JP2011050276A - ソーセージ等の食品の吊り下げ方法及び装置 - Google Patents

ソーセージ等の食品の吊り下げ方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】無端循環体に取り付けられたソーセージ等の食品のループを吊り下げる吊下部材の1循環移動の時間を短縮してソーセージ等の食品の吊り下げの生産性を高めると共に、ソーセージ等の食品製造装置の稼働率を高めることができるソーセージ等の食品の吊り下げ方法及び装置を提供する。
【解決手段】ソーセージ等の食品製造装置2から流出されたソーセージ等の食品Sを一方のコンベア12の吊下部材セット25で受け取ってループ群に形成して吊り下げている間に、取外し場所ST2に移動した他方のコンベア11の吊下部材セット19からループ群を竿Bによって取り外すソーセージ等の食品の吊り下げ方法において、ソーセージ等の食品Sのループ群への竿B挿通の開始を吊下部材セット25によって形成されつつあるループ群に対して行い、形成が完了したループ群への竿B挿通完了前に、オペレータMが当該形成が完了したループ群の後端E2の処理を終了する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ソーセージ等の食品製造装置から送り出されるソーセージ等の食品を吊り下げる方法及び装置に関する。
この種の装置としては、特許文献1に開示された公知装置が知られている。この公知装置は、スモーキングロッド29の後端が移送ベルト15の変向点22の領域(移送ベルト15のホイール)の位置に配置されるように、スモーキングロッド29が支持フック28によって支持されているので、ソーセージ11が移送フック17に掛かり終わると、スモーキングロッド29はソーセージ11の全てのループ19への挿通を完了している。
ソーセージループの端末処理をしながら次の新たな1本のソーセージの供給が可能な公知装置が特許文献2に開示されている。この装置では、使用するケーシングの1本の長さが一定であれば、ループ形成が完了して移動を停止した無端循環体3に吊り下がったループ6Cは、毎回、竿の後端7Eから同じ距離の位置で停止する。ループ6Cは、次の新たな1本のソーセージの供給中に竿7へ向かって移動し、次の新たな1本のソーセージの供給が終わると、ループ6Cは、竿7がループ6Cを挿通完了する位置までの移動を完了している。この竿7への移動中にループ6Cに対する端末処理が行われる。
竿7がループ6Cに挿通完了すると、その竿を自動排出する手段を備えた公知装置が特許文献3に開示されている。本装置は、竿の後部を支持する竿支持部材を有した第2無端循環体がソーセージループを吊り下げるフックを有した第1無端循環体の下方位置に配設されており、第2無端循環体は、第1無端循環体を駆動する第1モータとは独立した第2モータによって駆動される。第1無端循環体移動中の竿の自動排出時に、第2モータは竿支持部材の移動を中断させて、竿支持部材が竿自動排出する手段に衝突するのを防いでいる。
ソーセージループをフックに積載しながら移動している第1コンベアと、フックに積載せられたソーセージループをフックから取り外すために移動を停止している第2コンベアを上下二段にして設けたコンベア装置が特許文献4に開示されている。リンカーから流出された連鎖状ソーセージを受け取るための第1リンク支持部材セットが第1コンベアに、同じく第2リンク支持部材セットが第2コンベアに取り付けられている。この従来装置は、第1コンベアの第1リンク支持部材セットと第2コンベアの第2リンク支持部材セットとが、ギャップ84をもって一列となって配列され得るコンベア軸間長さを有している(FIG4)。
特開平4-229134 特開2003-210099 特開2006-197935 US2005/0263371A1
しかしながら、特許文献1に開示された装置では、スモーキングロッド29が挿通完了したソーセージの端末を次のソーセージ供給中に処理できないので、ソーセージの端末処理をした後にスモーキングロッド29を取り除く場合においては、ソーセージの端末処理が終了するまで次のソーセージ供給を待たねばならず、生産性の点で問題を有している。
特許文献2に開示された装置において、ケーシング1本毎の長さが一定でないケーシング、例えば天然腸ケーシングを使用する場合、ループ6Cの前ループ6C1は、竿の後端7Eに対して、毎回、一定しない距離の位置に停止する。基準ケーシング長さよりも短い長さのケーシングを使用した場合には上記距離が長くなる。その結果、次の新たな、基準ケーシング長さのソーセージの供給が終っても、ループ6Cは、竿7がループ6Cを挿通する位置まで移動していない。そのために、ソーセージの供給終了後に、上記増加した距離分の空移動を無端循環体にさせることによって、ループ6Cへの竿7挿通を完了させなくてはならず、装置の稼働率が低下する。
特許文献3に開示された装置は、ソーセージループがフック移動方向において前後に揺れている場合には、移動しているフックからソーセージループを竿の上昇によって抜き取るので、竿に掛ったソーセージループのピッチが一定しにくい。
一般的に、ソーセージの吊り下げられる形態はソーセージの熱処理条件その他のために適宜変更されるが、特許文献4に開示された装置においては、所定の充填サイクルでリンカーから流出されたソーセージをより短い吊り下げ長さのループにしようとすると、リンク支持部材の数を増やした長い軸間距離のコンベアが必要になる。その結果、リンク支持部材がソーセージ積載ステーションに戻る時期が遅れて、リンカーは次のケーシングへの充填開始を待たなくてはならず、リンカーの生産効率が低下する。
本発明は上記諸点に鑑みてなされたものであって、その発明の目的は、無端循環体に取り付けられたソーセージ等の食品のループを吊り下げる吊下部材の1循環移動の時間を短縮してソーセージ等の食品の吊り下げの生産性を高めると共に、ソーセージ等の食品製造装置の稼働率を高めることができるソーセージ等の食品の吊り下げ方法及び装置を提供することにある。
本発明によれば、上記目的は、その方法に関しては、
ソーセージ等の食品製造装置から流出されたソーセージ等の食品を一方のコンベアの吊下部材セットで受け取ってループ群に形成して吊り下げている間に、取外し場所に移動した他方のコンベアの吊下部材セットからループ群を竿によって取り外すソーセージ等の食品の吊り下げ方法において、
ソーセージ等の食品のループ群への竿挿通の開始を吊下部材セットによって形成されつつあるループ群に対して行い、形成が完了したループ群への竿挿通完了前に、オペレータが当該形成が完了したループ群の後端の処理を終了することを特徴とする、ソーセージ等の食品の吊り下げ方法によって達成される。
上記本発明において、形成が完了したループ群を取外し場所へ移動する吊下部材セットの移動速度を、ソーセージ等の食品を受け取るための吊下部材セットの移動速度よりも、増速しても良い。
本発明によれば、上記目的は、その装置に関しては、
ソーセージ等の食品製造装置から流出されたソーセージ等の食品を受け取ってループ群に形成する複数の吊下部材を有する吊下部材セットと、第1回転軸線と第2回転軸線との間に亘って形成された略直線状の直動域と上記吊下部材セットが取り付けられたセット取付領域とを有する無端循環体とを夫々に備えた一方のコンベアと他方のコンベアとを上下に設けたソーセージ等の食品の吊り下げ装置において、
上記直動域の長さは、上記セット取付領域の長さよりも長く且つセット取付領域の長さの2倍未満に構成されており、ループ群を吊り下げるための竿のその後部を第1回転軸線からセット取付領域の長さよりも短い距離の位置に、そして竿の前部を第2回転軸線方向の位置に夫々配置することを特徴とする、ソーセージ等の食品の吊り下げ装置によって達成される。
上記目的を達成する本発明のソーセージ等の食品の吊り下げ方法及び装置によれば、ソーセージ等の食品のループ群への竿挿通の開始が、形成中のループ群に対して開始されるので、ループ群への竿挿通完了迄の所要時間が短い。又、ループ群への竿挿通中に該ループ群の後端の処理をできるので、後端の処理完了迄次のソーセージ等の食品製造の開始を待つ必要がない。又、取外し場所から第1回転軸線までの距離が短いので、吊下部材セットは次のソーセージ等の食品製造の開始に対して遅れることなく、ソーセージ等の食品を受け取ることができる。これらによって、吊下部材セットの1循環移動の時間を短くできるので、ソーセージ等の食品製造開始の遅れが生じない。更に、ソーセージ等の食品製造中に、取外し場所において、吊下部材セットからのループ群取り外しが行えるので、ループ群取り外し完了までソーセージ等の食品製造開始を待つ必要がない。
ソーセージ等の食品を受け取るための吊下部材セットの移動速度よりも、形成が完了したループ群を取外し場所へ移動する吊下部材セットの移動速度を増速する本発明の方法によれば、ソーセージ等の食品のループ群への竿の挿通完了を更に早めることができる。
本発明は、以上のように、無端循環体に取り付けられたソーセージ等の食品のループを吊り下げる吊下部材の1循環移動の時間を短縮してソーセージ等の食品吊り下げの生産性を高めると共に、ソーセージ等の食品製造装置の稼働率が高まる、ソーセージ等の食品の吊り下げ方法及び装置を提供できる。
本発明の一実施形態におけるソーセージ等の食品の吊り下げ装置の説明のための正面図である。 図1の平面図である。 図1の側面図である。 図1における竿後部支持手段を示す拡大正面図である。 図2における竿後部支持手段を示す、竿支持無端循環体から見た拡大平面図である。 図1における竿後部支持手段を示す拡大側面図であって、(A)は図4に示す位置A-Aから見た拡大右側面図であり、(B)は竿支持無端循環体の回転体を示す部分拡大図である。 ソーセージ等の食品の吊り下げ装置の動作説明図であって、(A)〜(D)は動作の各ステップの説明図である。 ソーセージ等の食品の吊り下げ装置の動作説明図であって、(E)〜(G)は図7−1(A)〜(D)に引き続き行われる動作の各ステップの説明図である。
次に、本発明の一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態になんら限定されるものではない。
先ず、図1及び図2を参照して、本実施形態の全体構成の概要について説明する。
符号1はソーセージ等の食品の吊り下げ装置、符号2はソーセージ等の食品製造装置(以下、「充填装置」という)、符号10はソーセージ等の食品(以下「ソーセージ」という)Sを吊り下げて運搬するコンベア10、符号40は竿Bをコンベア10に対して配置する竿支持手段であって竿前部支持手段50と竿後部支持手段60を備えている。符号100はコンベア10の移動を制御する制御装置、符号200はコンベア10からソーセージSのループ群LLを取り外すループ取外し手段である。
符号OP1は吊下部材起動位置であって、コンベア10の吊下部材が移動を開始する位置、符号OP2は竿後部支持部材起動位置であって、竿後部支持手段60の竿後部支持部材が移動を開始する位置である。符号ST1はオペレータMがソーセージSのループ群LLを処理する作業場所、符号ST2はソーセージSのループ群LLをコンベア10から取り外す取外し場所である。作業場所ST1はコンベア10に対して所定位置に配置された竿Bの後部B2の端面B2eより充填装置2側の場所であり、好ましくは、後述する第1回転軸線13迄の場所であり、取外し場所ST2は、上記竿Bの後部B2の端面B2eより充填装置2の反対側の場所であり、好ましくは、後述する第2回転軸線14迄の場所である。
以下に、ソーセージ等の食品の吊り下げ装置1について詳細に説明する。図1ないし図6に示されているように、ソーセージ等の食品の吊り下げ装置(以下、「吊り下げ装置」という)1は、充填装置2に隣接して床FLに設置されている。吊り下げ装置1は、フレーム3と、フレーム3上に略水平状態で上下に設けられた一対の一方のコンベアと他方のコンベアとからなるコンベア10を備えている。一方のコンベアとしての上部コンベア11と他方のコンベアとしての下部コンベア12は、充填装置2に隣接した吊下部材起動位置OP1を起点とした吊下部材セット19,25の移動によって、充填装置2から流出したソーセージSを受け取ってループ群LLに形成し、形成したソーセージSのループ群LLを取外し場所ST2まで運搬する。取外し場所ST2において、ソーセージSのループ群LLはループ取外し手段200によってコンベア10から取り外される。竿BにかかったソーセージSのループ群LL(図7−2(E))は熱処理のための次工程設備に運搬される。
尚、一方のコンベアが下部コンベア12であり、他方のコンベアが上部コンベア11であってもよい。
図1及び図2を参照して、上部コンベア11は、第1回転軸線13上の上部第1回転体15と第2回転軸線14上の上部第2回転体16とに掛け渡されることによって第1回転軸線13と第2回転軸線14との間に亘って形成された略直線状の上部直動域17Aと、ソーセージSを受け取ってループ群LLに形成する複数の上部吊下部材18からなる上記上部吊下部材セット(第1吊下部材セット)19が取り付けられたセット取付領域17Bとを有する上部無端循環体17と、上部吊下部材セット19を吊下部材起動位置OP1から取外し場所ST2を経て吊下部材起動位置OP1へ戻すように上部無端循環体17を矢印X1方向と矢印X2方向へ循環移動させる第1モータとしての上部電動モータ20とを備えている。
下部コンベア12は、第1回転軸線13上の下部第1回転体21と第2回転軸線14上の下部第2回転体22とに掛け渡されることによって第1回転軸線13と第2回転軸線14との間に亘って形成された略直線状の下部直動域23Aと、ソーセージSを受け取ってループ群LLに形成する複数の下部吊下部材24からなる上記下部吊下部材セット(第2吊下部材セット)25が取り付けられたセット取付領域23Bとを有する下部無端循環体23と、下部吊下部材セット25を吊下部材起動位置OP1から取外し場所ST2を経て吊下部材起動位置OP1へ戻すように下部無端循環体23を矢印X1方向と矢印X2方向へ循環移動させる第2モータとしての下部電動モータ26とを備えている。
上記の上部無端循環体17のセット取付領域17Bとは、吊り下げられるべきループLのループ数と同数の上部吊下部材18を有した上部吊下部材セット19が取り付いている上部無端循環体17に形成された領域であり、後述するセット取付領域17Bの長さとは、上部無端循環体17の循環移動方向における領域の長さである。下部無端循環体23のセット取付領域23Bについても、セット取付領域17Bと同様の意味である。
上記の様に、上部無端循環体17と下部無端循環体23とは同一の第1回転軸線13上と、第2回転軸線14上に配置されている。第2回転軸線14は、第1回転軸線13との軸間距離L1が竿Bの全長BLの2倍未満となるような位置に配設されている。第1回転軸線13と第2回転軸線14との間には、第1回転軸線13からセット取付領域17B、23Bの各長さよりも短い距離L2に在る位置に竿の後部B2が位置づけられた竿Bが、略直線状の上部直動域17A及び下部直動域23Aに沿って、下部コンベア12の下方に配置されるようになっている。
セット取付領域17B,23Bは、上部無端循環体17及び下部無端循環体23にそれぞれ一つづつ形成されている。一つのセット取付領域17B,23Bの長さは、直動域17A,23Aの長さ即ち軸間距離L1の半分より長く且つ直動域17A,23Aの長さより短く構成されている。従って、上部吊下部材セット19の最後の上部吊下部材18Eに対して、下部吊下部材セット25の先頭の下部吊下部材24Fが同一ピッチで後続して直動域17A,23Aに配列された状態おいて、上部吊下部材セット19と下部吊下部材セット25は直動域17A,23Aを超えて配列されることになる(図2)。
無端循環体17、23の直動域17A、23Aの長さ(軸間距離L1に相当)が、セット取付領域17B、23Bの長さよりも長く且つセット取付領域17B、23Bの長さの2倍未満の長さに構成されているので、ループLのループ数増加に伴う吊下部材18,24の取り付け数が増加しても、無端循環体17、23の軸間距離L1の増加を抑えることができ、それによって、吊下部材セット19,25の1循環移動の距離の増加を抑えることができる。
上部コンベア11も下部コンベア12も同じ高さ位置(床FLからの)でソーセージSを受け取るので、上部吊下部材18の垂下部長さ18Lは下部吊下部材24の垂下部長さ24Lよりも長く構成されている。
尚、上部コンベア11と下部コンベア12の両者が同一構造を有する場合においては、上部コンベア及び下部コンベアを区別することなく、コンベア10の構造について以下説明する。
無端循環体17,23は、第2回転体16,22と第1回転体15,21との間に亘って、吊下部材セット19,25を第2回転体16,22から第1回転体15,21へ矢印X2方向へ移動するに戻り領域17R,23Rを形成しており、戻り領域17R,23Rはフレーム体3に取り付けられている複数個のアイドル回転体28によってその移動経路が規定されている。無端循環体17,23の直動域17A,23Aと戻り領域17R,23Rとの間には、後述する竿後部支持手段60が配設されている。
熱処理するためにソーセージSをループ群LLにして吊り下げる竿Bは前部B1と後部B2を有した細長い棒部材からなる(図7−2(E))が、竿支持手段40は、その竿Bを直動域17A,23Aに沿って下部コンベア12よりも下方の位置に配置するものである。竿Bは、竿支持手段40によって、竿の後部B2が第1回転軸線13からセット取付領域17B,23Bの長さよりも短い距離L2の位置に配置される。
竿前部支持手段50は、竿の前部B1を下から支えるフック部51Aを有するアーム形状の竿前部支持部材51と、竿の前部B1の前端面の位置を竿長手方向に関して規定する竿前端位置規定部材52とを有している。図4と図5を参照して、竿後部支持手段60は、竿支持無端循環体61と、竿支持無端循環体61に取り付けられた竿後部支持部材62と、竿後部支持部材62を竿の後部B2に対して回動させるカム体63と、竿支持無端循環体61を駆動する第3モータとしての竿支持電動モータ64とを備えている。カム体63は竿後部支持部材62を押上げるための押上げカム体67と、竿後部支持部材62を押下げるための押下げカム体68とを備えている。
竿前部支持部材51と竿前端位置規定部材52とは、竿後部支持部材62による竿後部支持位置Pと第1回転軸線13との距離L2aがセット取付領域17B,23Bの長さよりも短くなるようなフレーム体3上の所定位置に取り付けられている(図1)。
図4ないし図6を参照して、符号65はフレーム体3に固定されたベースブラケットであり、ベースブラケット65には垂直部位65Vと水平部位65Hとが形成されており、垂直部位65Vには竿支持無端循環体ガイド66と押上げカム体67とが取り付けられており、水平部位65Hには、竿支持無端循環体61である竿支持無端チェーンと、押下げカム体68と、押下げカム体逃がし機構90とが設けられている。
竿支持無端チェーン61は、第1支持回転軸線71上の第1支持回転体72、第2支持回転軸線73上の第2支持回転体74、第3支持回転軸線75上の第3支持回転体76、そして第4支持回転軸線77上の第4支持回転体78の回りに掛け渡されており、これらの各回転体はスプロケットで構成されている。アイドラーである第1支持回転体72、第2支持回転体74、第4支持回転体78は、ベースブラケット65の下面の所定位置に取り付けられたベアリング体80に嵌った回転従動軸79に固着されている。
竿Bの長手方向において、第1支持回転軸線71は、第1回転軸線13からセット取付領域17B、23Bの長さよりも短い距離L3の位置に設けられており、軸間距離L4でもって設けられた第1支持回転軸線71と第2支持回転軸線73(図1)とは、第1回転軸線13と第2回転軸線14との間に設けられている。
竿支持無端循環体61は、第4支持回転体78と第1支持回転体72間に形成された接近領域61Aと、第1支持回転体72と第2支持回転体74間に形成された直動支持領域61Bと、第2支持回転体74と第3支持回転体76に形成された離反領域61Cとを有している。接近領域61Aは、直動支持領域61Bと鈍角をなす交差角度θ1で直動支持領域61Bに向って直線的に配され、直動支持領域61Bは、無端循環体17,23の直動域17A,23Aと平行に直線的に配され、離反領域61Cは、直動支持領域61Bと鈍角をなす交差角度θ2で直動支持領域61Bから遠ざかるように直線的に配されている。
竿支持無端循環体61に形成された接近領域61Aには、フック部62Cが下方端位置P2上にあるように(図6(A))、竿支持無端循環体61から吊り下がった2個の垂下状態の竿後部支持部材62が、そして同じく直動支持領域61Bには、押上げカム体67による摺動案内をうけて竿支持高さ位置P1へ上昇途中の1個の竿後部支持部材62と、押上げカム体67による摺動案内をうけて竿の後部B2を支持した2個の竿後部支持部材62と、押上げカム体67から外れて垂下状態になった1個の竿後部支持部材62が、そして、同じく離反領域61Cには垂下状態になった2個の竿後部支持部材62が、それぞれ配列されている(図5参照)。
竿支持電動モータ64は、上記した配列状態を取り得る竿後部支持部材62が取り付けられた竿支持無端循環体61を循環移動して、各領域61A,61B,61C,61Dの夫々の竿後部支持部材62をR1,R2,R3、R4の矢印方向へ移動する。
本実施形態の竿支持無端循環体61はリンク61−1が連鎖したチェーン61からなり、竿後部支持部材62は、竿支持無端循環チェーン61のリンク61−1に固定されたヒンジブラケット81を介してチェーン61に取り付けられている。垂下状態の竿後部支持部材62の基端部62Aに形成された穴部62Eに嵌ったヒンジ軸82を介して、竿後部支持部材62はヒンジブラケット81に吊り下がっている。竿後部支持部材62の先端部62Bに形成されたフック部62Cと基端部62Aとの間に一体的に設けられた摺動部62Dは丸棒部材からなり、竿後部支持部材62に高剛性を付与すると共に、押上げカム体67との摺動による摩耗を減じるためのものである。
押上げカム体67は丸棒部材からなる上昇部位67Aと支持部位67Bとを有しており、垂直部位65Vに固定されたブラケット67−1に固着している。上昇部位67Aは垂下状態の竿後部支持部材62を押上げる部位であり、支持部位67Bは竿後部支持部材62を竿支持高さ位置P1に維持する部位である。上昇部位67Aは水平面において支持部位67Bから接近領域61Aに向ってカーブしており(図5)、且つ、支持部位67Bから下方に傾斜して先端部67Cが位置しており(図4)、その先端部67Cは接近領域61Aと竿後部支持部材62との間に位置する形状となっている(図5)。支持部位67Bは水平面に関して直動域17A、23Aと平行に延びている。接近領域61Aの移動方向と上昇部位67Aの上記形状との相互作用によって、高速移動する竿後部支持部材62を上方回動させることができるので、竿後部支持部材62を後述する第2の速度V2に増速移動することができる。
押上げカム体67はその支持部位67Bがヒンジ軸82と竿後部支持部材62のフック部62Cとの間に当接するように配設されている。上昇部位67Aは、接近領域61Aと直動支持領域61Bとの境界位置を移動する竿後部支持部材62に対して、竿後部支持部材62を吊り下げているヒンジ軸82の近傍位置で当接を開始する(図5)と共に、支持部位67Bへ向って移動する竿後部支持部材62を摺動案内する位置が先端部62B方向へ変化する形状を備えている。この様に竿後部支持部材62が支持部位67Bに達する前に、竿後部支持部材62は上方回動を開始してループLとループLとの間に漸次割り込んで行くので、ループLが竿後部支持部材62に押されて竿Bの後部B2に入り込めないという不具合を防止する。更に、竿後部支持部材62は少ない移動量で、垂下状態から竿支持高さ位置P1まで上方回動する。
上昇部位67Aによる摺動案内を受けて上方回動した竿後部支持部材62は前述した竿後部支持位置Pにおいて、竿支持高さ位置P1に到達する。循環移動を停止した竿後部支持部材62はこの竿後部支持位置Pである竿後部支持部材起動位置OP2上にて停止し、竿後部支持部材起動位置OP2から次の循環移動を開始する。
竿支持無端循環体61に形成された接近領域61Aには、フック部62Cが下方端位置P2上にあるように(図6(A))、竿支持無端循環体61から吊り下がった2個の垂下状態の竿後部支持部材62が、そして同じく直動支持領域61Bには、押上げカム体67による摺動案内をうけて竿支持高さ位置P1へ上昇途中の1個の竿後部支持部材62と、押上げカム体67による摺動案内をうけて竿の後部B2を支持した2個の竿後部支持部材62と、押上げカム体67から外れて垂下状態になった1個の竿後部支持部材62が、そして、同じく離反領域61Cには垂下状態になった2個の竿後部支持部材62が、それぞれ配列されている(図5参照)。
押下げカム体68は、押上げカム体67の支持部位67Bと平行に配置された丸棒部材からなる抑え部位68Aと、抑え部位68Aに続いて形成された下降部位68Bとを有している。下降部位68Bは押上げカム体67の支持部位67Bの終端部67Dに対向した位置から下方傾斜している。終端部67Dを通過した竿後部支持部材62は自重により下方に回動して垂下状態になるが、下降部位68Bはその竿後部支持部材62を上方から押し下げて、竿後部支持部材62に垂下状態への変化を速めさせ且つ確実にする。抑え部位68Aは、上昇部位67Aを通過した竿後部支持部材62が支持部位67Bから浮き上がるのを防止する。
上記離反領域61Cを移動する竿後部支持部材62は直動支持領域61Bから漸次離反して行く。従って、カム体63によって下方回動された竿後部支持部材62が、矢印X1方向へ移動する吊下部材18,24から吊り下がったループLに引っ掛かってループLとループLの間から抜け出せなくとも、竿後部支持部材62がループLから漸次離反して行くので、竿後部支持部材62はソーセージを傷めることがなくループLの間から脱出して、離反領域61Cを移動して行く。
逃がし機構90は、後述する供給竿B-2によって押されて上方へ回転する竿後部支持部材62が押下げカム体68に衝突しないように、押下げカム体68を上方へ逃がすためのものである(図3)。上記逃がし機構90は、押下げカム体68が固着した板状連接体92とその端部に固着した軸部材93に一体化したレバー94とを有した上下回動体91と、回動自在に嵌った軸部材93を支持する支柱95と、他の支柱97に支持されていると共にレバー94に接続したエアシリンダ装置96とを備えている。
押下げカム体68はエアシリンダ装置96の作動を受けて、その抑え部位68Aは下降端位置P3と上昇端位置P4との間を回動する。抑え部位68Aは下降端位置P3において竿後部支持部材62の上記浮き上がりを防止し、その後、後述のループ取り外しに伴う供給竿B−2の上昇に備えて、上昇端位置P4迄上昇する。ループLの取り外しが終わると、抑え部位68Aは下降端位置P3迄下降して、竿後部支持部材62を押上げカム体67迄押下げる。これによって、次の供給竿B−2を確実に竿後部支持部材62の上に載せることができる。
符号83は、ヒンジ軸82を両側から挟んでチェーン61のリンク61−1とリンク61−1との屈曲を防止するための間隔保持部材である。隣り合った二つの竿後部支持部材62の間隔が維持できるので、竿後部支持部材起動位置OP2に停止している竿後部支持部材62と、前方の竿後部支持部材62との間を通過する竿移送体201との衝突を防止できる。
上部電動モータ20はフレーム体3の上部3Aに取り付けられており、上部第2回転体16は上部電動モータ20のモータ軸に接続された、第2回転軸線14上の図示しない駆動軸に固定されている。下部電動モータ26はフレーム体3の下部3Bに取り付けられており、下部第2回転体22は下部電動モータ26のモータ軸に接続された、第2回転軸線14上の縦駆動軸27に固定されている。竿支持電動モータ64はベースブラケット65の水平部位65Hの上面部に取り付けられており、第3支持回転体76は竿支持電動モータ64のモータ軸に接続された、第3支持回転軸線75上の縦駆動軸70に固定されている。
符号100は、無端循環体17,23を駆動する上部電動モータ20と下部電動モータ26、並びに竿支持電動モータ64とが接続した制御装置であって、制御装置100は、上部電動モータ20と下部電動モータ26と竿支持電動モータ64の各回転数を個別に独立して変速するものである。それによって、上部無端循環体17の直動域17Aにある上部吊下部材セット19が第1の速度V1と当該第1の速度V1より速い第2の速度V2でもって移動し、下部無端循環体23の直動域23Aにある下部吊下部材セット25が第1の速度V1と当該第1の速度V1より速い第2の速度V2でもって移動するようになっており(図7−1、図7−2参照)、竿支持無端循環体61の竿後部支持部材62は、上部吊下部材セット19と下部吊下部材セット25の移動に同期して移動するようになっている。
制御装置100は更に、上部吊下部材セット19が取外し場所ST2から吊下部材起動位置OP1へ向けて第2の速度V2で、あるいは第2の速度V2よりも速い第3の速度V3でもって矢印X2方向へ移動するように、上部電動モータ20の回転速度を変速し、制御装置100は更に又、下部吊下部材セット25が取外し場所ST2から吊下部材起動位置OP1へ向けて第2の速度V2で、あるいは第2の速度V2よりも速い第3の速度V3でもって矢印X2方向へ移動するように、下部電動モータ26の回転速度を変速するようになっている。
尚、本実施形態の装置では、竿支持無端循環体61は、第1支持回転軸線71、第2支持回転軸線73、第3支持回転軸線75、そして第4支持回転軸線77の回りを循環移動するが、本発明にあっては、竿支持無端循環体61は第1支持回転軸線71と第2支持回転軸線の二つのみの回りを循環移動するようにし、第1支持回転軸線71上の回転体、あるいは第2支持回転軸線73上の回転体のうちのいずれかを、竿支持電動モータ64で駆動するようにしても良い。
符号200は取外し場所ST2に配設されているループ取外し手段であり、ループ群LLを吊下部材セット19、25から取り外して竿Bに移し替える手段であって、公知のループ取り外し装置を用いることができる。
本実施形態の装置におけるループ取外し手段200は、竿支持手段40に供給するための竿B−2(以下「供給竿」という)を保持する供給竿保持手段203と、供給竿保持手段203より竿支持手段40側に位置して竿支持手段40から持ち上げた竿Bを保持する排出竿保持手段202とが設けられている、竿Bの長手方向における前竿移送体201−1と後竿移送体201−2を有する前後一対の竿移送体201を備えている。ループ取外し手段200は竿支持手段40の下方の位置P5に配設されており、竿移送体201を上昇・下降させることによって、排出竿保持手段202と供給竿保持手段203とが竿支持手段40を越えて上昇した後に、竿支持手段40を越えて下降するようになっている。
竿移送体201は、その上昇において、竿支持部材40から受け取った排出竿保持手段202上の竿Bを吊下部材セット19、25から吊り下がったループ群LLに当接させて、ループ群LLを吊下部材セット19、25から取り外して竿Bから吊り下げ、その下降において、供給竿保持手段203が保持している供給竿B−2を竿支持手段40上に載せるように構成されている。
竿移送体201の上昇において、供給竿保持手段203が保持している供給竿B−2は竿前部支持部材51と竿後部支持部材62に対してその下方から当接して、両支持部材51、62を上方へ回動させながら両支持部材51,62を超えて上昇する。後竿移送体201−2は竿後部支持部材起動位置OP2に停止している竿後部支持部材62と竿後部支持部材62との間を通過して上昇下降する。尚、このループ取外し手段40は、特開2003−158991に開示された装置と実質同じ構成を取り得るので、ここでの詳細な説明は省略する。
以上の説明における実施形態は、竿支持手段40とループ取外し手段200とを別個の手段でもって構成しているが、本発明は、竿Bを下部コンベア12の下方の所定の位置に配置し、その竿Bを上昇させてループ群LLをコンベア10から取り外すようにすれば、その装置の構成は特に限定されないのである。例えば、竿Bを保持したロボットアームがループ群LLの前方に竿Bの後部B2を配置し、ループ群LLへの竿Bの挿通完了後に、ロボットアームが竿Bを持ち上げてループ群LLをコンベア10から取り外すようにすることもできる。
次に本吊り下げ装置1の動作をステップ順に、図7−1そして図7−2を参照して説明する。
ステップ1:図7−1(A)
上部コンベア11の上部吊下部材セット19の先頭の上部吊下部材18Fが吊下部材起動位置OP1に停止している。下部コンベア12の下部吊下部材セット25の先頭の下部吊下部材24Fが上部吊下部材セット19の最終の上部吊下部材18Eの直後方位置(1ピッチ後方位置)にて停止している。竿後部支持部材62は竿後部支持部材起動位置OP2に停止している。充填装置2への#1ケーシング供給が完了すると、充填装置2が#1ケーシングへの充填を開始する。上部吊下部材セット19が移動を開始して、先頭の上部吊下部材18Fが充填装置2から流出してくる#1充填ケーシングを受け取る。下部吊下部材セット25は上部吊下部材セット19と同期した移動をして、吊下部材起動位置OP1へ向って行く。竿後部支持部材62は上部吊下部材セット19と同期した移動を開始する。
ステップ2:図7−1(B)
上部吊下部材セット19が第1の速度V1で移動しながら#1充填ケーシングを受け取って行く。下部吊下部材セット25が上部吊下部材セット19と同じ第1の速度V1で吊下部材起動位置OP1へ向って移動する。竿後部支持部材62が第1の速度V1で上部吊下部材セット19と同期して移動する。作業場所ST1で、オペレータMが#1ループの先端E1を結ぶ。
ステップ3:図7−1(C)
#1ケーシングへの充填が終了して、最後の上部吊下部材18Eが#1充填ケーシングの最後のループLを受け取ると、充填装置2の運転が停止される。同時に先頭の下部吊下部材24Fは吊下部材起動位置OP1に到達してそこで停止する。運転を停止した充填装置2に#2ケーシングの供給が開始される。上部吊下部材セット19は第1の速度V1での移動を継続して、取外し場所ST2へ向かって#1ループ群LLを運搬する。竿後部支持部材62が第1の速度V1で上部吊下部材セット19と同期して移動する。オペレータMが取外し場所ST2へ向かって第1の速度V1で移動する#1ループ群の後端E2結びを開始する。
ステップ4:図7−1(D)
#2ケーシング供給が完了すると、充填装置2が#2ケーシングへの充填を開始する。吊下部材起動位置OP1に停止していた下部吊下部材セット25は第1の速度V1で移動しながら#2充填ケーシングを受け取って行く。第1の速度V1で運搬される#1ループ群LLの後端E2結びを完了すると、オペレータMは作業場所ST1で、「高速運搬スイッチ」を押す。すると、上部吊下部材セット19は第1の速度V1よりも速い第2の速度V2(例えば2倍速)で移動して、#1ループ群LLを取外し場所ST2まで運搬し、そこで停止する。竿後部支持部材62も第2の速度V2で上部吊下部材セット19と同期して移動し、そして竿後部支持部材起動位置OP2で停止する。オペレータMは#2充填ケーシングの先端E1を結ぶ。
ステップ5:図7−2(E)
取外し場所ST2で、竿移送体201が上昇・下降して、移動を停止している上部吊下部材セット19から#1ループ群LLを取り外して竿Bに移し替えると共に、次の供給竿B−2を竿前部支持部材51と、移動を停止している竿後部支持部材62の上に載せる。#2充填ケーシングを受け取りながら第1の速度V1で移動する下部吊下部材セット25の先頭の下部吊下部材24Fは、取外し場所ST2で停止している最後の上部吊下部材18Eとの距離を縮めて行くと共に、竿後部支持部材起動位置OP2に停止中の竿後部支持部材62との距離も縮めて行く。
ステップ6:図7−2(F)
#1ループ群LLを取り外された上部吊下部材セット19は取外し場所ST2から吊下部材起動位置OP1へ向かって第2の速度V2で移動する。#2充填ケーシングを受け取りながら第1の速度V1で移動する下部吊下部材セット25の先頭の下部吊下部材24Fが停止中の竿後部支持部材62にぶつかる前に、竿移送体201の上昇・下降動作が完了して、竿後部支持部材起動位置OP2に停止していた竿後部支持部材62は第1の速度V1で下部吊下部材セット25と同期した移動を開始する。
ステップ7:図7−2(G)
第2の速度V2で移動する先頭の上部吊下部材18Fが、#2充填ケーシングを受け取りながら第1の速度V1で移動する下部吊下部材セット25の最後の下部吊下部材24Eに追いつくと、上部吊下部材セット19は第1の速度V1に減速されて下部吊下部材セット25と同期して吊下部材起動位置OP1へ向かって移動して行く。#2ケーシングへの充填が終了して、最後の下部吊下部材24Eが#2充填ケーシングの最後のループLを受け取ると、充填装置2の運転が停止される。同時に先頭の上部吊下部材18Fは吊下部材起動位置OP1に到達してそこで停止する。以降、充填装置2と下部吊下部材セット25と竿後部支持部材62はステップ3と実質同じ動作を行い、オペレータMは#2ループ群の後端E2結びを開始する。
尚、ステップ6とステップ7は、先頭の上部吊下部材18Fが吊下部材起動位置OP1に戻る前に、#3ケーシングへの充填が開始されてしまうような場合には、第2の速度V2よりも速い第3の速度V3でもって、上部吊下部材セット19を取外し場所ST2から吊下部材起動位置OP1へ向けて移動させて、最後の下部吊下部材24Eに追いつくようにする。
尚、オペレータMが取外し場所ST2へ向かって第1の速度V1で移動するループ群の後端E2の結び作業をし易いように、この時の移動速度を第1の速度V1よりも遅くしても良い。吊下部材セット19,25の移動形態は連続的移動であっても、間欠的移動であっても良い。
尚、ステップ7において、第2の速度V2で移動する先頭の上部吊下部材18Fが、第1の速度V1で移動する下部吊下部材セット25の最後の下部吊下部材24Eに追いつく前の段階で、上部吊下部材セット19の移動速度を第1の速度V1に減速させて、最後の下部吊下部材24Eとの間に上部吊下部材18がない空き区間を作って、上部吊下部材セット19を下部吊下部材セット25と同期して移動させても良い。
上述したように、本実施形態の方法は、充填装置2から流出した#2充填ケーシングを下部吊下部材セット25(#2吊下部材セット)で受け取って#2ループ群LLを形成している間に、取外し場所ST2に第2の速度V2で移動しそして停止した上部吊下部材セット19(#1吊下部材セット)から#1ループ群LLを竿Bによって取り外すソーセージSを吊り下げる方法であり、#2ループ群LLへの竿B挿通の開始を下部吊下部材セット25(#2吊下部材セット)によって形成されつつある#2ループ群LLに対して行い、形成が完了した#2ループ群LLへの竿B挿通完了前に、オペレータMが当該形成が完了した#2ループ群LLの後端E2の処理を終了する。#2ループ群LLの後端E2の処理の完了後に、下部吊下部材セット25の移動速度を、充填ケーシングを受け取るための下部吊下部材セット25の移動速度V1よりも速くして、取外し場所ST2へ移動する。
取外し場所ST2への吊下部材セット19、25の移動速度を第1の速度V1から第2の速度V2に増速する方法としては、オペレータMによる上述した方法に限定されない。例えば、吊下部材起動位置OP1から移動開始した吊下部材セット19、25が所定距離移動した時点で、もしくは、所定経過時間後に、移動速度を自動的に増速するように、制御装置100によって竿支持電動モータ64を制御することもできる。
尚、作業速度に合わせて、移動速度を第1の速度V1から減速することもできる。
1 ソーセージ等の食品の吊り下げ装置
2 ソーセージ等の食品製造装置(充填装置)
11 一方のコンベア(上部コンベア)
12 他方のコンベア(下部コンベア)
13 第1回転軸線
14 第2回転軸線
17,23 無端循環体
17A,23A 直動域
17B,23B セット取付領域
19,25 吊下部材セット(第1、第2吊下部材セット)
40 竿支持手段
B 竿
B1 竿の前部
B2 竿の後部
BL 竿の全長
M オペレータ
S ソーセージ等の食品
L1 直動域の長さ(第1回転軸線と第2回転軸線間距離)
LL ループ群
E2 ループ群の後端
X1 無端循環体移動方向
ST2 取外し場所

Claims (5)

  1. ソーセージ等の食品製造装置から流出したソーセージ等の食品を一方のコンベアの吊下部材セットで受け取ってループ群に形成して吊り下げている間に、取外し場所に移動した他方のコンベアの吊下部材セットからループ群を竿によって取り外すソーセージ等の食品の吊り下げ方法において、
    ソーセージ等の食品のループ群への竿挿通の開始を吊下部材セットによって形成されつつあるループ群に対して行い、形成が完了したループ群への竿挿通完了前に、オペレータが当該形成が完了したループ群の後端の処理を終了することを特徴とする、ソーセージ等の食品の吊り下げ方法。
  2. 形成が完了したループ群を取外し場所へ移動する吊下部材セットの移動速度を、ソーセージ等の食品を受け取るための吊下部材セットの移動速度よりも、増速することとする、請求項1に記載のソーセージ等の食品の吊り下げ方法。
  3. ソーセージ等の食品製造装置から流出したソーセージ等の食品を受け取ってループ群に形成する複数の吊下部材を有する吊下部材セットと、第1回転軸線と第2回転軸線との間に亘って形成された略直線状の直動域と上記吊下部材セットが取り付けられたセット取付領域とを有する無端循環体とを夫々に備えた一方のコンベアと他方のコンベアとを上下に設けたソーセージ等の食品の吊り下げ装置において、
    上記直動域の長さは、上記セット取付領域の長さよりも長く且つセット取付領域の長さの2倍未満に構成されており、ループ群を吊り下げるための竿のその後部を第1回転軸線からセット取付領域の長さよりも短い距離の位置に、そして竿の前部を第2回転軸線方向の位置に夫々配置することを特徴とする、ソーセージ等の食品の吊り下げ装置。
  4. 無端循環体の直動域に沿って一方のコンベアと他方のコンベアよりも下方の位置に竿を配置する竿支持手段を更に備えていることとする、請求項3に記載のソーセージ等の食品の吊り下げ装置。
  5. 第2回転軸線は、竿の前部よりも第1回転軸線から無端循環体移動方向に離れた位置であって、且つ第1回転軸線と第2回転軸線間距離が竿の全長の2倍未満となるような位置に配設されていることとする、請求項3に記載のソーセージ等の食品の吊り下げ装置。
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