JP2014194113A - 建具の交換方法及び建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】交換後の建具に十分な防水性を確保すること。
【解決手段】外壁部材6の外部から取付片112を切断し、既設の開口枠100と躯体Bとの固定状態を解除して開口枠100を取り外す工程と、躯体Bの外表面に残存する既設防水シート130に連続する状態で枠用開口部2の内周面に渡る部位に新たな防水シート30を配設する工程と、新たな開口枠10の外周面11aと枠用開口部2の内周面に配設した防水シート30との間にパッキン材40を設けた状態で開口枠10を枠用開口部2に配置する工程と、開口枠10を構成する枠部材11の見込み面からそれぞれ躯体Bにネジ部材14を螺合して開口枠10を固定する工程とを含む。
【選択図】図11

Description

本発明は、既設の建具を新たな建具に交換する方法及び交換用の新たな建具に関するものである。
既に躯体に配置された建具を交換する方法としては、特許文献1に記載されたものが提供されている。この交換方法では、まず、ネジ部材を介して躯体に固定された部分が外壁部材の開口から外部に露出した状態で躯体に残るように取付片が切断され、既設の開口枠が除去される。次いで、枠部材の外周部に取付片を有した新たな開口枠を外壁部材の開口から挿入して新たな開口枠の取付片を躯体に残された取付片に重ね合わせ、これら重ね合わせた取付片にネジ部材を螺合させることによって両者を連結する。
この交換方法によれば、既設の建具を取り外す際及び新設の建具を取り付ける際のいずれにおいても外壁部材を取り壊す必要がないため、工期の短縮化を図ることができる。
特開2010−203072号公報
ところで、既設の建具には、取付片の外表面から躯体の外表面に連続するように防水シート等の防水部材が配設されている場合が多い。これは、躯体の外表面を伝って来た雨水等の水が開口枠との隙間から室内側へ浸入するのを防止するための処理である。このため、上述したように取付片を切除した場合には、取付片から躯体の外表面に渡って設けられた防水シートも途中で切断されることになる。従って、この状態のまま、単に取付片を重ね合わせて新たな開口枠を取り付けただけでは、重ね合わせた取付片の隙間から雨水等の水が室内側に浸入する恐れがあり、防水性に重点をおいた場合、必ずしも好ましいとはいえない。
躯体の外表面から連続するように、重ね合わせた取付片を新たな防水シートによって覆う作業を施せば、上述の問題を解決することは可能である。しかしながら、重ね合わせた取付片を防水シートで覆うには、躯体の枠用開口部に新たな開口枠を配置した後でなければ実施することができず、作業空間を確保することが困難となるため実現性に乏しいのが実情である。
本発明は、上記実情に鑑みて、交換後の建具に十分な防水性を確保することのできる建具の交換方法及び建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る建具の交換方法は、開口枠を構成する枠部材の外周部にそれぞれ取付片を有し、個々の取付片を躯体の外表面に固定することによって前記開口枠が躯体の枠用開口部に配置されており、前記取付片の外表面には躯体の外表面に連続する防水部材が配設され、さらに前記取付片の外周部を覆うように外壁部材が設けられた既設の建具を交換する方法であって、前記取付片を切断し、躯体との固定状態を解除して既設の開口枠を取り外す工程と、躯体の外表面に残存する防水部材に連続する状態で前記枠用開口部の内周面に渡る部位に新たな防水部材を配設する工程と、前記開口枠を前記枠用開口部に配置するとともに、新たな開口枠の外周面と前記枠用開口部の内周面に配設した防水部材との間にパッキン材を設ける工程と、前記開口枠を構成する枠部材の見込み面からそれぞれ躯体にネジ部材を螺合して前記開口枠を固定する工程とを含むことを特徴とする。
この発明によれば、躯体の枠用開口部に新たな開口枠を配置する以前に躯体側の防水処理を施し、かつ防水処理を施した躯体と新たな開口枠との間においては、開口枠の外周面との間にパッキン材を設けた状態で開口枠を配置することで防水性を確保するようにしている。
また、本発明は、上述した建具の交換方法において、前記パッキン材として、圧縮した状態で新たな開口枠の外周面に取り付けられ、前記開口枠が前記枠用開口部に配置された後に膨張することによって前記開口枠と前記枠用開口部との隙間に充填されるものを適用し、前記開口枠の外周面には、圧縮した状態のパッキン材よりも外周側に突出するスペーサ部材を前記パッキン材に隣接して配設し、前記パッキン材に対して前記スペーサ部材が先行する状態で前記枠用開口部に前記開口枠を挿入することを特徴とする。
この発明によれば、圧縮した状態のパッキン材よりも突出するスペーサ部材を先行させて新たな開口枠を枠用開口部に配置するようにしているため、パッキン材に剥がれ等の損傷を来すことなく枠用開口部に対して開口枠を容易に配置することができる。
また、本発明に係る建具は、既設の開口枠が取り外された後、躯体に残存する防水部材に連続する状態で新たに防水部材が配設された枠用開口部に開口枠が配置される交換用の建具であって、前記枠用開口部の内周面に配設された防水部材と前記開口枠の外周面との間にパッキン材を設けるとともに、前記パッキン材よりも室内側となる部位に前記開口枠の外周面と前記枠用開口部の内周面との間の隙間を規定するスペーサ部材を設けた状態で、前記開口枠を構成する枠部材の見込み面から躯体にネジ部材を螺合して前記開口枠を固定したことを特徴とする。
この発明によれば、枠用開口部の内周面に配設された防水部材と開口枠の外周面との間のパッキン材によって室内側への水の浸入が阻止される。
また、本発明は、上述した建具において、前記スペーサ部材は、新たな開口枠を構成する枠部材と前記枠用開口部の内周面との間から室内側に向けて突出するように設けたものであり、前記枠部材は、前記スペーサ部材の突出した部分を覆い、ネジ部材を介して前記スペーサ部材とともに躯体に固定される固定部分と、前記枠部材に取り付けられる基板部とを有したネジブラケットを備えることを特徴とする。
この発明によれば、ネジブラケットに設けた固定部分を介して開口枠を見込み面側から躯体に固定することができる。
また、本発明は、上述した建具において、前記スペーサ部材は、前記枠用開口部の内周面に沿って室内側に突出し、ネジ部材を介して躯体に固定される固定部分を有したことを特徴とする。
この発明によれば、スペーサ部材の固定部分を介して開口枠を見込み面側から躯体に固定することができる。
また、本発明は、上述した建具において、前記パッキン材は、前記スペーサ部材よりも突出高さが低くなるように圧縮された状態で前記開口枠の外周面に設けられ、経時的に膨張することによって前記枠用開口部に配設した防水部材と前記開口枠の外周面との間に充填されるものであることを特徴とする。
この発明によれば、スペーサ部材よりも突出高さが低くなるように圧縮した状態でパッキン材を開口枠の外周面に設けるようにしているため、パッキン材に剥がれ等の損傷を来すことなく枠用開口部に対して開口枠を容易に配置することができる。
本発明によれば、躯体の枠用開口部に新たな開口枠を配置する以前に躯体側の防水処理を施し、かつ防水処理を施した躯体と新たな開口枠との間においてはパッキン材を設けているため、十分な防水性を確保して建具の交換を行うことが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態である交換方法を適用して取り付けられた新たな建具を示した縦断面図である。 図2は、図1に示した建具の横断面図である。 図3は、交換対象となる既設の建具を示した縦断面図である。 図4は、図3に示した既設の建具の横断面図である。 図5は、図3に示した既設の建具において障子を取り外した状態の断面斜視図である。 図6は、図3に示した既設の建具の要部を拡大して示す断面斜視図である。 図7は、図3に示した既設の建具において開口枠と外壁部材との間のシーリング材を除去した状態の拡大断面斜視図である。 図8は、図3に示した既設の建具において開口枠を取り外した状態の断面斜視図である。 図9は、既設の建具を取り外した後の躯体のまぐさ部分を拡大した断面斜視図である。 図10は、既設の建具を取り外した後の躯体の窓台部分を拡大した断面斜視図である。 図11は、既設の建具を取り外した後の躯体に防水部材を配設した状態の断面斜視図である。 図12は、既設の建具を取り外した後の躯体に新たな開口枠を取り付けた状態の断面斜視図である。 図13−1は、図1に示した建具の第1変形例を示す要部縦断面図である。 図13−2は、既設の建具を取り外した後の躯体に図13−1に示した建具の開口枠を取り付けた状態を示す要部縦断面図である。 図14−1は、図1に示した建具の第2変形例を示す要部縦断面図である。 図14−2は、既設の建具を取り外した後の躯体に図14−1に示した建具の開口枠を取り付けた状態を示す要部縦断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る建具の交換方法及び建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明の実施の形態である建具を示したものである。ここで例示する建具1は、図3及び図4に示すように、躯体Bの枠用開口部2に取り付けられた既設の建具100を交換する場合に用いられる交換用のものである。建具100が取り付けられた躯体Bの枠用開口部2は、一対の柱3の間にまぐさ4及び窓台5を設けることによって構成された矩形状の開口を有するものである。以下、躯体Bに取り付けられた既設の建具100及び交換用となる新設の建具1についてそれぞれの構成を説明する。尚、便宜上、既設の建具100を構成する要素にはそれぞれの名称の先頭に「既設」という用語を付与し、新設の建具1を構成する要素にはそれぞれの名称の先頭に「新設」という用語を付与することによって両者を区別することとする。また、枠用開口部2を構成する柱3、まぐさ4及び窓台5について特に特定する必要がない場合には、単に躯体Bもしくは枠用開口部2として説明する。
図3及び図4に示すように、躯体Bに取り付けられた既設建具100は、既設枠部材111を四周枠組みすることによって構成された既設開口枠110の内部に既設障子120を配設して構成されるもので、縦辷り出し窓を例示している。既設障子120は、既設框121を四周框組みして構成した框の内部にガラス等の面材122を保持して構成されたものである。既設開口枠110は、既設枠部材111のそれぞれが取付片112及び補助取付片113を備えており、個々の取付片112及び補助取付片113を介して躯体Bにネジ部材114を螺合させることにより、枠用開口部2に配置された状態で躯体Bに固定されている。既設枠部材111の取付片112は、それぞれの既設枠部材111の外周部から外方に向けて突出されたもので、躯体Bの外表面に重ね合わせた状態でネジ部材114を螺合することにより躯体Bの外表面に固定されている。既設枠部材111の補助取付片113は、それぞれの既設枠部材111から枠用開口部2の内周面に沿って室内側に突出する部分であり、枠用開口部2の内周面に重ね合わせた状態で見込み面からネジ部材114を螺合することにより枠用開口部2の内周面に固定されている。
躯体Bに取り付けられた既設開口枠110の取付片112には、外表面から躯体Bの外表面に連続するように既設防水シート(防水部材)130が配設されている。既設防水シート130と取付片112との間は、水密性を確保するために粘着テープ131や粘着剤によって貼り付けられている。
既設開口枠110の周囲において躯体Bよりも室外側に位置する部分には、外壁部材6が設けられている。外壁部材6は、それぞれの取付片112の外周部を覆うように設けられており、取付片112に螺合したネジ部材114が室外側に露出するのを防止している。さらに、外壁部材6に設けられる矩形の開口と既設開口枠110の外周面との隙間は、既設シーリング材7を充填することによって閉塞され、互いの間に所望の水密性が確保されている。
枠用開口部2の見込み面には、既設枠部材111から室内側に位置する部分に既設額縁部材140が設けられている。既設額縁部材140は、補助取付片113の外表面全面及び枠用開口部2の内周面全面を覆うように設けられており、補助取付片113に螺合したネジ部材114が室内側に露出するのを防止している。
一方、交換用として用意される新設建具1は、図1及び図2に示すように、新設枠部材11を四周枠組みすることによって構成した新設開口枠10の内部に新設障子20を配設することにより構成したもので、縦辷り出し窓を例示している。新設障子20は、既設障子120と同様、新設框21を四周框組みした框の内部にガラス等の面材22を保持して構成したものである。
新設開口枠10は、図11に示すように、個々の新設枠部材11において枠用開口部2の内周面に対向して配置される外周面11aが平坦状となっており、枠用開口部2の内周面との間に隙間を持って配置することのできる大きさに構成してある。個々の新設枠部材11には、室内側に向けて配置される見付け面にネジブラケット12が設けてある。ネジブラケット12は、基板部12aから互いに平行となるように突出した固定部分(枠部材の固定部分)12b及び挟持部分12cと、基板部12aから固定部分12bとは反対側に向けて突出した係合部分12dとを有したものである。このネジブラケット12は、図1、図2及び図11に示すように、固定部分12bが新設枠部材11の外周面11aに沿って室内側に突出する状態で係合部分12dを介して新設枠部材11の見付け面に係合させ、さらに基板部12aを介して新設枠部材11に取付ネジ13を螺合させることによって新設枠部材11に取り付けてある。
以下、躯体Bに取り付けられた既設建具100を新設建具1に交換する手順について説明する。この交換方法では、まず、既設建具100の既設開口枠110から既設障子120を取り外し、図5に示す状態とする。次いで、図6に示すように、室外側からカッター等の切断工具を適用して既設開口枠110と外壁部材6との間に設けられた既設シーリング材7を除去する作業を行う。既設シーリング材7を除去した状態においては、図7に示すように、外壁部材6と既設開口枠110との間に隙間ができることになり、この隙間を通じて、躯体Bの外表面に固定された既設枠部材111の取付片112を室外側から視認できるようになる。
次いで、既設シーリング材7を除去した隙間からカッター等の切断工具を挿入し、図中の切断線で示すように、既設枠部材111の長手方向に沿って取付片112を順次切断する。全周に渡って取付片112が切断されると、取付片112においてネジ部材114が螺合された部分は躯体Bの外表面に残存することになるものの、既設開口枠110と躯体Bとの固定状態が解除されることになる。しかも、室外側から外壁部材6の開口を通じて取付片112が切断された既設開口枠110は、外壁部材6の開口よりも外形寸法が小さくなる。従って、既設額縁部材140を取り外すことによって補助取付片113に螺合したネジ部材114を露出させ、工具を用いてネジ部材114を弛緩、除去すれば、図8に示すように、外壁部材6を取り壊さずとも、室外側から外壁部材6の開口を通じて既設開口枠110を取り外すことができるようになる。
ここで、上記のようにして既設開口枠110を取り外した後の躯体Bにあっては、外表面から取付片112の外表面に連続するように配設した既設防水シート130や粘着テープ131についても取付片112とともに切断されることになるため、躯体Bの外表面と躯体Bに残存する取付片112との隙間に雨水等の水が浸入する恐れがある等、既設建具100が取り付けられていた状態に比べて防水性が損なわれた状態となる。
そこで、この交換方法においては、図9及び図10に示すように、躯体Bの外表面に残存する既設防水シート130に連続する状態で、枠用開口部2の内周面に渡る部位に新設防水シート(防水部材)30を配設するようにしている。すなわち、枠用開口部2の上辺部に位置するまぐさ4及び左右の両側辺部に位置する柱3に対しては、図9に示すように、枠用開口部2の内周面から既設防水シート130の外表面に重なるように新設防水シート30を配設する。新設防水シート30と枠用開口部2の内周面及び既設防水シート130の外表面との間は、水密性を確保するために粘着テープや粘着剤によって貼り付ける。枠用開口部2の下辺部に位置する窓台5に対しては、図10に示すように、取付片112の切断面を覆うように窓台5の外表面から既設防水シート130に渡る部位に内方防水シート(防水部材)31を配設し、さらに枠用開口部2の内周面から内方防水シート31に重なるように新設防水シート30を配設する。内方防水シート31と窓台5の外表面及び既設防水シート130との間は、水密性を確保するために粘着テープや粘着剤によって貼り付ける。新設防水シート30と枠用開口部2の内周面及び内方防水シート31との間についても、水密性を確保するために粘着テープや粘着剤によって貼り付ける。さらに、図11に示すように、枠用開口部2の隅部には、新設防水シート30の端部を覆うように新設防水シート30を重ねて配設し、両者の間を粘着テープや粘着剤によって貼り付ける。
上記のようにして新設防水シート30を配設した枠用開口部2に対しては、新設開口枠10を室外側から配置する。このとき、新設開口枠10の外周面11aには、全周に渡って連続するように、パッキン材40を平板状に圧縮した状態で取り付けておくことが好ましい。パッキン材40を取り付ける位置は、新設枠部材11の外周面において室外側寄りとなり、かつ枠用開口部2に新設開口枠10を配置した際に新設防水シート30に対向する部分である。パッキン材40としては、気密性及び水密性を有したものが好適であり、例えば、発泡性のポリウレタンから成るものを適用することができる。パッキン材40を圧縮した状態で新設開口枠10の外周面11aに取り付けるのは、パッキン材40を含む新設開口枠10の外形寸法を枠用開口部2の内部寸法よりも小さくするためであり、パッキン材40に剥がれや損傷を来すことなく枠用開口部2に新設開口枠10を配置することが可能となる。圧縮したパッキン材40は、枠用開口部2に配置した後に経時的に膨張し、新設開口枠10と枠用開口部2の内周面との間の隙間に充填され、新設開口枠10と枠用開口部2との間に所望の気密性及び水密性を確保する。尚、上述したパッキン材40は、新設開口枠10を枠用開口部2に配置した後に新設開口枠10と枠用開口部2の内周面との間に設けても良い。
枠用開口部2に新設開口枠10を配置した後、図12に示すように、新設枠部材11においてパッキン材40よりも室内側となる部分及びネジブラケット12の固定部分12bには、枠用開口部2の内周面との間にスペーサ部材50を配設して隙間を埋める。このスペーサ部材50は、新設開口枠10の外周面11aと枠用開口部2の内周面との間の隙間を規定する板厚を有したもので、パッキン材40に比較して十分な剛性を有する部材によって成形してある。
スペーサ部材50を配設した後、パッキン材40を貫くようにそれぞれの新設枠部材11の見込み面から躯体Bにネジ部材14を螺合するとともに、ネジブラケット12の固定部分12bからスペーサ部材50を貫くように躯体Bにネジ部材14を螺合すれば、新設開口枠10が安定した状態で躯体Bに固定されることになり、さらに新設額縁部材60を設けるとともに、新設開口枠10と外壁部材6との間に新設シーリング材8を充填した後、図1及び図2に示すように、新設開口枠10に新設障子20を配設すれば、新設建具1が完成する。
上記のように取り付けた新設建具1では、取付片112を切断することによって躯体Bと既設開口枠110との固定状態を解除するようにしているため、外壁部材6を取り壊すことなく既設開口枠110を除去することが可能である。しかも、新設建具1としては、新設開口枠10の外形寸法が枠用開口部2の内部寸法よりも小さく構成してあるため、外壁部材6の開口を介して室外側から枠用開口部2に配置することができ、外壁部材6を取り壊す必要がない。従って、既設建具100から新設建具1への交換を短い工期で実施することができるばかりでなく、既設の外壁部材6をそのまま使用できるため、交換作業に伴う施工コストを抑えることができるようになる。
また、新設枠部材11のそれぞれをネジ部材14によって見付け面から固定するようにしている。このため、既設開口枠110の材質がアルミニウム等の金属であっても合成樹脂材であっても、あるいは既設枠部材111に歪みや撓みが生じていたり、取付片112の切断幅が均一でない状態であっても、新設開口枠10の躯体Bへの取付強度に何ら影響を及ぼす恐れがない。
さらに、躯体Bの枠用開口部2に新設開口枠10を配置する以前に躯体Bに新設防水シート30や内方防水シート31によって防水処理を施し、かつ防水処理を施した躯体Bと新設開口枠10との間においては枠用開口部2の内周面と新設開口枠10の外周面11aとの間にパッキン材40を設けているため、十分な防水性を確保して新設建具1を取り付けることが可能となる。
尚、上述した実施の形態では、既設建具100である縦辷り出し窓を新設建具1である縦辷り出し窓に交換する方法について例示しているが、必ずしも既設建具100と新設建具1とが縦辷り出し窓である必要はなく、また同じ種類のものである必要もなく、その他の種類の建具をその他の種類の建具へ交換することが可能である。
また、上述した実施の形態では、新設開口枠10を枠用開口部2に配置した後に新設開口枠10の外周面11aと枠用開口部2の内周面との間にスペーサ部材50を設けるようにしているが、パッキン材40に隣接するように新設開口枠10の外周面11aに予めスペーサ部材50を取り付けておいても良い。パッキン材40に隣接するように予めスペーサ部材50を取り付けた場合には、新設開口枠10を枠用開口部2に配置する際に突出高さの大きなスペーサ部材50が先行されることになり、パッキン材40の剥がれや損傷を、より確実に防止することが可能となる。
またさらに、スペーサ部材50としては、必ずしも実施の形態のものに限らない。例えば図13−1及び図13−2に示す第1変形例のように、スペーサ部材及びネジブラケットとして機能するスペーサブラケット150を適用し、これをパッキン材40に隣接するように予め新設開口枠10の新設枠部材11に取り付けておいても良い。さらに、図14−1及び図14−2に示す第2変形例のように、新設開口枠10を構成する新設枠部材11のそれぞれにスペーサ部材として機能する支持突起部250及びネジブラケットとして機能する支持固定ヒレ部(固定部分)251を一体に形成しても良い。第1変形例のスペーサブラケット150及び第2変形例の支持突起部250は、図13−1及び図14−1に示すように、いずれも圧縮した状態で取り付けられたパッキン材40よりも外周側に突出するように設けたものである。
より具体的に説明すると、第1変形例のスペーサブラケット150は、新設枠部材11の外周面11aに沿って取り付けられる基板部(スペーサ部材の固定部分)150aと、基板部150aの室内側の端部及び室外側の端部からそれぞれ外周側に突出する一対の支持突起部150bと、基板部150aのほぼ中央となる部位から内周側に向けて突出した係合部150cとを有したもので、係合部150cを介して新設枠部材11の見付け面に係合させ、さらに基板部150aを介して新設枠部材11に取付ネジ151を螺合させることによって新設枠部材11に取り付けてある。
第2変形例の支持突起部250は、新設枠部材11の外周面において室内側に位置する部位及びパッキン材に隣接した部位からそれぞれ外周側に向けて突出したものである。支持固定ヒレ部251は、室内側から突出した支持突起部250の見付け面から枠用開口部2の内周面に沿って室内側に突出した後、枠用開口部2の内周面に向けて屈曲したものである。
これらの第1変形例及び第2変形例においても、図13−1及び図14−1に示すように、パッキン材40に隣接する位置に突出高さの大きな支持突起部150bや支持突起部250が取り付けられた状態となるため、新設開口枠10を枠用開口部2に配置する際にパッキン材40の剥がれや損傷を、より確実に防止することが可能となる。
また、新設開口枠10を枠用開口部2に配置した後においては、スペーサブラケット150の基板部150aや支持固定ヒレ部251を介してそれぞれ躯体Bにネジ部材14を螺合させれば、新設開口枠10が枠用開口部2に対して安定した状態で固定されることになる。尚、上述した第1変形例及び第2変形例において実施の形態と同様の構成に関しては、同一の符号を付してそれぞれの詳細説明を省略した。
1 新設建具、2 枠用開口部、6 外壁部材、10 新設開口枠、11 新設枠部材、11a 外周面、12 ネジブラケット、12a 基板部、12b 固定部分、14 ネジ部材、30 新設防水シート、31 内方防水シート、40 パッキン材、50 スペーサ部材、100 既設建具、110 既設開口枠、111 既設枠部材、112 取付片、114 ネジ部材、130 既設防水シート、131 粘着テープ、150 スペーサブラケット、150a 基板部、150b 支持突起部、150c 係合部、151 取付ネジ、250 支持突起部、251 支持固定ヒレ部、B 躯体

Claims (6)

  1. 開口枠を構成する枠部材の外周部にそれぞれ取付片を有し、個々の取付片を躯体の外表面に固定することによって前記開口枠が躯体の枠用開口部に配置されており、
    前記取付片の外表面には躯体の外表面に連続する防水部材が配設され、さらに前記取付片の外周部を覆うように外壁部材が設けられた既設の建具を交換する方法であって、
    前記取付片を切断し、躯体との固定状態を解除して既設の開口枠を取り外す工程と、
    躯体の外表面に残存する防水部材に連続する状態で前記枠用開口部の内周面に渡る部位に新たな防水部材を配設する工程と、
    前記開口枠を前記枠用開口部に配置するとともに、新たな開口枠の外周面と前記枠用開口部の内周面に配設した防水部材との間にパッキン材を設ける工程と、
    前記開口枠を構成する枠部材の見込み面からそれぞれ躯体にネジ部材を螺合して前記開口枠を固定する工程と
    を含むことを特徴とする建具の交換方法。
  2. 前記パッキン材として、圧縮した状態で新たな開口枠の外周面に取り付けられ、前記開口枠が前記枠用開口部に配置された後に膨張することによって前記開口枠と前記枠用開口部との隙間に充填されるものを適用し、
    前記開口枠の外周面には、圧縮した状態のパッキン材よりも外周側に突出するスペーサ部材を前記パッキン材に隣接して配設し、
    前記パッキン材に対して前記スペーサ部材が先行する状態で前記枠用開口部に前記開口枠を挿入することを特徴とする請求項1に記載の建具の交換方法。
  3. 既設の開口枠が取り外された後、躯体に残存する防水部材に連続する状態で新たに防水部材が配設された枠用開口部に開口枠が配置される交換用の建具であって、
    前記枠用開口部の内周面に配設された防水部材と前記開口枠の外周面との間にパッキン材を設けるとともに、前記パッキン材よりも室内側となる部位に前記開口枠の外周面と前記枠用開口部の内周面との間の隙間を規定するスペーサ部材を設けた状態で、前記開口枠を構成する枠部材の見込み面から躯体にネジ部材を螺合して前記開口枠を固定したことを特徴とする建具。
  4. 前記スペーサ部材は、新たな開口枠を構成する枠部材と前記枠用開口部の内周面との間から室内側に向けて突出するように設けたものであり、
    前記枠部材は、前記スペーサ部材の突出した部分を覆い、ネジ部材を介して前記スペーサ部材とともに躯体に固定される固定部分と、前記枠部材に取り付けられる基板部とを有したネジブラケットを備えることを特徴とする請求項3に記載の建具。
  5. 前記スペーサ部材は、前記枠用開口部の内周面に沿って室内側に突出し、ネジ部材を介して躯体に固定される固定部分を有したことを特徴とする請求項3に記載の建具。
  6. 前記パッキン材は、前記スペーサ部材よりも突出高さが低くなるように圧縮された状態で前記開口枠の外周面に設けられ、経時的に膨張することによって前記枠用開口部に配設した防水部材と前記開口枠の外周面との間に充填されるものであることを特徴とする請求項3に記載の建具。
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