JP2014189087A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】デザイン性を確保しつつ、バルジやデント等を目立なくさせて、サイドウォール部の外観を向上させる。
【解決手段】サイドウォール部3の外面3aに、タイヤ半径方向にのびかつタイヤ周方向に並べられた畝状のリッジ10からなるセレーション模様9が形成された空気入りタイヤである。セレーション模様9は、タイヤ半径方向の一方側の第1領域12と、タイヤ半径方向の他方側の第2領域13とを含む。第1領域12のリッジ14は、タイヤ周方向に一定のピッチで並べられている。第2領域13のリッジ15は、直線でのびる直線リッジ16と、曲線でのびる曲線リッジ17とを含む。第2領域13の各リッジ15のタイヤ半径方向に対する角度θ2は、第1領域12のリッジ14のタイヤ半径方向に対する角度θ1よりも小さい。
【選択図】図2

Description

本発明は、デザイン性を確保しつつ、バルジやデント等を目立なくさせて、サイドウォール部の外観を向上させた空気入りタイヤに関する。
近年、タイヤのサイドウォール部の外面には、畝状のリッジからなるセレーション模様が設けられている。セレーション模様は、バルジやデント等を目立たなくするのに役立つ。このようなセレーション模様の見栄えを良くして、デザイン性を高めるため、リッジは、タイヤ周方向に一定のピッチで並べられている。
しかしながら、このようなセレーション模様では、リッジと、リッジ間の溝とで形成される明暗が、タイヤ半径方向に等間隔で形成される。このため、バルジやデント等を目立たなくする効果が小さく、サイドウォール部の外観向上が不十分であるという問題があった。
特開平08−318717号公報
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、サイドウォール部の外面に設けられたセレーション模様を構成するリッジを改善することを基本として、デザイン性を確保しつつ、バルジやデント等を目立なくさせて、サイドウォール部の外観を向上させた空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
また請求項1記載の発明は、トレッド部と、その両端からタイヤ半径方向内側にのびる一対のサイドウォール部とを有する空気入りタイヤであって、前記サイドウォール部の少なくとも一方の外面には、タイヤ半径方向にのびかつタイヤ周方向に並べられた畝状のリッジからなるセレーション模様が形成され、前記セレーション模様は、タイヤ半径方向の一方側の第1領域と、タイヤ半径方向の他方側の第2領域とを含み、前記第1領域の前記リッジは、タイヤ周方向に一定のピッチで並べられており、前記第2領域の前記リッジは、直線でのびる直線リッジと、曲線でのびる曲線リッジとを含み、前記第2領域の前記各リッジのタイヤ半径方向に対する角度は、前記第1領域の前記リッジのタイヤ半径方向に対する角度よりも小さいことを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、前記第1領域の前記リッジは、直線でのびる直線リッジのみからなる請求項1記載の空気入りタイヤである。
また請求項3記載の発明は、前記第2領域はバットレス部に設けられており、前記第1領域は、前記第2領域のタイヤ半径方向内側に連続して設けられている請求項1又は2記載の空気入りタイヤである。
また請求項4記載の発明は、前記第1領域の前記各リッジと、前記第2領域の前記各リッジとは連続している請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤである。
また請求項5記載の発明は、前記第2領域において、前記曲線リッジ同士の間、又は、前記直線リッジと前記曲線リッジとの間に、タイヤ周方向のリッジ間距離が最小となる小幅部が設けられており、前記小幅部は、前記第2領域のタイヤ半径方向の外縁部、タイヤ半径方向の内縁部、及びこれらの間の中間部にそれぞれ設けられている請求項1記載の空気入りタイヤである。
また請求項6記載の発明は、前記第2領域は、前記直線リッジの間に、少なくとも2本の前記曲線リッジを含む請求項1乃至5のいずれかに記載の空気入りタイヤである。
また請求項7記載の発明は、前記曲線リッジは、タイヤ周方向の一方側に凸となる円弧状のみからなる請求項6記載の空気入りタイヤである。
また請求項8記載の発明は、前記第2領域の前記リッジのタイヤ半径方向に対する角度は、10〜30°である請求項1乃至7のいずれかに記載の空気入りタイヤである。
本発明の空気入りタイヤのサイドウォール部の外面には、タイヤ半径方向の一方側の第1領域と、タイヤ半径方向の他方側の第2領域とを含むセレーション模様が形成される。第1領域のリッジは、タイヤ周方向に一定のピッチで並べられている。このような第1領域は、デザイン性を確保している。第2領域のリッジは、直線でのびる直線リッジと、曲線でのびる曲線リッジとを含む。このような第2領域は、タイヤ周方向のリッジ間距離がタイヤ半径方向に変化する。このため、リッジと、リッジ間の溝とで形成される明暗が、タイヤ半径方向に不等間隔で形成される。これにより、第2領域に形成されたバルジやデント等は、目立たなくなる。従って、外観が向上する。
第2領域のタイヤ半径方向に対する角度は、第1領域のリッジのタイヤ半径方向に対する角度よりも小さい。これにより、第2領域のリッジ間の長手に対する直角方向のリッジ間距離が、第1領域のリッジ間の長手に対する直角方向のピッチに比して大きくなる。このため、第2領域は、第1領域に比して明るくなり、これらの明暗の差が大きくなる。従って、第2領域に形成されたバルジやデント等が、一層、目立たなくなる。
従って、本発明の空気入りタイヤは、バルジやデント等を目立なくして、外観に優れたサイドウォール部を提供しうる。
本発明の一実施形態を示す空気入りタイヤの右半分のタイヤ子午線断面図である。 図1のタイヤの側面の拡大図である。 図2のX−X断面図である。 図2のセレーション模様の部分拡大図である。 本発明の他の実施形態を示すタイヤの側面図である。 比較例の実施形態を示すタイヤの側面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態の空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という場合がある。)の正規状態におけるタイヤ回転軸(図示せず)を含む右側半分のタイヤ子午線断面図である。「正規状態」とは、タイヤが、正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填された無負荷の状態である。特に断りがない場合、タイヤ各部の寸法等は、この正規状態の値である。
「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めているリムであり、JATMAであれば"標準リム"、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim"である。「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば"最高空気圧"、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。但し、タイヤが乗用車用である場合、正規内圧は180kPaである。
本実施形態のタイヤは、トレッド部2と、そのタイヤ軸方向両端からタイヤ半径方向内方にのびる一対のサイドウォール部3と、各サイドウォール部3のタイヤ半径方向内方に設けられるビード部4とを具えている。
タイヤは、トレッド部2から両側のサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内方に配されるベルト層7とを具えている。
カーカス6は、カーカスコードをタイヤ赤道Cに対して、例えば、75〜90゜の角度で配列した1枚以上、本実施形態では1枚のカーカスプライ6Aで形成されている。カーカスプライ6Aは、本体部6aと折返し部6bとを具えている。本体部6aは、例えば、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至る。折返し部6bは、本体部6aに連なりビードコア5の回りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返されている。カーカスプライ6Aの本体部6aと折返し部6bとの間には、ビードコア5から半径方向外側にのびるビードエーペックスゴム8が配されている。
ベルト層7は、金属コードをタイヤ周方向に対して、例えば15〜40°の角度で配列した2枚以上のベルトプライを重ねて構成されている。本実施形態のベルト層7は、タイヤ半径方向内外に2枚のベルトプライ7A、7Bからなる。
サイドウォール部3の一方の外面3aには、セレーション模様9が形成されている。本実施形態では、セレーション模様9は、サイドウォール部3の両方(図示せず)の外面3aに設けられている。
セレーション模様9は、例えば、最もタイヤ半径方向外側の周方向リブS1と、タイヤ最大幅位置Mの近傍に設けられた周方向リブS2との間に形成されている。
図2には、本実施形態のタイヤの側面図が示されている。セレーション模様9は、例えば、タイヤ全周に亘って環状にのびている。セレーション模様9は、タイヤ全周のうちの一部分をのびる円弧状(図示省略)であっても良い。
図3には、図2のX−X断面図が示される。図3に示されるように、セレーション模様9は、タイヤ半径方向にのびかつタイヤ周方向に並べられた複数本の畝状のリッジ10と、隣り合うリッジ10、10間に形成されたタイヤ半径方向にのびる細溝11とを含んでいる。このようなセレーション模様9は、例えば、バルジやデント等を目立たなくするのに役立つ。セレーション模様9は、リッジ10と細溝11とでタイヤ周方向に明暗を形成し、外観を向上する。図2及び図4では、リッジ10は、タイヤ周方向に隔設される単線で示され、細溝11は、この単線間の無模様部分で示される。
本実施形態の各リッジ10は、断面略台形状である。リッジ10は、外側面10aと、一対の傾斜面10bとを含んでいる。
外側面10aは、タイヤ軸方向の最も外側をタイヤ周方向にのびている。傾斜面10bは、外側面10aのタイヤ周方向の両端10eからタイヤ軸方向内側へのびている。リッジ10は、断面略台形状のものに限定されるものではなく、例えば、断面三角形状、断面四角形状、及び正弦波状のものでも良い。
リッジ10の高さhは、例えば、0.3〜0.7mmが望ましい。リッジ10の高さhが0.7mmを超える場合、セレーション模様9全体が暗くなり、明暗が小さくなるおそれがある。リッジ10の高さhが0.3mm未満の場合、細溝11内にも光が照射され、セレーション模様9全体が明るくなり、明暗が十分に強調されないおそれがある。リッジ10の高さhは、細溝11の溝底11sからリッジ10の外側面10aまでのタイヤ軸方向の高さである。
上述の作用を効果的に発揮させるため、リッジ10の長手に対する直角方向の幅wは、好ましくは0.6〜1.0mmである。
図4に示されるように、セレーション模様9は、タイヤ半径方向の一方側の第1領域12と、タイヤ半径方向の他方側の第2領域13とを含む。本実施形態では、第1領域12がタイヤ半径方向の内側にあり、第2領域13がタイヤ半径方向の外側にある。
第1領域12のリッジ14は、タイヤ周方向に一定のピッチPで並べられている。このような第1領域12は、規則性が強いため見栄えが良く、サイドウォール部3のデザインを向上させる。
第1領域12のリッジ14のタイヤ周方向のピッチPは、好ましくは1.2〜2.0mmである。第1領域12のリッジ14のピッチPが1.2mm未満の場合、リッジ14を精度よく製造することができず、第1領域12の外観が悪化するおそれがある。第1領域12のリッジ14のピッチPが2.0mmを超える場合、細溝11aの溝底11sにも光が照射され、セレーション模様9の明暗の差が小さくなるおそれがある。第1領域12のリッジ14のピッチPは、第1領域12のタイヤ半径方向の外端12eでのピッチである。
本実施形態の第1領域12のリッジ14は、直線でのびる直線リッジのみからなる。第1領域12のリッジ14は、直線リッジに限定されるものではなく、例えば、曲線でのびる曲線リッジのみからなるものでもよい。
本実施形態の第1領域12のリッジ14は、タイヤ半径方向に対して傾けられている。この角度θ1は、好ましくは45°以下である。第1領域12のリッジ14の角度θ1が45°を超える場合、リッジ14の長手に対する直角方向のピッチP1が小さくなる。このため、第1領域12が暗くなり、見栄えが悪化するおそれがある。第1領域12のリッジ14の角度θ1は、特に限定されるものではないが、第1領域12及び第2領域13に変化をもたせ、セレーション模様9全体の外観を確保するため、好ましくは20°以上である。第1領域12のリッジ14の角度θ1は、第1領域12のタイヤ半径方向の外端12eでの角度である。
上述の作用を効果的に発揮させるため、第1領域12のタイヤ半径方向の長さHaは、好ましくはタイヤ断面高さH(図1に示す)の15%以上、より好ましくは20%以上であり、好ましくは35%以下、より好ましくは30%以下である。
第2領域13は、第1領域12とタイヤ半径方向に連続して設けられている。これにより、セレーション模様9のタイヤ半径方向長さが大きく確保され、サイドウォール部3の外観がより一層高められる。
第2領域13は、例えば、バットレス部Brに設けられている。バットレス部Brは、バルジやデントが生じ易い領域である。このため、第2領域13によるバルジやデントを目立たなくする効果が有効に発揮される。図1に示されるように、バットレス部Brは、トレッド部2のトレッド端Teからタイヤ半径方向内側にのびるサイドウォール部3の外面3aである。バットレス部Brは、トレッド端Teからタイヤ半径方向内側にタイヤ断面高さHの5%の位置Htとタイヤ断面高さHの25%の位置Hsとの間の領域H1である。第2領域13は、好ましくはバットレス部Brの領域H1の50%以上の領域に設けられている。
「トレッド端Te」とは、正規状態のタイヤに、正規荷重を負荷してキャンバー角0度で平面に接地させたときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置として定められる。「正規荷重」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。但し、タイヤが乗用車用の場合、正規荷重は、前記荷重の88%に相当する荷重である。
図4に示されるように、第2領域13の各リッジ15と、第1領域12の各リッジ14とは連続している。なお、リッジは、タイヤ金型に設けられた溝の反転模様として形成される。このため、本実施形態のリッジは、第1領域12の各リッジ14用の溝と第2領域13の各リッジ15用の溝とが、連続した1本の溝で形成される。これにより、タイヤ金型の加工性が、大きく向上する。
本実施形態では、第1領域12のリッジ14及び第2領域13のリッジ15は、タイヤ半径方向に対して同じ向きに傾斜している。これによりデザイン性が高められている。
第2領域13の各リッジ15のタイヤ半径方向に対する角度θ2は、第1領域12のリッジ14のタイヤ半径方向に対する角度θ1よりも小さい。これにより、第2領域13のリッジ15、15間の長手に対する直角方向のリッジ間距離(リッジの長手に沿った平均)Lbが、第1領域12のリッジ14の長手に対する直角方向のピッチP1に比して大きくなる。このため、第2領域13は、第1領域12に比して明るくなり、第2領域13の明暗の差が大きくなる。従って、第2領域13に形成されたバルジやデント等が、より一層、目立たなくなる。
第2領域13のリッジ15の角度θ2と第1領域12のリッジ14の角度θ1との差が小さい場合、上述の作用が効果的に発揮されないおそれがある。第2領域13のリッジ15の角度θ2が、第1領域12のリッジ14の角度θ1よりも過度に小さい場合、第2領域13のデザイン性が悪化するおそれがある。このため、第2領域13のリッジ15の角度θ2と第1領域12のリッジ14の角度θ1との差(θ2−θ1)は、5〜15°が望ましい。
上述の作用をさらに効果的に発揮させる観点より、第2領域13のリッジ15の角度θ2は、好ましくは10〜30°である。第2領域13のリッジ15の角度θ2は、第2領域13のタイヤ半径方向の内端13iでの角度である。第2領域13のリッジ15が曲線でのびるリッジの場合、角度θ2は、リッジ15のタイヤ半径方向両端間を結ぶ直線の角度である。
第2領域13のリッジ15は、直線でのびる直線リッジ16と、曲線でのびる曲線リッジ17とを含んでいる。このような第2領域13は、タイヤ周方向で隣り合うリッジのリッジ間距離Laがタイヤ半径方向に変化する。このため、リッジ15と、細溝11bとで形成される明暗が、タイヤ半径方向に不等間隔で形成される。これにより、第2領域13は、第1領域12に比して不規則な明暗が生じ、そこに形成されたバルジやデント等は、目立ちにくくなる。従って、タイヤの外観がさらに向上する。
本実施形態の第2領域13のリッジ15は、タイヤ周方向に隣り合う直線リッジ16、16の間に、2本の曲線リッジ17、17を含んでいる。
曲線リッジ17、17は、本実施形態では、タイヤ周方向の一方側に凸となる円弧状リッジ17のみからなる。円弧状リッジ17は、直線リッジ16の一方側に配される第1円弧状リッジ17aと、直線リッジ16の他方側に配される第2円弧状リッジ17bとからなる。
第1円弧状リッジ17aと第2円弧状リッジ17bとは、例えば、曲率半径Rが異なる。これにより、第2領域13では、隣り合う各リッジ間、即ち、両方の円弧状リッジ17a、17bの間、直線リッジ16と第1円弧状リッジ17aとの間、及び、直線リッジ16と第2円弧状リッジ17bとの間に、タイヤ周方向のリッジ間距離Laが最小となる小幅部20が設けられている。このため、第2領域13では、隣り合うリッジ間毎にタイヤ半径方向で明暗が形成される。従って、バルジやデント等が、さらに目立たなくなる。
本実施形態の小幅部20は、第2領域13のタイヤ半径方向の外縁部、タイヤ半径方向の内縁部、及び外縁部と内縁部との間の中間部にそれぞれ設けられている。タイヤ半径方向の内縁部には、両方の円弧状リッジ17a、17bの間に小幅部20aが設けられている。タイヤ半径方向の外縁部は、直線リッジ16と第1円弧状リッジ17aとの間に小幅部20bが設けられている。中間部は、直線リッジ16と第2円弧状リッジ17bとの間に小幅部20cが設けられている。このように、本実施形態では、小幅部20が、隣り合うリッジ間毎に、タイヤ半径方向の異なる位置に設けられる。このため、第2領域13では、多くの明暗がタイヤ周方向及びタイヤ半径方向に分散して形成されるので、バルジやデント等が、一層、目立たなくなる。
曲線リッジ17の曲率半径Rは、好ましくは50〜200mmである。曲線リッジ17の曲率半径Rが50mm未満の場合、第2領域13の形成領域が小さくなり、バルジやデントを目立たなくできないおそれがある。曲線リッジ17の曲率半径Rが200mmを超える場合、曲線リッジ17が直線状に近づき、タイヤ周方向のリッジ間距離Laの変化が小さくなるおそれがある。このため、曲線リッジ17の曲率半径Rは、より好ましくは60〜180mmである。曲線リッジ17が単一円弧で形成されない場合、曲率半径Rは、曲線リッジ17のタイヤ半径方向外端、曲線リッジ17のタイヤ半径方向内端、及び曲線リッジ17のタイヤ半径方向の中点を通る単一円弧で近似された曲率半径として定義される。
隣り合う曲線リッジ17、17間に小幅部20が設けられるため、第1円弧状リッジ17aの曲率半径R1と第2円弧状リッジ17bの曲率半径R2との差の絶対値|R1−R2|は、好ましくは20〜80mmである。
第2領域13のタイヤ半径方向の外端13eにおいて、直線リッジ16と第1円弧状リッジ17aとの間のタイヤ周方向のリッジ間距離L1、両方の円弧状リッジ17a、17bの間のタイヤ周方向のリッジ間距離L2、及び、直線リッジ16と第2円弧状リッジ17bとの間のタイヤ周方向のリッジ間距離L3の比は、好ましくは1:2:3である。これにより、サイドウォール部3の外観が、一層高められる。
図5には、本発明の他の実施形態が示されている。図5に示されるように、第2領域13の2本の曲線リッジ17は、タイヤ周方向の一方側(図5では左側)に凸となる円弧状の第1曲線リッジ21と、タイヤ周方向の他方側(図5では右側)に凸となる円弧状の第2曲線リッジ22とを含んでいる。このような2本の曲線リッジ21、22と直線リッジ16との各リッジ間にも、タイヤ周方向のリッジ間距離が最小となる小幅部20が、それぞれ設けられる。このため、バルジやデント等は、目立ちにくくなる。
以上、本発明の空気入りタイヤについて詳細に説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施しうるのはいうまでもない。
本発明の効果を確認するために、図1の基本構造及び図4に示すセレーション模様(サイドウォール部の全周に形成される)を有し、表1の仕様に基づいた195/65R15の空気入りタイヤがテストされた。各タイヤの主な共通仕様やテスト方法は以下の通りである。
<視認性及び外観>
各テストタイヤが、下記の条件で、リム組された。そして、5名のテスターの目視によって、バルジ、デントの視認性及びセレーション模様の外観が評価された。視認性は、バルジ、デントが視認されにくい程、良好である。結果は、比較例1を100とする評点の平均で表示されている。数値が大きいほど良好である。いずれ一方の評価が100未満のタイヤも不合格とする。
内圧:230kPa
リム:15×6J
リッジ幅w:0.8mm
リッジの高さh:0.4mm
リッジ間距離(L1:L2:L3)の比=1:2:3
テストの結果を表1に示す。
Figure 2014189087
Figure 2014189087
表1に示されるように、実施例は、比較例よりも視認性やサイドウォール部の外観が向上していることが確認できた。また、第2領域の各リッジ間のタイヤ周方向のリッジ間距離をタイヤ半径方向に変化させた他の形状のタイヤでも、表1と同様の結果であった。
3 サイドウォール部
3a サイドウォール部の外面
9 セレーション模様
10 リッジ
12 第1領域
13 第2領域
14 第1領域のリッジ
15 第2領域のリッジ
16 直線リッジ
17 曲線リッジ

Claims (8)

  1. トレッド部と、その両端からタイヤ半径方向内側にのびる一対のサイドウォール部とを有する空気入りタイヤであって、
    前記サイドウォール部の少なくとも一方の外面には、タイヤ半径方向にのびかつタイヤ周方向に並べられた畝状のリッジからなるセレーション模様が形成され、
    前記セレーション模様は、タイヤ半径方向の一方側の第1領域と、タイヤ半径方向の他方側の第2領域とを含み、
    前記第1領域の前記リッジは、タイヤ周方向に一定のピッチで並べられており、
    前記第2領域の前記リッジは、直線でのびる直線リッジと、曲線でのびる曲線リッジとを含み、
    前記第2領域の前記各リッジのタイヤ半径方向に対する角度は、前記第1領域の前記リッジのタイヤ半径方向に対する角度よりも小さいことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記第1領域の前記リッジは、直線でのびる直線リッジのみからなる請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記第2領域はバットレス部に設けられており、前記第1領域は、前記第2領域のタイヤ半径方向内側に連続して設けられている請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記第1領域の前記各リッジと、前記第2領域の前記各リッジとは連続している請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記第2領域において、前記曲線リッジ同士の間、又は、前記直線リッジと前記曲線リッジとの間に、タイヤ周方向のリッジ間距離が最小となる小幅部が設けられており、
    前記小幅部は、前記第2領域のタイヤ半径方向の外縁部、タイヤ半径方向の内縁部、及びこれらの間の中間部にそれぞれ設けられている請求項1記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記第2領域は、前記直線リッジの間に、少なくとも2本の前記曲線リッジを含む請求項1乃至5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記曲線リッジは、タイヤ周方向の一方側に凸となる円弧状のみからなる請求項6記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記第2領域の前記リッジのタイヤ半径方向に対する角度は、10〜30°である請求項1乃至7のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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