方向(矢印A方向)においてソーセージ供給位置Xより下流Aに配置された回転軸Z1を中心に後方側Cから前方側Dに水平面上で回転移動する回転移動域21Bと、該回転移動域21Bより下流方向Aへ移動する直動域21Aを有しており、巻き掛け移動体21に取付けられたフック22は回転軸Z1を中心に、後方側Cから前方側Dに水平面上(図2(A)にて紙面に対し平行な面)をソーセージ供給位置Xを通過するように矢印E方向へ回転移動してソーセージSを吊り下げる。
巻き掛け移動体21は回転軸Z1回りに90度づつ間欠的に回転移動をし、フック群Gの各フック22はその回転移動を搬出停止指令位置STにおいて所定時間中断させながら間欠的な移動を継続し、隣接する2個のフック22、22の間で所定数ここでは6個のリンクLを有する一つのループ(「所定ループ」と呼ぶ)SLを吊り下げる。この一つの所定ループSLは、フック22の移動速度を変更することによって、所望のリンク数、例えば7個に変更できる。上記各フック22は搬出停止指令位置STに到達しても、最終フック位置検出手段26によって検出されない構造になっている。尚、巻き掛け移動体21の回転移動は、搬出停止指令位置STでの所定時間中断のない連続的な移動でも良い。
更にソーセージ吊り下げ装置IIは、回転軸Z1から下流側Aへ複数のフック群G1及びG5を配置可能とする所定距離Mに位置する竿支持部材32によって直動域21Aに沿って配された竿T(図1参照)を、直動域21Aに交叉する竿排出経路42上を移動してもち上げて、当該竿Tをコンベア20から排出する竿排出装置40の竿排出部材41と、竿排出部材41によるコンベア20からの竿排出終了を検出する竿排出検出手段44とを備えている(図6参照)。
更に又、ソーセージ吊り下げ装置IIは、一のフック群G1に先行する先行フック群G5に隣接するフック不在域K5が竿排出経路42上にあるときに、一のフック群G1に隣接して後続する後続フック群G2の先頭フック22Fがソーセージ供給位置Xに対して対向距離Wをもって対向した状態で後方側Cに位置しているように構成されており(図4参照)、図6に示す竿排出検出手段44からの竿排出検出信号J3に基づいて運転を再開したソーセージ供給装置Iからコンベア20へ供給されたソーセージSを、矢印E方向へ回転移動してソーセージ供給位置Xを通過した後続フック群G2の先頭フック22Fが吊り下げるように構成されている(図7参照)。
上記巻き掛け移動体21に取付けられた各フック22は、下方向に垂下されていて巻き掛け移動体21の循環域(循環する巻き掛け移動体の循環路で囲まれた領域)に対して外側、すなわち直動域21Aでは前方Dに向け延び下端側が上方に屈曲された鉤状をなしている。これらの多数のフック22は、フック22が取付けられていないフック不在域K(K1〜K5)を介しながら、複数のフック群Gをなすようにして巻き掛け移動体21に取付けられている。図1(A)の例では5つのフック群G1〜G5が設けられ、1つのフック群Gは34個のフック22が所定の取付ピッチFPで設けられている。この1つのフック群Gは、竿Tに吊り下げられるソーセージループSLの最大ループ数34ループと同数34個のフック22で形成されている。
巻き掛け移動体21に形成されているフック不在域Kは、図5(A)に見られるように直動域21Aにおいて、1つのフック群G(G5)の最終フック22Lから後続側(矢印B方向)に1ピッチFP離れた位置N1と、1つのフック群G(G5)に隣接して後続する後続フック群G(G1)の先頭フック22Fから先行側(矢印A方向)に1ピッチFP離れた位置N2との区間Fである。このフック不在域Kにはフック22は取付けられていない。尚、上記「1ピッチFP」とは、巻き掛け移動体21に取付けられたフック22の取付けピッチFPと等しい距離をいう。このように巻き掛け移動体21に所定ピッチFPで取付けられ得るフック22がフック不在域Kには取付けられてはおらず、ここで、その取付けられていないフックを「空フック」と呼ぶ。尚、本例での空フック25は6個である。
上記フック22は、図3(C)に見られるように、ソーセージループSLを形成する前方リンクL1と後方リンクL2とを繋げる最上位のひねり部Qを係止する谷部22Aと、谷部22Aから水平面との角度Θで上方へ傾斜して突起した突起部22Bと、上記角度Θで谷部22Aから下方へ傾斜した傾斜部22Cとを有しており、フック22は傾斜部22Cに後方リンクL2を載せることによって、前方リンクL1と後方リンクL2との間を拡げてループSLが下流方向Aへ移動した際に、竿支持装置30に支持されている竿TがループSLに通りやすい形にして該ループSLを吊り下げる。
符号28は巻き掛け移動体21に設けられたループ切断手段である。ソーセージ供給位置X側から見たループ切断手段28を示す図2(C)と図8を参照して、ループ切断手段28は、巻き掛け移動体21に取付けられたホルダー28Aとホルダー28Aに仕込まれた刃体28Bを有するループ切断具を備えている。オペレータPは後述の端末ループSLを最終フック22L(G1)と先頭フック22F(G2)から外して、ループの中間箇所Vをホルダー28AのV溝28A1の中に押し込んで、V溝28A1の底部に形成された縦溝の中で露出している刃体28Bによって、リンクL又はリンクとリンクとの繋ぎ部(ひねり部)を切断する。ループ切断具がフック不在域Kに設けられているので、オペレータPの作業がし易い。
竿支持装置30は、巻き掛け移動体21の直動域21Aの範囲に位置していて、竿支持部材32が設けられている。該竿支持部材32は、竿Tを前後方向(図1(A)にてC―D方向)の定位置で下方から支持しており、竿Tの前部を支持する竿前部支持部材32A(図1(B)参照)と竿Tの後部を支持する竿後部支持部材32B(図3(C)参照)とを有している。竿前部支持部材32Aは、不動位置で竿Tの前端近傍の前部を下から支持すると共に竿Tの前端に当接可能で竿の下流Aへの移動を阻止する面を有している。竿前部支持部材32Aと竿後部支持部材32Bとは、フック22に吊り下げられ拡げられた形状の前方リンクL1と後方リンクL2との間の位置であって、且つ前方リンクL1のひねり部Q1と後方リンクL2のひねり部Q2より上方の位置に竿Tが配置されるように、竿Tの前部と竿Tの後部とをそれぞれ支持するようになっている。
竿後部支持に関し本実施形態では、巻き掛け移動体21の循環域の内部領域に無端の竿後部支持移動体31(図1(A)参照)を配し、この竿後部支持移動体31に竿後部支持部材32Bを取付けることとしている(図3(C)参照)。上記竿後部支持移動体31は、上記巻き掛け移動体21の循環域内にあって、直動域21Aが延びるA−B方向では竿Tの前端と後端の間で後端に寄って位置しており、小さな循環体をなすチェーンにフック状をなす竿後部支持部材32Bが回動自在に竿後部支持移動体31により支持されている。図1(A)からも判るように、上記竿後部支持移動体31は上記巻き掛け移動体21の直動域21Aに対して、近接してから平行に移動し、しかる後離間するようになっている。回動自在に竿後部支持移動体31に対して取付けられている竿後部支持部材32Bは、上記直動域21Aに近接してから離間するまでの範囲で、バー状のカム部材(図示せず)により上方に向け回動し、高さ方向そして前後方向(図1(A)にてD−C方向)で、竿前部支持部材32Aと同じ位置にきて竿Tの後部を支持する。上記竿後部支持部材32Bは、ソーセージのループを吊り下げているフック22と次のフック22との間で上記竿Tの後部を支持するように該フック22とは位置がずれていて、その位置で上方へ回動し、後続の竿後部支持部材32Bが竿後部を支持したときには、先の竿後部支持部材32Bは下方に回動し離間して行く。かくして、竿後部支持部材32Bは下流側へ移動するソーセージのループSLの間にあって竿後部を支持し、竿前部支持部材32Aと相俟って定位置の竿へループSLが次々送られてくる状態で竿Tを支持する。
上記竿排出装置40は、上記巻き掛け移動体21の直動域21Aの側方位置の竿排出位置Uに配設されている。竿排出装置40は、下流側へ移動して竿排出位置Uに到達したフック群G5に吊り下がったループ群LG5に挿通された竿Tを上昇させて、上昇させた該竿Tによってループ群LG5をフック群G5から取り出して排出するように構成されており、竿排出位置Uに到達した上記フック群G5に隣接したフック不在域K5は、竿排出装置40の腕状の竿排出部材41が上昇・下降する竿排出経路42上に位置する(図3(A)、図3(B)参照)。
竿排出装置40は、図3(A)、図3(B)で見られるように、竿Tの長手方向において対を成し、竿の前部で竿Tをもち上げる前竿排出部材41Aと同じ竿の後部で竿をもち上げる後竿排出部材41Bとからなる竿排出部材41と、竿排出部材41によってコンベア20から排出された竿Tを受け取る受け台45とを備えている。竿排出部材41は上記フック22の突起部22Bにおける角度Θと同角度でもって上方へ傾斜した状態で、竿支持装置30の下方の待機位置PT1に配されており、上記角度Θで上昇して竿Tをコンベア20から排出し、排出後に下降して待機位置PT1に戻り、次のループ群LG1の到達を待機するように構成されている。竿排出部材41はフック22の谷部22Aより上方位置を通過するもののフック不在域Kを介した最終フック22Lと先頭フック22Fとの間を移動するので、竿排出部材41はフック22に衝突することなくフック22に近接配置された竿Tを竿支持装置30からもち上げる(図3(C)参照)。
竿排出部材41によって角度Θで上昇する竿Tは、フック22の傾斜部22Cと突起部22Bとの下面に近接して平行に移動し、前方リンクL1の上端部付近に当接して最上位のひねり部Qを突起部22Bから外して、ループSLを吊り下げる。ループSLを吊り下げた竿Tは竿排出部材41の上昇端位置PT2において竿排出部材41から受け台45に受け渡される(図3(C)参照)。このようにして、竿排出装置40は竿Tをコンベア20から排出する。
ソーセージ吊り下げ装置IIはフック22の谷部22Aに係止された最上位のひねり部Qを上昇する竿Tによって受け取って、ループSLを竿Tから吊り下げるようにしたので、生産品目がリンクLの長さの異なるソーセージSに変更されても、竿支持装置30と竿排出装置40の位置を変更する必要がなく、汎用性の高い装置になる。
本装置は、フック不在域Kが竿排出経路42上に位置している時に(図5(A)参照)コンベア20からの竿Tの排出が行われるので、フック22に吊り下がっているソーセージループSLの許容移動範囲Rと、竿排出部材41によって支持される竿Tの部分TSとを十分な大きさに確保でき、それによって竿排出位置Uのループ群LGのみを竿Tによってフック群Gから取り出すことができる。本装置では許容移動範囲Rがあるので、フック22に吊り下がったソーセージSのループSLが揺れ動いたり、フック22移動方向Aに関した吊り下がり位置がずれたとしても、そのループSLが竿排出部材41や隣のループ群LGとの接触を生じることがない(図5(B))。
次に制御装置50について説明する。制御装置50は、巻き掛け移動体21の移動、ソーセージ供給装置Iのポンプ12の作動そしてソーセージSの搬出供給、すなわちリンキングチェーン13の移動、そして竿排出装置40の作動を互いに関連して、停止そして運転再開を行うように制御するものである。制御装置50は、最終フック位置検出手段26と先頭フック位置検出手段27と竿排出検出手段44からの制御装置50への検出信号Jに基づき、ソーセージ供給装置IのポンプモータMo1、リンキングチェーンモータMo2と、コンベア20のコンベアモータMo3と竿排出装置40の竿排出シリンダ43への指令信号Yを出力することによって、ソーセージ供給装置Iとソーセージ吊り下げ装置IIの作動を制御する(図6参照)。
制御装置50の調整手段51は、コンベア20へのソーセージ供給再開時点に対して、巻き掛け移動体21の移動を再開する時期を調整して、フック群G1の最終フック22L(G1)と後続フック群G2の先頭フック22F(G2)とで吊り下げるループ(「端末ループ」と呼ぶ)SLのリンクLの数を所望な数に設定するものである。巻き掛け移動体21を駆動するコンベアモータMo3の起動時期の変更は、図6と図7のブロック図で示されるフック移動指令信号Y5の出力タイミングの調整によって行なわれる。
本実施形態装置は、フック群G1の最終フック22L(G1)がソーセージ供給位置Xを通過して搬出停止指令位置STに達するとコンベア20へのソーセージ供給を中断し、この供給停止によって所定ループSLを形成するリンクLの数と同じ6個のリンクLを、最終フック22L(G1)と運転を停止したリンキングチェーン13との間に形成する(図2参照)。上記調整手段51は、上記形成された6個のリンクLのフック22への供給時期を変更して、最終フック22L(G1)と先行フック22F(G2)との間に所望な数のリンクを有する端末ループSLを吊り下げるように、リンキングチェーン13(ソーセージ供給装置I)と巻き掛け移動体21(コンベア20)との相互の再起動時期を調整する。
リンキングチェーン13と巻き掛け移動体21との再起動が同時期であるような調整によれば、所定ループSLが有するリンクと同数の6リンクを有する端末ループが吊り下がり、リンキングチェーン13の再起動より巻き掛け移動体21の再起動時期を遅らせるような調整によれば、所定ループSLが有するリンクより多い例えば7リンクを有する端末ループが吊り下がり、リンキングチェーン13の再起動より巻き掛け移動体21の再起動時期を早めるような調整によれば、所定ループSLが有するリンクより少ない例えば5リンクを有する端末ループが吊り下がる(図7参照)。この様に、調整手段51によって端末ループSLのリンクの数を変更できる。
このように構成された本発明の実施形態装置では、次の要領でソーセージをループ状に吊り下げる。この動作を図1〜8そしてタイムチャートを示す図9を参照しつつ説明する。図9のタイムチャートは、ソーセージ供給装置Iのポンプ12、リンキングチェーン13、そしてソーセージ吊り下げ装置IIのフック22の移動、オペレータPの作業、竿Tの排出の作動時期を示している。このタイムチャートによる動作は制御装置50にもとづき行われる。
(1)コンベア20を下流側(矢印A方向)へ移動する(図1参照)。
(2)ソーセージ供給装置Iから搬出されたソーセージSをリンク数6個で1ループを形成して、かかる所定ループSLを吊るしたフック群G1の最終フック22L(G1)が搬出停止指令位置STに達すると、最終フック位置検出手段26からの検出信号J1に基づくポンプモータMo1とリンキングチェーンモータMo2への供給停止指令信号Y1によってソーセージ供給装置Iを停止して、コンべア20へのソーセージSの供給を停止状態にする(図1、図2、図6参照)。
(3)コンべア20へのソーセージSの供給が停止した状態下で、フック群G1の最終フック22L(G1)は搬出停止指令位置STを通過して移動を続け、それによって、最終フック22L(G1)と停止したリンキングチェーン13との間に吊り下がったソーセージSは下流方向Aへ引っ張られて、その吊り下がりの長さが短くなる。
(4)搬出停止指令位置STを通過した上記最終フック22L(G1)がフック不在域の長さKLを超えた所定距離Hを移動し(図2(A)参照)、フック不在域K1が矢印E方向へ移動して、後続フック群G2の先頭フック22F(G2)が図3(A)、図4(A)に見られる原点位置ORに到達すると、図6のブロック図に示されるように、先頭フック位置検出手段27からの先頭フック位置検出信号J2に基づくコンベアモータMo3へのコンベア停止指令信号Y2によって、巻き掛け移動体21が移動を停止して上記先頭フック22F(G2)が原点位置OR上で停止する(図3参照)。
(5)上記(4)における巻き掛け移動体21の所定距離Hの移動によって、処理された両端末を有する最大数のループ34ループからなるループ群LG5を吊り下げたフック群G5が竿排出位置U迄移動して(図9の「排出位置送り」参照)、当該位置Uにて停止する(図3参照)。上記検出信号J2に基づく竿排出指令信号Y3によって竿排出シリンダ43が上昇し、前記ループ群LG5の中に挿通した竿Tが竿排出部材41(図3(C))の上昇によって排出されてループ群LG5を竿Tに移しかえる(図6参照)。
(6)竿Tの排出が終わると、竿排出検出手段44の竿排出検出信号J3に基づく供給指令信号Y4によってポンプモータMo1とリンキングチェーンモータMo2が起動し(図6のブロック図参照)、ソーセージ供給装置Iが運転を再開してソーセージSがソーセージ供給位置Xからコンベア20へ供給される。
(7)コンベア20は、上記竿排出検出信号J3に基づく調整手段51からのフック移動指令信号Y5によって、運転を再開する。原点位置ORで停止していた後続フック群G2の先頭フック22F(G2)が回転軸Z1を中心に移動してソーセージ供給位置XからのソーセージSを吊るす。かくして、上記最終フック22L(G1)と上記先頭フック22F(G2)との間に所望なリンクLの数7個を有する端末ループSLがフック不在域K1を超えて吊るされる(図7参照)。
(8)竿排出位置Uへ移動中のループ群LG1に対して、オペレータPが、手によって又はループ切断手段28を使って、上記フック不在域K1を超えて吊るされた端末ループSLの長さの中間箇所V(リンク3.5個の位置)を切断して、端末ループSLを分離する(図8参照)。
(9)分離されて最終フック22L(G1)に吊り下がったソーセージの端末SE1をフック群G1の所定ループSLに結び、同様に先頭フック22F(G2)に吊り下がったソーセージの端末SE2を後続フック群G2の所定ループSLに結ぶ。この作業が端末処理である(図8参照)。なお、図1〜図8において「X印」はソーセージSの端末の処理された部分を示している。
(10)フック群(G2)へのソーセージ供給が終了した後に、両端末で処理されたループ群LG1を吊り下げたフック群G1が竿排出位置Uに達すると、同時に、フック群G3の先頭フック(図1参照)が原点位置ORに到達する。すると、上記(4)と(5)における動作が行われてループ群LG1を竿Tに移しかえる。
(11)尚、フック群G1の最終フック22L(G1)と後続フック群G2の先頭フック22F(G2)との間に吊るされた端末ループSLを切断・分離するのではなく、ソーセージ供給装置Iの運転が再開される前の段階で、フック群G1の最終フック22L(G1)と停止したソーセージ供給装置Iとの間でその長さを短くして吊り下がったソーセージSを、フック群G1の最終フック22L(G1)から3.5リンク目の位置Vで切断・分離してもよい。フック不在域K1があるので、ソーセージSの吊り下がり長さが短くとも、フックに邪魔されることなくオペレータP1によるソーセージSの切断・分離作業を実施出来る(図4(B)参照)。
尚、図9のタイムチャートに記載された#1、#2、#3は、オペレータPによって順番にノズル11に装填される各天然腸ケーシングCSの番号であり、且つ又、各天然腸ケーシングで作られる各ソーセージSとそのループSLの番号である。図1で示されるフック群G1には#1ソーセージSのループと、オペレータPによって切断分離される#2ソーセージSのループが吊り下げられている。フック群G2には切断分離された残りの#2ソーセージSと、次の新たな#3天然腸ケーシングで作られる#3ソーセージSが吊り下げられることになる。
以上で、1本の天然腸ケーシングCSへの充填中に、その充填中の充填ケーシングから成るソーセージSが1つのフック群Gの最終フック22Lに吊り下げられた場合について説明したが、次に、1つのフック群Gの最終フック22LがソーセージSを吊り下げる前に、1本の天然腸ケーシングCSへの充填が終了してしまう場合について説明する。
1つのフック群Gは、既述したように、予め決定された最大ループ数34ループに相当する34個のフック22で形成されており、後続フック群Gとの間に6個の空フック25を有するフック不在域Kが設けられている。この1つのフック群Gの先頭フック22Fから、26個目ないし34個目のフック22までに天然腸ケーシングCSへの充填が完了して作られたソーセージSがループ群LGとなって吊り下げられると、即ち26個のフック22に吊り下がった26ループ数(最小ループ数)ないし34個のフック22に吊り下がった34ループ数(最大ループ数)のループ群LGが1つのフック群Gに形成されると、天然腸ケーシングCSへの充填の終了後に、最小ループ数から最大ループ数の範囲のループ群LGを吊り下げた1つのフック群Gは、次の新たな天然腸ケーシングCSを使った次の新たなソーセージSを吊り下げることなく、竿排出位置Uへ向けた移動を行なう。
1本の天然腸ケーシングCSの長さが短くて、1つのフック群Gに対して上記26ループ(最小ループ数)未満のループ群LGの形成で1本の天然腸ケーシングCSの充填が終わってしまった場合は、次の新たな1本の天然腸ケーシングCSからなる新たなソーセージSを上記1つのフック群Gの残りのフック22に吊り下げ、その新たなソーセージSで形成されたループSLを合算したループ数が26ループ(最小ループ数)に達するまで、更に次の新たな1本の天然腸ケーシングCSを使ったソーセージSを残されたフック22に吊り下げる。
上記新たな1本の天然腸ケーシングCSへの充填中に、その天然腸ケーシングから成るソーセージSが1つのフック群Gの最終フック22Lに吊り下げられ、最終フック22Lが搬出停止指令位置STに到達するとソーセージ供給装置Iからのソーセージ搬出を停止し、ソーセージ供給装置Iによるコンベア20へのソーセージ供給が中断される。その後、既述の(3)〜(12)の動作が行なわれて、ソーセージSが竿Tに吊り下げられる。
このような要領でソーセージSのフック22への吊り下げを行うと、天然腸ケーシングCSへの充填中に最大ループ数に達する機会を減らすことが出来、それによって、後続するループ群LGとの間に形成されるソーセージループSLの切断・分離回数が減ってオペレータPの処理作業時間を短縮でき、生産性を上げることができる。
上述した本発明の実施形態装置は、制御装置50による制御の仕方を変更することによって、コンベア20の巻き掛け移動体21移動中にループ群LGをコンベア20から排出する構成に変更される。この変更された装置においては、フック群Gに吊り下げられているループ群LGをフック群Gから取り出す最中でも、フック22が下流方向Aへ移動する。すなわち、巻き掛け移動体21は移動している。
図2と図6を参照して、上記変更された装置では、移動している一のフック群G1の最終フック22L(G1)が搬出停止指令位置STに達すると、上述した実施形態装置と同じに動作をしてソーセージ供給装置Iからのコンベア20へのソーセージ供給が中断するが、ソーセージ供給の再開のさせ方が上述した実施形態装置とは相違する。すなわち、変更された装置は、最終フック22L(G1)が搬出停止指令位置STを通過して、後続フック群G2の先頭フック22F(G2)が原点位置ORに達した時に、先頭フック位置検出手段27が先頭フック位置検出信号J2を制御装置50に発信し、制御装置50は先頭フック位置検出信号J2に基づいた供給指令信号Y4によってポンプモータMo1とリンキングチェーンモータMo2を起動させて、中断していたソーセージ供給を再開する構成になっている。
巻き掛け移動体移動中のコンベア20へソーセージSを供給している間に、竿排出部材41によってループ群LG5を竿Tに吊り下げた状態でフック群G5から取り出しても、竿排出時点でのフック不在域K5が竿排出経路42上に位置しているので、フック群G5に後続するフック群G1の先頭フック22Fが竿排出部材41に衝突することはない(図5参照)。フック不在域Kが設けられているので、コンベア20からの竿排出中もコンベア20へのソーセージ供給を行なえるので、ソーセージ製造の生産性が高い。
なお、本発明において、巻き掛け移動体21の直動域21Aに2つのフック群Gが配列される構成に限定されない。例えば直動域21Aに3つ以上のフック群Gが配列される構成であってもよい。フック群Gが3つ以上の構成は、ソーセージ端末処理オペレータを配置して更なる生産性を上げようとする場合に有効である。
I ソーセージ供給装置
II ソーセージ吊り下げ装置
20 コンベア
21 巻き掛け移動体
22 フック
22F 先頭フック
22L 最終フック
41 竿排出部材
A 下流方向、下流
FP 所定ピッチ
G フック群(G1〜G5)
H 所定距離
K フック不在域(K1〜K5)
KL フック不在域の長さ
L リンク
S ソーセージ
SL ソーセージループ(所定ループ、端末ループ)
T 竿
X ソーセージ供給位置
Z1 回転軸

Claims (10)

  1. 多数のリンクが連なったソーセージを吊るすフックと、複数のフックが所定ピッチで取付けられた無端の巻き掛け移動体とを有するコンベアを備えた、ソーセージループをフックに吊り下げる装置において、
    巻き掛け移動体には、竿に吊り下げられるソーセージループの最大ループ数に相当する数のフックで形成されたフック群が、フック不在域を介して順次複数群設けられており、
    下流方向へ移動中の巻き掛け移動体に設けられた上記複数のフック群のうちの一のフック群の先頭フックから最終フックまでの全フックにコンベアへ供給されるソーセージが吊るされると、コンベアへのソーセージ供給を中断し、コンベアへのソーセージ供給中断下でフック不在域が該フック不在域の長さを超えた所定距離を移動した後に供給再開されたソーセージを、上記一のフック群に後続する後続フック群の先頭フックが吊るすことによって、上記一のフック群の最終フックと該最終フックにフック不在域を介して隣接した上記後続フック群の先頭フックとで一つのループを形成するように構成されている、
    ことを特徴とするソーセージループをフックに吊り下げる装置。
  2. 下流方向へ移動中の巻き掛け移動体に設けられた上記複数のフック群のうちの一のフック群の先頭フックから最終フックに対して先行側にあるフックまでに、一のフック群に対して設定された最小ループ数より少ない数で形成されたループ群が吊り下げられた状態でコンベアへのソーセージ供給が終了したときには、その時点で巻き掛け移動体の移動を停止し、次の新たなソーセージを使ったコンベアへのソーセージ供給が開始されると巻き掛け移動体の移動を再開して上記次の新たなソーセージを上記ループ群に対して後続させて上記一のフック群に吊り下げるように構成されていることとする、請求項1に記載のソーセージループをフックに吊り下げる装置。
  3. フック不在域は、一のフック群の最終フックから後続側に所定1ピッチ離れた位置と、上記一のフック群に隣接して後続する後続フック群の先頭フックから上記一のフック群側に所定1ピッチ離れた位置との巻き掛け移動体上の区間であることとする、請求項1または請求項2に記載のソーセージループをフックに吊り下げる装置。
  4. フック群に吊り下がったループ群に挿通した竿を上昇させて該ループ群をフック群から外すための竿排出位置に、一のフック群に先行する先行フック群があるとき、一のフック群に隣接して後続する後続フック群の先頭フックが、コンベアへソーセージを供給するソーセージ供給位置に対向した状態で位置するように構成されていることとする、請求項1から請求項3のうちの一つに記載のソーセージループをフックに吊り下げる装置
  5. 一のフック群に先行する先行フック群のループ群が上昇する竿によってフック群から外されると、コンベアへのソーセージ供給を再開するように構成されていることとする請求項4に記載のソーセージループをフックに吊り下げる装置。
  6. 巻き掛け移動体は、コンベアへのソーセージの供給方向においてソーセージ供給位置より下流に配置された回転軸を中心に後方側から前方側に水平面上で回転移動する回転移動域と、該回転移動域より下流方向へ移動する直動域を有しており、
    ソーセージ吊り下げ装置は、回転軸から下流側へ複数のフック群を配置可能とする所定距離に位置する竿支持部材によって、直動域に沿って配された竿を、直動域に交叉する竿排出経路上を移動してもち上げてコンベアから排出する竿排出部材と、竿排出部材によるコンベアからの竿排出終了を検出する竿排出検出手段とを更に備えており、
    ソーセージ吊り下げ装置は、一のフック群に先行する先行フック群に隣接するフック不在域が竿排出経路上にあるときに、一のフック群に隣接して後続する後続フック群の先頭フックがソーセージ供給位置に対して対向した状態で後方側に位置しているように構成されており、
    竿排出検出手段からの検出信号に基づいてコンベアへの供給が再開されたソーセージを、回転移動してソーセージ供給位置を通過した後続フック群の先頭フックが吊り下げるように構成されている、
    こととする請求項1から請求項3のうちの一つに記載のソーセージループをフックに吊り下げる装置。
  7. コンベアへのソーセージ供給再開時点に対して、巻き掛け移動体の移動を再開する再開時期を調整する調整手段を備えていることとする、請求項1に記載のソーセージループをフックに吊り下げる装置。
  8. 多数のリンクが連なったソーセージを吊るすフックと、複数のフックが所定ピッチで取付けられた無端の巻き掛け移動体とを有するコンベアを備えた装置のフックにソーセージループを吊り下げる方法において、
    竿に吊り下げられるソーセージループの最大ループ数に相当する数のフックで形成されたフック群が、フック不在域を介して順次複数群設けられた巻き掛け移動体を下流方向へ向けて移動し、
    一のフック群がコンベアへソーセージを供給するソーセージ供給位置より下流にある回転軸を中心に回転移動して上記ソーセージ供給位置を通過し、ソーセージ供給位置からコンベアへ供給されるソーセージを一のフック群の先頭フックから最終フックへ向けて順次各フックに吊るしてゆき、最終フックにソーセージが吊るされるとコンベアへのソーセージ供給を中断し、
    コンベアへのソーセージ供給中断下でソーセージを吊るした一のフック群の最終フックがフック不在域の長さを超えた所定距離を移動するとコンベアへのソーセージ供給を再開し、
    上記ソーセージを吊るした一のフック群の最終フックにフック不在域を介して隣接した後続フック群の先頭フックがソーセージ供給位置を通過して、供給再開されたソーセージを該先頭フックに吊り下げる、
    ことを特徴とするソーセージループをフックに吊り下げる方法。
  9. 一のフック群の最終フックがソーセージを吊るす前にコンベアへのソーセージ供給が終了し、当該終了時点で一のフック群へ吊り下げられたループ群のループ数が、設定された最小ループ数より少ないときには、上記時点で巻き掛け移動体の移動を停止し、次の新たなソーセージを使ったコンベアへのソーセージ供給が開始されると、巻き掛け移動体の移動を再開して次の新たなソーセージを上記ループ群に対して後続させて上記一のフック群に吊り下げることとする、請求項8に記載のソーセージループをフックに吊り下げる方法。
  10. 巻き掛け移動体の移動の再開時期は、コンベアへのソーセージ供給再開時点に対して、調整されることとする、請求項8に記載のソーセージループをフックに吊り下げる方法。
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