JP4140843B2 - 建物用屋根 - Google Patents
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Description
この玄関庇は、芯部材に屋根板と軒天板をそれぞれ取付け、その芯部材の外周に化粧材を取付けたものである。
前述した芯部材の外周に化粧材を取付ける手段としては、特許文献2に開示されたように、格子枠(芯部材)の外周に化粧カバー(化粧材)をビス止めしたものが知られている。
特許文献2に開示された化粧材は、側辺部化粧材(カバー体)と建物外壁側のコーナー部化粧材(カバー体)とL字型コーナー部化粧材(カバー体)を備え、化粧材の部品点数と種類が多く、その取付け作業が面倒で時間がかかる。
前記枠体は複数の枠材をほぼ矩形状に連結し、そのいずれかの枠材が外壁に取付けられ、残りの枠材の外側部に化粧材がそれぞれ取付けられ、
この化粧材は、枠材の上面に、上下方向に向かうビスの締付け力で取付けられて枠材の外側面を覆うようにし、
前記枠材の外側面に上向係止片を有し、前記化粧材は下向係止片を有し、この下向係止片を上向係止片に係止することで化粧材を枠材に仮支持できると共に、前記上向係止片と前記下向係止片は、化粧材を上から下に向けて押しつけることで化粧材を枠材の内側に向けて引き寄せるようにしたことを特徴とする建物用屋根である。
前記1つの枠材を外壁に取付ける取付用横材と、
前記残りの3つの枠材の上面に、上下方向に向かうビスの締付け力でそれぞれ取付けられて枠材の外側面を覆う3つの化粧材を備え、
前記左右一対の化粧材と左右一対の面材押えは、前記取付用横材で外壁に取付けられる枠材よりも外壁側に突出して外壁にそれぞれ接し、
前記取付用横材は上横板と縦板と下横板で断面ほぼコ字形状で、かつ前記左右一対の面材押えと干渉しない長さで、その縦板が外壁に取付けられると共に、前記枠材が挿入して取付けられることを特徴とする建物用屋根である。
しかも、各化粧材は上下方向に向かうビスの締付け力で枠材の上面に取付けでき、そのビス締め作業が容易で化粧材を簡単に取付けできる。
しがたって、化粧材を簡単に短時間に取付けできる。
また、ビスが見えづらく外観の見栄えが良い。
また、化粧材を仮支持してビス締めできるから、化粧材の取付けがより簡単である。
また、ビス締めすることで化粧材を枠材の内側に向けて引き寄せできるので、化粧材を枠材の外側面に押しつけたり、隣接した化粧材の端部を45度に切断して突き合わせた場合に、隙間なく突き合わせることができる。
しかも、各化粧材は上下方向に向かうビスの締付け力で枠材の上面に取付けでき、そのビス締め作業が容易で化粧材を簡単に取付けできる。
しがたって、化粧材を簡単に短時間に取付けできる。
また、ビスが見えづらく外観の見栄えが良い。
また、取付用横材の上下横板間に1つの枠材を挿入して外壁に取付けできるから、その取付け作業が容易である。
また、左右一対の化粧材、面材押えが外壁に接するので、外観が見栄えが良い。
前記枠体1は、複数の枠材10をほぼ矩形状に連結してある。
そして、いずれかの枠材10を建物の外壁5に取付け、残りの枠材10の外側部に化粧材4をそれぞれ取付けてある。
そして、1つの枠材10が取付用横材6で外壁5に取付けられ、残りの3つの枠材10の外側部に化粧材4がそれぞれ取付けてある。
具体的には、前記枠体1は、図1、図2に示すように建物の面外方向に向かう左右一対の枠材10と、この左右一対の枠材10の建物側端部内面間(基端部内面間)に突き合わせ連結した建物側の枠体10(基端側の枠体10)と、前記左右一対の枠材10の建物反対側端部内面間(先端部内面間)に突き合わせ連結した建物反対側の枠材10(先端側の枠体10)で矩形状となっている。
そして、前記建物側の枠材10が取付用横材6で外壁5に取付けられ、前記一対の枠材10、建物反対側の枠材10の外側部に化粧材4がそれぞれ取付けられる。そして、隣接した化粧材4の長手方向端部4aが45度に切断されて突き合わせてある。
つまり、外壁5に取付用横材6を取付け、この取付用横材6に建物側の枠材10を取付けるので、その建物側の枠材10と外壁5との間に隙間が生じるから、前述のようにして左右一対の化粧材4の長手方向一端部4bを外壁5に接して化粧材4と外壁5の間に隙間が生じないようにして見栄えを良くしている。
この実施の形態では、左右一対の枠材10の長手方向一端部10a(建物側の端部)を建物側の枠材10よりも建物側に突出し、かつ外壁5に接するようにしてある。これに限ることはなく、左右一対の枠材10の長手方向一端部10aを外壁5と離隔するようにしても良い。
例えば、各枠材10の上面に上部面材2aが面材押え7でそれぞれ取付けられる。
この面材押え7は、図1、図2に示すように前記左右一対の枠材10の上面に取付けられる建物面外方向に向かう左右一対の面材押え7と、建物側の枠材10の上面に取付けられ、かつ前記左右一対の面材押え7の建物寄り端部内面に接する建物側の面材押え7と、建物反対側の枠材10の上面に取付けられ、かつ前記左右一対の面材押え7の建物反対側寄り端部内面に接する建物反対側の面材押え7を備えている。
これによって、左右一対の化粧材4と取付用横材6が不連続となるので、前記建物側の面材押え7の上面と左右一対の化粧材4の上面に亘って押え横材8を取付け、外観の見栄えを良くしている。この押え横材8は外壁5に取付けられる。
前記下部面材2bは穴明きプレート(パンチングプレート)などの透光性を有し、軒天板を構成する。
このようにすることで、採光性を有する建物用屋根、例えば玄関庇となる。
なお、上部面材2a、下部面材2bは透光性を有しないものでも良いし、上部面材2aのみでも良い。
前記各化粧材4は、図3と図4に示すように枠材10の上面10bに上下方向に向かうビスの締付け力、例えば上下方向に向かうビス20を化粧材4を挿通して枠材10に螺合することで取付けられて枠材10の外側面10cを覆っている。
このようであるから、外壁5に取付ける枠材10以外の枠材10に化粧材4を、上下方向に向かうビス20を螺合することでそれぞれ取付ければ良く、化粧材4の数が枠材10の数だけであるし、ビス締め作業が簡単であるから、化粧材4を簡単に、短時間で取付けできる。
これによって、前述のビス20を締め付ける作業が容易となるから、化粧材4の取付け作業がより簡単である。
このようであるから、ビス20を締め付けることで化粧材4が枠材10の内側に向けて引き寄せられ、隣接する化粧材4の端部4aを隙間なく突き合わせることが可能である。
前記上向係止片21、下向係止片22は1つでも良いが、上下方向に離隔して複数設けることが好ましい。この実施の形態では上下に2つ設けてある。
例えば、前記取付部4−1は、縦板23と、その上部に設けた上部取付横板24と、前記縦板23に設けた下向係止片22を有し、その上部取付横板24を枠材10の上面10bに接すると共に、下向係止片22を上向係止片21に係止して仮支持し、その状態でビス20を上部取付横板24を挿通して枠材10に螺合し、締め付けるようにする。
前記意匠部4−2は、縦板23に上下2つの横板25を設けた形態である。
この面材押え7は化粧材4を上から下に向けて押すように重なり合うようにしてある。
例えば、面材押え7は横板31と押え片32と支持片33で断面ほぼF字形状で、その押え片32を化粧材4の上部取付横板24、好ましくは上向凹部24aに嵌合し、支持片33を枠材10の上面10bに接し、横板31における押え片32と支持片33との間の部分からビス30を枠材10に螺合して取付け、横板31における支持片33よりも内側部分で面材2を枠材10の上面10bに押し付けると同時に化粧材4を押し付ける。
つまり、化粧材4は枠材10の上面10bにおける外側寄りに設けられ、面板2は枠材10の上面10bにおける内側寄りに設けられ、面材押え7は枠材10の上面10bにおける内外中間にビス30で固着される。
また、化粧材4の上面(上部取付横片24の上面)と面材押え7の上面(横板31の上面)が面一に連続する。
なお、面材2と枠材10の上面10bとの間及び面材2と面材押え7(横材31)との間に水密材34が設けてある。この水密材34は接着性を有するものが好ましいが、それに限ることはない。
図3、図4、図6に示すように、各枠材10は上面10b、外側面10c、下面10d、内側面10eを有する矩形断面中空形状で、その外側面10cに前述の上向係止片21が設けてあると共に、下面10dに内向突片40が設けられ、この内向突片40は内側面10eよりも内方に突出している。
そして、隣接する枠材10は金具41とビス42で連結される。
図7と図8に示すように、前記左右一対の枠材10の内向突片40の長手方向両端部が切欠き除去され、この切欠きした端面40aが建物側、建物反対側の枠材10の内向突片40の突出端面40bに接すると共に、長手方向端面が内側面10eに当接する。
これによって、内向突片40が四周連続し、その各内向突片40に下部面材2bが載置して取付けられ、枠材10の内側面10eにビス止めした押え片43で浮き上がらないように支持する。
前記建物側の面材押え7が前述の他の面材押え7と同様にして取付けられる。つまり、押え片32が上横板50の上向凹部50aに嵌合し、支持片33が枠材10の上面10bに当接し、ビス30で固着して取付けられる。すなわち、上横板50が化粧材4の上部取付横片24に相当する。
つまり、面材押え7(横板31)は枠材10の内側面10eよりも内方に若干突出するので、左右一対の面材押え7を外壁5までの長さとすると、その面材押え7の内側端部が建物側の枠材10の長手方向端面よりも突出するので、前述のように取付用横材6を建物側の枠材10より短くして干渉しないようにしてある。
前記縦板56が固着具57で外壁5に固着される。
前記面材2(上部面材2a)の上面にブラケット12が取付けてあり、このブラケット12に連結した吊り具13が外壁5に取付けられ、上吊りタイプの玄関庇を構成している。
前記横材11と建物側の枠材10とに亘って中桟14が取付けてある。
図9に示すように、面材2(上部面材2a)に透孔60が形成され、この透孔60にスペーサ部材61が設けてある。このスペーサ部材61は前記横材11の上面に接すると共に、そのスペーサ部材61にブラケット12が接している。
このブラケット12からボルト62を透孔60を通して横材11に螺合してブラケット12を取付けている。
これによって、ボルト62の締め付け力はスペーサ部材61を介して横材11で支持され、面材2には作用しないようにできるから、ブラケット12の取付けによって面材2が損傷等することがない。
前記スペーサ部材61は筒形状である。
前記ブラケット12は横片12aと一対の縦片12bで上向きコ字形状で、この横片12aがスペーサ部材61に接すると共に、その横片12aの透孔66からボルト62を挿入してスペーサ部材61を通してナット部材63に螺合する。前記スペーサ部材61の外周面と面材2の透孔60との間を水密材で水密して雨水が浸入しないようにしている。
前記下部面材2bは横材11の下面11bに接し、かつビス67で固着している。
また、化粧材4と面材押え7を一体としても良い。
また、枠材10に設けた上向係止片21の係止面21aを斜面として化粧材4を内側に向けて引き寄せるようにしたが、下向係止片22の係止面を斜面として化粧材4を内側に向けて引き寄せるようにしても良い。つまり、上向係止片21、下向係止片22を、化粧材4を上から下に向けて押しつけることで化粧材4を枠材10の内側に向けて引き寄せる形態とすれば良い。
また、押え横材8を設けなくとも良い。
Claims (2)
- 枠体に面材を取付けた屋根本体と、その枠体の外周に取付けた化粧材を備え、
前記枠体は複数の枠材をほぼ矩形状に連結し、そのいずれかの枠材が外壁に取付けられ、残りの枠材の外側部に化粧材がそれぞれ取付けられ、
この化粧材は、枠材の上面に、上下方向に向かうビスの締付け力で取付けられて枠材の外側面を覆うようにし、
前記枠材の外側面に上向係止片を有し、前記化粧材は下向係止片を有し、この下向係止片を上向係止片に係止することで化粧材を枠材に仮支持できると共に、前記上向係止片と前記下向係止片は、化粧材を上から下に向けて押しつけることで化粧材を枠材の内側に向けて引き寄せるようにしたことを特徴とする建物用屋根。 - 4つの枠材をほぼ矩形状に連結した枠体と、各枠材の上面に亘って面材押えによって取付けた面材より成る屋根本体と、
前記1つの枠材を外壁に取付ける取付用横材と、
前記残りの3つの枠材の上面に、上下方向に向かうビスの締付け力でそれぞれ取付けられて枠材の外側面を覆う3つの化粧材を備え、
前記左右一対の化粧材と左右一対の面材押えは、前記取付用横材で外壁に取付けられる枠材よりも外壁側に突出して外壁にそれぞれ接し、
前記取付用横材は上横板と縦板と下横板で断面ほぼコ字形状で、かつ前記左右一対の面材押えと干渉しない長さで、その縦板が外壁に取付けられると共に、前記枠材が挿入して取付けられることを特徴とする建物用屋根。
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