JP2014207186A - 車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の車両用灯具では、製造コストが高くなる。
【解決手段】この発明は、灯室7を区画するランプハウジング2およびランプレンズ3と、灯室7内に配置されている光源4およびリフレクタ5およびインナーパネル6と、を備える。リフレクタ5は、光源4からの光をハイビーム配光パターンHPでランプレンズ3側に反射させる反射面8を有する。反射面8のうち、太陽光SLがランプレンズ3側から入射する部分が、太陽光SLを拡散反射させる拡散反射面から構成されている。この結果、この発明は、太陽光SLの収束によるインナーパネル6の不具合を確実に防止することができる。また、製造コストを安価にすることができる。
【選択図】 図3

Description

この発明は、太陽光の収束(集束)による不具合を防止する車両用灯具に関するものである。
この種の車両用灯具は、従来からある(たとえば、特許文献1)。以下、従来の車両用灯具について説明する。従来の車両用灯具は、ランプハウジングおよびランプレンズにより灯室を区画し、灯室内に光源バルブおよび反射鏡および凸レンズおよびフィニッシャを配置し、フィニッシャに遮熱板を配設してなるものである。かかる車両用灯具においては、太陽光がランプレンズの上方からフィニッシャの開口部を経て凸レンズを通って、凸レンズの平坦な後面で全反射し、凸レンズの下方のフィニッシャに収束する。収束する太陽光の熱は、遮熱板により遮られるので、フィニッシャが局部的に熱影響を受けることがない。すなわち、太陽光の収束によるフィニッシャの不具合を防止することができる。
実開昭64−40102号公報
ところが、従来の車両用灯具は、フィニッシャを局部的熱影響から保護するために別部品の遮熱板を必要とするために、部品点数や組付工程数が増して、製造コストが高くなる。
この発明が解決しようとする課題は、従来の車両用灯具では、部品点数や組付工程数が増して、製造コストが高くなる、という点にある。
この発明(請求項1にかかる発明)は、灯室を区画するランプハウジングおよびランプレンズと、灯室内に配置されている光源およびリフレクタおよびインナーパネルと、を備え、リフレクタが、光源からの光を所定の配光パターンでランプレンズ側に反射させる反射面を有し、反射面のうち、太陽光がランプレンズ側から入射する部分の少なくとも一部が、太陽光を拡散反射させる拡散反射面もしくは平行反射させる平行反射面から構成されている、ことを特徴とする。
この発明(請求項2にかかる発明)は、拡散反射面もしくは平行反射面が、反射面のうち、光源よりも下側の部分であり、かつ、光源よりも上側の部分に対して前側の部分である、ことを特徴とする。
この発明(請求項3にかかる発明)は、拡散反射面が、1個もしくは複数個のセグメントから構成されていて、1個のセグメントの基本回転放物面に対して1個の凸面からなり、所定の配光パターンのうち拡散配光パターンを形成する、ことを特徴とする。
この発明(請求項4にかかる発明)は、平行反射面が、1個もしくは複数個のセグメントから構成されていて、1個のセグメントの基本回転放物面に対して1個の平面からなる、ことを特徴とする。
この発明(請求項5にかかる発明)は、拡散反射面が、1個もしくは複数個のセグメントから構成されていて、1個のセグメントの基本回転放物面に対して複数個の小凸面からなり、所定の配光パターンのうち拡散配光パターンを形成する、ことを特徴とする。
この発明(請求項6にかかる発明)は、インナーパネルのランプレンズと対向する面と反対側の面には、金属蒸着が施されている、ことを特徴とする。
この発明の車両用灯具は、反射面のうち、太陽光がランプレンズ側から入射する部分の少なくとも一部が、太陽光を拡散反射させる拡散反射面もしくは平行反射させる平行反射面から構成されている。このために、太陽光がランプレンズ側からリフレクタの反射面に入射しても、反射面の拡散反射面により拡散反射しもしくは反射面の平行反射面により平行反射する。この結果、太陽光がリフレクタの反射面で反射してインナーパネルに収束して、インナーパネルが局部的に熱影響を受けることがない。すなわち、太陽光の収束(集束)によるインナーパネルの不具合を防止することができる。
しかも、この発明の車両用灯具は、リフレクタの反射面を拡散反射面もしくは平行反射面に構成するものであるから、別部品を設ける必要がない。この結果、部品点数や組付工程数が増すことがなく、製造コストを安価にすることができる。
図1は、この発明にかかる車両用灯具の実施形態1を示すリフレクタの正面図である。 図2は、リフレクタの一部拡大横断面図(図1におけるII−II線断面図)である。 図3は、リフレクタの一部拡大縦断面図(図1におけるIII−III線断面図)である。 図4は、ランプレンズの一部拡大横断面図である。 図5は、ハイビーム配光パターンを示す線図の概略説明図である。 図6は、太陽光の収束(集束)による不具合を示す車両用灯具の縦断面図である。 図7は、この発明にかかる車両用灯具の実施形態2を示すリフレクタの一部拡大横断面図(図2に対応する断面図)である。 図8は、この発明にかかる車両用灯具の実施形態3を示すリフレクタの一部拡大横断面図(図2に対応する断面図)である。
以下、この発明にかかる車両用灯具の実施形態(実施例)のうちの3例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。この明細書および別紙の特許請求の範囲において、前、後、上、下、左、右は、この発明にかかる車両用灯具を車両に装備した際の前、後、上、下、左、右である。
図1〜図4、図6において、符号「F」は、車両の前側(車両の前進方向側)を示す。符号「B」は、車両の後側を示す。符号「U」は、ドライバー側から前側を見た上側を示す。符号「D」は、ドライバー側から前側を見た下側を示す。符号「L」は、ドライバー側から前側を見た場合の左側を示す。符号「R」は、ドライバー側から前側を見た場合の右側を示す。
図5において、符号「VU−VD」は、スクリーンの上下の垂直線を示す。符号「HL−HR」は、スクリーンの左右の水平線を示す。図5は、コンピュータシミュレーションにより作図されたスクリーン上の配光パターンを簡略化して示す線図の説明図である。
図2、図3、図7、図8のリフレクタの断面図において、ハッチングを省略する。図4のランプレンズの断面図において、ハッチングを省略する。
(実施形態1の構成の説明)
図1〜図6は、この発明にかかる車両用灯具の実施形態1を示す。以下、この実施形態1における車両用灯具の構成について説明する。図6中、符号1は、この実施形態1における車両用灯具(たとえば、ヘッドランプなど)である。前記車両用灯具1は、車両(図示せず)の前部の左右両側にそれぞれ装備されている。
以下、前記車両の左側Lに搭載される左側の車両用灯具1について説明する。なお、前記車両の右側Rに搭載される右側の車両用灯具(図示せず)は、左側の車両用灯具1と左右逆でその他がほぼ同様の構成をなすので、説明を省略する。ここで、前記車両の左側Lに搭載される左側の車両用灯具1において、前記車両の内側は右側Rであり、前記車両の外側は左側Lである。一方、前記車両の右側Rに搭載される右側の車両用灯具において、前記車両の内側は左側Lであり、前記車両の外側は右側Rである。
(車両用灯具1の説明)
前記車両用灯具1は、図6に示すように、ランプハウジング2と、ランプレンズ3と、光源4と、リフレクタ5と、インナーパネル(インナーハウジング)6と、を備えるものである。前記ランプハウジング2および前記ランプレンズ3は、灯室7を区画する。
前記光源4および前記リフレクタ5および前記インナーパネル6は、ランプユニットを構成する。前記ランプユニット4、5、6は、前記灯室7内に配置されている。前記ランプユニット4、5、6は、この例では、図5に示すハイビーム配光パターン(走行用配光パターン)HPを車両の前方に照射するランプユニットである。なお、前記灯室7内には、前記ランプユニット4、5、6以外のたとえばクリアランスランプユニット(図示せず)が配置されている。
(ランプハウジング2、ランプレンズ3の説明)
前記ランプハウジング2は、この例では、光不透過性の合成樹脂部材から構成されている。前記ランプハウジング2の上側Uから前側Fにかけて、かつ、前記ランプハウジング2の車両の外側(左側L)から車両の内側(右側R)にかけての部分には、前側開口部20が設けられている。前記ランプハウジング2の後側Bから下側Dにかけて、かつ、前記ランプハウジング2の後側Bから車両の内側(右側R)にかけての部分は、閉塞されている。前記ランプハウジング2の閉塞部のほぼ中央部には、後側開口部21が設けられている。
前記ランプレンズ3は、この例では、光透過性の合成樹脂部材から構成されている。前記ランプレンズ3の後側Bから下側Dにかけて、かつ、前記ランプレンズ3の後側Bから車両の内側(右側R)にかけての部分には、開口部30が設けられている。前記ランプレンズ3の上側Uから前側Fにかけて、かつ、前記ランプレンズ3の車両の外側(左側L)から車両の内側(右側R)にかけての部分は、閉塞されている。
前記ランプハウジング2の前記前側開口部20の縁と、前記ランプレンズ3の前記開口部30の縁とは、ホットメルトなどの防水接着剤などにより、取付けられている。これにより、前記灯室7が水密性に区画されている。
前記ランプレンズ3は、図6に示すように、側面視において、上側Uから下側Dにかけて後側Bから前側Fに傾斜(スラント)している。また、前記ランプレンズ3は、図4に示すように、平面視において、車両の幅方向(横方向、左右方向)の車両の外側(左側L)から内側(右側R)にかけて車両の後側Bから前側Fに傾斜(スラント)している。
(光源4の説明)
前記光源4は、この例では、ハロゲン電球である。前記光源4は、電球部40と、口金部41と、から構成されている。前記光源4は、前記リフレクタ5に着脱可能に取付けられている。前記光源4の前記口金部41と、前記ランプハウジング2の前記後側開口部21の縁との間には、防水グロメット42が水密に設けられている。
すなわち、前記防水グロメット42の中央部は、前記光源4の前記口金部41に水密に着脱可能に嵌合している。一方、前記防水グロメット42の縁部は、前記ランプハウジング2の前記後側開口部21の縁に取付キャップ43により水密に着脱可能に取り付けられている。
前記光源4の前記口金部41には、ソケット44が着脱可能にかつ電気的に接続されている。この結果、前記光源4の前記電球部40のフィラメント(図示せず)に、図示されていない電源(バッテリー)からの電流が供給される。
(リフレクタ5の説明)
前記リフレクタ5は、光不透過性の合成樹脂部材から構成されている。前記リフレクタ5の前側Fの部分には、前側開口部50が設けられている。前記リフレクタ5の後側B、上側U、下側D、左側L、右側Rの部分は、閉塞されている。前記リフレクタ5の閉塞部のほぼ中央部には、後側開口部51が設けられている。また、前記リフレクタ5の前記閉塞部の下側Dの左側Lの部分には、補助開口部52が設けられている。
前記リフレクタ5の前記後側開口部51の縁には、前記光源4の前記口金部41が取付スプリング(図示せず)により、着脱可能に取り付けられている。前記リフレクタ5の前記閉塞部の内面側には、前記光源4の前記電球部40が配置されている。前記リフレクタ5の前記補助開口部52の縁には、たとえばクリアランスランプの光源(図示せず)が着脱可能に取り付けられている。前記リフレクタ5は、上下方向用光軸調整機構(図示せず)および左右方向用光軸調整機構(図示せず)を介して前記ランプハウジング2に取り付けられている。
前記リフレクタ5の前記閉塞部は、中央部の反射部53U、53Dと、全周縁部の立壁部54U、54Dと、から構成されている。図6に示すように、前記リフレクタ5の前記反射部のうち、前記後側開口部51もしくは前記光源4から下側Dの前記反射部53Dおよび前記立壁部54Dは、前記後側開口部51もしくは前記光源4から上側Uの前記反射部53Uおよび前記立壁部54Uに対して、前側Fに延設されている。これは、側面視において、上側Uから下側Dにかけて後側Bから前側Fに傾斜している前記ランプレンズ3の形状に対応させるための形状構成である。
前記反射部53U、53Dの内面側には、たとえばアルミ蒸着などが施されていて、反射面8が設けられている。また、前記立壁部54U、54Dの内面側にも、たとえばアルミ蒸着などが施されていて、疑似反射面が設けられている。
(反射面8の説明)
前記反射面8は、図1に示すように、複数個のセグメントから構成されている。前記反射面8は、前記光源4の前記電球40のフィラメントから放射される光(図示せず)を、所定の配光パターン、この例では、前記ハイビーム配光パターンHPとして、前記ランプレンズ3側に反射させるものである。前記反射面8は、回転放物面を基本とする自由曲面(NURBS曲面)の反射面から構成されている。
前記反射面8の複数個のセグメントは、主な第1セグメント群81および第2セグメント群82および第3セグメント群83および第4セグメント群84および第5セグメント群85(図1中の太い実線で囲まれたセグメント群)と、その他の補助的な第6セグメント群86と、から構成されている。
前記第1セグメント群81は、この例では、左右4個のセグメントから構成されている。前記第1セグメント群81は、前記光源4(前記第2セグメント群82)よりも下側Dの部分であり、かつ、前記光源4よりも上側Uの部分(前記第5セグメント群85)に対して前側Fの部分である。すなわち、前記第1セグメント群81は、前記反射面8のうち、前記光源4の下側Dの中央の部分である。
前記第1セグメント群81は、図6に示すように、太陽光SLが前記ランプレンズ3側から入射する部分に対応する。4個のセグメントから構成されている前記第1セグメント群81のうち左側L3個のセグメントを、前記太陽光SLを拡散反射させる拡散反射面とする。左側L3個の前記拡散反射面は、図2、図3に示すように、1個のセグメントの基本回転放物面(二点鎖線を参照)に対して1個の凸面からなる。なお、前記拡散反射面は、1個のセグメント、もしくは、2個のセグメント、もしくは、4個のセグメント(右側Rの二点鎖線にて示す凸面のセグメントを含む)からなるものであっても良い。なお、図2、図3において、前記拡散反射面の凸面は、基本回転放物面に対して大きく突出している状態で図示されている。実際には、1個のセグメント81の幅がたとえば約30mmの場合において、前記拡散反射面の凸面の基本回転放物面に対する突出量は、たとえば約0.2mmである。
前記第2セグメント群82は、この例では、左右4個のセグメントから構成されている。前記第2セグメント群82は、前記光源4よりも下側Dの部分であり、かつ、前記第1セグメント群81よりも上側Uの部分である。
前記第3セグメント群83は、この例では、上下2個のセグメントから構成されている。前記第3セグメント群83は、前記第1セグメント群81および前記第2セグメント群82よりも左側L(車両の外側)の部分である。2個のセグメントから構成されている前記第3セグメント群83のうち下側D1個のセグメントを、1個のセグメントの基本回転放物面に対して1個の凸面からなる前記拡散反射面としても良い。
前記第4セグメント群84は、この例では、上下2個のセグメントから構成されている。前記第4セグメント群84は、前記第1セグメント群81および前記第2セグメント群82よりも右側R(車両の内側)の部分である。
前記第5セグメント群85は、この例では、左右4個のセグメントから構成されている。前記第5セグメント群85は、前記光源4よりも上側Uの部分である。すなわち、前記第5セグメント群85は、前記反射面8のうち、前記光源4の上側Uの中央の部分である。
(配光パターンP1、P2、P3、P4、P5の説明)
前記第1セグメント群81は、前記光源4の前記電球40のフィラメントから放射される光を、第1配光パターンP1として形成する。前記第1配光パターンP1は、図5に示すように、上側U約2−3°、下側D約8°、右側約19−20°、左側約18°の範囲を照明する下側大拡散の配光パターンである。4個のセグメントから構成されている前記第1セグメント群81のうち左側L3個のセグメントが、基本回転放物面に対して小凸面からなり、前記太陽光SLを拡散反射させる拡散反射面である。このために、前記第1セグメント群81は、下側大拡散の配光パターンである前記第1配光パターンP1を形成するのに適している。
前記第2セグメント群82は、前記光源4の前記電球40のフィラメントから放射される光を、第2配光パターンP2として形成する。前記第2配光パターンP2は、図5に示すように、上側U約1−2°、下側D約6°、右側約13−14°、左側約13°の範囲を照明する下側中拡散の配光パターンである。
前記第3セグメント群83は、前記光源4の前記電球40のフィラメントから放射される光を、第3配光パターンP3として形成する。前記第3配光パターンP3は、図5に示すように、上側U約1−2°、下側D約2−3°、右側約2°、左側約4°の範囲を照明する左側集光の配光パターンである。
前記第4セグメント群84は、前記光源4の前記電球40のフィラメントから放射される光を、第4配光パターンP4として形成する。前記第4配光パターンP4は、図5に示すように、上側U約1−2°、下側D約2−3°、右側約4°、左側約2°の範囲を照明する右側集光の配光パターンである。
前記第5セグメント群85は、前記光源4の前記電球40のフィラメントから放射される光を、第5配光パターンP5として形成する。前記第5配光パターンP5は、図5に示すように、上側U約10°、下側D約1°、右側約24°、左側約24°の範囲を照明する上側大拡散の配光パターンである。
前記第6セグメント群86は、前記光源4の前記電球40のフィラメントから放射される光を、補助配光パターンとしての第6配光パターン(図示せず)として形成する。
前記第1配光パターンP1と、前記第2配光パターンP2と、前記第3配光パターンP3と、前記第4配光パターンP4と、前記第5配光パターンP5と、前記第6配光パターンとは、合成(重畳)されて、前記ハイビーム配光パターンHPを形成する。
(インナーパネル6の説明)
前記インナーパネル6は、光不透過性の合成樹脂部材から構成されている。前記インナーパネル6の上側Uから下側Dにかけての中央部分には、中央開口部60が設けられている。前記インナーパネル6は、前記ランプハウジング2に取り付けられている。
前記インナーパネル6は、前記灯室7内であって、前記ランプレンズ3と前記リフレクタ5の前記立壁部54U、54Dとの間に配置されている。前記インナーパネル6は、前記灯室7外から前記ランプレンズ3を通して前記灯室7内の前記車両用灯具1の内部の構造物が見えないように覆い隠すものである。
一方、前記インナーパネル6は、前記中央開口部60により、前記リフレクタ5の前記反射面8からの反射光である前記ハイビーム配光パターンHPが前記ランプレンズ3を透過して前記灯室7外の車両の前側Fに照射する妨げとはならない。すなわち、前記インナーパネル6の前記中央開口部60は、前記リフレクタ5の前記反射面8と対向する。特に、前記第1セグメント群81は、前記インナーパネル6の前記中央開口部60のうち、前記太陽光SLが入射し易い斜め上側Uの部分と対向する。
前記インナーパネル6の前記ランプレンズ3と対向する外側面には、装飾用の金属蒸着が施されている。前記インナーパネル6の前記ランプレンズ3と対向する外側面と反対側の内側面にも、金属蒸着が施されている。
(実施形態1の作用の説明)
この実施形態1における車両用灯具1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
光源4の電球部40のフィラメントを点灯する。すると、光源4から放射される光は、リフレクタ5の反射面8でランプレンズ3側に反射される。この反射光は、所定のハイビーム配光パターンHPとしてランプレンズ3を透過して車両の前側Fに照射される。
すなわち、反射面8の第1セグメント群81において反射された反射光は、第1配光パターンP1として車両の前側Fに照射される。また、反射面8の第2セグメント群82において反射された反射光は、第2配光パターンP2として車両の前側Fに照射される。さらに、反射面8の第3セグメント群83において反射された反射光は、第3配光パターンP3として車両の前側Fに照射される。さらにまた、反射面8の第4セグメント群84において反射された反射光は、第4配光パターンP4として車両の前側Fに照射される。さらにまた、反射面8の第5セグメント群85において反射された反射光は、第5配光パターンP5として車両の前側Fに照射される。さらにまた、反射面8の第6セグメント群86において反射された反射光は、第6配光パターンとして車両の前側Fに照射される。
この第1配光パターンP1と、第2配光パターンP2と、第3配光パターンP3と、第4配光パターンP4と、第5配光パターンP5と、第6配光パターンとが、それぞれ合成(重畳)されて、ハイビーム配光パターンHPが形成される。
ここで、図6に示すように、太陽光SLが、ランプレンズ3およびインナーパネル6の中央開口部60を通して灯室7内に入射する。この灯室7内に入射した太陽光SLの大部分は、リフレクタ5の反射面8のうち、特に、第1セグメント群81の左側3個のセグメントおよび第3セグメント群83の下側Dのセグメントに入射する。すると、太陽光SLの大部分は、前記のセグメントの拡散反射面により、図3に示すように、拡散反射する。このために、図6に示すように、太陽光SLの大部分がリフレクタ5の反射面8で反射してその反射光L2が収束(集束)することによる不具合(インナーパネル6が局部的に熱影響を受ける不具合)がない。なお、灯室7内に入射した太陽光SLの残りの部分は、少ないので、拡散反射面以外の反射面8に入射して反射しても特に不具合がない。
(実施形態1の効果の説明)
この実施形態1における車両用灯具1は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
この実施形態1における車両用灯具1は、反射面8のうち、太陽光SLがランプレンズ3側から入射する部分(この実施形態1においては、第1セグメント群81の左側3個のセグメントおよび第3セグメント群83の下側Dのセグメント)が、太陽光SLを拡散反射させる拡散反射面から構成されている。このために、太陽光SLがランプレンズ3側からリフレクタ5の反射面8に入射しても、反射面8の拡散反射面(この実施形態1においては、第1セグメント群81の左側3個のセグメントおよび第3セグメント群83の下側Dのセグメント)により、図3中の実線矢印に示すように、拡散反射光L1として拡散反射する。この結果、太陽光SLがリフレクタ5の反射面8で反射して、図6中の実線矢印に示すように、収束反射光L2としてインナーパネル6に収束して、インナーパネル6が局部的に熱影響を受けることがない。すなわち、太陽光SLの収束(集束)によるインナーパネル6の不具合を防止することができる。
しかも、この実施形態1における車両用灯具1は、リフレクタ5の反射面8を拡散反射面に構成するものであるから、別部品を設ける必要がない。この結果、部品点数や組付工程数が増すことがなく、製造コストを安価にすることができる。
この実施形態1における車両用灯具1は、拡散反射面(この実施形態1においては、第1セグメント群81の左側3個のセグメントおよび第3セグメント群83の下側Dのセグメント)が、反射面8のうち、光源4よりも下側Dの部分であり、かつ、光源4よりも上側の部分(この実施形態1においては、第5セグメント群85)に対して前側Fの部分である。このために、反射面8のうち、太陽光SLが斜め上側Uから入射し易い部分を拡散反射面とすることができる。これにより、太陽光SLの収束によるインナーパネル6の不具合を確実に防止することができる。
この実施形態1における車両用灯具1は、ランプレンズ3が傾斜していてかつインナーパネル6が中央開口部60を有していて、太陽光SLがインナーパネル6の中央開口部60を通って斜め上側Uから入射し易い場合であっても、拡散反射面が反射面8のうちインナーパネル6の中央開口部60に対向する部分である。このために、太陽光SLの収束によるインナーパネル6の不具合を確実に防止することができる。
この実施形態1における車両用灯具1は、ランプレンズ3が平面視において車両の外側(左側L)から内側(右側R)にかけて後側Bから前側Fに傾斜していて、太陽光SLがランプレンズ3側からリフレクタ5の反射面8のうち車両の外側(左側L)の部分に入射する場合であっても、拡散反射面が反射面8のうち光源4に対して車両の外側(左側L)の部分(この実施形態1においては、第3セグメント群83の下側Dのセグメント)を含む。このために、太陽光SLがランプレンズ3側から反射面8のうち光源4に対して車両の外側(左側L)の部分に入射しても、太陽光SLの収束によるインナーパネル6の不具合を確実に防止することができる。
この実施形態1における車両用灯具1は、拡散反射面が複数個この例では4個のセグメントから構成されていて、1個のセグメントの基本回転放物面に対して1個の凸面からなる。しかも、拡散反射面が3個のセグメントから構成されている第1セグメント群81が下側大拡散の配光パターンである第1配光パターンP1を形成するものである。この結果、第1セグメント群81に拡散反射面を設けることは、配光設計上適している。
この実施形態1における車両用灯具1は、インナーパネル6のランプレンズ3と対向する面(外側面)と反対側の面(内側面)には金属蒸着が施されている。このために、太陽光SLが反射面8のうち拡散反射面以外の反射面で反射してインナーパネル6の内側面に収束する場合であっても、太陽光SLの収束によるインナーパネル6の不具合を確実に防止することができる。
(実施形態2の構成、作用、効果の説明)
図7は、この発明にかかる車両用灯具の実施形態2を示す。図中、図1〜図6と同符号は、同一のものを示す。以下、この実施形態2における車両用灯具について説明する。
前記の実施形態1における車両用灯具1は、第1セグメント群81のうちの1個のセグメントの基本回転放物面に対して1個の凸面からなる拡散反射面とするものである。これに対して、この実施形態2における車両用灯具は、拡散反射面として、第1セグメント群810のうちの1個のセグメントの基本回転放物面に対して1個の平面からなる平行反射面とするものである。
この実施形態2における車両用灯具は、以上のごとき構成からなるので、太陽光SLが第1セグメント群810の平行反射面に入射すると、図3中の破線矢印に示すように、平行反射光L3として反射する。このために、太陽光SLの収束によるインナーパネル6の不具合を防止することができる。また、この実施形態2における車両用灯具は、前記の実施形態1の車両用灯具1とほぼ同様の作用効果を達成することができる。
(実施形態3の構成、作用、効果の説明)
図8は、この発明にかかる車両用灯具の実施形態3を示す。図中、図1〜図7と同符号は、同一のものを示す。以下、この実施形態3における車両用灯具について説明する。
前記の実施形態1における車両用灯具1は、第1セグメント群81のうちの1個のセグメントの基本回転放物面に対して1個の凸面からなる拡散反射面とするものであり、また、前記の実施形態2における車両用灯具は、拡散反射面として、第1セグメント群810のうちの1個のセグメントの基本回転放物面に対して1個の平面からなる平行反射面とするものである。これに対して、この実施形態3における車両用灯具は、第1セグメント群の811のうちの1個のセグメントの基本回転放物面に対して複数個の小凸面からなる拡散反射面とするものである。
この実施形態3における車両用灯具は、以上のごとき構成からなるので、前記の実施形態1の車両用灯具1とほぼ同様の作用効果を達成することができる。
(実施形態1、2、3以外の例の説明)
なお、前記の実施形態1、2、3においては、ハイビーム配光パターンHPを照射する例について説明するものである。ところが、この発明においては、ハイビーム配光パターンHP以外の配光パターン、たとえば、ロービーム配光パターンを照射するものであっても良い。
また、前記の実施形態1、2、3においては、光源4として、シングルフィラメントを使用するものである。ところが、この発明においては、光源として、ダブルフィラメントを使用しても良い。この場合においては、2つの配光パターン、たとえば、ハイビーム配光パターンHPと他の配光パターンたとえばロービーム配光パターンとを照射することできる。
さらに、前記の実施形態1、2、3においては、光源4として、ハロゲン電球を使用するものである。ところが、この発明においては、光源として、ハロゲン電球以外の光源、たとえば、メタルハライドランプなどの高圧金属蒸気放電灯、高輝度放電灯(HID)などの放電灯、あるいは、白熱電球、LEDなどの半導体型光源を使用しても良い。
なお、拡散反射面もしくは平行反射面は、反射面8のうち、太陽光SLがランプレンズ3側から入射する部分のうち、少なくとも一部に設けても良い。
1 車両用灯具
2 ランプハウジング
20 前側開口部
21 後側開口部
3 ランプレンズ
30 開口部
4 光源
40 電球部
41 口金部
42 防水グロメット
43 取付キャップ
44 ソケット
5 リフレクタ
50 前側開口部
51 後側開口部
52 補助開口部
53D、53U 反射部
54D、54U 立壁部
6 インナーパネル
60 中央開口部
7 灯室
8 反射面
81、810、811 第1セグメント群
82 第2セグメント群
83 第3セグメント群
84 第4セグメント群
85 第5セグメント群
86 第6セグメント群
B 後側
D 下側
F 前側
HL−HR スクリーンの左右の水平線
HP ハイビーム配光パターン
L 左側(車両外側)
L1 拡散反射光
L2 収束反射光
L3 平行反射光
R 右側(車両内側)
SL 太陽光
U 上側
VU−VD スクリーンの上下の垂直線

Claims (6)

  1. 灯室を区画するランプハウジングおよびランプレンズと、
    前記灯室内に配置されている光源およびリフレクタおよびインナーパネルと、
    を備え、
    前記リフレクタは、前記光源からの光を所定の配光パターンで前記ランプレンズ側に反射させる反射面を有し、
    前記反射面のうち、太陽光が前記ランプレンズ側から入射する部分の少なくとも一部は、太陽光を拡散反射させる拡散反射面もしくは平行反射させる平行反射面から構成されている、
    ことを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記拡散反射面もしくは前記平行反射面は、前記反射面のうち、前記光源よりも下側の部分であり、かつ、前記光源よりも上側の部分に対して前側の部分である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記拡散反射面は、1個もしくは複数個のセグメントから構成されていて、1個のセグメントの基本回転放物面に対して1個の凸面からなり、前記所定の配光パターンのうち拡散配光パターンを形成する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用灯具。
  4. 前記平行反射面は、1個もしくは複数個のセグメントから構成されていて、1個のセグメントの基本回転放物面に対して1個の平面からなる、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用灯具。
  5. 前記拡散反射面は、1個もしくは複数個のセグメントから構成されていて、1個のセグメントの基本回転放物面に対して複数個の小凸面からなり、前記所定の配光パターンのうち拡散配光パターンを形成する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用灯具。
  6. 前記インナーパネルの前記ランプレンズと対向する面と反対側の面には、金属蒸着が施されている、
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用灯具。
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