JP2014190993A - 光偏向装置及び該光偏向装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

光偏向装置及び該光偏向装置を備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ドライバーIC80からの発熱を効率良く放熱しつつ、基板50に形成された軸受孔51の軸心の倒れを抑制することができる光偏向装置、及び該光偏向装置を備えた画像形成装置を安価に提供する。
【解決手段】基板50の下面におけるドライバーIC80に対応する部分は、ドライバーIC80からの発熱を逃がすための伝熱シート60に当接するように構成され、上記基板50における軸受孔51とドライバーIC80が実装された領域54との間には、該基板50を被取付部材としての筐体31に取付けるための少なくとも1つの取付孔52cが形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、光偏向装置及び該光偏向装置を備えた画像形成装置に関する。
従来より、レーザープリンター等の電子写真方式の画像形成装置に使用される光偏向装置として、光源から出射されるレーザー光を、高速で回転するポリゴンミラーにより反射させて偏向させるようにしたものが知られている。ポリゴンミラーにて反射したレーザー光は、光学レンズを通過した後、感光体ドラムの表面を走査することになる(例えば、特許文献1参照)。
この光偏向装置は、ポリゴンミラーを回転駆動するポリゴンモーターと、ポリゴンモーターを駆動するためのドライバーICと、該ドライバーICが実装された基板とを備えている。基板には、ポリゴンモーターの回転シャフトを受入れる軸受孔が形成されている。
上記光偏向装置においてポリゴンモーターを高速化すると、該モーターのドライバーICからの発熱が過大になり、この結果、光学レンズが熱変形して印刷画像の画質が低下するという問題がある。
これに対して、特許文献2及び特許文献3に示すものでは、基板と放熱部材との間に、弾性を有する伝熱部材を挟持させるようにしている。これにより、基板は伝熱部材を介して放熱部材に当接することとなる。したがって、ドライバーICからの発熱を伝熱部材を介して放熱部材へと速やかに伝達可能になっている。
また、特許文献4に示すものでは、光偏向装置を密閉する金属製のカバーの端部を階段状に折曲げてドライバーICに直接当接させるようにしている。これにより、カバーを放熱板として利用可能になっている。
特開2011−150005号公報 特開2007−333917号公報 特開2010−224083号公報 特開2008−55791号公報
しかしながら、上記特許文献2及び特許文献3に示す光走査装置では、基板と放熱部材と間の距離が伝熱部材の厚みに対して小さ過ぎると、伝熱部材の圧縮変形量が過大になり、この結果、伝熱部材からの反力により基板が変形する(反る)という問題がある。
そこで、基板と放熱部材との間に伝熱部材を配置するのではなく、上記特許文献4に示すように、ドライバーICに放熱部材としてのカバーを直接、当接させることが考えられる。
しかしこの場合、カバーの端部の折り曲げ精度が低いと、カバーよりドライバーICに作用する押付け力が必要以上に高くなってしまう。この結果、ドライバーICからの押付け力が基板に作用して、基板が大きく変形してしまう。基板が変形すると、基板に形成された軸受孔の軸心が傾いてポリゴンミラーの回転精度が低下し、延いては、印刷画像の画質が低下するという問題がある。
このような問題を回避するために、基板の変形を生じさせる各部品(上記特許文献2及び特許文献3では、基板、放熱部材、及び伝熱部材であり、上記特許文献4では、放熱部材としてのカバー)の寸法精度を高めることが考えられる。しかし、この場合、各部品の製造コストが増加するという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ドライバーICからの発熱を効率良く放熱しつつ、基板に形成された軸受孔の軸心の倒れを抑制することができる光偏向装置、及び該光偏向装置を備えた画像形成装置を安価に提供することにある。
本発明に係る光偏向装置は、光源から出射された光を偏向走査させるための回転多面鏡と、該回転多面鏡を軸部材を介して回転させるモーターと、上記軸部材を回転可能に受け入れる軸受孔が形成された基板と、上記基板の一側面に実装されて上記モーターの駆動を制御するドライバーICと、を備えている。
そして、上記基板の他側面における上記ドライバーICに対応する部分、又は、上記ドライバーICの表面は、上記ドライバーICからの発熱を逃がすための部材に当接するように構成され、上記基板における上記軸受孔と上記ドライバーICが実装された実装領域との間には、該基板を被取付部材に取付けるための少なくとも1つの取付孔が形成されている。
この構成によれば、基板の他側面における上記ドライバーICに対応する部分又はドライバーICの表面は、ドライバーICからの発熱を逃がすための部材(例えば、放熱部材や伝熱部材)に当接するように構成されている。したがって、ドライバーICからの発熱を当該部材を介して効率よく放熱することができる。しかし、この部材の当接により、上記基板におけるドライバーICの近傍部分には当該部材からの反力が作用する。この結果、基板が該反力により変形して軸受孔の軸心が傾く虞がある。
これに対して、上記構成によれば、上記基板における軸受孔とドライバーICが実装される領域との間に少なくとも1つの取付孔を形成するようにしたので、この取付孔が形成された部分を被固定部材にしっかりと固定することができる。したがって、上記基板におけるドライバーICの近傍部分から軸受孔へと伝わる変形を抑制することができる。よって、基板に形成された軸受孔の軸心の倒れを抑制することが可能となる。
上記取付孔は、上記軸受孔の軸心方向から見て、該軸受孔の軸心と上記実装領域の図心とを結ぶ線分上に形成されていることが好ましい。
この構成によると、上記基板におけるドライバーICの近傍部分から軸受孔へと伝わる変形の伝播経路上(又はその近傍)に取付孔を配置することができる。これにより、軸受孔の周辺の基板の変形をより一層確実に抑制して、軸受孔の軸心の倒れを確実に抑制することができる。
上記基板は、該基板と放熱部材との間に伝熱部材を挟持するように構成され、上記基板の他側面における上記ドライバーICに対応する部分は、上記ドライバーICからの発熱を逃がすための部材としての上記伝熱部材に当接するように構成されていることが好ましい。
この構成によると、上記ドライバーICからの発熱は、伝熱部材を介して放熱部材へと速やかに伝達される。したがって、ドライバーICからの発熱をより一層効率的に放熱することができる。上記の構成において、基板と放熱部材と間の距離が伝熱部材の厚みに対して小さ過ぎると、伝熱部材の圧縮変形量が過大になる。このため、伝熱部材からの反力により基板が大きく変形して、上述した軸受孔の軸心の倒れの問題が特に生じ易い。本発明は、このように軸受孔の軸心の倒れが生じ易い構成に対して特に有用である。
本発明に係る画像形成装置は、上記光偏向装置を備えている。
この構成によれば、ICドライバーの発熱に起因した光学レンズ等の変形を抑制しつつ、軸受孔の軸心の倒れに起因したポリゴンミラーの回転精度の低下を抑制することができる。よって、画像形成装置による印刷画像の画質を向上させることができる。
本発明によれば、ドライバーICからの発熱を効率良く放熱しつつ、基板に形成された軸受孔の軸心の倒れを抑制することができる光偏向装置、及び該光偏向装置を備えた画像形成装置が安価に提供される。
本実施形態における光偏向装置を備えた画像形成装置を示す縦断面図である。 本実施形態における光偏向装置を備えたレーザースキャナーユニットを示す平面図である。 本実施形態における光偏向装置を示す斜視図である。 図2のIV方向矢視図である。 回路基板を示す斜視図である。 放熱板を示す斜視図である。 本実施形態における回路基板の変形量を有限要素法により解析した結果を示す解析図である。 従来例1を示す図7相当図である。 従来例2を示す図7相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
《実施形態》
<レーザープリンター>
図1は、本実施形態における画像形成装置としてのレーザープリンター1の概略構成を示す断面図である。
レーザープリンター1は、図1に示すように、箱状のプリンター本体2と、手差し給紙部6と、カセット給紙部7と、画像形成部8と、定着部9と、排紙部10とを備えている。そうして、レーザープリンター1は、プリンター本体2内の搬送路Lに沿って用紙を搬送しながら、不図示の端末等から送信される画像データに基づいて用紙に画像を形成するように構成されている。
手差し給紙部6は、プリンター本体2の1つの側部に開閉可能に設けられた手差しトレイ4と、プリンター本体2の内部に回転可能に設けられた手差し用の給紙ローラー5とを有している。
カセット給紙部7は、プリンター本体2の底部に設けられている。カセット給紙部7は、互いに重ねられた複数の用紙を収容する給紙カセット11と、給紙カセット11内の用紙を1枚ずつ取り出すピックローラー12と、取り出された用紙を1枚ずつ分離して搬送路Lへと送り出すフィードローラー13及びリタードローラー14とを備えている。
画像形成部8は、プリンター本体2内におけるカセット給紙部7の上方に設けられている。画像形成部8は、プリンター本体2内に回転可能に設けられた像担持体である感光ドラム16と、感光ドラム16の周囲に配置された帯電器17と、現像部18と、転写ローラー19及びクリーニング部20と、感光ドラム16の上方に配置されたレーザースキャナーユニットであるレーザースキャナーユニット(LSU)30と、トナーホッパー21とを備えている。そうして、画像形成部8は、手差し給紙部6又はカセット給紙部7から供給された用紙に画像を形成するようになっている。
尚、搬送路Lには、送り出された用紙を、一時的に待機させた後に所定のタイミングで画像形成部8に供給する一対のレジストローラー15が設けられている。
定着部9は、画像形成部8の側方に配置されている。定着部9は、互いに圧接されて回転する定着ローラー22及び加圧ローラー23を備えている。そうして、定着部9は、画像形成部8で用紙に転写されたトナー像を当該用紙に定着させるように構成されている。
排紙部10は、定着部9の上方に設けられている。排紙部10は、排紙トレイ3と、排紙トレイ3へ用紙を搬送するための一対の排紙ローラー24と、排紙ローラー対24へ用紙を案内する複数の搬送ガイドリブ25とを備えている。排紙トレイ3は、プリンター本体2の上部に凹状に形成されている。
レーザープリンター1が画像データを受信すると、画像形成部8において、感光ドラム16が回転駆動されると共に、帯電器17が感光ドラム16の表面を帯電させる。
そして、画像データに基づいて、レーザー光がレーザースキャナーユニット30から感光ドラム16へ出射される。感光ドラム16の表面には、レーザー光が照射されることによって静電潜像が形成される。感光ドラム16上に形成された静電潜像は、現像部18で現像されることにより、トナー像として可視像となる。
その後、用紙は、転写ローラー19により感光ドラム16の表面に押し付けられる。そのことにより、用紙に感光ドラム16のトナー像が転写される。トナー像が転写された用紙は、定着部9において定着ローラー23と加圧ローラー24とにより加熱及び加圧される。その結果、トナー像が用紙に定着する。
<レーザースキャナーユニット>
図2は、本実施形態における光偏向装置100を備えたレーザースキャナーユニット30の外観を示す平面図である。
レーザースキャナーユニット30は、光源からの光を偏光する光偏向装置100と、光偏光装置100にて偏光された光の光路に設けられる結像レンズ36と、該光偏向装置100及び結像レンズ36を内部に収容する筐体31とを備えている。
上記光源32は、図2に示すように、筐体31の側部に配置されている。光源32は、例えばレーザダイオードを有するレーザー光源である。そして、光源32は、後述するポリゴンミラー35へ向けてレーザー光を出射するようになっている。尚、図示を省略するが、光源32とポリゴンミラー35との間には、例えばコリメータレンズ及びシリンドリカルレンズが配置されている。
上記光偏向装置100は、図3に示すように、ポリゴンミラー35とポリゴンモーター41と回路基板50とを備えている。
上記ポリゴンミラー35は多角形状をなしている。そして、ポリゴンミラー35の周壁面は、光源32からのレーザー光を感光体ドラム16に向けて反射して走査させるための複数の反射面35aを形成している。ポリゴンミラー35は、回路基板50に設けられたポリゴンモーター41により回転駆動される。
ポリゴンモーター41は、回転シャフト42(図4参照)と、回転シャフト42を回動可能に支持する円環状の空気軸受(図示省略)を有している。回転シャフト42は、上下方向に延びて上記回路基板50に対して垂直に配置されている。上記ポリゴンミラー35は、回転シャフト42の上端部に回転一体に取付けられている。
上記回路基板50は略矩形状の板材で構成されている(図5参照)。上記回路基板50の上面には、ポリゴンモーター41を駆動するためのドライバーIC80が実装されている。ドライバーIC80は、回路基板50の幅方向に長い薄型矩形ブロック状をなしている。ドライバーIC80は、不図示のコントローラーに電気的に接続されている。コントローラーは、パソコン等の外部端末からの命令を受けて、ドライバーIC80に対してポリゴンモーター41の制御を行うよう必要な信号を出力する。
上記回路基板50には、ポリゴンモーター41の回転シャフト(軸部材)42を回転可能に受け入れる軸受孔51が形成されている。回転シャフト42の空気軸受は、回路基板50の上面に該軸受孔51と同軸に配置されている。
上記回路基板50にはさらに、該回路基板50を筐体31に取付けるための3つの取付孔52a〜52cが形成されている。第1及び第2の取付孔52a,52bは、回路基板50の四つの隅部のうち軸受孔51に近い側の二つの隅部にそれぞれ形成されている。第3の取付孔52cは、回路基板50における上記軸受孔51と上記ドライバーIC80が実装される実装領域54との間に形成されている。
詳しくは、第3の取付孔52cは、回路基板50におけるドライバーIC80が実装される実装領域54の軸受孔51に近い側の2つの頂点から軸受孔51に向けて引いた2つの接線55の間の領域56に形成されている。本実施形態では、第3の取付孔52cの全体が領域56内に位置している。第3の取付孔52cは、上記軸受孔51の軸心方向から見て、該軸受孔51の軸心と上記実装領域54の図心とを結ぶ線分上に形成されていることが好ましい。
上記回路基板50は、3つの取付孔52a〜52cに挿通された螺子53によって、後述する伝熱シート60及び放熱板70と共に共締めで筐体31に固定されている(図4参照)。
放熱板70は、ドライバーIC80からの発熱を放熱するための部材である。図6に示すように、放熱板70は、回路基板50よりも厚肉の板状をなしている。回路基板50は放熱板70の上側に載置されている。放熱板70は、例えばアルミ等の熱伝導性に優れた金属部材で構成することが好ましい。
放熱板70の上面には円柱状の3つのボス部71a〜71cが形成されている。この各ボス部71a〜71cは、上記回路基板50の3つの取付孔52a〜52cに対応する箇所にそれぞれ配置されている。各ボス部71a〜71cには共締め用の貫通孔73a〜73cが形成されている。各ボス部71a〜71cの上面は、比較的、高精度に成形されていて、上記回路基板50の座面として機能する。
放熱板70の周縁部にはさら4つの貫通孔74が形成されている。そして、放熱板70の周縁部は、貫通孔74に挿通された螺子77(図4参照)によって、筐体31設けられた水平支持板31aに固定される。また、放熱板70における上記回路基板50の軸受孔51に対応する箇所には、ポリゴンモーター41の回転シャフト42を受け入れる貫通孔75が形成されている。
放熱板70の上面には、矩形薄板状の伝熱シート取付部76が形成されている。伝熱シート取付部76の上面は、比較的、高精度に成形されていて、伝熱シート60の当接面として機能する。
伝熱シート60は、ドライバーIC80からの発熱を放熱板70へと伝達する(逃がす)ための部材である。伝熱シート60は、弾性を有する薄いシート状部材(例えば、ゴム)で構成されている。伝熱シート60は、回路基板50及び放熱板70を筐体31に固定した状態で両者の間に挟まれて圧縮変形される。伝熱シート60は、回路基板50の下面におけるドライバーIC80に対応する部分(ドライバーIC80の直下に位置する部分)に当接する。
以上のように構成されたレーザースキャナーユニット30において、光源32から出射したレーザー光は、例えばコリメータレンズによって平行光束とされた後にシリンドリカルレンズによってポリゴンミラー35の反射面に集光される。ポリゴンミラー35に集光された光は、ポリゴンミラー35の反射面により反射され、走査光として結像レンズ36に入射する。結像レンズ36を通過した走査光は、折り返しミラー38により不図示の開口部を介して筐体31の外部の感光ドラム16へ向けて反射される。こうして、走査光は、感光ドラム16の表面に結像する。感光ドラム16の表面に結像された走査光は、ポリゴンミラー35の回転によって感光ドラム16の表面を主走査方向に走査し、感光ドラム16の回転によって副走査方向に走査して感光ドラム16の表面に静電潜像を形成する。
ここで、上記レーザープリンター1による画像形成の高速化を図るためには、ポリゴンモーター41の回転速度を高める必要がある。ポリゴンモーター41の高速化を図ると、ポリゴンモーター41を駆動するための駆動電流が増加するので、ドライバーIC80からの発熱量が増加する。
これに対して上記実施形態では、ドライバーIC80が実装された回路基板50は、伝熱シート60を介して放熱板70に固定されているので、ドライバーIC80からの発熱は、伝熱シート60を介して放熱板70へと速やかに伝達される。したがって、ドライバーIC80からの発熱により筐体31内の光学レンズ(例えば、結像レンズ36)が熱変形するのを防止することができる。
しかし、例えば、加工誤差や組立て誤差等により、回路基板50の下面と放熱板70の伝熱シート取付部76の上面との距離H(図4参照)が伝熱シート60の厚みに対して過度に小さくなった場合には、伝熱シート60の圧縮変形量が過大になる。この伝熱シート60は、回路基板60の下面におけるドライバーIC80に対応する部分(ドライバーIC80の直下)に当接しているので、回路基板50におけるドライバーIC80の近傍部分が、伝熱シート60からの反力により大きく変形する。この結果、回路基板50に形成された軸受孔51の軸心が傾く虞がある。
これに対して、上記実施形態では、回路基板50における軸受孔51とドライバーIC80が実装される領域54との間に第3の取付孔52cを形成するようにしたので、この取付孔52cが形成された部分を筐体31の縦壁部31b(被固定部材)に固定することができる。したがって、回路基板50におけるドライバーIC80の近傍部分から軸受孔51へと伝わる変形を抑制することができる。よって、回路基板50に形成された軸受孔51の軸心の倒れを抑制することが可能となる。
図7〜図9は、回路基板50の変形量を有限要素法により解析した解析結果を示している。図7では、本実施形態における回路基板50を解析対象とし、図8及び図9は、従来例1及び従来例2における回路基板50を解析対象としている。
従来例1では、第3の取付孔52cは回路基板50における幅方向の一側辺部に形成され(図8参照)、従来例2では、第3の取付孔52cは、回路基板50の幅方向の他側辺部に形成されている(図9参照)。すなわち、従来例1及び従来例2では、第3の取付孔52cは、回路基板50における軸受孔51とドライバーIC80の実装領域54との間の領域55よりも外側に形成されている。このため、回路基板50におけるドライバーIC80の近傍部分で生じた変形が軸受孔51まで伝播していることがわかる。
これに対して、上記実施形態における回路基板50では、図7に示すように、回路基板50における上記変形の伝播経路にボルト固定部(取付孔52)が形成されているので、この変形が軸受孔51まで伝播せずに、軸受孔51の周辺部における基板50の変形が抑制されていることがわかる。そして、上記実施形態50における回路基板50では、軸受孔51の周辺部の変形が抑制された結果、軸受孔51の軸心の傾きが、従来例1及び従来例2と比較して略半分の0.0714°に抑制されていることがわかる。
したがって、上記実施形態では、軸受孔55の軸心の倒れに起因したポリゴンミラー35の回転精度の低下を抑制しつつ、ICドライバー80の発熱に起因した光学レンズ(結像レンズ36等)の熱変形を抑制することができる。よって、レーザープリンター1(ポリゴンモーター41)の高速化を図りながら、印刷画像の画質を向上させることができる。
《他の実施形態》
上記実施形態では、回路基板50と放熱板70との間に伝熱シート60を挟持させるようにしているが、これに限ったものではなく、例えば、伝熱シート60を設けずに、回路基板50を放熱板70に直接当接させるようにしてもよい。また、例えば、特開2008−55791号公報(特許文献4)に示すように、ドライバーIC80の表面を直接、放熱部材に当接させるようにしてもよい。
上記実施形態では、回路基板50に形成される取付孔52の数は3つとされているが、これに限ったものではなく、取付孔52の数は2つ以下であってもよいし、4つ以上であってもよいことは言うまでもない。
上記実施形態では、回路基板50における軸受孔51とドライバーIC80が実装される領域54との間に1つの取付孔52cを形成するようにしているが、これに限ったものではなく、例えば、2つ以上の取付孔52を形成するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、画像形成装置の一例として、レーザープリンター1について説明したが、本発明に係る画像形成装置は、これに限らず、例えば複写機、スキャナ装置、又は複合機等の他の画像形成装置としてもよい。
以上説明したように、本発明は、光偏向装置及び光偏向装置を備えた画像形成装置に有用である。
1 レーザープリンター(画像形成装置)
31 筐体(被取付部材)
31b 縦壁部(被取付部材)
32 光源
35 ポリゴンミラー(回転多面鏡)
41 ポリゴンモーター
42 回転シャフト(軸部材)
50 回路基板
51 軸受孔
52c 取付孔(少なくとも1つの取付孔)
54 実装領域
60 伝熱シート(ドライバーICからの発熱を逃がすための部材)
70 放熱板(ドライバーICからの発熱を逃がすための部材)
80 ドライバーIC
100 光偏向装置

Claims (4)

  1. 光源から出射された光を偏向走査させるための回転多面鏡と、該回転多面鏡を軸部材を介して回転させるモーターと、上記軸部材を回転可能に受け入れる軸受孔が形成された基板と、上記基板の一側面に実装されて上記モーターの駆動を制御するドライバーICと、を備えた光偏向装置であって、
    上記基板の他側面における上記ドライバーICに対応する部分、又は、上記ドライバーICの表面は、上記ドライバーICからの発熱を逃がすための部材に当接するように構成され、
    上記基板における上記軸受孔と上記ドライバーICが実装された実装領域との間には、該基板を被取付部材に取付けるための少なくとも1つの取付孔が形成されている、光偏向装置。
  2. 請求項1記載の光偏向装置において、
    上記取付孔は、上記軸受孔の軸心方向から見て、該軸受孔の軸心と上記実装領域の図心とを結ぶ線分上に形成されている光偏向装置。
  3. 請求項1又は2記載の光偏向装置において、
    上記基板は、該基板と放熱部材との間に伝熱部材を挟持するように構成され、
    上記基板の他側面における上記ドライバーICに対応する部分は、上記ドライバーICからの発熱を逃がすための部材としての上記伝熱部材に当接するように構成されている光偏向装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光偏向装置を備えた画像形成装置。

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