JP2004169359A - 目地シール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】目地溝を低コストで容易かつ確実にシールする。
【解決手段】外壁パネル1の開口部11周縁の建具枠2と、建具枠2に近接したタイルパネル3との間の目地溝Mが目地シール材4によりシールされている。建具枠2はサッシ枠20とケーシング21とからなる。目地シール材4は突出部431,432でタイルパネル3に当接し、側板42でケーシング21に当接している。目地シール材4の底部45は、側板42よりもタイルパネル3側に設けられた固定部450で防水テープ13を介して外壁パネル1の表面に固定され、固定部450よりも建具枠2側の部位で外壁パネル1から離間している。固定部450と外壁パネル1との間から延出した防水テープ13の端部は固定部450とサッシ枠20との間で外壁パネル1から離間して建具枠2まで延在し、サッシ枠20とケーシング21との間に貼り付けられている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の壁体に設けられる外装材と建具枠との間の目地溝がシールされた目地シール構造に関する。
【0002】
【背景の技術】
建物の壁体に設けられた建具枠と外装材との間の目地溝が乾式の目地シール材によってシールされた目地シール構造として、図5に示すような構造がある。なお、図5においては、下側に壁体が図示されており、この壁体の左側に開口部(図示せず)が設けられている。
【0003】
この図に示すように、建具枠100は、開口部に固定されたサッシ枠101と、サッシ枠101の屋外側を覆うケーシング102とからなる。壁体103の表面には防水テープ104が貼り付けられ、その端部はサッシ枠101とケーシング102との間に延出している。壁体103の表面には、防水テープ104と胴縁105とを介して外装材106が固定され、この外装材106と建具枠100との間で目地シール材107が固定されている。目地シール材107は、壁体103に固定された板状の固定片108と、建具枠100の側面及び外装材106の側面に当接して目地溝をシールした断面視略矩形状のシール材本体109とで断面視略T字状をなしている。固定片108は、シール材本体109を壁体103の表面に安定して固定すべく、壁体103の表面に沿ってシール材本体109の両側部よりも建具枠100の側と外装材106の側とに突出した状態となっている。
【0004】
この目地シール構造を形成すべく目地シール材107を壁体103に固定するには、まず、開口部にサッシ枠101を固定し、防水テープ104を介して壁体103の表面に胴縁105を固定する。また、防水テープ104の建具枠100側の端部をサッシ枠101の表面に延出させて貼り付けた後、サッシ枠101にケーシング102を固定する。そして、シール材本体109の建具枠100側の側部をケーシング102に当接させた状態で、防水テープ104を介して壁体103の表面に目地シール材107を固定する。
【0005】
なお、上記従来技術の内容については、発明者などによって公然と実施されていたものの、特許出願などによる開示はされていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記目地シール構造においては、防水テープ104の使用量を抑えるべく、固定片108からサッシ枠101まで延在する防水テープ104の中途部分104aを壁体103の表面から離間させてなるべく弛緩させずに設け、その長さを少なくすることが望まれている。
しかしながら、防水テープ104の中途部分104aを緊張させ過ぎた場合、固定片108が壁体103の表面に沿ってシール材本体109の側部よりもサッシ枠101側に突出しているため、固定片108の端部によって防水テープ104が切断されたり、防水テープ104の中途部分104aによって固定片108が壁体103の表面から引き離される結果、目地シール材107が外装材106側に傾いてケーシング102から離間したりするおそれがある。そのため、防水テープ104を設ける作業や目地シール材107を固定する作業に手間がかかっていた。
【0007】
本発明の課題は、目地溝を低コストで容易かつ確実にシールすることができる目地シール構造を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、建物の壁体(例えば、外壁パネル1)に設けられた開口部11周縁の建具枠2と、この建具枠2に近接して前記壁体1に貼り付けられた外装材(例えば、タイルパネル3)との間に形成される目地溝Mが目地シール材4によってシールされた目地シール構造であって、
前記建具枠2は、前記開口部11に固定された第一建具枠(例えば、サッシ枠20)と、前記第一建具枠20に固定されこの第一建具枠20を屋外側から覆った第二建具枠(例えば、ケーシング21)とからなり、
前記目地シール材4は一方の側部で前記外装材3に当接するとともに他方の側部(例えば、側板42)で前記第二建具枠21に当接し、
この目地シール材4の底部45は、前記他方の側部42よりも前記外装材3側に設けられた固定部450で防水テープ13を介して前記壁体1の表面に固定されるとともに、この固定部450よりも前記建具枠2側の部位において前記壁体1から離間しており、
前記固定部450と前記壁体1との間から前記建具枠2側に延出した前記防水テープ13の端部は、前記固定部450と前記第一建具枠20との間で前記壁体1の表面から離間して前記建具枠2まで延在し、前記第一建具枠20と前記第二建具枠21との間に貼り付けられていることを特徴とする。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、目地シール材4の底部45は固定部450において防水テープ13を介して前記他方の側部42よりも外装材3側で壁体1に固定されるとともにこの固定部450よりも建具枠2側の部位において壁体1から離間しているので、目地シール材4の固定部450と第一建具枠20との間に延在する部分の防水テープ13(以下、防水テープの中途部分130とする)を緊張させ壁体1の表面から離間して設けた場合であっても、この中途部分130が底部45によって干渉され難くなっている。従って、底部45と壁体1との間の部分の防水テープ13が防水テープ13の中途部分130により引っ張られて壁体1の表面から離間した場合であっても、底部45が壁体1の表面から引き離され、目地シール材4が外装材3側に傾いて前記他方の側部42が第二建具枠21から離間してしまうことが防がれるため、目地シール材4によって目地溝Mを確実にシールすることができる。また、目地溝Mをシールするにあたり防水テープ13を壁体1の表面と第一建具枠20の表面とに設けた後に目地シール材4を壁体1の表面に設ける際に、従来と異なり目地シール材107の固定片108における建具枠側の端部によって防水テープ104を切断してしまうことを防止することができる。
以上のように、防水テープ13の中途部分130を緊張させて設けた場合であっても、目地シール材4を外装材3側に傾けたり防水テープ13を切断したりすることなく目地シール材4を固定することができるため、防水テープ13の使用量を抑えて低コストで目地溝Mをシールできるとともに、防水テープ13を設ける作業や目地シール材4を固定する作業に手間をかけることなく、容易かつ確実に目地溝Mをシールすることができる。
【0010】
請求項2記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、請求項1記載の目地シール構造において、
前記他方の側部42は、前記第二建具枠21に固定されていることを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、目地シール材4は、壁体1に固定された固定部450と、第二建具枠21に固定された前記他方の側部42とによって目地溝Mに確実に固定された状態となっている。つまり、固定部450を壁体1に固定するとともに前記他方の側部42を第二建具枠21に固定することにより、目地シール材4が目地溝Mに確実に固定された状態となる。従って、このように目地シール材4を目地溝Mに固定することにより、目地溝Mを確実にシールすることができる。
【0012】
請求項3記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、請求項1または2記載の目地シール構造において、
前記底部45は、前記固定部450の前記建具枠2側の端部で鈍角に折曲されることによりこの端部よりも前記建具枠2側の部位で前記壁体1から離間していることを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、底部45は固定部450の建具枠2側の端部で鈍角に折曲されることによりこの端部よりも建具枠2側の部位で壁体1から離間しているので、防水テープ13の中途部分130を緊張させて設けた場合であっても、目地溝Mをシールするにあたり防水テープ13を壁体1の表面と第一建具枠20の表面とに設けた後に目地シール材4を壁体1の表面に設ける際に、目地シール材4の底部45によって防水テープ13を切断してしまうことを確実に防止することができる。
【0014】
請求項4記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、請求項1〜3の何れか一項に記載の目地シール構造において、
前記防水テープ13は、前記目地シール材4の前記固定部450と前記第一建具枠20との間で弛緩していることを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、防水テープ13は目地シール材4の固定部450と第一建具枠20との間で弛緩しているので、底部45と壁体1との間の部分の防水テープ13が防水テープ13の中途部分130により引っ張られることがない。従って、防水テープ13によって底部45が壁体1の表面から引き離され、目地シール材4が外装材3側に傾いて前記他方の側部42が第二建具枠21から離間してしまうことがないため、目地溝Mを確実にシールすることができる。
【0016】
請求項5記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、請求項1〜4の何れか一項に記載の目地シール構造において、
前記目地シール材4の前記一方の側部は、前記外装材3に当接した少なくとも2つの当接部(例えば、突出部431,432)を有し、これら2つの当接部431,432と前記一方の側部と前記外装材3とによって囲まれる空間には、所定の流動性および粘性を有するシーリング材47が充填されていることを特徴とする。
【0017】
請求項5記載の発明によれば、目地シール材4の当接部431,432と前記一方の側部と外装材3とによって囲まれる空間にシーリング材47が充填されるため、目地溝Mをより確実にシールすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明に係る目地シール構造について詳細に説明する。
本実施の形態における目地シール構造は、パネル工法によって構築される住宅に適用されたものである。なお、パネル工法とは、縦横の框材を矩形枠状に組み立てるとともにその矩形枠内部に縦横の棧材を組みつけて構成された枠体とこの枠体の表裏面に設けられた面材とからなる木製パネルを予め作成しておき、建築現場においてこれら木製パネルを組み合わせて床、壁、屋根などを構築することにより建築現場での施工作業を省力化する工法である。上記のような木製パネルとしては、例えば外壁パネルや内壁パネル、床パネル、小屋パネル、屋根パネルなどがある。
【0019】
図1に、本発明に係る目地シール構造が適用された外壁パネル1を示す。
本実施の形態における目地シール構造においては、図1に示すように、外壁パネル1に設けられた開口部11周縁の建具枠2と、この建具枠2に近接して外壁パネル1の表面に貼り付けられたタイルパネル3との間に形成される目地溝Mが目地シール材4によってシールされている。
【0020】
この目地シール構造の断面図を図2に示す。なお、図2においては、外壁パネル1における図示しない左側の部位に開口部11が設けられている。
この図に示されるように、外壁パネル1の表面には、開口部11を露出した状態で防水透湿シート12が貼り付けられている。このような防水透湿シート12としては、タイベック(商品名:デュポン社製)等がある。
この防水透湿シート12を介して外壁パネル1の開口部11に建具枠2が固定されている。建具枠2は、開口部11に固定されたサッシ枠20と、サッシ枠20に固定され、このサッシ枠20を屋外側から覆ったケーシング21とから構成されている。これらサッシ枠20及びケーシング21はアルミ製のものである。サッシ枠20は、屋外側からケーシング21によって覆われ、化粧された状態となっている。
【0021】
タイルパネル3は、防水透湿シート12及び胴縁30を介して外壁パネル1の表面に固定されている。タイルパネル3は、側端部に設けられた上実31と下実(図示せず)との実継ぎによって左右に接続されるものであり、本実施の形態においては建具枠2側に上実31が突出している。この上実31の裏面には、目地シール材4との当接部を閉塞するための断面視略矩形状の閉塞部材31aが設けられている。
【0022】
目地シール材4は可撓性を有する硬質樹脂などから形成されている。この目地シール材4は、図2、図3に示すように、目地溝Mの底面、即ち外壁パネル1の表面に固定されるシール材本体40と、このシール材本体40の上面を覆うカバー材41とからなる。
【0023】
シール材本体40は、図2及び図4に示すように、外壁パネル1の表面に当接した底部45と、建具枠2側及び外装材3側の側板42,43と、これら側板42,43を連結する連結板44等とを備えている。
【0024】
底部45は、側板42よりもタイルパネル3側に設けられた固定部450において防水テープ13を介して外壁パネル1の表面に当接して固定されている。また底部45は、固定部450の建具枠2側の端部において鈍角に折曲されることによってこの端部よりも建具枠2側の部位で外壁パネル1から離間している。
防水テープ13は、防水透湿シート12と胴縁30との間に貼り付けられている。固定部450と外壁パネル1との間から建具枠2側に延出した防水テープ13の端部は、固定部450とサッシ枠20との間で外壁パネル1の表面から離間して建具枠2まで延在し、サッシ枠20とケーシング21との間に貼り付けられている。目地シール材4の固定部450とサッシ枠20との間に延在する部分の防水テープ(以下、中途部分130とする)は、弛緩した状態となっている。なお、本実施の形態においては、防水テープ13としてブチルテープが用いられている。
【0025】
側板42,43は、固定部から屋外側に突出して設けられ、互いに対向した状態となっている。これら側板42,43にはその厚さ方向、つまり左右方向に貫通した貫通孔部420,430が、互いに対向して設けられている。
側板42は固定部450よりも建具枠2側に位置している。この側板42の建具枠2側の面には防水テープ421が貼り付けられており、この防水テープ421は貫通孔部420を塞いだ状態となっている。側板42は、この防水テープ421を介してケーシング21の側面に当接した状態で固定されている。
【0026】
側板43のタイルパネル3側の面には、突出部431が貫通孔部430よりも屋外側に設けられるとともに、突出部432が貫通孔部430よりも外壁パネル1側に設けられている。これら突出部431,432のそれぞれの先端部は、軟質合成樹脂から形成されている。
突出部431は、タイルパネル3に設けられた閉塞部材31aの側面、つまり建具枠2側の面に当接し、シール材本体40とタイルパネル3の上実31との間を閉塞している。
【0027】
突出部432は、タイルパネル3に設けられた閉塞部材31aの裏面、つまり外壁パネル1側の面に当接し、シール材本体40とタイルパネル3の上実31との間を閉塞している。この突出部432は、側板43からタイルパネル3の裏面に沿って突出する基部432aと、この基部432aから屋外側に突出して閉塞部材31aの裏面に当接する当接部432b,432cとから断面視略逆F字状に形成されている。なお、突出部432の基部432aには溝432dが形成されており、突出部432は、この溝432dの位置で折り取られることによってシール材本体40から取り外し可能とされている。
【0028】
連結板44は、外壁パネル1と平行な板状の部材であり、側板42,43とで断面視略コ字状の凹部46を形成している。このシール材本体40の凹部46内と、突出部431,432、側板43及びタイルパネル3の閉塞部材31aで囲まれる空間とには、所定の流動性および粘性を有するシーリング材47が充填され、目地溝Mをシールした状態となっている。このシーリング材47は非硬化型シリコンからなるものである。
【0029】
カバー材41は、図2、図3に示すように、シール材本体40の凹部46内に屋外側から押入された芯部410と、シール材本体40を屋外側から覆った蓋部411とから断面視略T字状に形成されている。
【0030】
芯部410は、シール材本体40の側板42,43の間に押入されることでこれら側板42,43の間を押し拡げ、突出部431をタイルパネル3の側端面に圧接させている。この芯部410には、図2及び図3に示すように、溝410a,410bが形成され、この溝410a,410bに側板42,43のツメ42b,43bが係合することにより、カバー材41がシール材本体40に固定されるようになっている。この芯部410の先端側、つまり凹部46の底部側には、芯部410が押入される前に凹部46の内部からシーリング材47が流出するのを防止するための蓋48が配設されている。この蓋48は、塩化ビニル等の樹脂製であり、カバー材41の芯部410が押入される前には、図3及び図4に示すように、蓋48の側面の溝48a,48bに側板42,43のツメ42b,43bが係合することによりシール材本体40の凹部46を塞ぎ、シーリング材47を封止した状態となっている。蓋48の外壁パネル1側の端部は、シーリング材47を貫通孔部430側に押し出すようテーパー状に形成されている。この蓋48はカバー材41の芯部410によって凹部46の底部に向かって押し込まれるようになっている。
【0031】
蓋部411は、軟質合成樹脂から形成されており、芯部410が側板42,43の間に押入された際に、タイルパネル3の側端面と建具枠2の側面との間をさらに閉塞している。
【0032】
次に、以上のような目地シール構造を形成する手順について説明する。
まず、開口部11にサッシ枠20を固定し、防水テープ13を介して外壁パネル1の表面に胴縁30を固定する。また、防水テープ13の建具枠2側の端部をサッシ枠20の表面に延出させて貼り付けた後、サッシ枠20にケーシング21を固定する。
【0033】
次に、防水テープ421を介して目地シール材4の側板42をケーシング21に固定するとともに、防水透湿シート12及び防水テープ13を介して固定部450を外壁パネル1に固定する。
次に、防水透湿シート12、防水テープ13及び胴縁30を介してタイルパネル3を外壁パネル1に固定する。このとき、シール材本体40の突出部432がこのタイルパネル3の閉塞部材31aの裏面に当接し、かつ突出部431がこの閉塞部材31aの側面に当接するようにする。
【0034】
そして、図3に示すように、シール材本体40の凹部46を塞いで配設された蓋48を凹部46の内部に押し込みつつカバー材41の芯部410をシール材本体40の側板42,43の間に押入する。これにより、シール材本体40の側板42,43の間が押し拡げられて、突出部431がタイルパネル3の側端面に圧接される。また、凹部46内に充填されたシーリング材47が、蓋48の外壁パネル1側の端部によって貫通孔部430の側に押し出されて突出部432と突出部431とタイルパネル3とにより囲まれる空間に圧出され、このシール材本体40とタイルパネル3との間がさらに密閉される。
【0035】
以上のように形成された目地シール構造によれば、目地シール材4の底部45は固定部450において防水テープ13を介して側板42よりも外装材3側で壁体1に固定されるとともにこの固定部450よりも建具枠2側の部位において壁体1から離間しているので、防水テープ13の中途部分130を緊張させて設けた場合であっても、防水テープ13の中途部分130が底部45によって干渉され難くなっている。従って、底部45と外壁パネル1との間の部分の防水テープ13が防水テープ13の中途部分130により引っ張られて外壁パネル1の表面から離間した場合であっても、底部45が外壁パネル1の表面から引き離され、目地シール材4がタイルパネル3側に傾いて側板42がケーシング21から離間してしまうことが防がれるため、目地シール材4によって目地溝Mを確実にシールすることができる。また、目地溝Mをシールするにあたり防水テープ13を外壁パネル1の表面とサッシ枠20の表面とに設けた後に目地シール材4を外壁パネル1の表面に設ける際に、従来と異なり目地シール材107の固定片108における建具枠2の側の端部によって防水テープ104を切断してしまうことを防止することができる。
このように、防水テープ13の中途部分130を緊張させて設けた場合であっても、目地シール材4をタイルパネル3側に傾けたり防水テープ13を切断したりすることなく目地シール材4を固定することができるため、防水テープ13の使用量を抑えて低コストで目地溝Mをシールできるとともに、防水テープ13を設ける作業や目地シール材4を固定する作業に手間をかけることなく、容易かつ確実に目地溝Mをシールすることができる。
【0036】
また、目地シール材4は、外壁パネル1に固定された固定部450と、ケーシング21に固定された側板42とによって目地溝Mに確実に固定された状態となっている。従って、底部45における固定部450と隣接した建具枠2の側の部位が外壁パネル1から離間していることに関わらず目地シール材4を目地溝Mに確実に固定することができるため、目地シール材4によって目地溝Mを確実にシールすることができる。つまり、固定部450を外壁パネル1に固定するとともに側板42をケーシング21に固定することにより、目地シール材4が目地溝Mに確実に固定された状態となる。従って、このように目地シール材4を目地溝Mに固定することにより、目地溝Mを確実にシールすることができる。
【0037】
また、底部45は固定部450の建具枠2側の端部で鈍角に折曲されることによりこの端部よりも建具枠2側の部位で壁体1から離間しているので、防水テープ13の中途部分130を緊張させて設けた場合であっても、目地溝Mをシールするにあたり防水テープ13を外壁パネル1の表面とサッシ枠20の表面とに設けた後に目地シール材4を外壁パネル1の表面に設ける際に、目地シール材4の底部45によって防水テープ13を切断してしまうことを確実に防止することができる。
【0038】
また、防水テープ13の中途部分130は目地シール材4の固定部450とサッシ枠20との間で弛緩しているので、底部45と外壁パネル1との間の部分の防水テープ13が防水テープ13の中途部分130により引っ張られることがない。従って、防水テープ13によって底部45が外壁パネル1の表面から引き離され、目地シール材4がタイルパネル3側に傾いて側板42がケーシング21から離間してしまうことがないため、目地溝Mを確実にシールすることができる。
【0039】
更に、目地シール材4の突出部431,432と側板43とタイルパネル3とによって囲まれる空間にシーリング材47が充填されるため、目地溝Mをより確実にシールすることができる。
【0040】
なお、上記実施の形態においては、建具枠2の側に上実31が突出したタイルパネル3と建具枠2との間の目地溝Mを目地シール材4によってシールすることとして説明したが、これに限らず、建具枠2の側の側端面が平坦に形成されたタイルパネル3と建具枠2との間の目地溝をシールすることとしても良い。このような場合には、目地シール材4の突出部432をシール材本体40から折り取ることによって目地シール材4とタイルパネルとの間を閉塞した状態にすることができる。
【0041】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、防水テープの中途部分を緊張させて設けた場合であっても、目地シール材を外装材側に傾けたり防水テープを切断したりすることなく目地シール材を固定することができるため、防水テープの使用量を抑えて低コストで目地溝をシールできるとともに、防水テープを設ける作業や目地シール材を固定する作業に手間をかけることなく、容易かつ確実に目地溝をシールすることができる。
【0042】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、目地シール材を目地溝に固定することにより、目地溝を確実にシールすることができる。
【0043】
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、防水テープの中途部分を緊張させて設けた場合であっても、目地溝をシールするにあたり防水テープを壁体の表面と第一建具枠の表面とに設けた後に目地シール材を壁体の表面に設ける際に、目地シール材の底部によって防水テープを切断してしまうことを確実に防止することができる。
【0044】
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、防水テープによって底部が壁体の表面から引き離され、目地シール材が外装材側に傾いて前記他方の側部が第二建具枠から離間してしまうことがないため、目地溝を確実にシールすることができる。
【0045】
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、目地シール材の当接部と前記一方の側部と外装材とによって囲まれる空間にシーリング材が充填されるため、目地溝をより確実にシールすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る目地シール構造が適用された外壁パネルを示す斜視図である。
【図2】本発明に係る目地シール構造を示す断面図である。
【図3】本発明に係る目地シール構造を形成する手順を示す図である。
【図4】シール材本体の断面図である。
【図5】従来の目地シール構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 外壁パネル(壁体)
2 建具枠
3 タイルパネル(外装材)
4 目地シール材
13 防水テープ
20 サッシ枠(第一建具枠)
21 ケーシング(第二建具枠)
45 目地シール材の底部
47 シーリング材
431,432 突出部(当接部)
450 固定部
M 目地溝

Claims (5)

  1. 建物の壁体に設けられた開口部周縁の建具枠と、この建具枠に近接して前記壁体に貼り付けられた外装材との間に形成される目地溝が目地シール材によってシールされた目地シール構造であって、
    前記建具枠は、前記開口部に固定された第一建具枠と、前記第一建具枠に固定されこの第一建具枠を屋外側から覆った第二建具枠とからなり、
    前記目地シール材は一方の側部で前記外装材に当接するとともに他方の側部で前記第二建具枠に当接し、
    この目地シール材の底部は、前記他方の側部よりも前記外装材側に設けられた固定部で防水テープを介して前記壁体の表面に固定されるとともに、この固定部よりも前記建具枠側の部位において前記壁体から離間しており、
    前記固定部と前記壁体との間から前記建具枠側に延出した前記防水テープの端部は、前記固定部と前記第一建具枠との間で前記壁体の表面から離間して前記建具枠まで延在し、前記第一建具枠と前記第二建具枠との間に貼り付けられていることを特徴とする目地シール構造。
  2. 請求項1記載の目地シール構造において、
    前記他方の側部は、前記第二建具枠に固定されていることを特徴とする目地シール構造。
  3. 請求項1または2記載の目地シール構造において、
    前記底部は、前記固定部の前記建具枠側の端部で鈍角に折曲されることによりこの端部よりも前記建具枠側の部位で前記壁体から離間していることを特徴とする目地シール構造。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の目地シール構造において、
    前記防水テープは、前記目地シール材の前記固定部と前記第一建具枠との間で弛緩していることを特徴とする目地シール構造。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の目地シール構造において、
    前記目地シール材の前記一方の側部は、前記外装材に当接した少なくとも2つの当接部を有し、これら2つの当接部と前記一方の側部と前記外装材とによって囲まれる空間には、所定の流動性および粘性を有するシーリング材が充填されていることを特徴とする目地シール構造。
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