JP5702768B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、サイドウォール部のバルジやデント等を目立なくすることができる空気入りタイヤに関する。
タイヤのサイドウォール部の外面には、複数本の畝状のリッジと、該リッジ間に形成された小溝とからなるセレーション模様が設けられている。このようなセレーション模様は、バルジやデントと呼ばれる凹凸状の外観不良を目立なくする効果(以下、「外観向上効果」という)を発揮する。また、セレーション模様は、文字、数字、図形などからなる標章の視認性を高めるのにも役立つ。
下記特許文献1及び2には、バルジやデント等を目立たなくするために、タイヤ回転軸から位置ずれした偏心中心からのびる半径方向線上にリッジを形成した偏心セレーション模様が提案されている。また、同様の観点より、下記特許文献3には、セレーション模様をタイヤ半径方向の内領域と外領域とに区分し、内領域を通るリッジの形状と、外領域を通るリッジの形状を夫々特定することが提案されている。しかしながら、これらの方法では、軽量化を目的として、薄肉化されたサイドウォールゴムを有するタイヤでは、外観向上効果が不十分であるという問題があった。
特開2003−252011号公報 特開2003−320818号公報 特開2004−17829号公報
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、サイドウォール部の外面に設けられたセレーション模様を構成するリッジの配置ピッチに変化を与え、しかも、タイヤ子午線断面において、セレーション模様の曲率半径を規定することを基本として、外観向上効果を高めた空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明のうち、請求項1記載の発明は、トレッド部と、その両端からタイヤ半径方向内方にのびる一対のサイドウォール部とを有する空気入りタイヤであって、前記サイドウォール部の少なくとも一方の外面には、タイヤ半径方向にのびかつタイヤ周方向に並べられた複数本の畝状のリッジと、隣合う前記リッジ間に形成されたタイヤ半径方向にのびる細溝とを有するセレーション模様が形成され、前記セレーション模様は、隣合う前記リッジ間のタイヤ回転軸を中心とした中心角の大きさである配置ピッチが、タイヤ周方向に同一の大きさで続くことがなくかつタイヤ周方向の一方側に向かって漸増するリッジの群からなるピッチ漸増部を複数個含み、前記配置ピッチは、中心角の大きさの異なる3〜6種類であることを特徴とする
また請求項記載の発明は、記ピッチ漸増部は、最小の配置ピッチが0.2〜0.3°、最大の配置ピッチが0.3°よりも大かつ0.6°以下、しかも、隣接する配置ピッチの差が0.07〜0.14°であり、かつ、タイヤ周方向に繰り返して設けられていることを特徴とする。
また請求項記載の発明は、正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填された無負荷の正規状態のタイヤ回転軸を含むタイヤ子午線断面において、前記セレーション模様が形成された前記サイドウォール部の外面の曲率半径が70mm以下であることを特徴とする。
また請求項記載の発明は、タイヤ側面視において、前記リッジと、最もタイヤ軸方向外側のタイヤ最大幅位置を通るタイヤ半径方向線とのなす角度が5°以下である請求項記載の空気入りタイヤである。
また請求項記載の発明は、前記サイドウォール部には、タイヤ外面をなすサイドウォールゴムが配され、前記サイドウォールゴムは、前記正規状態において、最もタイヤ軸方向外側のタイヤ最大幅位置での厚さが2.5mm以下であって、前記セレーション模様は、前記タイヤ最大幅位置に形成される請求項1又は2に記載の空気入りタイヤである。
また請求項記載の発明は、前記トレッド部から前記サイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るトロイド状のカーカスを有し、前記カーカスは、前記トレッド部から前記サイドウォール部を経て前記ビード部の前記ビードコアに至る本体部と、該本体部に連なりかつ前記ビードコアの回りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返される折返し部とを具えたカーカスプライを含み、前記カーカスプライの前記折返し部のタイヤ半径方向の外端は、前記セレーション模様が形成された範囲内に位置している請求項1乃至のいずれかに記載の空気入りタイヤである。
また請求項記載の発明は、前記折返し部のタイヤ半径方向の外端は、前記正規状態において、最もタイヤ軸方向外側のタイヤ最大幅位置よりもタイヤ半径方向外側に位置している請求項記載の空気入りタイヤである。
また請求項記載の発明は、前記タイヤ子午線断面において、前記セレーション模様が形成された前記サイドウォール部の外面の前記曲率半径の中心角が、40°以上である請求項1乃至のいずれかに記載の空気入りタイヤである。
本発明の空気入りタイヤのサイドウォール部の少なくとも一方の外面には、タイヤ半径方向にのびかつタイヤ周方向に並べられた複数本の畝状のリッジと、隣合うリッジ間に形成されたタイヤ半径方向にのびる細溝とを有するセレーション模様が形成される。
セレーション模様は、リッジの配置ピッチがタイヤ周方向の一方側に向かって漸増するリッジの群からなるピッチ漸増部を含む。リッジの配置ピッチが小の領域では、細溝の溝幅が小さいため、細溝内での光の反射量が低下し、この領域は暗く見える。リッジの配置ピッチが大の領域では、細溝の溝幅が大きいため、細溝内での光の反射量が増加し、この領域は明るく見える。このため、ピッチ漸増部は、光のグラデーションを形成する。また、ピッチ漸増部は、タイヤ周方向に複数個設けられる。これにより、セレーション模様は、光のグラデーションをタイヤ周方向に複数形成する。従って、本発明のセレーション模様では、グラデーションのコントラストが強調されるため、バルジ、デント等が目立なくなり、外観向上効果が高く発揮される。
また、正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填された無負荷の正規状態のタイヤ回転軸を含むタイヤ子午線断面において、セレーション模様が形成されたサイドウォール部の外面の曲率半径が70mm以下である。これにより、セレーション模様に照射された光が、タイヤ半径方向に対して多方向に反射する。従って、セレーション模様の光のコントラストが、タイヤ半径方向で強調され、外観向上効果が、一層高く発揮される。
本発明の一実施形態を示す空気入りタイヤの右半分のタイヤ子午線断面図である。 図1のタイヤの側面図である。 図2のセレーションの部分拡大図である。 図3のX−X断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1に示されるように、本実施形態の空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という場合がある。)は、例えば、乗用車用であって、トレッド部2と、そのタイヤ軸方向両端からタイヤ半径方向内方にのびる一対のサイドウォール部3と、各サイドウォール部3のタイヤ半径方向内方に設けられるビード部4とを具える。なお、本発明は、乗用車用のタイヤに限定されるものではなく、重荷重用タイヤなどにも用いられる。
また、図1は、本実施形態のタイヤが正規リム(図示せず)にリム組されかつ正規内圧が充填された無負荷の正規状態のタイヤ回転軸(図示せず)を含むタイヤ子午線断面図である。特に言及されていない場合、タイヤの各部の寸法は、この正規状態での値である。
前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば"標準リム"、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" とする。
また、前記「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば"最高空気圧"、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" とするが、タイヤが乗用車用である場合には180kPaとする。
本実施形態のタイヤは、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4に至るトロイド状のカーカス6と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内部に配されるベルト層7と、前記カーカス6のタイヤ軸方向外側に配されかつサイドウォール部3をタイヤ半径方向内外にのびタイヤ外面をなすサイドウォールゴム3Gと、前記ベルト層7の外側に配されかつ路面と接地するトレッド面2Aを具えるトレッドゴム2Gとを含んで構成される。
カーカス6は、カーカスコードをタイヤ赤道Cに対して例えば75〜90゜の角度で配列した1枚以上、本実施形態では1枚のカーカスプライ6Aから形成される。カーカスプライ6Aは、例えばトレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至る本体部6aと、該本体部6aに連なりかつビードコア5の回りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返される折返し部6bとを具える。カーカスプライ6Aの本体部6aと折返し部6bとの間には、ビードコア5から半径方向外側にのびるビードエーペックスゴム8が配されている。
折返し部6bのタイヤ半径方向の外端6xは、タイヤ最大幅位置Mよりもタイヤ半径方向外側に位置している。タイヤ最大幅位置Mは、正規状態において、カーカスプライ6Aの本体部6aが最もタイヤ軸方向外側に張り出すタイヤ半径方向の位置として定められる。このようなタイヤは、車両の荷重等が大きく作用するタイヤ最大幅位置Mの剛性を大きくできるため、軽量化と耐久性能とがバランス良く向上する。
ベルト層7は、金属コードをタイヤ周方向に対して例えば15〜40°の角度で配列した2枚以上、本実施形態ではタイヤ半径方向内外の2枚のベルトプライ7A、7Bを重ねて構成される。
本実施形態のサイドウォールゴム3Gは、正規状態において、最もタイヤ軸方向外側のタイヤ最大幅位置Mでの厚さt1が2.5mm以下であるのが望ましい。このようなサイドウォールゴム3Gは、タイヤを軽量化させる。サイドウォールゴム3Gの厚さt1が過度に小さい場合、タイヤの耐久性が悪化するおそれがある。このため、サイドウォールゴム3Gの厚さt1は、好ましくは2.0mm以上である。
図2には、本実施形態のタイヤの側面図が示される。図3には、図2の部分拡大図が示される。図4には、図3のX−X断面図が示される。図4に示されるように、サイドウォール部3の少なくとも一方の外面3aには、タイヤ半径方向にのびかつタイヤ周方向に並べられた複数本の畝状のリッジ10と、隣合うリッジ10、10間に形成されたタイヤ半径方向にのびる細溝11とを有するセレーション模様Sが形成される。本実施形態では、サイドウォール部3の両方の外面3a、3aにセレーション模様Sが形成される。このようなセレーション模様Sは、その上に形成される標章の視認性を確保する。
セレーション模様Sは、本実施形態では、タイヤ全周に亘ってのびる環状をなす。なお、セレーション模様Sは、タイヤ一周のうちの一部分、又は複数部分に配される円弧状(図示省略)であっても良い。
本実施形態のセレーション模様Sは、サイドウォールゴム3Gのタイヤ外面の90%以上に形成される。これにより、標章の視認性が一層高められる。図1に示されるように、セレーション模様Sは、例えば、ウイングゴムWGのタイヤ半径方向内端よりも内側に設けられた最も外側の周方向リブ16aと、クリンチゴムCGのタイヤ半径方向外端よりも外側に設けられた最も内側の周方向リブ16bとの間に形成される。なお、図2及び図3では、リッジ10は、タイヤ周方向に隔設される単線で示され、細溝11は、この単線間の無模様部分で示される。
図4に示されるように、セレーション模様Sは、リッジ10の配置ピッチがタイヤ周方向の一方側に向かって漸増するリッジ10の群からなるピッチ漸増部12を含む。リッジ10の配置ピッチが小の領域では、細溝11の溝幅が小さいため、細溝11内での光の反射量が低下し、この領域は暗く見える。リッジ10の配置ピッチが大の領域では、細溝11の溝幅が大きいため、細溝11内での光の反射量が増加し、この領域は明るく見える。このため、ピッチ漸増部12は、光のグラデーションを形成する。また、ピッチ漸増部12は、タイヤ周方向に複数個設けられる。これにより、セレーション模様Sは、光のグラデーションをタイヤ周方向に複数形成する。従って、本発明のセレーション模様Sでは、グラデーションのコントラストが強調されるため、バルジやデント等が目立なくなり、外観向上効果が発揮される。
本実施形態のリッジ10は、断面略台形状であり、タイヤ軸方向の最も外側をタイヤ周方向にのびる外側面13と、該外側面13のタイヤ周方向の両端13eからタイヤ軸方向内側へ向かってリッジ10のタイヤ周方向の幅を漸増させる向きに傾斜する一対の傾斜面14とからなる。このようなリッジ10は、外側面13のみならず、傾斜面14も適度に光が照射されるため、セレーション模様Sのコントラストが、一層、強調される。上述の作用を効果的に発揮させるため、一対の傾斜面14、14でなす内角θ1は、好ましくは75°以上、より好ましくは80°以上であり、好ましくは105°以下、より好ましくは100°以下である。なお、リッジ10は、断面略台形状のものに限定されるものではなく、例えば、断面三角形状、断面四角形状、及び正弦波状のものでも良い。
リッジ10の高さhは、例えば、0.2〜0.6mmが望ましい。リッジ10の高さhは、タイヤ最大幅位置M上(図3に示す)であって、細溝11の溝底11sからリッジ10の外側面13までの高さhである。リッジ10の高さhが大きい場合、セレーション模様S全体が暗く見え、セレーション模様Sのコントラストが十分に強調されないおそれがある。逆に、リッジ10の高さhが小さい場合、セレーション模様S全体が明るくなり、セレーション模様Sのコントラストが十分に強調されないおそれがある。
図3に示されるように、ピッチ漸増部12の最小の配置ピッチα1は0.2〜0.3°である。配置ピッチは、タイヤ回転軸CLを中心とした中心角の大きさで表される。最小の配置ピッチα1が0.2°未満の場合、細溝11の溝幅が小さくなり、暗く見える領域が小さくなるため、セレーション模様Sのコントラストが小さくなる。最小の配置ピッチα1が0.3°を超える場合、明るく見える領域が大きくなるため、同様にセレーション模様Sのコントラストが小さくなる。また、最小の配置ピッチα1が大きい場合、標章の視認性が悪化するおそれがある。同様の観点より、ピッチ漸増部12の最大の配置ピッチα2は、0.3°よりも大かつ0.6°以下である。
隣接する配置ピッチの差αhは、0.07〜0.14°である。前記配置ピッチの差αhが0.14°を超える場合、セレーション模様Sの明るく見える領域が大きくなり、標章の視認性が悪化する。また、配置ピッチの差αhが0.07°未満の場合、光のグラデーションが不明瞭になる。
ピッチ漸増部12は、少なくとも中心角の大きさの異なる3種類の配置ピッチを含んで形成される。本実施形態では、3種類の例が示されている。このようなピッチ漸増部12は、グラデーションによるバルジやデント等への外観向上効果が大きく発揮される。なお、配置ピッチが6種類を超える場合、最大の配置ピッチα2が大きくなる、または、隣接する配置ピッチの差αhが小さくなる。従って、ピッチ漸増部12の配置ピッチは、6種類以下である。
図1に示されるように、前記タイヤ子午線断面において、セレーション模様Sが形成されたサイドウォール部3の外面3aの曲率半径Raは70mm以下である。このようなタイヤは、セレーション模様Sの陰影が明瞭に形成される。従って、セレーション模様Sのコントラストが大きくなり、バルジやデント等が目立なくなり、外観向上効果が、一層向上する。セレーション模様Sの曲率半径Raが小さい場合、タイヤの耐久性能が悪化するおそれがある。また、セレーション模様Sの視認性が悪化するおそれがある。このため、セレーション模様Sの曲率半径Raは、好ましくは40mm以上である。曲率半径Raは、本実施形態では、リッジ10のタイヤ半径方向の外端10x、リッジ10の内端10y、及びタイヤ最大幅位置Mの3点を通る単一円弧で近似された曲率半径として定義される。なお、タイヤ最大幅位置M上に周方向リブ16が形成される場合は、この周方向リブ16に最も近いリッジ10の端部で近似する。
上述の作用を効果的に発揮させるために、セレーション模様Sが形成されたサイドウォール部3の外面3aの曲率半径Raの中心角θaが、40°以上であるのが望ましい。セレーション模様Sの中心角θaが40°未満の場合、バルジやデント等が生じる領域にセレーション模様Sを配することができないおそれがある。また、セレーション模様Sに光が均一に照射され、コントラストが小さくなるおそれがある。なお、セレーション模様Sの中心角θaが75°を超える場合、標章の視認性の悪化が大きくなるおそれがある。このため、曲率半径Raの中心角θaは、好ましくは70°以下である。
セレーション模様Sのタイヤ半径方向の形成範囲内には、カーカスプライ6Aの折返し部6bのタイヤ半径方向の外端6xが配されるのが望ましい。これにより、外端6x近傍のサイドウォールゴム3Gのゴム厚さが変化する領域に、セレーション模様Sが形成されるため、サイドウォール部3の美観が向上する。同様の観点より、セレーション模様Sは、前記タイヤ最大幅位置に形成されるのが望ましい。
上述の作用をより効果的に発揮させるため、折返し部6bのタイヤ半径方向の外端6xは、リッジ10のタイヤ半径方向の外端10xからセレーション模様Sの形成領域のタイヤ半径方向の高さHの35〜65%の位置に形成されるのが望ましい。
図3に示されるように、リッジ10と、最もタイヤ軸方向外側のタイヤ最大幅位置Mを通るタイヤ半径方向線nとのなす角度θbが5°を超える場合、リッジ10のタイヤ半径方向の外端10x、10x間のピッチが大きくなり、セレーション模様Sの明るい領域が過度に増加し、コントラストが弱められるおそれがある。このため、リッジ10とタイヤ最大幅位置Mを通るタイヤ半径方向線nとのなす角度θbは、好ましくは5°以下、より好ましくは4°以下、さらに好ましくは0°である。このような観点より、リッジ10は、直線状にのびるものが望ましい
以上、本発明の空気入りタイヤについて詳細に説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施しうるのはいうまでもない。
図1の基本構造及び図2に示すセレーション模様(側面視の全周に形成される)を有する下記サイズのタイヤが、表1の仕様に基づいて試作され、下記条件にてリムに組み付けられた。そして、これらのタイヤについて標章の視認性及びサイドウォール部の外観向上効果についてテストがされた。
タイヤサイズ:195/65R15
内圧:230kPa
リム:15×6J
タイヤ最大幅位置でのサイドウォールゴムのゴム厚さ:2.5mm(リッジの外側面を含む)
ウイングゴムのタイヤ半径方向内端位置でのサイドウォールゴムの厚さ:3.5mm
ウイングゴムの最大厚さ位置でのウイングゴムとサイドウォールゴムとの合計のゴム厚さ:6.0mm
なお、ゴム厚さはカーカスプライの本体部のタイヤ軸方向外側面の法線方向の距離とする。
<視認性及び外観向上効果>
テスター5名の目視によって、各試供タイヤに形成される標章の視認性及びサイドウォール部の外観向上効果が評価された。結果は、比較例1を100とする評点で表示され、数値が大きいほど良好である。
テストの結果を表1に示す。
Figure 0005702768
Figure 0005702768
表1に示されるように、実施例は、比較例よりも標章の視認性が向上するとともに、バルジ、デント等が目立なくなり、サイドウォール部の外観が向上していることが確認できた。また、タイヤ最大幅位置でのサイドウォールゴムのゴム厚さが本テストで使用されたものよりも小さい2.0mmのものについて、さらにテストを行ったが、表1と同様の結果であった。
2 トレッド部
3 サイドウォール部
3a サイドウォール部の外面
10 リッジ
12 ピッチ漸増部
11 細溝
S セレーション模様

Claims (6)

  1. トレッド部と、その両端からタイヤ半径方向内方にのびる一対のサイドウォール部とを有する空気入りタイヤであって、
    前記サイドウォール部の少なくとも一方の外面には、タイヤ半径方向にのびかつタイヤ周方向に並べられた複数本の畝状のリッジと、隣合う前記リッジ間に形成されたタイヤ半径方向にのびる細溝とを有するセレーション模様が形成され、
    前記セレーション模様は、隣合う前記リッジ間のタイヤ回転軸を中心とした中心角の大きさである配置ピッチが、タイヤ周方向に同一の大きさで続くことがなくかつタイヤ周方向の一方側に向かって漸増するリッジの群からなるピッチ漸増部を複数個含み、
    前記配置ピッチは、中心角の大きさの異なる3〜6種類であり、
    前記ピッチ漸増部は、最小の配置ピッチが0.2〜0.3°、最大の配置ピッチが0.3°よりも大かつ0.6°以下、しかも、隣接する配置ピッチの差が0.07〜0.14°であり、かつ、タイヤ周方向に繰り返して設けられ、
    正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填された無負荷の正規状態のタイヤ回転軸を含むタイヤ子午線断面において、前記セレーション模様が形成された前記サイドウォール部の外面の曲率半径が70mm以下であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. タイヤ側面視において、前記リッジと、最もタイヤ軸方向外側のタイヤ最大幅位置を通るタイヤ半径方向線とのなす角度が5°以下である請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記サイドウォール部には、タイヤ外面をなすサイドウォールゴムが配され、
    前記サイドウォールゴムは、前記正規状態において、最もタイヤ軸方向外側のタイヤ最大幅位置での厚さが2.5mm以下であって、
    前記セレーション模様は、前記タイヤ最大幅位置に形成される請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記トレッド部から前記サイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るトロイド状のカーカスを有し、
    前記カーカスは、前記トレッド部から前記サイドウォール部を経て前記ビード部の前記ビードコアに至る本体部と、該本体部に連なりかつ前記ビードコアの回りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返される折返し部とを具えたカーカスプライを含み、
    前記カーカスプライの前記折返し部のタイヤ半径方向の外端は、前記セレーション模様が形成された範囲内に位置している請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記折返し部のタイヤ半径方向の外端は、前記正規状態において、最もタイヤ軸方向外側のタイヤ最大幅位置よりもタイヤ半径方向外側に位置している請求項4記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記タイヤ子午線断面において、前記セレーション模様が形成された前記サイドウォール部の外面の前記曲率半径の中心角が、40°以上である請求項1乃至5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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