JP2014185516A - 床材 - Google Patents

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Abstract

【課題】
人が転倒した際に床から受ける衝撃を小さくする衝撃吸収性能を有し、歩行時の過度の沈み込みを防止することで歩行感の低下や段差の発生を生じないようにした床材を提供する。
【解決手段】表面側から、第一基材2/第一緩衝材3/第二基材4/第二緩衝材5が順次に積層されてなる床材であって、第一基材は0.5〜1.5mmの厚さであり、第一緩衝材は0.5〜2.5mmの厚さであってアスカーC硬度が20〜70度(好ましくは35〜60度)であり、第二緩衝材は3.0〜5.0mmの厚さであってアスカーC硬度が20〜70度(好ましくは25〜45度)である。この床材は、JIS A 6519の測定方法により測定した最大加速度の値が100Gを十分に下回るものであって衝撃吸収性能に優れ、且つ、衝撃を受けても第一基材の表面や第二基材の木口に形成した実に破損が生じないことが確認できた。
【選択図】図1

Description

本発明は床材に関し、特に衝撃吸収性能に優れた床材に関する。
床材が敷設された室内で高齢者や障害者などが転倒したときに床材からの衝撃で怪我をする事故が頻発しており、骨折などの重傷を負うケースも多い。このため、転倒の際に床材からの衝撃を小さくするような機能すなわち衝撃吸収性能を持った床材の開発が望まれている。日本建築学会床工事WGの報告によれば、JIS A 6519の測定方法により測定した最大加速度の値が100G以下であれば、人間が転倒して頭などを床にぶつけた際であっても怪我を負いにくいものとされている。
このような背景から、特許文献1には、表面材の裏面に、アスカーC硬度が70度以下かつ厚み2mm以上の衝撃吸収材を積層することにより、上記測定による最大加速度80G以下の衝撃吸収性能を有する木質床材が得られることが記載されている。
特開2010−47979号公報
特許文献1記載の木質床材において、表面材としては厚さ2〜13mm程度の合板や木質繊維板など(実施例では厚さ2mmおよび4mmの合板)が用いられ、衝撃吸収材としては厚さ2mm以上の合成樹脂発泡体やゴム発泡体などが用いられるものとされているが、衝撃吸収材において所期の衝撃吸収性能を発揮するためにはある程度の厚さを必要とし、全体として床材が厚くなりがちであった。
また、床材は隣り合う二辺の木口に雄実、他の二辺の木口に雌実を形成し、これら実同士の嵌合を介して床材を連接施工することが一般に行われているところ、軟質な合成樹脂発泡体やゴム発泡体などからなる衝撃吸収材に実を形成することはできないので、特許文献1の請求項2や実施例に記載されているように衝撃吸収材の裏面側にさらに4mm厚合板などの裏面材を設けてこの裏面材に実を形成する必要があり、さらに床材の全体厚が大きなものとなっていた。
このため、衝撃吸収性能を持つ厚い床材が施工された部屋と、衝撃吸収性能を持たない薄い床材が施工された部屋との間に段差が生じ、この段差につまづいて転倒するなど新たな問題が生ずる恐れがあった。床材裏面に根太や合板などの高さ調整材を設けることによって段差を解消することは可能であるが、余分な施工手間やコストがかかるので好ましくない。
また、衝撃吸収性能を持つ床材において表面材を薄くしたり、反対に衝撃吸収性能を持たない床材において表面材を厚くして、これらの全体厚を同一にして段差を解消させることも可能であるが、前者の場合は薄い表面材が撓んで割れやすくなって耐久性が低下し、後者の場合は厚い表面材を用いることでコストが増大する。さらには、表面材の厚さが異なることによって荷重を受けたときの撓み量が異なることになるので、これによって実の破損などが生ずるおそれもある。
また、衝撃吸収材が厚くなると、衝撃吸収性能は向上するものの、人が歩行したときに衝撃吸収材の沈み込みが大きくなり、歩行感が悪くなる。さらに、歩行する人の荷重を受けた床材とこれに隣接する荷重を受けていない床材との間に段差が生じ、歩行時のつまずきの原因になったり、段差によって表れた隣接床材の側面木口に物がぶつかって該床材を破損させるなどのおそれがある。
衝撃吸収材の厚みによる沈み込み量を小さくするために、衝撃吸収材の厚さを薄くしたり、衝撃吸収材の硬さを硬くするなどの方法も考えられるが、いずれも衝撃吸収性能を低下させてしまうことになるので実際には採用しがたい方法である。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、人が転倒した際に床から受ける衝撃を小さくする衝撃吸収性能を有する床材において、衝撃吸収性能を必要としない部屋との床施工高さに段差が生じないようにすると共に、歩行時の過度の沈み込みを防止することで歩行感の低下や段差の発生を生じないようにするための新規な構造を提供することである。
この課題を解決するため、請求項1に係る本発明は、表面側から、第一基材と、第一緩衝材と、第二基材と、第二緩衝材とが順次に積層されてなる床材であって、第一基材は0.5〜1.5mmの厚さであり、第一緩衝材は0.5〜2.5mmの厚さであってアスカーC硬度が20〜70度であり、第二緩衝材は3.0〜5.0mmの厚さであってアスカーC硬度が20〜70度であり、衝撃吸収性能を有することを特徴とする。
(削除)
本発明は、請求項1に記載されるように、第一基材/第一緩衝材/第二基材/第二緩衝材の積層構成を有する床材において、第一緩衝材と第二緩衝材とによって床材表面が受ける衝撃を緩衝し、さらに、第一基材と第一緩衝材の厚みを薄くすることで床材表面における沈み込みを防止する効果を発揮する。
より詳しくは、本発明の床材において、第一基材の厚さを0.5〜1.5mm、第一緩衝材の厚さを0.5〜2.5mmとする厚さ関係に設定することにより、第一基材に撓みが生じたときであっても第一衝撃材の最大沈み込み量は2.5mmに抑えられるので、第一基材の割れを防止することができる。
さらに、第一緩衝材のアスカーC硬度を20〜70度、好ましくは35〜60度とし、第二緩衝材のアスカーC硬度を20〜70度、好ましくは25〜45度とすることによって、上記厚さ範囲の規定と相俟って、人が転倒した際に受けるG値を100G以下にして、日本建築学会床工事WGで推奨するレベルを満たすことができるので、人が転倒して頭などを床にぶつけた場合であっても怪我の発生を有効に防止することができる。
本発明による床材の構成を示す断面図である。
まず、図1を参照しながら本発明による床材の構成について説明する。本発明による床材1は、図1に示すように、表面側から第一基材2/第一緩衝材3/第二基材4/第二緩衝材5の積層構成を有する。
第一基材2は、たとえばMDF、HDFなどの木質繊維板、合板、無垢材、積層板、集成材などの木質材からなり、その表面には任意に化粧紙、突板、オレフィンシートなどの合成樹脂シートなどによる化粧シートが貼着される。また、第一基材2の表面、あるいは該表面に貼着された化粧シートの表面に任意塗装を施すことができる。塗装は、防滑性能を有する防滑性塗料を用いて行うことが好ましい。
第一基材2の厚みは0.5〜1.5mmである。この厚みが0.5mm未満では表面強度が弱く、衝撃を受けた際に破損したり凹みが発生しやすくなる。1.5mmより厚くなると、裏面に積層される第一緩衝材3の衝撃吸収性能が損なわれてしまう。
第一緩衝材3は、たとえばエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリエチレン(PE)、ポリウレタン(PU)などの合成樹脂発泡体や、合成ゴム、天然ゴムなどのゴム発泡体からなり、アスカーC硬度が20〜70度のものが使用される。アスカーC硬度が20度未満であると、柔らかすぎて歩行時の沈み込みが大きくなり、不快感を与える。また、人が転倒した場合に第一基材2から受ける衝撃を十分に緩衝することができず、転倒した人の頭などがその下層の第二基材4に強く打ち付けられる危険性がある。一方、アスカーC硬度が70度より大きくなると、緩衝材として硬すぎるものとなって衝撃吸収作用を十分に発揮することができない。これらの要因から、第一緩衝材3のアスカーC硬度範囲は20〜70度であり、好ましくは35〜60度である。
第一緩衝材3の厚みは0.5〜2.5mmである。この厚みが0.5mm未満では衝撃吸収性能が不十分となり、床の硬さ試験において100G以下の値を得ることが困難になる。2.5mmより厚くなると、第一基材2が衝撃を受けた際に第一基材2が深く撓むことになり、第一基材2が割れてしまう可能性が大きくなる。
第二基材4は、第一基材2と同様、たとえばMDF、HDFなどの木質繊維板、合板、無垢材、積層板、集成材などの木質材からなる。
第二基材4には、施工時に隣接する床材と嵌合する実(雄実、雌実)が四周木口面に形成するために厚みを大きく取る必要があり、たとえば5.0〜10.0mmの厚みとする。厚みが5.0mm未満ではこの厚み範囲に実を形成することが困難となる。10.0mmより厚くなると、床材全体の厚みが大きくなりすぎてしまい、衝撃吸収性能を必要としない部屋との床施工高さに段差が生じやすくなる。
第二緩衝材5は、たとえばポリエチレン(PE)、ポリウレタン(PU)などの合成樹脂発泡体や、合成ゴム、天然ゴムなどのゴム発泡体からなり、アスカーC硬度が20〜70度のものが使用される。アスカーC硬度が20度未満であると、柔らかすぎて歩行時の沈み込みが大きくなり、不快感を与える。また、第二緩衝材5は実が形成される第二基材4の裏面に貼着されるので、第二基材4が沈み込むと隣接する床材と嵌合している実が破損する危険性がある。一方、アスカーC硬度が70度より大きくなると、緩衝材として硬すぎるものとなって衝撃吸収作用を十分に発揮することができない。これらの要因から、第二緩衝材5のアスカーC硬度範囲は20〜70度であり、好ましくは25〜45度である。
第二緩衝材5の厚みは3.0〜5.0mmである。この厚みが3.0mm未満では衝撃吸収性能が不十分となり、床の硬さ試験において100G以下の値を得ることが困難になる。5.0mmより厚くなると、床材全体の厚みが大きくなりすぎてしまい、衝撃吸収性能を必要としない部屋との床施工高さに段差が生じやすくなる。また、柔らかすぎて歩行時の沈み込みが大きくなり、不快感を与える。
以下、本発明の実施例を比較例と対比して説明することにより、本発明の構成および作用効果をより具体的に実証する。なお、本発明は下記の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載によって定義される発明の範囲内において様々な変形・変更が許容されることは言うまでもない。
図1に示す第一基材2/第一緩衝材3/第二基材4/第二緩衝材5の積層構成を有する床材1において、各層について表1〜表5に示すように材質、厚みおよび緩衝材硬度を様々に変えて各種の床材サンプルを得て、実同士の嵌合を介して床下地上に連接施工した。そして、各床材サンプルについてJIS A 6519の測定方法により最大加速度を測定して衝撃吸収性能を評価すると共に、衝撃を受けたときに第一基材2の表面が損傷したか否かを目視確認し、さらに、衝撃試験後に床材サンプルを剥がして実が破損しているか否かを目視確認した。これらの評価も表1〜表5に併せて示されている。表1中の床材サンプルa−2〜a−4、表2中の床材サンプルb−3〜b−5、表3中の床材サンプルc−3〜c−5、表4中の床材サンプルd−2〜d−6および表5中の床材サンプルe−2〜e−6が本発明実施例であり、これらはいずれもG値が100G以下であって十分な衝撃吸収性能を有することが確認され、また、衝撃を受けても第一基材の表面には何ら破損が見られず、第二基材の木口に形成した実が破損することもなかった。なお、各表に異なるサンプル番号が付されているが、床材サンプルa−3,b−4,c−4,d−4,e−3は同一の本発明実施例である。
より詳しく説明すると、表1は、第一基材/第一緩衝材/第二基材/第二緩衝材の積層構成を有する床材において、第一基材の厚みを0.3〜3.0mmの範囲において様々に変え、第一緩衝材、第二基材および第二緩衝材についてはすべて同一条件として床材サンプルa−1〜a−5を作製して、第一基材の厚みによる影響を確認するために行った試験のデータおよび結果を示している。ここに示す結果から分かるように、第一基材の厚みを0.5〜1.5mmとしたサンプルa−2〜a−4はいずれもG値が100以下であって衝撃吸収性能に優れ、衝撃を受けても第一基材の表面や実が破損することがなく耐久性にも優れていたのに対し、第一基材の厚みを0.3mmとしたサンプルa−1は衝撃吸収性能は十分に優れたものであったが、衝撃を受けて第一基材表面が破損した。また、第一基材の厚みを3.0mmとしたサンプルa−5はG値が100を越えてしまい、十分に衝撃吸収性能を発揮できないものであった。この結果から、十分な衝撃吸収性能を発揮しながら衝撃による第一基材の破損を防止するためには、第一基材の厚みを0.5〜1.5mmの範囲内とすべきことが確認された。
表2は、同様の積層構成を有する床材において、第一緩衝材の厚みを0(すなわち第一緩衝材なし)〜3.6mmの範囲において様々に変え、第一基材、第二基材および第二緩衝材についてはすべて同一条件として床材サンプルb−1〜b−6を作製して、第一緩衝材の存在および厚みによる影響を確認するために行った試験のデータおよび結果を示している。ここに示す結果から分かるように、厚み0.8〜2.4mmの第一緩衝材を有するサンプルb−3〜b−5はいずれもG値が100以下であって衝撃吸収性能に優れ、衝撃を受けても第一基材の表面や実が破損することがなかったのに対し、第一緩衝材を省略して第一基材/第二基材/第二緩衝材の3層積層構成としたサンプルb−1および厚み0.3mmの第一緩衝材を有するサンプルb−2はいずれもG値が100を越えてしまい、十分に衝撃吸収性能を発揮できないものであった。また、厚み3.6mmの第一緩衝材を有するサンプルb−6は衝撃吸収性能は十分に優れたものであったが、衝撃を受けて第一基材表面が破損した。この結果から、十分な衝撃吸収性能を発揮しながら衝撃による第一基材の破損を防止するためには、第一緩衝材が必須であり、且つ、その厚みを0.5〜2.5mmの範囲内とすべきことが確認された。
表3は、同様の積層構成を有する床材において、第二緩衝材の厚みを0(すなわち第二緩衝材なし)〜8.0mmの範囲において様々に変え、第一基材、第一緩衝材および第二緩衝材についてはすべて同一条件として床材サンプルc−1〜c−6を作製して、第二緩衝材の存在および厚みによる影響を確認するために行った試験のデータおよび結果を示している。ここに示す結果から分かるように、厚み3.0〜5.0mmの第二緩衝材を有するサンプルc−3〜c−5はいずれもG値が100以下であって衝撃吸収性能に優れ、衝撃を受けても第一基材の表面や実が破損することがなかったのに対し、第二緩衝材を省略して第一基材/第一緩衝材/第二基材の3層積層構成としたサンプルc−1および厚み2.5mmの第二緩衝材を有するサンプルc−2はいずれもG値が100を越えてしまい、十分に衝撃吸収性能を発揮できないものであった。また、厚み8.0mmの第二緩衝材を有するサンプルc−6は衝撃吸収性能は十分に優れたものであったが、衝撃を受けて第二基材の実が破損した。この結果から、第二緩衝材が必須であり、その厚みは3.0〜5.0mmの範囲内とすべきことが確認された。
表4は、同様の積層構成を有する床材において、第一緩衝材の厚みを前記表2の結果から確認された0.5〜2.5mmの範囲の略中心値である1.2mmに固定しながらそのアスカーC硬度を10〜80度の範囲において様々に変え、第一基材、第二基材および第二緩衝材についてはすべて同一条件として床材サンプルd−1〜d−7を作製して、第一緩衝材の硬度による影響を確認するために行った試験のデータおよび結果を示している。ここに示す結果から分かるように、第一緩衝材の硬度が25〜65度であるサンプルd−2〜d−6はいずれもG値が100以下であって衝撃吸収性能に優れ、衝撃を受けても第一基材の表面や実が破損することがなかった。特に、第一緩衝材の硬度が40〜55度であるサンプルd−3〜d−5はいずれもG値が90以下であってきわめて優れた衝撃吸収性能を有するものであった。これに対し、第一緩衝材の硬度が10度であるサンプルd−1および80度であるサンプルd−7はいずれもG値が100を越えてしまい、十分に衝撃吸収性能を発揮できないものであった。サンプルd−1においては第一緩衝材のアスカーC硬度が10度と小さく、緩衝材としては柔らかすぎるものとなって、第一基材が受けた衝撃を緩衝することなくそのまま裏面側の第二基材に伝えてしまうために、最大加速度G値が100を越えるものとなってしまうと考えられ、また、サンプルd−7においては第一緩衝材のアスカーC硬度が80度と大きく、緩衝材としては硬すぎるものとなって、表面に積層される第一基材が受けた衝撃を緩衝することなく跳ね返してしまうために、最大加速度G値が100を越えるものとなってしまうと考えられた。この結果から、第一緩衝材としてはアスカーC硬度が20〜70度、より好ましくは35〜60度であるものを用いるべきことが確認された。
表5は、同様の積層構成を有する床材において、第二緩衝材の厚みを前記表3の結果から確認された3.0〜5.0mmの範囲の中心値である4.0mmに固定しながらそのアスカーC硬度を10〜80度の範囲において様々に変え、第一基材、第一緩衝材および第二基材についてはすべて同一条件として床材サンプルe−1〜e−7を作製して、第二緩衝材の硬度による影響を確認するために行った試験のデータおよび結果を示している。ここに示す結果から分かるように、第二緩衝材の硬度が20〜65度であるサンプルe−2〜e−6はいずれもG値が100以下であって衝撃吸収性能に優れ、衝撃を受けても第一基材の表面や実が破損することがなかった。特に、第二緩衝材の硬度が30〜40度であるサンプルe−3〜e−5はいずれもG値が90以下であってきわめて優れた衝撃吸収性能を有するものであった。これに対し、第二緩衝材の硬度が10度であるサンプルe−1および80度であるサンプルe−7はいずれもG値が100を越えてしまい、十分に衝撃吸収性能を発揮できないものであった。サンプルe−1においては第二緩衝材のアスカーC硬度が10度と小さく、緩衝材としては柔らかすぎるものとなって、第一基材が受けた衝撃によって大きく沈み込み、床下地材にほぼ直に伝わった衝撃が大きく跳ね返ってしまうために、最大加速度G値が100を越えるものとなってしまうと考えられ、また、サンプルe−7においては第二緩衝材のアスカーC硬度が80度と大きく、緩衝材としては硬すぎるものとなって、表面に積層される第一基材が受けた衝撃を緩衝しきれず、床下地材へと伝わった衝撃が大きく跳ね返ってしまうために、最大加速度G値が100を越えるものとなってしまうと考えられた。この結果から、第二緩衝材としてはアスカーC硬度が20〜70度、より好ましくは25〜45度であるものを用いるべきことが確認された。
なお、各表に示される床材サンプルにおいては、第一基材および第二基材にMDFを使用し、第一緩衝材にEVA、第二緩衝材にPUを使用したが、これらについて他の材料(たとえば第一基材および第二基材の一方または両方として合板)に変えて同様の試験を行っても、上記結果と有意差は見られなかった。したがって、各層について使用する材料は本発明において限定的ではないことが確認された。
1 床材
2 第一基材
3 第一緩衝材
4 第二基材
5 第二緩衝材

Claims (1)

  1. 表面側から、第一基材と、第一緩衝材と、第二基材と、第二緩衝材とが順次に積層されてなる床材であって、第一基材は0.5〜1.5mmの厚さであり、第一緩衝材は0.5〜2.5mmの厚さであってアスカーC硬度が20〜70度であり、第二緩衝材は3.0〜5.0mmの厚さであってアスカーC硬度が20〜70度であり、衝撃吸収性能を有することを特徴とする床材。
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