JP2004100216A - 窓枠の取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】取付が容易に行えて、外観品質を向上させつつ、交換時の施工性も良好な窓枠の取付構造を提供する。
【解決手段】窓枠本体26を装着する外壁開口部24内周に段差部25a,25b等を設け、窓枠本体26の周縁に一体に形成された耳部30,38等を段差部25a等の外側面に当接させて、耳部30を段差部25aに固定し、更に、窓枠本体26と外壁開口部24周縁との間を隠す為の化粧カバー部材42を外壁開口部24周縁に位置する外表面縁部22kに装着する。
【選択図】 図1
【解決手段】窓枠本体26を装着する外壁開口部24内周に段差部25a,25b等を設け、窓枠本体26の周縁に一体に形成された耳部30,38等を段差部25a等の外側面に当接させて、耳部30を段差部25aに固定し、更に、窓枠本体26と外壁開口部24周縁との間を隠す為の化粧カバー部材42を外壁開口部24周縁に位置する外表面縁部22kに装着する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、取付が容易に行えて、外観品質を向上させつつ、交換時の施工性も良好な窓枠の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図3に示すような建物に用いられる窓枠の取付構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような窓枠の取付構造では、建物本体1の外壁部2が、主に外壁ボード2a及びこの外壁ボード2aの外側面2bに貼設される複数の外装材としてのALC板3,3によって構成されている。
この外壁部2の一部には、正面視略矩形状に開口する外壁開口部4が形成されている。
【0004】
この外壁開口部4には、上枠4a,4b及び下枠4cが設けられていると共に、外付けサッシ7の上枠体7aが、これらの上枠4a,4bと外側面2bとに跨ると共に、この外付けサッシ7の下枠体7bが、下枠4cと、前記外側面2bとの間に跨って装着されている。
【0005】
このうち、前記上枠体7aは、上側に向けて一体に突設された上側フランジ部7cを前記外壁ボード2aとALC板6との間に介装させて固定されている。
【0006】
このように構成された従来の窓枠の取付構造では、前記外壁開口部4に前記外付けサッシ7が装着される際、前記上側フランジ部7cを前記外壁ボード2aに固定した上から前記ALC板3が装着される。
【0007】
次に、前記上,下枠体7a,7bと前記ALC板6の端面との間にバックアップ材8,8が圧入されると共に、シール材9,9が充填される。
【0008】
下枠体7bと下側の前記ALC板3の上端面との間に介装されたバックアップ材8は、前記下枠体7bに一体に形成された突状片7dに、圧入方向で当接することにより、所定の位置で停止し、前記シール材9の充填を容易に行える。
【0009】
また、図4に示すような建物に用いられる窓枠の取付構造が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0010】
このような窓枠の取付構造では、建物本体11の外壁部12に形成された開口部13周縁には、桟木14が固定されている。
この桟木14には、額縁15が、釘等によって固定されている。
【0011】
この開口部13の内周面には、この額縁15の上端部15a及び前記桟木14の側面14aに、サッシ16の下枠体16aが、ビス17,17によって固定されている。
【0012】
また、前記桟木14の側面14aと、下枠体16aとの間には、シール材18が介在されると共に、上面に形成される溝部20には、充填シール材19が充填されて、該サッシ16周縁から雨水等が浸入しないように防水処理が施されている。
【0013】
【特許文献1】
実開昭59−181191号公報(第2頁〜第4頁、第3図)
【特許文献2】
実開平4−11894号公報(第3頁、第1図)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の建物本体1では、前記外壁開口部4に前記外付けサッシ7が装着される際、前記上側フランジ部7cを前記外壁ボード2aに固定した上から前記ALC板3が装着されている。
【0015】
このため、前記ALC板3を剥がさなければ、前記外付けサッシ7を交換することが出来ず、交換時の施工性が良好であるとは言い難かった。
【0016】
また、前記他の従来の建物本体11では、前記桟木14の側面14aと、下枠体16aとの間には、シール材18が介在されて前記サッシ16が装着されている。
【0017】
このため、このサッシ16が、建物本体11の外側方へ向けて膨らむように変形してしまう虞があり、気密性、防水性を損なう虞があった。
【0018】
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みて為されたものであり、取付が容易に行えて、外観品質を向上させつつ、交換時の施工性も良好な窓枠の取付構造を提供することを課題とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載のものでは、窓枠本体を装着する外壁開口部内周に段差部を設け、窓枠本体の周縁に一体に形成された耳部を該段差部の外側面に当接させて、該耳部を該段差部に固定し、更に、前記窓枠本体と前記外壁開口部周縁との間を隠す為の化粧カバー部材を該外壁開口部周縁に位置する外装材縁部に装着する窓枠の取付構造を特徴としている。
【0020】
このように構成された請求項1記載のものでは、外壁開口部内周に設けられた段差部の外側面に、窓枠本体の周縁に一体に形成された耳部を当接させると共に、該耳部が該段差部に固定される。
【0021】
そして、更に、前記化粧カバー部材が、該外壁開口部周縁に位置する外装材縁部に装着されて、施工が完了する。
【0022】
このため、取付が容易に行えると共に、前記化粧カバー部材が、前記窓枠本体と前記外壁開口部周縁との間を隠す為、外観品質も良好である。
【0023】
更に、該化粧カバー部材を外すだけで、前記窓枠本体が、装脱着可能となるので、該窓枠本体の交換時の施工性も良好である。
【0024】
また、請求項2に記載されたものでは、前記窓枠本体を脱着可能に構成すると共に、前記化粧カバー部材を脱着可能に構成して、該窓枠本体及び前記化粧カバー部材が装着された状態では、前記段差部を覆う請求項1記載の窓枠の取付構造を特徴としている。
【0025】
このように構成された請求項2記載のものでは、窓枠本体及び前記化粧カバー部材が装着された状態で、前記段差部を覆う化粧カバー部材が、脱着可能に構成されているので、更に、前記窓枠本体の交換時の施工性が良好である。
【0026】
また、前記化粧カバー部材で、防水構造を構成することにより、前記窓枠本体は、前記段差部に確実に固定できる。このため、該窓枠本体が、建物本体の外側方へ向けて膨らむように変形してしまう虞が無くなり、気密性、防水性を損なうことがない。
【0027】
そして、請求項3に記載されたものでは、前記段差部は、奥行き寸法の異なる木桟を並設して形成される請求項1又は2記載の窓枠の取付構造を特徴としている。
【0028】
このように構成された請求項3記載のものでは、前記段差部が、奥行き寸法の異なる木桟を並設して形成されているので、該段差部に前記耳部を固定する窓枠本体を、全体として前記外壁開口部内に引き込ませて装着できて、陰影感のある造形を可能として、造形の自由度を向上させることができると共に、外観品質も良好なものとすることができる。
【0029】
【発明の実施の形態1】
以下、本発明の実施の形態1に係る窓枠の取付構造を図1及び図2を用いて説明する。なお、従来例と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0030】
この実施の形態1に係る窓枠の取付構造では、図1,2に示すように、建物本体21の外壁部22が、主に外側構造用面材22a,内側壁面材22b及びこれらの各面材22a,22b間に介在されて両面材22a,22b間に一定の間隔を形成する木桟22c等によって構成されている。
【0031】
このうち、前記外側構造用面材22aの外側面には、支持枠体22eを周縁に設けた外装材としての外壁ボード22dが貼設されている。この外壁ボード22dの外側面には、防水性塗料22fが塗布されている。
そして、この外壁部22の一部には、正面視略矩形状の外壁開口部24が形成されている。
【0032】
この外壁開口部24の内周には、上,下,左,右の各端面にサッシ窓27の窓枠本体26を装着する段差部として、上,下段差部25a,25b,左,右段差部25c,25cが形成されている。
【0033】
このうち、前記上段差部25aには、前記外壁部22内部の木桟22cと奥行き寸法の異なる木桟28が、前記内側壁面材22bの端縁に装着される額縁29と並設されている。
【0034】
この木桟28の外側面28aは、つなぎ面材22h,22i,22jを介して、前記外側構造用面材22a上端及び支持枠体22eに接続されている。
【0035】
そして、この外側面28aには、前記つなぎ面材22jを介して、前記窓枠本体26の上縁側から上方に向けて突設された耳部30が外側から当接されて、釘31によって、この窓枠本体26の上枠26aが固定されるように構成されている。
【0036】
この実施の形態1では、更に、この窓枠本体26の上枠26aが、ビス32a,32bによって各々前記木桟28の下面側及び額縁29の下面側に直接固定されている。
【0037】
また、前記下段差部25bでは、前記外壁部22内部の木桟22cと奥行き寸法の異なる木桟35が、前記内側壁面材22bの端縁に装着される額縁29と並設されている。
【0038】
この木桟35の全体の奥行き寸法は、前記外壁部22内部の木桟22cの奥行き寸法と異なるように短く設定されている。
【0039】
このうち、木桟35の外側面35aは、つなぎ面材22h,22i,22jを介して、木桟39の上部,前記外側構造用面材22a上端及び支持枠体22eに接続されている。
【0040】
そして、この外側面35aには、前記つなぎ面材22jを介して、前記窓枠本体26の下縁側から下方に向けて突設された耳部38が外側から当接されて、釘31によって、この窓枠本体26の下枠26bが固定されるように構成されている。
【0041】
この実施の形態1では、更に、この窓枠本体26の下枠26bが、ビス32a,32bによって各々前記木桟34の上面側及び額縁29の上面側に直接固定されている。
【0042】
また、この実施の形態1の前記左,右段差部25c,25cも前記上段差部25aと略同様に構成されている。
【0043】
すなわち、これらの左,右段差部25c,25cでは、各々前記外壁部22内部の木桟22cと奥行き寸法の異なる木桟40,40が、前記内側壁面材22bの端縁に装着される額縁29と並設されている。
【0044】
この木桟40の外側面40aは、つなぎ面材22h,22i,22jを介して、前記外側構造用面材22aの左,右内側端及び支持枠体22eに接続されている。
【0045】
そして、この外側面40aには、前記つなぎ面材22jを介して、前記窓枠本体26の左,右縁側から左,右側方に向けて突設された耳部41が外側から当接されて、釘31によって、この窓枠本体26の左,右枠26c,26cが固定されるように構成されている。
【0046】
この実施の形態1では、更に、この窓枠本体26の左,右上枠26c,26cが、ビス32a,32bによって各々前記木桟40の内側面側及び額縁29の内側面側に直接固定されている。
【0047】
更に、この実施の形態1では、前記窓枠本体26と前記外壁開口部24周縁との間を隠す為の化粧カバー部材42が、外壁開口部24周縁に位置する外装材縁部としての外壁ボード22dの外表面縁部22kと、前記窓枠本体26の外側フランジ部26dとの間に跨るように、この外表面縁部22kに対して、ビス部材43…が用いられて装脱着可能に装着されている。
【0048】
この化粧カバー部材42のビス部材43が挿通されるビス取付孔の周縁で、前記外表面縁部22kに当接される位置には、シール材44を、開口周縁略全周に渡って充填するシール材充填溝部42aが断面略コ字状に形成されていて、前記ビス部材43の締め付け状態で、前記外表面縁部22kとこの化粧カバー部材42との間を前記シール材44によって水密状態とするように構成されている。
【0049】
また、これらのビス部材43…の上部に開口形成されるビス挿通開口42bには、各々蓋体42cが、装脱着自在に係着されている。
【0050】
そして、図1に示すように、この化粧カバー部材42の下辺部では、前記ビス部材43を覆うように、一定長さ外側方へ突設されるカバー庇部材42dが、ビス42eを用いて装脱着自在となるように係着されている。
【0051】
また、この化粧カバー部材42の内周縁フランジ部42は、複数のビス部材45によって装脱着可能となるように、前記窓枠本体26の外周縁に形成される外側フランジ部26d外表面に固定されている。
【0052】
このビス部材45が挿通されるビス取付孔の周縁裏面側と、外側フランジ部26dとの間には、断面略コ字状に形成されたシール保持溝42g内に充填されるシール材46が、開口周縁略全周に渡って介在されて、前記ビス部材45の締め付け状態で、これらの内周縁フランジ部42fと、前記窓枠本体26の外側フランジ部26dとの間を水密状態とすると共に、前記窓枠本体26及び前記化粧カバー部材42が装着された状態では、前記各段差部25a〜25cが覆われるように構成されている。
【0053】
次に、この実施の形態1の作用について説明する。
この実施の形態1では、建物本体21の外壁開口部24に、前記サッシ窓27及び窓枠本体26を装着する際、まず、建物本体21の外壁開口部24内周に設けられた上,下段差部25a,25b及び左,右段差部25c,25cの外側面28a,35a,40aに、窓枠本体26の周縁に一体に形成された耳部30,38,41,41が、各々前記つなぎ面材22j…を介して当接されると共に、これらの耳部30が、前記釘31…等によって前記段差部25a,25b,25c…に固定される。
これらの釘31の頭部は、粘着テープ47等で覆われる。
【0054】
この実施の形態1では、更に、この窓枠本体26の上枠26aが、釘32a,32bによって各々前記木桟28の下面側及び額縁29の下面側に直接固定されると共に、この窓枠本体26の下枠26bが、ビス32a,32bによって各々前記木桟34の上面側及び額縁29の上面側に直接固定される。
【0055】
また、この窓枠本体26の左,右上枠26c,26cが、ビス32a,32bによって各々前記木桟40の内側面側及び額縁29の内側面側に直接固定される。
【0056】
次に、前記化粧カバー部材42が、前記外壁開口部24周縁に位置する外壁ボード22dの外表面縁部22kと、前記窓枠本体26の外側フランジ部26dとの間に跨るように、この外表面縁部22kに対して、ビス部材43…が用いられて固定されると共に、前記内周縁フランジ部42が、複数のビス部材45…によって、前記窓枠本体26の外周縁に形成される外側フランジ部26d外表面に固定される。
【0057】
次に、これらのビス部材43…の上部に開口形成されるビス挿通開口42bに、各々蓋体42c…が、係着されると共に、この化粧カバー部材42の下辺部では、一定長さ外側方へ突設されるカバー庇部材42dが、ビス42eを用いて係着されて、施工が完了する。
【0058】
このように、前記建物本体21への前記サッシ窓27及び化粧カバー部材42の取付が容易に行えると共に、前記化粧カバー部材42が、前記窓枠本体26と前記外壁開口部外表面縁部22kとの間を隠す為、前記耳部30…等が、釘31…によって、前記段差部25a等に固定されている部分が見えず、外観品質も良好である。
【0059】
更に、前記化粧カバー部材42は、外表面縁部22kの上面側から、ビス部材43…等によって固定されているので、この化粧カバー部材42を外すことにより、前記窓枠本体26が、前記耳部30等を外側方に露出させて、装脱着可能となる。
【0060】
このため、破損による交換や異種サッシへの交換が必要となった場合でも、この窓枠本体26の交換施工性が、良好である。
【0061】
また、窓枠本体26及び前記化粧カバー部材42が装着された状態で、前記段差部25a,25b…を覆う化粧カバー部材42が、脱着可能に構成されている。更に、前記窓枠本体26と前記化粧カバー部材42との間も前記ビス部材に45…によって容易に分離できるので、新しい同種サッシや、異種サッシへの交換の必要性が生じた際にも、今まで使われて来た化粧カバー部材42を使用できる。このため、更に、前記窓枠本体26の交換時の施工性が良好である。
【0062】
また、この実施の形態1では、前記化粧カバー部材42で、防水構造が構成されている。
すなわち、前記ビス部材43の締め付け状態で、前記外表面縁部22kと、前記化粧カバー部材42との間が、前記シール材44によって、外壁開口部24周縁の全周で水密状態となるようにシールされると共に、前記ビス部材45の締め付け状態で、これらの内周縁フランジ部42fと、前記窓枠本体26の外側フランジ部26dとの間が、窓枠本体26の外周縁全周で水密状態となるようにシールされる。
【0063】
このため、前記窓枠本体26及び前記化粧カバー部材42が装着された状態では、前記各段差部25a〜25cが覆われて、雨水が、これらの外壁開口部24と窓枠本体26との間から建物本体21内部に浸入する虞がない。
【0064】
従って、前記窓枠本体26が、前記段差部25a等に固定される部分でのシール施工を簡素化或いは省略出来、耳部30等を直接、前記段差部25a等に確実に固定できる。
【0065】
このため、この窓枠本体26が、建物本体21の外側方へ向けて膨らむように変形してしまう虞が無くなり、気密性、防水性を損なうことがない。
【0066】
更に、この実施の形態1では、前記シール材44が、開口周縁略全周に渡って断面略コ字状に形成されるシール材充填溝部42a内に充填されていて、前記ビス部材43が、挿通されるので、締め付け状態で、このビス部材43周囲に位置する。このため、ビス取付孔付近のシール性も良好であると共に、締め付け方向が、シール材44の圧着方向と一致するので、更に、シール性を良好なものとすることが出来る。
【0067】
また、前記シール材46が、開口周縁略全周に渡って断面略コ字状に形成されるシール材充填溝部42a内に充填されていて、前記ビス部材43が、挿通されるので、締め付け状態で、このビス部材43周囲に位置する。
【0068】
このため、ビス取付孔付近のシール性も良好であると共に、締め付け方向が、シール材44の圧着方向と一致するので、更に、シール性を良好なものとすることが出来る。
【0069】
そして、前記上,下段差部25a,25b及び左,右段差部25c,25cが、奥行き寸法が、前記外壁部22を構成する木桟22cと異なる木桟28,43を並設して形成されているので、これらの段差部25a等に前記耳部30等が固定される窓枠本体26が、全体として前記外壁開口部24内に引き込まれた状態で装着出来る。
【0070】
このため、陰影感のある造形を可能として、造形の自由度を向上させることができると共に、外観品質も良好なものとすることができる。
【0071】
以上、実施の形態1を用いて本願発明に係る窓枠の取付構造を説明してきたが、本発明に係る窓枠の取付構造は、実施の形態1において示したものには、限定されない。
【0072】
例えば、実施の形態1においては、耳部30等を段差部25a等の外側面に当接させて、これらの耳部30等を、釘31等を用いて前記段差部25aに固定するようにしているが、特にこれに限らず、ビス或いはボルト及びナット等の他の固定手段を用いて耳部30等を前記段差部25a等に固定するようにしてもよい。
【0073】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1に記載された発明では、外壁開口部内周に設けられた段差部の外側面に、窓枠本体の周縁に一体に形成された耳部を当接させると共に、該耳部が該段差部に固定される。
そして、更に、前記化粧カバー部材が、該外壁開口部周縁に位置する外装材縁部に装着されて、施工が完了する。
【0074】
このため、取付が容易に行えると共に、前記化粧カバー部材が、前記窓枠本体と前記外壁開口部周縁との間を隠す為、外観品質も良好である。
【0075】
更に、該化粧カバー部材を外すだけで、前記窓枠本体が、装脱着可能となるので、該窓枠本体の交換時の施工性も良好である。
【0076】
また、請求項2に記載されたものでは、窓枠本体及び前記化粧カバー部材が装着された状態で、前記段差部を覆う化粧カバー部材が、脱着可能に構成されているので、更に、前記窓枠本体の交換時の施工性が良好である。
【0077】
また、前記化粧カバー部材で、防水構造を構成することにより、前記窓枠本体は、前記段差部に確実に固定できる。このため、該窓枠本体が、建物本体の外側方へ向けて膨らむように変形してしまう虞が無くなり、気密性、防水性を損なうことがない。
【0078】
そして、請求項3に記載されたものでは、前記段差部が、奥行き寸法の異なる木桟を並設して形成されているので、該段差部に前記耳部を固定する窓枠本体を、全体として前記外壁開口部内に引き込ませて装着できて、陰影感のある造形を可能として、造形の自由度を向上させることができると共に、外観品質も良好なものとすることができる、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る窓枠の取付構造で、要部の縦方向に沿った位置での断面図である。
【図2】実施の形態1に係る窓枠の取付構造で、要部の水平方向断面図である。
【図3】一従来例の窓枠の取付構造で、要部の縦方向断面図である。
【図4】他の従来例の窓枠の取付構造で、窓枠の下枠体位置での構造を説明する縦方向断面図である。
【符号の説明】
21 建物本体
22c,28,33,34,35,39,40 木桟
22d 外壁ボード(外装材)
22k 外表面縁部(外装材縁部)
24 外壁開口部
25a (上)段差部
25b (下)段差部
25c,25c (左,右)段差部
26 窓枠本体
30,38,41 耳部
42 化粧カバー部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、取付が容易に行えて、外観品質を向上させつつ、交換時の施工性も良好な窓枠の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図3に示すような建物に用いられる窓枠の取付構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような窓枠の取付構造では、建物本体1の外壁部2が、主に外壁ボード2a及びこの外壁ボード2aの外側面2bに貼設される複数の外装材としてのALC板3,3によって構成されている。
この外壁部2の一部には、正面視略矩形状に開口する外壁開口部4が形成されている。
【0004】
この外壁開口部4には、上枠4a,4b及び下枠4cが設けられていると共に、外付けサッシ7の上枠体7aが、これらの上枠4a,4bと外側面2bとに跨ると共に、この外付けサッシ7の下枠体7bが、下枠4cと、前記外側面2bとの間に跨って装着されている。
【0005】
このうち、前記上枠体7aは、上側に向けて一体に突設された上側フランジ部7cを前記外壁ボード2aとALC板6との間に介装させて固定されている。
【0006】
このように構成された従来の窓枠の取付構造では、前記外壁開口部4に前記外付けサッシ7が装着される際、前記上側フランジ部7cを前記外壁ボード2aに固定した上から前記ALC板3が装着される。
【0007】
次に、前記上,下枠体7a,7bと前記ALC板6の端面との間にバックアップ材8,8が圧入されると共に、シール材9,9が充填される。
【0008】
下枠体7bと下側の前記ALC板3の上端面との間に介装されたバックアップ材8は、前記下枠体7bに一体に形成された突状片7dに、圧入方向で当接することにより、所定の位置で停止し、前記シール材9の充填を容易に行える。
【0009】
また、図4に示すような建物に用いられる窓枠の取付構造が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0010】
このような窓枠の取付構造では、建物本体11の外壁部12に形成された開口部13周縁には、桟木14が固定されている。
この桟木14には、額縁15が、釘等によって固定されている。
【0011】
この開口部13の内周面には、この額縁15の上端部15a及び前記桟木14の側面14aに、サッシ16の下枠体16aが、ビス17,17によって固定されている。
【0012】
また、前記桟木14の側面14aと、下枠体16aとの間には、シール材18が介在されると共に、上面に形成される溝部20には、充填シール材19が充填されて、該サッシ16周縁から雨水等が浸入しないように防水処理が施されている。
【0013】
【特許文献1】
実開昭59−181191号公報(第2頁〜第4頁、第3図)
【特許文献2】
実開平4−11894号公報(第3頁、第1図)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の建物本体1では、前記外壁開口部4に前記外付けサッシ7が装着される際、前記上側フランジ部7cを前記外壁ボード2aに固定した上から前記ALC板3が装着されている。
【0015】
このため、前記ALC板3を剥がさなければ、前記外付けサッシ7を交換することが出来ず、交換時の施工性が良好であるとは言い難かった。
【0016】
また、前記他の従来の建物本体11では、前記桟木14の側面14aと、下枠体16aとの間には、シール材18が介在されて前記サッシ16が装着されている。
【0017】
このため、このサッシ16が、建物本体11の外側方へ向けて膨らむように変形してしまう虞があり、気密性、防水性を損なう虞があった。
【0018】
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みて為されたものであり、取付が容易に行えて、外観品質を向上させつつ、交換時の施工性も良好な窓枠の取付構造を提供することを課題とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載のものでは、窓枠本体を装着する外壁開口部内周に段差部を設け、窓枠本体の周縁に一体に形成された耳部を該段差部の外側面に当接させて、該耳部を該段差部に固定し、更に、前記窓枠本体と前記外壁開口部周縁との間を隠す為の化粧カバー部材を該外壁開口部周縁に位置する外装材縁部に装着する窓枠の取付構造を特徴としている。
【0020】
このように構成された請求項1記載のものでは、外壁開口部内周に設けられた段差部の外側面に、窓枠本体の周縁に一体に形成された耳部を当接させると共に、該耳部が該段差部に固定される。
【0021】
そして、更に、前記化粧カバー部材が、該外壁開口部周縁に位置する外装材縁部に装着されて、施工が完了する。
【0022】
このため、取付が容易に行えると共に、前記化粧カバー部材が、前記窓枠本体と前記外壁開口部周縁との間を隠す為、外観品質も良好である。
【0023】
更に、該化粧カバー部材を外すだけで、前記窓枠本体が、装脱着可能となるので、該窓枠本体の交換時の施工性も良好である。
【0024】
また、請求項2に記載されたものでは、前記窓枠本体を脱着可能に構成すると共に、前記化粧カバー部材を脱着可能に構成して、該窓枠本体及び前記化粧カバー部材が装着された状態では、前記段差部を覆う請求項1記載の窓枠の取付構造を特徴としている。
【0025】
このように構成された請求項2記載のものでは、窓枠本体及び前記化粧カバー部材が装着された状態で、前記段差部を覆う化粧カバー部材が、脱着可能に構成されているので、更に、前記窓枠本体の交換時の施工性が良好である。
【0026】
また、前記化粧カバー部材で、防水構造を構成することにより、前記窓枠本体は、前記段差部に確実に固定できる。このため、該窓枠本体が、建物本体の外側方へ向けて膨らむように変形してしまう虞が無くなり、気密性、防水性を損なうことがない。
【0027】
そして、請求項3に記載されたものでは、前記段差部は、奥行き寸法の異なる木桟を並設して形成される請求項1又は2記載の窓枠の取付構造を特徴としている。
【0028】
このように構成された請求項3記載のものでは、前記段差部が、奥行き寸法の異なる木桟を並設して形成されているので、該段差部に前記耳部を固定する窓枠本体を、全体として前記外壁開口部内に引き込ませて装着できて、陰影感のある造形を可能として、造形の自由度を向上させることができると共に、外観品質も良好なものとすることができる。
【0029】
【発明の実施の形態1】
以下、本発明の実施の形態1に係る窓枠の取付構造を図1及び図2を用いて説明する。なお、従来例と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0030】
この実施の形態1に係る窓枠の取付構造では、図1,2に示すように、建物本体21の外壁部22が、主に外側構造用面材22a,内側壁面材22b及びこれらの各面材22a,22b間に介在されて両面材22a,22b間に一定の間隔を形成する木桟22c等によって構成されている。
【0031】
このうち、前記外側構造用面材22aの外側面には、支持枠体22eを周縁に設けた外装材としての外壁ボード22dが貼設されている。この外壁ボード22dの外側面には、防水性塗料22fが塗布されている。
そして、この外壁部22の一部には、正面視略矩形状の外壁開口部24が形成されている。
【0032】
この外壁開口部24の内周には、上,下,左,右の各端面にサッシ窓27の窓枠本体26を装着する段差部として、上,下段差部25a,25b,左,右段差部25c,25cが形成されている。
【0033】
このうち、前記上段差部25aには、前記外壁部22内部の木桟22cと奥行き寸法の異なる木桟28が、前記内側壁面材22bの端縁に装着される額縁29と並設されている。
【0034】
この木桟28の外側面28aは、つなぎ面材22h,22i,22jを介して、前記外側構造用面材22a上端及び支持枠体22eに接続されている。
【0035】
そして、この外側面28aには、前記つなぎ面材22jを介して、前記窓枠本体26の上縁側から上方に向けて突設された耳部30が外側から当接されて、釘31によって、この窓枠本体26の上枠26aが固定されるように構成されている。
【0036】
この実施の形態1では、更に、この窓枠本体26の上枠26aが、ビス32a,32bによって各々前記木桟28の下面側及び額縁29の下面側に直接固定されている。
【0037】
また、前記下段差部25bでは、前記外壁部22内部の木桟22cと奥行き寸法の異なる木桟35が、前記内側壁面材22bの端縁に装着される額縁29と並設されている。
【0038】
この木桟35の全体の奥行き寸法は、前記外壁部22内部の木桟22cの奥行き寸法と異なるように短く設定されている。
【0039】
このうち、木桟35の外側面35aは、つなぎ面材22h,22i,22jを介して、木桟39の上部,前記外側構造用面材22a上端及び支持枠体22eに接続されている。
【0040】
そして、この外側面35aには、前記つなぎ面材22jを介して、前記窓枠本体26の下縁側から下方に向けて突設された耳部38が外側から当接されて、釘31によって、この窓枠本体26の下枠26bが固定されるように構成されている。
【0041】
この実施の形態1では、更に、この窓枠本体26の下枠26bが、ビス32a,32bによって各々前記木桟34の上面側及び額縁29の上面側に直接固定されている。
【0042】
また、この実施の形態1の前記左,右段差部25c,25cも前記上段差部25aと略同様に構成されている。
【0043】
すなわち、これらの左,右段差部25c,25cでは、各々前記外壁部22内部の木桟22cと奥行き寸法の異なる木桟40,40が、前記内側壁面材22bの端縁に装着される額縁29と並設されている。
【0044】
この木桟40の外側面40aは、つなぎ面材22h,22i,22jを介して、前記外側構造用面材22aの左,右内側端及び支持枠体22eに接続されている。
【0045】
そして、この外側面40aには、前記つなぎ面材22jを介して、前記窓枠本体26の左,右縁側から左,右側方に向けて突設された耳部41が外側から当接されて、釘31によって、この窓枠本体26の左,右枠26c,26cが固定されるように構成されている。
【0046】
この実施の形態1では、更に、この窓枠本体26の左,右上枠26c,26cが、ビス32a,32bによって各々前記木桟40の内側面側及び額縁29の内側面側に直接固定されている。
【0047】
更に、この実施の形態1では、前記窓枠本体26と前記外壁開口部24周縁との間を隠す為の化粧カバー部材42が、外壁開口部24周縁に位置する外装材縁部としての外壁ボード22dの外表面縁部22kと、前記窓枠本体26の外側フランジ部26dとの間に跨るように、この外表面縁部22kに対して、ビス部材43…が用いられて装脱着可能に装着されている。
【0048】
この化粧カバー部材42のビス部材43が挿通されるビス取付孔の周縁で、前記外表面縁部22kに当接される位置には、シール材44を、開口周縁略全周に渡って充填するシール材充填溝部42aが断面略コ字状に形成されていて、前記ビス部材43の締め付け状態で、前記外表面縁部22kとこの化粧カバー部材42との間を前記シール材44によって水密状態とするように構成されている。
【0049】
また、これらのビス部材43…の上部に開口形成されるビス挿通開口42bには、各々蓋体42cが、装脱着自在に係着されている。
【0050】
そして、図1に示すように、この化粧カバー部材42の下辺部では、前記ビス部材43を覆うように、一定長さ外側方へ突設されるカバー庇部材42dが、ビス42eを用いて装脱着自在となるように係着されている。
【0051】
また、この化粧カバー部材42の内周縁フランジ部42は、複数のビス部材45によって装脱着可能となるように、前記窓枠本体26の外周縁に形成される外側フランジ部26d外表面に固定されている。
【0052】
このビス部材45が挿通されるビス取付孔の周縁裏面側と、外側フランジ部26dとの間には、断面略コ字状に形成されたシール保持溝42g内に充填されるシール材46が、開口周縁略全周に渡って介在されて、前記ビス部材45の締め付け状態で、これらの内周縁フランジ部42fと、前記窓枠本体26の外側フランジ部26dとの間を水密状態とすると共に、前記窓枠本体26及び前記化粧カバー部材42が装着された状態では、前記各段差部25a〜25cが覆われるように構成されている。
【0053】
次に、この実施の形態1の作用について説明する。
この実施の形態1では、建物本体21の外壁開口部24に、前記サッシ窓27及び窓枠本体26を装着する際、まず、建物本体21の外壁開口部24内周に設けられた上,下段差部25a,25b及び左,右段差部25c,25cの外側面28a,35a,40aに、窓枠本体26の周縁に一体に形成された耳部30,38,41,41が、各々前記つなぎ面材22j…を介して当接されると共に、これらの耳部30が、前記釘31…等によって前記段差部25a,25b,25c…に固定される。
これらの釘31の頭部は、粘着テープ47等で覆われる。
【0054】
この実施の形態1では、更に、この窓枠本体26の上枠26aが、釘32a,32bによって各々前記木桟28の下面側及び額縁29の下面側に直接固定されると共に、この窓枠本体26の下枠26bが、ビス32a,32bによって各々前記木桟34の上面側及び額縁29の上面側に直接固定される。
【0055】
また、この窓枠本体26の左,右上枠26c,26cが、ビス32a,32bによって各々前記木桟40の内側面側及び額縁29の内側面側に直接固定される。
【0056】
次に、前記化粧カバー部材42が、前記外壁開口部24周縁に位置する外壁ボード22dの外表面縁部22kと、前記窓枠本体26の外側フランジ部26dとの間に跨るように、この外表面縁部22kに対して、ビス部材43…が用いられて固定されると共に、前記内周縁フランジ部42が、複数のビス部材45…によって、前記窓枠本体26の外周縁に形成される外側フランジ部26d外表面に固定される。
【0057】
次に、これらのビス部材43…の上部に開口形成されるビス挿通開口42bに、各々蓋体42c…が、係着されると共に、この化粧カバー部材42の下辺部では、一定長さ外側方へ突設されるカバー庇部材42dが、ビス42eを用いて係着されて、施工が完了する。
【0058】
このように、前記建物本体21への前記サッシ窓27及び化粧カバー部材42の取付が容易に行えると共に、前記化粧カバー部材42が、前記窓枠本体26と前記外壁開口部外表面縁部22kとの間を隠す為、前記耳部30…等が、釘31…によって、前記段差部25a等に固定されている部分が見えず、外観品質も良好である。
【0059】
更に、前記化粧カバー部材42は、外表面縁部22kの上面側から、ビス部材43…等によって固定されているので、この化粧カバー部材42を外すことにより、前記窓枠本体26が、前記耳部30等を外側方に露出させて、装脱着可能となる。
【0060】
このため、破損による交換や異種サッシへの交換が必要となった場合でも、この窓枠本体26の交換施工性が、良好である。
【0061】
また、窓枠本体26及び前記化粧カバー部材42が装着された状態で、前記段差部25a,25b…を覆う化粧カバー部材42が、脱着可能に構成されている。更に、前記窓枠本体26と前記化粧カバー部材42との間も前記ビス部材に45…によって容易に分離できるので、新しい同種サッシや、異種サッシへの交換の必要性が生じた際にも、今まで使われて来た化粧カバー部材42を使用できる。このため、更に、前記窓枠本体26の交換時の施工性が良好である。
【0062】
また、この実施の形態1では、前記化粧カバー部材42で、防水構造が構成されている。
すなわち、前記ビス部材43の締め付け状態で、前記外表面縁部22kと、前記化粧カバー部材42との間が、前記シール材44によって、外壁開口部24周縁の全周で水密状態となるようにシールされると共に、前記ビス部材45の締め付け状態で、これらの内周縁フランジ部42fと、前記窓枠本体26の外側フランジ部26dとの間が、窓枠本体26の外周縁全周で水密状態となるようにシールされる。
【0063】
このため、前記窓枠本体26及び前記化粧カバー部材42が装着された状態では、前記各段差部25a〜25cが覆われて、雨水が、これらの外壁開口部24と窓枠本体26との間から建物本体21内部に浸入する虞がない。
【0064】
従って、前記窓枠本体26が、前記段差部25a等に固定される部分でのシール施工を簡素化或いは省略出来、耳部30等を直接、前記段差部25a等に確実に固定できる。
【0065】
このため、この窓枠本体26が、建物本体21の外側方へ向けて膨らむように変形してしまう虞が無くなり、気密性、防水性を損なうことがない。
【0066】
更に、この実施の形態1では、前記シール材44が、開口周縁略全周に渡って断面略コ字状に形成されるシール材充填溝部42a内に充填されていて、前記ビス部材43が、挿通されるので、締め付け状態で、このビス部材43周囲に位置する。このため、ビス取付孔付近のシール性も良好であると共に、締め付け方向が、シール材44の圧着方向と一致するので、更に、シール性を良好なものとすることが出来る。
【0067】
また、前記シール材46が、開口周縁略全周に渡って断面略コ字状に形成されるシール材充填溝部42a内に充填されていて、前記ビス部材43が、挿通されるので、締め付け状態で、このビス部材43周囲に位置する。
【0068】
このため、ビス取付孔付近のシール性も良好であると共に、締め付け方向が、シール材44の圧着方向と一致するので、更に、シール性を良好なものとすることが出来る。
【0069】
そして、前記上,下段差部25a,25b及び左,右段差部25c,25cが、奥行き寸法が、前記外壁部22を構成する木桟22cと異なる木桟28,43を並設して形成されているので、これらの段差部25a等に前記耳部30等が固定される窓枠本体26が、全体として前記外壁開口部24内に引き込まれた状態で装着出来る。
【0070】
このため、陰影感のある造形を可能として、造形の自由度を向上させることができると共に、外観品質も良好なものとすることができる。
【0071】
以上、実施の形態1を用いて本願発明に係る窓枠の取付構造を説明してきたが、本発明に係る窓枠の取付構造は、実施の形態1において示したものには、限定されない。
【0072】
例えば、実施の形態1においては、耳部30等を段差部25a等の外側面に当接させて、これらの耳部30等を、釘31等を用いて前記段差部25aに固定するようにしているが、特にこれに限らず、ビス或いはボルト及びナット等の他の固定手段を用いて耳部30等を前記段差部25a等に固定するようにしてもよい。
【0073】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1に記載された発明では、外壁開口部内周に設けられた段差部の外側面に、窓枠本体の周縁に一体に形成された耳部を当接させると共に、該耳部が該段差部に固定される。
そして、更に、前記化粧カバー部材が、該外壁開口部周縁に位置する外装材縁部に装着されて、施工が完了する。
【0074】
このため、取付が容易に行えると共に、前記化粧カバー部材が、前記窓枠本体と前記外壁開口部周縁との間を隠す為、外観品質も良好である。
【0075】
更に、該化粧カバー部材を外すだけで、前記窓枠本体が、装脱着可能となるので、該窓枠本体の交換時の施工性も良好である。
【0076】
また、請求項2に記載されたものでは、窓枠本体及び前記化粧カバー部材が装着された状態で、前記段差部を覆う化粧カバー部材が、脱着可能に構成されているので、更に、前記窓枠本体の交換時の施工性が良好である。
【0077】
また、前記化粧カバー部材で、防水構造を構成することにより、前記窓枠本体は、前記段差部に確実に固定できる。このため、該窓枠本体が、建物本体の外側方へ向けて膨らむように変形してしまう虞が無くなり、気密性、防水性を損なうことがない。
【0078】
そして、請求項3に記載されたものでは、前記段差部が、奥行き寸法の異なる木桟を並設して形成されているので、該段差部に前記耳部を固定する窓枠本体を、全体として前記外壁開口部内に引き込ませて装着できて、陰影感のある造形を可能として、造形の自由度を向上させることができると共に、外観品質も良好なものとすることができる、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る窓枠の取付構造で、要部の縦方向に沿った位置での断面図である。
【図2】実施の形態1に係る窓枠の取付構造で、要部の水平方向断面図である。
【図3】一従来例の窓枠の取付構造で、要部の縦方向断面図である。
【図4】他の従来例の窓枠の取付構造で、窓枠の下枠体位置での構造を説明する縦方向断面図である。
【符号の説明】
21 建物本体
22c,28,33,34,35,39,40 木桟
22d 外壁ボード(外装材)
22k 外表面縁部(外装材縁部)
24 外壁開口部
25a (上)段差部
25b (下)段差部
25c,25c (左,右)段差部
26 窓枠本体
30,38,41 耳部
42 化粧カバー部材
Claims (3)
- 窓枠本体を装着する外壁開口部内周に段差部を設け、窓枠本体の周縁に一体に形成された耳部を該段差部の外側面に当接させて、該耳部を該段差部に固定し、更に、前記窓枠本体と前記外壁開口部周縁との間を隠す為の化粧カバー部材を該外壁開口部周縁に位置する外装材縁部に装着することを特徴とする窓枠の取付構造。
- 前記窓枠本体を脱着可能に構成すると共に、前記化粧カバー部材を脱着可能に構成して、該窓枠本体及び前記化粧カバー部材が装着された状態では、前記段差部を覆うことを特徴とする請求項1記載の窓枠の取付構造。
- 前記段差部は、奥行き寸法の異なる木桟を並設して形成されることを特徴とする請求項1又は2記載の窓枠の取付構造。
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2002
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