JP2014199134A - 弾性体シート及びサスペンション装置 - Google Patents

弾性体シート及びサスペンション装置 Download PDF

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Abstract

【課題】泥や砂等が侵入することによる塗装はげや折損等を防止できる弾性体シート、及び、弾性体シートを備えるサスペンション装置を提供する。【解決手段】サスペンション装置300に備えられコイルばね100と、コイルばね100を支持するばね受け200と、の間に介装されるラバーシート1であって、コイルばね100が着座し、軸方向視において円弧状であり、その周方向の一方側がコイルばね100の入口側である着座部10と、着座部10の幅方向の両端からそれぞれコイルばね100側に延びる第1側壁部20、第2側壁部30と、を備え、第1側壁部20は、コイルばね100を形成する線材101に接触する第1内側面21と、第1内側面21から幅方向外側に延びるにつれてばね受け200に近づくように傾斜する第1上面23と、を備え、第1内側面21の少なくとも開口側の半径R21は、線材101の半径R101よりも小さい。【選択図】図3

Description

本発明は、弾性体シート及びサスペンション装置に関する。
従来、車両用のサスペンション装置500において、特許文献1には、図21に示すように、上下方向に延びるコイルばね522と、油圧緩衝器521に固定されたばね受け525との間に(本発明に係る弾性体シートに相当する)ラバーシート530を設け、コイルばね522とばね受け525との間における異音を防止する技術が記載されている。
特開2012−219825号公報(図3)
しかしながら、特許文献1では、ラバーシート530の上面に形成された半円状のばね溝532bに、コイルばね522が嵌合する構成であるので、例えば、コイルばね522の圧縮後の形状復帰時、コイルばね522とばね溝532bとの間に隙間が形成され、この隙間に、泥や砂等が侵入してしまう虞がある。そして、泥や砂等が侵入した状態で、コイルばね522が伸縮を繰り返すと、ラバーシート530が損傷したり、コイルばね522の塗装が剥げて折損したりする虞がある。
そこで、本発明は、泥や砂等が侵入することによるコイルばねの塗装はげや折損等を防止できる弾性体シート、及び、弾性体シートを備えるサスペンション装置を提供することを課題する。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、サスペンション装置に備えられ軸方向に延びるコイルばねと、前記コイルばねを支持するばね受けと、の間に介装される弾性体シートであって、前記コイルばねが着座し、前記軸方向視において円弧状であり、その周方向の一方側が前記コイルばねの入口側である着座部と、前記着座部の幅方向の両端からそれぞれ前記コイルばね側に延びる一対の側壁部と、を備え、前記側壁部の少なくとも一方は、前記コイルばねを形成する線材に接触する線材接触面と、前記線材接触面から幅方向外側に延びるにつれて前記ばね受けに近づくように傾斜する傾斜面と、を備え、前記線材接触面の少なくとも開口側の半径は、前記線材の半径よりも小さいことを特徴とする弾性体シートである。
このような構成によれば、着座部の幅方向の両端からそれぞれコイルばね側に延びる一対の側壁部の少なくとも一方は、コイルばねを形成する線材に接触する線材接触面を備え、線材接触面の少なくとも開口側の半径は線材の半径よりも小さいので、側壁部の少なくとも一方が線材を緊迫する。これにより、側壁部と線材とが密着するので、側壁部と線材との間に隙間が形成され難くなり、コイルばねと弾性体シートの間に泥や砂等が侵入し難くなる。
また、側壁部の少なくとも一方は、線材接触面から幅方向外側に延びるにつれてばね受けに近づくように傾斜する傾斜面を備えるので、弾性体シートに付着した泥や砂等が傾斜面に沿って、幅方向外側に滑り落ちる。
これらの効果が相俟って、泥や砂等が、側壁部と線材との間に侵入し難く、且つ、弾性体シート外部へ滑り落ちるため、結果として、本発明に係る弾性体シートは、コイルばねの塗装はげや折損等を防止できる。
また、弾性体シートにおいて、前記コイルばねに接触する溝面の前記コイルばねの入口側には、前記線材に向かって突出する凸部が形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、溝面のコイルばねの入口側で線材に向かって突出するように形成された凸部が、線材に接触する。これにより、コイルばねの入口側において、溝面と線材との間に隙間がさらに形成され難くなり、コイルばねの塗装はげや折損等を防止できる。
また、弾性体シートにおいて、前記ばね受け側に形成され、潰されると前記側壁部が前記線材に緊迫する緊迫力を発生させる潰し代を備えることが好ましい。
このような構成によれば、弾性体シートがばね受けに組み付けられると、弾性体シートのばね受け側に形成された潰し代が潰され、側壁部が線材に緊迫する緊迫力を発生させる。これにより、側壁部が線材に密着し、側壁部と線材との間に隙間がさらに形成され難くなる。この結果、本構成は、コイルばねの塗装はげや折損等を防止できる。
また、弾性体シートにおいて、前記着座部の前記コイルばねの入口側端面には、第1凹部が形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、コイルばねが圧縮し弾性体シートに圧縮荷重が作用した場合、(遺された弾性体シートのボリュームの逃げにより、)着座部が周方向に伸びるように変形することになるが、コイルばねの入口側において、変形する着座部の一部が、着座部のコイルばねの入口側端面に形成された第1凹部に逃げ込むことになる。これにより、(コイルばねと接触する側の)入口側端面は、入口側端面よりも突出した変形をしないため、砂や泥等の侵入を防止することができる。加えて、コイルばねの入口側において、コイルばねから局所的に過大な圧力がかかることを防止することができる。この結果、コイルばねの入口側において着座部と線材とのこすれ(摺接)を防止することができ、仮に、例えば、着座部と線材との間に砂や泥等が侵入した場合であっても、コイルばねの塗装剥がれや折損等を防止できる。
また、弾性体シートにおいて、前記着座部の前記コイルばねの入口側端面は、前記ばね受け側が凹むように斜めであることが好ましい。
このような構成によれば、(弾性体シートの)入口側端面においてばね受け側端部がコイルばね側の端部よりも弾性体シートの周方向内側にあるので、ばね受け側端部が支点として、(弾性体シートの)入口側端面が倒れ、コイルばねに対する弾性体シートのコイルばね側端部の位置が移動しにくい。要するに、弾性体シートの入口側端面における、弾性体シートとコイルばねの接触部分を一定にすることができ、双方の間で生じるこすれ(摺接)をより防止しやすくすることができる。この結果、例えば、着座部と線材との間に砂や泥等が侵入した場合であっても、コイルばねの塗装剥がれや折損等を防止できる。
また、弾性体シートにおいて、前記着座部の前記ばね受け側面には、前記ばね受け側に開口した第2凹部が形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、例えば、コイルばねが圧縮し弾性体シートに圧縮荷重が作用した場合、最も変形するコイルばね直下の着座部の一部が、対向する着座部のばね受け側面に形成された凹部に逃げ込むことなる。これにより、変形する着座部が、ばね受けに接触せず、弾性体シートの(特に着座部の)損傷を防止することができる。また、着座部が径方向に伸びることを防止し、弾性体シートの形状を維持することができる。
しかも、例えば、コイルばねが圧縮し弾性体シートに圧縮荷重が作用した場合、着座部が第2凹部に逃げ込むことに付随して、側壁部が、着座部に向かって変形し、(コイルばねの)線材と密着する。これにより、砂や泥等が、着座部と線材との間に侵入し難くなる。
これらの効果が相俟って、本構成は、弾性体シートの(特に着座部の)損傷を防止しつつ、コイルばねの塗装はげや折損等を防止できる。
また、弾性体シートにおいて、前記コイルばねが圧縮した場合に、前記着座部における当該コイルばねを形成する線材の直下にある部位が前記ばね受けに接触しないように、前記第2凹部が形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、コイルばねが圧縮していない状態で、弾性体シートに圧縮荷重が作用していない場合に加えて、例えば、コイルばねが圧縮し弾性体シートに圧縮荷重が作用した場合であっても、コイルばねを形成する線材の直下にある部位がばね受けに接触せず、弾性体シートのコイルばねを形成する線材の直下にある部位の損傷を抑制することができる。それゆえ、本構成は、弾性体シートが破損することを抑制することができる。
また、弾性体シートにおいて、前記着座部における前記コイルばねを形成する線材の直下にある部位が頂点となる三角形状となるように、前記第2凹部が形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、例えば、コイルばねが圧縮し弾性体シートに圧縮荷重が作用した場合に、(コイルばねを形成する線材の直下にある)頂点を内角とする2辺の中央部がそれぞればね受け側に凸形状となるように変形するので、コイルばねを形成する線材の直下にある部位がばね受けに接触しない。そのため、弾性体シートのコイルばねを形成する線材の直下にある部位の損傷をより確実に抑制することができ、弾性体シートが破損することを抑制することができる。
また、本発明は、車体側と車輪側とに架設された油圧緩衝器と、コイルばねと、前記コイルばねを支持するばね受けと、前記コイルばねと前記ばね受けとの間に介装され、前記弾性体シートと、を備えることを特徴とするサスペンション装置である。
また、サスペンション装置において、前記ばね受けは、前記弾性体シートの前記側壁部の変形を規制する規制部を備えていることが好ましい。
このような構成によれば、例えば、コイルばねが圧縮し弾性体シートに圧縮荷重が作用した場合、弾性体シート(特に、(コイルばね直下の)着座部)に入力された荷重が、弾性体シートの側壁部に伝達され、側壁部を変形(伸縮)させるところ、ばね受けの規制部が弾性体シートの側壁部の変形を規制することができる。これにより、本発明に係るサスペンション装置(より具体的には、(サスペンション装置に設置された)弾性体シート)は、弾性体シート内部の圧力を、特に(コイルばね直下の)着座部に集中させずに、弾性体シート全体に分散させることができる。
また、規制部が、側壁部(規制部と接触する部分)の変形を規制するため、結果として、ばね受けと接触していない部分が、コイルばね(線材)に沿って密着するように変形する。これにより、弾性体シートは、コイルばねとの間に隙間を形成しにくく、コイルばねとの良好な接触状態を維持することができる。これに伴い、例えば、コイルばねの伸縮が繰り返し行われたとしても、弾性体シートは、コイルばねと密着した状態を維持し、(コイルばねの繰り返し伸縮に伴う)弾性体シート内部の『圧力の変化』を低減させることもできる。
これらの効果が相俟って、本発明に係るサスペンション装置は、弾性体シートの損傷を防止し、長期的に弾性体シートの形状を維持することができる。この結果、弾性体シートは、弾性体シートと線材との間に砂や泥等の侵入を防止することができ、コイルばねの塗装はげや折損等を防止することができる。
本発明によれば、泥や砂等が侵入することによるコイルばねの塗装はげや折損等を防止できる弾性体シート、及び、弾性体シートを備えるサスペンション装置を提供できる。
第1実施形態に係るサスペンション装置の縦断面図である。 第1実施形態に係るラバーシート及びばね受けの斜視図である。 第1実施形態に係るラバーシートの斜視図である。 第1実施形態に係るラバーシートの上面図(平面図)である。 第1実施形態に係るラバーシートの下面図である。 第1実施形態に係るラバーシートの右側面図である 第1実施形態に係るラバーシートの断面図であり、図4のX1−X1線断面に対応している。 第1実施形態に係るラバーシートの断面図であり、図4のX2−X2線断面図である。 第1実施形態に係るラバーシートの断面図であり、図4のX3−X3線断面図に対応している。 第1実施形態に係るラバーシートのばね受けへの装着前かつコイルばねの装着前の断面図であり、図4のX3−X3線断面図に対応している。 第1実施形態に係るラバーシートの断面図であり、図4のX4−X4線断面図に対応している。 第1実施形態に係るラバーシートの断面図であり、図4のX5−X5線断面図に対応している。 第1実施形態に係るラバーシートの断面図であり、図4のX6−X6線断面図に対応している。 変形例に係るラバーシートの断面図であり、図4のX1−X1線断面に対応している。 変形例に係るラバーシートの断面図であり、図4のX1−X1線断面に対応している。 変形例に係るラバーシートの断面図であり、図4のX1−X1線断面に対応している。 変形例に係るラバーシートの断面図であり、図5のX2−X2線断面に対応している。 第2実施形態に係るラバーシートの断面図であり、図4のX3−X3線断面図に対応している。 第2実施形態に係るラバーシートのばね受けへの装着前の断面図であり、図4のX3−X3線断面図に対応している。 第3実施形態に係るラバーシートの断面図であり、図4のX3−X3線断面図に対応している。 従来に係るサスペンション装置の縦断面図である。 第1変形例に係るばね受け側凹部の径方向断面を示す図である。 第1変形例に係るばね受け側凹部が形成されたラバーシートに着座したコイルばねが圧縮しラバーシートに圧縮荷重が作用した場合のラバーシートの状態を示す図である。 第2変形例に係るばね受け側凹部の径方向断面を示す図である。 第2変形例に係るばね受け側凹部が形成されたラバーシートに着座したコイルばねが圧縮しラバーシートに圧縮荷重が作用した場合のラバーシートの状態を示す図である。 第3変形例に係るばね受け側凹部の径方向断面を示す図である。
≪第1実施形態≫
本発明の第1実施形態について、図1〜図13を参照して説明する。
≪サスペンション装置の構成≫
サスペンション装置300の構成を説明する。
図1に示すように、サスペンション装置300は、四輪車に搭載され、ストラット型のサスペンションを構成している。サスペンション装置300は、油圧緩衝器400と、コイルばね100と、ばね受け200と、ラバーシート(弾性体シート)1と、を備えている。
<油圧緩衝器>
油圧緩衝器400は、外殻を構成するダンパケース410と、ダンパケース410内に同軸で設けられたシリンダ(図示しない)と、シリンダ内を摺動するピストン(図示しない)と、ピストンに固定されると共に上方に突出するピストンロッド420と、を備えている。ダンパケース410の下端は、車輪側ブラケット411を介して、アッパーアーム等に連結されている。ピストンロッド420の上端は、車体側ブラケット421を介して、車体に固定されている。なお、車体側ブラケット421には、コイルばね100の上端を支持するばね受け422が固定されている。
<コイルばね>
コイルばね100は、油圧緩衝器400に外装すると共に、上下方向(軸方向)に延びる部品である。コイルばね100は、線材101を螺旋状に巻回することで形成されている。
<ばね受け>
ばね受け200は、コイルばね100を下方から支持する浅底で皿状を呈する部品であり、第1実施形態ではダンパケース410に固定されている。ばね受け200には、ラバーシート1が嵌合する平面視で約3/5円弧状の溝210(凹部)が形成されている(図9参照)。
溝210の径方向断面は、略コの字状の形状を構成している。ばね受け200(より具体的には、溝210)は、ラバーシート1の後記する側壁部(第1側壁部20、第2側壁部30)の変形を規制する規制部212を備えている(図9参照)。ラバーシート1については、後に詳述する。本実施形態に係る溝210の内、径方向側面が、本発明に係る規制部212である。
このような構成によれば、例えば、コイルばね100が圧縮しラバーシート1に圧縮荷重が作用した場合、ラバーシート1(特に、(コイルばね100直下の)着座部10)に入力された荷重が、ラバーシート1の側壁部(第1側壁部20、第2側壁部30)に伝達され、側壁部を(径方向に)変形(伸縮)させるところ、ばね受け200の規制部212がラバーシート1の側壁部の変形を規制することができる。これにより、ラバーシート1は、径方向に変形することを規制され、ラバーシート1内部の圧力を、特に(コイルばね100直下の)着座部10に集中させずに、ラバーシート1全体に分散させることができる。
また、規制部212が、側壁部(規制部212と接触する部分)の変形を規制するため、結果として、ばね受け200と接触していない部分が、コイルばね100(線材101)に沿って密着するように(軸方向に)変形する。これにより、ラバーシート1は、コイルばね100との間に隙間を形成しにくく、コイルばね100との良好な接触状態を維持することができる。これに伴い、例えば、コイルばね100の伸縮が繰り返し行われたとしても、ラバーシート1は、コイルばね100と密着した状態を維持し、(コイルばね100の繰り返し伸縮に伴う)ラバーシート1内部の『圧力の変化』を低減させることもできる。
これらの効果が相俟って、本発明に係るサスペンション装置300は、ラバーシート1の損傷を防止し、長期的にラバーシート1の形状を維持することができる。この結果、ラバーシート1は、ラバーシート1と線材101との間に砂や泥等の侵入を防止することができ、コイルばね100の塗装はげや折損等を防止することができる。
なお、溝210の幅W210は、取り付け前のラバーシート1の幅W1よりも若干小さく形成されている(W210<W1)。これにより、ラバーシート1とばね受け200との間から溝210に砂や泥等が侵入することを防止することができる。ただし、溝210の幅W210は適宜変更自由である。
溝210の底面のうち、後記する肉厚部16が嵌合する部分は他方側(入口側との反対側)に向かうにつれて徐々に深くなるスロープ状の位置決め部211が形成されている(図12参照)。つまり、位置決め部211は溝210が下方にさらに凹むことで形成されている。
<ラバーシート>
ラバーシート1について、図2〜図13を参照して説明する。
ラバーシート1は、コイルばね100とばね受け200との間に介装されるゴム製の部品であって、平面視で約3/5円弧状を呈しており(図4参照)、縦断面視において略U字形を呈している(図9参照)。ラバーシート1は、着座部10と、第1側壁部20(一対の側壁部の一方)と、第2側壁部30(一対の側壁部の他方)と、を備えている。
着座部10、第1側壁部20、第2側壁部30について簡単に述べる。
図9〜図10に示すように、ラバーシート1単体の状態(ばね受け200への取付前、コイルばね100の取付前の状態)において、径方向断面視における着座部10の上面11の半径R11、第1側壁部20の第1内側面21(線材接触面)の半径R21、第2側壁部30の第2内側面31(線材接触面)の半径R31は、いずれも同一の半径であり、線材101の半径R101よりも小さく設定されている。これにより、コイルばね100の取付後、第1内側面21、第2内側面31と線材101との間に隙間が形成され難くなっている。
また、第1側壁部20の第1上面23(傾斜面)、第2側壁部30の第2上面33(傾斜面)は、所定の傾斜角度(θ23、θ33)であり、砂や泥等が滑り落ち、溜まりにくい形状となっている。
さらに、第1上面23の径方向内側端、第2上面33の径方向内側端は、高さ方向において、線材101の中心よりも下側に配置されている。これにより、第1側壁部20、第2側壁部30が、緊迫させるための第1側壁部20、第2側壁部30に図9の矢印A1方向の力を、(線材101の外周に沿って上側に逃がすことなく、)線材101に対して効率よく、且つ、直接的に入力することができ、第1側壁部20及び第2側壁部30が線材101に密着するようになっている。
以下で、着座部10、第1側壁部20、第2側壁部30について詳述する。
ただし、ラバーシート1の周方向長さはコイルばね100の螺旋径に対応して変更され、例えば、1/3円弧状〜1/5円弧状の範囲で適宜に変更される。
<ラバーシート−着座部>
着座部10は、コイルばね100が着座する部分であって、平面視(軸方向視)で約3/5円弧状を呈しており、その周方向の一方側がコイルばね100の入口側である。よって、コイルばね100の圧縮時、着座部10に作用する圧縮荷重は一方側(入口側)で最も大きくなり、そして、コイルばね100が圧縮・伸張を繰り返すことにより、着座部10に作用する軸方向(上下方向)における荷重の変動幅も大きくなる。一方、着座部10の周方向の他方側は、コイルばね100の先端側であり、線材101の端末102側に接する(図2参照)。
着座部10の上面11は、径方向断面視において円弧状であって(図9参照)、上面11の半径R11は線材101の半径R101よりも小さい。着座部10の一方側(入口側)の約1/4部分は、入口側端面12に近づくにつれて徐々に肉厚であり、上面11は一方側(入口側)に向けて立ち上がるスロープ面となっている(図3、図6参照)。このように、着座部10は、一方側(入口側)に近づくにつれて徐々に肉厚であり、分厚いので、耐久性が高められている。
着座部10の他方側(端末側)には(図12参照)、上面11から上方に突出する端壁部17が形成されている。端壁部17には、線材101の端末102(下方側先端)が当接することで、ラバーシート1とコイルばね100とが周方向において位置決めされるようになっている。
<ラバーシート−第1側壁部>
第1側壁部20は、着座部10の径方向(幅方向)の内側から上側(コイルばね100側)に延びる側壁部である(図9参照)。径方向断面視において、第1側壁部20の線材101側面である第1内側面21は円弧状であり、線材101に接触する線材接触面である。線材101の取り付け前において、第1内側面21の半径R21は、線材101の半径R101よりも小さい。これにより、第1内側面21と線材101との間に隙間が形成され難くなっており、第1側壁部20は、第1内側面21と線材101との間から砂や泥等が入りにくくなっている。
第1側壁部20の第1上面23(コイルばね100側面)は、幅方向外側がばね受け200側に近づくように傾斜した傾斜面である。すなわち、第1上面23は、第1内側面21(線材接触面)から径方向外側に延びるにつれてばね受け200に近づくように傾斜する傾斜面である。なお、ここで言う「幅方向外側」は、径方向内側である。これにより、第1上面23の上の泥や砂等が、第1上面23に沿って、径方向外側に滑り落ち、泥や砂等が第1上面23に溜り難くなっている。
<ラバーシート−第2側壁部>
第2側壁部30は、着座部10の径方向(幅方向)の外側から上側(コイルばね100側)に延びる側壁部である(図9参照)。径方向断面視において、第2側壁部30の線材101側面である第2内側面31は円弧状であり、線材101に接触する線材接触面である。線材101の取り付け前において、第2内側面31の半径R31は、線材101の半径R101よりも小さい。これにより、第2内側面31と線材101との間に隙間が形成され難くなっており、第2側壁部30は、第2内側面31と線材101との間から砂や泥等が入りにくくなっている。
第2側壁部30の第2上面33(コイルばね100側面)は、幅方向外側がばね受け200側に近づくように傾斜した傾斜面である。なお、ここで言う「幅方向外側」は、径方向外側である。これにより、第2上面33の上の泥や砂等が、第2上面33に沿って、径方向外側に滑り落ち、泥や砂等が第2上面33に溜り難くなっている。
なお、第1側壁部20の第1内側面21の半径R21、第2側壁部30の第2内側面31の半径R31の少なくとも一方の開口側が、線材101の半径R101よりも小さければよい。すなわち、第1側壁部20の第1内側面21の半径R21、第2側壁部30の第2内側面31の半径R31を、部分的に大きくしてもよいし、小さくしてもよい。例えば、第1内側面21全体の半径R21を小さくしたり、第1内側面21の上側部分(開口側部分)のみの半径を小さくしてもよい。
また、第1内側面21、第2内側面31に、線材101に沿い周方向に延びるリップ(突条)を形成し、砂や泥等が線材101とラバーシート1との間に入り難くするようにしてもよい。
さらに、第1上面23の傾斜角度θ23、第2上面33の傾斜角度θ33は、大きくして急角度にしてもよいし、小さくして緩やかな角にしてもよい(図9参照)。例えば、傾斜角度θ23をより大きくすることにより、砂や泥等が溜まり難くしてもよい。
<第1潰し代、第2潰し代>
また、ラバーシート1は、取り付け前において、第1側壁部20の径方向内側部分に第1潰し代24を備えており、第2側壁部30の径方向外側部分に第2潰し代34を備えている(図10参照)。第1潰し代24及び第2潰し代34は、ラバーシート1のばね受け200側に形成され、潰されると第1側壁部20及び第2側壁部30が線材101に緊迫する緊迫力を発生させる部分である。すなわち、第1潰し代24及び第2潰し代34は、ばね受け200に設置し、コイルばね100の自重等が作用した際に、ラバーシート1の肉部のうち潰れる部分であり、ラバーシート1の肉部のうち、ばね受け200に対して干渉する部分の肉部であり、潰れる部分を意味する。
このような第1潰し代24及び第2潰し代34をラバーシート1に設けることにより、ばね受け200にラバーシート1を嵌合すると、第1潰し代24及び第2潰し代34が潰れ、第1側壁部20及び第2側壁部30が緊迫し(より具体的には、第1側壁部20及び第2側壁部30に矢印A1方向の力が発生し)、第1側壁部20及び第2側壁部30が線材101に密着するようになっている(図9、矢印A1参照)。
換言すれば、ばね受け200にラバーシート1をプリセット状態(サスペンション装置300を組み付けた状態)から常に荷重(コイルばね100の自重等)を負荷することで、A1方向の力を発生させることができ、第1内側面21、第2内側面31を線材101に対して密着させることができる。この結果、砂や泥等がラバーシート1と線材101の間に侵入し難くなっている。
また、取り付け前においてラバーシート1のばね受け200に嵌入される高さH1は、ばね受け200の溝210の深さH210よりも短く設定されている(図10参照)。これにより、ラバーシート1をばね受け200に取り付けると、ラバーシート1が弾性変形しつつ、ばね受け200に密着し、ラバーシート1とばね受け200との間に隙間が形成されず(図9参照)、ラバーシート1とばね受け200との接触位置から砂や泥等が侵入することを防止することができる。
<ラバーシート−リップ>
ラバーシート1のコイルばね100に接触する溝面41は、図9に示すように、径方向断面視において、着座部10の上面11と、第1内側面21と、第2内側面31と、を備えて構成されており、半円弧状(約1/2円弧状)である。溝面41は、図4に示すように、ラバーシート1全体において周方向に延びており、その一方側(入口側)には、線材101側(上側)に向かって突出するリップ42(凸部、図3、図4、図7参照)が形成されている。
リップ42は、径方向において溝面41の全体に形成されている。リップ42は、周方向視において三日月状であり、その突出量は溝面41の中央(径方向中央)で最も大きく、中央から径方向内側又は径方向外側に向かうにつれて小さくなっている(図8参照)。言い換えると、リップ42は、径方向において、その中央で線材101(コイルばね100)側に最も突出している。
これにより、リップ42が弾性変形しつつ線材101に接触することにより、コイルばね100の圧縮/伸長の繰り返しにより、コイルばね100とラバーシート1の間において荷重の作用/開放が繰り返されたとしても、リップ42が線材101に接触したままとなり易い。したがって、入口側において、溝面41と線材101との間に隙間がさらに形成され難くなっている。この結果、砂や泥等が、ラバーシート1の入口側から線材101とラバーシート1の間に侵入し難くなっている。
<ラバーシート−入口側端面、入口側凹部>
着座部10の入口側端面12は、図7に示すように、周方向においてばね受け200側が凹むように斜めである。これにより、入口側端面12の下方には、周方向断面視で直角三角状を呈し、変形時に着座部10の逃げ場となる逃げ空間12aが形成されている。
入口側端面12には、入口側凹部13(第1肉抜部、第1凹部)が形成されている。なお、周方向における入口側凹部13の深さは、上側に向かうにつれて徐々に深くなっている。
入口側凹部13が形成されていることにより、コイルばね100が圧縮しラバーシート1に圧縮荷重が作用した場合、(遺されたラバーシート1のボリュームの逃げにより、)着座部10が周方向に伸びるように変形することになるが、コイルばね100の入口側において、変形する着座部10の一部が、着座部10のコイルばね100の入口側端面12に形成された入口側凹部13(第1凹部)に逃げ込むことなる。
これにより、(コイルばねと接触する側の)入口側端面12は、入口側端面12よりも突出した変形をしないため、砂や泥等の侵入を防止することができる。加えて、コイルばね100の入口側において、コイルばね100から局所的に過大な圧力がかかることを防止することができる。この結果、コイルばね100の入口側において着座部10と線材101とのこすれ(摺接)を防止することができ、例えば、着座部10と線材101との間に砂や泥等が侵入した場合であっても、コイルばね100の塗装剥がれや折損等を防止できる。
しかも、本実施形態では、ラバーシート1において、前記着座部10の前記コイルばね100の入口側端面12は、前記ばね受け200側が凹むように斜めである。
このため、(ラバーシート1の)入口側端面12においてばね受け200側の端部がコイルばね100側の端部よりもラバーシート1の周方向内側(入口側と反対側)にあるので、ばね受け側200の端部が支点として、(ラバーシート1の)入口側端面12が倒れ、コイルばね100に対するラバーシート1のコイルばね100側端部の位置が移動しにくい。要するに、ラバーシート1の入口側端面12における、ラバーシート1とコイルばね100の接触部分を一定にすることができ、双方の間で生じるこすれ(摺接)をより防止しやすくすることができる。
従って、例えば、着座部10と線材101との間に砂や泥等が侵入した場合であっても、コイルばね100の塗装剥がれや折損等を防止できる。
<ラバーシート−ばね受け側凹部>
着座部10の裏面14(ばね受け200側面)には、ばね受け200側に開口すると共に、周方向にやや延びるばね受け側凹部15(第2肉抜部、第2凹部)が形成されている(図5、図7参照)。
このような構成によれば、例えば、コイルばね100が圧縮しラバーシート1に圧縮荷重が作用した場合、最も変形するコイルばね100直下の着座部10の一部が、対向する着座部10の裏面14(ばね受け側面)に形成されたばね受け側凹部15に逃げ込むことなる。これにより、変形する着座部10が、ばね受け200に接触せず、ラバーシート1の(特に着座部10の)損傷を防止することができる。また、着座部10が径方向に伸びることを防止し、ラバーシート1の形状を維持することができる。
しかも、着座部10がばね受け側凹部15(第2凹部)に逃げ込むことに付随して、側壁部(第1側壁部20、第2側壁部30)が、着座部10に向かって変形し、(コイルばね100の)線材101と密着する。これにより、砂や泥等が、着座部10と線材101との間に侵入し難くなる。
これらの効果が相俟って、本構成は、ラバーシート1の(特に着座部10の)損傷を防止しつつ、コイルばね100の塗装はげや折損等を防止できる。
ばね受け側凹部15は、径方向断面において、四角形であるが(図8参照)、その他に例えば、ばね受け側凹部15を半円状としてもよい。また、ばね受け側凹部15は、図17に示すように、上側に近づくにつれて、開口幅よりも大形に形成されてもよい。
ばね受け側凹部15の周方向長さは、着座部10の一方側(入口側)の肉厚部分の長さに対応している。ばね受け側凹部15は、着座部10を構成するラバー部分の厚さが一定となるように、圧縮時に圧縮加重の作用しやすい入口側が最も深く、入口側から遠ざかるにつれて徐々に浅くなるスロープ状である。ただし、ばね受け側凹部15の深さは、周方向において一定としてもよい。
これにより、コイルばね101が圧縮しラバーシート1に圧縮荷重が作用した場合、着座部10の一部が、ばね受け側凹部15に逃げ込むことなる。したがって、変形する着座部10と線材101とが摺接し難くなり、着座部10が損傷し難くなると共に、着座部10と線材101との間に隙間が形成され難くなる。
なお、ばね受け側凹部15の径方向中間位置に周方向に延びばね受け200に当接するリブ(図示しない)を形成し、入口側における着座部10の強度を高めつつ、圧縮荷重を受けた際におけるゴムの逃げ込みを確保してもよい。
<ラバーシート−肉厚部>
着座部10の他方側(端末側、入口側の反対側)は、ばね受け200側に向けて肉厚である肉厚部16が形成されている(図12参照)。これにより、着座部10の他方側における耐久性は高くなっており、ラバーシート1の形状を維持することができる。一方、ばね受け200には、肉厚部16が嵌合する位置決め部211が形成されている。
<ラバーシート−第1脱落防止部、第2脱落防止部>
ラバーシート1は、第1脱落防止部50と、第2脱落防止部60と、を備えている。第1脱落防止部50、第2脱落防止部60は、ラバーシート1のコイルばね100への装着後、ラバーシート1がコイルばね100から脱落することを防止する部分である。なお、第1脱落防止部50は、ラバーシート1の周方向中間に配置されており、第2脱落防止部60は、ラバーシート1の他方側(端末側)に配置されている。
第1脱落防止部50は、図11に示すように、第1側壁部20から上方に突出すると共に線材101を囲むように径方向外側に延びる第1A脱落防止片51と、第2側壁部30から上方に突出すると共に線材101を囲むように径方向内側に延びる第1B脱落防止片52と、を備えている。
第1B脱落防止片52の下側には、ばね受け200側に向けて突出し周方向に若干延びる凸部53が形成されている(図6、図11参照)。凸部53がばね受け200の位置決め孔220に差し込まれることで、ラバーシート1とばね受け200とが周方向において位置決めされるようになっている。
第2脱落防止部60は、図13に示すように、第1側壁部20から上方に突出すると共に線材101を囲むように径方向外側に延びる第2A脱落防止片61と、第2側壁部30から上方に突出すると共に線材101を囲むように径方向内側に延びる第2B脱落防止片62と、を備えている。
第2脱落防止部60は、図13に示すように、コイルばね100の端末102を上方から挿入し易いように、その上部が開口している。これにより、端末102の設置(取付)も簡単であり、かつ、組み付けた後のコイルばね100を保持するようになっている。
≪ラバーシートの作用効果≫
ラバーシート1の作用効果を説明する。
第1側壁部20の第1内側面21の半径R21と、第2側壁部30の第2内側面31の半径R31とは、線材101の半径R101よりも小さく(図9参照)、第1側壁部20及び第2側壁部30が線材101を緊迫する(図9、矢印A1参照)。これにより、第1側壁部20及び第2側壁部30と線材101とが密着するので、第1側壁部20及び第2側壁部30と線材101との間に隙間が形成され難くなる。したがって、泥や砂等が、第1側壁部20及び第2側壁部30と線材101との間に侵入し難くなり、コイルばね100の塗装はげや折損等を防止できる。
また、第1側壁部20の第1上面23は、径方向内側がばね受け200に近づくように傾斜しているので、泥や砂等が第1上面23に沿って径方向外側に滑り落ちる。これにより、泥や砂等が第1側壁部20と線材101との間に侵入し難くなる。
同様に、第2側壁部30の第2上面33は、径方向外側がばね受け200に近づくように傾斜しているので、泥や砂等が第2上面33に沿って径方向外側に滑り落ちる。これにより、泥や砂等が第2側壁部30と線材101との間に侵入し難くなる。
さらに、ラバーシート1は着座部10と第1側壁部20及び第2側壁部30とを備える構成(いわゆる上部開口構造)であって、線材101(コイルばね100)が挿通される筒状保持部を備えない構成であるから、ラバーシート1とコイルばね100とを容易に組み付けることができる。
より具体的には、後述するように、コイルばね100にラバーシート1を組み付けたうえで、(コイルばね100とラバーシート1の組付け体を)ばね受け200に組み付けることができる等、要するに、サスペンション装置300を部分的に且つ容易に組み付けることができ、組み付け性が良好である。
≪ラバーシートの一組み付け方法≫
ここで、ラバーシート1の一組み付け方法を説明する。
<コイルばねとの組み付け>
第1に、ラバーシート1とコイルばね100とを組み付ける。
具体的には、コイルばね100の端末102と、ラバーシート1の端壁部17とを位置合わせした後、コイルばね100をラバーシート1に押し込む。そうすると、第1脱落防止部50の第1A脱落防止片51及び第1B脱落防止片52と、第2脱落防止部60の第2A脱落防止片61及び第2B脱落防止片62とが弾性変形し、線材101が、第1A脱落防止片51及び第1B脱落防止片52の間、第2A脱落防止片61及び第2B脱落防止片62の間に嵌まり込み、着座部10に着座する。
着座と同時に、線材101は、溝面41(上面11、第1内側面21、第2内側面31)に接触する。その後、第1A脱落防止片51及び第1B脱落防止片52が線材101の上面に係止し(図11参照)、第2A脱落防止片61及び第2B脱落防止片62も線材101の上面に係止する(図13)。これにより、ラバーシート1のコイルばね100への装着後、ラバーシート1がコイルばね100から脱落しないようになっている。
<ばね受けとの組み付け>
第2に、ラバーシート1とばね受け200とを組み付ける。
具体的には、凸部53をばね受け200に対して位置合わせをしたうえで、ラバーシート1の肉厚部16とばね受け200の位置決め部211とを位置合わせする。その後、ラバーシート1及びコイルばね100をばね受け200側に配置する。
そうすると、ラバーシート1がばね受け200の溝210(図9参照)に嵌まり込み、第1潰し代24及び第2潰し代34(図10参照)が径方向において圧縮され、第1側壁部20及び第2側壁部30が径方向において線材101を緊迫しつつ挟持する。これにより、第1側壁部20及び第2側壁部30が線材101にさらに密着することになる。
≪変形例≫
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、次のように変更してもよい。
前記した実施形態では、図9に示すように、径方向断面において、第1上面23は直線状である構成を例示したが、これに限らず、第1側壁部20、第2側壁部30を緊迫させる線材101に密着させる方向の力を発生させる形状であって、第1上面23、第2上面33、付近に砂や泥等がたまらない形状とすることを趣旨とし、例えば、第1上面23の径方向内側が径方向外側よりも低ければ、曲線状であってもよく、第2上面33についても同様である。要するに、ラバーシート1の径方向断面が、全体として、ばね受け200側に向かって曲線状の広がりをもった形状、いわゆる、樽状台形形状としてもよい。
前記した実施形態では、図7に示すように、入口側端面12に入口側凹部13が形成された構成を例示したが、その他に例えば、入口側凹部13が形成されていない構成でもよい。
前記した実施形態では、図7に示すように、周方向における入口側端面12からの入口側凹部13の深さが、上側に向かうにつれて徐々に大きくなる構成を例示したが、その他に例えば、図14に示すように、入口側凹部13の底面13aが複数段で形成された構成でもよい。なお、段数は、2段、3段…等に適宜に変更してよい。
前記した実施形態では、図7に示すように、ラバーシート1は、ばね受け200側が凹むように入口側端面12が(入口側に)傾斜した構成を例示したが、その他に例えば、図15に示すように、入口側端面12は傾斜せず、上下方向に延びる構成としてもよい。
この場合において、入口側凹部13の底面13aは、上下方向に延びる構成としてもよいし(図15参照)、図16に示すように、底面13aの下側が一方側に向けて傾斜し、入口側凹部13の深さが上側に向かうにつれて徐々に大きくなる構成としてもよい。
前記した実施形態では、周方向において、2つの脱落防止部(第1脱落防止部50、第2脱落防止部60)を備える構成を例示したが、その他に例えば、脱落防止部の数は、1つ、又は、3つ以上、に変更してもよい。
前記した実施形態では、ラバーシート1は、他端側において、徐々に厚くなるスロープ状の肉厚部16を備える構成を例示したが、その他に例えば、スロープ状になっておらず、全体として一定の厚さである肉厚部を備える構成としてもよい。
前記した実施形態では、ピストンロッド420がダンパケース410から上方に突出する構成を例示したが(図1参照)、その他に例えば、上下逆の構成、つまり、ピストンロッド420がダンパケース410から下方に突出する構成でもよい。
線材101の半径R101と、第1内側面21の半径R21、第2内側面31の半径R31との相対的な大きさの関係も、前記実施形態に限定されず変更自由である。例えば、第1内側面21の半径R21、第2内側面31の半径R31を、線材101の半径R101よりも更に小さくし、ラバーシート1と線材101との隙間を更に小さくしてもよい。
前記した実施形態では、第1潰し代24、第2潰し代34は、一定の潰し分を設けているが、潰し量については、特に限定することはなく、潰し量を多くしてもよいし、少なくしてもよい。なお、潰し量が多いほど、第1側壁部20及び/又は第2側壁部30がコイルばね100の線材101を緊迫し、ラバーシート1と線材101とを密着させることができる。
前記した実施形態では、潰し代について、周方向において、第1側壁部20、第2側壁部30にそれぞれ1個ずつ、合計2個を設けているが、これ以外に3個以上でもよいし、1個でもよい。また、各々の潰し代の潰し量を一定にする必要はなく、それぞれ異なるようにしてもよい。また、形状についても、例えば、ばね受け100の形状に合わせる等して、各々の潰し代の形状を変形させてもよい。
前記した実施形態では、サスペンション装置300がストラット型である構成を例示したが(図1参照)、その他に例えば、ウィッシュボーン型でもよい。
前記した実施形態では、コイルばね100が油圧緩衝器400に外装された構成を例示したが(図1参照)、その他に例えば、コイルばね100が油圧緩衝器400と並列して配置された構成でもよい。
≪第2実施形態≫
本発明の第2実施形態について、図18〜図19を参照して説明する。なお、第1実施形態と異なる部分を説明する。
第2実施形態に係るラバーシート1Aは、ばね受け200の溝210(図9参照)に嵌入される構成ではなく、ばね受け200A上に配置される構成である。
第2実施形態における第1潰し代24A、第2潰し代34Aは、ばね受け200Aと接する両端部に位置し、下方のばね受け200A側に部分的に突出する脚部分である。また、径方向断面において、ラバーシート1Aは、ラバーシート1とばね受け200との間であって、且つ、(ラバーシート1の)第1潰し代24A、第2潰し代34Aの間に空間を設けている。これらの構成により、線材101(コイルばね100)からラバーシート1Aの着座部10に入力される荷重を積極的に利用しつつ、ラバーシート1Aの第1潰し代24A、第2潰し代34Aがばね受け200Aに対して潰れたことにより、第1側壁部20、第2側壁部30に緊迫力を発生させることができる(図18、矢印A1参照)。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、第1側壁部20及び第2側壁部30が線材101を緊迫し(図18、矢印A1参照)、第1側壁部20及び第2側壁部30と線材101とが密着するので、第1側壁部20及び第2側壁部30と線材101との間に隙間が形成され難くなる。したがって、泥や砂等が、第1側壁部20及び第2側壁部30と線材101との間に侵入し難くなり、コイルばね100の塗装はげや折損等を防止できる。
≪第3実施形態≫
本発明の第3実施形態について、図20を参照して説明する。なお、第1実施形態と異なる部分を説明する。
第3実施形態に係るラバーシート1Cは、いわゆる筒状のラバーシートであり、第2側壁部30の上方から線材101の上面に沿って円弧状に径方向内側に延びる上壁部35を備えている。上壁部35の径方向内側先端と、第1側壁部20の第1上面23との間に、線材101が挿入口となる開口部35bが形成されている。上壁部35は、ラバーシート1Cにおいて全周方向に延びており、その内面35aが上壁部35の弾性力により線材101に緊迫するようになっている。
第3実施形態においても、第1実施形態と同様に、第1側壁部20及び第2側壁部30が線材101を緊迫し、第1側壁部20及び第2側壁部30と線材101とが密着するので、第1側壁部20及び第2側壁部30と線材101との間に隙間が形成され難くなる。したがって、泥や砂等が、第1側壁部20及び第2側壁部30と線材101との間に侵入し難くなり、コイルばね100の塗装はげや折損等を防止できる。
そして、ラバーシート1Bの上壁部35が線材101の上面を覆う筒状であるので、ラバーシート1Bと線材101との間に砂、泥等の侵入をより防止することができる。
なお、第3実施形態において、開口部35bの位置は、径方向内側に設けているが、他の位置に設けてもよい。また、上壁部35を第2側壁部30の上方から延ばしているが、第1側壁部20の上方から延ばしてもよい。
なお、ここでは、第3実施形態は第1実施形態の変形例として例示したが、これに限らず、第2実施形態のラバーシート1Aをベースとして、筒状のラバーシートを構成するようにしてもよい。
なお、第1〜第3実施形態では、弾性体シートとして、ラバーシート1を用いているが、これに限らず、弾性体シートは樹脂等で形成されてもよく、要は、コイルばね100から入力される荷重を緩和する物質(材料)であればよい。
<ばね受け側凹部の変形例>
上述した実施形態では、ばね受け側凹部15の形状として、径方向断面の形状が、四角形(図8参照)や、半円状(不図示)や、上側に近づくにつれて開口幅よりも大形に形成された形状(図17参照)であることを例示しているが特にかかる態様に限定されない。
図22は、第1変形例に係るばね受け側凹部15の径方向断面を示す図である。図22は、図4のX2−X2部の断面図でもある。
第1変形例に係るばね受け側凹部15が形成されたラバーシート1においては、コイルばね100が圧縮した場合に、着座部10におけるコイルばね100を形成する線材101の直下にある部位(本変形例では、後述する頂部152a)が、ばね受け200に接触しないようにばね受け側凹部15(本発明における第2凹部)が形成されている。具体的には、第1変形例に係るばね受け側凹部15が、図22に示すように、径方向断面において、略三角形である例を示す。すなわち、第1変形例に係るばね受け側凹部15が形成されたラバーシート1においては、着座部10におけるコイルばね100を形成する線材101の直下にある部位(後述する頂部152a)が頂点となる三角形状となるように、ばね受け側凹部15が形成されている。つまり、第1変形例に係るばね受け側凹部15は、ばね受け200側の開口部の縁にある縁部151と、凹みの最深部である底部152と、縁部151と底部152との間にある側部153とにより区画されている。
縁部151は、ばね受け200側の開口部の、径方向内側および径方向外側それぞれの縁に形成された、径方向断面視で円弧状を呈する部位である。そして、縁部151は、図22に示した径方向断面視で、円弧の一方の端部151pが、ばね受け200の溝210の底面に載る裏面14に接続し、他方の端部151qが、側部153の後述する一方の端部153pと接続する。
底部152は、ラバーシート1に着座するコイルばね100の線材101の中心を通り、ばね受け200の溝210の底面に垂直な線上に頂部152aがある、径方向断面視で円弧状を呈する部位である。そして、底部152は、図22に示した径方向断面視で、円弧の両端部152pそれぞれが、側部153の後述する他方の端部153qと接続する。以下、ラバーシート1に着座するコイルばね100の線材101の中心を通り、ばね受け200の溝210の底面に垂直な線を、「中心線」と称す場合もある。また、この中心線の符号として110を用いる。
側部153は、図22に示した径方向断面視で、縁部151の他方の端部153qと底部152の端部152pとを接続する直線状を呈する部位である。第1変形例に係る側部153は、ばね受け200の溝210の底面に対して傾斜している。言い換えれば、第1変形例に係る側部153は、中心線110に対して傾斜している。
ばね受け側凹部15の形状が、縁部151と底部152と側部153とにより区画された略三角形状であることによって、着座部10におけるばね受け200の溝210の底面に対向する部位は、底部152と側部153とにより区画された略三角形状である。付言すれば、着座部10における溝210の底面側の表面形状は、図22に示した径方向断面視で、底部152の頂部152aを一つの頂点とし、2つの側部153を側辺とする略正三角形状である。
なお、上述した第1変形例に係るばね受け側凹部15において、底部152は、円弧状に構成されているが、特にこの形状に限定されるわけではなく、溝210に対して平行な平状の形状としてもよいし、(本変形例のように、円弧状にして角部の丸みを取ることをせずに、)尖った形状としてもよい。また、2つの側部153それぞれを中心線110まで延長し、円弧状の底部152を設けなくてもよい。かかる形状の場合、側部153と中心線110との交点を頂部152aと定義する。
また、縁部151も、円弧状の形状であるが、これに限らず、溝210に対して垂直な直線状の形状でもよいし、(本変形例のように、円弧状にして角部の丸みを取ることをせずに、)尖ったままの形状でもよい。
なお、本変形例において、頂部152aが中心線110上にある例を示したが、これに限らず、径方向断面視において、頂部152aは中心線110の右側にあってもよいし、中心線110の左側にあってもよい。この場合においても、頂部152aは、本発明における『線材の直下にある部位』に相当する。
図23は、第1変形例に係るばね受け側凹部15が形成されたラバーシート1に着座したコイルばね100が圧縮しラバーシート1に圧縮荷重が作用した場合のラバーシート1の状態を示す図である。
第1変形例に係るばね受け側凹部15が形成されたラバーシート1においては、コイルばね100が圧縮しラバーシート1に圧縮荷重が作用すると、着座部10には、コイルばね100の線材101の中心から下方へ(ばね受け200の溝210の底面側へ)向かう力が作用する。そして、第1側壁部20及び第2側壁部30は、ばね受け200の溝210の底面から反力を受ける。その結果、ばね受け側凹部15の側部153には、底部152側からの力と縁部151側からの力が作用する。つまり、側部153は、その両端部から圧縮される。一方、第1潰し代24(図10参照),第2潰し代34(図10参照)、及び第1側壁部20,第2側壁部30がばね受け200から反力を受けることに起因して、着座部10には、幅方向外側から中心側に向かう力が作用する。これらにより、図23に示すように、着座部10における溝210の底面側の表面形状をなす側部153の中央部153zが、溝210の底面側(換言すれば、溝210の中心線110側)に突出した凸形状となるように変形する。そして、底部152は、図23に示すように、ばね受け200の溝210の底面側に移動するものの、側部153の中央部が凸形状となるように変形することで、ばね受け200の溝210の底面に接触しない。すなわち、第1変形例に係るばね受け側凹部15は、コイルばね100が圧縮した場合に、コイルばね100を形成する線材101の中心の直下にある頂部152aが、ばね受け200に接触しない。
それゆえ、もし、ばね受け200の溝210の底面上であってラバーシート1のばね受け側凹部15内に砂等が入り込んでしまったとしても、底部152の頂部152aが溝210の底面上にある砂等に接触することが抑制される。したがって、砂等と接触することで底部152の頂部152aが損傷し、その後、コイルばね100が圧縮・伸張を繰り返すことで、損傷した底部152の頂部152aからラバーシート1に亀裂が入り、ラバーシート1が破損することが抑制される。
なお、第1変形例に係るばね受け側凹部15では、略正三角形としているが、着座部10の頂部152aが溝210の底面に接触することを抑制できる趣旨を満たすのであれば、側部153の長さ、側部153と中心線110との間の角度、側部153の一方の端部153pと他方の端部153qの位置等はこれに限定されない。例えば、側部153の長さを変えて、略二等辺三角形としてもよい。
次に、他の変形例として第2変形例を示す。
本変形例も、上述した第1変形例と同様に、ばね受け側凹部15が形成されたラバーシート1において、コイルばね100が圧縮した場合に、着座部10におけるコイルばね100を形成する線材101の直下にある部位(本変形例では、後述する頂部152a)が、ばね受け200に接触しないようにばね受け側凹部15(本発明における第2凹部)が形成されている。
図24は、第2変形例に係るばね受け側凹部15の径方向断面を示す図である。図24は、図4のX2−X2部の断面図でもある。
第2変形例に係るばね受け側凹部15は、図24に示すように、径方向断面において、略五角形であることを特徴とする。つまり、側部153が屈曲している点が第1変形例に係るばね受け側凹部15と異なる。具体的には、第2変形例に係るばね受け側凹部15の側部153は、縁部151から上方にコイルばね100の中心線方向に延びる上方部153aと、底部152の端部152pからコイルばね100の中心線110に対して傾斜する方向に延びる傾斜部153bと、を有している。また、側部153は、これら上方部153aと傾斜部153bとを接続する円弧状の円弧状部153cを有している。付言すれば、第2変形例に係るばね受け側凹部15が形成されたラバーシート1においては、着座部10における溝210の底面側の表面形状は、図24に示した径方向断面視で、底部152の頂部152aを一つの頂点とする略五角形状である。また、着座部10における溝210の底面側の表面形状は、側部153の円弧状部153cを一つの頂点とし、上方部153aおよび傾斜部153bをそれぞれ辺とする略五角形状である。
なお、上述した第2変形例に係るばね受け側凹部15において、底部152は、円弧状に構成されているが、特にこの形状に限定されるわけではなく、溝210に対して平行な平状の形状としてもよいし、(本変形例のように、円弧状にして角部の丸みを取ることをせずに、)尖った形状としてもよい。また、2つの側部153の傾斜部153bそれぞれを中心線110まで延長し、円弧状の底部152を設けなくてもよい。かかる形状の場合、側部153の傾斜部153bと中心線110との交点を頂部152aと定義する。
なお、本変形例において、頂部152aが中心線110上にある例を示したが、これに限らず、径方向断面視において、頂部152aは中心線110の右側にあってもよいし、中心線110の左側にあってもよい。この場合においても、頂部152aは、本発明における『線材の直下にある部位』に相当する。
図25は、第2変形例に係るばね受け側凹部15が形成されたラバーシート1に着座したコイルばね100が圧縮しラバーシート1に圧縮荷重が作用した場合のラバーシート1の状態を示す図である。
上述のように構成された第2変形例に係るばね受け側凹部15が形成されたラバーシート1においては、コイルばね100が圧縮しラバーシート1に圧縮荷重が作用した場合には、第1変形例に係るばね受け側凹部15が形成されたラバーシート1と同様に、着座部10における溝210の底面側の表面形状をなす傾斜部153bの中央部153yが、ばね受け200の溝210の底面側に突出した凸形状となるように変形する。そして、底部152の頂部152aは、ばね受け200の溝210の底面側に移動するものの、傾斜部153bが凸形状となるように変形することで、ばね受け200の溝210の底面に接触しない。すなわち、第2変形例に係るばね受け側凹部15は、コイルばね100が圧縮した場合に、コイルばね100を形成する線材101の中心の直下にある頂部152aが、ばね受け200に接触しない。言い換えれば、コイルばね100が圧縮した場合に、着座部10におけるコイルばね100を形成する線材101の中心の直下にある部位(頂部152a)が、ばね受け200に接触しないようにばね受け側凹部15が形成されている。それゆえ、もし、ばね受け200の溝210の底面上であってばね受け側凹部15内に砂等が入り込んでしまったとしても、底部152の頂部152aが溝210の底面上にある砂等に接触することが抑制され、ラバーシート1が破損することが抑制される。
上述したように、第2変形例に係るばね受け側凹部15が形成されたラバーシート1においては、着座部10におけるコイルばね100を形成する線材101の中心の直下にある部位(頂部152a)が頂点となる略五角形状となるように、ばね受け側凹部15が形成されている。なお、第2変形例に係るばね受け側凹部15では、略五角形としているが、着座部10の頂部152aが溝210の底面に接触することを抑制できる趣旨を満たすのであれば、特に限定されない。例えば、径方向断面視で、底部152がばね受け200の溝210の底面に平行な直線状であり、側部153が中心線110の方向に平行な直線状であるとともに、中心線110の方向を長手方向とする略長方形状であってもよい。また、さらに、この略長方形状に対して、底部152を直線状とする代わりに円弧状としてもよい。つまり、底部152を、中心線110の方向に平行な2つの側部153間の距離を直径とする半円状とするとともに、底部152の両端部をそれぞれ側部153の端部と接続した形状であってもよい。
また、縁部151も、円弧状の形状であるが、これに限らず、溝210に対して垂直な直線状の形状でもよいし、(本変形例のように、円弧状にして角部の丸みを取ることをせずに、)尖ったままの形状でもよい。
図26は、第3変形例に係るばね受け側凹部15の径方向断面を示す図である。図26は、図4のX2−X2部の断面図でもある。
第3変形例に係るばね受け側凹部15は、図26に示すように、径方向断面において、略鍵穴状であることを特徴とする。つまり、図26に示すように、第3変形例に係るばね受け側凹部15の底部152は、径方向断面視で、ばね受け200の溝210の底面側が開口した円弧状である。また、第3変形例に係るばね受け側凹部15の側部153は、縁部151から上方に中心線110の方向に延びており、径方向内側の側部153と径方向外側の側部153との間の距離は、底部152の直径よりも小さい。また、径方向内側の側部153と径方向外側の側部153との間の距離L1は、ばね受け200の溝210の底面から底部152の頂部152aまでの距離L2よりも短い。付言すれば、着座部10における溝210の底面側の表面形状は、図26に示した径方向断面視で、底部152の頂部152aを最深部とする略鍵穴状である。
なお、本変形例において、径方向内側の側部153と径方向外側の側部153との間の距離L1をばね受け200の溝210の底面から底部152の頂部152aまでの距離L2よりも短くしているが、これに限らず、距離L1は、距離L2よりも短くてもよいし、距離L2と同等の長さでもよい。
また、第3変形例に係るばね受け側凹部15においては、円弧状は略3/4であるが、この形状に限定されるものではなく、要は、後述するように、ばね受け側凹部15の頂部152aが溝210の底面に接触することを抑制できる趣旨を満たすのであれば、他の円弧状であってもよい。同様に、側部153についても、ばね受け200の溝210等の周辺の形状との兼ね合いにより、ばね受け側凹部15の頂部152aが溝210の底面に接触することを抑制できる趣旨を満たすのであれば、他の形状であってもよい。
このように構成された第3変形例に係るばね受け側凹部15が形成されたラバーシート1においては、コイルばね100が圧縮しラバーシート1に圧縮荷重が作用した場合には、側部153の上端部には底部152からの力が、側部153の下端部には縁部151からの力が作用し、側部153は、その両端部から圧縮される。一方、第1潰し代24(図10参照),第2潰し代34(図10参照)、及び第1側壁部20,第2側壁部30がばね受け200から反力を受けることに起因して、側部153は、幅方向外側から中心側に向かう力が作用する。これらにより、側部153は、中心側やばね受け200の溝210の底面側に突出した凸形状となるように変形し、径方向内側の側部153と径方向外側の側部153との間の距離が縮まる。また、ラバーシート1に圧縮荷重が作用する前においても、径方向内側の側部153と径方向外側の側部153との間の距離は底部152の直径よりも小さい。それゆえ、底部152がばね受け200の溝210の底面側に移動したとしても、径方向内側の側部153と径方向外側の側部153との間の距離が小さいため、この部位を超えてまで溝210の底面には接触しない。すなわち、第3変形例に係るばね受け側凹部15は、コイルばね100が圧縮した場合に、コイルばね100を形成する線材101の中心の直下にある頂部152aが、ばね受け200に接触しない。言い換えれば、コイルばね100が圧縮した場合に、着座部10におけるコイルばね100を形成する線材101の直下にある部位(頂部152a)が、ばね受け200に接触しないようにばね受け側凹部15が形成されている。したがって、もし、ばね受け200の溝210の底面上であってばね受け側凹部15内に砂等が入り込んでしまったとしても、底部152の頂部152aが溝210の底面上にある砂等に接触することが抑制され、ラバーシート1が破損することが抑制される。
1 ラバーシート(弾性体シート)
10 着座部
12 入口側端面
13 入口側凹部(第1凹部)
14 裏面(ばね受け側面)
15 ばね受け側凹部(第2凹部)
16 肉厚部
20 第1側壁部
21 第1内側面(線材接触面)
22 上側部分
23 第1上面(傾斜面)
30 第2側壁部
31 第2内側面(線材接触面)
32 上側部分
33 第2上面(傾斜面)
41 溝面
42 リップ(凸部)
50 第1脱落防止部
60 第2脱落防止部
100 コイルばね
101 線材
200 ばね受け
211 位置決め部(嵌合部)
212 規制部
300 サスペンション装置
400 油圧緩衝器
410 ダンパケース
420 ピストンロッド
前記課題を解決するための手段として、本発明は、サスペンション装置に備えられ軸方向に延びるコイルばねと、前記コイルばねの下端部を支持するばね受けと、の間に介装される弾性体シートであって、前記コイルばねが着座し、前記軸方向視において円弧状であり、その周方向の一方側が前記コイルばねの入口側である着座部と、前記着座部の幅方向の両端からそれぞれ前記コイルばね側に延びる一対の側壁部と、を備え、前記側壁部の少なくとも一方は、前記コイルばねを形成する線材に接触する線材接触面と、前記線材接触面から幅方向外側に延びるにつれて前記ばね受けに近づくように傾斜する傾斜面と、を備え、前記線材接触面の少なくとも開口側の半径は、前記線材の半径よりも小さいことを特徴とする弾性体シートである。
また、側壁部の少なくとも一方は、線材接触面から幅方向外側に延びるにつれてばね受けに近づくように傾斜する傾斜面を備えるので、弾性体シートに付着した泥や砂等が傾斜面に沿って、幅方向外側に滑り落ちる。
また、弾性体シートにおいて、前記傾斜面は、異物が滞り難くなるように傾斜していることが好ましい。

Claims (10)

  1. サスペンション装置に備えられ軸方向に延びるコイルばねと、前記コイルばねを支持するばね受けと、の間に介装される弾性体シートであって、
    前記コイルばねが着座し、前記軸方向視において円弧状であり、その周方向の一方側が前記コイルばねの入口側である着座部と、
    前記着座部の幅方向の両端からそれぞれ前記コイルばね側に延びる一対の側壁部と、
    を備え、
    前記側壁部の少なくとも一方は、前記コイルばねを形成する線材に接触する線材接触面と、前記線材接触面から幅方向外側に延びるにつれて前記ばね受けに近づくように傾斜する傾斜面と、を備え、
    前記線材接触面の少なくとも開口側の半径は、前記線材の半径よりも小さい
    ことを特徴とする弾性体シート。
  2. 前記コイルばねに接触する溝面の前記コイルばねの入口側には、前記線材に向かって突出する凸部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の弾性体シート。
  3. 前記ばね受け側に形成され、潰されると前記側壁部が前記線材に緊迫する緊迫力を発生させる潰し代を備える
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の弾性体シート。
  4. 前記着座部の前記コイルばねの入口側端面には、第1凹部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の弾性体シート。
  5. 前記着座部の前記コイルばねの入口側端面は、前記ばね受け側が凹むように斜めである
    ことを特徴とする請求項4に記載の弾性体シート。
  6. 前記着座部の前記ばね受け側面には、前記ばね受け側に開口した第2凹部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の弾性体シート。
  7. 前記コイルばねが圧縮した場合に、前記着座部における当該コイルばねを形成する線材の直下にある部位が前記ばね受けに接触しないように、前記第2凹部が形成されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の弾性体シート。
  8. 前記着座部における前記コイルばねを形成する線材の直下にある部位が頂点となる三角形状となるように、前記第2凹部が形成されている
    ことを特徴とする請求項7に記載の弾性体シート。
  9. 車体側と車輪側とに架設された油圧緩衝器と、
    コイルばねと、
    前記コイルばねを支持するばね受けと、
    前記コイルばねと前記ばね受けとの間に介装され、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の弾性体シートと、
    を備える
    ことを特徴とするサスペンション装置。
  10. 前記ばね受けは、前記弾性体シートの前記側壁部の変形を規制する規制部を備えている
    ことを特徴とする請求項9に記載のサスペンション装置。
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